JPH08507216A - 梱の油圧式梱包装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フィルム（例えはプラスチックフィルム）で物品を包むための装置は、このフィルムを引っ張るための１対の引張りローラとこの引張りローラにフィルムを送るフィルムの繰り出しローラとそして張られたフィルムを引張りローラから巻き取るために物品を回転させる手段とを含み、本装置において物品を回転させる手段は第１の油圧モータを含み、そして第１のモータからの排出物に応じて運転されるように直列に第１のモータに接続されている第２の油圧モータによって引張りローラは駆動され、こうして第１と第２のモータの出力の比が一定に定められている。１対の引張りローラの一つは、２つの係合ローラの第１のローラを構成し、第２の係合ローラは第２のモータによって直接駆動され、そして同一の周速度でローラを駆動させるように前記第１の係合ローラに連動されている。本装置はサイロ格納物の梱を包むために用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 梱の油圧式梱包装置 本発明は物品をフィルムで包むための装置とその方法、そして特にサイレージ （貯蔵牧草）の梱（こり）を包むための装置とその方法に関するものである。 発明の背景 ロールで供給されるプラスチックフィルムでサイレージの梱を包むことは、通 常の作業である。これは、刈り取られてから動物の飼料に用いられるまでの期間 、このサイレージを保存しておくのに役立つ。 梱包作業において考慮しなければならない重要なことは梱包の速度であり、そ して標準の最も広い（つまり、すぐに入手できる）幅のフィルムを用いて、でき るだけ迅速に包むことが望ましい。 その他の考慮すべき事柄は、操作の容易さと保守費用である。 物品を積載したパレットを包む装置は従来技術において公知であり、そしてこ のような装置は通常、束を回転させかつ１対の従動引張りローラを介してぴんと 張られたプラスチックフィルムを供給するために、電動機を使用する。このよう な装置において、重要なのは、引張りローラの回転速度に相対して束の回転速度 が正確に維持されていることである。これは、過回転や引っ張り過ぎまたはフィ ルムの垂みの発生を防止する。引張り過ぎはフィルムに「くびれ」を生じさせる ことがあり、その結果包まれるパレットまたは物品の被覆を不均等にする恐れが ある。もしこのような装置がサイレージの梱包に用いられるならば、不均等な被 覆によって品質が損なわれることがある。 しかし、物品または束と引張りローラとの相対的回転速度を正確かつ確実に監 視し、そして調整する電気的な制御システムは高価でしかも保守が困難である。 束と引張りローラとの相対的回転速度にほんの少しの差があっても、こうした欠 点は拡大され、そして引張りローラは過回転や引っ張り過ぎまたはフィルムの弛 みを発生させる恐れがある。このような状況ではあるが、電気的制御装備は高価 で、維持が難しくしかも操作が複雑である。 発明の概要 物品を包むための改良された方法と装置を供することが、本発明の１つの目的 である。 また、高速で物品を包むための簡単でかつ信頼性の高い装置を供することも、 もう１つの本発明の目的である。 本発明は、フィルム（例えはプラスチックフィルム）で物品を包むための装置 であって、このフィルムを 引っ張るための１対の引張りローラと、この引張りローラにフィルムを送るフィ ルムの巻出しローラと、そして張られたフィルムを引張りローラから巻き取るた めに物品を回転させる手段とを含む装置において、物品を回転させる手段には第 １の油圧モータを含み、そして第１の油圧モータからの排出に応じて運転される ように直列に第１のモータに接続されている第２の油圧モータによって引張りロ ーラは駆動され、それによって第１と第２のモータの出力の比が一定に定められ ているフィルムで物品を包むための装置を供する。 