JPH08507707A - おむつ、パンツ型おむつ、失禁ガード、衛生ナプキン又は同様の物品の如き吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、おむつ、パンツ型おむつ、失禁ガード、衛生ナプキン又は同様の物品の如き吸収性物品（１）に関し、この吸収性物品（１）は二つの相互に対向する端縁（７，８）及び二つの相互に対向する側縁（９，１０）を持つ一般に細長形状を有する吸収体（２）と、吸収体（２）の使用中着用者に近接する側に配置される液体透過性頂部シート（３）と、吸収体（２）の反対側に配置される液体不透過性底部シート（４）とから成る。本発明の物品は、例えば、帯、糸又は同類物の如き縦方向延出弾性素子（２５〜２８）が吸収体（２）を横切ってそれぞれ側縁（９，１０）に近接して装着され、弾性素子が吸収体（２）にしっかりと結合され且つ弾性素子（２５〜２８）の周囲の区域で体を乗せて漏洩バリヤを形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 おむつ、パンツ型おむつ、失禁ガード、衛生 ナプキン又は同様の物品の如き吸収性物品 本発明は、おむつ、パンツ型おむつ、失禁ガード、衛生ナプキン又は同様の物 品の如き吸収性物品に関し、この吸収性物品は二つの相互に対向する端縁及び二 つの相互に対向する側縁を持つ一般に細長形状を有する吸収体と、吸収体の使用 中着用者に近接する側に配置される流体透過性頂部シートと、吸収体の反対側に 配置される流体透過性底部シートと、吸収体にわたり予め張力を付与された状態 で各側縁に近接して装着される帯又は糸の如き縦方向延出弾性素子から成る。 上記種類のおむつ、パンツ型おむつ又は失禁ガードの如き吸収性物品を使用す る際に起こりやすい一つの問題は、尿及び緩い便が物品及び汚れて湿った衣服、 ベッドリネンなどから漏洩しやすいことである。かかる漏洩は特に着用者の脚の 区域に於て起こる、なぜなら物品は着用者の脚の間に配置される区域が最も狭い からであり、また、着用者が排せつする流体は物品のこの部分内で通常排出され るからである。かかる漏洩を阻止する目的で吸収性物品の側部に配置される様々 な種類のバリヤが提案されている。例えば、特許公報ＥＰ−０２１９３２６に於 て、かかる側部漏洩ガードが開示されており、このガードは末端を有する弾性伸 縮性の縦方向延出バリヤフラップの形態を有し、このフラップは吸収性物品の側 縁を通過する緩い便の流れを防 ぐバリヤを形成するように、この端に於ける弾性装置の効果に応答して物品の頂 部シートから上昇する。 側部漏洩ガードの他の例はＥＰ−０３１１３３３に記載されている。頂部シー トの一部は立上がり区域を有し、この区域に於て弾性装置が、物品の股部分で動 くことができ且つ立上がり区域を立上げると共にそれ自体を下層、例えば吸収体 、から引き離すことができる態様で配置される。側部漏洩ガードの目的の一つは 、弾性装置は自由に動いて着用者の体に適合することができるから、弾性装置が 着用者の股部分を“発見し”且つ着用者の肌に対して耐久性のある効果的な密封 部を形成するような態様で動かすことであると言われている。 以前から周知の側部漏洩ガードについての一問題は、バリヤの外方縁に於ける 自由弾性体により着用者の股部が擦られるということである。擦れと尿とが相俟 って、肌を刺激する原因となる。着用者の肌が長期間にわたり尿の影響を被る区 域に於て弾性力による擦れを回避することが必要である。 専ら薄い層から成る漏洩バリヤについての他の問題は、バリヤが外方に折れ曲 がり漏洩に対する事実上の防護が出来なくなりやすいことである。 更なる他の問題として、もし薄いバリヤが大流量の側部漏洩を防がねばならな いならば、薄いバリヤを不浸透性にする必要があり、これに伴って、物品が過度 に不浸透性になり漏洩バリヤ内の着用者の肌が十分に呼吸出来ない危険 が生じることになる。 本発明は上記全ての問題を除去する漏洩バリヤを提供する。