JPH08505810A - 調整可能なモジュールを備えた接着剤用スプレ・ガン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数本のガン・モジュール（１８）によって接着剤を移動表面（１２）上にススプレする装置（１０）及び方法であって、複数本のガン・モジュール（１８）は介在板（１６）に取付けられ、この介在板（１６）は接着剤及び空気の供給用マニホールド（１４）に固着される。ガン・モジュール（１８）は可動板（５２）に固着され、この可動板（５２）は、各ガン・モジュール（１８）が介在板（１６）に対して個々に横方向にシフトして移動表面（１２）への接着剤のススプレ位置をシフトすることができるように、介在板（１６）に接続可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 調整可能なモジュールを備えた接着剤用スプレ・ガン 発明の分野 本発明は、接着剤用スプレ・ガンの分野に関するものであって、特に、一本以 上のスプレ・ガン・モジュールを備えた接着剤用スプレ・ガン装置に関し、この スプレ・ガン・モジュールは、固定の供給用マニホールド（ｓｅｒｖｉｃｅ ｍ ａｎｉｆｏｌｄ）からの作動空気を受ける一本の供給ラインと例えば溶融接着剤 流体用の複数本の供給ラインとを有する介在板を介して調整可能に固着されると 共に、ガン・モジュールからの接着剤スプレのアライメントが塗布条件の変更の 為に迅速かつ簡単に行えるように、或る範囲内で横方向に調整できるものである 。 発明の背景 溶融接着剤のような粘性液体を塗布する機器、特に、高速生産条件の下で接着 剤をビーズ（ｂｅａｄｓ）やリボンや小さな個々の塊りとして所望のパターン状 に塗布するのに使用されるような機器は、パッキングに使用される平坦な紙シー ト又は厚紙シートや使い捨ておむつのような製品の不織の繊維状材料及びポリウ レタン基材などの種々の材料に溶融接着剤を塗布する為に広く使用されると共に 、種々の製品のシール用塗布にも広く使用されている。 一般に「ホットメルト」と称される或る特別な種類の接着剤は、接着剤の塗布 時から互いに接着すべき部品の接合時までの固化時間を非常に短くする必要があ る場合に、よく使用される。熱可塑性の接着剤のような、典型的なホットメルト 接着剤は、粘性が比較的高く、スプレ・ガン・モジュールのノズルを介して圧送 され、連続的 なビーズの形で、又は間欠的な個々の塊として、スプレ塗布される。 多くの高速パッケージング用の塗布にあっては、本発明の譲受人であるノード ソン（Ｎｏｒｄｓｏｎ）社に譲渡された米国特許番号２７，８６５号に記載され ているように、溶融接着剤の連続ビーズ又は間欠的塊りが複数同時に、複数のス プレ・ガン・モジュールから移動材料シートに塗布される。尚、上述の米国特許 は本明細書に組み込まれるものである。 上述の種類の機器は、組立てに多くの時間を要すると共に調整作業が周期的に 必要になると言った基本的な欠点を有する。塗布条件の変更の為に、ガン・モジ ュールの数や複数の接着剤ビーズの横方向間隔が変更されたり、再位置決めを必 要とする場合には、上述の米国特許番号２７，８６５号特許に記載されたように 、個々のスプレ・ガン・モジュールを取外し、かつそれを溶融接着剤流用及び作 動空気用の供給ラインを内蔵する固定された供給用マニホールドに再取付けしな ければならない。このような作業は、多くの時間を要すると共に、連続生産を頻 繁に中断しなければならない。また、上述の米国特許番号２７，８６５号特許に おいては個々のモジュールの角度位置のみが調整でき、各調整が隣接のモジュー ルの調整とは独立であった。従って、モジュールの組立てや正確なアライメント は依然として時間を要する作業であった。更に、角度調整によってモジュールを 再位置決めすると、接着剤のスプレ・パターンが影響を受けることがある。例え ば、渦巻きスプレ・モジュールが９０度以外の角度で、スプレすべき表面に対し てアライメントされると、渦巻きパターンは、円形から卵形に変化してしまう。 