JPH08510795A - ティッシュペーパウェブ成形方法 - Google Patents

ティッシュペーパウェブ成形方法

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JPH08510795A JP7500530A JP50053095A JPH08510795A JP H08510795 A JPH08510795 A JP H08510795A JP 7500530 A JP7500530 A JP 7500530A JP 50053095 A JP50053095 A JP 50053095A JP H08510795 A JPH08510795 A JP H08510795A
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Abstract

(57)【要約】 改良された成形性と改良された引張特性を有するが、従来のツィンワイヤーティッシュ成形機によって製造したティッシュウェブと比較した場合、もし該当するとしても、保持率と層の純度の顕著な劣化を生じないティッシュウェブ(W)をロール式ツィンワイヤー形成機によって形成することができ、ここで、全ての排水可能な水の内次の工程の初期に於いて上記のスラリー中に相当量の製紙用ファイバーを自由に保持するのに十分である残留水分1〜10%、好ましくは1〜2%を成形ロール(1)、好ましくはサクション成形ロール上で残留させながら、スラリーから上記の全ての排水可能な水の内の90〜99%、好ましくは98〜99%を排水し、上記の成形ロール(1)の下流に於いて、上記のスラリー中に残存する水の量が不十分になって上記のファイバーがその位置を相互に対して実質的に変化させることができなくなる迄、上記のスラリーを十分振動させて微小乱流を発生させることによって上記のファイバーを小規模に撹拌し、これによって上記のファイバーが2つの成形用ファブリック(3,4)上にいずれの顕著なファイバー状のウェブ(W)を形成することも防止しながら、上記のスラリーから上記の残存水分である1〜10%、好ましくは1〜2%を排水する。この振動の周波数は少なくとも100Hzであり、これらの振動はマルチブレード水中翼(7)によって発生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ティッシュペーパウェブ成形方法 技術分野 本発明は、回転式成形ロールを有するツインワイヤー成形機に於いてティッシ ュペーパウェブを成形する方法に関し、上記の方法は、2つのループ状の成形用 ファブリックが先ず回転可能な成形ロールの周囲で遭遇するように収束するのに 従って、上記の2つのファブリック間に形成された収束成形用スロートに製紙用 ファイバーの水性スラリーによって基本的に構成された噴流又は、ジェットを噴 射する工程と、上記の水性スラリーを上記の2つの成形用ファブリック間で挟持 し、上記の2つのファブリックが上記の成形ロールの周囲を部分的に巻回するの に従って、少なくとも上記のファブリックの一方を介して上記のスラリーから水 を排水する工程、上記の排水を継続し、上記のスラリーから十分な部分の水を排 水して上記の製紙用ファイバーにファイバー状ウェブを形成させる工程と、上記 の製紙用ファイバーを上記の2つの成形用ファブリックの間に挟持した状態で上 記の2つの成形用ファブリックを第2ロールに向けて上昇させて当該第2ロール の一部によって搬送する工程と、及び上記の2つの成形用ファブリックの一方( 3)を上記の成形されたファイバー状ウェブから上記の第2ロール上で分離し、 上記の他方を遅れて分離する工程とを有する。 本明細書に於いて、用語「ティッシュペーパ」は消費者による使用時における しわの有無にかかわらず衛生用の任意の品質の「柔らかいクレープ紙」または他 の紙を含むものとする。 背景技術 かかる方法は、例えば米国特許第4,100,018号(Wahren等)に開示さ れ、S状巻回配列のPERIFORMER(商標)−LW成形部によるティッシ ュペーパウェブの成形に基本的に使用される方法である。薄葉紙、又は、ティッ シュ製造する場合、高速ツインワイヤー成形機ではスラリーからの排水は急速に 行われる(C状巻回配列のPERIFORMER(商標)−LW成形部で約18 00から2000m/分、又はそれ以上)ので、製紙用ファイバーが自分自 身で再配列を行う時間、または製紙メーカがウェブ成形、すなわちファイバーが 配分、配列、そしてウェブの構造内に混合される状況に影響を及ぼすための時間 はほとんどない。このようにして、ツインワイヤー成形機でなされるウェブ成形 は「固定化したもの」と特徴づけられるだろうし、排水開始直前の紙料に対応す る状態を反映する。この時点での任意の乱れや欠陥がスラリーからの排水によっ て成形されるウェブに必然的に見いだされうるだろう。スラリー中の優れたファ イバーの配分は優れた成形をもたらすが、不完全なファイバーの配分はやはり不 完全な成形をもたらし、たとえば、ピンホールや縞となって現れうる。 Valmet Paper Machinery社製SPEED−FORMER HSのような、新聞 用紙など印刷用紙品質の製造のためのツインワイヤー成形機、及び米国特許第4 ,790,909号(Harwood)で開示した軽量被覆品質紙(LWC)製造用ツイン ワイヤー成形機の使用する速度ははるかに遅く、それぞれ約1300から150 0m/分及び約900から1050m/分である。これらの場合、製造されるウ ェブは片側の面にできるだけ密である性質を有さなければならない、すなわち両 面性が最小でねければならず、ウェブ表面での粉剤と填料の保持率はフォドニリ エール成形機[長網抄紙機]でえられる率に匹敵しなければならない。 