JPH0850989A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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- JPH0850989A JPH0850989A JP18443694A JP18443694A JPH0850989A JP H0850989 A JPH0850989 A JP H0850989A JP 18443694 A JP18443694 A JP 18443694A JP 18443694 A JP18443694 A JP 18443694A JP H0850989 A JPH0850989 A JP H0850989A
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- Japan
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- opening
- lid
- container
- heated
- cylindrical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱調理器の清掃性、熱効率向上。
【構成】 円筒形状の真空二重容器1の開口4を蓋16
で着脱自在に塞ぎ、塞がれた状態を検出する手段21、
23を設け、蓋16に開口19を設け、扉44で開閉自
在に塞ぎ、蓋16の開口19を除く部分に中空構造を設
け、電熱源34、35または高周波源31およびそれら
の制御器51を設ける構成である。 【効果】 容器1には電気部品等が一切取り付けられて
無く、蓋16から取り外されると検出されるので取り外
して丸洗いができる。また真空二重容器であるので魔法
瓶と同様の断熱性能が得られ、熱効率が向上する。
で着脱自在に塞ぎ、塞がれた状態を検出する手段21、
23を設け、蓋16に開口19を設け、扉44で開閉自
在に塞ぎ、蓋16の開口19を除く部分に中空構造を設
け、電熱源34、35または高周波源31およびそれら
の制御器51を設ける構成である。 【効果】 容器1には電気部品等が一切取り付けられて
無く、蓋16から取り外されると検出されるので取り外
して丸洗いができる。また真空二重容器であるので魔法
瓶と同様の断熱性能が得られ、熱効率が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジやオーブン等
の加熱調理器の清掃性向上、熱効率向上および組立性向
上を目的とする。
の加熱調理器の清掃性向上、熱効率向上および組立性向
上を目的とする。
【0002】
(1)清掃性 鍋や釜といった加熱器具は丸洗い出来る事が常識であ
り、常に清潔に保つ事が可能であるが加熱器具の一種で
ある電子レンジおよびこれと電熱オーブンとを組み合わ
せたオーブンレンジでは丸洗いは全く不可能である。そ
こでSCホーローあるいはフッ素コーティングを表面に
施した製品が市販されており、油汚れを自動的に分解す
る、あるいは簡単に油汚れが拭き取れると言われるが丸
洗いの様には汚れは落ちないし、ヒーター等の構成物の
陰の部分や四隅は拭き取りも困難である。電熱オーブン
の中には加熱室を内箱、外箱の二重構成とし、汚れ易い
内箱を取り外せる構成の物があったが、四隅が角ばって
濯いにくく鍋釜とは差がある上、汚れが外箱にまで達し
た場合には全く無力であった。
り、常に清潔に保つ事が可能であるが加熱器具の一種で
ある電子レンジおよびこれと電熱オーブンとを組み合わ
せたオーブンレンジでは丸洗いは全く不可能である。そ
こでSCホーローあるいはフッ素コーティングを表面に
施した製品が市販されており、油汚れを自動的に分解す
る、あるいは簡単に油汚れが拭き取れると言われるが丸
洗いの様には汚れは落ちないし、ヒーター等の構成物の
陰の部分や四隅は拭き取りも困難である。電熱オーブン
の中には加熱室を内箱、外箱の二重構成とし、汚れ易い
内箱を取り外せる構成の物があったが、四隅が角ばって
濯いにくく鍋釜とは差がある上、汚れが外箱にまで達し
た場合には全く無力であった。
【0003】この点米国の電熱オーブンはセルフクリー
ニングと呼ばれる500℃程度の汚れ焼ききり機能付き
が標準であり、丸洗いせずとも清潔に保つ事が可能であ
る。そのためには5cmから7cm程度の断熱層が必須
であり、それに伴い均一加熱性能も優れ熱効率も高い
が、我国の標準的寸法の電熱オーブンには搭載困難であ
った。
ニングと呼ばれる500℃程度の汚れ焼ききり機能付き
が標準であり、丸洗いせずとも清潔に保つ事が可能であ
る。そのためには5cmから7cm程度の断熱層が必須
であり、それに伴い均一加熱性能も優れ熱効率も高い
が、我国の標準的寸法の電熱オーブンには搭載困難であ
った。
【0004】加熱室を丸洗いするに当たり最も大きな二
つの障害は加熱室壁を貫通してマグネトロン、ヒータ等
の加熱源、ターンテーブル駆動用モータ等の電気部品な
どが取付られており取り外しが困難である事および仮に
取り外しができたとして丸洗いの後にそれら取り外され
た部品を再びユーザが確実に取り付ける保証が全くない
事である。
つの障害は加熱室壁を貫通してマグネトロン、ヒータ等
の加熱源、ターンテーブル駆動用モータ等の電気部品な
どが取付られており取り外しが困難である事および仮に
取り外しができたとして丸洗いの後にそれら取り外され
た部品を再びユーザが確実に取り付ける保証が全くない
事である。
【0005】加熱室の丸洗いを意図した従来技術は見当
たらないが最もそれに近いものとしては特開平4−35
86号公報および同4−251176号公報がある。こ
れらは容器を仕切板で二つの領域に分割し、一方を加熱
室としその開口部に扉を設け、他方を機械室として内部
に電気部品を収納し、仕切板の容器に対向する部分に電
波漏洩防止手段を設けた構成であり、仕切板に電気部品
等を取り付けた後に容器に挿入、固定するので逆に仕切
板等を容器から取り出せば容器が丸洗いできる様にみえ
る。しかし丸洗い可能との観点から見ると三つの問題が
ある。
たらないが最もそれに近いものとしては特開平4−35
86号公報および同4−251176号公報がある。こ
れらは容器を仕切板で二つの領域に分割し、一方を加熱
室としその開口部に扉を設け、他方を機械室として内部
に電気部品を収納し、仕切板の容器に対向する部分に電
波漏洩防止手段を設けた構成であり、仕切板に電気部品
等を取り付けた後に容器に挿入、固定するので逆に仕切
板等を容器から取り出せば容器が丸洗いできる様にみえ
る。しかし丸洗い可能との観点から見ると三つの問題が
ある。
【0006】一つは容器を取り外すと機械室内部の電気
部品が露出状態になり高電圧部分が傷つけられたり水等
が付着する恐れがある。従って容器が取り外された状態
であっても電気部品は露出しない構成でなければならな
い。
部品が露出状態になり高電圧部分が傷つけられたり水等
が付着する恐れがある。従って容器が取り外された状態
であっても電気部品は露出しない構成でなければならな
い。
【0007】二つ目は再組立時に正しい位置に取り付け
られたか否かの判断手段がない事である。電波漏洩に関
連する部分は一般に1mmでも位置が狂うと漏洩が増大
するが正しい位置に取り付けられない場合でも動作する
構成となっている。
られたか否かの判断手段がない事である。電波漏洩に関
連する部分は一般に1mmでも位置が狂うと漏洩が増大
するが正しい位置に取り付けられない場合でも動作する
構成となっている。
【0008】三つ目は機械的強度である。丸洗いはかな
り手荒な操作であり落としたりぶつけたりすると変形す
る。この点鍋や釜は円筒形状あるいは半球形状であるた
め比較的薄い金属板を用いているにもかかわらず丸洗い
に十分耐えている。ところが上述の従来技術に見られる
直方体に近い形状は機械的に必ずしも強いとは言えな
い。
り手荒な操作であり落としたりぶつけたりすると変形す
る。この点鍋や釜は円筒形状あるいは半球形状であるた
め比較的薄い金属板を用いているにもかかわらず丸洗い
に十分耐えている。ところが上述の従来技術に見られる
直方体に近い形状は機械的に必ずしも強いとは言えな
い。
【0009】(2)熱効率 上記セルフクリーニング機能付き電熱オーブンは十分な
断熱性能を有するため熱が周囲に逃げる事が少なく、高
い熱効率および優れた調理性能が得られるが断熱が十分
でない我国の電熱オーブンでは熱効率が低いだけでなく
外壁が高温になり火傷の危険もある。小さなスペースで
高い断熱性能が得られる技術としては魔法瓶があり、こ
れを電熱オーブンに取り入れた例として上述した特願平