序文で定義された 種類の吸収性物品は、弾性素子が吸収性物品２のそれぞれの側縁９，１０に沿っ て内方に延び物品の股部分で吸収体にしっかりと結合され、弾性素子が収縮する 時、吸収体は弾性素子の周りの区域に於て弾性素子に付随して漏洩バリヤを形成 する。 縦方向延出弾性素子は吸収体に効果的に錨着されているから、吸収性材料は、 それに沿った区域の弾性体に付随しこれにより持ち上げられ漏洩を防ぐ柔軟なバ リヤ又は壁を形成する。弾性素子は柔軟な吸収体に伴われ吸収体に埋設されてい るから、着用者の肌は擦れを被ることがない。 弾性体により形成されたバリヤ壁は使用中に形状が安定しており、即ち周知の 薄いバリヤの場合のようにバリヤが片側に折れ曲がることがなく、漏洩に対して 確実な防護を提供する。 バリヤ壁は空気透過性にしてもよく、その幅のために流体は容易に通り抜ける ことはできない。 本発明をその典型実施例及び添付図面に就いて詳述する。 第１図は本発明のおむつの頂面図であり、おむつの使用中に着用者に近接する 側が観察者の方に向いており、全ての弾性素子が弛緩状態から伸張されている。 第２図は第１図で示されたおむつの横断面図であり、この図は第１図のII−II 線で取ったものである。 第３図は第１図で示されたおむつの斜視図であり、弾性素子が部分的に収縮し ている。 第４図は第１図で示されたおむつの他の実施例の横断面図であり、この図は第 １図のII−II線で取ったものである。 第５図は本発明のおむつの他の実施例の斜視図であり、弾性素子が部分的に収 縮している。 第１〜３図で示されるおむつ１は、吸収体２と、使用中に着用者に近接し且つ 第１〜３図に於て観察者の方に向いている吸収体２の側に配置された液体透過性 頂部シート３と、吸収体２の他の側に配置された液体不透過性底部シート４とか ら成る。吸収体２は一般的に細長形状を有しており、二つの相互に対向する端縁 ７，８と二つの相互に対向する側縁９，１０を持つ。吸収体２は二つの吸収層５ ，６、即ち、頂部シート３に近接する上方Ｔ字形吸収層５と、下方長方形吸収層 ６とから成る。Ｔ字形上方吸収層５は下方長方形吸収層６よりも大きく、おむつ １と同じ長さを有する。頂部シート３と底部シート４は一般にＴ字形吸収層５と 同様のＴ字形を有するが、頂部及び底部シートが吸収体の側縁９，１０を越えて 側方に突出し、これらの突出部分で相互に結合され可撓性側部フラップ１１，１ ２を形成する。おむつは対応する端フラップを有さず、代わりに底部シート４が 吸収体２の端縁７，８の周りに折り畳まれ、吸収体２を僅かに越えて頂部シート ３の下へ延びる。折り畳まれた前記部分の端縁はおむつの各端縁１５，１６と平 行に延びる各破線１３，１４により示されている。頂部シート３は吸収体２と同 様の縦方向延長部を有する。 二つの第１弾性素子２１〜２４は側部フラップ１１，１２の各々に装着され、 側部縁１７，１８に沿っておむつの後部端縁１６からおむつの股部分１９まで、 即ちおむつの着用時に着用者の脚の間に位置するおむつの最も狭い部分まで延び る。おむつの前部分２０に於て、股部分１９の削方に、第１弾性素子２１〜２４ はＴ字形吸収層５の横部分にわたり延入し、おむつの前方端縁１５の付近に終る 。 二つの第１弾性素子２１〜２４はそれぞれの側部フラップ１１，１２中で互い に平行に延び、線形延長部を有する。素子２１〜２４は一般にＴ字形吸収層の側 縁９，１０、及びおむつの股部分１９のおむつ側縁１７，１８にも付随している 。吸収層の側縁９，１０及びおむつの側縁１７，１８はおむつの股部分１９の前 方部２０の方向に収斂しているから、対になった第１弾性素子２１〜２４は、た とえおむつの前方端縁１５で交わらなくとも、同じ方向に収斂する。 二つの第２弾性素子２５〜２８は吸収体２のそれぞれの側縁９，１０に沿って 一般に第１弾性素子２１〜２４と平行に且つ前記各側縁９，１０の内方へ、即ち 、吸収体２の中央に向かう方向に見られるように延びる。