JPH08510920A - Haemophilusinfluenzaeを検出するための核酸プローブ - Google Patents

Haemophilusinfluenzaeを検出するための核酸プローブ

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JPH08510920A JP7519677A JP51967795A JPH08510920A JP H08510920 A JPH08510920 A JP H08510920A JP 7519677 A JP7519677 A JP 7519677A JP 51967795 A JP51967795 A JP 51967795A JP H08510920 A JPH08510920 A JP H08510920A
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    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria

Abstract

(57)【要約】 Haemophilus influenzaeのrRNAまたはrDNAにハイブリダイズする核酸およびこれらの核酸を用いて試料中のHaemophilus influenzaeの存在を検出する方法が記載される。図は、いくつかのHaemophilus種の16S rRNAの162から214および236から288の領域のヌクレオチド配列の図示である。

Description

【発明の詳細な説明】 HAEMOPHILUS INFLUENZAEを検出するための核酸プローブ 本発明はHaemophilus influenzae菌種に属する細菌の検出に関する。 発明の背景 Haemophilus属は、例えばBergey's Manual of Systematic Bacteriology(P.H .A.Sneath,ed.,1984,pp.558-569,Williams & Wilkins)において、その名 前で分類されている細菌を含んでいる。Haemophilus属の細菌は、小型ないし中 型のグラム陰性球杆菌もしくは杆菌であり、一般に幅が1μmより小さく、そし て長さは様々で糸もしくはフィラメント状を形成し、顕著な多形性を示す。この 細菌は、ヒトおよび種々の動物の粘膜の真正寄生体として存在する。多くの種、 特に重要なことにHaemophilus influenzae、において皮膜IIカプセル)が存在し 、そこで病因論的役割を果たす。大多数のHaemophilus influenzae株は、幾つか の生物化学的特徴に基づいて6種の生物学的亜種(biovar)(I-VI)のいずれか に帰属させることができ、そして皮膜のポリサッカライドに基づいて6種の血清 学的亜種(serovar)(A-F)が見いだされている。さらに、Haemophilus aegypt iusは、Haemophilus influenzaeと同じ種であることが知られており(Casin et al.,Ann.Microbiol.(Paris)137B:155-163,1986)、そしてH.influenzae のもう一つの生物学的亜種であると考えられている(Bergey's Manual of Deter minative Biology,Hoft et al.,eds.,p.195,Williams & Wilkins)。 Haemophilus influenzaeタイプbは、髄膜炎、喉頭蓋炎、関節炎、および幼児 および小児にのみ生じる蜂巣炎などの侵襲性疾患の主要原因である。アメリカ合 衆国においては、侵襲性Haemophilus influenzaeタイプb関連疾患の年間発症率 は、5歳以下の小児100,000人当たり67〜129例であり、ヘモフィルス髄膜炎の年 間発症率は小児100,000人当たり19〜69例である(Broom C.V.,Pediatry Infect Dis 779-782,1987)。Haemophilus influenzaeの生物学的亜種aegyptiusは、 主に結膜炎の原因であり、そして或る株はブラジル紫斑熱(Brazillian purpuri c fever:BPF)の原因であり、これは10歳以下の小児の重篤な侵襲性疾患である (Brenner et al.,J.Clin,Microbiol.26:1524-1534,1988)。 H.influenzaeの迅速且つ正確な診断は、この病原体による種々の病気を治療 するために重要である。しかしながら、既知の多くの診断方法は迅速でないか、 または比較的特異性が低い。Haemophilus influenzaeの診断は、従来ミクロバク テリア法で行われていた。一般に、Haemophilusのコロニーは、7%炭酸ガス含 有湿潤空気下37℃の条件で、選択チョコレート7%ウマ血液寒天プレート上でイ ンキュベートしたとき、一夜経過後に出現する。Haemophilusのコロニーを、種 および血清学的タイプの特定のため、グラム染色モルホロジー、オキシダーゼ反 応、溶血活性、ポルフィリン試験、および成長因子XおよびVの要求性などの生 化学試験に付する。これらの技術は時間を要するため、多数の迅速血清学的方法 が近年可能になった。その大多数は抗体を基礎とする試験方法であるが、多くは Haemophilus influenzaeの存在の決定的同定のために十分な特異性を有していな い。