また本発明はもう一つの側面において、フィルム（例えばプラスチックフィル ム）で物品を包む方法であって、第１の油圧モータにより物品を回転させる間に １対の引張りローラを介して繰り出しローラからフィルムを物品に送る段階を含 む方法において、第１の油圧モータからの排出に応じて運転されるように直列に 第１のモータに接続されている第２の油圧モータによって引張りローラは駆動さ れ、こうして第１と第２のモータの出力の比が一定に定められているフィルムで 物品を包む方法を供する。 本発明の装置と方法においてはこのようにして、束と引張りローラとの相対的 回転速度は、束を駆動させる第１の油圧モータを用い、かつ第１のモ夕からの排 出に応じて運転されるように直列に第１のモータに 接続されている油圧式の第２のモータで引張りローラを駆動することによって、 正確かつ簡単に維持される。こうして、束と引張りローラの回転は有効に連動さ れており、その結果第１と第２のモータの出力比が一定に定められる。 図面の簡単な説明 添付の図面を参照しながら例証として本発明の実施例の１つを以下に説明する 。 図１は本発明による、プラスチックフィルムでサイレージの梱を包むための装 置の平面略図である。 図２は本発明の装置に用いられる油圧式の原動機の配置を示す回路線図である 。 本発明の詳細な説明 図１と２を参照すると、サイレージの梱１４はモータ２０により駆動される回 転台（不図示）に取り付けられている。この回転台は最高１００ｒｐｍまでの速 度で駆動させることができるが、通常は６０ｒｐｍの速度が好ましい。 梱１４が回転台の軸を中心に回転し、かつ同時に回転台のローラ上の自らの軸 を中心にして回転できるように、それぞれの縦軸を中心にして回転する１対のロ ーラを回転台は有している。 フイルムの巻出しローラ２はローラ６、８と１２にフィルム４のロールを供給 する。ローラ６と８は係合 しており、そしてローラ６は油圧モータ２２により駆動される。ローラ６と８は 同一の周速度で回るように連動されており、そして梱１４の形状の差異により生 じる張りの変動から巻出器２を絶縁するように、共に作用する。 ローラ８と１２は共に引張リローラとして作用し、ローラ１２はローラ８より も高速で（たとえば５５％から７０％速く）回る。したがって、ローラ８と１２ の間を通過するフィルム１０はぴんと張られる。 フィルムは張った状態で梱１４に巻き取られ、そしてこのフィルムが張った状 態を維持するように、フィルムがローラ１２から離れた後もローラ１２と梱１４ 間を通過するフィルム１０の張りを維持するために差動張り車（不図示）を挿入 することもできる。 回転台のモータ２０と引張りローラのモータ２２は油圧ホース３０により直列 に連結されている。このホースの内径は０．５または０．７５インチ（１２．７ または１９ｍｍ）が好ましい。油は給油口２６から圧入され、回収口２８を通っ て戻される。このホースは３０００ｐｓｉ（２０７バール）までの油圧に耐えら れることが望ましい。 各モータ間の連結は流量制御弁２４に調整され、この弁はモータ２０から出る 排出油の一部を分流する。流量制御弁２４の調整によって、有効に連結されるよ うに、モータ２０と２２の出力を連動させることができる。 回路に幾つかの弁を挿入することもできる。これらの弁は単に、モータの超過 圧力を防止するための安全弁として作用するだけでもよいが、モータの逆方向へ の運転を可能にするような構造にすることもできる。このような構造は、回転台 の回転方向を逆転させたい場合に有用である。梱包が終了した後に、ある特定の 方法で例えば回転台の傾斜機構のような自動放出によって梱を回転台から取り去 ることができるようにするとき、このような逆回転が必要になることがある。 産業上の利用分野 本発明はぴんと張った包装用のフィルムでの物品の包装、より特殊的には農産 物の包装に適している。本発明は特にサイレージ束の梱包に適している。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１月１８日 【補正内容】 補正（原出願書の第２ページ） が正確に維持されていることである。これは、過回転や引っ張り過ぎまたはフィ ルムの垂みの発生を防止する。引張り過ぎはフィルムに「くびれ」を生じさせる ことがあり、その結果包まれるパレットまたは物品の被覆を不均等にする恐れが ある。