これら二対の第２弾性 素子は相互に平行であり、第１弾性素子２１〜２４と全く同様に、線形延長部を 有する。第２弾性素子２５〜２８は、おむつの後部端縁１６付近の区域から吸収 体２ のそれぞれの側縁９，１０に沿っておむつの前方端縁１５付近の区域まで、前記 吸収体の上方Ｔ字形吸収層５の区域にわたり連続して延びる。対になった第２弾 性素子２５〜２８は、同縦方向延出おむつ半分体上のそれぞれの隣接した第１弾 性素子２１〜２４と平行であるから、対になった第２弾性素子２５〜２８もおむ つの前方部２０へ向かう方向へ収斂する。しかしながら、対になった第２弾性素 子２５〜２８はおむつの前方部２０で交わらない。 おむつの後部分４２上には接着締結タブ４３，４４が各側縁１７，１８に一つ ずつ配置される。締結タブ４３，４４は、おむつの着用時に前方部２０をおむつ の各側部で後部分４２に結合する機能をもつ何れの周知の種類の締結手段であっ てもよい。 吸収体２は典型的な吸収性材料、例えば、セルロース繊維、ビスコース繊維又 は超吸収剤、又は架橋ポリアクリレートの如き合成ポリマーから成る。当然、異 なる吸収性材料の混合物を使用することもできる。吸収体２は非吸収性材料、例 えば熱可塑性結合繊維を含むこともできる。Ｔ字形上方吸収層５及び長方形吸収 層６は、密度、厚み、表面重量、吸収性材料の選択等に関して相互に異なっても よい。一つ又はそれ以上のパラメータは全く同一の吸収層内で変えてもよい。吸 収体２は二枚の吸収層よりも少ない又はより多くの吸収層からなってもよいとい うことも理解されよう。 理解されるであろうが、一枚又は複数枚のシートは第１ 〜３図に示される形状と異なる形状、例えば砂時計の形状を有してもよい。吸収 層が異なる形状を有する必要はなく、相互に同じ形状を有し、相互に同じ大きさ のものにできる。上方吸収層５は一般に非吸収性繊維、好ましくは親水性にされ た繊維、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステル繊維又はそれ らの混合物、からなってもよい。繊維は結合され詰綿状構造を形成し、この構造 は浸潤剤で処理することにより更に容易に液体を収容することができるようにな る。 頂部シート３は二つの液体透過性表面層２９〜３０、即ち、使用中着用者に面 する第１表面層２９、及び第１表面層２９と吸収体２との間に配置される第２表 面層３０、から成る。おむつが一枚の表面層だけを含んでいることも考えられる 、即ち、前記表面層のみで頂部シート３を形成するか、あるいは頂部シート３が 三つ以上の表面層を含むことが出来る。第１及び第２表面層２９，３０は例えば 、不織材料、有孔プラスチックフィルム、例えばポリエチレンフィルム、又は他 の液体透過性材料から構成できる。 底部シート４は便利にはポリエチレンフィルム又は同類物の液体不浸透性層か ら構成される。この液体不浸透性層は空気又は蒸気透過性にして着用者の着心地 を高めることができる。 第１及び第２弾性素子２１〜２８は例えば、予張力を付与れた状態で装着され る弾性帯又は糸から成ることができる。弾性フィルム、不織材料及び同類物を使 用することも 可能である。おむつ中で弾性的に作用するように予張力を付与する必要のない弾 性素子を使用することも考えられる。第１〜３図に示される実施例に於て、弾性 素子は対になって装着されている。しかしながら、この代わりに、単一の弾性素 子又は三つ以上の弾性素子を共に使用できることは理解されよう。もし第２弾性 素子２５〜２８の何れの部分も吸収体のそれぞれの側縁９〜１０を越えることな く吸収体の一部にわたり連続して延びるのであれば、弾性素子を非平行及び非線 形パターンで装着することも本発明の思想から逸脱することなく考えられる。第 ２弾性素子２５〜２８はネットワークパターンの結合剤を用いることにより吸収 体２にしっかりと結合される。頂部シート３も同様の結合剤パターンで吸収体２ にしっかりと結合される。