4−251176号公報がある。しかし真空二重容器と
しては魔法瓶の形状から容易に推測できる如く円筒ある
いは球形状が好ましく、それ以外の形状では真空による
大気圧力による変形防止のため補強構造が必要となる。
現在市販の冷蔵庫の中に真空断熱機構が用いられている
例があるがこれは平面状断熱部に補強として粉体を用い
ている。
断熱性能を有するため熱が周囲に逃げる事が少なく、高
い熱効率および優れた調理性能が得られるが断熱が十分
でない我国の電熱オーブンでは熱効率が低いだけでなく
外壁が高温になり火傷の危険もある。小さなスペースで
高い断熱性能が得られる技術としては魔法瓶があり、こ
れを電熱オーブンに取り入れた例として上述した特願平
4−251176号公報がある。しかし真空二重容器と
しては魔法瓶の形状から容易に推測できる如く円筒ある
いは球形状が好ましく、それ以外の形状では真空による
大気圧力による変形防止のため補強構造が必要となる。
現在市販の冷蔵庫の中に真空断熱機構が用いられている
例があるがこれは平面状断熱部に補強として粉体を用い
ている。
【0010】電熱オーブンに用いるには250℃以上の
高温に耐える補強材が必要であり、そのコストおよび技
術的困難度から考えると補強材を用いない方式が望まし
い。この点魔法瓶は円筒形状を採用している為補強材不
要である。従って円筒形状に限定した上で再度見直すと
上記従来技術は種々の問題を抱えている。
高温に耐える補強材が必要であり、そのコストおよび技
術的困難度から考えると補強材を用いない方式が望まし
い。この点魔法瓶は円筒形状を採用している為補強材不
要である。従って円筒形状に限定した上で再度見直すと
上記従来技術は種々の問題を抱えている。
【0011】第一は真空断熱性能が十分生かされていな
い点である。真空二重容器の開口は真空断熱が施されて
いない部分であるから熱が漏洩する事は有る程度やむを
得ない事であるがそれ以外に仕切板を介して熱は機械室
に漏れる。つまり加熱室内部から見て前後左右上下六つ
の方向のなかで扉のある前方と仕切板のある右方の二方
向が真空断熱でない。
い点である。真空二重容器の開口は真空断熱が施されて
いない部分であるから熱が漏洩する事は有る程度やむを
得ない事であるがそれ以外に仕切板を介して熱は機械室
に漏れる。つまり加熱室内部から見て前後左右上下六つ
の方向のなかで扉のある前方と仕切板のある右方の二方
向が真空断熱でない。
【0012】第二は仕切板の形状が複雑になる事であ
る。真空二重容器が円筒と半球との組み合わせで構成さ
れると仕切板は二つの直線とそれらを結ぶ円弧とを外形
に持つ形状となる。二つの直線部は円筒の側面と鋭角的
に接触し、円弧部も半球面と鋭角的に接触する。従って
仕切板の位置が少しでもずれると隙間が生じる。さらに
加熱室が250℃にも温度上昇すると加熱室壁面も熱膨
張するが真空二重容器の側面壁と通常断熱が施された仕
切板とは熱膨張が異なるのは当然の事であり、そのため
位置ズレが発生し、上述した如く隙間を生じる。この隙
間から熱が漏洩し、電子レンジ機能付きの場合は電波も
漏洩しかねない。仕切板周囲に設ける電波漏洩防止手段
も鋭角的な形状は構成困難である。仕切板を円筒の中心
軸付近に設ければ仕切板と円筒容器とははぼ直角に接触
するがそうすると加熱室が円筒の半分となりこれも実現
性が薄い。
る。真空二重容器が円筒と半球との組み合わせで構成さ
れると仕切板は二つの直線とそれらを結ぶ円弧とを外形
に持つ形状となる。二つの直線部は円筒の側面と鋭角的
に接触し、円弧部も半球面と鋭角的に接触する。従って
仕切板の位置が少しでもずれると隙間が生じる。さらに
加熱室が250℃にも温度上昇すると加熱室壁面も熱膨
張するが真空二重容器の側面壁と通常断熱が施された仕
切板とは熱膨張が異なるのは当然の事であり、そのため
位置ズレが発生し、上述した如く隙間を生じる。この隙
間から熱が漏洩し、電子レンジ機能付きの場合は電波も
漏洩しかねない。仕切板周囲に設ける電波漏洩防止手段
も鋭角的な形状は構成困難である。仕切板を円筒の中心
軸付近に設ければ仕切板と円筒容器とははぼ直角に接触
するがそうすると加熱室が円筒の半分となりこれも実現
性が薄い。
【0013】(3)電子レンジの組立性およびコスト 電子レンジは家庭用が出現した20年以上前は10万円
を超える価格であったが現在では1万円前後、米国では
数十ドルの製品まであり、価格下落傾向が続いている。
人件費のより安い地域が捜し求められそこで組立られた
製品の輸入がますます増加すると予想される。しかし製
品の価格は組立人件費のみで定まるものでなく、直接材
料費の低減、自動化容易な構成等の追求は我国の産業空
洞化防止の観点からも重要なテーマである。
を超える価格であったが現在では1万円前後、米国では
数十ドルの製品まであり、価格下落傾向が続いている。
人件費のより安い地域が捜し求められそこで組立られた
製品の輸入がますます増加すると予想される。しかし製
品の価格は組立人件費のみで定まるものでなく、直接材
料費の低減、自動化容易な構成等の追求は我国の産業空
洞化防止の観点からも重要なテーマである。
【0014】この観点で現在の電子レンジを見ると二つ
の大きな無駄がある。一つは加熱室を構成する箱と電子
レンジの外観を構成する箱との二重箱構成の無駄があ
る。機能から考えると外観を構成する箱は外観以外には
電気部品の保護が重要な役目であるが電気部品の配置さ
れていない部分、一般には加熱室の上面、左面をも覆っ
ておりここで金属材料の無駄および二つの箱に挟まれた
空間の無駄の二重の無駄がなされている。
の大きな無駄がある。一つは加熱室を構成する箱と電子
レンジの外観を構成する箱との二重箱構成の無駄があ
る。機能から考えると外観を構成する箱は外観以外には
電気部品の保護が重要な役目であるが電気部品の配置さ
れていない部分、一般には加熱室の上面、左面をも覆っ
ておりここで金属材料の無駄および二つの箱に挟まれた
空間の無駄の二重の無駄がなされている。
【0015】二つ目は加熱室が平板を接合した直方体形
状である事である。つまり平板を切り出すための工程が
あり、その上でそれらの接合工程が必要となる。使用さ
れる金属板の分量は同一容積の加熱室を構成するために
は一般に球形状が最も少なく、円筒形状がこれに続き、
直方体は最も多くの分量を必要とする。また直方体加熱
室の多くは接合代(しろ)も必要とする。
状である事である。つまり平板を切り出すための工程が
あり、その上でそれらの接合工程が必要となる。使用さ
れる金属板の分量は同一容積の加熱室を構成するために
は一般に球形状が最も少なく、円筒形状がこれに続き、
直方体は最も多くの分量を必要とする。また直方体加熱
室の多くは接合代(しろ)も必要とする。
【0016】これら二つの無駄を取り除くまたは低減せ
んとする試みは数多くあるが、最も進んだものとして上
述の特願平4−3586号公報がある。加熱室と外観箱
とを兼用する容器を絞り加工で成型し、仕切板で二つに
分割し一方を加熱室、他方を機械室とし、仕切板の周囲
に電波漏洩防止手段を設けた構成である。しかしこの構
成も実用化には問題がある。絞り加工された容器の壁面
形状が平面形状に近づくに従い機械的に弱くなり、補強
が必要となり、メリットが失われてしまうのである。容
器が球または円筒であれば薄い板を用い、補強を用いず
とも鍋と同様に十分な強度を有するが、その場合上記
(2)項で述べた如く仕切板周囲の電波漏洩防止手段の
構成が困難になる。
んとする試みは数多くあるが、最も進んだものとして上
述の特願平4−3586号公報がある。加熱室と外観箱
とを兼用する容器を絞り加工で成型し、仕切板で二つに
分割し一方を加熱室、他方を機械室とし、仕切板の周囲
に電波漏洩防止手段を設けた構成である。しかしこの構
成も実用化には問題がある。絞り加工された容器の壁面
形状が平面形状に近づくに従い機械的に弱くなり、補強
が必要となり、メリットが失われてしまうのである。容
器が球または円筒であれば薄い板を用い、補強を用いず
とも鍋と同様に十分な強度を有するが、その場合上記
(2)項で述べた如く仕切板周囲の電波漏洩防止手段の
構成が困難になる。
【0017】
(1)清掃性 従来技術の三つの問題のうち電気部品の露出は単純に覆
いを設ければ良いので省略する。再組立時の位置規制は
本質的な課題である。ユーザが加熱室を丸洗いした後に
再組立する際、簡単、確実かつ一意的に位置が定まり、
電波漏洩が発生しない構成とし、その上で加熱室の有無
を自動的に判別し、加熱室が取り付けられた場合のみ動
作可能とする機能を作り出す事が解決すべき課題であ
る。
いを設ければ良いので省略する。再組立時の位置規制は
