JPH08505152A - ワクチン製剤 - Google Patents

ワクチン製剤

Info

Publication number
JPH08505152A
JPH08505152A JP6515529A JP51552994A JPH08505152A JP H08505152 A JPH08505152 A JP H08505152A JP 6515529 A JP6515529 A JP 6515529A JP 51552994 A JP51552994 A JP 51552994A JP H08505152 A JPH08505152 A JP H08505152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vaccine
immunogen
vaccine formulation
formulation
adsorbed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6515529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3583128B2 (ja
Inventor
クーパー コックス,ジョン
エドワード スパークス,ロバート
クレイ ジェイコブス,アーウィン
サイモン メイスン,ノーバート
Original Assignee
シーエスエル、リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=21701000&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH08505152(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by シーエスエル、リミテッド filed Critical シーエスエル、リミテッド
Publication of JPH08505152A publication Critical patent/JPH08505152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3583128B2 publication Critical patent/JP3583128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1629Organic macromolecular compounds
    • A61K9/1641Organic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyethylene glycol, poloxamers
    • A61K9/1647Polyesters, e.g. poly(lactide-co-glycolide)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
    • A61K39/08Clostridium, e.g. Clostridium tetani
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/39Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the immunostimulating additives, e.g. chemical adjuvants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • A61K47/51Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent
    • A61K47/52Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent the modifying agent being an inorganic compound, e.g. an inorganic ion that is complexed with the active ingredient
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/555Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by a specific combination antigen/adjuvant
    • A61K2039/55505Inorganic adjuvants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/555Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by a specific combination antigen/adjuvant
    • A61K2039/55511Organic adjuvants
    • A61K2039/55555Liposomes; Vesicles, e.g. nanoparticles; Spheres, e.g. nanospheres; Polymers

Abstract

(57)【要約】 安定な粒状形のワクチン製剤が開示されている。即時放出製剤はアルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原を含んでいる。制御又は遅延放出製剤は、別々の免疫原含有部分を含む生分解性ポリマーの連続マトリックスを含んでなる微小球粒子からなる。

Description

【発明の詳細な説明】 ワクチン製剤 発明の分野 本発明はワクチン製剤に関し、1つの具体的な態様においてそれは制御又は遅 延放出ワクチン、パルス性又はパルス放出ワクチン及びシングルショットワクチ ンとして様々に記載されているタイプのワクチン製剤に関する。本発明の製剤は 人及び獣用ワクチンとしての使用向けであり、後で液体懸濁液中に配合される乾 燥粉末の形態で、あるいは投与用に固体ペレット又はインプラントで提供される 。典型的には、液体懸濁液の形態をした本発明のワクチン製剤の投与は非経口投 与、例えば皮下又は筋肉内注射による。 発明の背景 1回の投与でフルコースのワクチンの送達は人及び獣医学双方で魅力があり、 いくつかの特許及び他の公開(例えば、UK特許第1,567,503号)明細 書がこの可能性について扱っている。獣適用の場合、利点には以下がある: (i)時間減少-動物は1回だけ処置すればよい (ii)コスト減少-1回の獣医訪問及び処置コスト減少 (iii)推奨される投与スケジュールで保証されるコンプライアンス(投与回数 、投与間隔)。 人医学でも上記3つの利点が重要であり、コンプライアンスは幼児への反復ア クセスがしばしば不可能である開発途上国で極めて重要である。加えて、特に幼 児で予防接種に伴う痛み及び苦痛は、人医学で1回のワクチン投与を有利にする 追加理由である。 不活化ワクチン(通常、破傷風又はジフテリアトキソイド)を用いた予防接種 の初期研究では、少くとも4週間、好ましくはそれ以上の投与間隔で、2回以上 の別個のワクチン投与の重要性を証明した。3回目の投与は、特に母性抗体の移 行が初期免疫応答を妨げる若い動物又は幼児で、十分な免疫応答を誘導するため に時々必要である。 理論免疫学における最近の研究はこれらの発見を支持して、“親和性成熟”と いう語句を導入した。