JPH08509231A - 修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその製法と用途 - Google Patents

修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその製法と用途

Info

Publication number
JPH08509231A
JPH08509231A JP6523596A JP52359694A JPH08509231A JP H08509231 A JPH08509231 A JP H08509231A JP 6523596 A JP6523596 A JP 6523596A JP 52359694 A JP52359694 A JP 52359694A JP H08509231 A JPH08509231 A JP H08509231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
biologically active
microspheres
composition according
hydrolyzed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6523596A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイ ミルステイン,サム
バラントセビッチ,イブグエニ
Original Assignee
エミスフェアー テクノロジーズ インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/051,739 external-priority patent/US5401516A/en
Application filed by エミスフェアー テクノロジーズ インク filed Critical エミスフェアー テクノロジーズ インク
Publication of JPH08509231A publication Critical patent/JPH08509231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1629Organic macromolecular compounds
    • A61K9/1658Proteins, e.g. albumin, gelatin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその調製方法、並びに、製薬剤の経口移送システムとしてのその用途を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその製法と用途 この発明は、修飾された加水分解植物タンパク質類および該タンパク質類から 製造されたミクロスフィアに関する。ミクロスフィアは活性剤を放出可能にカプ セル化し、哺乳類への経口投与に適している。かかるミクロスフィアの製法もま た開示する。発明の背景 哺乳類に製薬剤及び治療薬剤を移送(デリバリ)する利用可能な手段は、体に よって課される化学的もしくは物理的障害またはその双方によってしばしば厳し く制限される。例えば、多くの生物学的活性剤の経口移送は、腸の極端なpH、 強力な消化酵素による障害、活性成分に対する胃腸膜の不透過性などの化学的及 び物理化学的障害の存在がなければ、選択経路になり得る。経口投与に適してい ないことが知られている数多くの製薬剤の中には、生物学的に活性なペプチド類 及びタンパク質類、例えばインシュリンがある。これらの薬剤は腸において酸加 水分解及び/またはタンパク分解酵素によって急速に破壊される。 これらの攻撃を受けやすい製薬剤のための効果的な経口薬剤移送方法及びシス テムを開発することに多くの研究が費やされている。提案された解決方法には次 のようなものがある。 (a)腸壁の透過性を増大させるための、例えばレゾルシノール類と非イオン 性界面活性剤、ポリオキシエチレン=オレイル=エーテル、n−ヘキサデシル= ポリエチレン=エーテルのようなアジュバントの併用投与;また (b)酵素分解を避けるための、膵臓トリプシン抑制剤のような酵素抑制剤、 ジイソプロピルフルオロフォスファート(DFF)及びトラシルオール(trasyl ol)の併用投与である。 しかしながら、薬剤移送システムにおけるこのような物質の使用は、 (a)有効量で用いられたときの本質的な毒性:もしくは (b)活性成分の保護もしくはその吸収の促進の失敗;または (c)薬剤との不都合な相互作用 の何れかの理由から制約される。 薬剤移送システムとしてのリポソーム類もまた開示されている。これらはカプ セル化された製薬剤の周りの脂質層を提供する。ヘパリンを含有するリポソーム の使用が米国特許第4,239,754号に開示され、数件の研究がインシュリ ンを含有するリポソームの使用に向けられている;例えばPatel等(1976)のFEB S Letters Vol.62,p60及び橋本等(1979)のEndocrinol.Japan,Vol.26,p337で ある。しかし、リポソーム類の使用はなお開発段階にあり、 (a)乏しい安定性: (b)不十分な棚寿命; (c)低MW(<30)000)の被移送体(カーゴ)に限られていること; (d)製造の困難性; (e)被移送体との不都合な相互作用 を含む絶えない問題がある。 さらに最近になって、ミクロスフィアを形成する人工アミノ酸ポリマー類もし くはプロテイノイド類が製薬剤をカプセル化するために開示されている。例えば 、米国特許第4,925,673号(’673特許)は、その開示の全体を参照 としてここに取り込むものであるが、そのようなミクロスフィア構造並びにその 製造方法と用途を記載している。’673特許のミクロスフィアは多数の活性剤 をカプセル化するために有用であるが、脂肪親和性薬剤のようなより広範囲の活 性剤をカプセル化することができるミクロスフィアキャリアに対する必要性が従 来からあった。 加えて、’673特許において用いられているプロテイノイド類の製造方法で は、分離が困難な高分子量(MW)(>1000ダルトン)と低MW(100 0ダルトン)のペプチド状ポリマーの複合混合物となる。さらに、得られる低M Wミクロスフィア形成プロテイノイド類は少量である。従って、低分子量ミクロ スフィア形成プロテイノイド類を製造する改善方法もまた望まれている。発明の概要 本発明は、修飾された加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びかかるミク ロスフィァの製造方法に関する。発明は、安価な加水分解植物タンパク質、例え ば大豆タンパク質から製造することができる安定したミクロスフィア、及びその ようなミクロスフィアの簡単でかつ経済的な製造方法を提供する。