したがって、本発明の目的は、採取した材料中に普通に存在する他の細菌ま たは真菌の存在下に、試料中のHaemophilus influenzaeを特異的に同定すること を可能ならしめる核酸プローブを提供することである。そのようなプローブは、 Haemophilus influenzae関連疾患の正確で迅速な診断を可能にし、従来の微生物 学的技術に付随する多くの問題を避けるために、多くの安価な、使用しやすいア ッセイシステムに使用できる。 発明の概要 一つの観点において、本発明は約10ないし70ヌクレオチドを含む単離され た核酸に関し、この核酸は、通常のハイブリダイゼーション条件下で、Haemophi lus lnfluenzaeの16S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置182〜193または 252〜278で区切られる(bound)領域と、あるいはHaemophilus influenza eの23S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置343〜356で区切られる領域と 安定なハイブリダイゼーション二本鎖を形成する(E.coliの番号付けシス テムによる)。核酸の長さは、好ましくは20ないし60ヌクレオチド、最も好 ましくは25ないし55ヌクレオチドであり、そして非Haemophilus生物のrRNA またはrDNAに比べてHaemophilus influenzaeのrRNAまたはrDNAに優先的にハイブ リダイズすることができる。最も好ましくは、本発明の核酸は、非H.influenza e生物のrRNAまたはrDNAに比べてH.influenzaeのrRNAまたはrDNAに優先的にハイ ブリダイズすることができる。 この観点の好ましい態様においては、本発明の核酸は、通常のハイブリダイゼ ーション条件下において、プローブ1546(配列番号:1)、プローブ1984(配列 番号:5)、またはこれらのプローブのいずれかと相補的なヌクレオチド配列と 、安定なハイブリダイゼーション二本鎖を形成する。本発明の核酸は、プローブ 1546(配列番号:1)またはプローブ1984(配列番号:5)と相同もしくは相補的 な、好ましくは少なくとも10、そしてより好ましくは少なくとも20の連続し たヌクレオチドを含んでいる。もっとも好ましくは、本発明の核酸はプローブ15 46(配列番号:1)またはプローブ1984(配列番号:5)であるか、またはこれら のプローブのいずれかと相補的な核酸である。さらに、核酸は修飾および変更可 能であり、したがって、本発明はプローブ1546(配列番号:1)またはプローブ1 984(配列番号:5)内の任意の10、好ましくは任意の20連続ヌクレオチドの 少なくとも90%に相補的もしくは相同であり、且つこれらの特定のプローブの ハイブリダイゼーション特異性を有する核酸をも包含することを、当業者は容易 に認識するであろう。 本発明の他の観点においては、少なくとも二つの単離された核酸からなるセッ トに関し、ここで各核酸は10ないし70ヌクレオチドを有し、通常のハイブリ ダイゼーション条件下で、Haemophilus influenzaeの16S rRNAまたはrDNAのヌク レオチド位置182〜193または252〜278で区切られる領域と、あるい はHaemophilus influenzaeの23S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置305また は314または343〜356で区切られる領域と安定なハイブリダイゼーショ ン二本鎖を形成する。該セットの各核酸の長さは、好ましくは20ないし60ヌ クレオチドであり、最も好ましくは25ないし55ヌクレオチドである。セット 内の核酸の一方が、非Haemophilus influenzae生物のrRNAまたはrDNAとも、通常 のハイブリダイゼーション条件下で安定な二本鎖を形成する場合は、そのセット の第二の核酸は同じハイブリダイゼーション条件下で同じ非Haemophilus influe nzae生物のrRNAまたはrDNAと安定なハイブリダイゼーション二本鎖を形成しない 。 本発明のこの観点の好ましい態様においては、核酸のセットは、非Haemophilu s influenzae生物のrRNAまたはrDNAに比べてHaemophilus influenzaeのrRNAまた はrDNAに対して優先的にハイブリダイゼーションすることができる少なくとも一 本の核酸を含む。最も好ましくは、セットの核酸の少なくとも一つは、実質上、 プローブ1546(配列番号:1)、1547(配列番号:2)、1839(配列番号:3)、1 840(配列番号:4)、1984(配列番号:5)、23HI(配列番号:6)により規定さ れる核酸配列、またはこれらのプローブのいずれかと相補的な核酸配列からなる 。特に好ましいセットは、プローブ1546(配列番号:1)と1547(配列番号:2) ;および1984(配列番号:5)と23HI(配列番号:6)を含むものである。さらに 、当業者は、プローブ1546(配列番号:1)、1547(配列番号:2)、1839(配列 番号:3)、1840(配列番号:4)、1984(配列番号:5)、23HI(配列番号:6) およびそれらに相補的な配列は、修飾および変更が可能であることを容易に認識 するであろう。