親和性成熟とは、望ましい免疫原に対する高親和性抗体を 分泌する形質細胞が優先的に選択されて、それより低い親和性の抗体を分泌する 形質細胞が失われるプロセスについて表す。そのプロセスは抗原結合に関して濾 胞樹状細胞と形質細胞との競合を伴い、このため限定量の抗原の存在下のみで有 効に生じることができる。親和性成熟のプロセスは一次ワクチン投与後2〜3週 目まで始まらないことがあり、2回目の抗原投与はそのプロセスが有効に完了す るまで行われないことが重要である。これは、1回目の用量が多すぎる抗原を含 有していないならば、多数回予防接種スケジュールで容易に達成できる。しかし ながら、このプロセスを1回の遅延放出ワクチン投与で達成するためには、2回 目以後の投与分がそれらの抗原配合分を早く放出しすぎないことが重要である。 これを達成するために、抗原は規定された分解時間を有するマトリックス内に含 有されねばならない。このマトリックスは生分解性であるべきであるが、生物適 合性マトリックスが許容されるとして提案されていた。いくつかの選択肢がCox & Coulter,1992により記載されている。 遅延放出ワクチンを開発する大きな努力はE1dridgeら,1990;1991の研究で集 約しており、彼等は抗原含有微小球を作るために生分解性コポリマー-ポリラク チドコグリコリドを用いて、インビボで抗原含有分の遅延放出を観察した(オー ストラリア特許明細書第79929/87号及び33433/89号参照)。類 似の観察は、アクリレートポリマーから作られるナノ粒子を用いて、Kreuter,1 990により報告された。上記研究者らは遅延放出ワクチンの概念が可能であると 示す ことができたが、彼等がワクチンの製造に用いたプロセスはワクチンのルーチン 製造にとり不適にするいくつかの欠点をもっていた。主要な問題は: (i)変性させる化学的及び物理的条件への生物学的物質の暴露 (ii)スケールアップの困難性 (iii)親水性化合物(例えば、タンパク質)の低い配合効率 であった。 Vectorpharma International SpAの欧州特許公開第486959号明細書では 、薬理活性物質を含有した制御放出粒状医薬組成物、即ちポリ乳酸、ポリグリコ ール酸及びそれらのコポリマーのような生分解性ポリマー、及び/又は多糖ゲル 化及び/又は生物付着性ポリマー、両親媒性ポリマーを含めた他のポリマー、粒 子の界面性質を変える物質と薬理活性物質を含んだ組成物について開示されてい る。その医薬組成物の製造に際しては、ポリマー物質が溶媒の不在下又は最少必 要量の溶媒中で界面性質を変える物質と同時溶解され、その後薬理活性物質が最 終粒子の形成前に、例えばエマルジョン、押出し、スプレードライ又はスプレー 凝固技術によりポリマー溶液に溶解又は分散される。前記のように、この技術は 、薬理活性物質がポリマー化合物とその溶媒との混合液に直接暴露され、それが 薬理活性物質として用いられる生物学的物質を変性させてしまうという大きな欠 点をもっている。 免疫原にコンホメーション変化がない、換言すれば免疫原の天然構造を維持し ていることを保証するように、免疫原性物質が有機溶媒又は他の有機相に溶解状 態で暴露されない、ワクチン製剤及びその製造方法を提供することが本発明の主 目的である。 発明の概要 本発明の第一面によれば、アルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原を 含んでなる、安定な粒状形の即時放出ワクチン製剤が提供される。 本発明のこの面によれば、アルミニウム塩吸着免疫原の水性懸濁液を形成して 、その懸濁液をスプレードライするステップを含んでなる、上記のような安定な 粒状形をした即時放出ワクチン製剤の製造方法も提供される。 類似製剤のフリーズドライ又は凍結乾燥はCsizerら(US特許第457827 0号)により記載されている。このプロセスはいくつかの欠点を有しており、最 も重要なことはアルミニウムゲル構造の部分的保留が達成できるようにデキスト ラン及びタンパク質双方を多量に加える必要性である(各々40及び6〜4mg/m l)。タンパク質のこの多量添加はアルミニウムゲルからワクチン抗原をはずすよ うに作用することがあり、加えてほとんどの場合に免疫原性であり、結果的にワ クチン抗原に対する免疫応答を台無しにしがちである。凍結乾燥に伴う他の問題 は、大規模生産が難しく、設備コストがかなり高くて、得られる製品が易流動性 微細顆粒よりもむしろフレークを形成し易いことである。 意外にも、アルミニウムゲルのゲル形成性質は、安定化効果を発揮しうるいか なる他の物質(最少量のワクチン抗原、典型的には1〜10μg/mlは別にする) の非存在下であってもスプレードライ中に完全に保持される。スプレードライ粉 末への水の添加により、出発物質と類似した沈降性質で、典型的ゲルを即時に形 成する。 本発明の第二面によれば、安定な粒状形で制御又は遅延放出ワクチン製剤が提 供され、その粒子は別々の免疫原含有部分を含む生分解性ポリマーの連続マトリ ックスを含んでなる微小球粒子である。 この面において、本発明は、上記生分解性ポリマーを溶解させた連続有機相中 に免疫原と場合によりアジュバントを含む水性懸濁液のエマルジョンを形成し、 その後油中水型エマルジョンをスプレードライして、別々の免疫原含有部分を含 むポリマーの連続マトリックスを含んだ上記微小球粒子を形成するステップを含 んでなる、前記のように安定な粒状形の制御又は遅延放出ワクチン製剤の製造方 法も提供する。 別の方法において、これらの微小球粒子は、上記生分解性ポリマーを溶解させ た連続有機相中、粒状免疫原含有物質、好ましくは広く前記されるような安定な 粒状形の即時放出ワクチン製剤と場合によりアジュバントの懸濁液をスプレード ライして、別々の免疫原含有部分を含むポリマーの連続マトリックスを含んだ上 記微小球粒子を形成することにより作られる。 これら2つのプロセスは、例えばEldridgeら,1991、O'Haganら,1991、Singh ら,1991及びBodmeier & Cheng,1988で既に記載された方法よりも大きな利点を 示す。Eldridgeら,1991及びBodmeier & Cheng,1988のプロセスにおいて、タン パク質はPLGを溶解するために要求される有機溶媒に直接暴露される。結果的 に、抗原は変性され、ほとんどの抗原は水溶性であるため、配合効率は乏しくな る。O'Haganら,1991及びSinghら,1991ではこれらの欠点を克服するために試み られる複雑なプロセスを考案した。いずれのプロセスも商業的規模にできず、加 えて前者は乏しい配合効率を示し、後者は多量の外来タンパク質の注入を要した 。 最後に、これらの方法はいずれもアジュバントの同時配合に本来向いていない 。 本発明の即時放出ワクチン製剤と制御又は遅延放出ワクチン製剤は双方とも、 好ましくは10nm〜250μm、更に好ましくは1〜100μmの範囲内にある 微小球粒子の形態をしている。 安定な粒状形をしたワクチン製剤は、少くとも1種の即時放出ワクチン製剤及 び/又は少くとも1種の制御又は遅延放出ワクチン製剤を医薬又は獣薬用に許容 されるキャリア又は希釈剤と混合することにより、投与用のワクチン組成物に作 られる。非経口投与用のワクチン組成物の製造用に適したキャリア又は希釈剤は 当業界で周知である。一方、ワクチン組成物は既知キャリア物質と固体ペレット 又はインプラントの形態で作ってもよい。 発明の詳細な説明 本発明によれば、制御又は遅延放出ワクチン製剤の免疫原含有微小球は、非常 に高い処理量のポテンシャルで製造のワンステッププロセスにより作られる。