JPH08510544A - 配管設備ダクト用の下方部分 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 配管設備ダクト、特に壁ダクト用の下方部分が記載されており、この下方部分はＣ字状の断面を有する金属薄板プロフィール材（１）からなり、それにプロフィール材の長さにわたって延びる、配管設備装置を固定するための同様にＣ字状のプロフィールを有する取り付けレール（６）が設けられている。この取り付けレール（６）は新しい方法で対をなして対向し、かつ底壁（２）から部分的に切り起こされた細片状のフラップ（７）から形成されており、このフラップはそれぞれ取り付けレール（６）のＣ字状プロフィールの脚になるように折曲されている。

Description

【発明の詳細な説明】 配管設備ダクト用の下方部分 本発明は配管設備ダクト用、特に壁ダクト用の下方部分であって、Ｃ字状の断 面を有する金属薄板プロフィール材からなり、その金属薄板プロフィール材に金 属薄板プロフィール材の長さにわたって延びる、配管設備装置を内側に取り付け るためのＣ字状プロフィール材を備えた取り付けレールが設けられているものに 関する。 この種の下方部分を有する配管設備ダクトは、例えばドイツ実用新案第８７０ ４５０２号またはドイツ実用新案第８７０８６０７号から知られている。その場 合に実際にはそこに設けられている、ダクトの底に取り付けられた取り付けレー ルは畝状の金属薄板プロフィール材とは別に形成されて、その後ダクトの底に溶 接、リベット止め、接着または他の方法で固定される。従ってダクトプロフィー ルを形成するために別々の部分で多数の作業工程が必要であって、それは繁雑で ある。 本発明の課題は、冒頭で挙げた種類の配管設備ダクト用の下方部分を、加工の 手間を制限するために、製造技術的により好ましく形成することである。 この課題を解決するために本発明によれば、冒頭で挙げた種類の下方部分にお いて、取り付けレールが対をなして対向し、かつ金属薄板プロフィール材の底壁 から部分的に切り起こされた細片状のフラップから形成され、そのフラップがそ れぞれ取り付けレールのＣ字状の脚になるように折曲されている。 このように構成することによって取り付けレールを別に形成すること並びにそ れを固定する手間が省ける。その場合に本発明の基礎 となる考えは、取り付けレールの機能にとって、取り付けレールが中断されない で貫通して形成されているか、あるいはそれが部分的に連続する部分領域から形 成され、それらがさらに壁ダクトの底部分によって互いに分離されているかとい うことは重要な役割を演じないということである。この新しい構成によって、配 管設備ダクト用の下方部分を例えば１つの作業工程で金属薄板から打ち抜き、か つ金属薄板プロフィール材をダクト形状になるように成形する際に一緒に取り付 けレールを成形することが可能になる。取り付けレールを取り付けるための付加 的な作業の手間が不要になる。 本発明の他の実施形態においてはフラップの間にそれぞれフラップの長手側に 対して横方向に延びる補強ウエブが設けられており、この補強ウエブは下方部分 の底の残留領域をフラップが部分的に打ち抜かれているにもかかわらず全体とし て十分に固く保つ。その場合にこの補強ウエブは、プロフィール材の中央長手軸 に対して垂直にまっすぐに切ることによって、かつ切り込みに接する材料の領域 をシェル状凹部の形状に変形させることによって簡単な方法で形成することがで きる。また補強ウエブは直接一緒に、特に比較的簡単な打ち抜きおよびプレス工 程によって形成される。 その場合に安定性の理由からは、補強ウエブが取り付けレールの中央長手軸の 両側へ向かって、フラップが形成される底に打ち抜かれた開口部の幅よりも幾分 長く形成されていると非常に効果的である。 本発明を、図面に示す実施例を用いて以下詳細に説明する。 図１は、両端部領域のみが示された壁配管設備ダクト用の下方部分の開放側を 示す上面図であり、 図２は、図１に示す壁ダクトを閉鎖された下側から縮小して示すものであり、 図３は、図１に示す壁ダクトの図１のIII−III線に沿った断面図であり、 図４は、図３のIVの部分の詳細を拡大して示すものであり、 図５は、図１のＶ−Ｖ線に沿った拡大断面図である。 