「パルプと紙」1982年12月号のJ.C.W.Evansによる「粉剤、固体を最大 限保持するように設計したた新型ワイヤー成形機」58頁はベル・ベイ(Bel-Ba ie)IIツインワイヤー成形機の改良新設計を開示している。ベル・ベイIIIと呼 ばれる新成形機はベル・ベイIIの構造を踏襲しながら、向上した固体保持率を与 えるために設計されたと報告されている。また、ベル・ベイII設計は高粉剤の供 給がおこなわれる作業を除く全ての製紙作業、またはツインワイヤー・ティッシ ュ成形機が望ましいティッシュ製造のためになお勧められると報告されている。 発明の開示 本発明の主要な目的は、従来のツインワイヤーティッシュ成形機で製造される ティッシュウェブにくらべて保持率を顕著に低下させることなく、改良された成 形と改良された引張特性を有するティッシュウェブ成形方法を提供することであ る。 本発明によれば、この目的は冒頭に述べた種類の方法に於いて、2つの成形用 ファブリックが、成形ロールの外周から離れる場所迄成形ロールの外周に沿って 湾曲する、領域でスラリーから実質的に全ての排水可能な水を排水するが、次の 工程の初期に於いて上記のスラリー中に相当量の製紙用ファイバーを自由にさせ るのに十分な割合いの水分を残しておき、領域の下流に於いてスラリーから残り の排水可能な水を排水しながら、上記の微小乱流を発生させる程十分にスラリー を振動させて、ファイバーを小規模に撹拌し、ファイバーがいかなる顕著なファ イバー状ウェブを形成しないようにし、ついには、スラリーに残存する水が、各 ファイバーがこれらの位置を互いに対して実質的に変化させることができるのに 不十分となることによって達成される。 本明細書において、用語「排水可能な水」とは、従来のウェブ成形技術を使用 することによってりツインワイヤー成形機内に挟持されたスラリーから排水され うる水を意味する。全ての排水可能な水が排水されてしまっても、新しく成形さ れた紙ウェブは、ウェブ成形機を離れる際に、例えば、尚85%の水分を有して いる可能性がある。 相当量のファイバーがスラリー中で自由に小規模に移動し、振動を与えられる ことによって自分自身を再配列することを可能にするために残された小量の水分 を除いて、排水可能な水全てを成形機で排水することによって、ウェブの成形性 は向上し、驚いたことに、保持率は、新聞用紙等の印刷用紙品質を製造するため のツインワイヤーブレード成形機の場合にみられるように振動によって劣化する ことなく、従来のツインワイヤーロール成形機で得えられる保持率に匹敵してい る。 好ましくは、微小乱流が、少なくとも100Hzの振動数でスラリーを振動さ せることによって達成されることである。そうすれば、スラリー中の製紙用ファ イバーが2つの成形用ファブリックのそれぞれの上に未発達のウェブを作りあげ る時間はないし、そして少なくとも理論的には、撹拌を可能にするのに十分な水 が残らなくなる迄はファイバーを常に撹拌しながら、スラリーからの水分の排水 を完了することによって、可能である最良の成形性を有する完全紙葉の達成が可 能なはずである。 微小乱流を作り出すための振幅の小さい振動を得るために、我々は好ましくは 、成形ロールの下流であるが、第2ロールの上流の位置にマルチブレード水中翼 を設け、成形用ファブリックの一方のファブリックをこのマルチブレード水中翼 のフォイルブレードに差し向けることである。この水中翼は成形用ファブリック の隣接する一方と接触するように等間隔に配設された多数の同一寸法のフォイル ブレードを有し、この場合、適切なのは、少なくとも4枚のフォイルブレードを およそ50〜330mmの心間間隔で配設し、上記の形成用ファブリックの近接し た一方と接触し、かつ上記の一方の成形用ファブリックを支持する実質的には凸 状に湾曲した表面を形成することである。 本発明によるマルチブレード水中翼の配置はツインワイヤー・ティッシュ成形 機の種々の構成に適用することができるが、我々は好ましくは、基本的にはC状 巻回型のツインワイヤー成形機から出発し、成形ロールと他方の成形用ファブリ ックに対して外側の成形用ファブリックを構成する成形用ファブリックのループ 内にマルチブレード水中翼を配設し、第2ロールは内側成形用ファブリックのル ープ内に配設することである。 また、成形ロールとしてサクション成形ロールを設けることと両方の成形用フ ァブリックが成形ロールを巻回する領域に於いて上記の両方の成形用ファブリッ クを介してスラリーからの排水を行うがまた好ましい。通常の表面を有する成形 ロールと比べて、サクション成形ロールは中及び高い坪量に於いて成形性の改良 に貢献することができる。この効果は、再生ファイバーに於いて、また坪量の増 加に際してより顕著である。サクション成形ロール上に於ける外側成形用ファブ リックの巻回角度はおよそ15〜45度にあるのが適切であるが、通常の表面を 有する成形ロールではこれはおよそ45〜135度になる。 2つの成形用ファブリック間に挟持され部分的に水分を排水されたスラリーが マルチブレード水中翼に達する時にこのスラリー内に最適量の排水可能な水(約 1〜約10%が適切であるが、好ましくは約1〜約2%)を残留させるため、我 々は好ましくは、スラリーを成形用スロートに吐出するヘッドボックスを設け、 上記の成形用スロートの直ぐ上流にある上記の外側成形用ファブリック用ブレス ト・ロールを設け、上記の成形ロールの回転軸を中心にして上記のヘッドボック スとブレスト・ロールを1つのアセンブリとして揺動させることによって成形ロ ール上の外側成形用ファブリックの巻回角度を調節し、これによって上記の成形 ロールに於いてスラリーから排水される排水可能な水分の部分をまた調節する。 図面の簡単な説明 第1図は、本発明の1実施例に従ってマルチブレード水中翼の設置によってロ ール・アンド・ブレード成形機に改造されたロール式ツインワイヤー・ティッシ ュ成形機の概略側面図である。 