発明に従って 製造されたミクロスフィアは、改善された安定性並びに哺乳類への生物学的活性 物質の移送性能を示す。 発明によれば、修飾された加水分解植物ミクロスフィアは、アルカリ水溶液に 加水分解植物タンパク質を溶解させ、加水分解タンパク質中に存在するフリーア ミン残基と反応する化学修飾剤を添加することによって製造される。次いで、反 応混合物から修飾植物タンパク質が沈澱するまで該混合物のpHを下げる。回収 されたタンパク質は即座にミクロスフィアを形成し、製薬剤のような種々の被移 送体をカプセル化するために用いることができる。ミクロスフィアは非毒性で、 哺乳類に経口的にもしくは非経口的に投与することができる。本発明により考え られているものは、またこれらの組成物を含む投薬製剤である。図面の説明 図1は、実施例4に記載されたミクロスフィアカプセル化インシュリンもしく はそのままの(非カプセル化)インシュリンを経口投与したラットから採取され たラット血清において検出されたグルコースレベルを示す。 図2は、カルシトニン及び実施例5に記載された本発明に係る植物タンパク質 ミクロスフィアにカプセル化されたカルシトニンの経口投与後のラット血清カル シウムレベルを示す。 図3は、修飾前の加水分解植物タンパク質のHPLCトレースを示す。 図4は、HPLCトレース中のベンゼン=スルフォニル=クロリドでの修飾後 の加水分解植物タンパク質における変化を示す。発明の詳細な説明 明細書において引用する全ての特許、特許出願及び文献の全体を参照としてこ こに取り込む。矛盾があるときは、定義を含めて、本開示内容が優先する。 本発明の修飾植物タンパク質ミクロスフィアは、タンパク質中に存在するフリ ーのアミノ残基と反応する化学修飾剤と加水分解植物タンパク質を反応させるこ とによって製造することができる。修飾された植物タンパク質は、次いで、薬剤 (ドラッグ)のような活性成分をカプセル化するミクロスフィアに変換される。 本発明によって得られる多くの利点には、(a)容易に入手でき安価な出発材料 の使用、及び(b)ミクロスフィア生成修飾タンパク質を製造し分離する低コス トの方法であることがある。全体の修飾プロセスは実施が簡単で、工業的に規模 を拡大した生産にも適している。 本発明の組成物は、例えば鳥のような動物;例えば霊鳥類、特にヒトのような 哺乳類;及び昆虫に生物学的活性剤を投与するのに有用である。 本発明の方法によれば、酸もしくは酵素で加水分解された植物タンパク質が発 明を実施する際に有用である。植物タンパク質は、一般に、約3ないし約8ミリ 当量/g、好ましくは約4ないし約6ミリ当量/gの範囲の滴定可能なカルボン 酸基(COOH)、約3ないし約9ミリ当量/g、好ましくは約4ないし約7ミ リ当量/gNH2の範囲の完全にフリーのアミノ基(NH2)を含有する。植物タ ンパク質の分子量は約100Dと約2000Dの範囲、好ましくは約200と約 500Dの範囲である。 加水分解植物タンパク質は種々の商業的製造元から入手できる。そのような製 造元の非限定的な例としては、Ajinomoto USA,Inc(Teaneck,NJ 07666,USA) 、Central Soya Co.,Inc(Fort Wayne,IN,USA);Champlain Industries,In c.(Clifton,NJ,USA)及びClifton Co.,Radnor,PA 19089,USAの年刊刊行物 である「Food Engineering Master」に挙げられた会社がある。この発明を実施 する場合に特に好ましい加水分解植物タンパク質は、Ajinomoto USAからAJI-EKI の商品名で入手できる。この製品は脱脂肪大豆ミール(粉)から誘導された酸加 水分解液状大豆タンパク質である。 必要に応じて、加水分解植物タンパク質溶液の乾燥タンパク質抽出物を発明の 修飾植物タンパク質を製造するために用いることもできる。乾燥タンパク質抽出 物は、加水分解植物溶液を適当な溶剤、例えばメタノールで抽出し、次いで溶剤 抽出物を蒸発させることによって製造することができる。 植物タンパク質は、次いで、金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムもしくは カリウムのアルカリ水溶液に溶解させ、約50℃と約70℃の間の範囲の温度、 好ましくは約50℃と約60℃の間の範囲の温度で、約10分と約40分の間、 好ましくは約15分間、加熱する。植物タンパク質において滴定可能なNH2の 1ミリモル当りに用いられるアルカリ量は、一般に、約2ミリモルと約3ミリモ ルの間、好ましくは約2.2ミリモルと約2.5ミリモルの間の範囲である。溶 液のpHは約8と約13の間、好ましくは約9と約10の間の範囲である。 その後、攪拌しながらアミン修飾剤を反応混合物に添加する。アミン修飾剤は タンパク質中に存在するフリーなアミノ(NH2)残基と反応することができる 組成物である。本発明を実施する際に有用なアミン修飾剤の非限定的な例として は、ベンゼン=スルフォニル=クロリドのようなスルフォン化剤及び塩化ベンゾ イルのようなアシル化剤がある。 用いられる加水分解植物タンパク質の量との関係でのアミン修飾剤の量は、植 物タンパク質中のフリーの全NH2の当量に基づく。従って、約0.3と約1. 2の間の当量の修飾剤が、植物タンパク質中の全NH2基の各モル当量について 用いられ、好ましくは、約0.6と約1.0の間の当量の修飾剤が、加水分解植 物タンパク質中の全NH2基の各モル当量について用いられる。 発明の実施にあっては、植物タンパク質と修飾剤の混合物は、一般に約50℃ と約70℃の間の範囲の温度、好ましくは約60℃と約65℃の間の範囲の温度 で、約2分と約5分の間の時間、維持される。 反応は、混合物のpHを適当な酸、例えば濃塩酸で、pHが約2と約3の間に 至るまで調整することによって急冷される。混合物は室温で放置すると分離して 、不透明な上層と暗色の粘性ある下層を形成する。上層は除去して修飾植物タン パク質を下層から濾過により回収する。そのままの修飾植物タンパク質を、次い で約9と約13の間のpH、好ましくは約11と約13の間のpHで、水に溶解 させる。不溶の物質を濾過して除去し、濾過液を真空乾燥させる。修飾タンパク 質の収率は、一般に約30と約60%の範囲、通常は約45%である。 本発明の修飾植物タンパク質はアルカリ水溶液(pH9.0)に可溶で;エ タノール、n−ブタノール及び1:1(v/v)トルエン/エタノール溶液に部 分的に可溶で、中性の水に不溶である。修飾後に植物タンパク質に残る滴定可能 な官能基は次の通りである:約1.5ないし約3.5ミリ当量/gの範囲、好ま しくは約2.3ミリ当量/gのカルボン酸基(COOH)、約0.3ないし約0 .9ミリ当量/gの範囲、好ましくは約0.5ミリ当量/gのアミノ基(NH2 )である。修飾植物タンパク質の分子量は約200Dと約2000Dの間の範囲 、好ましくは約200と約500Dの間の範囲である。 