JPH08506743A - 改良された皮膚の流れ制御を行う分離型ガードバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カミソリヘッドは、分離したガードバー（７０）と、ガードバー部分の間の空隙に配置された皮膚流制御部材（７５，１７５，２７５，３７５）とを有する。本発明の適用は特定のタイプのカミソリには制限されないが、キャップ部材（４０）と、少なくとも１つの刃、好ましくは、スペーサによって分かれた２つの刃（５０，６０）と、波形部（２３）によって分かれた複数の刃の支持部分（２１）を有する刃のシート（２０）と、刃の支持部分に独立して接続された各部材を有する分離型ガードバー（７０）とを有する可撓性カミソリと共に使用することが適している。少なくとも１つの溝（３７６）を有する皮膚の流れ制御部材（７５，１７５，２７５，３７５）は、隣接したガードバー部分を結合している。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された皮膚の流れ制御を行う分離型ガードバー 発明の分野 本発明は、安全カミソリのガードバーに関し、特に、複数に分かれた部分を有 するガードバー及び各部分間の空隙における皮膚の流れ制御の改良に関する。 発明の背景 ひげを剃る面が完全に平坦ではないと言う事実によって、キャップと、スペー サによって分かれた２つの刃と、ガードバーとを有するカミソリヘッドは、ひげ そり中にカミソリヘッド全体がたわむように設計されている。刃のシートの可撓 性を最大限にするために、１つの設計は、複数に分かれた部分から形成されるガ ードバーを有する。これらの部分は、刃のシートによって独立して支持される。 ガードバーの隣接した部分は、空隙によって分かれている。この分離したガード バーの構成は、ひげそり中に刃の形状にあまりゆがみを与えないでカミソリヘッ ド全体に可撓性を与えると言う点で非常に有効であることが証明されている。 緊密で心地よいひげそりを一貫して達成することは、刃の形状を注意深く制御 することに依存している。この目的のために、本発明は、分離型ガードバーを使 用するカミソリヘッドの改良に関する。 当業者は、ひげそりストローク中に与えられた領域に接触する安全カミソリの 第１の部材であるように設計されているガードバーが皮膚がシート刃の縁部に接 近する方法に影響することを理解している。ひげそりストローク中、皮膚は、典 型的にはガードバーから、ガードバーと刃の縁部とに引かれた接線の下のある距 離にあるガードバーとシート刃との間の空隙に流れる。皮膚がこのような接線の 下に流れる度合いは、シート刃の幅、すなわちガードバーとシート刃の間の距離 に依存する。 分離型ガードバーの各部分の間の空隙は、ひげそりストローク中にガードバー 部分と実際に接触しない皮膚の量を最小限にするように設計されているが、皮膚 の流れが変化する結果を招く。各部品の間の空隙を通って流れる皮膚は、ガード バー部品の上を流れる皮膚と異なる角度でシート刃の縁部に接触する。さらに分 離型ガードバーを有する可撓性カミソリヘッドがひげそり中に出合う力に応答し てたわむとき、少なくともいくつかの各部分の間の空隙が増大する。さらに、こ の空隙は、シート刃のすぐ前方で皮膚が不均一に流れる可能性を増大する。不均 一な皮膚の流れは心地よいひげそりに逆効果を与える。 従って、分離型ガードバー上を流れる皮膚が変化する可能性を最小限にし、好 ましくは、それをなくすために分離型ガードバーに対する皮膚流の制御をさらに 大きくし、ひげそり中の刃の形状をさらに良好に制御することが好ましい。 発明の要約 本発明は、ガードバー部分の間の少なくとも１つの空隙に配置された皮膚流制 御部材を有する分離型ガードバーに関する。本発明の適用は特定のタイプのカミ ソリには制限されないが、キャップ部材と、少なくとも１つの刃、好ましくは、 スペーサによって分かれた２つの刃と、波形部によって分かれた複数の刃の支持 部分を有する刃のシートと、刃の支持部分に独立して接続された各部材を有する 分離型ガードバーとを有する可撓性カミソリと共に使用することが適している。 少なくとも１つの溝を有する皮膚の流れ制御部材は、隣接したガードバー部材を 結合している。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の１つの実施例のカミソリヘッドの斜視図である。 