このようにして、吸収体の側部は、第３図に最もよく 示されているように、第２弾性素子２５〜２８が収縮して持ち上げる柔軟な壁を 形成する。しかして、吸収体２は、おむつが着用者の体の周囲で湾曲するとき第 ２弾性素子２５〜２８が収縮しようとするのでこれらの素子に追随し、また比較 的柔軟な吸収パッドは、従来技術に関して以前に述べたことに従って、弾性素子 が前記フラップに於て作用することが可能なとき、持ち上げられた尖った折り畳 み部又はフラップが起こす擦れの影響を和らげる。 第１〜３図に図示された実施例に於て、第１表面層２９は第２表面層３０にし っかりと結合され、一方第２表面層３０及び第２弾性素子２５〜２８は吸収体の 最上部のＴ字 形吸収層５にしっかりと結合される。第２表面層３０に面する吸収体２の接触面 ３１はＴ字形吸収層５の面から成るため、吸収層５が何等かの方法で結合されて いるか否かに依存して結合層又は非結合層から成る。吸収層５が結合構造を呈す るとき、例えば異なる量の結合繊維を混合したり、圧力及び含水率など異なる条 件下で吸収層を圧縮することにより、いろいろな方法で層の結合程度を変えるこ とが出来る。 フラッフパルプの吸収繊維構造の内部密着強度は、予張力を付与された弾性体 の収縮時に生じる通常の応力を吸収するのに十分である。結合剤パターンは、繊 維構造に僅かに浸透し、繊維構造の強度を増したり弾性体からの応力を広げるの を助ける。適当な結合剤パターンは、付与したときにネット状結合パターンでひ びが入るような薄い層に結合剤を付与することにより達成される。 しかしながら、高い張力を付与された弾性体が所望されるとき、吸収体全体に 密着ネットワーク構造を形成できる熱可塑性繊維で繊維構造を拡充することは適 当である。 第４図は、第２弾性素子２５〜２８が第１表面層２９と第２表面層３０との間 に配置されていることを除いては第１〜３図で図示された実施例と全く同じであ るおむつの他の実施例の横断面図である。表面層２９〜３０及び第２弾性素子２ ５〜２８は、他の点では、第１〜３図に関して述べたものと同様の方法で相互に 結合される。 他の実施例（図示せず）に於て、吸収体は少なくとも頂 部シートの方に向いている吸収体の側にわたり延びる補強層を含む。例えば、テ ィッシュ層又は不織材料層は、密着性を向上させるため又は他の工程的／技術的 理由により、吸収体全体を覆うことができる。この場合、頂部シートに面する吸 収体の接触面は補強層の面から成る。 第５図はバリヤフラップ３２，３３がおむつの端縁１５，１６付近でおむつ１ ′を横切って配置される更なる典型実施例を示しており、前記おむつは他の点で は第１〜３図のおむつと全く同じである。各バリヤフラップ３２，３３はおむつ の方に延びる内面３４と、おむつから外方に延びる外面３５と、固定縁３６及び 自由縁３７を有する。二つの弾性装置３８〜４１はそれぞれのバリヤフラップ３ ２，３３の自由縁３７に沿って装着され、それぞれのバリヤフラップ３２，３３ の自由縁が頂部層３の面から上昇できるような態様でバリヤフラップ３２，３３ に作用し、これにより、おむつのそれぞれの端縁１５，１６で、それぞれのバリ ヤフラップの内面３４と頂部シート３との間にポケットを形成できる。弾性装置 は第１及び第２弾性素子２１〜２８と同じ種類の弾性材料からなることが出来る 。バリヤフラップ３２，３３は頂部シート３の折り畳み部か又は、頂部シートに 別個に取り付けられた液体透過性又は液体不透過性材料のストリップ、からなる ことが出来る。 本発明は図示した典型実施例に制限されることなく幾つかの改変が以下の請求 の範囲内でなしうることは理解されよう。 現代の、所謂パンツ型おむつは、本発明による漏洩バリヤを備えることもでき る。このことは衛生ナプキンにも適用され、本発明によるバリヤで耐漏洩性を改 良できる。 吸収体２は、使用中に生じる応力下で密着状態に留まるユニットから成ること ができ、例えば吸収性発泡材料から作られるユニットあるいは熱可塑性繊維で補 強された繊維層形態のユニットから成ることができる。 