したがって、本発明の核酸のセットは、プローブ1546(配列番号 :1)、1547(配列番号:2)、1839(配列番号:3)、1840(配列番号:4)、19 84(配列番号:5)または23HI(配列番号:6)内の任意の10、好ましくは任意 の20連続ヌクレオチドの少なくとも90%と相補的もしくは相同であり、且つ これら特定のプローブのハイブリダイゼーション特異性を有する一つもしくはそ れ以上の核酸を含むことができる。 本発明はまた、試料中のHaemophilus influenzaeの存在を検出する方法にも関 する。本発明の方法は、試料を本発明の核酸の少なくとも一つと、該核酸とHaem ophilus influenzaeのrRNAまたはrDNA(もし存在すれば)との間に核酸二本鎖が 形成される通常のハイブリダイゼーション条件下で接触させ、次いで、この接触 させた試料をモニターして核酸二本鎖の存在を検出し、二本鎖の存在を試料中に Haemophilus influenzaeが存在する指標とすることを含んでいる。二本鎖の検出 は二本鎖分子を同定するための任意の標準的方法によってよい。好ましくは、本 発明の核酸、またはHaemophilus influenzaeのrRNAまたはrDNAのいずれかを検出 可能な化学成分で標識するが、そのような標識成分の非限定的例は、放射性アイ ソトープ、酵素、蛍光剤、沈着剤、および色素である。 好ましい態様の一つでは、本発明の方法は、試料を、各々がHaemophilusinflu enzaeのrRNAまたはrDNAとハイブリダイゼーションすることが可能な少なくとも 二つの核酸のセットと接触させることを含む。好ましいプローブのセットは、プ ローブ1546(配列番号:1)と1547(配列番号:2);および1984(配列番号:5 )と23HI(配列番号:6)を含むものである。 当業者は、本発明の組成物を組み合わせて、Haemophilus influenzaeの検出用 キットとすることが可能であることを容易に認識するであろう。典型的には、そ のようなキットは本発明の核酸を含む試薬類と説明書および、Haemophilus infl uenzaeのアッセイの一部に用いるために適当なパッケージを含むであろう。 本明細書で用いる「単離された核酸」という用語は、該核酸が由来する生物の 天然に存在するゲノム中で直接両側に連続する核酸の両者とは直接つながってい ない(即ち、共有結合していない)、核酸セグメントもしくはフラグメントを意 味する。したがって、この用語は、例えばベクター(例えば、自己複製可能なウ イルスまたはプラスミド)中に組み込まれた核酸、または他の核酸から独立して 分離した分子として存在する核酸、例えば化学的手段または制限エンドヌクレア ーゼ処理によって製造された核酸を包含する。 本明細書中で、特定のヌクレオチド配列についての「実質的に−−−からなる 」とは、当該特定の配列および、当該核酸配列がH.influenzaeのrRNAの特定領 域と安定なハイブリダイゼーション二本鎖を形成することを妨げないように数ヌ クレオチド(例えば2〜10ヌクレオチド)当該配列に付加または除去したこと 以外は当該第一の配列と同一である他の配列を意味する。 本明細書中で、核酸に関して「相同」という場合は、二つの核酸の間のヌクレ オチド配列の類似性を示す。ヌクレオチド配列が他の配列と同一なら、二つの配 列は100%相同である。二つの核酸の間の相同性は、配列内の特定の位置で一致 するヌクレオチド数の直接的関数であり、例えば二つの核酸の半数の位置が同じ なら、それらの配列は50%相同である。したがって、「実質的に相同」とは、他 方の配列と同一ではないがそれと同じハイブリダイゼーション特性を保持するに 十分な同一性を維持しているヌクレオチド配列を意味する。 「相補的(complementary)」という用語は、2本の核酸、例えばDNAまた はRNAが、塩基対を形成してハイブリダイゼーション二重鎖または複合鎖と称 される二本鎖の領域を生成することができる一連の連続したヌクレオチドを含ん でいることを意味する。二重鎖は、RNAまたはDNA鎖上のヌクレオチドの配 置のために、核酸の間に形成される;一定の塩基は相互に引き合って結合し、水 素結合およびη−スタッキング(stacking)相互作用を通して塩基対を形成する 。このようにして、DNAまたはRNAの一方の鎖のアデニンは、向き合う相補 的DNA鎖中のチアミン、または向き合う相補的RNA鎖中のウラシルと対にな る。DNAまたはRNAの一方の鎖中のグアニンは、向き合う相補鎖中のシトシ ンと対を形成する。 そのようなハイブリダイゼーション二重鎖の形成は、条件(厳しさ(stringen cy)と称されることも多い)の調整によって非常に特異的に行うことができ、こ の条件下においては、二本鎖が実質的に若しくは完全に相補的である特定の配列 の一定数のヌクレオチドを含まない場合には、2つの核酸間のハイブリダイゼー ションが、安定な二重鎖、例えば所定の厳しさの条件下で二本鎖の領域を保持す る二重鎖を形成しないように、上記のハイブリダイゼーションは行われる。した がって、本明細書中で使用される「優先的にハイブリダイズする」という語句は 、通常のハイブリダイゼーション条件下で、第2の核酸(即ち、Haemophilus in fluenzae rDNAまたはrRNA)と結合して、この第2の核酸とともに安定 な二重鎖を形成し、かつ、同一の通常のハイブリダイゼーション条件下で、本明 細書中で記載するような他の核酸分子と安定な二重鎖を形成しない核酸のことを 意味する。 