最 終製品は易流動性粉末である。通常ではプロセスの必須成分ではないが、アジュ バントは免疫原と共にこれらの微小球中に配合され、これはいくつかの利点を示 す: (i)免疫原は乾燥プロセス中に選択された立体配置で保たれる。 (ii)アジュバントはパルス放出毎に免疫系を刺激するために役立つ。 (iii)インビボ滞留時間中に、遅延放出ポリマーは生分解をうけるが、免疫原 は固体支持体への付着により熱及びおそらく酵素変性から保護される。 本発明に至る研究において、アルミニウム塩吸着免疫原が複雑な技術と安定剤 の過剰及び許容されない使用によらずに粉末又は他の乾燥形で製造できないと通 常考えられていたため、即時放出組成物は安定な固体乾燥形で提供しうることが 意外にもわかった(例えば、Csizerら)。しかしながら、本発明の第一面によれ ば、安定な固体製品は水性懸濁液中で作られたアルミニウム塩吸着免疫原を乾燥 することにより易流動性粉末として製造できることがわかった。免疫原は、例え ば水酸化アルミニウム又はリン酸アルミニウムのようなアルミニウム塩アジュバ ントに吸着させられる。好ましくは、懸濁液はタンパク質安定剤も含有し、適切 な安定剤には例えば糖とトレハロース、ラクトース、デキストロース及びグルコ サミンのような糖誘導体がある。次いで得られた懸濁液は乾燥、好ましくはスプ レードライされて、易流動性粉末を形成する。前記のように、このようなアルミ ニウム塩吸着免疫原の乾燥は免疫原を変性せず、しかもアルミニウム塩アジュバ ントを分解しないことがわかり、実際に予備実験からの結果では免疫原の免疫原 性がこのような粉末処方で高まることを示している。 発明の第二態様によれば、制御又は遅延放出マイクロカプセル化ワクチンの製 造プロセスが提供される。このプロセスでは、生分解性ポリマーが溶解された連 続有機相中に、好ましくはアジュバントと共にワクチン免疫原を乳化させるが、 それらはすべて水相中である。次いでこの油中水型エマルジョンは、アジュバン トと共に免疫原の少くとも1種の、但し好ましくは多くのポケットを取り囲んだ ポリマーの連続マトリックスを含んだ微小球を形成するように、適切な条件下で スプレードライされる。 このプロセスによれば、スプレードライ前に形成されるエマルジョンは、前記 先行技術の遅延放出ワクチン組成物の製造で作られた水中油型エマルジョンと対 照的に、油中水型エマルジョンであることが注記される。 上記プロセスの修正法において、微小球は有機溶媒中ポリマー溶液中における 微粒子免疫原の懸濁液である微小滴をスプレードライすることにより作られるが 、その微粒子抗原はポリマー溶液に溶解していない形であり、好ましくはここで 記載された安定な粒状形をした即時放出ワクチン製剤である。 本発明のワクチン製剤は、例えば破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、 百日咳抽出ワクチン、インフルエンザウイルス等を含めた、人及び獣用ワクチン 双方で知られる様々な免疫原に関して使用に適している。 本発明で用いられる生分解性ポリマーは、非水相中に存在でき、生物適合性で あり、インビボで遅延分解できる、いかなるポリマー物質であってもよい。適切 なポリマーには、例えばポリエステル、ポリオルトエステル、ポリ無水物及びシ アノアクリレートと一部のタンパク質及び多糖類を含めた様々な天然ポリマーが ある。本発明による使用に特に適したポリマーにはD-、L-及びDL-ポリ乳酸 (D-PLA、L-PLA、DL-PLA)及びポリグリコール酸(PGA)のホ モポリマーとそれらの様々なコポリマー(PLG)がある。好ましくは、油中水 型エマルジョンの形成には、1種以上の乳化剤が使われ、適切な乳化剤には例え ばツイーン(Tween)80、スパン(Span)85と様々なレシチン及びレシチン 誘導体がある。 本発明による遅延放出ワクチン製剤中への配合に適したアジュバントには、既 に記載されたアルミニウム塩アジュバント(水酸化アルミニウム又はリン酸アル ミニウム)だけでなく、ワクチン分野で周知の他の粒状及び非粒状アジュバント がある。適切なアジュバントは、例えばCox及びCoulter,1992により記載されて いる。 本発明のワクチン製剤及びその製造方法に関する他の特徴は、下記非制限例か ら明らかであろう。 例1 即時放出破傷風ワクチンの製造 破傷風菌(Clostridium tetani)を無タンパク質カゼイン加水分解産物培地で 6日間培養したところ、約60Lf/ml(インビトロフロキュレーション単位)の 破傷風毒素が生産された。細菌細胞及び残屑を遠心により除去し、その後毒素を 濃縮し、30,000MWカットオフ限外濾過膜で洗浄した。ホルムアルデヒド 及びリジン溶液を各々0.3及び0.9%w/vの最終濃度まで加え、トキソイド 化を37℃で2週間続けた。得られたトキソイドを硫酸アンモニウム沈降により 精製した。 破傷風トキソイドを、連続攪拌下でアルミニウムアジュバントの懸濁液への抗 原のゆっくりした添加により、アルミニウム塩アジュバント(水酸化アルミニウ ム又はリン酸アルミニウム)に吸着させた。攪拌を一夜続けた。水酸化アルミニ ウムゲルはSuperfos,Denmarkから“アルヒドロゲル”(Alhydrogel)として販 売されていた。リン酸アルミニウムゲルはリン酸三ナトリウムでの塩化アルミニ ウムの溶液の逆滴定により作った。所望時に、安定剤を50%(w/v)の濃度ま で水に溶解し、その後吸着された破傷風トキソイドに加えて、表1で示された必 要な最終濃度にした。 アルミニウム塩吸着破傷風トキソイドの水性懸濁液を80psi(約5.6kg/cm2 )の噴霧圧力及び60℃の出口温度において40/100/120同軸タイプ ノズル装備のドライテック・コンパクト・ラボラトリー・スプレー・ドライヤー (Drytec Compact Laboratory Spray Dryer)でスプレードライした。得られた 微小球は直径約3μm程度の大きさを有し、これを易流動性粉末として集めた。 例2 即時放出ジフテリアワクチンの製造 ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheria)は、0.2%(w/v)の全窒素 含有率を有するように修正されたカゼイン加水分解産物を配合して、1.5%( w/v)マルトースを含有した培地で培養した。 種を管で24時間表面培養物として増殖させ、その後500mlエルレンマイヤ ーフラスコ中250ml容量に接種し、200rpmでテーブル回転しながら35℃ で3日間インキュベートした。 毒素を濾過により清澄化して細菌を除去し、限外濾過(50,000MWカッ トオフ)により原容量の1%まで濃縮し、次いでその容量において原容量の半分 のPBSで洗浄した。最終精製は2200Lf/mgタンパク質窒素の純度までセフ ァデックス(Sephadex)G-100カラムで行った。操作はCox(1975)で詳細に 記載されている。ホルムアルデヒド及びリジン溶液を各々0.3及び0.9%( w/v)の最終濃度まで加え、トキソイド化を37℃で4週間続けた。 ジフテリアトキソイドを破傷風トキソイドに関して前記されたようにアルミニ ウム塩アジュバントに吸着させ、アルミニウム塩吸着ジフレリアトキソイドの水 性懸濁液を前記のようにスプレードライした(例1)。 例3 即時放出ボツリヌス菌C&Dワクチンの製造 ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)株C及びDをSterne(1958)から修 正さ れたセロファン袋装置で増殖させた。