発明の目的及び概要 本発明の目的は、公知のシステムの問題や制限を解決する為に塗布条件が変化 した場合にスプレを迅速かつ容易にアライメントできるように、或る範囲で調整 可能な一本以上のスプレ・ガン・モジュールを固定の供給用マニホールドに取付 けることである。 本発明の別の目的は、塗布条件が変化した場合にスプレ・ガン・モジュールの 数及び／又は位置を迅速かつ容易に変え、かつ互いにアライメントすることがで きるように、或る範囲で横方向調整可能な一本以上のスプレ・ガン・モジュール を介在板を介して固定の供給用マニホールドに取付けることである。 更に別の目的は、固定の供給用マニホールドに取付可能である介在板に一本以 上のスプレ・ガン・モジュールを取付け、これによって、スプレ・ガン・モジュ ールを個々にアライメント可能とし、かつスプレ・ガン・モジュールを強固に固 着して所望位置からの位置ずれを防止することである。 本発明によると、接着剤を移動表面にスプレする装置は、接着剤の流路を有す る供給用マニホールドを具備する。この供給用マニホールドには介在板が取付可 能であり、この介在板は接着剤及び空気の流路を有する。介在板のこの接着剤流 路は供給用マニホールドの接着剤流路に連通する。少なくとも一本の、典型的に は複数本の接着剤スプレ用のスプレ・ガン・モジュールは、夫々接着剤の流路と 空気の流路とを有し、介在板に取付けられ、この取付によって、ガン・モジュー ルの接着剤及び空気の流路が介在板の接着剤及び空気の流路に連通する。介在板 とガン・モジュールとが組立てられた状態で、介在板に対するガン・モジュール の横方向位置を調整する手段が設けられ、上述の横方向位置の調整によって、移 動表面への接 着剤のスプレ位置をシフトすることができる。 上述の調整手段は、接着剤の流路と空気の流路とを備えた摺動可能な取付板を 具備し、この取付板は、各スプレ・ガン・モジュールに強固に接続されると共に 、介在板に調整可能に取付けられ、この調整可能な取付によって、介在板の接着 剤及び空気の流路が取付板の接着剤及び空気の流路との連通を保持した状態のま まで、各ガン・モジュールは介在板に対して横方向に調整可能となる。介在板の 接着剤及び空気の流路の各々は、取付板の接着剤及び空気の流路と連通する入口 部分を構成する境界端を備えたスロット形状の開口を有する。また境界端を備え たスロット形状の開口に設けられたシール手段は、取付板の溶融接着剤及び空気 の流路に対する介在板の溶融接着剤及び空気の流路の横方向位置に無関係に、介 在板の接着剤及び空気の流路と取付板の接着剤及び空気の流路との間に流体密又 は気密のシールを形成する。このシール手段はエラストマーＯリングを具備し、 これらのエラストマーＯリングは上述の人口部分の周囲のスロット形状の開口内 に嵌合して、介在板と取付板との間で締め付けられる。 取付板を介在板に強固に取付ける手段は、取付板の上端に形成された溝内に着 座された楔形状の部材を具備する。この楔形状の部材は取付板に対して下方向に 押され、介在板と取付板とを互いに押し付けて、これによって、エラストマーＯ リングが介在板と取付板との間で締め付けられる。止めネジが介在板を貫通する ネジ付の孔内に螺合されて、楔形状の部材に係合して取付板を介在板に対して下 方向に押し付ける。更に、摺動可能な取付板は、その底端が介在板と共にあり接 ぎを構成し、これによって取付板は介在板に強固に取 付けられる。 本発明によると、マニホールドは貫通する空気流路を有し、取付板に対してし っかりと嵌合され、これによって、マニホールドを貫通する空気流路が取付板の 空気流路に連通し、この取付板の空気流路はスプレ・ガン・モジュールのノズル ・アタッチメントに連通する。境界端を備えたスロット形状の開口に配置された シールは、取付板の空気流路に対するマニホールドの空気流路の相対位置に無関 係に、マニホールドの空気流路と取付板の空気流路との間に気密シールを形成す る。 