本発明の修飾植物タンパク質は活性製薬剤をマイクロカプセル化するためにす ぐに用いることができ、また該タンパク質を常法で濃縮もしくは乾燥させること ができ、将来の使用のために貯蔵することができる。 修飾植物タンパク質は、メタノール/n−プロパノール混合物を移動相として 用いた、アルミナのような固体カラム支持体での分留により;トリフルオロ酢酸 /アセトニトリル混合物を移動相として用いて逆相カラム支持体で;及び水を移 動相として用いてイオン交換クロマトグラフィで精製することができる。アニオ ン交換クロマトグラフィを用いるときは、連続0−500mM塩化ナトリウム勾 配を用いる。修飾植物タンパク質は、また、メタノール、ブタノールもしくはイ ソプロパノールのような低級アルコールで抽出して、低分子量の汚染物質を除去 することによって精製することもできる。 次の手順を用いて、精製修飾植物タンパク質からミクロスフィアを調製するこ とができる。修飾植物タンパク質を脱イオン化水中に、約75と約200mg/ mlの範囲、好ましくは100mg/mlの濃度で約25℃と約60℃の間の範 囲の温度、好ましくは約40℃で溶解する。溶液中に残る粒状物質は、濾紙上で の重力濾過のような常法で除去することができる。 その後、約40℃の温度に維持されたタンパク質溶液を、約0.05Nと約2 Nの間、好ましくは約1.7Nの酸濃度を持つ酸水溶液(これもまた約40℃) と1:1(V/V)で混合する。生じた混合物をさらに約40℃で、ミクロスフ ィアの形成が光学顕微鏡で観察されるまで、インキュベートする。この発明の実 施において、好ましい添加の順序は、酸水溶液にタンパク質溶液を加えるもので ある。 適当な酸としては、(a)タンパク質に、例えば化学分解のような悪影響を及 ぼさず;(b)ミクロスフィアの形成に干渉せず;(c)被移送体のミクロスフ ィアカプセル化と干渉せず;被移送体に不都合な相互作用を及ぼさない酸ならば 如何なるものでもよい。この発明で使用できる好ましい酸としては、酢酸、クェ ン酸、塩酸、リン酸、リンゴ酸及びマレイン酸がある。 発明の実施に際して、ミクロスフィアの生成プロセスに先だって、ミクロスフ ィア安定化剤を酸水溶液中もしくはタンパク質溶液中に含有させることが好まし い。かかる添加剤の存在により、ミクロスフィアの溶液における安定性並びに分 散性が促進される。 添加剤は約0.1と5%(W/V)の範囲、好ましくは約0.5%(W/V) の濃度で用いることができる。ミクロスフィア安定化剤の適切で非限定的な例と しては、アカシアゴム、ゼラチン、ポリエチレングリコール及びポリリジンが挙 げられる。 上記の条件下で、キャリア(担体)が、被移送体がキャリア基質に分散してい る中空もしくは中実の基質形ミクロスフィアか、液体もしくは固体の被移送体を カプセル化するカプセル形のミクロスフィアを形成する。キャリアミクロスフィ アが可溶物質、例えば上述の酸水溶液における製薬剤の存在下で形成されるなら ば、この物質はミクロスフィア中に取り込まれる。このようにして、ペプチド類 、タンパク質類、多糖類並びに帯電有機分子、例えば経口経路では乏しいバイオ アベイラビリティしか通常は持たない抗菌剤を含有させることができる。ミクロ スフィアに含有させることができる製薬剤の量は、ミクロスフィア形成溶液中の 薬剤濃度並びにキャリアに対する被移送体の親和性を含む多数の因子に依存する 。 これらの条件下で、修飾植物タンパク質分子は直径が10ミクロン未満の中空 ミクロスフィアを形成する。もし可溶物質、例えば上記酸水溶液中の製薬剤の存 在下でタンパク質ミクロスフィアが形成されるならば、この物質はミクロスフィ アの中空部内にカプセル化され、球形構造となっているタンパク質壁内に収容さ れる。このようにして、ペプチド類、タンパク質類及び多糖類、並びに帯電有機 分子、例えば経口経路では乏しいバイオアベイラビリティしか持たないキノロン 類もしくは抗菌剤をカプセル化することができる。ミクロスフィアによってカプ セル化することができる製薬剤の量は、カプセル化溶液中の薬剤濃度並びにキャ リアに対する被移送体の親和性を含む多数の因子に依存する。 ここに開示されたキャリアとの使用に適した生物学的活性剤としては、これら に限定するものではないが、ペプチド類、特に、胃腸粘膜をそれ自体は通過しな いか、ほんのゆっくり通過する、及び/または胃腸管内の酸及び酵素による化学 開裂を受け易い小ペプチドホルモン類;多糖類、特にムコ多糖類;炭水化物類; 脂質類;もしくはそれらの任意の組合せをがある。例としては、限定されるもの ではないが、ヒト成長ホルモン;ウシ成長ホルモン;成長ホルモン放出ホルモン ;インターフェロン;インターロイキン−I;インシュリン;ヘパリン、特に低 分子量ヘパリン;カルシトニン;エリトロポイエチン;心房性自然(naturetic )因子;抗原類;モノクローナル抗体類;ソマトスタチン;アドレノコルチコト ロピン;ゴナドトロピン放出ホルモン;オキシトシン;バソプレシン;クロモリ ンナトリウム(ナトリウムもしくは二ナトリウムクロモグリケート);バンコマ イシン;デフェロキサミン(DFO);もしくはこれらの任意の組合せである。 また、本発明のキャリアは殺虫薬などのような他の活性剤を移送するために用 いることができる。 組成物における活性剤の量は、典型的には、薬理的もしくは生物学的に有効な 量である。しかしながら、組成物が投薬製剤、例えば、カプセル、タブレットも しくは液体で用いられるときは、投与ユニット形態は多数のキャリア/生物学的 活性剤組成物を含有したり、分配された薬理的もしくは生物学的有効量を含有し ているので、薬理的もしくは生物学的な有効量未満で有り得る。全有効量は、生 物学的活性剤の薬理的もしくは生物学的活性量な全量を含む漸加単位で投与され る。 投薬製剤は、賦形剤;希釈薬;崩壊剤(disintegrants);潤滑剤(lubricant s);可塑剤;着色剤;限定されないが、水、1,2−プロパンジオール、エタ ノール、オリーブオイル、もしくはそれらの任意の組合せを含有する投薬ビヒク ルを含有することができる。 発明の修飾植物タンパク質ミクロスフィアは薬理的に無害であり、活性剤の生 理学的もしくは生物学的性質を変えない。さらに、カプセル化プロセスは活性剤 の薬理的性質を変えない。如何なる製薬剤もタンパク質ミクロスフィア内にカプ セル化できるが、ミクロスフィアが目標領域(すなわち、ミクロスフィアの内容 物が放出される領域)に達する前に、それが投与される哺乳類の体内で遭遇する 条件によって破壊されるかもしくは効果が減じられ、胃腸管に僅かに吸収される 化学もしくは生物学的薬剤を移送するのに特に貴重である。 発明のタンパク質ミクロスフィアは、ある製薬剤、例えば、胃腸粘膜をそれ自 体は通過しないか、ほんのゆっくり通過する、及び/または胃腸管内の酸及び酵 素による化学開裂を受け易い小ペプチドホルモン類の経口投与に特に有用である 。