袋外部の増殖培地は修正コーン浸漬培地で あって、透析袋内においてPBSで平衡化させた。ボツリヌス菌の種培養物をP BSに接種し、嫌気性条件下37℃で18日間インキュベートした。次いで透析 袋の内容物を回収し、細胞を遠心除去し、ホルムアルデヒドを0.5%(w/v) の最終濃度まで加えた。トキソイド化を37℃で完了(7〜14週間)まで続け 、効力をBritish Pharmacopoeia-Veterinary(1985)で記載されたように調べた 。 ボツリヌストキソイドタイプC及びDをクイル(Quil)A(Superfos)と混合 し、破傷風トキソイドに関して前記されたようにスプレードライした(例1)。 例4 百日咳菌由来PTD即時放出ワクチンの製造 百日咳菌(Bordetella pertussis)の培養物を、振盪フラスコ中において1mg /ml 2,6-ジメチルβ-シクロデキストリンを含有した修正Stainer及びSholte 培地(Stainer & Sholte,1970)で増殖させた。フラスコは、約2.0×1010 生物/mlの細胞密度に達したとき、180rpmで42時間静かに攪拌しながら37 ℃でインキュベートした。 百日咳毒素(PTX)を濾過で清澄化後に培養上澄から精製した。PTXを本 質的にSekuraら(1985)で記載されたようにアフィニティクロマトグラフイーで アシアロフェチュインと特異的に結合させ、洗浄し、その後pH9.0の50mM トリス/4M尿素緩衝液で溶出させた。 PTXは、反応が9mMリジンの添加で終結したとき、pH9.6で2.5mMグ ルタルアルデヒドの存在下4℃で48時間かけてトキソイド化させた。その方法 は本質的にオーストラリア特許明細書第601415(71581/87)号で 記載されたとおりであった。得られた百日咳トキソイド(PTX)をアルミニウ ム塩アジュバントに吸着させ、前記のようにスプレードライした。 例5 遅延放出破傷風ワクチンの製造 A.エマルジョン操作 ポリラクチド及びポリグリコリド(PLG)の50:50及び85:15コポ リマーとポリ乳酸(PLA)のホモポリマーをUSA、アラバマ州、バーミンガ ムのバーミンガム・ポリマー社(Birmingham Polymers Ltd.)から得た。コポリ マーをクロロホルム又はトリクロロエチレン5部及び1,1,2-トリクロロエ タン3部の混合液に10%w/v溶解率まで溶解させた。これらポリマー溶液の各 々について、エマルジョンを下記のように作った: (a)ポリマー溶液93部に大豆レシチン1部及びアルミニウム塩吸着破傷風ト キソイドの水性懸濁液6部を加えるか、又は (b)ポリマー溶液88部にツイーン80及びスパン85の1:5混合物1部と アルミニウム塩吸着破傷風トキソイドの水性懸濁液11部を加えた。 アルミニウム塩吸着破傷風トキソイドの水性懸濁液の調製法は前記例1で記載 されている。混合液を超音波プローブ又は高速ブレンダー〔例えば、シルバーソ ン(Silverson)ブレンダー〕で激しく攪拌して、ミルク様粘稠性及び外観の安 定な油中水型エマルジョンを得た。このエマルジョンを30psi(約2.1kg/cm2 )の噴霧圧力及び35℃の出口温度において40/100/120同軸タイプ ノズル装備のドライテック・コンパクト・ラボラトリー・スプレー・ドライヤー でスプレードライした。得られた微小球は直径30μm程度の大きさを有し、こ れを易流動性粉末として集めた。微量の残留有機溶媒を真空蒸発により除去した 。いくつかの製剤を下記可変要素を考慮して作った: (a)ポリマーの選択 -50:50PLG 85:15PLG PLA (b)アジュバントの選択-水酸化アルミニウム -リン酸アルミニウム (c)安定剤の選択 -0、0.5及び5.0% トレハロース B.懸濁操作: ポリマー溶液を前記セクションAで記載されたように調製し、その後例1で記 載されたように調製された粒状即時放出アルミニウム塩吸着破傷風トキソイドの 微小球を最終1%w/v懸濁液に加えた。混合液を十分に攪拌して均一懸濁液を維 持し、前記セクションAで記載されたように30μm程度の粒度までスプレード ライした。一部の実験では、アルミニウム塩アジュバントの不在下で小さな微小 球にスプレードライされた破傷風トキソイドを同様にポリマー溶液に懸濁し、大 きな微小球は前記のようにスプレードライした。 例6 エマルジョン操作による遅延放出ボツリヌス菌C&Dの製造 PLGの50:50及び85:15コポリマーとホモポリマーPLAをジクロ ロメタンに10%w/vまで溶解した。これらポリマー溶液の各々について、油中 水型エマルジョンを下記のように作った:ポリマー溶液88部にツイーン80及 びスパン85の1:5混合物1部とボツリヌス菌C及びDとクイルAの水性混合 液11部を加えた。混合液を高速ブレンダーで激しく攪拌し、その後15psi( 約1.1kg/cm2)の噴霧圧力及び65℃の入口温度において60/100/12 0ノズル装備のドライテック・コンパクト・ラボラトリー・スプレー・ドライヤ ーで直ちにスプレードライした。得られた微小球は直径約20μmの大きさを有 し、これを易流動性粉末として集めた。微量の残留有機溶媒を真空蒸発により除 去した。 例7 インプラント中への微小球の配合 本発明の微小球粒子は、特に家畜及び同伴動物の皮下組織中への埋込み用に、 インプラントに形成してもよい。この方法は簡単で容易にパッケージ化される装 置で多数の微小球を送達する利点を有している。インプラントは、特定のワクチ ン又は活性免疫原にとり望ましい放出を行わせるために、“即時”放出微小球、 “遅延放出微小球”又は遅延及び即時放出微小球双方の規定混合物を含有してい てよい。これらのインプラントは通常円柱形であり、標準製薬打錠操作により作 キストロース、リジン及びステアリン酸マグネシウムのような様々な賦形剤を、 圧縮及び打錠プロセスを助けるために加えてもよい。崩壊剤〔例えば、デンプン も埋込み時における微小球の分散特徴を増すために加えてよい。インプラントの 大きさは1回当たりに要求される微小球の量に応じて変わるが、通常直径2〜4 mm及び長さ3〜10mmの範囲である。更にポリマーコーティングも、埋込み後に 活性免疫原の放出を促進又は遅延させるために、インプラントに適用してよい。 例8 A.ワクチン製剤の試験 (a)インビトロ試験 リン酸アルミニウムゲルを最終濃度10%w/vのクエン酸ナトリウムを含有し た塩水に2mgAlPO4/mlまで希釈により溶解させた。サンプルを一夜又は完 全に透明になるまで37℃でインキュベートした。この処理で、既に結合したタ ンパク質分子が下記アッセイのために遊離された水溶液を得た。 破傷風プロトトキシン 精製された破傷風プロトトキシンを自己分解の開始前に回収された破傷風菌の 細胞から抽出により得た。好ましくは、細胞を接種後72〜90時間目に回収し 、直ちに4℃で冷却し、その温度で後の処理中保った。培養物を10,000g で25分間遠心し、0.15M NaClで2回洗浄し、その後1mMフェニルメ チルスルホニルクロリド(PMSF)、1mg/mlペプスタチン及び1mg/mlロイペ プチンを含有した1M NaCl、0.1Mクエン酸ナトリウムpH7.5に原 容量の1/30まで再懸濁した。16時間後、抽出されたプロトトキシンを遠心 により細胞残屑から分離した。初回プロトトキシン精製は沈降、40%飽和硫酸 アンモニウム、その後1mMPMSFと各1mg/mlのペプスタチン及びロイペプチン を含有したpH6.8の0.1Mリン酸緩衝液への再懸濁によった。最終精製は FPLCの陰イオン交換カラムにおいてこの緩衝液で行った。 