JPH08506551A - 製品の出所の真正を保証する手段を有する容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この装置はシール手段（６ｂ）が容器の初めの開放を視覚的に示す手段（１０）と関連しており、この手段（１０）は所定位置にあるときの上記シール手段（６ｂ）と、容器（１）のすぐ隣接した部分（１ａ）とを跨がる刻設銘刻（１１）よりなり、それにより容器（１）の材料に直接設けられた銘刻（１１）の部分（１１ａ）が消去不可能に形成されているのに対して、シール手段（６ｂ）の隣接帯域（６ｃ）に設けられた銘刻（１１）の相補部分（１１ｂ）は、容器を開けるときに上記シール手段（６ｂ）の剥開中に取外され、かくして容器の不正な再使用の目的での後の再整合の可能性なしに銘刻（１１）の２つの相補部分が回復不可能に分離される。

Description

【発明の詳細な説明】 製品の出所の真正を保証する手段を有する容器 本発明は製品の出所の真正を保証する手段を有する容器、およびこのような容 器をシールする方法に関する。 任意の種類のものでよいこの製品は一般に必ずしも剛性ではない容器に保持さ れる。 直ぐ上で指摘したように、本発明による装置はいずれの製品にも使用すること ができるが、最も偽物でありがちな製品は一般に純良アルコール飲料、香料また は化粧品のような贅沢品であるが、製薬業界において、或いは食品業界において も同等に用途があることは容易に理解されよう。 最近、偽造業者が、外観で容器それ自身よりも元の容器に近いものはありえな いことを判断したと言う意味で、偽造技術も進化してきたということがわかって きた。かくして、これらの容器を回収してリサイクルするためのネットワークか ら得られる元の容器に充填された疑わしい品質の偽物製品が或る並行市場に現れ てきた。 この数年、このような不正操作に対抗する装置が考えられ、一旦開放したら、 印しを剥ぎ開かれたままにする容器の開口部をシールする手段により元の製品を 保護する試みが行われてきた。 かくして、容器の閉鎖体と容器自身との間にラベルまたはストリップを貼り、 閉鎖体を除去するための閉鎖体のいずれの取扱いによっても保証ラベルを少なく とも部分的に破壊するようにしたことが提案されている。 閉鎖体と容器の首部の一部との間に配置され、閉鎖体を取外しのために回し始 めるとすぐに離脱することができる脆い帯域を備えた安全リングも提案されてい る。 また、容器の閉鎖体装置およびこれに隣接した部分に熱収縮性材料のスリーブ を設置することが知られている。 非常に精巧な手段であり、容器の開口部の領域に設置されたホログラムも使用 された。 不運にも、これらの装置すべては複製可能であり、偽造業者は１つのラベルを 他のラベルと、例えば、１つの安全リングを他の同様なリングと、或いは１つの ホログラムを他のホログラムと置き換えることを躊躇していた。実際、偽造業者 は初めの使用により損傷するシール要素を除去し、これを、たとえ同じでないと しても、少なくとも均等である手段と置き換えるだけでよく、それに関係するか ぎり、支持体、この場合、容器は全く真正であるままである。 その結果、本発明における第１工程は、容器が初めの使用後にはシールのいず れの痕跡が無いままであるべきではないが、これに対して、幾つかの痕跡が、容 器自身の外観を損なうことなしに引っ掻き、接着または機械加工により除去不可 能のままであり、かくして、いずれの場合にも、容器を再使用に不適にすると結 論することにある。 この目的で、本発明は、第１の観点によれば、容器を初めに開けると、故意に 剥離することにより破壊することが可能であるように閉鎖体装置の外部分と容器 との間に取付けられたシール手段を備えた、閉鎖体装置を設けた容器中の製品の 出所の真正を保証するための装置において、シール手段はこの初めの開放を視覚 的に示すための手段と関連されており、この手段は、上記シール手段が所定位置 にあるとき、上記シール手段を跨がり、且つ容器のすぐ隣接した部分を跨がって 刻設された銘刻よりなり、容器の材料に直接設けられた銘刻の部分は消去不可能 であり、シール手段の隣接帯域に設けられた銘刻の相補部分は、容器を開けると きにシール手段が剥ぎ取られると、取り外され、かくして銘刻の２つの相補部分 の回復不可能な分離を引き起こすようにしたことを特徴とする製品の出所の真正 を保証するための装置に関する。