更に本発明によると、接着剤を作動表面上にスプレする装置の組立て方法は、 以下のステップを具備する。接着剤流路を備えた供給用マニホールドが接着剤及 び加圧空気の流路を備えた介在板に取付けられ、これによって、介在板の接着剤 流路が供給用マニホールドの接着剤流路に連通する。少なくとも一本の、好適に は複数本のガン・モジュールの各々が介在板に取付けられ、これによって、ガン ・モジュールの接着剤及び加圧空気の流路が介在板の接着剤及び加圧空気の流路 に連通する。ガン・モジュールの横方向位置は、ガンと介在板とが組立てられた 状態において、介在板に対して調整可能となる。 図面の簡単な説明 本発明の現時点での好適実施例の構造や作用や種々の利点は、添付の図面を参 照した以下の説明から更に明らかになるであろう。 図１は、本発明に従って中間の介在板を介して供給用マニホールドに取付けら れたスプレ・ガン・モジュールの側面図である。 図２は、介在板に取付けられた離間した複数のスプレ・ガン・モ ジュールを示した、図１の線２−２の図である。 図３は、スプレ・ガン・モジュールを介在板に取付けるための取付板の正面斜 視図である。 図４は、スプレ・ガン・モジュールを介在板に取付けるための、図３に示した 取付板の裏面斜視図である。 図５は、接着剤及び空気の流路の周囲に形成されたスロット形状の開口に配置 されたシールを示した、図４の線５−５に沿った図である。 図６は、取付板を取外し可能な介在板に固着するための楔固定具の斜視図であ る。 図７は、図１に示したような、中間の取外し可能な中間板を介して供給用マニ ホールドに取付けられたスプレ・ガン・モジュールの一部断面の側面図である。 発明の詳細な説明 図面において、図１、図２及び図７は、本発明を具体化した接着剤用スプレ装 置１０を示したもので、この接着剤用スプレ装置１０は、移動表面１２上の複数 の位置にホットメルト形の接着剤を送出する装置と共に使用されるように構成さ れている。装置１０は、供給用ブロック・マニホールド１４と、この供給用ブロ ック・マニホールド１４にしっかりと接続された中間の、取外可能な介在板１６ と、この介在板１６に夫々調整可能に接続された一個以上のスプレ・ガン・モジ ュール１８とを具備する。これらのスプレ・ガン・モジュール１８は、接着剤及 び空気通路開口１９，２１及び２３を有し、ホットメルト接着剤を移動表面１２ 上の複数の位置に同時に押し出すことができるように配置されている。 供給用ブロック・マニホールド１４は、自身を貫通する流路２０を有し、この 流路２０は出口がマニホールド１４の平坦な前面２２に位置し、後に詳述するよ うに溶融接着剤を介在板１６及びスプレ・ガン・モジュール１８に送出する為の 溶融接着剤供給通路を構成する。 図１及び図７に示したように、中間にある取外し可能な介在板１６は、自身を 貫通する溶融接着剤流路２４と平坦な裏面２６とを有し、この裏面２６は供給用 ブロック・マニホールド前面２２に嵌合して流路２０と流路２４とを正しく一致 させている。エラストマー材料のＯリングのようなシール２５が流路２４の入口 開口の周囲に配置され、これによって嵌合状態の面２２及び２６の間からのホッ トメルトの漏洩を阻止している。介在板１６はまた、上面３０から穿孔された空 気流路２８と、この流路２８の入口開口３４内に螺合された空気取付具３２とを 有し、この空気取付具３４はホース３６によって加圧空気源（不図示）に接続さ れている。介在板１６は平坦な前面３８と空気流路４０とを有し、この空気流路 ４０は、上記平坦な前面と鉛直方向延在の空気流路２８との間に延在し、後述の ように作動空気をスプレ・ガン・モジュール１８に送出する。介在板は、空気流 路２８が外部の加圧空気源に直接接続されているように図示されているが、溶融 接着剤供給通路２０の場合と同様に、介在板を貫通する空気流路が平坦な前面２ ２に開口した供給用ブロック・マニホールド１４の空気供給通路に嵌合するよう に構成することも本発明の範囲内である。更に、介在板は別個の部材として図示 されているが、しかしながら介在板を供給用ブロック・マニホールドと一体に構 成することも本発明の範囲内である。 