他に定義がなければ、本明細書中で使用される全ての技術用語および科学用語 は、本発明が属する技術における当業者によって通常理解されるものと同一の意 味を有する。本明細書中で言及される全ての文献は引用文献として本明細書中に 取り込まれる。好ましい方法および材料の実施例を以下に記載する。本明細書中 に記載した方法および材料と同等または均等であるものを本発明の実施または試 験において使用することができることは当業者の理解するところであるから、こ れらの実施例は例示的なものにすぎず、限定することを意図するものではない。 本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および請求の範囲から明ら かであろう。 図面 最初に図面について簡単に説明する。 図1は、試験した複数の種からの16S RNAの領域162から214およ び236から288のヌクレオチド配列の記載である。H.influT=H.influenz ae型の株;H.influA=H.influenzaeA型;H.influG=H.influenzaeG型;H .aegyT=H.aegyptius型の株;A.actY4=A.actinomycemcomitans。プローブ 1546、1839、1840、および1547も記載されている。RNA配列 は5’から3’に記述される。プローブ配列は3’から5’に記述される。コア 領域は★によって境界をつけた。 図2は、試験した複数の種からの23S RNAの領域280から335およ び335から372のヌクレオチド配列の記載である。H.influF=H.influenz aeE型の株;H.;H.aegyT=H.aegyptius型の株;H.pleur=H.pleuropneumo ;H.parain=H.parainfluenzaおよびA.actyno=A.actinomycetemcomitans。 プローブ23HIおよび1984も記載されている。RNA配列は5’から3’ に記述される。プローブ配列は3’から5’に記述される。コア領域は★によっ て境界をつけた。 詳細な説明 細菌のリボソームは3つの異なるRNA分子を含み、これらは、少なくともEs cherichia coliでは、5S rRNA、16S rRNAおよび23S rRN Aと称されている。真核生物では、一般的には5S、18S、28Sおよび5. 8Sと称される4つの異なるrRNA種が存在している。これらの名称は、歴史 的には、それらの沈降速度によって測定したRNA分子の大きさに関連する。し かしながら、実際には、リボソームRNA分子は生物間において大きさが実質的 に変化している。それにも拘わらず、5S、16S、および23S rRNAは 、Haemophilusを含む任意の細菌における相同RNA分子のための一般的名称と して通常使用されており、この慣習を本明細書中でも続ける。本発明のプローブ は Haemophilus influenzaeの16Sおよび23S rRNA分子の特定の領域を標 的としており、生物試料においてこの病原を検出するのに有用である。I.Haemophilus influenzae rRNA遺伝子のユニーク(unique)領域の同定 本発明の核酸プローブは、Haemophilus influenzae rRNAおよびrDNA の領域を、系統発生学的観察に基づく進化的に近い類縁からのrRNAおよびr DNAと比較することによって開発された。 潜在的に核酸ハイブリダイゼーションプローブのための有用な標的部位となり うるHaemophilus influenzae rRNAの領域を同定する第1段階として、Haemo philus influenzae、複数の他の種のHaemophilus、およびHaemophilusの近い類 縁の16S rRNAの完全ヌクレオチド配列を得て、そして複数の血清学的亜 種のHaemophilus influenzae、他の種のHaemophilus、およびActinobacillus ac tinomycetecomitansからの“300領域”(GutellおよびFox、1988、Nucle ic Acid Research,16 r175-r269)を通る23S rRNAsの部分配列決定を 行った。 ヌクレオチド配列は、rRNAsを特定する遺伝子をクローニング(Maniatis et al.,1982,Molecular Cloning;A Laboratory Manual,Cold Spring Harbo r Laboratory,New York,pp545)して、配列決定(MaxamおよびGilbert,1977 ,P.N.A.S.,USA 74:560-564;Sanger et al.,1977,P.N.A.S.,USA 74:5463 -5467)することによって、および/または逆転写酵素を使用してrRNA自体 を直接配列決定(Lane et al.,1985,P.N.A.S.,USA 82:6955-6959)すること により、標準の実験室操作法によって決定した。 次いで、Haemophilus influenzae rRNAヌクレオチド配列を、他の入手可 能なrRNAヌクレオチド配列、特に他の種のHaemophilusおよびActinobacillu s actinomycetemcomitansと比較した。本明細書中においては、Escherichia col i 16Sおよび23S rRNA配列を、問題のHaemophilus rRNAs中の特 定の相同領域を同定するための便宜的な基準として使用した。 