本質的な課題である。ユーザが加熱室を丸洗いした後に
再組立する際、簡単、確実かつ一意的に位置が定まり、
電波漏洩が発生しない構成とし、その上で加熱室の有無
を自動的に判別し、加熱室が取り付けられた場合のみ動
作可能とする機能を作り出す事が解決すべき課題であ
る。
【0018】丸洗いに耐える機械的強度を得るには鍋釜
と同様に円筒形状にする事が単純であるが、円筒形状の
加熱室は従来技術がなく、また仕切板での分割も上述し
た如く困難である。これを解決する事が課題である。
と同様に円筒形状にする事が単純であるが、円筒形状の
加熱室は従来技術がなく、また仕切板での分割も上述し
た如く困難である。これを解決する事が課題である。
【0019】(2)熱効率 従来技術で述べた様に二重容器の真空断熱性能を十分に
生かす為加熱室内部からみて前後左右上下の六つの方向
のうち扉を設ける前方以外の五つの方向を二重容器で構
成する事および円筒形状の真空二重容器の側面壁と仕切
板とが直角に接触する構成を提供する事が解決すべき課
題である。
生かす為加熱室内部からみて前後左右上下の六つの方向
のうち扉を設ける前方以外の五つの方向を二重容器で構
成する事および円筒形状の真空二重容器の側面壁と仕切
板とが直角に接触する構成を提供する事が解決すべき課
題である。
【0020】(3)電子レンジの組立性およびコスト 従来技術で述べた如く円筒形状の容器を用い加熱室、外
観箱兼用とする構成を作り出す事が解決すべき課題であ
る。
観箱兼用とする構成を作り出す事が解決すべき課題であ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の加熱調理器は次の手段をとるものである。
本発明の加熱調理器は次の手段をとるものである。
【0022】(1)清掃性 端面に開口を設けた円筒容器と、円筒容器の開口を塞ぐ
着脱自在な蓋と、蓋と容器の互いに相対する位置に設け
られた熱または高周波漏洩防止手段と、蓋に設けられた
被加熱物出し入れ用開口と、被加熱物出し入れ用開口を
開閉自在に塞ぐ扉と、蓋が容器の開口を塞いだ状態を検
出する手段と、電熱源または高周波源の少なくとも一方
と、電熱源または高周波源を制御する制御器とを有し、
制御器は蓋に取り付けられ、蓋の被加熱物出し入れ用開
口を除く部分に中空構造を設け、中空構造の壁面に設け
られた熱放出用開口付近に、電熱源または高周波源は熱
または高周波が容器と蓋とで形成される空間内部に放出
される状態で取り付けられ、蓋が容器の開口を塞いだ時
のみ電熱または高周波を動作させる構成である。
着脱自在な蓋と、蓋と容器の互いに相対する位置に設け
られた熱または高周波漏洩防止手段と、蓋に設けられた
被加熱物出し入れ用開口と、被加熱物出し入れ用開口を
開閉自在に塞ぐ扉と、蓋が容器の開口を塞いだ状態を検
出する手段と、電熱源または高周波源の少なくとも一方
と、電熱源または高周波源を制御する制御器とを有し、
制御器は蓋に取り付けられ、蓋の被加熱物出し入れ用開
口を除く部分に中空構造を設け、中空構造の壁面に設け
られた熱放出用開口付近に、電熱源または高周波源は熱
または高周波が容器と蓋とで形成される空間内部に放出
される状態で取り付けられ、蓋が容器の開口を塞いだ時
のみ電熱または高周波を動作させる構成である。
【0023】(2)熱効率 端面に開口を設けた円筒形真空二重容器と、円筒容器の
開口を塞ぐ蓋と、蓋に設けられた被加熱物出し入れ用開
口と、被加熱物出し入れ用開口を開閉自在に塞ぐ扉と、
電熱源と、電熱源を制御する制御器とを有し、蓋の被加
熱物出し入れ用開口を除く部分に中空構造を設け、中空
構造の壁面に設けられた熱放出用開口付近に、電熱源は
熱が容器と蓋とで形成される空間内部に放出される状態
で取り付けられた構成である。
開口を塞ぐ蓋と、蓋に設けられた被加熱物出し入れ用開
口と、被加熱物出し入れ用開口を開閉自在に塞ぐ扉と、
電熱源と、電熱源を制御する制御器とを有し、蓋の被加
熱物出し入れ用開口を除く部分に中空構造を設け、中空
構造の壁面に設けられた熱放出用開口付近に、電熱源は
熱が容器と蓋とで形成される空間内部に放出される状態
で取り付けられた構成である。
【0024】(3)電子レンジの組立性およびコスト 端面に開口を設けた円筒容器と、円筒容器の開口を塞ぐ
蓋と、蓋と容器の互いに相対する位置に設けられた高周
波漏洩防止手段と、蓋に設けられた被加熱物出し入れ用
開口と、被加熱物出し入れ用開口を開閉自在に塞ぐ扉
と、高周波源、高周波源を制御する制御器とを有し、前
記蓋の被加熱物出し入れ用開口を除く部分に中空構造を
設け、中空構造の壁面に設けられた高周波放出用開口付
近に、高周波源は高周波が容器と蓋とで形成される空間
内部に放出される状態で取り付けられた構成である。
蓋と、蓋と容器の互いに相対する位置に設けられた高周
波漏洩防止手段と、蓋に設けられた被加熱物出し入れ用
開口と、被加熱物出し入れ用開口を開閉自在に塞ぐ扉
と、高周波源、高周波源を制御する制御器とを有し、前
記蓋の被加熱物出し入れ用開口を除く部分に中空構造を
設け、中空構造の壁面に設けられた高周波放出用開口付
近に、高周波源は高周波が容器と蓋とで形成される空間
内部に放出される状態で取り付けられた構成である。
【0025】
(1)清掃性 端面に開口を設けた円筒容器の開口が蓋で塞がれ、蓋と
容器の互いに相対する位置に熱または高周波漏洩防止手
段とを設けたので円筒容器内面と蓋の端面とで囲われた
略円筒形状の、熱または高周波的に閉じた空間が形成さ
れる。蓋には被加熱物出し入れ用開口および開口を開閉
自在に塞ぐ扉が設けられたので上記閉じた空間内部に被
加熱物を出し入れする事ができる。蓋の被加熱物出し入
れ用開口を除く部分に中空構造が設けられ、中空構造の
壁面に熱または高周波放出用開口を設け、電熱源または
高周波源の少なくとも一方をそれらから放出される熱が
上記閉じた空間内部に放出される状態で放出用開口付近
に取り付け、それを制御する制御器とが設けられている
ので上記閉じた空間内部で被加熱物を加熱する事ができ
る。
容器の互いに相対する位置に熱または高周波漏洩防止手
段とを設けたので円筒容器内面と蓋の端面とで囲われた
略円筒形状の、熱または高周波的に閉じた空間が形成さ
れる。蓋には被加熱物出し入れ用開口および開口を開閉
自在に塞ぐ扉が設けられたので上記閉じた空間内部に被
加熱物を出し入れする事ができる。蓋の被加熱物出し入
れ用開口を除く部分に中空構造が設けられ、中空構造の
壁面に熱または高周波放出用開口を設け、電熱源または
高周波源の少なくとも一方をそれらから放出される熱が
上記閉じた空間内部に放出される状態で放出用開口付近
に取り付け、それを制御する制御器とが設けられている
ので上記閉じた空間内部で被加熱物を加熱する事ができ
る。
【0026】電熱源、高周波源、制御器等が全て蓋に取
り付けられ、容器には何も取付けられず、蓋が容器の開
口を塞いだ状態を検出する手段が設けられ、蓋が容器の
開口を塞いだ時のみ電熱または高周波を動作するので容
器を蓋から取り外し丸洗いし、再び蓋に取付け動作させ
る事ができる。容器は円筒形状であるので強度が高く丸
洗いによる変形が少ない。また容器が円筒形状であり開
口はその端面に設けられているのでそれを塞ぐ蓋もほぼ
同一寸法の円筒形状である。従って蓋と容器とは互いの
外形面が平行または垂直をなし、従来技術で述べた様な
鋭角的な接触ではないので両者の相対する位置に設けら
れる熱または高周波漏洩防止手段は鋭角的接触に起因す
る不安定さがなく、安定した動作が得られ、ユーザが蓋
と容器とをとりつけても熱や高周波が漏洩しない。
り付けられ、容器には何も取付けられず、蓋が容器の開
口を塞いだ状態を検出する手段が設けられ、蓋が容器の
開口を塞いだ時のみ電熱または高周波を動作するので容
器を蓋から取り外し丸洗いし、再び蓋に取付け動作させ
る事ができる。容器は円筒形状であるので強度が高く丸
洗いによる変形が少ない。また容器が円筒形状であり開
口はその端面に設けられているのでそれを塞ぐ蓋もほぼ
同一寸法の円筒形状である。従って蓋と容器とは互いの
外形面が平行または垂直をなし、従来技術で述べた様な
鋭角的な接触ではないので両者の相対する位置に設けら
れる熱または高周波漏洩防止手段は鋭角的接触に起因す
る不安定さがなく、安定した動作が得られ、ユーザが蓋
と容器とをとりつけても熱や高周波が漏洩しない。
【0027】(2)熱効率 真空二重容器が魔法瓶と同様に円筒形状であるので比較
的薄い金属板を用いても空気圧に押しつぶされる事もな
く十分な強度を有する。この円筒容器端面の開口を塞ぐ
蓋が設けられたので容器の内面と蓋の端面とで形成され
