JPH08505025A

JPH08505025A - 通話を確立する方法

Info

Publication number: JPH08505025A
Application number: JP7502457A
Authority: JP
Inventors: サナメーエンペーエ
Original assignee: ノキアテレコミュニカシオンスオサケユキチュア
Priority date: 1993-06-23
Filing date: 1993-09-20
Publication date: 1996-05-28
Also published as: WO1995001073A1; EP0656167B1; HK1011498A1; DE69324364T2; AU4963593A; AU673690B2; ATE178754T1; DE69324364D1; US5600705A; EP0656167A1; FI932920A0

Abstract

(57)【要約】本発明は、セルラー無線システムにおいて通話を確立する方法に関する。本発明の方法において、ビジター位置レジスタは、ホーム位置エリア識別子で指示されたホーム構内交換機（PBX）のサービスエリア内に加入者（CPP）が位置しているかどうかの情報（405）を記憶し、上記移動サービス交換センターにより出された位置データ要求（106）に応答して、ビジター位置レジスタ（VLR）は加入者の加入者データをチェックし、そしてホーム位置エリア識別子で指示されたホーム構内交換機のサービスエリア内に加入者（CPP）が位置していることを見出し、上記ビジター位置レジスタは、システムの通常の接続確立に関する移動管理機能を開始しない。