異なる血清型(serotypes)のHaemophilus influenzaeおよび他のHaemophilus の配列の比較により、異なる血清型のHaemophilus influenzaeにおいて、そして Haemophilus influenzaeとHaemophilus influenzae以外のものとの間で、そして Haemophilus influenzaeとHaemophilus以外の細菌との間で異なる配列の複数の 領域の存在が明らかになった(図1および2)。II.プローブの作成 統計的に特異性を得て、安定したハイブリダイゼーション生成物を得るために は、核酸プローブ中に少なくとも10個のヌクレオチドが必要である。2500 ヌクレオチドまでの、より長い核酸がプローブとして提案されている。しかしな がら、ミスマッチ配列を決定し優先的なハイブリダイゼーションを行うために、 反応パラメーターを容易に調節し制御できるためには、現在のところ最大250 ヌクレオチドが核酸プローブとしてほぼ最長の限界である。最大250ヌクレオ チドはまた、DNAおよびRNA分子を生成するための現在最も使用されている 合成法の最長限界でもある。好ましくは、有用なプローブは20から70の間の ヌクレオチドを有する。Haemophilus influenzaeの血清学的亜種A,B,および Gまたはこれらの3つの型の全ての配列の相補配列に様々に対応する標的領域に 対し、多くのプローブが設計された。 Haemophilus influenzaeに優先的にハイブリダイズする、長さ28−42ヌク レオチドのオリゴヌクレオチドプローブを設計した。これらは、以下のように設 計された: 1)Haemophilus influenzaeまたはHaemophilusを他の細菌から区別するのに 有用なヌクレオチド配列の相違を最大限利用する 2)標的rRNA内の局部的な、およびプローブ相互間の両者の自己相補性の 影響を最小限にする 3)通常のハイブリダイゼーション条件下において、他の種に対するのと比較 して、Haemophilus influenzae rRNAまたはrDNAに対する特異的なハイ ブリダイゼーションを最大にするために、約10から25ヌクレオチドの”コア 領域”を含む。 特に、各プローブのコア領域のヌクレオチド配列は、他の種のrRNAとは最 大数のヌクレオチドミスマッチを有する一方、プローブがHaemophilus influen zae rRNAとハイブリダイズできるために充分な相補性を保持するように設計 される。「ヌクレオチドミスマッチ」とは、プローブ中のヌクレオチドの位置が 、通常は相補的な標的RNAまたはDNA中の対応する位置のヌクレオチドと塩 基対を形成しないヌクレオチドで占められていることを意味する。ミスマッチの 好ましいタイプとしては、ウラシル対ウラシル、アデニン対アデニン、グアニン 対グアニン、シトシン対シトシンおよびチミン対チミンを含むが、アデニン対シ トシン、ウラシル対シトシンおよびチミン対シトシンもまた使用できる。 一本鎖プローブは、380−B合成機(Applied Biosystems,Foster City,C A)によるβ−シアノエチルホスホアミダイト化学を用いて調製した。リン酸基 およびヌクレオチド塩基の脱保護は標準的な方法を用いて行い、オリゴヌクレオ チドの粗混合物を逆相HPLCによって精製した。 このプローブ選択戦略により、試料中のHaemophilus influenzae細菌を同定す るのに有用なプローブが多数得られた。プローブ1546(配列番号:1)、1 547(配列番号:2)、1839(配列番号:3)および1840(配列番号 :4)は16S rRNA配列から設計し、プローブ1984(配列番号:5) および23HI(配列番号:6)は23S rRNA配列から設計した。プロー ブの配列を以下に示す。 16S rRNA−標的プローブ: 23S rRNA−標的プローブ: III.ハイブリダイゼーション条件 一般にハイブリダイゼーション条件は、核酸二重鎖の塩基組成並びに2つの核 酸の間のミスペアーのレベルおよび幾何学によって決定される。通常調節される 反応パラメーターには、ハイブリダイゼーション溶液中に存在するイオン種の濃 度およびタイプ、存在する変性剤のタイプおよび濃度、並びにハイブリダイゼー ションの温度が含まれる。一般に、ハイブリダイゼーションの条件がより厳しく なると、安定なハイブリッドを形成するためにはより長いプローブの方が好まし い。自然の結果として、ハイブリダイゼーションの行われる条件の厳しさは(例 えば、行われる分析のタイプに基づいて)、採用される好ましいプローブのある 種の特質を規定するであろう。当業者はこのような関係をよく理解しており、容 易に操作できる(例えば、Ausebel et al.Current Protocols in Molecular Bi ology,John Wiley & sons,New York,1989 を参照のこと)。例えば、ある特 定のプローブの適切なハイブリダイゼーション条件は、所望の二重鎖分子の融解 温度(Tm)を基にして決定することができる。