ジフテリア毒素 例2で記載されたような純度2200Lf/mgタンパク質窒素の精製ジフテリア 毒素 ボツリヌスC及びD毒素 ボツリヌス毒素を濾過により清澄化し、その後濃縮し、限外濾過(50,00 0MWカットオフ)により部分的に精製した。 百日咳PTX PTXを例4で記載されたように精製した。最終純度は99%を超えていた。 酵素イムノアッセイ 精製された抗原をpH9.6の0.05M炭酸水素ナトリウムで10μg/ml( 約5Lf/ml)に希釈し、4℃で一夜ポリスチレンプレート〔マキシゾルブ社(Max isorb/NUNC),デンマーク〕をコートするために用いた。このインキュベート後 に、内容物を吸引し、ウェルを20℃で1時間にわたりpH7.2の0.01M リン酸緩衝液(PBS)中カゼイン溶液(1mg/ml)で後コートした。内容物を 再び捨て、ウェルを安定化溶液ですすぎ、その後プレートを乾燥し、密封金属ホ イルポ ーチで貯蔵した。 すべての血清希釈はカゼインを含有したPBSツイーン希釈液、ブルーデリュ ーアント(Blue Diluent)(CSL、オーストラリア)で行った。試験サンプル を20℃で60分間インキュベートし(0.1ml/ウェル)、PBSツイーンで 6回洗浄し、その後西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)-複合化ヒツジ抗マ ウスIg、ヒツジ抗ウマIg又はウサギ抗ヒツジIgと共に同様にインキュベー トした。ペルオキシダーゼ活性をH22及びテトラメチルベンジジンを含有した 基質溶液0.1ml/ウェルの添加により測定した。室温で5分間後、反応を0. 05ml/ウェル0.5M H2SO4の添加により停止させた。吸光度読取りは自 動EIAプレートリーダーにより450nmで行った。115IU/mlの副標準血清 の滴定がすべてのプレートに含まれていた。 (b)インビボ試験 ナイーブマウスに全部で0.1〜1.0Lfの破傷風トキソイドと各1μgのジ フテリアトキソイド及びPTDを皮下投与した。マウスから規則的間隔で眼採血 し、それらの血清抗体レベルを前記の有効なアッセイを用いてEIAにより試験 した。 ヒツジに2cpu/回のボツリヌスCトキソイド、21.8cpu/回のボツリヌスD トキソイド及び0.4mgのクイルAを含有した二価ボツリヌスを投与した。 ウマに10Lf/回の破傷風トキソイドを筋肉内経路で投与した。 B.即時放出製剤の結果 表1は例1に従い作られたいくつかの微小球即時放出ワクチン製剤に関するイ ンビトロ及びインビボ試験データについて示している。群7は陽性コントロール であった;100の力価がバックグラウンドと考えられる。水酸化又はリン酸ア ルミニウムいずれかに吸着された破傷風トキソイドと一緒に5%トレハロースの 含有で、インビトロ活性の保持率が高くて免疫原性の減少がない微小球を形成で きたことがわかる(群2及び6)。 表2は微小球即時放出ジフテリアトキソイド(DT)及び百日咳PTDワクチ ンに関するマウスのインビボ試験データについて示している。すべての場合にお いて、乾燥微細粒状ワクチンは、乾燥時にゼロ喪失という仮定に基づき同用量レ ベルで投与されたときに、それが作られた液体ワクチンと少くとも同じくらい免 疫原性であったことがわかる。 表3は微小球即時放出破傷風ワクチンに関するウマのインビボ試験データにつ いて示している。結果は2回目投与後4週目の二次力価を示している(投与は4 週間隔で行った)。すべてのウマは一次免疫後4週目に血清反応陰性であった。 乾燥ワクチンで追加免疫されたウマ(ウマ1、2及び7)は、液体ワクチン追加 免疫をうけたウマ(ウマ8)よりも良い力価を平均して有することがわかる。 表4はクイルAで補助された微小球即時放出ボツリヌスC&Dワクチンに関す るヒツジのインビボ試験データについて示している。1群動物5匹に投与した。 2回の乾燥即時放出ワクチン投与は、12週間の試験期間にわたり、2回の普通 液体ワクチン投与と同一結果を示したことがわかる(群2cf.群1)。 C.遅延放出製剤の結果 表5はいくつかの微小球遅延放出ワクチンに関するインビボ試験について示し ている。陰性コントロールである群1を除き、すべてのマウスに1Lf破傷風トキ ソイドを投与した。群2は陽性コントロール(液体アルミニウム吸着破傷風トキ ソイド)であり、群3は未吸着抗原である。群4〜7は懸濁操作により、群8〜 13はエマルジョン操作により調製した。実質的遅延放出応答は、特に群9、1 1及び13でみることができる。 表6はいくつかの微小球遅延放出ワクチンに関するインビボ試験について示し ている。これらのワクチンは抗原安定剤としてトレハロース(5%w/v)を用い て作り、マウスに1回当たり0.1Lf破傷風トキソイドを投与した。すべてのワ クチンを1回の投与で与え、特定時期にアッセイ用に採血した。結果は、液体又 は乾燥いずれかだけで即時放出ワクチンをうけた群(群1〜3)で応答する腐蝕 と比較して、すべての遅延放出ワクチンで有意な遅延放出応答を示す。 表3はウマにおける破傷風トキソイドワクチンの結果について示している。1 回の即時放出ワクチン投与(ウマ9及び10)では8週間の研究期間にわたりウ マで検出しうる抗体レベルを誘導できなかったことがわかる。逆に、即時及び遅 延放出成分双方を含有したワクチンを1回投与したウマ(ウマ3〜6)は遅延放 出の結果として8週目に明確な抗体力価を示した。8週目の力価は2回のワクチ ン投与をうけたウマの場合ほど高くなかったが、力価はより長く続くことが予想 される。 表4はヒツジのボツリヌスC及びDワクチン投与の結果について示している。 1回の遅延放出ワクチン投与は、それら自体(群3及び4)で及び即時放出ワク チンと組合せると、2回の即時放出ワクチン投与に匹敵して、1回の即時放出ワ クチン投与から予想される場合をかなり超えた力価を12週目に有することがわ かる。この結果がアジュバントとしてクイルAを用いて得られたことも更に重要 である。 例9 スプレードライを用いた懸濁経路による制御放出ワクチンの製造 この方法はトキソイド懸濁液の少量サンプル、典型的には10ml中0.6〜1 g又は60ml中1.6〜2gで用いたが、これは標準スプレードライヤーでは処 理できない。このような少量を処理できる特別なスプレードライヤーを設置し、 圧電力超音波ノズル〔ソノテック社(Sono-Tek Corp.)モデル8700-120 MS〕を用いてスラリーを噴霧した。このノズルの利点は、少量の物質を集める ことを困難にする大きな空間と表面を要する多量の二次液の使用又は高圧の使用 なしに小滴を作れることである。そのユニットに熱気、冷気及びフィルター源を 設けた。熱気は噴霧スプレーを運んで、水を蒸発させた。次いで冷気は乾燥サン プルをフィルター上に集める前に熱気と混合させた。11cm径フィルターの底を 真空源に接続した。装置に3つの熱電対、即ちノズル近くの上部に1つ、装置の 中央に1つ及びフィルターに1つがあった。 2タイプのサンプル、(1)各ボトルが無発熱物質水12ml中にAlPO40 .6gを含有した、AlPO4に吸着された30,000Lf破傷風トキソイドの “飽和”調製液、及び(2)無発熱物質水60ml中AlPO41.65gに吸着 された30,000Lf破傷風トキソイドの“飽和/3”調製液を処理した。双方 のサンプルは無菌であった。攪拌条件下で加えられたスラリーの供給速度は1〜 3ml/minであった。120khzで作動するノズルの電力は約7ワットであった。 フィルターを真空の水銀で6に、冷気を500cm3/minにセットした。典型的な 熱電対読取りはノズル近くの上部で63〜86℃、中央で83〜85℃及び収集 フィルター近くの底部で46〜58℃であった。 