第2図は、第1図に示すマルチブレード水中翼 の拡大側面図である。 第3図は、第1図のロール・アンド・ブレード成形機に於いて種々の速度差で 製造されたバージ・ファイバーのウェブの成形がそれぞれ解放面成形ロールと通 常面成形ロールを有する2つの従前技術によるC状巻回成形機に於いて同様の条 件のもとで製造されたものより向上していることを示すグラフである。第4図は 、第1図のロール・アンド・ブレード成形機に於いて製造されたバージン・ファ イバー非縮ウェブのMD/CD引張比関数から見て成形がそれぞれ解放面成形ロ ールと通常面成形ロールを有する2つの従前技術によるC状巻回成形機に於いて 同様の条件のもとで製造されたものより向上していることを示すグラフである。 第5図と第6図は、それぞれ第3図と第4図と同様のグラフであるが、バージ ン・ファイバーに代えて再生ファイバーを対象としたものである。 第7図は、第1図のロール・アンド・ブレード成形機に於いて製造されたバー ジン・ファイバー非縮ウェブの坪量関数から見て成形がそれぞれ解放面成形ロー ルと通常面成形ロールを有する2つの従前技術によるC状巻回成形機に於いて同 様の条件のもとで製造されたものより向上していることを示すグラフである。 第8図は、第1図のロール・アンド・ブレード成形機に於いて種々の速度差で 製造されたバージン・ファイバー縮みウェブの引張効率が解放面成形ロールを有 する従前技術によるC状巻回成形機に於いて同様の条件のもとで製造されたもの より向上していることを示すグラフである。 第9図は、第1図のロール・アンド・ブレード成形機に於いて製造されたバー ジン・ファイバー非縮ウェブのMD/CD引張比関数から見て引張効率が解放面 成形ロールを有する従前技術によるC状巻回成形機に於いて同様の条件のもとで 製造されたものより向上していることを示すグラフである。 第10図は、第1図のロール・アンド・ブレード成形機に於いて製造された3 層ウェブの層の純度を示すグラフである。 第11図、第12図、第13図及び第14図は、本発明に従ってマルチブレー ド水中翼の設置によってロール・アンド・ブレード成形機に改造された4種の付 加ロール式ツインワイヤー・ティッシュ成形機の概略側面図である。 最も好適な実施例の詳細な説明 第1図に示す成形機は、基本的に、従来のロール式ツインワイヤー成形機であ り、この成形機は、回転可能な成形ロール1を有するツインワイヤー成形機に於 いてティッシュペーパウェブWを成形するため、本発明に従って実施された方法 の工程に鑑みて幾つかの点で改良されている。従来のロール式ツインワイヤー成 形機に於けるティッシュペーパ成形の既知の方法は次の工程を有している。 a)2つのループ状の成形用ファブリック3,4が先ず回転可能な成形ロール 1の外周で収束し、交わり、次いで、成形ロールの外囲に部分的に巻回、すなわ ち、巻きついたときに、本質的に、水中に存在する製紙用ファイバーの水性スラ リーからなる噴流をヘッドボックス2から2つの成型用ファブリックの間に形成 された収束成形用スロート5に噴射すること。ファブリック3は、2つのファブ リックが成形ロールの外周の一部に部分的に巻回する領域でファブリック4に対 する外側成形用ファブリックを構成し、成形ロール1は内側成形用ファブリック 4のループの内側に位置される。図示したヘッドボックス2は、紙料の多層化噴 流を成形スロート5に吐出するための多層ヘッドボックスであり、より正確には 3層のヘッドボックスであるが、2層または単層のヘッドボックスでもよい。 b)水性スラリーを2つの成形用ファブリック3,4間に挟持し、2つのファ ブリックが成形ロールの外周に部分的に巻回、すなわち、巻きついたときに、フ ァブリックのうちの少なくとも一方のファブリックを介してスラリーから水を排 水すること。 c)排水を継続し、スラリーから、製紙用ファイバーWがファイバー状ウェブ を形成するのに十分な割合いの水を排水すること。 d)上記製紙用ファイバーを上記2つの成形用ファブリック3,4の間に挟ん だ状態で2つの成形用ファブリックを第2ロール6まで、第2ロールの一部のま わりに移動させること。 e)上記2つの成形用ファブリック3,4のうちの一方のファブリックを、成 形されたファイバー状ウェブW及び他方のファブリックから第2ロール6上でよ りも早くなく分離させること。 保持率と層の純度の顕著な低下を伴わずに改良された成形性と改良された引張 特性を有するティッシュウェブを成形する方法を提供するため、もし適用できる ならば、従来のツインワイヤーティッシュ成形機と比較して、上記の既知の方法 に本発明による次の工程を付加する。 f)上記の2つの成形用ファブリック3,4が成形ロールの外周から離れる場 所迄成形ロール1の外周に沿って湾曲する領域Zで、スラリーから実質的に全て の排水可能な水を排水するが、次の工程(g)の初期に於いて上記のスラリー中に 相当量の製紙用ファイバーを自由にさせるのに十分な割合いの水分を残しておく こと、及び g)領域Zの下流に於いてスラリーから残りの排水可能な水を排水しながら、 微小乱流を発生させる程十分にスラリーを振動させて、ファイバーを小規模に撹 拌し、ファイバーがいかなる顕著なファイバー状のウェブも形成しないようにし 、ついには、スラリーに残存する水が、上記のファイバーがこれらの位置を互い に対して実質的に変化させるのに不十分になること。 微小乱流は、少なくとも100Hzの振動数でスラリーを振動させることによ って達成されるのが好ましい。そうすれば、スラリーの製紙用ファイバーが2つ の成形用ファブリックのそれぞれに発達初期のウェブを作りあげる時間はないし 、そして少なくとも理論的には、撹拌を可能にするのに十分な水が残らなくなる 迄ファイバーを絶えず撹拌し続けながら、スラリーからの水分の排水を完了する ことによって、可能である最良の成形性を有する完全紙葉を達成することが可能 なはずである。 