る略円筒形状の空間は熱的に閉じた空間を形成する。蓋
に被加熱物出し入れ用開口と、開口を開閉自在に塞ぐ扉
とを設けたので上記閉じた空間内部に被加熱物を出し入
れする事ができる。蓋の被加熱物出し入れ用開口を除く
部分に中空構造を設け、中空構造の壁面に熱放出用開口
が開けられ、電熱源はそこから放出される熱が上記閉じ
た略円筒形状空間内部に放出される状態でその開口付近
に設けられ、さらに電熱源を制御する制御器を設けたの
で上記閉じた空間内部の被加熱物を電熱源により加熱す
る事ができる。上記略円筒形状の閉じた空間は前後左右
上下の6方向のうち蓋と扉のある方向(例えば前方)以
外の5方向は全て真空二重容器で囲われており、金属製
魔法瓶と同様な断熱性能が得られ、熱効率が大幅に向上
する。
的薄い金属板を用いても空気圧に押しつぶされる事もな
く十分な強度を有する。この円筒容器端面の開口を塞ぐ
蓋が設けられたので容器の内面と蓋の端面とで形成され
る略円筒形状の空間は熱的に閉じた空間を形成する。蓋
に被加熱物出し入れ用開口と、開口を開閉自在に塞ぐ扉
とを設けたので上記閉じた空間内部に被加熱物を出し入
れする事ができる。蓋の被加熱物出し入れ用開口を除く
部分に中空構造を設け、中空構造の壁面に熱放出用開口
が開けられ、電熱源はそこから放出される熱が上記閉じ
た略円筒形状空間内部に放出される状態でその開口付近
に設けられ、さらに電熱源を制御する制御器を設けたの
で上記閉じた空間内部の被加熱物を電熱源により加熱す
る事ができる。上記略円筒形状の閉じた空間は前後左右
上下の6方向のうち蓋と扉のある方向(例えば前方)以
外の5方向は全て真空二重容器で囲われており、金属製
魔法瓶と同様な断熱性能が得られ、熱効率が大幅に向上
する。
【0028】(3)電子レンジの組立性およびコスト 端面に開口を設けた円筒容器、この開口を塞ぐ蓋、およ
び蓋と容器の互いに相対する位置に高周波漏洩防止手段
を設けたので高周波的に閉じた略円筒形状の空間が形成
される。蓋に被加熱物出し入れ用開口およびその開口を
開閉自在に塞ぐ扉とが設けられたので上記閉じた空間内
部に被加熱物を出し入れできる。蓋の被加熱物出し入れ
用開口を除く部分に中空構造を設け、中空構造の壁面に
設けられた高周波放出用開口付近に高周波源をそれらか
ら放出される高周波が上記閉じた空間内部に放出される
状態で取り付けられ、高周波源を制御する制御器とが設
けられているので上記閉じた空間内部の被加熱物を高周
波で加熱できる。
び蓋と容器の互いに相対する位置に高周波漏洩防止手段
を設けたので高周波的に閉じた略円筒形状の空間が形成
される。蓋に被加熱物出し入れ用開口およびその開口を
開閉自在に塞ぐ扉とが設けられたので上記閉じた空間内
部に被加熱物を出し入れできる。蓋の被加熱物出し入れ
用開口を除く部分に中空構造を設け、中空構造の壁面に
設けられた高周波放出用開口付近に高周波源をそれらか
ら放出される高周波が上記閉じた空間内部に放出される
状態で取り付けられ、高周波源を制御する制御器とが設
けられているので上記閉じた空間内部の被加熱物を高周
波で加熱できる。
【0029】この高周波加熱機能を有する装置は円筒容
器と蓋との二つの部分で構成され、従来の加熱室と外観
箱とが円筒容器一つになり、円筒容器は絞り加工等の少
ない工程で製作できるので組立工数が大幅に削減され、
また従来の直方体形状に比較し少ない分量の材料で構成
でき、材料費削減も計れる。
器と蓋との二つの部分で構成され、従来の加熱室と外観
箱とが円筒容器一つになり、円筒容器は絞り加工等の少
ない工程で製作できるので組立工数が大幅に削減され、
また従来の直方体形状に比較し少ない分量の材料で構成
でき、材料費削減も計れる。
【0030】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0031】図1は本発明の断面図である。容器1は現
在広く出回っている金属製魔法瓶と同様な構造であり、
共に円筒容器であるステンレス鋼製外箱2と内箱3とで
構成され、両者の間の空間が低圧密封された真空二重容
器である。円筒の端面に円の中心軸と垂直な開口4(図
1では図示困難)を設ける。外箱2は円筒部分5と、こ
れと連続する形状の半球部分6とから成り、半球部分6
の先端には銅製の吸引パイプ7および支持金具8が取付
られ、外箱2と内箱3との間の空間の空気は吸引パイプ
7から吸引され、内部が十分低圧になった時点でパイプ
7は上下から圧接され、閉じられる。パイプ7とその支
持金具8の上には半球部分6と連続した形状を有する保
護カバー9が取り付けられる。
在広く出回っている金属製魔法瓶と同様な構造であり、
共に円筒容器であるステンレス鋼製外箱2と内箱3とで
構成され、両者の間の空間が低圧密封された真空二重容
器である。円筒の端面に円の中心軸と垂直な開口4(図
1では図示困難)を設ける。外箱2は円筒部分5と、こ
れと連続する形状の半球部分6とから成り、半球部分6
の先端には銅製の吸引パイプ7および支持金具8が取付
られ、外箱2と内箱3との間の空間の空気は吸引パイプ
7から吸引され、内部が十分低圧になった時点でパイプ
7は上下から圧接され、閉じられる。パイプ7とその支
持金具8の上には半球部分6と連続した形状を有する保
護カバー9が取り付けられる。
【0032】内箱3も外箱2とほぼ相似形状であり、開
口付近に上下2カ所凹所10(上部)および凹所11
(下部)を設ける。開口と凹所との間、外箱2との間の
空間内にN、S2極着磁されたフェライト磁石12(上
部)および13(下部)を金具14(上部)および15
(下部)で固定する。
口付近に上下2カ所凹所10(上部)および凹所11
(下部)を設ける。開口と凹所との間、外箱2との間の
空間内にN、S2極着磁されたフェライト磁石12(上
部)および13(下部)を金具14(上部)および15
(下部)で固定する。
【0033】蓋16は円筒容器1内部に挿入される円筒
部分17と円筒容器1の外側に位置する外側部分18と
で構成される。円筒部分17の直径は円筒容器1の内側
の直径より僅かに小さくする。円筒部分17と外側部分
18とを貫通して略小判形筒状の被加熱物出し入れ用開
口19を設ける。開口19の筒の中心軸と円筒容器1の
円筒中心軸とは平行とする。蓋16は基本的にステンレ
ス鋼薄板を溶接して作られ、従って被加熱物出し入れ用
開口19を除く部分は中空構造である。この中空構造内
部に前記凹所10および11に勘合する突き出しピン2
0および21をコイルバネ22および23で円筒の半径
方向に付勢された状態で取付金具24および25により
固定される。下部に設けられた突き出しピン21の一部
に突起26がもうけられこの突起26に対応する位置に
マイクロスイッチ27が取り付けられ、その押し釦は容
器1に蓋16の円筒部分17が挿入された状態における
ピン21の突起に押される位置に設けるものとする。
部分17と円筒容器1の外側に位置する外側部分18と
で構成される。円筒部分17の直径は円筒容器1の内側
の直径より僅かに小さくする。円筒部分17と外側部分
18とを貫通して略小判形筒状の被加熱物出し入れ用開
口19を設ける。開口19の筒の中心軸と円筒容器1の
円筒中心軸とは平行とする。蓋16は基本的にステンレ
ス鋼薄板を溶接して作られ、従って被加熱物出し入れ用
開口19を除く部分は中空構造である。この中空構造内
部に前記凹所10および11に勘合する突き出しピン2
0および21をコイルバネ22および23で円筒の半径
方向に付勢された状態で取付金具24および25により
固定される。下部に設けられた突き出しピン21の一部
に突起26がもうけられこの突起26に対応する位置に
マイクロスイッチ27が取り付けられ、その押し釦は容
器1に蓋16の円筒部分17が挿入された状態における
ピン21の突起に押される位置に設けるものとする。
【0034】中空構造内部には前記フェライト磁石12
に対応する位置に一対のホール素子28を固定する。な
お下部に取り付けられたフェライト磁石13も同様であ
るので説明は省略する。フェライト磁石のN極に対向す
る素子はN極に感応する方向に、S極に対向する素子は
S極に感応する方向にそれぞれプリント基板上に固定す
る。
に対応する位置に一対のホール素子28を固定する。な
お下部に取り付けられたフェライト磁石13も同様であ
るので説明は省略する。フェライト磁石のN極に対向す
る素子はN極に感応する方向に、S極に対向する素子は
S極に感応する方向にそれぞれプリント基板上に固定す
る。
【0035】中空構造の壁面には高周波用開口29(図
1では図示困難)として丸孔を開け、この開口にアンテ
ナ30を貫通させる状態でマグネトロン31を中空構造