図１から図３には壁配管設備ダクトの下方部分が示され、この下方部分はＣ字 状の断面を有する金属薄板プロフィール材（１）からなり、その底壁（２）は２ つの側壁（３）へ移行し、そこからまた底壁（２）に対して平行に仕切り壁部分 （４）が延びており、その仕切り壁部分の端部の端縁には図示しない天井部を挿 入するための溝（５）が形成されている。 底壁（２）の内側には側壁（３）に対して平行に延びる取り付けレール（６） が取り付けられており、この取り付けレールは電気的な配管設備装置の係止部分 を収容して保持するために用いられる。その場合にこの取り付けレール（６）は 底壁（２）の材料から切り出されて、その端縁を上と内側へ屈曲された細長いフ ラップから形成されている。その場合に図４と、そしてまた図１には、フラップ （７）を切り抜いて上へ屈曲することによって形成された矩形の開口部（８）が 示されている。 図１と図２から更に明らかなように、フラップ（７）は部分的にだけ切り抜か れて成形されており、かつプロフィール材（１）の長手方向に連続する２対のフ ラップ（７）の間には開口部（８）の両側に残る底部分の間を結合する結合ウエ ブ（９）が設けられており、それによってプロフィール材（１）の必要な安定性 が確保される。その場合にこの結合ウエブ（９）には本実施例においてはさらに 補強リブ（１０）の形状の付加的な補強部材が設けられており、この補強部材は フラップ（７）の長手側端縁に対して垂直に、従ってまた開口部（８）の長手側 端縁に対しても垂直に箇所（１１）にお いて切込みが形成され（図５を参照）、そしてこの切込みに接する材料領域が切 込み（１１）に向かって開放したシェル状凹部の形式で上方へ屈曲されて補強リ ブ（１０）とされることによって形成される。その場合に結合ウエブ（９）は整 合してプロフィール材（１）の底（２）へ移行する。このように形成することに よって残留している結合ウエブの領域で補強がもたらされる。その場合に図１か ら明らかなように、補強リブ（１０）の長さは、それぞれ取り付けレール（６） の中央長手軸（１２）から垂直に測定して、同方向に測定された開口部（８）の 外側端縁の幅（ｂ）より幾分大きい。従って補強ウエブ（１０）は、切り込みに よって弱体化されていない底（２）の領域内にまで達する。 これ以上説明しなくても理解できるように、壁配管設備ダクト用の新しい下方 部分は、適当な工具が設けられている場合には、極めて容易な方法で打ち抜き、 角づけ、折曲または押圧による共通のカットによって形成される。従ってプロフ ィール材は付加的な作業プロセスなしで金属細片から最終形状へ作り変えること ができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．Ｃ字状の断面を有する金属薄板プロフィール材（１）からなり、その薄板 プロフィール材にプロフィール材の長さにわたって延びる、底壁（２）の内側に 配管設備装置を固定するためのＣ字状のプロフィール材を有する取り付けレール （６）が取り付けられている、配管設備ダクト、特に壁ダクト用の下方部分にお いて、 取り付けレール（６）が、対をなして対向しかつ底壁から部分的に切り出され た細片形状のフラップ（７）からなり、そのフラップが取り付けレール（６）の Ｃ字状プロフィール材のそれぞれの脚になるように変形されていることを特徴と する配管設備ダクト用の下方部分。 ２．フラップ（７）を含む部分間にそれぞれフラップの長手側に対して横方向 に延びる補強部（１０）を有する結合ウエブ（９）が設けられていることを特徴 とする請求の範囲第１項に記載の下方部分。 ３．補強部が補強リブ（１０）によって形成されており、前記補強リブは取り 付けレール（６）の中央長手軸（１２）に対して垂直の直線の切り込み（１１） から作られ、かつ切り込み（１１）に接する材料領域をシェル状凹部として変形 させることによって形成されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の 下方部分。 ４．補強リブ（１０）が取り付けレール（６）の中央長手軸（１２）の両側へ 向かって、フラップ（７）の材料となる底壁（２）に打ち抜かれた開口部の幅（ ｂ）より幾分長く形成されていることを特徴とする請求の範囲第１項から第３項 までのいずれか１項に記載の下方部分。