微小乱流を発生するための振幅の小さい振動を得るために、我々が選択するの は、第1図に図示した実施例に見られるように、成形ロール1の下流であるが第 2ロール6上流の位置にマルチブレード水中翼7を設けることである。水中翼( bydrofoil)7は、ツインワイヤー成形機において成形ロール1及び成形用ファ ブリック4に対する外側成形用ファブリック3を構成する成形用ファブリックの ループの内側に配置され、第2ロール6は内側成形用ファブリック4のループの 内側に配置されている。第2図に拡大して示す水中翼7は、並列関係で配列され 、成形用ファブリック3,4の幅に亘って延びる、等間隔に配設された複数の細 長い耐水性翼要素8を有する。振幅の小さい振動は、成形用ファブリックのうち の1つのファブリック、第1図の実施例では外側成形用ファブリック3を翼部8 に差し向けることによって得られる。成形用ファブリック3,4のうちの隣接す る一方のファブリック3と接触するための少なくとも4個の同一寸法の翼要素8 が、およそ50〜330mmの心間間隔で配置され、これらは、上記一方の成形用 ファブリック3を支持する実質的に凸状に湾曲した表面を構成するように配置さ れるのが適切である。以後、翼要素8を、例えば実質的に正方形のロッドに似て いるかもしれない実際の形状とは関係なくフォイルブレードと呼ぶ。 第2図にもっとも明瞭に図示した好適な実施例では、水中翼7は、凸状に湾曲 した支持面を形成するためにボックス型支持体9に取り付けられた9個のフォイ ルブレード8を有し、その支持面はおよそ5mの曲率半径を有す。図示のフォイ ルブレード8は、基本的に長方形断面形状のもので、フォイルブレード先端部を 除いておよそ50mmの幅を有し、このフォイルブレード先端部は、フォイルブレ ードの上面と先端側面とによって構成され、およそ45度のエッジ角度を備えた エッジ、又は、縁部を形成するように先端側に延ばされている。他のフォイルブ レードの先端及び後端側面は、およそ15度の角度内方に傾斜する上部を有する ので、形成された囲み角はおよそ75度であり、上記の他のフォイルブレードは 対称に形成される。全てのフォイルブレード8は湾曲したファブリック支持面の 一部を形成する上面を有する。この上面には、フォイルブレードの後端から約2 5mmに配置された、長手方向に延びたクレスト(頂部)が設けられ、このクレス トから上面の先端部及び後端部の両方が小さい角度、好ましくはおよそ0.25 度下方に傾斜する。 隔壁10によって、フォイルブレード8の支持体9が、先端隔室11と後端隔 室12とに分離され、これらの隔室の両方に、夫々、ウェブ成形工程の最後に、 挟持されたスラリーから排水される水の出口13,14が設けられている。2つ の隔室はまた、適当な圧力調整調節手段(図示せず)を排水を補助する真空系( 図示せず)に接続するためのスタブ管15,16をそれぞれ備えている。スタブ 管16は、排水された水のしぶきがかからないように後端隔室12の頂壁部に取 り付られ、スタブ管15は、先端隔室11の後方壁部に取り付けられ、スタブ管 とフォイルブレードの間に介在された遮蔽板17によって水しぶきから保護され ている。変形例として、真空系に水セパレータ(図示せず)を設け、真空系を出 口13、14に接続する。支持体9は、その頂部で、1つが第1図に示された2 つのブラケット18に回動自在にヒンジ留めされ、これらのブラケットはツイン ワイヤー成形機用のフレームのフレーム部材19に調節可能に取り付けられてい る。2つのブラケット18から間隔を隔てて2つの支持位置調節手段が設けられ 、そのうちの1つがロッド20として図示され、該ロッド20は、一端が支持体 9に回動自在に連結され、他端がフレームの別のフレーム部材21に調節可能に 連結される。 第1図に示す好適な実施例では、成形ロールは吸込み成形ロール1であり、外 側成形用ファブリック3のブレストロール22は、成形ロール1とマルチブレー ド水中翼7に対して、外部成形用ファブリック3が吸込み成形ロール1の外周に およそ15〜45度の角度αにわたって巻回、又は巻きつくことになるような、 位置で成形用ファブリックのループの内側に配置される。平坦な表面の成形ロー ルを使用することもできるが、それは好適ではなく、この場合にはおよそ45〜 135度の巻回角度αが要求される。いずれの型の成形ロールを使用しようと、 本発明によるロール・ブレード成形機で広範囲の坪量が製造されることになる場 合には、ヘッドボックス2とブレスト・ロール22が一つの組立体として成形ロ ール1の回転軸を中心として揺動することができるように設計することが有利で ある。これによって、成形ロール1の外部成形用ファブリック3の巻回角度(角 度α)を調節し、従って、また成形ロール1に於いてスラリーから排出される排 水可能な水分の割合い(比率)を調整することが可能になろう。スラリーがマル チブレード水中翼7に達する時に、スラリーに排水可能な水がせいぜい約1%乃 至約10%、好ましくは約1%乃至約2%以下しか残存しないように、成形ロー ル1で約90%乃至約99%、好ましくは約98%乃至約99%の排水可能な水 をスラリーから排水するのが適当である。排水可能な水のこのような少ない残存 量は、保持率及び/または層の純度の劣化が発生しないという利点となり、更に 突然の「完全紙葉」(total sheet set)(すなわち、原則的に成形用ファブリ ック3,4の間に挟持された低濃度のスラリーによるそれらのファブリック上で の発達初期のウェブの形成がない)の達成を容易にするが、そのためには、我々 の考えでは、スラリー中に残存する水の量が不十分になって各ファイバーが相互 に対してその位置を実質的に変化させることができなくなる迄、これらのファイ バーを小規模に撹拌し続ける必要がある。 