このような薬剤の非限定的な例としては、ヒトもしくはウシ成長ホルモン、イ ンターフェロン及びインターロイキン−II、カルシトニン、心房性自然(natu retic)因子、抗原類及びモノクローナル抗体類がある。 ミクロスフィアの粒子径は、胃腸管の目標領域への活性剤の放出を決定する上 に重要な役割を果たしている。約0.1ミクロン以下と約10ミクロンの間、好 ましくは約5.0ミクロンと約0.1ミクロンの間の直径のミクロスフィアと、 カプセル化活性剤は、胃腸管内の目標領域に活性剤を効果的に放出するのに十分 に小さい。小径のミクロスフィアは適切なキャリア流体(例えば等浸透圧食塩水 )に懸濁させ、循環系内にもしくは皮下に注射することによって、非経口的に投 与することができる。選択する投与の態様は、当然に、投与される活性剤の要求 に応じて変わる。大きなタンパク質ミクロスフィア(>10ミクロン)は経口移 送システムとして有効性が少なくなりがちである。 修飾植物タンパク質を活性剤を含む水もしくは水溶液に接触させることによっ て形成されるミクロスフィアの寸法は、種々の物理的もしくは化学的パラメータ 、例えばカプセル化溶液のpH、容量オスモル濃度もしくはイオン強度を操作す ることによって、またカプセル化プロセスに用いる酸の選択によって制御するこ とができる。 本発明の植物タンパク質誘導ミクロスフィアは、胃において迅速に破壊される ペプチドホルモン、例えばインシュリン、及び多糖類、例えばヘパリンの経口投 与に適している。それらは、また、アスピリン及びNSAID(非ステロイド抗 炎症薬)類のような胃刺激源から胃を保護するのに適している。そのようなアス ピリン含有ミクロスフィアが経口投与されると、それらは胃腸粘膜を通過し、最 初に胃を横切って腸被覆が溶解した後に腸管からの血液流に入らなければならな い従来の腸被覆アスピリンよりも、はるかに迅速にアスピリンを放出する。 発明のミクロスフィアは、タブレット、ペレット、カプセル、及び水もしくは 食用油のような液体中に懸濁させるのに適した顆粒の形態の固体として単独で経 口投与することができる。同様に、ミクロスフィアは、一以上の生理学的に適合 するキャリアもしくは附形剤を含有する組成物中に処方することができ、経口で 投与することができる。これらの組成物は、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、 及びスターチ、メチルセルロースのようなフィラーのような通常の成分を含有し てもよい。また、小ミクロスフィア(10μm未満の寸法)を非経口経路で投与 することができる。 次の実施例は発明を例証するものであるが、発明の範囲の限定を意図するもの ではない。実施例1: ベンゼンスルフォニル=クロリドでの大豆タンパク質の修飾 a.大豆タンパク質の抽出 酸加水分解液体大豆タンパク質溶液(AJI-EKI,Ajinomoto USA,Inc.)の3. 2Lを真空で減圧して1440gの固体粉末を得た。この固体をメタノールで3 回抽出した(1回の抽出当り2L)。プールした抽出物からメタノールを蒸発に よって除去した。暗褐色の粉末として得た大豆タンパク質の収量は608gであ った。大豆タンパク質粉末の官能基を常法を用いて滴定した。例えば、「タンパ ク質化学の分析方法の実験マニュアル」Vol.1−3、編者P.Alexander及び R.J.Block,Pergamon Press,1960及び1961を参照のこと。大豆タンパク質は次 の官能基を含有していた:3.7ミリ当量/gのCOOH;0.44ミリ当量/ gのフリ−N−末端NH2;及び3.48ミリ当量/gの全フリ−NH2。大豆タ ンパク質の分子量は100ないし2000Dの範囲であった。 b.大豆タンパク質の修飾 工程(a)の乾燥大豆タンパク質(600g)全フリ−NH2の2.5当量) を3Lの2N水酸化カリウム水溶液(2.25モル以上)に溶解し、溶液を60 ℃ で30分間加熱した。次いで、ベンゼンスルフォニル=クロリド(460g、2 .60モル)を混合物に滴下して加え、反応混合物が65℃を越えないように反 応温度を監視した。攪拌しながら4時間の間63℃で反応を継続した。反応混合 物を室温まで冷却し、次いで20%のHCl水溶液でpH3.0に酸性化させ、 修飾大豆タンパク質を沈澱させた。次に修飾大豆タンパク質を蒸留水(1L)で 2回洗浄し、pHが8.5−9になるまで、2Nの水酸化ナトリウム水溶液に溶 解させた。溶液を濾過して粒状物質を除き、濾液を真空で減圧乾燥して乾燥修飾 生成物(257g、収率=24%)を得た。生成物は次の滴定可能な基を有して いた:2.3ミリ当量/gのCOOH;0.2ミリ当量/gのフリ−N−末端N H2;及び0.3ミリ当量/gの全フリ−NH2実施例2: 塩化ベンゾイルでの大豆タンパク質の修飾 この実施例においては、市販の大豆タンパク質の加水分解水溶液(AJI-EKI,A jinomoto USA,Inc.)をさらに抽出することなく用いた。溶液のタンパク質は次 の官能基を含有していた:2.6ミリ当量/mlのCOOHと2.0ミリ当量/ mlのNH2。大豆タンパク質の分子量はおよそ6.5kDであった。 大豆溶液(240mL、0.5当量のフリーNH2)に、107mLの10N 水酸化カリウム水溶液を加え、次いで200mLの蒸留水を加えた。次に、溶液 を氷浴(5℃)に入れ、塩化ベンゾイル(70g、0.05モル)を10ないし 25℃の範囲の温度で滴下して加えた。次いで反応混合物を室温で4.5時間の 間攪拌した。次いで、濃HClで反応混合物のpHを13.2から2.8まで下 げた。1時間放置した後に、沈澱した修飾大豆タンパク質を濾過して集め、蒸留 水で洗浄した。次いで、大豆タンパク質を2Nの水酸化ナトリウム水溶液に溶解 させて溶液(pH12.6)を得、これを次いで蒸発させて48gの乾燥生成物 (%収率=41%)を得た。実施例3: 修飾大豆タンパク質での空のミクロスフィアの調製 この実施例は、空の修飾大豆タンパク質ミクロスフィアの調製及び洗浄の方法 を例示する。 手順 1.薬剤: a.実施例1に記載したように調製された修飾タンパク質粉末 b.無水クエン酸(USP) c.アカシアゴムNF d.脱イオン水 e.氷酢酸 2.装置: a.pH計 b.エッペンドルフピペット(0−100ul)及びチップ c.水浴、40℃ d.液体窒素 e.凍結乾燥フラスコ 3.溶液の調製: a.タンパク質溶液−100mgの修飾大豆タンパク質を1mlの脱イオン水 (もしくはその多数)に溶解する。必要ならばWhatman#1フィルター紙 で濾過し、水浴に40℃で保つ。これが溶液Aである。 b.1.7Nクエン酸を0.5%アカシアに混合−1リットルの脱イオン水に 5gのアカシアと109gのクエン酸を溶解。40℃でインキュベート。これが 溶液Bである。 4.ミクロスフィアの調製: a.40℃の水浴中で手で溶液Bを渦巻かせながら、溶液Aの全量を溶液Bに 一度に迅速に加える。