製品の顕微鏡写真では、希釈された方のサンプルで5〜20ミクロン球及び濃 縮された方のサンプルで10〜30ミクロンを示した。固体回収率は40〜70 %であった。 “飽和”サンプルからの製品を3分割し、各々固体物0.865gであった。 溶媒200ml中各ポリマー20gの3つの溶液を作った。ポリ(DL-ラクチド )(0.5g/dlで内部粘度0.73)及び85/15ポリ(DL-ラクチド-コグ リコリド)(0.5g/dlで内部粘度0.65)をトリクロロエチレン5部、1, 1,2-トリクロロエタン3部に溶解し、50/50ポリ(DL-ラクチド-コグ リコリド)(0.5g/dlで内部粘度0.71)をクロロホルム5部、1,1,2 -トリクロロエタン3部に溶解した。固体物を溶液に分散し、30分間攪拌して から、20psi(約1.4kg/cm2)で2液ノズル〔スプレーイング・システムズ (Spraying Systems)、液体キャップ40100、空気キャップ120〕でスプ レーした。それを室温空気中にスプレーし、乾燥後に布フィルターで回収した。 粒子を104ミクロン篩で分けた。 “飽和/3”サンプルからの製品も本質的に同様に処理したが、但しこの場合 にはサンプル1.5gを各最終スプレーランに使い、したがってトキソイド固体 物対ポリマーの比率は“飽和”ケースの0.965対20の代わりにこのケース では1.5〜20であった。 例10 スプレードライエマルジョン技術によるポリラクチドカプセル化トキソイドの製 造 バーミンガム・ポリマーズ社供給のポリ(DL-ラクチド)(内部粘度0.7 3g/dl)20gを磁気スピン棒で一夜攪拌することによりトリクロロエチレン1 05ml及びトルエン70mlの混合液に溶解させた。ドキュセートナトリウムとし ても知られるジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(2.0g)を溶解が完了す るまで攪拌しながら加えた。アルミニウム塩吸着破傷風トキソイドの飽和水性懸 濁液(12ml)をポリマー溶液に細流で加え、スピン棒で攪拌した。更に、超音 波プローブもいれて、この少量の溶液で安定なエマルジョン調製のために必要な 剪断を加えた。混合液をスプレードライ室内にいれられた2液スプレーノズルに シリンジで約30ml/minで供給した。スプレー室への入口温度は環境であり、ノ ズル圧力は20psiで制御した。製品を乾燥後に出口フィルターソックスから取 り出した。 参考文献: 1.Cox,J.C.及びCoulter,A.R.(1992),″Advances in adjuvant techn ology and application″(アジュバント技術及び適用の進歩)in Animal Paras ite Control Utilising Biotechnology,ed.W.K.Yong,CRC Press Inc.,Boc a Raton,Florida,pp.49-112. 2.Eldridge,J.H.,Hammond,C.J.,Meulbroek,J.A.,Staas,J.K.,G illey,R.M.及びTice,T.R.,Controlled vaccine release in the gut-assoc iated lymphoid tissues.I.0rally administered biodegradable microsphere s target the Peyer's patches(腸関連リンパ組織における制御ワクチン放出. I.経口投与された生分解性微小球はパイアー斑を標的にする),J.Control. Release,11,205,1990. 3.Eldridge,J.H.,Staas,J.K.,Meulbroek,J.A.,McGhee,J.R.,Ti ce,T.R.及びGilley,R.M.,Biodegradable microspheres as a vaccine deli very system(ワクチンデリバリーシステムとしての生分解性微小球),Mol.Im munol.,28,287,1991. 4.Kreuter,J.,Large-scale production problems and manufacturing of nanoparticles in Specialized Drug Delivery Systems(特殊薬物デリバリーシ ステムにおける大規模生産問題及びナノ粒子の製造),Manufacturing and Prod uction Technology,Tyle,P.,Ed.,Marcel Dekker,New York,1990,257. 5.O'Hagan,D.T.,Jeffery,H.,Roberts,M.J.J.,McGee,J.P.及びDa vis,S.S.,Controlled release microparticles for vaccine development( ワクチン開発用の制御放出微粒子),Vaccine,9,768,1991. 6.Singh,M.,Singh,A.及びTalwar,G.P.,Controlled delivery of diph theria toxoid using biodegradable poly(D,L-lactide)microcapsules(生 分解性ポリ(D,L-ラクチド)マイクロカプセルを用いたジフテリアトキソイ ドの制御デリバリー),Pharm.Res.,8,958,1991. 7.Bodmeier,R.及びCheng,H.,Preparation of biodegradable poly(±) lactide microparticles using a spray-drying technology(スプレードライ技 術を用いた生分解性ポリ(±)ラクチド微粒子の製造),J.Pharm.Pharmacol. ,40,754,1988. 8.Cox,J.,New methods for the large-scale preparation of diphtheria toxoid:Purification of toxin(ジフテリアトキソイドの大規模製造のための 新規方法:毒素の精製),App.Microbiol.,29,464,1975. 9.Sterne,M.,The growth of Brucella abortus strain 19 in aerated di alysedmedium(通気透析培地中ブルセラ・アボータス株19の増殖),J.Gen. Micro.,18,747,1958. 10.British Pharmacopoeia-Veterinary(1985),Her Majesty's Statione ryOffice,London. 11.Stainer,D.及びSholte,M.,A simple chemically defined medium fo r the production of Phase I Bordetella pertussis(I期百日咳菌の生産のた めの簡単な化学的に規定された培地),J.Gen.Micro.,63,211,1970. 12.Sekura,R.D.,Zhang,Y.I.及びQuentin-Mi1let,M-J.B.,Pertussi s toxin:Structural elements involved in the interaction with cell(百日 咳菌毒素:細胞との相互作用に関与する構造要素),Pertussis toxin.Ed.Sek ura et al.,Academic Press,p.45,1985.