物品は、吸収体に端縁の近傍で接続され且つ吸収体を横切って延びる弾性素子 を備えることもできる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年６月１日 【補正内容】 請求の範囲 １．おむつ、パンツ型おむつ、失禁ガード、衛生ナプキン又は同様の物品の如 き吸収性物品（１）であり、二つの相互に対向する端縁（７，８）及び二つの相 互に対向する側縁（９，１０）を持つ一般に細長形状を有する吸収体（２）と、 吸収体（２）の使用中着用者に近接する側に配置される液体透過性頂部シート（ ３）と、吸収体（２）の反対側に配置される液体不透過性底部シート（４）と、 吸収体（２）にわたり予め張力を付与された状態でそれぞれの側縁（９，１０） に近接して装着される帯又は糸の如き縦方向延出弾性素子（２５〜２８）とから 成る吸収性物品に於て、弾性素子（２５〜２８）は吸収体（２）のそれぞれの側 縁（９，１０）に沿って内方に延び且つ吸収体（２）に物品の股部分（１９）で しっかりと結合され、弾性素子の収縮時に、吸収体（２）が前記弾性素子（２５ 〜２８）の周囲の区域の弾性素子に付随し漏洩バリヤを形成することを特徴とす る吸収性物品。 ２．弾性素子（２５〜２８）は頂部シート（３）と、頂部シート（３）及び弾 性素子（２５〜２８）を吸収体（２）に結合する結合剤パターンと、の間に装着 されることを特徴とする第１項記載の吸収性物品。 ３．頂部シート（３）は、例えば不織材料、有孔プラスチックフィルム又は同 類物から作られた二つの液体透過性表面層（２９，３０）を含み、弾性素子（２ ５〜２８）は前記表面層（２９）と、第１表面層（２９）及び弾性素子 （２５〜２８）を第２表面層（３０）に結合する結合剤パターンとの間に装着さ れ、第２表面層（３０）は吸収体（２）に結合されることを特徴とする第２項記 載の吸収性物品。 ４．吸収体（２）は少なくとも一つの繊維層（５，６）を含み、頂部シート（ ３）に面する吸収体（２）の接触面（３１）は前記繊維層（５）のうちの一つの 繊維層の面から成ることを特徴とする前項の何れか一項記載の吸収性物品。 ５．表面が頂部シート（３）に面する繊維層（５）は、セルロース繊維、ビス コース繊維又は他の吸収性繊維又はそれらの混合物を含むことを特徴とする第４ 項記載の吸収性物品。 ６．表面が頂部シート（３）に面する繊維層（５）は、非吸収性繊維、好まし くは親水性にされた非吸収性繊維、例えば、ポリプロピレン又はポリエステル繊 維又はそれらの混合物を含むことを特徴とする第４項記載の吸収性物品。 ７．吸収体（２）は、少なくとも頂部シート（３）に面する吸収体の側にわた り延びる補強層、例えば、ティッシュ層又は不織材料層を含み、頂部シート（３ ）に面する吸収体の接触面は前記補強層の面から成ることを特徴とする第１〜３ 項の何れか一項記載の吸収性物品。 ８．弾性素子（２５〜２８）は複数個の相互に平行な弾性糸、帯又は同類物か ら成ることを特徴とする前項の何れ か一項記載の吸収性物品。 ９．少なくとも弾性素子（２５〜２８）と結合する層内にある吸収体（２）は 、使用中に生じる応力を受けたときその密着性を保持するユニットからなり、前 記ユニットは吸収性発泡材料の形態か又は熱可塑性繊維で補強された繊維層の形 態を有することを特徴とする前項の何れか一項記載の吸収性物品。 10．バリヤフラップ（３２，３３）は前記物品の少なくとも一つの端縁（１５ ，１６）の付近で物品を横切って延び、前記バリヤフラップは物品へ内方に面す る内方側（３４）と、物品から離れる外方に面する外方側（３５）とを有し、ま た弾性収縮力がバリヤフラップ（３２，３３）を上昇するように操作して前記端 縁（１５，１６）でバリヤフラップの内方側（３４）と頂部シート（３）との間 にポケットを形成する弾性手段（３８，４１）を含むことを特徴とする前項の何 れか一項記載の吸収性物品。 11．