実施例4: カプセル化インシュリン含有大豆タンパク質ミクロスフィアの調製 この実施例は、インシュリンミクロスフィアの調製と洗浄の方法を記載する。 手順 1.薬剤: a.実施例1に記載したように調製された修飾タンパク質粉末 b.ヘパリン c.無水クエン酸(USP) d.アカシアゴムNF e.脱イオン水 f.乾燥剤 g.液体窒素 2.装置: a.磁気攪拌器 b.ビュレット c.顕微鏡 d.臨床遠心分離機 e.分離膜チューブ(Spectrum6、10mm、50,000MW切断) f.pH計 g.凍結乾燥器(Labconco #75035) h.凍結乾燥フラスコ(150−300mL) i.回転式シェルフリーザ j.イソプロパノール/乾燥氷浴もしくは液体N2 k.乳鉢及び乳棒 l.貯蔵容器(500mL) m.エッペンドルフピペット(0−100uL) n.分離チューブ用のプラスチック閉止体(Spectrum) o.0.45μmアクロディスク付き2mL注射器 3.溶液の調製: a.タンパク質溶液A*(80mg/ml)(*=またはその複数): 160mgの修飾大豆タンパク質を加えて脱イオン水で1mlに溶解する 。2mlの注射器を用いて10ml試験管に0.45μmアクロディスクを通し て濾過する。40℃に保つ。 b.溶液B(1%ゴムを含む1.7Nクエン酸): 10gのアカシアと109gのクエン酸を1リットルの脱イオン水に溶解 する。 c.150mg/mLで溶液Bにヘパリンを溶解して40℃に保つ。 4.ミクロスフィアの調製: a.40℃の水浴中で手で溶液Cをゆっくりと渦巻かせながら、溶液Aの全量 を溶液Cに迅速に加える。 5.ミクロスフィアの洗浄: a.懸濁液を注射器(ニードルなし)で分離チューブに移し、プラスチック閉 止体でシールする。チューブは70%を越えて一杯にしてはいけない。 b.沈降し、及び/または表面に凝集した無定形物質を全て除去する。 c.酢酸溶液を磁気攪拌器で攪拌しながら、(ミクロスフィア1ml当り20 mLの酢酸溶液を用いて)酢酸に対してミクロスフィア懸濁液を分離(透析)す る。 d.1時間毎に酢酸溶液を置き換える。合計で3時間の間分離を継続する。 6.凍結乾燥: a.1部のトレハロース(シグマ(Sigma))を9部の透析ミクロスフィア溶液 内に加える。およそ190rpmで回転するように調節され、液体窒素浴に入れ られたシェルフリーザを用いて凍結乾燥フラスコ内でミクロスフィアをフラッシ ュ凍結させる。 b.24時間の間、もしくは自己冷却がなくなることによって認められる乾燥 状態まで凍結乾燥させる。 c.乾燥ミクロスフィアの重量を記録する。 d.乳鉢と乳棒を用いて微細な粉末にすりつぶす。 e.琥珀色の容器に移して、乾燥剤でシールし、室温で保存する。 7.再懸濁化: a.凍結乾燥粉末の重量を計測して粉末中のタンパク質の量を算出する。 b.0.85Nのクエン酸を凍結乾燥粉末に40℃で加える。タンパク質の最 終濃度は80mg/mlである。実施例5: ラットにおけるインシュリンミクロスフィアの評価 この実施例では、実施例3によって調製されたインシュリンミクロスフィアを ラットで評価した。12匹のラットを次のような2つのグループに分けた: 1.経口インシュリンミクロスフィア:経口栄養による、3mgインシュリン /kg体重の投与(6匹のラット); 2.そのままのインシュリン(非カプセル化):経口栄養による、3mgイン シュリン/kg体重の投与(6匹のラット)。 ラットの経口栄養投与を行った。インシュリンミクロスフィアを投与の直前に 調製し、グループ1のラットはそれぞれミクロスフィア懸濁液の適切な投与を受 けた。グループ2のラットは非カプセル化インシュリンの投与を受けた。各々の ラットからおよそ0.5mlの血液を、投与の直前(「0」時間)と投与の1な いし6時間後で採取した。血液サンプルからの血清を−20℃で貯蔵した。 ラットから採られた解凍血清のグルコースレベルを常法で分析した。図1に示 すように、カプセル化インシュリンを受けたグループ1のラットでは、血清グル コースレベルの急激な減少が観察された。これに対して、グループ2のラットの 血清グルコースレベルはt=0から僅かに増大した。この結果から、非カプセル 化インシュリンと比較して、カプセル化インシュリンが、経口投与したときに、 より大なる生物学的効果を示したことが分かる。実施例6: ミクロスフィアカプセル化カルシトニンの調製 大豆タンパク質ミクロスフィアでのサケカルシトニンのカプセル化を実施例3 に記載した同じ方法で実施した。カルシトニンはSandoz(Basil)ス ィス)から得られ、1%ゴムを加えた1.7Nのクエン酸溶液に150mg/m Lカルシトニン溶液を加えたものを実施例3に記載されたようにして調製した。実施例7: ラットでのカルシトニンミクロスフィアの評価 この実施例では、実施例5によって調製したカルシトニンミクロスフィアをラ ットで評価した。12匹のラットを次のような2つのグループに分けた: 1.経口カルシトニンミクロスフィア:経口栄養による、60μgカルシトニ ン/kg体重の投与(6匹のラット); 2.経口非カプセルミクロスフィア:経口栄養による、60μgカルシトニン /kg体重の投与(6匹のラット)(比較例)。 ラットの経口栄養投与を行った。カルシトニンミクロスフィアを投与の直前に 調製し、グループ1のラットはそれぞれミクロスフィア懸濁液の適切な投与を受 けた。グループ2のラットは非カプセル化カルシトニンの投与を受けた。各々の ラットからおよそ0.5mlの血液を、投与の直前(「0」時間)と投与の1h 、2h及び3h後で採取した。血液サンプルからの血清を−20℃で貯蔵した。 グループ1と2のラットから採られた解凍血清のカルシウムレベルを常法で分 析した。図2に示すように、カプセル化カルシトニンを受けたグループ1のラッ トでは、血清カルシウムレベルの急激な減少が観察された。これに対して、グル ープ2のラットのカルシウムレベルはt=0から僅かに減少した。この結果から 、非カプセル化カルシトニンと比較して、カプセル化カルシトニンが、経口投与 したときに、より大なる生物学的効果を示したことが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BY,CA, CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,G E,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK,LU ,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ, PL,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ,T T,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アミン反応性修飾剤で修飾された加水分解植物タンパク質を含む、被移送 体カプセル化用ミクロスフィア。 