内部に固定する。このアンテナ30を囲う4フッ化エチ
レン製半球ドーム状のアンテナカバー32を蓋16に取
り付ける。
1では図示困難)として丸孔を開け、この開口にアンテ
ナ30を貫通させる状態でマグネトロン31を中空構造
内部に固定する。このアンテナ30を囲う4フッ化エチ
レン製半球ドーム状のアンテナカバー32を蓋16に取
り付ける。
【0036】同じく中空構造壁面には電熱用開口33
(図1では図示困難)として上部、下部にそれぞれ丸孔
を二つづつ開け、上部の開口にはU字状に曲げられたシ
ーズヒータである上ヒータ34をその発熱部が蓋16の
外部に、その接続端子部が蓋16の中空構造内部に位置
すべく取り付ける。下部の開口にも同様に下ヒータ35
を取り付ける。
(図1では図示困難)として上部、下部にそれぞれ丸孔
を二つづつ開け、上部の開口にはU字状に曲げられたシ
ーズヒータである上ヒータ34をその発熱部が蓋16の
外部に、その接続端子部が蓋16の中空構造内部に位置
すべく取り付ける。下部の開口にも同様に下ヒータ35
を取り付ける。
【0037】中空構造の壁面にはもう一つの開口36を
開け、ここにシャフト保護パイプ37を取付け、その先
端にはギアボックス38を固定する。この開口36の内
側(中空構造内部)にはモータ39を取付け、モータの
駆動軸からギアを介してシャフト40、さらにギアボッ
クス内部のギアを介してターンテーブル軸41と結合す
る。ターンテーブル軸41の上には円形の被加熱物載置
台(ターンテーブル)42を固定する。
開け、ここにシャフト保護パイプ37を取付け、その先
端にはギアボックス38を固定する。この開口36の内
側(中空構造内部)にはモータ39を取付け、モータの
駆動軸からギアを介してシャフト40、さらにギアボッ
クス内部のギアを介してターンテーブル軸41と結合す
る。ターンテーブル軸41の上には円形の被加熱物載置
台(ターンテーブル)42を固定する。
【0038】蓋16の円筒部分17の先端には高周波漏
洩防止手段43としてリング状のチョーク機構を設け
る。
洩防止手段43としてリング状のチョーク機構を設け
る。
【0039】蓋16の被加熱物出し入れ用開口19の外
側部分18方向の先端には扉44を開閉自在に取り付け
る。扉44はすくなくとも二枚の板ガラス45および4
6と、小孔群を開けた金属板47、側面全周囲に設けた
高周波漏洩防止手段48としてのチョーク機構および把
手49等で構成される。扉16が被加熱物出し入れ用開
口19を塞いだ状態を検知する手段は法律による規制も
あり、当然設けるが、従来技術として種々の構成が知ら
れており、また本発明の主旨でもないので説明は省略す
る。
側部分18方向の先端には扉44を開閉自在に取り付け
る。扉44はすくなくとも二枚の板ガラス45および4
6と、小孔群を開けた金属板47、側面全周囲に設けた
高周波漏洩防止手段48としてのチョーク機構および把
手49等で構成される。扉16が被加熱物出し入れ用開
口19を塞いだ状態を検知する手段は法律による規制も
あり、当然設けるが、従来技術として種々の構成が知ら
れており、また本発明の主旨でもないので説明は省略す
る。
【0040】蓋16の外側部分18表面の扉44より上
側にはメンブレンスイッチ50、その裏面には制御器5
1を取り付ける。扉44より下側には二つの小孔群、吸
気孔52および排気孔53とを開ける。
側にはメンブレンスイッチ50、その裏面には制御器5
1を取り付ける。扉44より下側には二つの小孔群、吸
気孔52および排気孔53とを開ける。
【0041】この他蓋16の中空構造内部にはマグネト
ロン冷却用ファンモータ、高電圧供給用のインバータ回
路および昇圧トランス等が収納されるが特願平4−30
6716号公報、特願平5−11388号公報等に準
じ、また本発明の主旨でもないので説明を省略する。ま
た制御器51はこれらの電気部品、前記の上および下ヒ
ータに接続される。
ロン冷却用ファンモータ、高電圧供給用のインバータ回
路および昇圧トランス等が収納されるが特願平4−30
6716号公報、特願平5−11388号公報等に準
じ、また本発明の主旨でもないので説明を省略する。ま
た制御器51はこれらの電気部品、前記の上および下ヒ
ータに接続される。
【0042】図2は容器1を蓋16から取り外した状態
の斜め前から見た斜視図である。図1で説明した扉44
の板ガラス46、把手49、扉44の上側のメンブレン
スイッチ50、扉44の下側の吸気孔52、排気孔53
が蓋の外側部分18表面に設けられた様子が見える。図
1には描かれていなかったが扉44の左側の上下に扉を
回動させる回動軸54および55が設けられる。また蓋
16の円筒部分17先端に設けられ高周波漏洩防止手段
43としてのチョーク機構の形状が見える。さらには上
ヒータ34、下ヒータ35および円形の被加熱物載置台
42が見える。容器1の開口4がそれらの右側に見え
る。
の斜め前から見た斜視図である。図1で説明した扉44
の板ガラス46、把手49、扉44の上側のメンブレン
スイッチ50、扉44の下側の吸気孔52、排気孔53
が蓋の外側部分18表面に設けられた様子が見える。図
1には描かれていなかったが扉44の左側の上下に扉を
回動させる回動軸54および55が設けられる。また蓋
16の円筒部分17先端に設けられ高周波漏洩防止手段
43としてのチョーク機構の形状が見える。さらには上
ヒータ34、下ヒータ35および円形の被加熱物載置台
42が見える。容器1の開口4がそれらの右側に見え
る。
【0043】図3は蓋16を斜め後方から見た斜視図で
ある。蓋16の外側部分18は円筒部分17の円形外形
より全半径方向で大きな正方形の外形を有する。この正
方形の下隅の円筒容器1に隠れない部分から電源コード
56を引き出す。前記マイクロスイッチ27はこの電源
コード56と上述の電気部品との間に接続され、押し釦
が押されていない時はスイッチが開く接続とする。円筒
部分17の先端全周囲に高周波漏洩防止手段43として
チョーク機構、スリットチョークが設けられる。
ある。蓋16の外側部分18は円筒部分17の円形外形
より全半径方向で大きな正方形の外形を有する。この正
方形の下隅の円筒容器1に隠れない部分から電源コード
56を引き出す。前記マイクロスイッチ27はこの電源
コード56と上述の電気部品との間に接続され、押し釦
が押されていない時はスイッチが開く接続とする。円筒
部分17の先端全周囲に高周波漏洩防止手段43として
チョーク機構、スリットチョークが設けられる。
【0044】被加熱物出し入れ用開口19は上下の平行
な面と左右の円弧形状の側面とから構成される。上面を
構成する板の先端が直角に折曲げられ蓋16の円筒部分
17の端面上部19−aを構成する。ここに前記電熱用
開口33が開けられ、この開口に端子部を挿入した状態
で上ヒータ34が固定される。同様に被加熱物出し入れ
用開口19の下面を構成する板の先端が直角に折曲げら
れ蓋16の円筒部分17の端面下部19−bを構成す
る。ここには前述した如く高周波用開口29が開けら
れ、マグネトロン31のアンテナ30がこの開口29を
貫通する状態で固定される。また開口36が開けられこ
こにはシャフト保護用パイプ37およびその先端にギア
ボックス38が取り付けられる。
な面と左右の円弧形状の側面とから構成される。上面を
構成する板の先端が直角に折曲げられ蓋16の円筒部分
17の端面上部19−aを構成する。ここに前記電熱用
開口33が開けられ、この開口に端子部を挿入した状態
で上ヒータ34が固定される。同様に被加熱物出し入れ
用開口19の下面を構成する板の先端が直角に折曲げら
れ蓋16の円筒部分17の端面下部19−bを構成す
る。ここには前述した如く高周波用開口29が開けら
れ、マグネトロン31のアンテナ30がこの開口29を
貫通する状態で固定される。また開口36が開けられこ
こにはシャフト保護用パイプ37およびその先端にギア
ボックス38が取り付けられる。
【0045】図4は図1の例からマグネトロン等の高周
波源およびその関連部分を取り除いた実施例である。被
加熱物載置台42はターンテーブルと呼ばれる円形の回
転式ではなく現在電熱オーブンに広く用いられている四
角い形状のホーロー鉄板製である。この四角い被加熱物
載置台42を載せるため容器1の内箱3には円筒の半径
が小さくなる方向に張り出し部3−aを左右一対設け
る。
波源およびその関連部分を取り除いた実施例である。被
加熱物載置台42はターンテーブルと呼ばれる円形の回
転式ではなく現在電熱オーブンに広く用いられている四
角い形状のホーロー鉄板製である。この四角い被加熱物
載置台42を載せるため容器1の内箱3には円筒の半径