吸収体に結合される弾性素子は吸収体の端縁の近傍に装着され、前記吸収 体を横切って延びることを特徴とする第１〜１０項の何れか一項記載の吸収性物 品。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．おむつ、パンツ型おむつ、失禁ガード、衛生ナプキン又は同様の物品の如 き吸収性物品（１）であり、二つの相互に対向する端縁（７，８）及び二つの相 互に対向する側縁（９，１０）を持つ一般に細長形状を有する吸収体（２）と、 吸収体（２）の使用中着用者に近接する側に配置される液体透過性頂部シート（ ３）と、吸収体（２）の反対側に配置される液体不透過性底部シート（４）とか ら成る吸収性物品に於て、帯、糸又は同類物の如き縦方向延出弾性素子（２５〜 ２８）が吸収体（２）にわたり予張力を付与された状態でそれぞれの側縁（９， １０）に近接して装着しされ、弾性素子（２５〜２８）が吸収体（２）にしっか りと結合されることにより、弾性素子の収縮時に、吸収体（２）が前記弾性素子 （２５〜２８）の周囲の区域で乗せられて漏洩バリヤを形成することを特徴とす る吸収性物品。 ２．弾性素子（２５〜２８）は頂部シート（３）と、頂部シート（３）及び弾 性素子（２５〜２８）を吸収体（２）に結合する結合剤パターンと、の間に装着 されることを特徴とする第１項記載の吸収性物品。 ３．頂部シート（３）は、例えば不織材料、有孔プラスチックフィルム又は同 類物から作られた二つの液体透過性表面層（２９，３０）を含み、弾性素子（２ ５〜２８）は前記表面層（２９）と、第１表面層（２９）及び弾性素子（２５〜 ２８）を第２表面層（３０）に結合する結合剤パ ターンとの間に装着され、第２表面層（３０）は吸収体（２）に結合されること を特徴とする第２項記載の吸収性物品。 ４．吸収体（２）は少なくとも一つの繊維層（５，６）を含み、頂部シート（ ３）に面する吸収体（２）の接触面（３１）は前記繊維層（５）のうちの一つの 繊維層の面から成ることを特徴とする前項の何れか一項記載の吸収性物品。 ５．表面が頂部シート（３）に面する繊維層（５）は、セルロース繊維、ビス コース繊維又は他の吸収性繊維又はそれらの混合物を含むことを特徴とする第４ 項記載の吸収性物品。 ６．表面が頂部シート（３）に面する繊維層（５）は、非吸収性繊維、好まし くは親水性にされた非吸収性繊維、例えば、ポリプロピレン又はポリエステル繊 維又はそれらの混合物を含むことを特徴とする第４項記載の吸収性物品。 ７．吸収体（２）は、少なくとも頂部シート（３）に面する吸収体の側にわた り延びる補強層、例えば、ティッシュ層又は不織材料層を含み、頂部シート（３ ）に面する吸収体の接触面は前記補強層の面から成ることを特徴とする第１〜３ 項の何れか一項記載の吸収性物品。 ８．弾性素子（２５〜２８）は複数個の相互に平行な弾性糸、帯又は同類物か ら成ることを特徴とする前項の何れか一項記載の吸収性物品。 ９．少なくとも弾性素子（２５〜２８）と結合する層内にある吸収体（２）は 、使用中に生じる応力を受けたときその密着性を保持するユニットからなり、前 記ユニットは吸収性発泡材料の形態か又は熱可塑性繊維で補強された繊維層の形 態を有することを特徴とする前項の何れか一項記載の吸収性物品。 10. バリヤフラップ（３２，３３）は前記物品の少なくとも一つの端縁（１ ５，１６）の付近で物品を横切って延び、前記バリヤフラップは物品へ内方に面 する内方側（３４）と、物品から離れる外方に面する外方側（３５）とを有し、 また弾性収縮力がバリヤフラップ（３２，３３）を上昇するように操作して前記 端縁（１５，１６）でバリヤフラップの内方側（３４）と頂部シート（３）との 間にポケットを形成する弾性手段（３８，４１）を含むことを特徴とする前項の 何れか一項記載の吸収性物品。 11．吸収体に結合される弾性素子は吸収体の端縁の近傍に装着され、前記吸収 体を横切って延びることを特徴とする第１〜１０項の何れか一項記載の吸収性物 品。