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年9月22日 【補正内容】 この面において、本発明は、上記生分解性ポリマーを溶解させた連続有機相中 に免疫原と場合によりアジュバントを含む水性懸濁液のエマルジョンを形成し、 その後油中水型エマルジョンをスプレードライして、別々の免疫原含有部分を含 むポリマーの連続マトリックスを含んだ上記微小球粒子を形成するステップを含 む、前記のように安定な乾燥粒状形の制御又は遅延放出ワクチン製剤の製造方法 も提供する。 別の方法において、これらの微小球粒子は、上記生分解性ポリマーを溶解させ た連続有機相中、粒状免疫原含有物質、好ましくは広く前記されるような安定な 粒状形の即時放出ワクチン製剤と場合によりアジュバントの懸濁液をスプレード ライして、別々の免疫原含有部分を含むポリマーの連続マトリックスを含んだ上 記微小球粒子を形成することにより作られる。 これら2つのプロセスは、例えばEldridgeら,1991、O'Haganら,1991、Singh ら,1991及びBodmeier & Cheng,1988で既に記載された方法よりも大きな利点を 示す。Eldridgeら,1991及びBodmeier & Cheng,1988のプロセスにおいて、タン パク質はPLGを溶解するために要求される有機溶媒に直接暴露される。結果的 に、抗原は変性され、ほとんどの抗原は水溶性であるため、配合効率は乏しくな る。O'Haganら,1991及びSinghら,1991ではこれらの欠点を克服するために試み られる複雑なプロセスを考案した。いずれのプロセスも商業的規模にできず、加 えて前者は乏しい配合効率を示し、後者は多量の外来タンパク質の注入を要した 。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年12月20日 【補正内容】 発明の概要 本発明の第一面によれば、アルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原を 含んでなる安定な乾燥粒状形の即時放出ワクチン製剤が提供され、上記粒子はス プレードライすることにより製造された微小球粒子である。 本発明のこの面によれば、アルミニウム塩吸着免疫原の水性懸濁液を形成して 、その懸濁液をスプレードライするステップを含む、上記のような安定な乾燥粒 状形をした即時放出ワクチン製剤の製造方法も提供される。 類似製剤のフリーズドライ又は凍結乾燥はCsizerら(US特許第457827 0号)により記載されている。このプロセスはいくつかの欠点を有しており、最 も重要なことはアルミニウムゲル構造の部分的保持が達成できるようにデキスト ラン及びタンパク質双方を多量に加える必要性である(各々40及び6〜4mg/m l)。タンパク質のこの多量添加はアルミニウムゲルからワクチン抗原をはずす ように作用することがあり、加えてほとんどの場合に免疫原性であり、結果的に ワクチン抗原に対する免疫応答を台無しにしがちである。凍結乾燥に伴う他の問 題は、大規模生産が難しく、設備コストがかなり高くて、得られる製品が易流動 性微細顆粒よりもむしろフレークを形成し易いことである。 意外にも、アルミニウムゲルのゲル形成性質は、安定化効果を発揮しうるいか なる他の物質(最少量のワクチン抗原、典型的には1〜10μg/mlは別にする) の非存在下であってもスプレードライ中に完全に保持される。スブレードライ粉 末への水の添加により、出発物質と類似した沈降性質で、典型的ゲルを即時に形 成する。 本発明の第二面によれば、安定な乾燥粒状形で制御又は遅延放出ワクチン製剤 が提供され、その粒子は別々の免疫原含有部分を含む生分解性ポリマーの連続マ トリックスを含んだスプレードライにより製造される微小球粒子である。 請求の範囲 1.安定な乾燥粒状形の即時放出ワクチン製剤であって、粒子がアルミニウム 塩アジュバントに吸着された免疫原を含んだスプレードライにより製造される微 小球粒子であることを特徴とする、ワクチン製剤。 2.アルミニウム塩アジュバントが水酸化アルミニウム又はリン酸アルミニウ ムである、請求項1に記載のワクチン製剤。 3.タンパク質安定剤を更に含んだ、請求項1に記載のワクチン製剤。 4.安定剤が糖又は糖誘導体である、請求項3に記載のワクチン製剤。 5.安定剤がトレハロース、ラクトース、デキストロース及びグルコサミンか らなる群より選択される、請求項4に記載のワクチン製剤。 6.粒状形が易流動性粉末である、請求項1に記載のワクチン製剤。 7.アルミニウム塩吸着免疫原の水性懸濁液を形成し、その後上記懸濁液をス プレードライするステップを含む、請求項1に記載のワクチン製剤の製造方法。 8.粒子が別々の免疫原含有部分を含む生分解性ポリマーの連続マトリックス を含んだスプレードライにより製造される微小球粒子である、安定な乾燥粒状形 の制御又は遅延放出ワクチン製剤。 9.免疫原含有部分がアジュバントも含んでいる、請求項8に記載のワクチン 製剤。 10.免疫原含有部分がアルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原を含 んだ粒子を含有している、請求項8に記載のワクチン製剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイコブス,アーウィン クレイ アメリカ合衆国ミズーリ州、ユーリカ、バ レー、トレイル、5 (72)発明者 メイスン,ノーバート サイモン アメリカ合衆国ミズーリ州、セント、ルイ ス、ラントン、ドライブ、645

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原を含んでなる、安定な粒 状形の即時放出ワクチン製剤。 2.アルミニウム塩アジュバントが水酸化アルミニウム又はリン酸アルミニウ ムである、請求項1に記載のワクチン製剤。 3.タンパク質安定剤を更に含んだ、請求項1に記載のワクチン製剤。 4.安定剤が糖又は糖誘導体である、請求項3に記載のワクチン製剤。 5.安定剤がトレハロース、ラクトース、デキストロース及びグルコサミンか らなる群より選択される、請求項4に記載のワクチン製剤。 6.粒状形が易流動性粉末である、請求項1に記載のワクチン製剤。 7.アルミニウム塩吸着免疫原の水性懸濁液を形成し、その後上記懸濁液をス プレードライするステップを含む、請求項1に記載のワクチン製剤の製造方法。 8.粒子が別々の免疫原含有部分を含む生分解性ポリマーの連続マトリックス を含んでなる微小球粒子である、安定な粒状形の制御又は遅延放出ワクチン製剤 。 9.免疫原含有部分がアジュバントも含んでいる、請求項8に記載のワクチン 製剤。 10.免疫原含有部分がアルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原を含 んだ粒子を含有している、請求項8に記載のワクチン製剤。 11.生分解性ポリマーがポリ乳酸、ポリグリコール酸及びそれらのコポリマ ーからなる群より選択される、請求項8に記載のワクチン製剤。 12.生分解性ポリマーを溶解させた連続有機相中に免疫原と場合によりアジ ュバントを含む水性懸濁液のエマルジョンを形成し、その後油中水型エマルジョ ンをスプレードライして微小球粒子を形成するステップを含む、請求項8に記 載のワクチン製剤の製造方法。 13.エマルジョンが乳化剤を含有している、請求項12に記載の方法。 14.生分解性ポリマーを溶解させた連続有機相中に粒状免疫原含有物質と場 合によりアジュバントとの懸濁液を形成し、その後懸濁液をスプレードライして 微小球粒子を形成するステップを含む、請求項8に記載のワクチン製剤の製造方 法。 15.粒状免疫原含有物質がアルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫原 を含んでいる、請求項14に記載の方法。 16.請求項1〜6のいずれか一項に記載の少くとも1種の即時放出ワクチン 製剤を医薬又は獣薬用に許容されるキャリア又は希釈剤と一緒に含んでなるワク チン組成物。 17.請求項8〜11のいずれか一項に記載の少くとも1種の制御又は遅延放 出ワクチン製剤を医薬又は獣薬用に許容されるキャリア又は希釈剤と一緒に含ん でなるワクチン組成物。 18.少くとも1種の即時放出ワクチン製剤を安定な粒状形で更に含んでいる 、請求項17に記載のワクチン組成物。 19.即時放出ワクチン製剤がアルミニウム塩アジュバントに吸着された免疫 原を含んでいる、請求項18に記載のワクチン組成物。 20.非経口投与用に適した形をした、請求項16〜19のいずれか一項に記 載のワクチン組成物。 21.キャリアが固体キャリアであり、ワクチン組成物が固体ペレット又はイ ンプラントの形をしている、請求項16〜20のいずれか一項に記載のワクチン 組成物。 22.請求項16〜21のいずれか一項に記載のワクチン組成物の患者への投 与からなる、ヒト又は他の動物患者の予防接種方法。
JP51552994A 1993-01-08 1993-12-24 ワクチン製剤 Expired - Lifetime JP3583128B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US248593A 1993-01-08 1993-01-08
US08/002,485 1993-01-08
PCT/AU1993/000677 WO1994015636A1 (en) 1993-01-08 1993-12-24 Vaccine preparations

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08505152A true JPH08505152A (ja) 1996-06-04
JP3583128B2 JP3583128B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=21701000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51552994A Expired - Lifetime JP3583128B2 (ja) 1993-01-08 1993-12-24 ワクチン製剤

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0678035B9 (ja)
JP (1) JP3583128B2 (ja)
KR (1) KR100291357B1 (ja)
AT (1) ATE218884T1 (ja)
AU (1) AU667003B2 (ja)
CA (1) CA2152949C (ja)
DE (1) DE69332031T2 (ja)
NZ (1) NZ259285A (ja)
WO (1) WO1994015636A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPM855194A0 (en) * 1994-10-04 1994-10-27 Csl Limited Controlled-release pharmaceutical preparations
US5958455A (en) * 1996-02-09 1999-09-28 Quadrant Holdings Cambridge Ltd Oral solid dosage forms, methods of making same and compositions thereof
EP1579851A3 (en) * 1997-08-29 2009-09-02 Corixa Corporation Rapid release encapsulated bioactive agents for inducing or potentiating an immune response and methods of use thereof
US6312731B1 (en) * 1997-08-29 2001-11-06 Southern Research Institute Rapid release encapsulated bioactive agents for inducing or potentiating an immune response and methods of using thereof
US7087236B1 (en) 1998-09-01 2006-08-08 Merrion Research I Limited Method for inducing a cell-mediated immune response and improved parenteral vaccine formulations thereof
ATE452651T1 (de) 1998-09-01 2010-01-15 Merrion Res Iii Ltd Orale impfstoff-zusammensetzung
US6498153B1 (en) 1998-12-31 2002-12-24 Akzo Nobel N.V. Extended release growth promoting two component composition
GB9906695D0 (en) * 1999-03-24 1999-05-19 Secr Defence Vaccine composition
ES2272447T3 (es) * 2000-03-22 2007-05-01 The Secretary Of State For Defence Composicion farmaceutica para aplicar en superficies mucosas.