が小さくなる方向に張り出し部3−aを左右一対設け
る。
【0046】蓋16の円筒部分17はマグネトロン等の
高周波関連部品が一切必要ないので図1の例と比較し薄
い。円筒部分17の先端の高周波漏洩防止手段43およ
び扉44の側面周囲の高周波漏洩防止手段48は共に設
けない。メンブレンスイッチ50、制御器51、ピン2
0、コイルバネ22、取付金具24、マイクロスイッチ
27等は設ける。
高周波関連部品が一切必要ないので図1の例と比較し薄
い。円筒部分17の先端の高周波漏洩防止手段43およ
び扉44の側面周囲の高周波漏洩防止手段48は共に設
けない。メンブレンスイッチ50、制御器51、ピン2
0、コイルバネ22、取付金具24、マイクロスイッチ
27等は設ける。
【0047】図5は図1の例からヒータ等の電熱源およ
びその関連部分を取り除いた実施例である。工数および
価格低減が主目的であるから丸洗い機能は省略し、従っ
てピン20関連、ホール素子28関連は一切設けない。
そのかわりに容器1と蓋16とをビス57で固定する。
容器1が二重でなく一重であるので蓋1の外側部分18
の形状は図3に一点鎖線で描いた形状となる。この場合
に於いても外側部分18の外形の少なくとも一部分は円
筒部分17の円筒半径より大きな寸法を有する。
びその関連部分を取り除いた実施例である。工数および
価格低減が主目的であるから丸洗い機能は省略し、従っ
てピン20関連、ホール素子28関連は一切設けない。
そのかわりに容器1と蓋16とをビス57で固定する。
容器1が二重でなく一重であるので蓋1の外側部分18
の形状は図3に一点鎖線で描いた形状となる。この場合
に於いても外側部分18の外形の少なくとも一部分は円
筒部分17の円筒半径より大きな寸法を有する。
【0048】本発明の作用を説明する。容器1が外箱2
と内箱3とで構成され、両者の間の空間の空気が排気パ
イプ7により排出され、十分低圧の状態で排気パイプ7
が圧接されるので低圧が保たれる。この容器1の円筒の
端面に中心軸と垂直に設けられた開口4から容器の内形
より僅かに小さい外形を有する蓋16の円筒部分17が
挿入され、塞がれているので容器1と蓋16とで略円筒
形状の、熱的に閉じた(熱が逃げにくい)空間が形成さ
れる。また蓋の円筒部分17の先端周囲に高周波漏洩防
止手段43としてチョーク機構を設けたのでこの円筒形
状の空間は高周波的にも閉じた(高周波が逃げない)空
間である。
と内箱3とで構成され、両者の間の空間の空気が排気パ
イプ7により排出され、十分低圧の状態で排気パイプ7
が圧接されるので低圧が保たれる。この容器1の円筒の
端面に中心軸と垂直に設けられた開口4から容器の内形
より僅かに小さい外形を有する蓋16の円筒部分17が
挿入され、塞がれているので容器1と蓋16とで略円筒
形状の、熱的に閉じた(熱が逃げにくい)空間が形成さ
れる。また蓋の円筒部分17の先端周囲に高周波漏洩防
止手段43としてチョーク機構を設けたのでこの円筒形
状の空間は高周波的にも閉じた(高周波が逃げない)空
間である。
【0049】蓋16に被加熱物出し入れ用開口19が開
けられ、それを塞ぐ扉44が回動軸54および55によ
り開閉自在に取り付けられているのでこの開口19を介
して被加熱物を上記円筒形の閉じた空間に出し入れでき
る。蓋16の被加熱物出し入れ用開口19を除いた部分
は中空構造であり、この壁面に高周波用開口29が開け
られ、高周波源であるマグネトロン31が中空構造内部
に取り付けられ、そのアンテナ30がこの開口を貫通し
て蓋16の円筒部分17の端面から容器1内部へ突き出
している。従ってマグネトロン31に前述の制御器51
を介して電力が加えられればアンテナ30から前記高周
波的に閉じた空間へ高周波が供給される。同様に共にシ
ーズヒータである上ヒータ34および下ヒータ35が中
空構造の壁面に開けられた電熱用開口33にその端子部
分を貫通させ、端子部分を中空構造内部に、本体の発熱
部分を前記熱的に閉じた空間内部に位置する状態で固定
される。従って上ヒータ34および下ヒータ35に制御
器51を介して電力が供給されれば前述の熱的に閉じた
空間へ熱が供給される。この空間は上述の如く円筒形状
の真空二重容器の端面の開口4を蓋16で塞いだもので
あるから金属製魔法瓶と同一構成であり、同様の高い断
熱効果が得られ、そのため熱効率が大幅に向上する。
けられ、それを塞ぐ扉44が回動軸54および55によ
り開閉自在に取り付けられているのでこの開口19を介
して被加熱物を上記円筒形の閉じた空間に出し入れでき
る。蓋16の被加熱物出し入れ用開口19を除いた部分
は中空構造であり、この壁面に高周波用開口29が開け
られ、高周波源であるマグネトロン31が中空構造内部
に取り付けられ、そのアンテナ30がこの開口を貫通し
て蓋16の円筒部分17の端面から容器1内部へ突き出
している。従ってマグネトロン31に前述の制御器51
を介して電力が加えられればアンテナ30から前記高周
波的に閉じた空間へ高周波が供給される。同様に共にシ
ーズヒータである上ヒータ34および下ヒータ35が中
空構造の壁面に開けられた電熱用開口33にその端子部
分を貫通させ、端子部分を中空構造内部に、本体の発熱
部分を前記熱的に閉じた空間内部に位置する状態で固定
される。従って上ヒータ34および下ヒータ35に制御
器51を介して電力が供給されれば前述の熱的に閉じた
空間へ熱が供給される。この空間は上述の如く円筒形状
の真空二重容器の端面の開口4を蓋16で塞いだもので
あるから金属製魔法瓶と同一構成であり、同様の高い断
熱効果が得られ、そのため熱効率が大幅に向上する。
【0050】突き出しピン20および21はコイルバネ
22および23により円筒の半径方向に付勢されている
ので容器1が取り外されると最大限度まで突き出し、容
器1を蓋16の円筒部分17に挿入する過程では逆に最
小限度まで引っ込む。正規の位置まで挿入されるとピン
20および21は容器1に設けられた凹所10および1
1と勘合し、最大最小の中間位置で安定する。この時ピ
ン21の一部に設けられた突起26がマイクロスイッチ
27の押し釦を押す。従って容器1が蓋16で正しく塞
がれた時のみマイクロスイッチ27の押し釦が押され
る。
22および23により円筒の半径方向に付勢されている
ので容器1が取り外されると最大限度まで突き出し、容
器1を蓋16の円筒部分17に挿入する過程では逆に最
小限度まで引っ込む。正規の位置まで挿入されるとピン
20および21は容器1に設けられた凹所10および1
1と勘合し、最大最小の中間位置で安定する。この時ピ
ン21の一部に設けられた突起26がマイクロスイッチ
27の押し釦を押す。従って容器1が蓋16で正しく塞
がれた時のみマイクロスイッチ27の押し釦が押され
る。
【0051】同様に容器1に固定された二極着磁のフェ
ライト磁石12および13とに対向する位置にこれと対
応する極性の一対のホール素子28が設けられているの
で容器1が蓋16で正しく塞がれた時のみ一対のホール
素子が共に感応する。従って容器1から蓋16が外され
るとマイクロスイッチ27とホール素子28との二重の
検出手段が動作し、詳細説明は省略したが高周波または
電熱の供給を停止できる。蓋16に設けられた一対のホ
ール素子は一方は磁石のN極に、他方はS極に反応する
のでいたずら等で誤って磁石が近づけられても一方の素
子は反応せず、容器が取り外された時の誤動作が防止で
きる。
ライト磁石12および13とに対向する位置にこれと対
応する極性の一対のホール素子28が設けられているの
で容器1が蓋16で正しく塞がれた時のみ一対のホール
素子が共に感応する。従って容器1から蓋16が外され
るとマイクロスイッチ27とホール素子28との二重の
検出手段が動作し、詳細説明は省略したが高周波または
電熱の供給を停止できる。蓋16に設けられた一対のホ
ール素子は一方は磁石のN極に、他方はS極に反応する
のでいたずら等で誤って磁石が近づけられても一方の素
子は反応せず、容器が取り外された時の誤動作が防止で
きる。
【0052】図4の電熱オーブンの実施例に於いては熱
効率に関しては基本的に図1と同様であるが、蓋16の
円筒部分17に高周波源に関連する部品が一切ないので
蓋は小さくする事ができ、熱容量が小さくなりより高い
熱効率が得られる。
効率に関しては基本的に図1と同様であるが、蓋16の
円筒部分17に高周波源に関連する部品が一切ないので
蓋は小さくする事ができ、熱容量が小さくなりより高い
熱効率が得られる。
【0053】図5の電子レンジの実施例では容器1は簡
単な一重の円筒容器であり、従来の同一容積の直方体の