2. 上記加水分解植物タンパク質が酸加水分解大豆タンパク質を含む請求項1 記載のミクロスフィア。 3. 上記ミクロスフィアが10ミクロン以下の直径を有する請求項1記載のミ クロスフィア。 4. 上記アミン反応性修飾剤はベンゼン=スルフォニル=クロリドと塩化ベン ゾイルからなる群から選択される請求項1記載のミクロスフィア。 5. 加水分解植物タンパク質ミクロスフィア内にカプセル化された生物学的活 性剤を含む組成物において、上記ミクロスフィアはアミン反応性修飾剤で修飾さ れた加水分解植物タンパク質を含むバイオ適合性タンパク質壁を具備する組成物 。 6. 上記アミン反応性修飾剤はベンゼン=スルフォニル=クロリドと塩化ベン ゾイルからなる群から選択される請求項5記載の組成物。 7. 上記生物学的活性剤はモノクローナル抗体、インシュリン、カルシトニン 、もしくはエリトロポイエチンを具備する請求項5記載の組成物。 8. 上記加水分解植物タンパク質は酸加水分解大豆タンパク質を具備する請求 項5記載の組成物。 9. 修飾加水分解植物タンパク質を調製する方法において、 (a)加水分解植物タンパク質をアルカリ水溶液と混合して溶液を生成し; (b)上記溶液をアミン反応性修飾剤で処理して、修飾加水分解植物タンパク 質を含有する混合物を形成し; (c)上記修飾加水分解植物タンパク質を回収し、 (d)上記修飾加水分解タンパク質を酸水溶液でインキュベートして上記修飾 加水分解植物タンパク質ミクロスフィアを形成し、 (e)上記タンパク質ミクロスフィアを回収する、 工程を具備する方法。 10. 上記アルカリ水溶液は水酸化カリウムもしくはナトリウムを含む請求項 9記載の方法。 11. 工程(a)は約35℃と約40℃の間の範囲の温度で行われる請求項9 記載の方法。 12. 上記アミン反応性修飾剤はベンゼン=スルフォニル=クロリドと塩化ベ ンゾイルからなる群から選択される請求項9記載の方法。 13. 上記酸水溶液は生物学的活性剤をさらに含有する請求項12記載の方法 . 14. 上記生物学的活性剤はモノクローナル抗体、インシュリン、カルシトニ ン、もしくはエリトロポイエチンを含む請求項13記載の方法。 15. 上記加水分解植物タンパク質は、酸加水分解大豆タンパク質を含む請求 項1記載のミクロスフィア。 16. 上記生物学的活性剤は、ペプチド、ムコ多糖類、炭水化物、脂質、殺虫 薬、もしくはこれらの任意の組合せからなる群から選択される請求項5記載の組 成物。 17. 上記生物学的活性剤は、ヒト成長ホルモン、ウシ成長ホルモン、成長ホ ルモン放出ホルモン、インターフェロン、インターロイキン−II、インシュリ ン、ヘパリン、カルシトニン、エリトロポイエチン、心房性自然因子、抗原、モ ノクローナル抗体、ソマトスタチン、アドレノコルチコトロピン、ゴナドトロピ ン放出ホルモン、オキシトシン、バソプレシン、クロモリンナトリウム、バンコ マイシン、デフェロキサミン(DFO)、もしくはこれらの任意の組合せを含む 、請求項5記載の組成物。 18. 上記生物学的活性剤は、インターフェロン、インターロイキン−II、 インシュリン、ヘパリン、カルシトニン、オキシトシン、バソプレシン、クロモ リンナトリウム、バンコマイシン、DFO、もしくはこれらの任意の組合せを含 む請求項17記載の組成物。 19. 上記生物学的活性剤はカルシトニンである請求項18記載の組成物。 20. (A)請求項5による組成物;及び (B)(a)附形剤 (b)希釈剤 (c)崩壊剤 (d)潤滑剤 (e)可塑剤 (f)着色剤 (g)投薬ビヒクル、もしくは (h)これら任意の組合せ を含む投薬製剤。 21. タブレット、カプセルもしくは液体を含む請求項20による投薬製剤。 22. 生物学的活性剤を該薬剤の必要時に動物に投与する方法において、請求 項5に記載の組成物を上記動物に経口投与することからなる方法。 23. 上記ペプチドがインシュリンである請求項5記載の組成物。 24. 上記ペプチドがヒト成長因子である請求項5記載の組成物。 25. 上記ペプチドがウシ成長因子である請求項5記載の組成物。 26. 上記ペプチドがインターフェロンである請求項5記載の組成物。 27. 上記ペプチドがインターロイキンIIである請求項5記載の組成物。 28. 上記ペプチドが心房性自然因子である請求項5記載の組成物。 29. 上記ペプチドがカルシトニンである請求項5記載の組成物。 30. 上記生物学的活性剤が抗菌剤である請求項5記載の組成物。 31. 上記生物学的活性剤がキノロンである請求項5記載の組成物。 32. 上記生物学的活性剤が多糖類である請求項5記載の組成物。 33. 上記多糖類がヘパリンである請求項32記載の組成物。 34. 上記生物学的活性剤が抗原である請求項5記載の組成物。 35. 上記生物学的活性剤がモノクローナル抗体である請求項5記載の組成物 。 36. 上記生物学的活性剤がアスピリンである請求項5記載の組成物。 37. 上記ミクロスフィアが中空で、上記生物学的活性剤がそれにカプセル化 されている請求項5記載の組成物。
JP6523596A 1993-04-22 1994-04-22 修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその製法と用途 Pending JPH08509231A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/051,739 US5401516A (en) 1992-12-21 1993-04-22 Modified hydrolyzed vegetable protein microspheres and methods for preparation and use thereof
US051,739 1993-04-22
PCT/US1994/004561 WO1994023702A1 (en) 1993-04-22 1994-04-22 Modified hydrolyzed vegetable protein microspheres and methods for preparation and use thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08509231A true JPH08509231A (ja) 1996-10-01

Family

ID=21973101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6523596A Pending JPH08509231A (ja) 1993-04-22 1994-04-22 修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその製法と用途