本発明の基本的特徴は、介在板とガン・モジュールとが組立てられた状態で、 ガン・モジュール１８の角度調整なしに、介在板１６に対してガン・モジュール １８の横方向位置を調整する手段４２の構造である。調整手段４２はベース突起 ４４を具備し、このベース突起４４は介在板１６の前面３８から外方に延在しか つ前面３８の幅を横切って横方向に延在している。ベース突起４４は、前面３８ にほぼ垂直に延在した平坦な上面４６と、この上面４６に交差する傾斜面４８と を有し、この傾斜面４８は下方に突出して前面３８に交差し、ほぼ三角形の凹部 を形成する。溝５０が摺動可能な取付板５２を適正に嵌合されるために傾斜面４ ８と前面３８との交点に設けられている。手段４２はまた、頂部突起５４を有し 、この頂部突起５４は介在板１６の前面３８から外方に、かつ前面３８の幅を横 切る方向に延在している。頂部突起５４は矩形の溝５６を有し、この溝５６は介 在板１６の幅を横切って縦方向に延在し、下方向かつベース突起４４の方に開口 している。溝５６の後方に向いた面５８は、介在板１６の前面３８に平行に、か つ前面３８に対向して延在している。ネジ付の孔６０が頂部突起５４の上面６２ と溝５６との間に延在している。ネジ付孔６０の中心線６５は離間した流路２４ と４０を通る鉛直中心線６７と一致している。介在板に沿って離間したネジ付孔 ６０には、止めネジ６４が挿入され、この止めネジ６４は、非ネジの係合端を有 し、後述のように位置決めされた状態の取付板５２を固着する。 介在板に対するガン・モジュールの横方向位置を調整する手段４２は、図３、 図４、図５及び図７に示したような摺動可能な取付板５２を含み、この取付板５ ２は、ほぼ矩形の平坦な前面６８を有 する前部６６と、ほぼ平坦な平行側面７４、７６を夫々有する対向する側部７０ 及び７２と、段差の付いた平行な上部及び下部のほぼ矩形の裏面８０及び８２を 夫々有する裏部７８とを具備する。取付板５２はまた、後に詳述するように、前 面６８と下部裏面８２との間に延在した底面８６を有する底端８４と、前面６８ と上部裏面８０との間に延在した上端８８とを具備する。 本発明の重要な態様は、取付板５２と介在板１６との間のあり結合（ｄｏｖｅ ｔａｉｌ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）である。上部及び下部面８０と８２との間の 交差面は、図７に示したように直立面９０から構成され、この直立面９０は、下 部裏面８２からほぼ垂直外方に突出すると共に、介在板の基部突出部４４の平坦 な上部面４６よりも僅かに広い。平坦な傾斜面９２は、ほぼ三角形状の凹部の形 を形成するように、面９０と上部裏面８０との間で下方に突出し、後に詳述する ように基部突出部４４の三角形状の凹部とあり接ぎ（ｄｏｖｅｔａｉｌ ｊｏｉ ｎｔ）を構成している。 取付板５２の上端８８は、両端に離間した狭い端突起９４、９６を有し、突起 ９４、９６は上部裏面８０に夫々交差する平坦な後方上部面９８、１００と、こ れらの後方上部面９８、１００の下方に夫々段差の付いた平坦な前方上部面１０ ２、１０４とを有する。突起９４、９６はまた、前面６８と直立の平坦な平行配 置の交差面１０６、１０８とに交差し、これらの交差面１０６、１０８は、後方 上部面９８、１００と前方上部面１０２、１０４とに夫々垂直であり、それらの 間に延在している。後方上部面９８、１００の長さは、前面３８と溝５６の後向 き面５８との間の距離よりも僅かに小さいので、取付板５２が図７に示したよう に介在板１６に組立てら れた時に、取付板５２は、その上部後方面８０が介在板１６の平坦面３８に嵌合 するように、前後に摺動することができる。更に、取付板５２が板１６に組立て られると、直立壁１０６、１０８が溝５６の後向き面５８に係合して、取付板５ ２を捕捉し、取付板５２が介在板１６の前面３８から離脱することを防止する。 