IL153241A0 (en) * 2000-06-08 2003-07-06 Powderject Vaccines Inc Powder compositions
FR2814957B1 (fr) * 2000-10-06 2002-12-20 Aventis Pasteur Composition vaccinale et procede de stabilisation
FR2825276B1 (fr) * 2001-05-31 2004-11-26 Seppic Sa Adujvant d'immunite sous forme solide et vaccin le contenant
FR2873386B1 (fr) 2004-07-22 2011-01-14 Agence Francaise De Securite Sanitaire Des Aliments Afssa Composition vaccinale contre le rhodococcus equi
EP2068834A2 (en) * 2006-09-08 2009-06-17 Becton, Dickinson & Company Stable powder formulations of aluma-dsorbed vaccines
AU2008231072B2 (en) * 2007-03-22 2013-08-01 The Regents Of The University Of Colorado Method of preparing an immunologically-active adjuvant-bound dried vaccine composition
PT2079456E (pt) 2007-04-04 2013-03-13 Sigmoid Pharma Ltd Composições farmacêuticas de ciclosporina
BRPI1012196B1 (pt) 2009-05-18 2021-11-30 Sublimity Therapeutics Limited Composição compreendendo gotas de óleo
GB2485327A (en) * 2009-08-12 2012-05-09 Sigmoid Pharma Ltd Immunomodulatory compositions comprising a polymer matrix and an oil phase
WO2012038801A1 (en) * 2010-09-21 2012-03-29 National Institute Of Immunology A spray dried powder formulation for vaccines entrapping alum and the antigen in biodegradable polymer particles
GB201020032D0 (en) 2010-11-25 2011-01-12 Sigmoid Pharma Ltd Composition
FR2977800B1 (fr) * 2011-07-13 2014-03-14 Sanofi Pasteur Composition vaccinale avec des nanoparticules d'hydroxyde d'aluminium
GB201212010D0 (en) 2012-07-05 2012-08-22 Sigmoid Pharma Ltd Formulations
GB201319791D0 (en) 2013-11-08 2013-12-25 Sigmoid Pharma Ltd Formulations
CN107106644B (zh) 2014-11-07 2022-04-15 卓越治疗有限公司 包含环孢菌素的组合物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH645270A5 (en) * 1979-10-11 1984-09-28 Schweiz Serum & Impfinst Vaccine against coli bacillosis of piglets and process for its preparation
HU188847B (en) * 1983-02-22 1986-05-28 Human Oltoanyagtermeloe Es Kutato Intezet,Hu Process for producing liophylized combined vaccines
JPS60193925A (ja) * 1984-03-13 1985-10-02 Chemo Sero Therapeut Res Inst 凍結乾燥製剤化ワクチン
AU620149B2 (en) * 1988-08-18 1992-02-13 Vaxine Pty Ltd Gamma inulin compositions
US5242686A (en) * 1990-11-07 1993-09-07 American Home Products Corporation Feline vaccine compositions and method for preventing chlamydia infections or diseases using the same
CA2097830C (en) * 1990-12-04 2000-02-01 Stephen G. Newman Spray-dried antigenic products and method of preparation
CA2126685C (en) * 1992-10-26 2002-07-23 Bruno Gander Process for the production of microcapsules

Also Published As

Publication number Publication date
ATE218884T1 (de) 2002-06-15
EP0678035A4 (en) 1997-02-26
EP0678035A1 (en) 1995-10-25
DE69332031T2 (de) 2002-12-19
CA2152949A1 (en) 1994-07-21
NZ259285A (en) 1996-07-26
KR100291357B1 (ko) 2001-09-17
AU667003B2 (en) 1996-02-29
EP0678035B1 (en) 2002-06-12
EP0678035B9 (en) 2006-12-13
AU5805394A (en) 1994-08-15
DE69332031D1 (de) 2002-07-18
WO1994015636A1 (en) 1994-07-21
KR960700070A (ko) 1996-01-19
JP3583128B2 (ja) 2004-10-27
CA2152949C (en) 2009-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5902565A (en) Spray dried vaccine preparation comprising aluminium adsorbed immunogens
JP3583128B2 (ja) ワクチン製剤
EP1322292B1 (en) Microparticle compositions and methods for the manufacture thereof
JP5832485B2 (ja) 吸着したポリペプチド含有分子を有する微粒子
Esparza et al. Parameters affecting the immunogenicity of microencapsulated tetanus toxoid
JP2739570B2 (ja) 単一注射ワクチン剤形
EP0724432B1 (en) Methods and compositions for microencapsulation of antigens for use as vaccines
US6913767B1 (en) Compositions for microencapsulation of antigens for use as vaccines
AU2001294898A1 (en) Microparticle compositions and methods for the manufacture thereof
Kissel et al. Injectable biodegradable microspheres for vaccine delivery
JP2001511148A (ja) 免疫応答を刺激するための吸着された抗原を有するマイクロパーティクルの使用
US20020009466A1 (en) Oral vaccine compositions
US20060292181A1 (en) Method for Inducing a Cell-Mediated Immune Response and Improved Parenteral Vaccine Formulations Thereof
JP2004510724A (ja) 分子量の低下した澱粉からなる微粒子中に埋め込まれた免疫学的活性物質を含むワクチン組成物
CA2731995C (en) Method for inducing a cell-mediated immune response and parenteral vaccine formulations therefor
CA2341352C (en) Oral vaccine compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term