それにより、容器の不正な再使用の目的で銘刻 の２つの部分の後の再整合の可能性が未然に防がれる。 本発明の第２の観点によれば、本発明による装置は、銘刻がむしろシール手段 と、容器閉鎖体の隣接部分またはこれと一体の要素とを跨がるように変更するこ とができる。 また、第３の観点によれば、本発明は閉鎖体手段を有する容器を安全にする方 法において、上記閉鎖体手段と容器との間に除去可能なシール手段を貼り、シー ル手段および容器を跨がる刻設銘刻を、初めて容器を開けるときにシール手段を 取り外すと、シール手段土の銘刻の部分と容器とが分離されるような位置に形成 することを特徴とする容器を安全にする方法を提供する。 更に他の観点によれば、本発明は、開放を示す手段を有する容器において、上 記手段は容器の閉鎖体に貼られ、開放時に取外され、それにより破壊されるよう になっているシール手段と、容器または閉鎖体の隣接部分とを跨がる刻設銘刻を 備え、銘刻の２つの部分が分離されるようになっていることを特徴とする容器を 提供する。 本発明の好適な実施例を非制限的に示す添付図面に関係した下記説明により本 発明は良く理解され、本発明の更に別の特徴を説明する。 第１図は本発明による真正を保証するための装置を備えた瓶の首部の平面図で ある。 第２図は第１図による頂面図である。 第３図は第２図の線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿った長さ方向断面図である。 非制限的な例として、図面に示し、収容する製品の出所の真正を保証するため の装置を備えた容器は瓶１である。この瓶１は在来の方法では、製品、この場合 には、液体を注入するようになっている首部３の中へ頂部で延びているボディ２ を備えている。容器すなわち瓶１は気密閉鎖体装置を備えており、この閉鎖装置 体は、この場合、ストッパよりなるが、広い開口部付きの異なる種類の容器では 、もちろん、ストッパを蓋と置き換えてもよい。図面に示す瓶１は密封閉鎖体装 置すなわちコルク５の外部分と瓶１の首部３との間に取付けられたシール手段６ を有している。これらの手段は、容器を初めて開けるときに消費者側の故意作用 で裂き開けることによって破壊されるようになっている。この場合、第１シール 手段は、上記コルク５を包囲し、且つ瓶１の首部３を覆って同心に延びる第１キ ャップ６ａよりなる。この種類のキャップ６ａは一般に、鉛／すず合金、すず単 独、或いはアルミおよび／またはプラスチックの複合体から作られており、製品 ブランドに関する印しを保持している。首部３へのコルク５の接合部８の平面に おいて、キャップ６ａは剥離ストリップ７を有している、この剥離ストリップ７ はコルク５を開けるために初めに回すと破壊するようになっている。このストリ ップ ７は線状に配列された一連の穴を形成する２つの水平パーフォレーション７a、 ７ｂを備えている。 また、キャップ６ａはそれ自身、熱収縮性材料の外装から形成されたスリーブ ６ｂにより覆われており、この外装も剥離ストリップ９（これは垂直である）を 有しており、このストリップ９は線状に配列された一連の穴よりなる少なくとも ２つのパーフォレーションを備えている。かくして、初めにスリーブ６ｂの２つ の垂直パーフォレーション間に位置決めされたストリップを剥離し、かくしてス トリップを首部３から取外し、次いでキャップ６ａの２つの水平パーフォレーシ ョン７a、７ｂ間に位置決めされたストリップを剥離し、かくしてコルクを解放 することによって、瓶が開けられる。 好ましくは、スリーブ６ｂは後で説明する理由でキャップ６ａの長さ「ｈ１」 より大きい長さ「ｈ２」の透明材料で作られている。 