調整手段４２は、取外可能な介在板１６とガン・モジュール１８とが組立てら れた状態において、介在板に対するガン・モジュールの横方向位置を調整するも のであり、取付板５２を板１６に固着取付する手段１１０を具備する。この手段 １１０は板５２の上端８８の構造を含み、この上端８８の構造にあっては、突起 ９４、９６の内側壁１１４と１１６との間の幅広の溝１１２は、前面６８から上 部裏面８０まで上方に延在する傾斜の平坦面１１８を有する。図６及び図７に示 したように楔形状の部材１２０は、溝１１２内に配置され、平坦な前面１２２と 、平行な平坦裏面１２４と上面１２６と傾斜底面１２８とを有し、この傾斜底面 １２８は前面１２２から裏面１２４に向って上方に延在している。上面１２６に は矩形の溝１３０が形成されている。楔１２０は、長さが溝１１２の幅よりも僅 かに小さいので、溝１１２内に組立てられた時に面１１４と１１６との間に着座 する。前面１２２と傾斜底面１２８との間の角度は、面１２８が傾斜面１１８に 係合しかつ溝１３０の平坦底面１３２がネジ付の孔６０の貫通中心線６５に垂直 となるように、選定されている。 本発明の別の重要な態様はシール手段１３４と１３６であり、これらのシール 手段１３４、１３６は介在板１６の溶融接着剤及び空気の流路４０及び２４と取 付板５２の溶融接着剤及び空気の流路 １４０及び１４０Ａとの間に流体密シールを形成する。別の加圧空気源が加圧空 気をマニホールド１５６から流路１５５を介して送出することができる。この場 合には、後に詳述するように取付板５２の追加流路１４０Ｂはシール手段１３８ を具備し、このシール手段１３８は空気流路１５５と取付板５２の空気流路１４ ０Ｂとの間に気密シールを形成する。流路１４０、１４０Ａ及び１４０Ｂは、ほ ほその寸法以外は本質的に同一構造であるので、一つの流路のみを次に説明する 。 図３、図４、図５及び図７に示したように、流路１４０は円形の細長孔から成 る出口部分１４２を有し、その出口が板５２の前面６８に位置する。スロット形 状の中間部分１４４は、上記出口部分に直接に連接している。楕円形状の横長の 入口部分１４６が中間部分１４４に直接連接している。入口部分１４６の幅は、 取付けられた介在板１６に対する可動板５２の横方向調整の距離範囲を決定して いる。典型的には、入口部分は、長い場合の幅が約０．７５〜約１．２５インチ で、好適には１．００インチであり、短い場合の幅が約０．０５０〜０．０７５ インチで、好適には約０．０６０インチである。境界端１４８を有するスロット 形状の開口は、図４に示したように、摺動可能な取付板５２の上部及び下部裏面 ８０、８２に夫々刻設され、ここにはエラストマーのＯリングのようなシール１ ５０、１５０Ａ、１５０Ｂが収容される。これらのＯリングは、溝１４８、１４ ８Ａ、１４８Ｂ内に押し込められ、上部及び下部の裏面８０、８２から外方に突 出し、取付板１６の前面３８に押し付けられ、位置合せされた流路の周囲に流体 密又は気密のシールを形成する。 スプレ・ガン・モジュール１８は、二個のネジ付の貫通孔１５２、１５４に螺 合されるネジ付ボルトによって摺動可能な取付板５２に固着される。図示の実施 例はマニホールド１５６を貫通する加圧空気流路１５５を具備し、このマニホー ルド１５６は、取付板５２の下部裏面８２に強固に嵌合され、本発明の譲受人で あるノードソン社に譲渡された米国特許番号３３，４８１号に記載されているよ うに、加圧空気を流路１４０Ｂを介してスプレ・ガン・モジュール１８のノズル ・アタッチメント１５９に供給する。尚、上述の米国特許は本明細書の一部に取 り込まれている。流路１５５の円形出口を貫通する鉛直中心線１５７は、孔６０ を貫通する中心線６５及び流路２４、４０を貫通する中心線６７に一致している 。尚、好適実施例はガン・モジュール１８のノズル・アタッチメントに空気を送 出する空気流路１４０Ｂを具備するが、この流路を設けない取付板も本発明の範 囲内である。 接着剤用スプレ装置１０を組立ててかつアライメントを行う為に、ガン・モジ ュール１８がネジ付のボルトのような手段によって取付板５２に固着され、楔１ ２０はその溝１３２が上方を向くように、溝１１２に着座される。