JPH05314829A - 多心シールドケーブル - Google Patents
多心シールドケーブルInfo
- Publication number
- JPH05314829A JPH05314829A JP11492992A JP11492992A JPH05314829A JP H05314829 A JPH05314829 A JP H05314829A JP 11492992 A JP11492992 A JP 11492992A JP 11492992 A JP11492992 A JP 11492992A JP H05314829 A JPH05314829 A JP H05314829A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- layer
- twisted
- shielded cable
- insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Communication Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】外径を大きくせずに特性インピーダンスを向上
させた多心シールドケーブルを提供することにある。 【構成】同心円状に撚り合わされた多数の絶縁線心の内
外層間にセパレータ2を介在して内層の絶縁線心1の撚
り合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線心3の撚り
合わせ部を接地用に割り当て、外層の絶縁線心撚り合わ
せ部の外側にシールド層5、シース6を順次施した。
させた多心シールドケーブルを提供することにある。 【構成】同心円状に撚り合わされた多数の絶縁線心の内
外層間にセパレータ2を介在して内層の絶縁線心1の撚
り合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線心3の撚り
合わせ部を接地用に割り当て、外層の絶縁線心撚り合わ
せ部の外側にシールド層5、シース6を順次施した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心シールドケーブル
に関する。特に特性インピーダンスが改善され且つ外径
を小さく押さえたこの種のケーブルを提供しようとする
ものである。
に関する。特に特性インピーダンスが改善され且つ外径
を小さく押さえたこの種のケーブルを提供しようとする
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多心ケーブルにおいては、撚り合
わされた多数の絶縁線心に対してその撚り合わせ形状を
保ち而も外側に施すシールド層との直接接触を避けるた
め、おさえ巻としてプラスチックテープ、紙テープ、布
テープ等によるセパレータ層が施されていた。
わされた多数の絶縁線心に対してその撚り合わせ形状を
保ち而も外側に施すシールド層との直接接触を避けるた
め、おさえ巻としてプラスチックテープ、紙テープ、布
テープ等によるセパレータ層が施されていた。
【0003】また、前記の目的とは別に、特性インピー
ダンスの高いコンピュータ用インターフェースに整合す
べく、ケーブルの特性インピーダンスを向上させるため
に、シールド層の内側に厚手のプラスチックテープ(ポ
リエチレンテープ、エンボスポリエチレンテープ)や内
層ジャケット(ポリエチレン、塩化ビニルなど)のセパ
レータ層を施すことが行われていた。そのような層は、
シールド層と絶縁線心との間の距離をとり、特に最外層
の絶縁線心の特性インピーダンスがシールドの影響によ
って低下するのを防ぐ目的で設けられていた。
ダンスの高いコンピュータ用インターフェースに整合す
べく、ケーブルの特性インピーダンスを向上させるため
に、シールド層の内側に厚手のプラスチックテープ(ポ
リエチレンテープ、エンボスポリエチレンテープ)や内
層ジャケット(ポリエチレン、塩化ビニルなど)のセパ
レータ層を施すことが行われていた。そのような層は、
シールド層と絶縁線心との間の距離をとり、特に最外層
の絶縁線心の特性インピーダンスがシールドの影響によ
って低下するのを防ぐ目的で設けられていた。
【0004】また、ケーブルの特性インピーダンスを向
上させる方法として、全ての絶縁線心の絶縁体を厚くし
て、周囲の導体との距離を大きくすることも行われてい
た。
上させる方法として、全ての絶縁線心の絶縁体を厚くし
て、周囲の導体との距離を大きくすることも行われてい
た。
【0005】さらに、図2に示すように、信号を伝送す
る絶縁線心1本と接地して使用する絶縁線心1本を対撚
りにしたもの7を集合し、その対撚りの集合を撚り合わ
せた構成のケーブルがあった。なお、8は押さえ巻、9
はセパレータ層、10はシールド層、11はシースであ
る。
る絶縁線心1本と接地して使用する絶縁線心1本を対撚
りにしたもの7を集合し、その対撚りの集合を撚り合わ
せた構成のケーブルがあった。なお、8は押さえ巻、9
はセパレータ層、10はシールド層、11はシースであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特性インピーダンスの
向上のために、セパレータ層を設けたり、絶縁線心の絶
