JPH0850820A - 高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブル - Google Patents

高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブル

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JPH0850820A
JPH0850820A JP18746394A JP18746394A JPH0850820A JP H0850820 A JPH0850820 A JP H0850820A JP 18746394 A JP18746394 A JP 18746394A JP 18746394 A JP18746394 A JP 18746394A JP H0850820 A JPH0850820 A JP H0850820A
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JP
Japan
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digital signal
speed digital
signal transmission
cable
tape
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JP18746394A
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English (en)
Inventor
Shinji Kusaka
眞二 日下
Masaya Ishi
真弥 伊師
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対撚線からの輻射や被誘導が小さい高速ディ
ジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルを実現する。 【構成】 金属被覆線1を対撚した対撚線5を複数本集
合させ、一括シース6で覆った高速ディジタル信号伝送
用無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、対撚線5を誘電正
接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5
以上の特性を有するテープ状の材料7で覆ったことを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属被覆線を対撚した
対撚線を複数本集合させ、一括シースで覆った高速ディ
ジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】対撚線に乃至一括シース下に金属遮蔽を
施したケーブルは、その遮蔽効果を有効にするため、ケ
ーブルリンクの両端で接地線が必要である。
【0003】しかし、ビル内配線ケーブルにおいては、
接地線が配線されていない場合が多いため接地が取れな
いことがある。そのため、金属遮蔽を使用しない代わり
に平衡信号を伝送すると共に対撚線の対撚程を短くする
ことにより遮蔽効果を得て、対撚線からの輻射または被
誘導を小さくする無遮蔽平衡対型ケーブルが提案されて
いる。
【0004】図5は従来の高速ディジタル信号伝送用無
遮蔽平衡対型ケーブルの断面図である。
【0005】同図において、1は銅線2の外周に絶縁体
3を被覆した銅被覆線である。5は2本の銅被覆線1を
対撚した対撚線である。これら複数本の対撚線5を集合
させ、一括シース6で覆うことにより高速ディジタル信
号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たケーブルは、一つの対撚線から発生する電界、磁界は
他の対撚線に影響を及ぼし、一括シースが無遮蔽状態の
ため一括シースを介して他の対撚線に影響を及ぼし漏話
を生じさせる。さらにディジタル信号の高速度化に伴
い、信号周波数成分は高周波に移行する傾向がある。漏
話は高周波になる程大きくなり、信号対漏話雑音レベル
が問題となる。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、対撚線からの輻射や被誘導が小さい高速ディジタル
信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、金属被覆線を対撚した対撚線を複数本集合
させ、一括シースで覆った高速ディジタル信号伝送用無
遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、対撚線を誘電正接ta
nδが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の
特性を有するテープ状の材料で覆ったものである。
【0009】本発明は、金属被覆線を対撚した対撚線を
複数本集合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信
号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、対撚線を誘
電正接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率εが
2.5以上の特性を有するポリマからなる材料を押出し
被覆により覆ったものである。
【0010】上記構成に加え本発明は、一括シースの材
料の誘電正接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率
εが2.5以上の特性を有するものである。
【0011】本発明は、金属被覆線を対撚した対撚線を
複数本集合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信
号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、金属被覆線
を2層被覆とし、その外層被覆の材料の誘電正接tan
δが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特
性を有するものである。
【0012】本発明は、金属被覆線を対撚した対撚線を
複数本集合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信
号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、金属被覆線
を2層被覆とし、その外層被覆の材料の誘電正接tan
δが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特
性を有すると共に金属被覆層の内層被覆が発泡構造を有
するものである。
【0013】
【作用】上記構成によれば、対撚線を覆うテープや押出
しポリマ等の絶縁体の誘電率εが2.5以上の特性を有
するので、対撚線から発生する電界が絶縁体に集中し、
また、誘電正接tanδが1×10-2以上の特性を有す
るので、コンダクタンスが大きくなり、対撚線を覆う絶
縁体に漏洩損が発生する。この結果、遮蔽効果が増大
し、対撚線の他の対撚線への影響が小さくなり漏話が防
止される。
【0014】一括シースの材料の誘電正接tanδが1
×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特性を有
することにより、さらに遮蔽効果が増大する。
【0015】金属被覆線を2層被覆とし、その外層被覆
を誘電正接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率ε
が2.5以上の特性となるように構成したり、金属被覆
層の内層被覆を発泡構造とすることによっても漏話を防
止することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0017】図1は本発明の高速ディジタル信号伝送用
無遮蔽平衡対型ケーブルの一実施例の断面図である。
尚、前述した従来例と同様の部材には共通の符号を用い
た。
【0018】同図において、1は銅線2の外周に絶縁体
3を被覆した銅被覆線である。5は2本の銅被覆線1を
対撚した対撚線である。対撚線5の外周は、誘電正接t
anδが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上
の特性を有するテープ状の材料7で覆われている。これ
らの複数の対撚線5が一括シース6で覆われて高速ディ
ジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルが形成されて
いる。
【0019】次に実施例の作用を述べる。
【0020】対撚線5を覆うテープ7の誘電率εが2.
5以上の特性を有するので、対撚線5から発生する電界
がテープ7に集中し、また、誘電正接tanδが1×1
-2以上の特性を有するので、テープ7のコンダクタン
スが大きくなり、テープ7に漏洩損が発生する。この結
果、対撚線5の遮蔽効果が増大し、対撚線の他の対撚線
への影響が小さくなり漏話特性が向上する。
【0021】以上において本実施例によれば、対撚線5
を誘電正接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率ε
が2.5以上の特性を有するテープ7で覆ったので、対
撚線5からの輻射や被誘導が小さい高速ディジタル信号
伝送用無遮蔽平衡対型ケーブルを実現することができ
る。
【0022】尚、図1に示した実施例では対撚線5の外
周にテープ7を横巻きして被覆したが、これに限定され
ることなく、ポリマを押出し被覆してもよい。
【0023】図2は本発明の高速ディジタル信号伝送用
無遮蔽平衡対型ケーブルの他の実施例の断面図である。
【0024】図1に示した実施例との相違点は、一括シ
ース8、8aの誘電正接tanδが1×10-2以上、か
つ、誘電率εが2.5以上の特性を有する点である。こ
のため対撚線5と他のケーブルの対撚線5aとの間が一
括シース8、8aで遮蔽されるので、漏話特性が向上す
る。
【0025】図3は本発明の高速ディジタル信号伝送用
無遮蔽平衡対型ケーブルの他の実施例の断面図である。
【0026】図1に示した実施例との相違点は、銅被覆
線を2層被覆とし、その外層被覆10を誘電正接tan
δが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特
性を有するようにした点である。
【0027】図1および図2に示した実施例では、テー
プ7等により対撚線を絶縁体で一括して覆うための製造
工程が必要であり、全体のケーブル外径が大きくなるお
それがある。
【0028】これに対し、図3に示したケーブルは、上
記構成を採用することによって、もともと平衡対撚線の
遮蔽効果を高めるため対撚程が極めて短く形成されてい
ることから、等価的に図2に示すように対撚線5が高誘
電正接tanδ、高誘電率εの絶縁体で覆われたことに
なり、テープ7等を施さなくても対撚線11の漏話特性
を従来よりも向上させることができる。
【0029】尚、外層被覆の材料の誘電正接tanδが
1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特性を
有すると共に銅被覆層の内層被覆9が発泡構造を有する
ように形成してもよい。
【0030】図4は図2、図3、図5に示したケーブル
の近端漏話減衰量周波数特性を示す図である。同図にお
いて横軸は周波数を示し、縦軸は近端漏話減衰量平均値
を示している。
【0031】破線L1 は図5に示した従来のケーブルの
特性、一点鎖線L2 は図2に示したケーブルの特性、実
線L3 は図3に示したケーブルの特性をそれぞれ示して
いる。従来のケーブルより図3に示したケーブルが優
れ、図3に示したケーブルより図2に示したケーブルが
優れていることがわかる。
【0032】尚、高誘電正接tanδ、高誘電率εを達
成する手段として導電性の高い可塑剤または難燃剤、あ
るいは磁性粉末をポリオレフィンに混ぜるかアロイ化し
たコンパウンドを使用することにより図1〜図3に示し
たケーブルを形成することができる。
【0033】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0034】誘電正接tanδが1×10-2以上、か
つ、誘電率εが2.5以上の特性を有する材料で対撚線
あるいは、対撚線を構成する金属線を覆ったので、覆漏
話特性が改善でき、無遮蔽平衡対型ケーブルでFDDI
(100Mb/s)、ATM−LAN(150Mb/
s)等の高速ディジタル伝送が多対ケーブルでも実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡
対型ケーブルの一実施例の断面図である。
【図2】本発明の高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡
対型ケーブルの他の実施例の断面図である。
【図3】本発明の高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡
対型ケーブルの他の実施例の断面図である。
【図4】図2、図3、図5に示したケーブルの近端漏話
減衰量周波数特性を示す図である。
【図5】従来の高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡対
型ケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 金属被覆線(銅被覆線) 2 銅線 3 絶縁体 5 対撚線 6 一括シース 7 テープ状の材料(テープ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属被覆線を対撚した対撚線を複数本集
    合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信号伝送用
    無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、上記対撚線を誘電正
    接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5
    以上の特性を有するテープ状の材料で覆ったことを特徴
    とする高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 金属被覆線を対撚した対撚線を複数本集
    合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信号伝送用
    無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、上記対撚線を誘電正
    接tanδが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5
    以上の特性を有するポリマからなる材料を押出し被覆に
    より覆ったことを特徴とする高速ディジタル信号伝送用
    無遮蔽平衡対型ケーブル。
  3. 【請求項3】 上記一括シースの材料の誘電正接tan
    δが1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特
    性を有する請求項1または2記載の高速ディジタル信号
    伝送用無遮蔽平衡対型ケーブル。
  4. 【請求項4】 金属被覆線を対撚した対撚線を複数本集
    合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信号伝送用
    無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、上記金属被覆線を2
    層被覆とし、その外層被覆の材料の誘電正接tanδが
    1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特性を
    有することを特徴とする高速ディジタル信号伝送用無遮
    蔽平衡対型ケーブル。
  5. 【請求項5】 金属被覆線を対撚した対撚線を複数本集
    合させ、一括シースで覆った高速ディジタル信号伝送用
    無遮蔽平衡対型ケーブルにおいて、上記金属被覆線を2
    層被覆とし、その外層被覆の材料の誘電正接tanδが
    1×10-2以上、かつ、誘電率εが2.5以上の特性を
    有すると共に金属被覆層の内層被覆が発泡構造を有する
    ことを特徴とする高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡
    対型ケーブル。
JP18746394A 1994-08-09 1994-08-09 高速ディジタル信号伝送用無遮蔽平衡対型ケーブル Pending JPH0850820A (ja)

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Cited By (5)

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