Description

【発明の詳細な説明】通話を確立する方法発明の分野本発明は、移動サービス交換センター及びこれに接続された構内交換機と、この移動サービス交換センターのサービスエリア内に位置する加入者に関する加入者及び位置データを記憶するためのビジター位置レジスタとを備えたセルラー無線システムにおいて通話を確立するための方法であって、移動サービス交換センターが加入者への通話を確立するように要求され、そして移動サービス交換センターが加入者の位置データを与えるようにビジター位置レジスタに要求するような方法に係る。先行技術種々のセルラー無線システム又は移動電話システムが使用されており、これらシステムは、そのシステムの有効到達地域が小さな個別のサービスエリア、即ちセルに分割され、無線電話即ち移動電話がセル内に位置しているときに、そのセル内に組み込まれた固定の無線ステーションを介して固定のネットワークと通信するような設計となっている。システムに属している移動電話は、ネットワークのエリア内をあるセルから別のセルへと自由に移動することができる。１つのこのようなシステムが、デジタル移動電話システムＧＳＭ（Global System for Mo biles）である。ＤＥＣＴシステムのようなコードレス電話（ＣＴ）システムが最近市場に出回っている。このＤＥＣＴシステムは、既存の固定電話ネットワークへアクセスすることに通常基づくベースステーションを備えている。ベースステーションには３つの主たる形式があり、それらは、住居用ベースステーションと、オフィスの構内交換機に接続されたベースステーションと、テレポイントベースステーションである。コードレス電話システムも、移動電話ネットワーク、例えば、ＧＳＭシステムに接続することができる。コードレス電話システムの構内交換機（ＰＢＸ）は、例えば、移動管理メッセージが補足された「ＤＳＳ１、Ｑ．９３０−Ｑ．９４０、１９８９、デジタル加入者信号システムＮｏ．１、ネットワークレイヤー、ユーザーネットワークマネージメント、ＣＣＩＴＴ」信号を用いることによりＧＳＭシステムに接続することができる。コードレス電話システムのＰＢＸは、このＰＢＸの加入者がＧＳＭシステムのサービスエリア内を移動することができそしてＰＢＸの加入者がＧＳＭシステムの移動管理手順を使用して、ＧＳＭシステムに接続されたＤＥＣＴシステムのサービスエリア内を動き回ることができるように、ＧＳＭシステムの交換センターに接続される。このような場合、移動加入者は、例えば、ＤＥＣＴ無線経路プロトコル「ＥＴＳ３００１７５、無線装置及びシステム（ＲＥＳ）、デジタルヨーロピアンコードレステレコミュニケーションズ（ＤＥＣＴ）、コモンインターフェイス」に従ってＰＢＸに付属される。又、例えば、ＩＳＤＮ信号プロトコルに従って固定加入者をＰＢＸに接続することもできる。この場合には、ＧＳＭシステム又はＧＳＭ接続の電話ネットワークから発せられる通話は、加入者、例えば、ＰＢＸのサービスエリア内に位置するＤＥＣＴ加入者へルート指定することができる。公知の解決策では、ＰＢＸへ入呼びがあった場合に、被呼加入者の位置に関わりなく、ＧＳＭ推奨勧告に基づくレジスタ質問手順が実行される。図１ａは公知技術に基づく通話確立手順を示している。ゲートウェイ移動サービス交換センター（ＧＭＳＣ）である第１の移動サービス交換センターに通話が到着すると、ＧＭＳＣは、SEND＿ROUT＿INFOメッセージを送信することにより被呼加入者のホーム位置レジスタ（ＨＬＲ）からルート情報を要求する（１０１）。ホーム位置レジスタＨＬＲは、その加入者データベースから加入者データをチェックして、加入者の位置エリアのビジター位置レジスタＶＬＲへローム番号要求PROV＿ROAM＿ NUMを送信し（１０２）、そしてＶＬＲは、そのローム番号及びルート情報を確認信号ROAM＿NUM-ACKとしてホーム位置レジスタＨＬＲへ送信する（１０３）。ホーム位置レジスタは、更に、ルート情報及びローム番号を確認信号ROUT＿INFO ＿ACKとしてゲートウェイ移動サービス交換センター（ＧＭＳＣ）へ送信し（１０４）、該交換センターは、加入者、入呼び及びローム番号に関する情報を初期アドレスメッセージ（ＩＡＭ）（共通チャンネル信号規格「Ｑ．７２１−Ｑ．７６６、１９８９、信号システムの仕様、Ｎｏ．７、ＣＣＩＴＴ、第ＶＩ巻、分冊ＶＩ．８、第２５１ページ」に指定された）において加入者の位置エリアの移動サービス交換センターへ送信する（１０５）。又、ＭＳＣ自身のサービスエリアから直接的に移動サービス交換センターＭＳＣにも通話が到着する。この場合、上記ゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣは、加入者Ａ及び加入者Ｂの両方が位置したサービスエリアにおける同じ移動サービス交換センターＭＳＣと置き換えられる。移動サービス交換センターＭＳＣは、入呼びにおいて情報を受け取ると、S＿INFO＿F＿I/C＿CALLメッセージにより通話をルート指定すべきルート情報を与えるように加入者の位置エリアのビジター位置レジスタＶＬＲに要求する（１０６）。