マルチブレード水中翼7でのウェブWの成形の後、このウェブは2つの成形用 ファブリックの間に挟まれて第2ロール6に移動する。このロールは平坦な表面 のロールとして図示されているが、所望ならば、ウェブWから水を除去するのに 役立つサクションロールでもよい。第1図に示した実施例では、第2ロール6の 平坦な表面は「テーブルロール効果」という利点を与え、これは、外側成形用フ ァブリック3が第2ロール6を離れる際に内側成形用ファブリック4とこれによ って支持されたウェブWから小角度偏向された時に、ウェブWを内側成形用ファ ブリック4接着させるのに役立つことになる。内側成形用ファブリック4へのウ ェブWの所望の搬送を確実に行うため、搬送サクションボックス23を第2ロー ル6の下流で内側成形用ファブリックのループの内側に設けるのが良い。 図面を不必要に錯綜させないため、本発明のいずれの部分も構成しないがツイ ンワイヤー成形機を稼働させるために必要または有利である幾つかの装置は開示 していない。1例として、領域Zに於いて外部成形用ファブリック3を介して排 水され、成形ロール1から外部に放出される白水を集めるためブレスト・ロール 22と水中翼7の間に位置する、図示しない第1こぼれ受けがある。更に、内側 成形用ファブリック4の反対側には、成形用ファブリックが成形ロール1から送 り出される点のすぐ下流で内側成形用ファブリック4に近接した間隔を有して配 設された、図示しない白水デフレクターが存在する。このデフレクターには、成 形ロール1の上部を覆って第2こぼれ受け迄延びる図示しない湾曲延長部を設け 、これは第1図の成形ロール1の右側に位置し、内側成形用ファブリック4を介 してサクション成形ロール1に至る白水を集め、この白水は成形用ファブリック が吸込み領域を離れる迄一時的にそこに保持される。第3図乃至第10図は、本 発明に従って成形したティッシュペーパの幾つかの関連特性の改良点を図示して いる。第3図乃至第9図で、白抜きの四角符号(□印)は第1図に示した種類の ロール・アンド・ブレード・ツインワイヤー・ティッシュ成形機によって成形さ れたティッシュ・ウェブに関して測定した値を表し、黒塗りの四角符号(■印) と黒塗りの三角符号(▲印)はそれぞれサクション成形ロールと通常の表面の成 形ロールを有する従来のC状巻回ツインワイヤー・ティッシュ成形機で成形され たウェブに関して測定した値を表す。 ヘッドボックス2から噴射される紙料噴射速度(Vjet)と成形用ファブリッ ク3,4の速度(Vwire)の差はウェブWの成形に影響する。第3,4図は、速 度差とMD/CD引張比がそれぞれ変化する場合に変化する「ベータ成形性」を 示したグラフであり、我々が扱うベータ成形性の値の全ては、非縮ウェブ試料に ついて測定されたものである。 用語「ベータ成形性」は、ベータ放射によって測定される坪量の標準偏差を意 味する。従って、低いベータ成形値は高い値よりも優れている。適切なベータ成 形性の計測器はAmbertec Oy社(Espoo,Finland)から市販されているAMBE RTEC Beta Formation Testerである。用語「MD/C D引張比」は、横方向のウェブ引張強度で除した長さ方向(すなわち、機械方向 )のウェブの引張強度を意味する。引張強度の試験は、標準化された試験手順TA PPI T-494(SCAN−P44:81)に従って実施された。 第3図に於いて、大多数の印は、特定のベータ成形性を有する試験ウェブのM D/CD引張比を示す2桁10進数を有し、ロール・アンド・ブレード成形機、 サクション成形ロールを有するC状巻回成形機及び通常の表面を有する成形ロー ルを有したC状巻回成形機に於いて特定の速度差で得られた。第4図に於ける試 験値は非縮ウェブに関するものであるが、第3図のMD/CD値は縮みウェブに 関するものである。その他の点では、第3,4図に試験結果を示したウェブは同 一であり、基本的にバージン・ファイバーから構成され、かつ20g/m2の坪 量を有している。我々が述べる坪量は全て非縮ウェブ試料について測定したもの であり、バージン・ファイバーはスカンヂナウィア・ソフトウッド50%とユー カリ樹50%を含有し、これらのウェブは約600CSFの自由値を有する紙料 から作られた。自由値、すなわちCSF数(カナダ標準自由度)は紙料の排水性 の基準であり、標準化された試験手順、すなわちTAPPI T−227(SC AN−C21またはSCAN−M4)によって測定する。 第5,6図に示した試験結果が得られたウェブは、第3,4図のウェブとは、 基本的にはコンピュータから印刷された紙の再生ファイバーによって構成されて いるという点でのみ異なっている。再生ファイバー紙料の自由値は約250CS Fであった。 第3〜6図は、高いMD/CD引張比が希望される場合、原則としてあまり満 足でない成形性が得られることになる従来のツインワイヤー・ロール式成形機に よって成形したティッシュ・ウェブと比較して、本発明によって成形したウェブ が極めて満足な成形性を高い引張比に於いても維持することを示している。第3 ,5図に示すように、ロール・アンド・ブレード成形機に於いて成形されたウェ ブのベータ成形性は、サクション成形ロールを有するC状巻回成形機または通常 の表面を有する成形ロールを有したC状巻回成形機で成形されたウェブの成形性 と対比すると、約−200m/min〜約+250m/minのオーダーの速度 差(Vjet-Vwire)に於いて基本的に一定である。極めて満足な成形性以外に高 いMD/CD引張比、即ち、2〜5の範囲の引張比を有するティッシュ・ウェブ を成形する可能性は大多数の各種ティッシュ製品の製造に於いて極めて重要であ り、速度差を利用することは、高いMD/CD引張比を得るための支配的方法で ある。