第２図は、本発明の１つの実施例の刃のシートの平面図である。 第３図は、第２図に示された刃のシートの正面図である。 第４図は、第２図に示した刃のシートの底面図である。 第５図は、本発明の１つのガードバーの２つの部分の間に配置された皮膚流制 御部材の拡大図である。 第６図及び第７図は、本発明の他の実施例の平面図及び拡大正面図である。 第８図及び第９図は、本発明の他の実施例の平面図及び拡大正面図である。 第１０図は、溝付き皮膚流制御部材を有する本発明の実施例のカミソリヘッド の斜視図である。 第１１図は、第１０図に示したカミソリヘッドの部分拡大図である。 第１２図及び第１３図は、第１０図に示す本発明の実施例の平面図及び正面図 である。 第１４図は、第１３図を線１４−１４に沿って切った断面図である。 詳細な説明 説明の目的で本発明を可撓性カミソリヘッドに関連づけて図示し、それを説明 する。ここに使用する用語の「カミソリヘッド」は、別のハンドルと共に使用す るようになっているカミソリの刃カートリッジと、ハンドルが永久的に取り付け られている使い捨てカミソリの上方の作動部材との双方を含む。説明を容易にす るために、本発明は、別のカミソリのハンドルに取り付けるようになっている使 い捨てカートリッジとして説明する。 第１図は、刃のシート２０と、取付部材３０と、キャップ部材４０と、鋭い縁 部を有するキャップ刃５０と、鋭い縁部６１を有するシート刃６０と、複数の部 部分７０を有するガードバーとを有する本発明の１つの実施例のカミソリヘッド を示す。種々の部品を接続する方法は、チェンに与えられた米国特許第４，８５ ４，０４３号に示されるようなピンを使用して行われる。また、本発明の範囲を 逸脱せずに他の方法も可能である。例えば、キャップ、刃の支持体、刃のスペー サ及び分離型ガードバーを、インサート成形処理によって、１つまたはそれ以上 の刀の周りに一体的に形成してもよい。 本発明は、隣接した部材の間の空隙を通る皮膚の制御を増大することによって 前述した分離型ガードバーよりも大きく皮膚の流れを制御する。図示した１つの 実施例の皮膚流制御部材は、第２図乃至第５図を参照することによって最もよく 理解することができる。図示したように、刃のシート２０は、波形部２３によっ て分けられ、キャップ部材４０の固定ピンを受けるようになっている穴２５を有 する複数の刃の支持体２１と一体的に形成されている。ガードバー部材７０は、 刃のシート２０と取付部材３０の側壁と一体的に形成されている端部部品７１を 除いてコネクタ２７を介して刃の支持体２１によって個々に支持されている。 第２図乃至第５図に示す実施例において、皮膚流制御部材７５は、隣接するガ ードバーを接続する熱可塑性材料の薄いウエブを有する。皮膚流制御部材７５は 、部品７０と同様な方法で皮膚流を案内するために個々のガードバー部分７０の 間の間隙の上方の後方領域に配置されることが好ましい。本発明のこの実施例の 皮膚流制御部材７５は、分離型ガードバーの長さ全体にわたって皮膚の流れを一 様 にする。本発明のこの実施例において、ウエブ７５は、ほぼ固定された長さであ る。 本発明の他の実施例によれば、皮膚流制御部材は、隣接するガードバー部分１ ７０がさらに接近するかまたはさらに離れることができるようにしながら、空隙 を通ることによって妨げられることがない皮膚の流れを変形するように設計され ている。第６図乃至第７図に示した実施例において、皮膚流の制御部材１７５は 、上述した波形部２３と同様な方法で形成される。各皮膚流制御部材１７５は、 波形部の基部が前方に面するようにガードバー部分１７０の間に配置される。本 発明の実施例によれば、皮膚流制御部材１７５は、ひげそり中にカミソリヘッド がたわむときに、ガードバー部分１７０の間の空隙を増大または減少することが できるようにしながら、隣接するガードバー部分１７０の間の空隙を皮膚が妨げ られないで流れることを防止する。 同様に、第８図及び第９図に示した皮膚流の制御部材２７５は、ひげそり中に 隣接ガードバー部分１７０の間の空隙を大きくまたは小さくすることができる。 本発明のこの実施例において、Ｕ形状の皮膚流制御部材の基部は、ガードバー部 分２７０の間の空隙の上方領域に配置されている。 第１０図乃至第１４図に示した実施例において、皮膚流制御部材３７５は、皮 膚を断続的に流す溝３７６を備えており、使用者は、この溝によってひげそりの 心地よさを維持しながら、密着したひげそりを行うことができる。