任意のDNA−DNA二重鎖の Tmは、Mein KothとWahlの等式: Tm=81.5℃+16.6(logM)+0.41(%GC)−0.61(%form)−500/2 で概算でき、RNA−DNAハイブリッドについてはCaseyとDavidsonの等式: Tm=79.8℃+18.5(logM)+0.58(%GC)−11.8(%GC)2−0.56(%form)−820/2 [式中、Mは一価陽イオンのモル濃度であり、%GCは、DNA中のグアノシン およびシトシンヌクレオチドのパーセントであり、%formは、ハイブリダイ ゼーション溶液中のホルムアミドのパーセントであり、Lは塩基対中のハイブリ ッド二重鎖の長さである] で概算できる。 一般に、開示される特異的プローブについての通常のハイブリダイゼーション 条件は、42℃と68℃の間の温度でプローブと標的配列との間の塩基対合を促 進する高塩濃度でのハイブリダイゼーションを意味する。 よく知られているように、特定のプローブの特異性はハイブリダイゼーション 後の洗浄によって規定される。本発明の場合には、典型的には60℃〜68℃、 ハイブリダイゼーション工程で使用する濃度の10〜30倍低いイオン濃度で洗 浄を行う。 上述した核酸プローブの特異的ハイブリダイゼーションの挙動は、使用するア ッセイフォーマットにかなりの程度依存する。逆に、アッセイフォーマットが特 定核酸のための最適な設計の特徴を規定するのである。例えば、本明細書に記載 する特定のオリゴヌクレオチドの長さは、ドットブロットアッセイで使用するた めに最適化されたが、その他の標準的ハイブリダイゼーションアッセイでも使用 できる。最適のプローブの長さが選択するハイブリダイゼーション条件の厳しさ の関数であることは当業者によく知られたことであり、したがってプローブが本 明細書で定義する「コア領域」と実質的に相同または相補的な配列を含む限り、 これらの条件に応じてこれらのプローブの長さを変更しうる。また、2以上の核 酸プローブからなるセットの場合には、すべてのプローブが、これらが用いられ るいかなる特定のフォーマットにおいても矛盾しないように挙動することが望ま しい。したがって、特定の核酸プローブの正確な長さは、使用しようとする特定 の用途をある程度反映する。IV.プローブ挙動のハイブリダイゼーション分析 配列を比較することにより、本発明の核酸プローブがHaemophilus influenzae またはその他のHaemophilus種、あるいはこれら両方を特異的に検出し、その他 の細菌は検出しないという点で、種々の有用なハイブリダイゼーション特性を示 すことが示唆された。プローブの包括性(inclusivity)挙動と同様に重要なの はその排他性(exclusivity)挙動、すなわちHaemophilus以外の細菌に対する反 応性である。 代表的Haemophilus influenzaeおよびHaemophilus以外の細菌に対する各種プ ローブの挙動をドットブロット法を用いるハイブリダイゼーション分析により測 定した。本発明の個々のプローブの各々に対するハイブリダイゼーションデータ を表1および表2に示すが、個々のプローブの合計であるハイブリダイゼーショ ン挙動を示す有用なプローブの組み合わせ(セット)もこれらのデータから明瞭 に予測されることに注意されたい。実施例1:プローブハイブリダイゼーション挙動のドットブロット分析 公知の方法によるドットブロット分析では、標的rRNAまたはrDNAまた は標的核酸集団を、容易に入手できる市販されているこの目的用のニトロセルロ ース、ナイロン、またはその他の誘導化膜上に固定することを含む。DNAまた はRNAのいずれかをこのようなフィルター上に容易に固定し、次に本発明の核 酸プローブと各種条件(すなわち厳しさ)でハイブリダイゼーションについて試 験する。制御された条件下では、その核酸配列が標的配列と高い相補性をもつプ ローブは、低い相補性をもつプローブよりも高レベルのハイブリダイゼーション を示すであろう。 精製RNA0.1μg(Lane et al.,1985,P.N.A.S.,USA 82:6955-6959) 、または記載の各生物由来の細胞をニトロセルロースフィルターにスポットした 。オリゴヌクレオチドプローブを標準法を用いて放射性32Pで末端標識した。 rRNA標的へのハイブリダイゼーションを60℃において14〜16時間行 い(0.9M NaCl、0.12M Tris−HCl、pH7.8、6mM EDTA、0.1M KPO4、0.1% SDS、0.1%ピロリン酸、0 .002%フィコール、0.02% BSA、および0.002%ポリビニルピ ロリジンを含むハイブリダイゼーション溶液中)、次いで未結合プローブを除去 するためにハイブリダイゼーション後の洗浄を60℃で15分、3回(0.03 M NaCl、0.004M Tris−HCl、pH7.8、0.2mM E DTA、および0.1% SDS中)行ったところ、これは高レベルのプローブ 特異性を生じるのに十分厳しいことが判明した。 上述のハイブリダイゼーションと洗浄に次いで、ハイブリダイゼーションフィ ルターをX線フィルムに2枚の増感スクリーンとともに一晩露光し、シグナル強 度を既知量の標的物質(RNA)の対照スポットと比較して目視で評価した。4 つの正記号(++++)で表すシグナルは高レベルのハイブリダイゼーションを 示し、これを標準として用いた。この標準または対照レベルと比較して、2つの 正記号(++)はかなりのレベルのハイブリダイゼーションを示し、1つの正記 号(+)はわずかに検出できるレベルであり、負記号(−)はハイブリダイゼー ションが検出されないことを示す。 