その後に、取 付板５２とこれに取付けられたガン・モジュールとは、供給用ブロック・マニホ ールド１４に予め固着されている介在板１６の一側面に配置されるが、この配置 は、取付板５２の傾斜面９２が介在板の傾斜面４８に整合することができ、かつ 楔１２０が介在板の矩形溝５６内に位置するように、行われる。組立てのこの段 階では、止めネジ６４は引込められているので、その止めネジの下部の非ネジ端 は端突起９４に当接しておらず、介在板の前面３８に沿った取付ブロックの横方 向移動を妨げること はない。次に、組立て作業者はスプレ・ガンをつかんで図２に示したように取外 可能な介在板１６の前面で横方向に所望位置まで摺動させる。ガン・モジュール １８が鉛直方向に配列された接着剤及び空気の流路４０、２４、１５５に対して ほぼ所望位置に達した時に、止めネジ６４を、楔１２０のスロット１３０に係合 するように多少締め付けることができる。尚、流路２４、４０、１５５の出口を 貫通する鉛直中心線の各々は、図２に示したように、互いに一致していると共に 、止めネジ６４を有するネジ付孔６０を貫通する中心線６５にも一致している。 その後に、これらのガン・モジュールは角度移動を生ずることなく、互いに対し て前後に摺動又はシフトされて正確に位置決めされる。このような横方向移動の 量又は範囲は横長形状の入口部分１４６の幅によって制限される。換言すると、 流路２４、４０、１５５は、シール・リング１４８、１４８Ａ、１４８Ｂの内周 の内部に位置していなければならず、これによって、介在板１６の嵌合前面３８ と取付板５２の上部及び下部の裏面８０、８２との間での漏洩を防止することが できる。各ガン・モジュールの横方向移動は、板５２の上端８８に形成された溝 １１２の両側壁１１４、１１６に当接する止めネジ６４によって機械的に制限さ れる。 ガン・モジュールが所望位置に位置決めされると、各止めネジは、充分に締め 付けられ楔ブロック１２０を下方に押し付け、これによって板の傾斜面９２が介 在板１６の傾斜面４８の上を摺動して、介在板１６と板５２との嵌合面３８と８ ０を互いに押圧するので、Ｏリング・シール１５０、１５０Ａ、１５０Ｂは嵌合 面の間で押し付けられ、これによって接着剤及び空気の流路の周囲に流体密シー ル 及び気密シールを形成する。楔ブロック１２０は取付板５２の上面８８の大部分 と係合しているので、その下向きの力は平坦な傾斜面９２と基部突起４４の三角 形状凹部との間のあり接ぎにほぼ均一に分散され、これによって、可動取付板５ ２を介在板１６に強固に固定する。接着剤用スプレ装置１０は、組立て及び運転 後に、単に止めネジ６４を緩めて一本以上のガン・モジュールを右又は左に横方 向移動させるだけで簡単に再調整することができ、これによって、表面１２への 各スプレの放出位置を変えることができる。 本発明の重要な特徴は、流路４０、２４、１５５の出口を貫通する中心線６７ 、１５７をネジ付孔６０を貫通する中心線６５にアライメントすることによって 、流路１４０、１４０Ａ、１４０Ｂが鉛直軸６７、１５７の両側に同一距離内で 、流路４０、２４、１５５に夫々連通しているので、板５２と介在板１６との調 整範囲が最大になることである。 スプレ・ガン・モジュールの数及び位置を迅速かつ容易に変更できると共に互 いに横方向に位置合せできるように、スプレ・モジュールを固定の供給用マニホ ールドに取付ける装置及び方法を本発明が提供することを以上に説明した。更に 、スプレ・ガン・モジュールを強固に固着することによって、空気及び接着剤の 流路の周囲に流体密シールを形成すると共に、スプレ・ガン・モジュールの位置 合せが所望の位置からずれてしまうことを防止する。 本発明は実施例と共に説明されたが、上述の教示に基づき種々の代替例や変形 例や変更例が存在することが当業者には明らかである。