溝３７６は、 皮膚流制御部材３７５の上方及び前方部分に配置されることが好ましい。溝３７ ６は、皮膚流制御部材３７５に沿ってランダムな場所に配置してもよい。各溝は 、隣接した溝から等間隔に配置されることが好ましい。本発明の１つの実施例に おいて、溝３７６は、ガードバー部分３７０の直ぐ上の皮膚流制御部材に配置し てもよい。 上述した目的は、いかなる制限をも行うことなく本発明のいくつかの実施例を 説明することである。当業者には、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく種 々の変更及び変形を行うことができることは明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ひげをそる皮膚面と係合するように前方に配置された複数に分かれた部分 であって、各々が前方の皮膚係合部分と後方部分とを有し、隣接する部分から離 れており、側壁を有し、その側壁の間に空隙を形成する複数に分かれた部分と、 前記部分の少なくとも一対の間の少なくとも１つの空隙を通る皮膚の流れを制 御する制御装置とを有し、前記制御装置は、複数の前記部分に沿って配置された 複数の皮膚流制御装置を有する１つのウエブを有し、前記皮膚流制御装置は、ほ ぼＵ形状であり、前記ウエブは、前記ウエブの基部が前記ウエブと前記部分の少 なくとも一対の前記側壁とが接触する点の前方に配置されるように配置され、前 記ウエブは、前記ウエブの上方縁部に配置された少なくとも１つの溝を有する可 撓性カミソリヘッドの可撓性ガードバー。 ２．前記ウエブはほぼ固定された長さを有する請求項１に記載のガードバー。 ３．鋭い縁部を有する少なくとも１つの刃と、 前記刃を支持する刃のシートと、 前記鋭い縁部の前方に配置された複数の部分であって、各々が隣接する部分か ら離れており、その間に空隙を形成する複数の部分を有するガードバーと、 前記刃のシートに前記ガードバー部分を取り付ける装置と、 前記部分の間の少なくとも１つの空隙を通る皮膚の流れを制御する制御装置と を有し、前記部分は、側壁を有し、前記制御装置は、隣接する部分の側壁から伸 びる少なくとも１つのウエブを有し、前記ウエブは、前記側壁の上方の後方部分 と接続し、前記ウエブは、ほぼ固定された長さを有し、前記ウエブは、その上に 配置された少なくとも１つの溝を有するカミソリヘッド。 ４．前記ウエブは、前記ウエブの基部がウエブと前記部分の前記側壁との接触 点の前方に配置されるように配置される請求項３に記載のカミソリヘッド。 ５．前記ウエブは前記ウエブの基部がウエブと前記部分の前記側壁との接触点 の上方に配置されるように配置される請求項３に記載のカミソリヘッド。 ６．前記制御装置は、ひげそり中に出合う力に応答して前記空隙を増大するこ とができるように十分に弾性的である請求項３に記載のカミソリヘッド。 ７．キャップ部材と、 鋭い縁部を有する少なくとも１つの刃と、 隣接した刃の支持部が波形部によって分かれている複数の刃の支持部を有する 前記刃を支持する刃のシートと、 前記鋭い刃の縁部の前方に配置された複数に分かれた部分であって、前記部分 の各々が面係合部分と後方部分とを有し、隣接する部分から分かれており、隣接 する部分の間に空隙を形成する複数の部分を有するガードバーと、 前記ガードバー部分を前記刃のシートに取り付ける装置と、 前記部分の間の少なくとも１つの空隙を通る皮膚の流れを制御する制御装置と を有し、 前記部分は、側壁を有し、前記制御装置は、隣接した部分の側壁から伸びてい るウエブを有し、 前記ウエブは、その上に配置された少なくとも１つの溝を有するカミソリヘッ ド。 ８．前記ウエブは前記側壁の上方後方部分に接続される請求項７に記載のカミ ソリヘッド。 ９．前記ウエブは、ほぼＯ形状である請求項７に記載のカミソリヘッド。 １０．前記ウエブは、前記ウエブの基部がウエブと前記部分の前記側壁との接 触する点の前方に配置されるように配置される請求項７に記載のカミソリヘッド 。 １１．前記ウエブは、前記ウエブの基部がウエブと前記部分の前記側壁との接 触する点の上方に配置されるように配置される請求項７に記載のカミソリヘッド 。 １２．前記制御装置は、固定された長さを有するウエブを有する請求項７に記 載のカミソリヘッド。