第3,4図と第5,6図との比較によって、ウェブがバージン・ファイバ ーからでなく再生ファイバーから成形される場合には、本発明の従来技術の方法 に対する優位性が更に顕著であることが明瞭に示される。従って、本発明の方法 は自由値の変化に極めて反応しないと特徴づけることができる。第7図は、ロー ル・アンド・ブレード成形機に於いて成形されたウェブの坪量の増加にともなう ベータ成形性の増加が、サクション成形ロールまたは通常の表面を有する成形ロ ール を有するC状巻回成形機によって成形されたウェブの成形性対比して、僅かであ ることを示すグラフである。前に指摘したように、ベータ成形性は坪量の標準偏 差であり、低い値は高い値よりも優れている。ベータ成形性は、縮み加工後には 2〜4のMD/CD引張比を有し、基本的にバージン・ファイバーによって構成 された非縮ウェブについて測定した。約28g/m2の坪量に於いても、本発明に よるロール・アンド・ブレード成形機によって成形されたウェブのベータ成形性 は、サクション成形ロールを有する従来のC状巻回成形機によって成形された坪 量約20g/m2のウェブのものよりも優れている。第7図から明らかなように 、本発明による方法は広範囲の坪量に対して優れている。 第8と9図は、それぞれ速度差の変化及びMD/CD引張比の変化によって発 生する引張効率の変化を示すグラフである。用語「引張効率」とは、標準化され た試験手順TAPPI T−205(SCAN−C 26:76またはSCAN −M 5:76)に従って機械チェスト紙料から作られた実験用紙葉のウェブの 引張指数の百分率として表されるウェブの試料の「引張指数」を意味し、その引 張指数測定手順はTAPPI T−220(SCAN−C 28:76またはS CAN−M 8:76)で説明されている。第8,9図に示す試験結果は、基本 的にバージン・ファイバーから構成され、坪量20g/m2を有するティッシュ ・ウェブについて測定され、その引張効率値は非縮ウェブ試料について測定した 。また、この場合、□印は第1図に示す種類のロール・アンド・ブレード式ツイ ンワイヤー・ティッシュ成形機によって成形したティッシュ・ウェブについての 測定値を示し、■印は従来のサクション成形ロールを有するC状巻回ツインワイ ヤー・ティッシュ成形機によって成形したウェブについての測定値を示し、各印 に対する2桁10進数字は種々のウェブ試料の縮み加工後MD/CD引張比を示 ている。第8,9図から明らかなように、本発明に従って成形したウェブの引張 効率は、サクション成形ロールを有する従来のC状巻回ツインワイヤー・ティッ シュ成形機によって成形したウェブよも改良されていることは重要である。 第10図は、坪量22.5g/m2を有し、本発明によって成形した3層ウェ ブの層の純度を示すグラフである。坪量の配分は、ハードウッドが30%、ソフ トウッドが40%、ハードウッド(ユーカリ)30%である。期待に反して、こ の層の純度は、従来のツインワイヤー・ティッシュ成形機で得られたもに十分に 匹敵している。 本発明による成形方法の利点は次のように要約される。 成形性 上に説明したように、改良された成形性を達成することができる。良好な成形 性は、ウェブの期待される柔らかさの達成及びウェブの均一な透過性の達成のた めの必要条件である。均一な透過性は、ウェブを乾燥するために通過空気乾燥( TAD)技術を使用する場合には不可欠である。更に、改良した成形性の結果、 ティッシュ機械の改良された稼働性が得られるが、これはまたヤンキー乾燥機に よるコーティングの均一性も改良されるからである。 または、ロール・アンド・ブレード成形機の成形性を改良する能力は、既に満 足な成形性を維持するため、及び間隙幅の減少したスライス開口部から通常以上 に高いコンシステンシーを有する紙料噴流を吐出することによってウェブの成形 を開始するために利用することができる。より高いコンシステンシーを使用する ことは、ウェブ成形のために紙料から排水すべき水を少なくすることを意味し、 従って、ポンピング用に必要なエネルギーを少なくすることができる。 成形/引張比 上述したように、ロール・アンド・ブレード成形機で成形したウェブのベータ 成形性は約−200m/min〜約+250m/minのオーダーの速度差(V jet-Vwire)に於いて実質的に一定である。速度差の利用は、高いMD/CD引 張比を得るための支配的な方法である。極めて満足な成形性に加えて高いMD/ CD引張比、即ち2〜5の範囲の引張比を有するティッシュ・ウェブを成形する 可能性は、大多数の各種ティッシュ製品の製造に於いて極めて重要であり、本発 明の主要な利点である。従来のツインワイヤー・ロール成形機では、成形性は低 い引張比ですでに低下し始め、その結果、期待される高い引張比に到達するには 、より悪くなった成形性を受け入れなければならない。 引張強度 改良された成形性によって、常により高い引張強度が得られる。その理由は、 ファイバーがより効率的に利用されるからである。より高い引張強度はより高い 引張効率を意味し、これは、もし希望するなら、パルプ精製の減少や紙料中の長 いファイバーの比率の削減に利用できるし、高品質のより柔らかいウェブを達成 することができる。精製の減少はティッシュ機械の排水能力と乾燥能力の改良お も意味する。 坪量の範囲 ロール・アンド・ブレード成形機上でウェブを形成する本発明の方法によって 、ティッシュのメーカは非常に広い範囲の坪量で高品質のティッシュペーパを製 造することができる。第2図に示す9枚のブレードを有する2つの隔室の水中翼 のようなマルチブレード水中翼の1つの設計によって、約13g/m2乃至約5 0g/m2の範囲の坪量を有するウェブを成形することが十分可能になる。