加熱室と比較し、材料は少なく、また接合工程が全くな
いので鍋や釜と同様に安価に製造できる。さらに従来の
電子レンジが加熱室と外観箱との二重構造であったのと
比較し、この円筒容器は金属の角等の危険な部分が全く
ない上に容器外部に露出する電気部品が全くないのでこ
の容器1の外にさらに外観箱を用いる必要は無い。従っ
て大幅な材料削減および工程削減となる。
単な一重の円筒容器であり、従来の同一容積の直方体の
加熱室と比較し、材料は少なく、また接合工程が全くな
いので鍋や釜と同様に安価に製造できる。さらに従来の
電子レンジが加熱室と外観箱との二重構造であったのと
比較し、この円筒容器は金属の角等の危険な部分が全く
ない上に容器外部に露出する電気部品が全くないのでこ
の容器1の外にさらに外観箱を用いる必要は無い。従っ
て大幅な材料削減および工程削減となる。
【0054】本実施例では円筒容器1は寝かした状態、
つまり円筒の中心軸が水平な状態で用いられているがこ
のため図2に示す様に正面から見た外観は従来と同様の
長方形であり、また被加熱物載置台42の上面から上ヒ
ータ34の下部までの有効加熱空間は断面小判形の筒形
状であり、従来の直方体との差は小さく、従って従来と
同様な使い勝手が得られる。蓋16の外側部分18は長
方形でありその対角線の長さは円筒容器の外形より大き
な寸法であるので円筒を寝かした状態でもころがらな
い。
つまり円筒の中心軸が水平な状態で用いられているがこ
のため図2に示す様に正面から見た外観は従来と同様の
長方形であり、また被加熱物載置台42の上面から上ヒ
ータ34の下部までの有効加熱空間は断面小判形の筒形
状であり、従来の直方体との差は小さく、従って従来と
同様な使い勝手が得られる。蓋16の外側部分18は長
方形でありその対角線の長さは円筒容器の外形より大き
な寸法であるので円筒を寝かした状態でもころがらな
い。
【0055】なお本実施例では容器1は円筒形状である
が、強度確保が主目的であるから実用上必要な強度が得
られる範囲で部分的に直線を交える等の事は差し支えな
い。図6(a)の円形に対し、(b)は四方に微小な直
線を交えた例である。(c)は楕円であり、何れでも差
し支えなく、これらをも含めて円筒と呼ぶ。
が、強度確保が主目的であるから実用上必要な強度が得
られる範囲で部分的に直線を交える等の事は差し支えな
い。図6(a)の円形に対し、(b)は四方に微小な直
線を交えた例である。(c)は楕円であり、何れでも差
し支えなく、これらをも含めて円筒と呼ぶ。
【0056】本実施例では蓋16は円筒容器1の開口4
から容器内部へ挿入される形式を採用したが必ずしもこ
の構成に限定するものではない。図7は各種の円筒容器
1と蓋16との関係を示す簡易断面図と分解斜視図であ
る。
から容器内部へ挿入される形式を採用したが必ずしもこ
の構成に限定するものではない。図7は各種の円筒容器
1と蓋16との関係を示す簡易断面図と分解斜視図であ
る。
【0057】図7の(a−1)は本実施例の断面図、
(a−2)は本実施例の分解斜視図であり、蓋16と容
器1とは各々の斜線を施した部分で接しており、少なく
ともどちらか一方に熱または高周波漏洩防止手段を設け
るものであり、本実施例では高周波漏洩防止手段を蓋1
6に設け、熱漏洩防止手段としてこの斜線を施した接す
る部分の隙間を小さくしたものである。
(a−2)は本実施例の分解斜視図であり、蓋16と容
器1とは各々の斜線を施した部分で接しており、少なく
ともどちらか一方に熱または高周波漏洩防止手段を設け
るものであり、本実施例では高周波漏洩防止手段を蓋1
6に設け、熱漏洩防止手段としてこの斜線を施した接す
る部分の隙間を小さくしたものである。
【0058】図7の(b−1)は蓋16が円筒容器1の
外側面と接する構成の断面図であり、(b−2)はその
分解斜視図である。(a−2)と同様に容器1の斜線を
施した部分または蓋16のこれと対向する部分に熱また
は高周波漏洩防止手段を設ける。
外側面と接する構成の断面図であり、(b−2)はその
分解斜視図である。(a−2)と同様に容器1の斜線を
施した部分または蓋16のこれと対向する部分に熱また
は高周波漏洩防止手段を設ける。
【0059】図7の(c−1)は蓋16が円筒容器1の
端面とだけ接する構成の断面図であり、(c−2)はそ
の分解斜視図である。これは上二つの例と異なり、円筒
側面で接していないので両者の固定のためビス57を4
本(図では手前の2本のみ描かれている)を用い容器1
の四方に設けた丸孔付きの補助金具で蓋16に取り付け
る。
端面とだけ接する構成の断面図であり、(c−2)はそ
の分解斜視図である。これは上二つの例と異なり、円筒
側面で接していないので両者の固定のためビス57を4
本(図では手前の2本のみ描かれている)を用い容器1
の四方に設けた丸孔付きの補助金具で蓋16に取り付け
る。
【0060】高周波漏洩防止手段として本実施例ではス
リットチョークを用いたが、必ずしもこれに限定するも
のではない。過去に良く用いられたシールバネと呼ばれ
る方式や、フェライトゴム等の併用でも良く、さらに図
5の例の様に工程削減、材料費削減が主目的の場合には
金属接触のみに依存しても良い。たとえば蓋16の円筒
部分17の外形寸法を容器1の内形寸法より極僅か大き
くし、容器1を加熱し熱膨張させた状態で挿入し、常温
にもどす方法や、蓋16の円筒部分17外側にオネジ、
容器1の内側にこれと勘合するメネジを設ける方法、ビ
ス57を多数用い、短い間隔で取り付ける方法、さらに
は蓋と容器を溶接しても良い。
リットチョークを用いたが、必ずしもこれに限定するも
のではない。過去に良く用いられたシールバネと呼ばれ
る方式や、フェライトゴム等の併用でも良く、さらに図
5の例の様に工程削減、材料費削減が主目的の場合には
金属接触のみに依存しても良い。たとえば蓋16の円筒
部分17の外形寸法を容器1の内形寸法より極僅か大き
くし、容器1を加熱し熱膨張させた状態で挿入し、常温
にもどす方法や、蓋16の円筒部分17外側にオネジ、
容器1の内側にこれと勘合するメネジを設ける方法、ビ
ス57を多数用い、短い間隔で取り付ける方法、さらに
は蓋と容器を溶接しても良い。
【0061】熱漏洩防止手段としては本実施例の様に蓋
と容器との隙間を小さくすると言った消極的な方法だけ
でなく、ゴムパッキンを用いる方法、さらにはセルフク
リーニング機能付きオーブンに広く用いられている硝子
繊維製編組チューブをパッキンとして用いても良い。
と容器との隙間を小さくすると言った消極的な方法だけ
でなく、ゴムパッキンを用いる方法、さらにはセルフク
リーニング機能付きオーブンに広く用いられている硝子
繊維製編組チューブをパッキンとして用いても良い。
【0062】本実施例ではマグネトロン31はそのアン
テナ30が高周波用開口29を貫通する状態で蓋16の
内部に固定した。従ってアンテナ30は蓋16と容器1
とで形成される空間に臨む状態で取り付けられているの
でアンテナ30に励起された高周波はこの空間に放出さ
れる。アンテナ30は必ずしもこの空間に突き出して取
り付ける必要はない。アンテナを導波管に突き出して取
付け、この導波管の端面と等しい大きさの開口を蓋16
に開け、これを高周波用開口29とする方法は従来の加
熱室に高周波を供給する方法として広く採用されてい
る。
テナ30が高周波用開口29を貫通する状態で蓋16の
内部に固定した。従ってアンテナ30は蓋16と容器1
とで形成される空間に臨む状態で取り付けられているの
でアンテナ30に励起された高周波はこの空間に放出さ
れる。アンテナ30は必ずしもこの空間に突き出して取
り付ける必要はない。アンテナを導波管に突き出して取
付け、この導波管の端面と等しい大きさの開口を蓋16
に開け、これを高周波用開口29とする方法は従来の加
熱室に高周波を供給する方法として広く採用されてい
る。
【0063】また高周波源として必ずしもマグネトロン
を用いる必要はなく、現在ワットオーダーの出力を有す
る半導体が出現しているのでこれを用いても良い。何れ
にしろ高周波源は蓋16に取り付けられ、かつ発生する
高周波が蓋16と容器1とで形成される空間内に放出さ
れれば良いのである。
を用いる必要はなく、現在ワットオーダーの出力を有す
る半導体が出現しているのでこれを用いても良い。何れ
にしろ高周波源は蓋16に取り付けられ、かつ発生する
高周波が蓋16と容器1とで形成される空間内に放出さ
れれば良いのである。
【0064】同様に、電熱源も蓋16に取り付けられ、
かつ発生する熱が蓋16と容器1とで形成される空間内
に放出される事が要件であるから、現在のオーブンレン
ジに用いられている熱風循環方式、例えばヒータの発熱