スリーブ６ｂを構成する材料は例えば、ポリ塩化ビニルである。 本発明の特徴によれば、シール手段６ｂは初めの開放を視覚的に示すための手 段１０と関連しており、この手段１０は所定位置にあるときの上記シール手段と 、容器１の直ぐ隣接した部分１ａとを跨がっている刻設された銘刻１１よりなり 、それにより容器１の実際の材料に形成された銘刻１１の部分１１ａを消去不可 能にしているのに対して、シール手段を裂き開けると、シール手段６ｂの隣接帯 域６ｃに設けられた銘刻１１の相補部分１１ｂが除去され、その結果、容器１の 不正の再使用のために後に再整合する可能性なしに、銘刻１１の２つの相補部分 １１ａ、１１ｂは回復不可能に分離される。 以上で述べたように、この場合、上記シール手段６ｂはキャップ６ａに載置さ れた熱収縮性スリーブよりなる。 明らかに、キャップ６ａおよび瓶１の隣接部分に銘刻を設けることも可能であ るが、この解決法は、帯域１ａにおいて瓶１に刻設された銘刻１１の部分１１ａ を覆い隠すためにキャップ６ａをより長い不透明キャップで置き換えることによ って偽造を行うことが容易であるため、好ましくない。 また、これは、スリーブ６ｂがキャップ６ａより長いためである。実際、現在 の方法はプラスチックスリーブ６ｂの長さほどの長さで合金キャップ６ａを製造 することが出来ないので、銘刻１１の部分１１ａは、より長いキャップで不正に 回復するいずれの可能性もなしに容器１に絶えず留まる。 熱収縮性材料製のスリーブを所定位置に設置したら、このスリーブに銘刻を部 分的に設けることも好ましい。何故なら、使用する刻設方法の許容度および容器 の許容度に加えて、荒仕上げスリーブおよびその無秩序収縮の製造許容度により 、結果的に、部分１１ｂを保持する部分１１ａを破壊した後、銘刻１１の部分１ １ａ、１１ｂを再整合することが事実上不可能であるからである。 本発明の他の重要な好適な特徴によれば、銘刻１１は、例えば、点から点へ移 動し、帯域１ａにおいて瓶１のガラスおよび帯域６ｃにおいてスリーブ６ｂのプ ラスチックを攻撃するようになっているするレーザビームを使用して刻設するこ とによって形成される。 これをなすには、スリーブ６ｂは好ましくは、刻設する目的だが、銘刻１１の 部分１１ｂを構成する文字が切り離されず、且つ上記スリーブ６ｂの下縁部から 取り外されないように、レーザビームをスリーブ６ｂにまっすぐに通すことなし にレーザビームにより攻撃されるような厚さのものである。 本発明の他の好適な特徴によれば、瓶１のガラスが対照によりレーザ刻設の読 み取りを助成しない比較的明るい色であれば、銘刻１１の帯域に局部着色部１２ が設けられ、この着色部は、一方では、新しい色を重畳することによって不正に 遮蔽されないように半透明であり、他方では、知識のある消費者が製品４の真正 をチェックすることができるように剥離したり掻き取ったりすることが可能であ る。刻設銘刻１１の帯域のこの着色部１２はペンキを塗ることにより、スクリー ン印刷またはテンポグラフィにより達成される。 銘刻１１は特定のコードにおける一連のアラビア数字または文字または記号よ りなるか、或いはそれらの組み合わせよりなる。 上記印しは瓶の首部の基部に設けられるが、明らかに、コルクまたはこれと一 体の構成要素を跨いでいるスリーブの上部分に設けてもよい。 なお、着色部は接着要素によって設けてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ， ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ (72)発明者 ギュイシャール ベルナール フランス エフ―16100 コニャック レ ジダンス マルゲリート ド ナヴァール （番地なし) (72)発明者 ヴァンデヴォールド ルネ フランス エフ―16100 コニャック シ テメートル 10