表1は、ドットブロットハイブリダイゼーションアッセイにおけるHaemophilu s influenzaeの種々の血清型およびaegyptiusの生物学的亜種からの代表的サン プリングに対する好ましいプローブの包括性挙動を例示する。精製RNAまたは 細胞を試験した。表1において「サイトドット(Cyto−dots)」とは、 ニトロセルロース上で標準的なNaOH処理により溶菌し、トリス緩衝液pH7 .4で中和した細胞である。 表2は、ドットブロットハイブリダイゼーションアッセイにおける、好ましい プローブの、Haemophilus以外の細菌の代表的サンプリングに対する 排他的挙動を例示する。 これらのデータは、16S rRNA配列から誘導されるプローブについて、 プローブ1546がHaemophilus influenza B,C,DおよびE型に特異的にハ イブリダイズし、試験したその他の株のいずれともハイブリダイズしないことを 示す。プローブ1547は、すべてのHaemophilus influenza細菌並びにその他 の幾つかのHaemophilusの種(Haemophilus aphrophilus,Haemophilus avium,Ha emophilus parainfluenzaの幾つかの単離物、およびHaemophilus segnis)にハ イブリダイズする。プローブ1547は、Haemophilus属以外の菌(A.actinomyc etemcomitans,A.seminis,A.equli,A.suis,およびPasteurella種)にもハイブ リダイズする。プローブ1839は、Haemophilus influenza A,C,E,F型 およびA.actinomycetemcomitansにハイブリダイズする。 更に、これらのデータは、23S rRNA配列から誘導されるプローブにつ いて、プローブ1984は高度に特異的であり、専ら血清型A,B,C,D,E およびF並びにHaemophilus aegyptiusに対してのみ特異性があることを示す。 これとは対照的に、プローブ23H1は試料中の23S rRNAの一般的な検 出のためのプローブとして設計された。 実施例2:二重プローブ液体ハイブリダイゼーションアッセイ 本発明のプローブまたはその誘導物は種々のハイブリダイゼーションフォーマ ットに顕著な価値を有する。このようなフォーマットの一つは、二重プローブ・ サンドイッチ型ハイブリダイゼーションアッセイフォーマット(例えば、米国特 許第5,147,778号明細書に記載されているホモポリマー捕獲、二重プロ ーブ、液体ハイブリダイゼーションフォーマット:本特許明細書を参照として本 明細書に含める)であり、本実施例で使用する。一般に、このような用途では、 オリゴヌクレオチドプローブを、その3′末端で修飾して、デオキシアデノシン (dA)残基の領域(約20〜200の残基の長さ)を含ませる。これは、(液 体ハイブリダイゼーションに続いて)試料から標的rRNAを、この目的に合わ せてポリ−デオキシチミジン(dT)を用いて適当に誘導化した固体支持体(例 えば、ビーズ、プラスチック表面、フイルター等)上に「捕獲」するのに使用し 得る。第二のプローブは検出用プローブとして用い、これは標識(例えば、32P 、フルオレセイン、ビオチン等)により誘導化される。一般原則として、検出用 プローブはオリゴヌクレオチド又はより長いDNA若しくはRNAプローブであ りうる。好ましくは、各プローブは目標の隣接領域に結合する。次いで、試料中 の標的核酸の存在の検出は、固体表面上への検出用プローブの捕獲により示され る。 これは、標的核酸が試料中に存在する場合にのみ起こり得る。好適な捕獲用プ ローブの例は1546(配列番号:1)および1984(配列番号:5)である 。好適な検出用プローブは1547および23HIである。好ましくは、プロー ブ1546(配列番号:1)をプローブ1547(配列番号:2)と共に使用し 、プローブ1984(配列番号:5)をプローブ23HI(配列番号:6)と共 に使用する。 その他の実施態様 本発明の記述をHaemophilus influenzaeのrRNA検出に言及して行ってきた が、本明細書に記載されるプローブおよび当該プローブに相補的なプローブはま た、 1)リボソーム遺伝子のPCR増幅; 2)rRNAを特定する遺伝子(DNA)の検出、および 3)酵素Q−ベータ・レプリカーゼにより増幅され得るMDV−1類似の rRNAへの組み入れ にも有用であることが容易に了解され、従って、このようなプローブは既述した プローブと均等であるとみなすべきであり、本発明および請求の範囲の精神と範 囲内に包含されるべきである。 このように、好適な実施態様を例証し記載してきたが、本発明を変動および修 正をすることができ、したがって、記載した厳密な詳細に制限されるべきでなく 、以下の請求の範囲の記載内に入るような変更を包含すべきであることが了解さ れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.実質的に、通常のハイブリダイゼーション条件下でHaemophilus influenzae 16S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置 182から193または252から278で区切られる領域、またはHaemo philus influenzae 23S rRNAまたはrDNAのヌク レオチド位置343から356で区切られる領域と安定なハイブリダイゼーショ ン二重鎖を形成するが、同一のハイブリダイゼーション条件下でHaemoph ilus以外の生物のrRNAまたはrDNAのいずれの領域とも安定なハイブ リダイゼーション二重鎖を形成しない配列の、10から70ヌクレオチドからな る単離された核酸。 