もしこのような装置がサイレージの梱包に用いられるならば、不均等な被 覆によって品質が損なわれることがある。 しかし、物品または束と引張りローラとの相対的回転速度を正確かつ確実に監 視し、そして調整する電気的な制御システムは、高価でしかも保守が困難である 。束と引張りローラとの相対的回転速度にほんの少しの差があっても、こうした 欠点は拡大され、そして引張りローラは過回転や引っ張り過ぎまたはフィルムの 弛みを発生させる恐れがある。このような状況ではあるが、電気的制御装備は高 価で、維持が難しくしかも操作が複雑である。 補正（原出願書の第２頁に追加分） 欧州特許ＥＰ−Ａ−０ ０９６ ６３５号はパレットに載せられた物品を包む ための方法と装置を開示している。ロールから巻き出されたフィルムは２つのモ ータにより駆動される２つのローラに引っ張られ、第３のモータにより駆動され る回転台Ｔ上にある荷に巻かれる前に、これらのローラにより引き延ばされる。 延伸ローラまたは引張りローラと荷との間に、弾性によって支えられたローラが あり、このローラの位置はフィルムの張りの関数である。その位置は、サーボ制 御器に信号を供給する張り検知器により追跡される。サーボ制御器は、フィルム の張りが破断延伸以下に保たれているように、１つ以上のモータの速度を制御す る。 仏国特許ＦＲ−Ａ−２ ６３９ ０２３は、包まれる荷のための回転台であっ て、モータにより回転させられる回転台を有するフィルム包装システムを開示し ている。第２のモータにより駆動されるローラを介して、フィルムは供給ロール から荷に送られる。フィルムを引き延ばすためにそしてブレーキシステムを利用 する代わりに、回転台用のモータの速度が常にフィルム巻出しモータのそれより 大きいように、２つのモータは駆動される。モータは例えば変速電動機のような 電動機である。 補正（原出願書の第５ページ） 本発明の詳細な説明 図１と２を参照すると、サイレージの梱１４は原動機２０により駆動される回 転台（図示されていない）に取り付けられている。この回転台は最高１００ｒｐ ｍまでの速度で駆動させることができるが、通常は６０ｒｐｍの速度が好ましい 。 梱１４が回転台の軸を中心に回転し、かつ同時に回転台のローラ上の自らの軸 を中心にして回転できるように、それぞれの縦軸を中心にして回転する１対のロ ーラを回転台は有している。 フィルムの巻出しローラ２はローラ６、８と１２にフィルム４のロールを供給 する。ローラ６と８は係合しており、そしてローラ６は油圧式のモータ２２によ り駆動される。ローラ６と８は同一の周速度で回るように連動されており、そし て梱１４の形状の差異により生じる張りの変動から巻出器２を絶縁するように、 共に作用する。 ローラ８と１２は共に引張りローラとして作用し、ローラ１２はローラ８より も高速で回り、例えば５５％から７０％だけ速い周速度でローラ１２を駆動させ るように他方の引張りローラ６に測動されている。したがって、ローラ８と１２ の間を通過するフィルム１０はぴんと張られる。 補正（請求の範囲第４項） ４．前記の第１のモータよりの排出物の一部を分流することができるような構 造になっている流量制御弁を含む特許請求の範囲の前記請求の範囲第１乃至第３ 項のいずれか１項に記載の装置。 ５．更に前記物品と前記引張りローラとの間の弛みを巻き取る差動張り車を含 む特許請求の範囲の前記請求の範囲第１乃至第４項のいずれか１項に記載の装置 ６．前記物品がサイロ格納物の梱である請求の範囲第１乃至第５項のいずれか １項に記載の装置。 ７．第１の油圧モータによりフィルム（例えばプラスチックフィルム）で該物 品を回転させる間に１対の引張りローラを介して巻出しローラから前記フィルム を前記物品に送る段階を含むフィルムで物品を梱包する方法において、前記第１ のモータからの排出物に応じて運転されるように直列に前記第１のモータに接続 されている第２の油圧モータによって前記引張りローラが駆動され、こうして前 記第１と第２のモータの出力の比が一定に定められているフィルムで物品を梱包 する方法。 ８、１対の前記引張りローラの一つは２つの係合ローラの第１のローラとし、 第２の係合ローラは前記第２のモータによって直接に庫動され、そして同一の周 補正（請求の範囲第１０項） 速度でローラを駆動させるように前記第１の係合ローラに連動されている請求の 範囲第７項記載の方法。 ９．前記の２つの係合ローラのうちの前記第１のローラを構成する前記引張り ローラは、５５％から７０％だけより速い周速度で駆動する他方の引張りローラ に連動されている特許請求の範囲第８項記載の方法。 １０．前記第１のモータよりの排出物の一部を分流することができるような構 造になっている流量制御弁を含む特許請求の範囲の前記請求の範囲第７乃至第９ 項のいずれか１項に記載の方法。 １１．前記物品と前記引張りローラとの間のフィルムの弛みは差動張り車によ って巻き取られる特許請求の範囲の前記請求項のいずれか１項に記載の方法。 １２．前記物品はサイレージの梱である請求の範囲第７乃至第１１項のいずれ か１項に記載の方法。 「前記の第１のモータよりの排出物の一部を分流することができるような構造に なっている流量制御弁を含む」

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．フィルム（例えはプラスチックフィルム）を引っ張るための１対の引張り ローラと、該引張りローラに前記フィルムを送るフィルムの繰り出しローラと、 そして張られた前記フィルムを前記引張りローラから巻き取るために梱包される 物品を回転させる手段とを含むフィルムで物品を梱包する装置において、前記物 品を回転させる手段には第１の油圧モータを含み、前記第１のモータからの排出 物に応じて運転されるように直列に前記第１のモータに接続されている第２の油 圧モータによって前記引張りローラは駆動され、こうして前記第１と第２のモー タの出力の比が一定に定められているフィルムで物品を梱包する装置。 ２．１対の前記引張リローラのーつは２つの係合ローラの第１のローラとし、 第２の係合ローラは前記第２のモータによって直接駆動され、同一の周速度でロ ーラを駆動させるように前記第１のローラに連動されている請求の範囲第１項記 載の装置。 ３．前記２つの係合ローラのうちの前記第１のローラとする前記引張りローラ は、５５％から７０％だけより速い周速度で駆動する他方の前記引張りローラに 連動されている請求の範囲第２項記載の装置。 ４．前記第１のモータよりの排出物が流量制御弁を介して前記第２のモータを 駆動させる請求の範囲第１ 乃至第３項のいずれか１項に記載の装置。 ５．更に前記物品と前記引張りローラとの間の弛みを巻き取る差動張り車を含 む請求の範囲の前記第１乃至第４項のいずれか１項に記載の装置。 ６．前記物品がサイロ格納物の梱である請求の範囲１乃至５項のいずれか１項 に記載の装置。 ７．第１の油圧モータによりフィルム（例えばプラスチックフィルム）で梱包 される物品を回転させる間に１対の引張リローラを介して巻出しローラから前記 フィルムを前記物品に送る段階を含むフィルムで物品を梱包する方法において、 前記第１のモータからの排出物に応じて運転されるように直列に前記第１のモー タに接続されている第２の油圧モータによって前記引張りローラが駆動され、こ うして前記第１と第２のモータの出力の比が一定に定められている、フィルムで 物品を梱包する方法。 ８、１対の前記引張りローラの一つは２つの係合ローラの第１のローラとし、 第２の係合ローラは前記第２のモータによって直接駆動され、そして同一の周速 度でローラを駆動するように前記第１の係合ローラに連動されている請求の範囲 第７項記載の方法。 ９．前記２つの係合ローラのうちの前記第１のローラを構成する前記引張りロ ーラは、５５％から７０％だけより速い周速度で駆動する他方の引張りローラに 連動されている請求の範囲第８項記載の方法。 １０．前記第１のモータよりの排出物が流量制御弁を介して前記第２のモータ を駆動させる請求の範囲第７項乃至第９項のいずれか１項に記載の方法。 １１．前記物品と前記引張りローラとの間のフィルムの弛みは差動張り車によ って巻き取られる請求の範囲第７項乃至第１０項のいずれか１項に記載の方法。 １２．前記物品はサイロ格納物の梱である請求の範囲第７項乃至第１１項のい ずれか１項に記載の方法。