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．容器に閉鎖体装置が設けられ、容器が、これを初めに開けるときに故意の作 用により剥ぎ取られることにより破壊可能であるように閉鎖体装置の外部分と容 器との間に取付けられたシール手段を備えており、容器中の製品の出所の真正を 保証するための装置において、シール手段は始めの開放を視覚的に示すための手 段と関連しており、該手段は、上記シール手段が所定位置にあるとき、上記シー ル手段を跨がり、且つ容器のすぐ隣接した部分を跨がって刻設された銘刻よりな り、容器の材料に直接設けられた銘刻の部分は消去不可能であり、シール手段の 隣接帯域に設けられた銘刻の相補部分は、容器を開けるときにシール手段が剥開 される過程で取り外され、かくして銘刻の２つの相補部分の回復不可能な分離を 引き起こすようにしたことを特徴とする容器中の製品の出所の真正を保証するた めの装置。 ２．容器が瓶、特にガラス瓶であり、閉鎖体をシールするための手段は、上記閉 鎖体を包囲し且つ瓶の首部上を同心に延びるスリーブよりなることを特徴とする 請求項１に記載の装置。 ３．スリーブは熱収縮性材料製の外装から得られることを特徴とする請求項２に 記載の装置。 ４．スリーブは線状に配列された一連の穴を形成する少なくとも１つのパーフォ レーションを備えた少なくとも１つの垂直剥離ストリップを有していることを特 徴とする請求項２および３のいずれか１項に記載の装置。 ５．スリーブはコルクと、瓶の首部の上部とに密封嵌合する第１キャップを覆っ ていることを特徴とする請求項２〜４のいずれか１項に記載の装置。 ６．カプセルはこれを覆うスリーブの高さ（ｈ２）未満の高さ（ｈ１）を有して いることを特徴とする請求項５に記載の装置。 ７．スリーブは透明なプラスチック材料で作られていることを特徴とする請求項 ２〜６のいずれか１項に記載の装置。 ８．スリーブはポリ塩化ビニルで作られていることを特徴とする請求項７に記載 の装置。 ９．刻設された銘刻は容器の材料およびスリーブの材料を攻撃するようになって いるレーザによって形成されていることを特徴とする請求項２〜８のいずれか１ 項に記載の装置。 10．スリーブは、銘刻の文字形成部分が切り離されて上記スリーブの下縁部から 取外されないように、スリーブをまっすぐ通ることなしに刻設するためのレーザ ビームにより攻撃されるような厚さのものであることを特徴とする請求項９に記 載の装置。 11．銘刻の領域に着色部が設けられており、該着色部は好ましくは半透明であり 、消費者により取外し可能であることを特徴とする請求項２〜１０のいずれか１ 項に記載の装置。 12．刻設帯域の着色部はペンキの塗布により、或いはスクリーン印刷により得ら れることを特徴とする請求項１１に記載の装置。 13．銘刻は一連の文字および／またはアラビア数字および／または記号よりなる ことを特徴とする請求項１〜１２のいずれか１項に記載の装置。 14．銘刻はむしろシール手段と、容器の閉鎖部材またはこれと一体の部分とを跨 がっていることを特徴とする請求項１〜１２のいずれか１項に記載の装置。 15．閉鎖体手段を有する容器を安全にする方法において、上記閉鎖体手段と容器 との間に除去可能なシール手段を貼り、シール手段および容器を跨がる刻設銘刻 を、初めて容器を開けるときにシール手段を取り外すと、シール手段上の銘刻の 部分と容器とが分離されるような位置に形成することを特徴とする容器を安全に する方法。 16．上記シール手段は上記容器の首のまわりに熱収縮されていることを特徴とす る請求項１５に記載の方法。 17．上記銘刻はレーザにより形成されていることを特徴とする請求項１５または １６に記載の方法。 18．シール手段の厚さおよびレーザのパワーはレーザがシール手段を完全には突 っ切らないような程度であることを特徴とする請求項１７に記載の方法。 19．開放を示す手段を有する容器において、上記手段は、容器の閉鎖体に貼られ ていて、開放時に取外され、それにより破壊されるようになっているシール手段 と、容器または閉鎖体の隣接部分とを跨がる刻設銘刻を備え、銘刻の２つの 部分が分離されるようになっていることを特徴とする容器。