縁体を厚くするなどの対策を行ったものでは、絶縁線心
の外径及びケーブル全体の外径が大きくなりがちで、小
型のコネクタに対応できなくなる問題があった。
向上のために、セパレータ層を設けたり、絶縁線心の絶
縁体を厚くするなどの対策を行ったものでは、絶縁線心
の外径及びケーブル全体の外径が大きくなりがちで、小
型のコネクタに対応できなくなる問題があった。
【0007】また、図2のように、信号伝送用絶縁線心
と接地用絶縁線心とを対撚りして集合した構造のケーブ
ルでは、信号を伝送する絶縁線心の導体と接地して使用
する絶縁線心の導体との距離が短くなるため、特性イン
ピーダンスが低下するという問題があった。
と接地用絶縁線心とを対撚りして集合した構造のケーブ
ルでは、信号を伝送する絶縁線心の導体と接地して使用
する絶縁線心の導体との距離が短くなるため、特性イン
ピーダンスが低下するという問題があった。
【0008】本発明は、前述した従来技術の問題点に鑑
み、外径を大きくせずに特性インピーダンスを向上させ
たこの種の多心シールドケーブルを提供することにあ
る。
み、外径を大きくせずに特性インピーダンスを向上させ
たこの種の多心シールドケーブルを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる多心シー
ルドケーブルは、同心円状に撚り合わされた多数の絶縁
線心の内外層間にセパレータを介在して内層の絶縁線心
撚り合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線心撚り合
わせ部を接地用に割り当て、外層の絶縁線心撚り合わせ
部の外側にシールド層、シースを順次施したものであ
る。
ルドケーブルは、同心円状に撚り合わされた多数の絶縁
線心の内外層間にセパレータを介在して内層の絶縁線心
撚り合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線心撚り合
わせ部を接地用に割り当て、外層の絶縁線心撚り合わせ
部の外側にシールド層、シースを順次施したものであ
る。
【0010】接地用に割り当てられた外層の絶縁線心
は、内層の絶縁線心よりも絶縁体を薄くして細くするこ
とが可能である。
は、内層の絶縁線心よりも絶縁体を薄くして細くするこ
とが可能である。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の多心シールドケーブルの一
実施例を示すもので、同心円状に撚り合わされた多数の
絶縁線心の内外層間にセパレータ2を介在して、内層の
絶縁線心1の撚り合わせ部を信号伝送用に割り当て、外
層の絶縁線心3の撚り合わせ部を接地用に割り当てたも
のである。外層の絶縁線心3の撚り合わせ部上に、押さ
え巻4、シールド層5及びシース6が順次施されてい
る。
実施例を示すもので、同心円状に撚り合わされた多数の
絶縁線心の内外層間にセパレータ2を介在して、内層の
絶縁線心1の撚り合わせ部を信号伝送用に割り当て、外
層の絶縁線心3の撚り合わせ部を接地用に割り当てたも
のである。外層の絶縁線心3の撚り合わせ部上に、押さ
え巻4、シールド層5及びシース6が順次施されてい
る。
【0012】しかして、信号伝送用に割り当てた内層の
絶縁線心1には、導体として鈴鍍金軟銅撚り線を用いて
その上に絶縁体として誘電率が低い発泡ポリエチレンを
押出し被覆したものが適当である。その絶縁線心1は、
撚り合わせ外径を小さく抑えるため同心撚りとされる。
特に、内外層の撚り方向を逆にすればケーブル全体のね
じれも無くなる。
絶縁線心1には、導体として鈴鍍金軟銅撚り線を用いて
その上に絶縁体として誘電率が低い発泡ポリエチレンを
押出し被覆したものが適当である。その絶縁線心1は、
撚り合わせ外径を小さく抑えるため同心撚りとされる。
特に、内外層の撚り方向を逆にすればケーブル全体のね
じれも無くなる。
【0013】セパレータ2としては、紙テープ、ポリエ
ステルテープ、発泡ポリエチレンテープやプラスチック
テープ或いはポリエチレンや塩化ビニル(PVC)の押
出し等が考えられるが、特に発泡ポリエチレンテープが
誘電率が低く適当である。
ステルテープ、発泡ポリエチレンテープやプラスチック
テープ或いはポリエチレンや塩化ビニル(PVC)の押
出し等が考えられるが、特に発泡ポリエチレンテープが
誘電率が低く適当である。
【0014】接地用に割り当てられた外層の絶縁線心3
は、導体として鈴鍍金軟銅線を用いてその上に絶縁体と
してポリエチレンの押出し被覆したものが適当である。
この絶縁線心3の外径は、導体を前記の信号用絶縁線心
のものと同じにしても、絶縁体を当該信号絶縁線心のも
のよりも薄くでき、総じて細くできる。
は、導体として鈴鍍金軟銅線を用いてその上に絶縁体と
してポリエチレンの押出し被覆したものが適当である。
この絶縁線心3の外径は、導体を前記の信号用絶縁線心
のものと同じにしても、絶縁体を当該信号絶縁線心のも
のよりも薄くでき、総じて細くできる。
【0015】おさえ巻としては、紙テープ、ポリエステ
ルテープ、アルミ/ポリエステルラミネートテープ等が
考えられるが、シールド効果をより高めるためにアルミ
/ポリエステルラミネートテープが適当である。
ルテープ、アルミ/ポリエステルラミネートテープ等が
考えられるが、シールド効果をより高めるためにアルミ