従って、本発明は添付の 請求の範囲及び精神内の代替例や変形例や変更例をすべて包含するものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接着剤を移動表面上にスプレする装置であって、 供給用マニホールドが設けられ、前記供給用マニホールドはそれ自身を貫通す る接着剤用流路を有し、 介在板が設けられ、前記介在板は、前記供給用マニホールドに固着されると共 に、接着剤及び空気の流路を有し、前記介在板内の前記接着剤用流路は前記供給 用マニホールド内の前記接着剤流路に連通し、 前記接着剤をスプレする少なくとも一本のスプレ・ガン・モジュールが設けら れ、前記少なくとも一本のスプレ・ガン・モジュールは、接着剤流路と空気流路 とを有すると共に、前記介在板に取付可能であり、これにより前記少なくとも一 本のガン・モジュールの前記接着剤及び空気の流路は前記介在板の前記接着剤及 び空気の流路に連通し、 前記介在板と前記少なくとも一本のガン・モジュールとが組立てられた状態で 前記介在板に対する前記少なくとも一本のガン・モジュールの横方向位置を調整 する手段が設けられ、これによって、前記移動表面上にスプレされる前記接着剤 の位置がシフトされるように構成された装置。 ２．前記調整手段は、接着剤及び空気の流路を有する摺動可能な取付板を具備し 、前記取付板は、前記少なくとも一本のスプレ・ガン・モジュールに固定的に接 続されると共に、前記介在板に調整可能に取付けられ、これによって前記ガン・ モジュールは、前記介在板の前記接着剤及び空気の流路が前記取付板の前記接着 剤及び空気の流路との連通を保った状態で、前記介在板 に対して横方向に調整可能である請求項１に記載の装置。 ３．前記取付板の前記接着剤及び空気の流路の入口部分の各々は、境界端を有す るスロット形状の開口を具備し、前記スロット形状の開口は前記介在板の前記接 着剤及び空気の流路に連通する請求項２に記載の装置。 ４．前記境界端を有するスロット形状開口にはシール手段が設けられ、前記シー ル手段は、前記介在板の前記溶融接着剤及び空気の流路と前記取付板の前記溶融 接着剤及び空気の流路との相対的位置に無関係に、前記介在板の前記溶融接着剤 及び空気の流路と前記取付板の前記溶融接着剤及び空気の流路との間に流体密シ ールを形成する請求項３に記載の装置。 ５．前記シール手段は前記スロット形状の開口の各々に配置されたエラストマー Ｏリングを具備し、前記エラストマーＯリングは前記介在板と前記取付板との間 で押し付けられる請求項４に記載の装置。 ６．前記調整手段は前記取付板を前記介在板に固着する手段を更に具備し、前記 手段は前記取付板の上端に形成された溝に着座された楔形状の部材を具備し、前 記楔形状の部材は前記取付板に対して下方に押されて、前記介在板と前記取付板 とを互いに押し付け、これによって前記エラストマーＯリングを前記介在板と前 記取付板との間で押し付ける請求項５に記載の装置。 ７．前記介在板を貫通するネジ付の孔内に止めネジが設けられ、前記止めネジは 、前記ネジ付の孔内に螺合されて、前記楔形状の部材に係合すると共に前記取付 板を前記介在板に対して下方に押す請求項６に記載の装置。 ８．前記取付板はその底端において前記介在板とあり接ぎを形成し、これによっ て前記取付板は前記介在板に強固に取付けられる請求項７に記載の装置。 ９．それ自身を貫通する空気流路を有するマニホールドが更に設けられ、前記マ ニホールドは前記取付板に対して強固に嵌合され、これによって、前記マニホー ルドの前記空気流路は前記取付板を貫通する第２の空気流路に連通し、前記第２ の空気流路は前記スプレ・ガン・モジュールのノズル・アタッチメントに連通す る請求項２に記載の装置。 １０．前記取付板の前記空気流路の入口部分の周囲に形成された境界端を備えた スロット形状の開口内にシール手段が設けられ、前記シール手段は、前記取付板 の前記空気流路に対する前記マニホールドの前記第２の空気流路の相対位置に無 関係に、前記マニホールドの前記空気流路と前記取付板の前記第２の空気流路と の間に気密シールを形成する請求項９に記載の装置。 １１．前記シール手段は前記入口部分の周囲の前記スロット形状の開口内に配置 されたエラストマーＯリングを具備し、前記Ｏリングは前記マニホールドと前記 介在板との間で押圧される請求項１０に記載の装置。 １２．前記介在板に取付けられた複数のガン・モジュールが設けられる請求項１ に記載の装置。 １３．前記介在板は前記供給用マニホールドに取外し可能に取付けられる請求項 １に記載の装置。 １４．接着剤を移動表面上にスプレする装置を組立てる方法であって、 接着剤及び加圧空気の流路を有する介在板に供給用マニホールドを取付けて、 前記供給用マニホールドを貫通する接着剤流路を、前記介在板を貫通する前記接 着剤流路に連通させるステップと、 前記介在板に少なくとも第１のガン・モジュールを取付けて、前記ガン・モジ ュールの接着剤及び加圧空気の流路を前記介在板の前記接着剤及び加圧空気の流 路に連通させるステップと、 前記ガン・モジュールと前記介在板とが組立てられた状態で、前記介在板に対 する前記ガン・モジュールの横方向位置を調整するステップと、 を具備する方法。 １５．接着剤の流路と空気の流路とを備えた摺動可能な取付板に前記少なくとも 一本のガン・モジュールを強固に接続するステップと、 前記介在板の前記接着剤及び空気の流路が前記取付板の前記接着剤及び空気の 流路との連通状態を保持しながら、前記ガン・モジュールが前記介在板に対して 横方向にシフトできるように、前記介在板に前記取付板を調整可能に取付けるス テップと、 を更に具備する請求項１４に記載の方法。 １６．前記介在板の前記接着剤及び空気の流路が前記取付板の前記接着剤及び空 気の流路との連通を保った状態で、複数のガン・モジュールの各々が前記ガン・ モジュールの残りに無関係に前記介在板に対して横方向に調整できるように、取 付板によって前記複数のガン・モジュールを前記介在板に取付けるステップを更 に具備する請求項１５に記載の方法。 １７．少なくとも一本のスプレ・ガン・モジュールを供給用マニホールドに取付 ける部材であって、 それ自身を貫通する接着剤及び空気の流路を有する介在板が設けられ、前記介 在板は前記供給用マニホールドに隣接するように構成され、 接着剤及び空気の流路が貫通する摺動可能な取付板が設けられ、前記取付板は 、前記介在板の前記接着剤及び空気の流路が前記取付板の前記接着剤及び空気の 流路との連通を保った状態で前記介在板に対して横方向に調整できるように、前 記介在板に取付けられるように構成された部材。 １８．前記取付板を貫通する前記接着剤及び空気の流路の入口部分の各々は、前 記介在板の前記接着剤及び空気の流路に連通する境界端を備えたスロット形状の 開口を具備する請求項１７に記載の部材。 １９．各スロット形状の開口に配置されたシール手段が設けられ、前記シール手 段は、前記取付板の前記溶融接着剤及び空気の流路に対する前記介在板の前記溶 融接着剤及び空気の流路の相対位置に無関係に、前記介在板の前記溶融接着剤及 び空気の流路と前記介在板の前記溶融接着剤及び空気の流路との間に流体密又は 気密のシールを形成する請求項１８に記載の部材。 ２０．前記シール手段は各スロット形状の開口に配置されたエラストマーＯリン グを具備し、前記Ｏリングは前記介在板と前記取付板との間で締め付けられる請 求項１９に記載の部材。 ２１．前記取付板の上端に形成された溝に着座された楔形状の部材が設けられ、 前記楔形状の部材は前記取付板に対して下方向に 押されて前記介在板と前記取付板とを互いに押圧してこれによって各エラストマ ーＯリングを前記介在板と前記取付板との間で締め付ける請求項２０に記載の部 材。 ２２．前記介在板を貫通するネジ付の孔内に止めネジが設けられ、前記止めネジ は前記ネジ付の孔内に螺合され、前記楔形状部材に係合して前記取付板を前記介 在板に対して下方向に押し付ける請求項２１に記載の部材。 ２３．前記取付板はその底端で前記介在板とあり接ぎを形成し、これによって、 前記取付板を前記介在板に強固に取付ける請求項２２に記載の部材。