50 g/m2以上では、別のブレードを有する隔室を追加するのが好ましく、約13 g/m2未満の坪量を有する非縮ウェブの場合には、従来のサクション・ロール 成形機の場合と同様にウェブ内にピンホールが形成されるという問題が発生する 。 本発明による成形方法は、自由値の変化に対して極めて反応しない。上述した 利点は、製紙用ファイバーが基本的に再生ファイバーによって構成される場合と 同様にこれらが基本的にバージン・ファイバーによって構成される場合にも得ら れる。事実、ウェブを再生ファイバーから形成した場合に達成される利点は、こ れらがバージン・ファイバーから形成される場合よりもより顕著である。 多層化と保持率 本発明による方法を実行するために使用するロール・アンド・ブレード成形機 は、予期せぬことに従来の純粋のロール成形機で達成することのできるのと同様 の優れた純度と保持率の水準を達成することができる。その理由は、マルチブレ ード水中翼を配設したにもかかわらず、我々は尚成形ロール上で排水可能な水の 殆ど全てを排水するからである。我々は、マルチブレード水中翼上に排水すべき 排水可能な水の正に約1%乃至10%、好ましくは約1%乃至2%を残すが、こ のマルチブレード水中翼ではこの残存水分の量が不十分になってファイバーがそ の位置を相互に対して実質的に変化させることができなくなる迄、ブレードによ って引き起こされた振動即ち圧力のパルスによって上記のファイバーに対して小 規模の撹拌が行われる。水中翼に残っている上記の少量の水は上記のファイバー に撹拌を発生させて成形性を改善するのには十分であるが、その量は振動即ち圧 力のパルスによって層の純度を劣化させまたは粉剤とファイバーのかなりの量を ウェブから振り落とすには少な過ぎる。 ブレード上で行う排水は層の純度と保持率にとって有害であることが知られて いるが、我々はマルチブレード水中翼を殆ど専ら成形性を改良する要素とし使用 しこれを排水のための要素として使用するのは極く狭い範囲に於いてであるとい うのが、本発明の要旨である。 工程の最適化と排水 成形ロール上に於ける排水とマルチブレード水中翼上に於ける排水の間のバラ ンスは、第1に成形ロール上に於ける外側成形ファブリックの巻回角度αによっ て設定する。しかし、サクション成形ロールを使用する場合には、この成形ロー ルのサクション領域の真空レベルを変更することによって、このバランスをある 程度調整することができる。所望の速度、坪量と設備が巻回角度の最適な大きさ にとって決定的な要素であり、この巻回角度は最初から設定されているが、排水 のバランスの微調整は真空レベルを調整することによって行うことができる。巻 回角度を変更するため、もし外側成形用ファブリックに使用するヘッドボックス とブレスト・ロールが成形ロールの回転軸を中心にして1つのアセンブリとして 旋回可能に取り付けてあれば、排水バランスを更に調整することが可能になる。 しかし、原則として複雑な設計に頼らなくても排水のバランスを調整する可能性 は十分得ることができる。サクション成形ロールを使用する場合には、巻回角度 は通常の表面の成形ロールを使用する場合に必要とされる巻回角度の約1/3で ある。 他の好適な実施例の詳細な説明 第11図乃至第14図は、ロール・アンド・ブレード・ツインワイヤー成形機 の他の実施例を示す。しかし、これらの実施例は第1図と第2図に図示し上で説 明した成形機と多くの点で共通しているので、第11図乃至第14図で対応する 項目にはそれぞれ参照番号に100乃至400のシリーズを加え、例えば、第1 図で7で示しているマルチブレード水中翼は、第11図では107で示し、第1 2図では207で示し、第13図では307で示し、第14図では407で示 す。同様に、第1図で2で示しているヘッドボックスは、第11図では102で 示し、第12図では202で示し、第13図では302で示し、第14図では4 02で示す。 第11図に示す実施例が第1図に示す実施例と異なっているのは、マルチブレ ード水中翼107がファブリック-ウェブ-ファブリックのサンドイッチの反対側 に位置し、従って、外側成形用ファブリックのループ内ではなくて内側成形用フ ァブリック104のループの内側に位置している点のみである。この実施例は第 1図に示す実施例と同じ利点を与えるが、成形ロール101と第2ロール106 の間にこの水中翼107を収容するためにはより多くの空間が必要となる。 第12図と第13図は、マルチブレード水中翼をその中に取り付けることによ って変形されるロール式ツインワイヤー・ティッシュ成形機は基本的にC型巻回 成形機であるべきではなく、一般的にS型巻回成形機として知られている形式で もよいことを示している。S型巻回成形機の場合、成形ロール201または30 1はファブリックのループの内側に位置し、このファブリックのループは以前の 実施例では外側成形用ファブリック3によって形成されたが、今ではそれぞれ内 側成形用ファブリック203と303によって構成され、第2ロール206また は306は従ってこのループの内側に位置し、このループは以前の実施例では内 側成形用ファブリック4によって形成されたが、今ではそれぞれ外側成形用ファ ブリック204と304によって構成されている。第12図と第13図に示すよ うに、マルチブレード水中翼207と307はそれぞれ成形ロールの下流であっ て第2ロールの上流に位置し、また第12図に示すように、外側ファブリックの ループまたは第13図に示すように内側ファブリックのループの内側に位置して いる。 第14図に示す実施例では、第11図に示し実質的に垂直の成形ゾーンを有す るロール式ツインワイヤー成形機を変形してこの実質的に構成全体を90度のオ ーダー回転させ、成形ゾーンを実質的に水平にし、外側成形用ファブリック40 3を上部ファブリックとしている。