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0696192A4 (ja)
JP (1) JPH08509231A (ja)
AU (1) AU6668594A (ja)
CA (1) CA2160692A1 (ja)
WO (1) WO1994023702A1 (ja)
ZA (1) ZA939608B (ja)
ZW (1) ZW17893A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524266A (ja) * 2004-12-22 2008-07-10 コラローム インコーポレイティド 天然の水−不溶性カプセル化組成物及びその製造法

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5667806A (en) * 1995-06-07 1997-09-16 Emisphere Technologies, Inc. Spray drying method and apparatus
ATE545652T1 (de) 1999-06-29 2012-03-15 Mannkind Corp Reinigung und stabilisierung von proteinen und peptiden in pharmaceutischen agentien
US9006175B2 (en) 1999-06-29 2015-04-14 Mannkind Corporation Potentiation of glucose elimination
DE60318938T2 (de) 2002-03-20 2009-01-22 Mannkind Corp., Valencia Inhalationsgerät
WO2006023849A2 (en) 2004-08-20 2006-03-02 Mannkind Corporation Catalysis of diketopiperazine synthesis
JP4990142B2 (ja) 2004-08-23 2012-08-01 マンカインド コーポレイション 薬物送達のためのジケトピペラジン塩、ジケトモルホリン塩、又はジケトジオキサン塩
IN2014DN09128A (ja) 2005-09-14 2015-07-10 Mannkind Corp
BRPI0707991B8 (pt) 2006-02-22 2021-05-25 Mannkind Corp métodos de preparação de um medicamento em pó seco com uma propriedade farmacêutica melhorada, dito pó seco e uso de uma quantidade efetiva do pó seco
US8485180B2 (en) 2008-06-13 2013-07-16 Mannkind Corporation Dry powder drug delivery system
EP3281663B8 (en) 2008-06-13 2022-09-21 MannKind Corporation Breath powered dry powder inhaler for drug delivery
BRPI0914308B8 (pt) 2008-06-20 2021-06-22 Mannkind Corp sistema de inalação
TWI614024B (zh) 2008-08-11 2018-02-11 曼凱公司 超快起作用胰島素之用途
US8314106B2 (en) 2008-12-29 2012-11-20 Mannkind Corporation Substituted diketopiperazine analogs for use as drug delivery agents
WO2010105094A1 (en) 2009-03-11 2010-09-16 Mannkind Corporation Apparatus, system and method for measuring resistance of an inhaler
WO2010144789A2 (en) 2009-06-12 2010-12-16 Mannkind Corporation Diketopiperazine microparticles with defined specific surface areas
WO2011056889A1 (en) 2009-11-03 2011-05-12 Mannkind Corporation An apparatus and method for simulating inhalation efforts
AU2011271097B2 (en) 2010-06-21 2014-11-27 Mannkind Corporation Dry powder drug delivery system and methods
EP2694402B1 (en) 2011-04-01 2017-03-22 MannKind Corporation Blister package for pharmaceutical cartridges
WO2012174472A1 (en) 2011-06-17 2012-12-20 Mannkind Corporation High capacity diketopiperazine microparticles
CA2852536A1 (en) 2011-10-24 2013-05-02 Mannkind Corporation Methods and compositions for treating pain
WO2014012069A2 (en) 2012-07-12 2014-01-16 Mannkind Corporation Dry powder drug delivery systems and methods
EP2911690A1 (en) 2012-10-26 2015-09-02 MannKind Corporation Inhalable influenza vaccine compositions and methods
KR102499439B1 (ko) 2013-03-15 2023-02-13 맨카인드 코포레이션 미세결정성 디케토피페라진 조성물 및 방법
CA2918369C (en) 2013-07-18 2021-06-29 Mannkind Corporation Heat-stable dry powder pharmaceutical compositions and methods
CA2920488C (en) 2013-08-05 2022-04-26 Mannkind Corporation Insufflation apparatus and methods