/ポリエステルラミネートテープが適当である。
【0016】シールド層5は、アルミ/ポリエステルラ
ミネートテープ、鈴鍍金軟銅線の編組、銅、鉄などの金
属テープなどが考えられるが、可撓性の点で鈴鍍金軟銅
線が適当である。
ミネートテープ、鈴鍍金軟銅線の編組、銅、鉄などの金
属テープなどが考えられるが、可撓性の点で鈴鍍金軟銅
線が適当である。
【0017】シース6としては、ポリエチレン、塩化ビ
ニル等が考えられるが、可撓性及び難燃性の点で塩化ビ
ニル(PVC)が適当である。
ニル等が考えられるが、可撓性及び難燃性の点で塩化ビ
ニル(PVC)が適当である。
【0018】
【発明の作用・効果】以上説明したような本発明の多心
シールドケーブルによれば、同心円状に撚り合わせた多
数の絶縁線心の内外層間にセパレータを介在して内層の
絶縁線心撚り合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線
心撚り合わせ部を接地用にしたので、信号を伝送する絶
縁線心とシールド層との離間距離が大きくなり、高い特
性インピーダンスが得られる。また、信号用、接地用絶
縁線心を同心円状に撚り合わせたので、外径を小さくで
き、特に接地用絶縁線心がセパレータ層を介して信号伝
送用絶縁線心から離間しているのさらに細くすることが
可能である。
シールドケーブルによれば、同心円状に撚り合わせた多
数の絶縁線心の内外層間にセパレータを介在して内層の
絶縁線心撚り合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線
心撚り合わせ部を接地用にしたので、信号を伝送する絶
縁線心とシールド層との離間距離が大きくなり、高い特
性インピーダンスが得られる。また、信号用、接地用絶
縁線心を同心円状に撚り合わせたので、外径を小さくで
き、特に接地用絶縁線心がセパレータ層を介して信号伝
送用絶縁線心から離間しているのさらに細くすることが
可能である。
【0019】本発明の多心シールドケーブルは、コンピ
ュータ用インターフェースケーブルとして採用でき、実
用上の価値は大きい。
ュータ用インターフェースケーブルとして採用でき、実
用上の価値は大きい。
【図1】本発明にかかる多心シールドケーブルの一実施
例を示す横断面図。
例を示す横断面図。
【図2】従来の多心シールドケーブルの一例を示す横断
面図。
面図。
1 内層の絶縁線心(信号伝送用) 2 セパレータ 3 外層の絶縁線心(接地用) 4 おさえ巻 5 シールド層 6 シース
Claims (1)
- 【請求項1】同心円状に撚り合わされた多数の絶縁線心
の内外層間にセパレータを介在して内層の絶縁線心撚り
合わせ部を信号伝送用に且つ外層の絶縁線心撚り合わせ
部を接地用に割り当て、外層の絶縁線心撚り合わせ部の
外側にシールド層、シースを順次施したことを特徴とす
る多心シールドケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11492992A JPH05314829A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 多心シールドケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11492992A JPH05314829A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 多心シールドケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05314829A true JPH05314829A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14650162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11492992A Pending JPH05314829A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 多心シールドケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05314829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006019080A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Hitachi Cable Ltd | 差動信号伝送ケーブル |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP11492992A patent/JPH05314829A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006019080A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Hitachi Cable Ltd | 差動信号伝送ケーブル |
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