部を含め蓋の内部に収納し、蓋16の中空部壁面に設け
た小孔群を通してファンで強制的に熱風として蓋の外
部、蓋16と容器1とで形成される空間に送り出す方法
も採用可能である。この熱風循環方式であれば丸洗いす
るため容器を取り外してもヒータが露出しないので誤っ
て損傷を受ける危険性が減少する。
かつ発生する熱が蓋16と容器1とで形成される空間内
に放出される事が要件であるから、現在のオーブンレン
ジに用いられている熱風循環方式、例えばヒータの発熱
部を含め蓋の内部に収納し、蓋16の中空部壁面に設け
た小孔群を通してファンで強制的に熱風として蓋の外
部、蓋16と容器1とで形成される空間に送り出す方法
も採用可能である。この熱風循環方式であれば丸洗いす
るため容器を取り外してもヒータが露出しないので誤っ
て損傷を受ける危険性が減少する。
【0065】蓋16の外側部分18は本実施例では正方
形としたが左右と上下の寸法を異ならせ長方形にしても
良い。上下を大きくした場合、下を容器1の外形より大
きくすると円筒容器1が水平でなく、傾いてしまう。こ
の場合でも被加熱物載置台42は水平でなければならな
いから、例えば容器1の下に下駄を設け容器全体を水平
にもどす方法、あるいは中空構造の壁面に取り付ける保
護パイプ37を水平にするため、壁面と垂直でなく少し
傾けて固定すると言った方法が必要になる。
形としたが左右と上下の寸法を異ならせ長方形にしても
良い。上下を大きくした場合、下を容器1の外形より大
きくすると円筒容器1が水平でなく、傾いてしまう。こ
の場合でも被加熱物載置台42は水平でなければならな
いから、例えば容器1の下に下駄を設け容器全体を水平
にもどす方法、あるいは中空構造の壁面に取り付ける保
護パイプ37を水平にするため、壁面と垂直でなく少し
傾けて固定すると言った方法が必要になる。
【0066】
【発明の効果】以上述べた様に本発明の加熱調理器によ
れば加熱空間を構成する容器1が取り外せ、鍋や釜と同
様に丸洗いでき、清潔な状態が維持できる。また容器1
は魔法瓶と同じ円筒形状の真空二重容器であるので断熱
性能が優れ、熱効率が大幅に向上する。さらには加熱空
間を構成する容器1が円筒形状であり材料が少なく、接
合工程が不要であり、しかも外観箱をも兼用するので大
幅なコストダウンが計れる。
れば加熱空間を構成する容器1が取り外せ、鍋や釜と同
様に丸洗いでき、清潔な状態が維持できる。また容器1
は魔法瓶と同じ円筒形状の真空二重容器であるので断熱
性能が優れ、熱効率が大幅に向上する。さらには加熱空
間を構成する容器1が円筒形状であり材料が少なく、接
合工程が不要であり、しかも外観箱をも兼用するので大
幅なコストダウンが計れる。
【図1】本発明の一実施例の加熱調理器の横から見た断
面図
面図
【図2】同容器を取り外した状態の斜め前から見た斜視
図
図
【図3】同蓋を斜め後ろから見た斜視図
【図4】本発明の他の実施例の横から見た断面図
【図5】本発明の他の実施例の横から見た断面図
【図6】(a)本発明の一実施例の円筒容器の断面イメ
ージ図 (b)同他の実施例の曲線と直線とを組合わせた容器の
断面イメージ図 (c)同他の実施例の楕円容器の断面イメージ図
ージ図 (b)同他の実施例の曲線と直線とを組合わせた容器の
断面イメージ図 (c)同他の実施例の楕円容器の断面イメージ図
【図7】(a)本発明の一実施例の容器とフタの断面図
および分解斜視図 (b)同他の実施例の容器とフタの断面図および分解斜
視図 (c)同他の実施例の容器とフタの断面図および分解斜
視図
および分解斜視図 (b)同他の実施例の容器とフタの断面図および分解斜
視図 (c)同他の実施例の容器とフタの断面図および分解斜
視図
1 容器 4 開口(容器の開口) 10、11 凹所(蓋が開口を塞いだ状態を検出する手
段) 16 蓋 19 開口(被加熱物出し入れ用開口) 20、21 ピン(蓋が開口を塞いだ状態を検出する手
段) 26 突起(蓋が開口を塞いだ状態を検出する手段) 27 マイクロスイッチ(蓋が開口を塞いだ状態を検出
する手段) 29 高周波用開口(熱放出用開口) 30 アンテナ(高周波源) 31 マグネトロン(高周波源) 33 電熱用開口(熱放出用開口) 34 上ヒータ(電熱源) 35 下ヒータ(電熱源) 43 高周波漏洩防止手段 44 扉 51 制御器
段) 16 蓋 19 開口(被加熱物出し入れ用開口) 20、21 ピン(蓋が開口を塞いだ状態を検出する手
段) 26 突起(蓋が開口を塞いだ状態を検出する手段) 27 マイクロスイッチ(蓋が開口を塞いだ状態を検出
する手段) 29 高周波用開口(熱放出用開口) 30 アンテナ(高周波源) 31 マグネトロン(高周波源) 33 電熱用開口(熱放出用開口) 34 上ヒータ(電熱源) 35 下ヒータ(電熱源) 43 高周波漏洩防止手段 44 扉 51 制御器
Claims (3)
- 【請求項1】端面に開口を設けた円筒容器と、円筒容器
の開口を塞ぐ着脱自在な蓋と、蓋と容器の互いに相対す
る位置に設けられた熱または高周波漏洩防止手段と、蓋
に設けられた被加熱物出し入れ用開口と、被加熱物出し
入れ用開口を開閉自在に塞ぐ扉と、蓋が容器の開口を塞
いだ状態を検出する手段と、電熱源または高周波源の少
なくとも一方と、電熱源または高周波源を制御する制御
器とを有し、制御器は蓋に取り付けられ、蓋の被加熱物
出し入れ用開口を除く部分に中空構造を設け、中空構造
の壁面に設けられた熱放出用開口付近に電熱源または高
周波源は容器と蓋とで形成される空間内部に熱または高
周波が放出される状態で取り付けられ、蓋が容器の開口
を塞いだ時のみ電熱または高周波を動作させる事を特徴
とする加熱調理器。 - 【請求項2】端面に開口を設けた円筒形真空二重容器
と、円筒容器の開口を塞ぐ蓋と、蓋に設けられた被加熱
物出し入れ用開口と、被加熱物出し入れ用開口を開閉自
在に塞ぐ扉と、電熱源と、電熱源を制御する制御器とを
有し、蓋の被加熱物出し入れ用開口を除く部分に中空構
造を設け、中空構造の壁面に設けられた熱放出用開口付
近に電熱源は容器と蓋とで形成される空間内部に熱が放
出される状態で取り付けられた事を特徴とする加熱調理
器。 - 【請求項3】端面に開口を設けた円筒容器と、円筒容器
の開口を塞ぐ蓋と、蓋と容器の互いに相対する位置に設
けられた高周波漏洩防止手段と、蓋に設けられた被加熱
物出し入れ用開口と、被加熱物出し入れ用開口を開閉自
在に塞ぐ扉と、高周波源、高周波源を制御する制御器と
を有し、前記蓋の被加熱物出し入れ用開口を除く部分に
中空構造を設け、中空構造の壁面に設けられた高周波放
出用開口付近に高周波源は、容器と蓋とで形成される空
間内部に高周波が放出される状態で取り付けられた事を
特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18443694A JPH0850989A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18443694A JPH0850989A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0850989A true JPH0850989A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16153126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18443694A Pending JPH0850989A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0850989A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009127899A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Panasonic Corp | 加熱調理機 |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP18443694A patent/JPH0850989A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009127899A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Panasonic Corp | 加熱調理機 |
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