US10307464B2 (en) 2014-03-28 2019-06-04 Mannkind Corporation Use of ultrarapid acting insulin
US10561806B2 (en) 2014-10-02 2020-02-18 Mannkind Corporation Mouthpiece cover for an inhaler

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3565559A (en) * 1968-03-11 1971-02-23 Sumitomo Chemical Co Process for making microcapsules
JP2670680B2 (ja) * 1988-02-24 1997-10-29 株式会社ビーエムジー 生理活性物質含有ポリ乳酸系微小球およびその製造法
US5401516A (en) * 1992-12-21 1995-03-28 Emisphere Technologies, Inc. Modified hydrolyzed vegetable protein microspheres and methods for preparation and use thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524266A (ja) * 2004-12-22 2008-07-10 コラローム インコーポレイティド 天然の水−不溶性カプセル化組成物及びその製造法
US9687807B2 (en) 2004-12-22 2017-06-27 Colarome, Inc. Natural water-insoluble encapsulation compositions and processes for preparing same
US10981136B2 (en) 2004-12-22 2021-04-20 Capol Inc. Natural water-insoluble encapsulation compositions and processes for preparing same

Also Published As

Publication number Publication date
AU6668594A (en) 1994-11-08
ZW17893A1 (en) 1994-07-27
CA2160692A1 (en) 1994-10-27
ZA939608B (en) 1994-08-24
EP0696192A4 (en) 1996-09-11
WO1994023702A1 (en) 1994-10-27
EP0696192A1 (en) 1996-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08509231A (ja) 修飾加水分解植物タンパク質ミクロスフィア及びその製法と用途
US5540939A (en) Modified hydrolyzed vegetable protein microspheres and methods for preparation and use thereof
US5451410A (en) Modified amino acids for encapsulating active agents
WO1994014420A9 (en) Modified hydrolyzed vegetable protein microspheres and methods for preparation and use thereof
US5447728A (en) Desferrioxamine oral delivery system
US5811127A (en) Desferrioxamine oral delivery system
US6306406B1 (en) Drug delivery system involving interaction between protein or polypeptide and hydrophobic biodegradable polymer
EP0396549B1 (en) A drug composition with microspheres and process for its preparation
AU626031B2 (en) New solid porous unitary form comprising micro-particles and/or nano-particles, and its preparation
EP2152244B1 (en) Oral administration of proteins and peptides
Kostanski et al. A novel in vitro release technique for peptide-containing biodegradable microspheres
US20020054914A1 (en) Compositions and methods for therapuetic agents complexed with calcium phosphate and encased by casein
KR100473422B1 (ko) 렉틴 함유 천연물의 장용성 코팅용 조성물
JPH07508004A (ja) プロテイノイド担体並びにその製造方法および使用方法
JPH08509474A (ja) 経口薬剤移送組成物およびその方法
JP2007507527A (ja) 生物学的に活性なナノ粒子治療用因子
JP2004501188A (ja) インスリンの放出制御製剤及びその方法
JPH0436233A (ja) 生理活性物質含有生体内分解吸収性の徐放性製剤
WO1995018602A1 (en) ORAL DOSAGE FORM OF DESMOPRESSIN (dDAVP)
Thompson et al. Biodegradable microspheres as a delivery system for rismorelin porcine, a porcine-growth-hormone-releasing-hormone
US10660941B2 (en) Orally administrable pharmaceutical preparation containing protein
KR20010035122A (ko) 인슐린의 방출제어제제 및 그 방법
CN116531486A (zh) 一种人血清白蛋白负载奥曲肽纳米颗粒制备方法
AU617376B2 (en) A drug composition with microspheres and process for its preparation