マルチブレード水中翼407は、内側即ち底 部側成形用ファブリック404の内側で成形ロール401と第2ロール406の 間に位置する。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 状のウェブ(W)を形成することも防止しながら、上記 のスラリーから上記の残存水分である1〜10%、好ま しくは1〜2%を排水する。この振動の周波数は少なく とも100Hzであり、これらの振動はマルチブレード 水中翼(7)によって発生することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.回転可能な成形ロール(1)を有するツインワイヤー成形機でティッシュペ ーパウェブ(W)を成形であって、 a)2つのループ状の成形用ファブリック(3,4)が先ず上記回転可能な成 形ロール(1)の外周で収束し、交わり、次いで、成形ロールの外周に部分的に 巻きついたときに、上記2つのファブリック間に形成された収束成形スロート( 5)に、本質的に、製紙用ファイバーの水性スラリーからなる噴流を噴射し、 b)上記水性スラリーを上記2つの成形用ファブリック(3,4)間に挟持し 、上記2つのファブリックが上記成形ロールの外周に部分的に巻きついたときに 、上記2つのファブリックの少なくとも一方のファブリックを介して上記スラリ ーから水を排水し、 c)上記排水を続け、上記スラリーから、製紙用ファイバー(W)がファイバ ー状ウェブを形成するのに十分な割合いの水を排水し、 d)上記製紙用ファイバーを上記2つの成形用ファブリック(3,4)の間に 挟持した状態で上記2つの成形用ファブリックを第2ロール(6)まで、その一 部のまわりに移動させ、 e)上記2つの成形用ファブリックの(3,4)のうちの一方のファブリック (3)を成形されたファイバー状ウェブ(W)及び上記他方のファブリック(4 )から上記の第2ロール(6)上でよりも早くなく分離させる、上記の方法にお いて、 f)上記2つの成形用ファブリック(3,4)が上記成形ロールの外周から離 れる場所迄上記成形ロール(1)の外周に沿って湾曲する領域Zで、上記スラリ ーから実質的に全ての排水可能な水を排水するが、次の工程(g)の初期に於いて 上記のスラリー中に相当量の製紙用ファイバーを自由にさせるのに十分な割合い の水分を残しておき、 g)上記領域Zの下流に於いて上記スラリーから残りの排水可能な水を排水し ながら、微小乱流を発生させる程十分に上記スラリーを振動させて、上記フ ァイバーを小規模に撹拌し、上記ファイバーがいかなる顕著なファイバー状のウ ェブも形成しないようにし、ついには、上記スラリーに残存する水が、上記ファ イバーが互いに対してこれらの位置を実質的に変化させることができるのに不十 分となる、 ことを特徴とする方法。 2.少なくとも100Hzの周波数で上記スラリーを振動させることを特徴とす る請求の範囲第1項記載の方法。 3.上記成形ロール(1)の下流であるが、第2ロール(6)の上流の位置にマ ルチブレード水中翼(7)を設け、上記マルチブレード水中翼(7)は、上記成 形用ファブリック(3,4)のうちの隣接する一方の成形用ファブリック(4) と接触するための、等間隔に配設された多数の同一寸法のフォイルブレード(8 )を有し、上記一方の成形用ファブリック(4)を支持する実質的に凸状に湾曲 した表面を構成し、上記成形用ファブリック(3,4)の一方の成形用ファブリ ックを上記フォイルブレード(8)に差し向けることによって上記のスラリーを 振動させることを特徴とする請求の範囲第2項記載の方法。 4.上記のマルチブレード水中翼(7)は、およそ50〜330mmの心間間隔で 配設された少なくとも4枚のフォイルブレード(8)を有することを特徴とする 請求の範囲第3項記載の方法。 5.上記のマルチブレード水中翼(7)を、上記ツインワイヤー成形機の上記成 形ロール(1)と上記成形用ファブリック(4)に対する外側成形用ファブリッ ク(3)を構成する上記成形用ファブリックのループ内に配設し、上記の第2ロ ール(6)は上記の内側成形用ファブリック(4)のループ内に配設することを 特徴とする請求の範囲第3項または4項記載の方法。 6.成形ロールとしてサクション成形ロール(1)を設け、上記の成形用ファブ リック(3,4)の両方を介して工程f)で上記スラリーからの排水を行うこと を特徴とする請求の範囲第5項記載の方法。 7.上記のサクション成形ロール(1)での上記外側成形用ファブリック(3) の巻回角度(α)がおよそ15〜45度をなすように上記外側成形用ファブリッ ク(3)を上記サクション成形ロール(1)を移動させることを特徴とする 請求の範囲第6項記載の方法。 8.上記スラリーを上記成形用スロート(5)に吐出するためのヘッドボックス (2)を設け、上記成形用スロート(5)の直ぐ上流に上記外側成形用ファブリ ック(3)用のブレストロール(22)を設け、上記成形ロール(1)の回転軸 を中心に上記ヘッドボックス(2)と上記のブレストロール(22)とを1つの 組立体として揺動させて、上記成形ロール(1)上の上記外側成形用ファブリッ ク(3)の巻回角度(角度α)を調節し、これにより、上記成形ロール(1)で 上記スラリーから排水される排水可能な水分の割合いをも調節することを特徴と する請求の範囲第6項記載の方法。 9.上記マルチブレード水中翼(7)を通過した上記挟持された製紙用ファイバ ーの通路に「用紙をセットする」ことを特徴とする請求の範囲第3項乃至第8項 のいずれかに記載の方法。 10.上記スラリーから上記排水可能な水の約90%乃至約99%、好ましくは約 98%乃至約99%を上記領域(Z)で、排水することを特徴とする請求の範囲 第1項乃至第9項のいずれかに記載の方法。
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