2.実質的に、通常のハイブリダイゼーション条件下でHaemophilus influenzae 16S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置 182から193で区切られる領域、またはHaemophilus infl uenzae 23S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置343から 356で区切られる領域と安定なハイブリダイゼーション二重鎖を形成するが、 Haemophilus以外の生物のrRNAまたはrDNAのいずれの領域と も安定なハイブリダイゼーション二重鎖を形成しない配列の、10から70ヌク レオチドからなる単離された核酸。 3.前記核酸が、通常のハイブリダイゼーション条件下で、プローブ1546( 配列番号1)、プローブ1984(配列番号5)または前記番号のプローブの1 つに相補的なヌクレオチド配列と安定なハイブリダイゼーション二重鎖を形成す る、請求項2記載の核酸。 4.前記核酸が、プローブ1546(配列番号1)、プローブ1984(配列番 号5)または前記番号のプローブの1つに相補的な核酸である、請求項2記載の 核酸。 5.少なくとも2つの核酸を含む単離された核酸のセットであって、該核酸のそ れぞれは10から70ヌクレオチド長であり、通常のハイブリダイゼーション条 件下でHaemophilus influenzae 16S rRNAまた はrDNAのヌクレオチド位置182から193または252から278で区切 られる領域、またはHaemophilus influenzae 23S rRNAまたはrDNAのヌクレオチド位置305から314または343から 356で区切られる領域と安定なハイブリダイゼーション二重鎖を形成すること を特徴とする核酸。 6.該核酸の1つが、通常のハイブリダイゼーション条件下で、Haemoph ilus influenzae以外の生物のrRNAまたはrDNAとも安定 なハイブリダイゼーション二重鎖を形成し、該核酸の第2のものが、同一のハイ ブリダイゼーション条件下で、前記Haemophilus influenz ae以外の生物のrRNAまたはrDNAと安定なハイブリダイゼーション二重 鎖を形成しない、請求項5記載の核酸のセット。 7.少なくとも1つの請求項1記載の核酸を含む、請求項5記載のセット。 8.少なくとも1つの請求項2記載の核酸を含む、請求項5記載のセット。 9.少なくとも1つの請求項3記載の核酸を含む、請求項5記載のセット。 10.プローブ1546(配列番号1)および1547(配列番号2)を含む、 請求項5記載のセット。 11.プローブ1984(配列番号5)および23HI(配列番号6)を含む、 請求項5記載のセット。 12.試料中のHaemophilus influenzaeの存在を検出す る方法であって、 a) 試料を、少なくとも1つの請求項1記載の核酸と、前記核酸および存在す る場合にはHaemophilus influenzaeのrRNAまたはr DNAの間のハイブリダイゼーション二重鎖の形成が可能でありかつ前記核酸が Haemophilus以外の生物と安定な核酸二重鎖を形成させない通常のハ イブリダイゼーション条件下で接触させ;そして b) 前記核酸と接触した試料をモニターして、前記二重鎖の存在を検出し、こ こで前記二重鎖の存在は試料中のHaemophilus influenza eの存在の指標となる、 ことを含む方法。 13.前記核酸が、通常のハイブリダイゼーション条件下で、プローブ1546 (配列番号1)、プローブ1984(配列番号5)または前記番号のプローブの 1つに相補的な核酸と安定なハイブリダイゼーション二重鎖を形成する、請求項 12記載の方法。 14.前記核酸が、プローブ1546(配列番号1)、プローブ1984(配列 番号5)または前記番号のプローブの1つに相補的な核酸である、請求項12記 載の方法。 15.試料中のHaemophilus influenzaeの存在を検出す る方法であって、 a) 試料を、請求項5記載の核酸のセットと、前記核酸のそれぞれおよび存在 する場合にはHaemophilus influenzaeのrRNAまたは rDNAの間のハイブリダイゼーション二重鎖の形成が可能である通常のハイブ リダイゼーション条件下で接触させ;そして b) 前記二重鎖の存在について前記核酸のセットと接触した試料をモニターし 、ここで前記二重鎖の存在は試料中のHaemophilus influen zaeの存在の指標となる、 ことを含む方法。 16.前記セットが、プローブ1546(配列番号1)および1547(配列番 号2)を含む、請求項15記載の方法。 17.前記セットが、プローブ1984(配列番号5)および23HI(配列番 号6)を含む、請求項15記載の方法。 18.請求項1記載の核酸を含む、Haemophilus influenz aeの存在を検出するためのキット。 19.請求項5記載の核酸のセットを含む、Haemophilus infl uenzaeの存在を検出するためのキット。
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