メッセージ又は要求を受け取った後に、ビジター位置レジスタＶＬＲは、加入者のデータチェックを行い、そして接続を確立するための通常の動作の一部分を形成する公知の移動管理機能を開始する。これは、ＧＳＭ推奨勧告「ＧＳＭ０９．０２、モービル・アプリケーション・パート・スペシフィケーション、ＥＴＳＩ」に詳細に述べられている。第１の移動管理機能は、通話を確立する前に加入者を位置決めするページング機能１０７である。このページングの後に、移動サービス交換センターＭＳＣは、リソース要求PROCESS ACC ＿REQをビジター位置レジスタＶＬＲへ送信する（１０８）。これに続いて加入者の確証が与えられる（１０９）。この確証プロセスでは、加入者がシステムの正当なユーザとして識別される。この確証に続いて、使用するメッセージの暗号化が実行される（１１０）。その後、ビジター位置レジスタＶＬＲは、確認信号 ACCESS＿REQ＿ACCを送信することにより（１１１）リソース要求に応答する。これに続いて、移動加入者の一時的移動加入者識別TMSI＿ASSIGNMENTの割り当て（１１２）が行われる。この図の手順は、図１ｂへ続く。図１ｂは、図１ａに示した公知の通話確立の続きである。図１ａに示す全ての接続確立機能１０６、１０７、１０８、１０９、１１０、１１１及び１１２が行われたときに、ビジター位置レジスタＶＬＲは、COMPLETE＿CALLメッセージを送信し（１１３）、これにより、ビジター位置レジスタは、通話を確立できることを指示する。その後にのみ、移動サービス交換センターＭＳＣは加入者への通話を自由に確立できる。この状態において、移動サービス交換センターＭＳＣは、接続確立要求１１４をSETUPメッセージとして加入者のホーム構内交換機ＰＢＸへ送信する。その後、ＰＢＸは、接続確立CC＿SETUPメッセージ１１９を加入者ステーションＣＰＰ、即ちＰＢＸに取り付けられたハンドヘルド型移動電話へ送信する。固定の加入者もＰＢＸにアクセスできることに注意されたい。加入者ステーションＣＰＰは、CC＿SETUPメッセージに応答して、CC＿ALERTINGメッセージをＰＢＸに送信する（１２０）。これに続いて、ＰＢＸは、それに対応するメッセージALERTを移動サービス交換センターＭＳＣへ送信し（１２１）、該交換センターはアドレス完了メッセージ（ACM）をゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣへ更に送信し（１２２）、これは、通話をルート指定するのに必要な全てのデジットが受け取られたことを指示する。加入者ステーションＣＰＰとＰＢＸとの間で接続が確立されると、加入者ステーションＣＰＰはCC＿CONNEC TメッセージをＰＢＸに送信し（１２３）、そしてＰＢＸはこのメッセージを移動サービス交換センターＭＳＣへCONNECTメッセージとして送信する（１２４）。ＰＢＸは、CC＿CONNECT＿ACKメッセージを加入者ステーションＣＰＰへ送信する（１２５）ことにより、移動サービス交換センターへ送られたメッセージを確認する。各々移動サービス交換センターは、CONNECT＿ACK確認メッセージを加入者のホーム校内交換機ＰＢＸへ送信する（１２６）ことにより、受け取ったCONN ECTメッセージを確認する。その後、移動サービス交換センターは、ゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣに応答メッセージANMを送信する（１２７）ことにより、加入者が通話に応答したことを指示する。以上の説明から、セルラー無線ネットワークに接続された構内交換機のサービスエリア内に位置する加入者への接続の確立は、複雑で且つやっかいなプロセスであることが明らかである。上記した公知の通話確立手順は、校内交換機のサービスエリア内に位置する加入者が通話を受けるべきときに常に実行されねばならないことに注意されたい。接続確立のための動作の一部分を形成するＧＳＭシステムにおいて実行されるべき移動管理機能、即ちページング１０７、加入者確証１０９、暗号化１１０、ＴＭＳＩ割り当て１１２、送信されるべきメッセージS ＿INFO F＿I/C＿CALL１０６、PROCESS＿ACC＿REQ１０８、ACCESS＿REQ＿ACC１１１及びCOMPLETE＿CALL１１３、ＧＳＭ０９．０２推奨勧告に述べられたようにホーム位置レジスタＨＬＲによって出されるローム番号要求PROV＿ROAM＿NUM １０２、並びにビジター位置レジスタＶＬＲによってそこに与えられる応答 ROAM＿NUM＿ACK１０３は、使用される移動電話ネットワークの信号容量に相当の負荷をかける。信号容量の大きな負荷は、過負荷及びシステム欠陥を招き、当然ながら、ネットワークに無効トラフィックを引き起こす。発明の要旨本発明の目的は、ＧＳＭシステムにおける加入者の位置エリアの移動サービス交換センターを経て加入者に通話がルート指定されるか又はＧＳＭシステムの別の移動サービス交換センターを経て加入者のホーム構内交換機へ通話がルート指定されたときに上記の問題を回避する通話確立方法を提供することである。又、本発明の目的は、接続の確立に関する無益な移動管理機能及び無益な信号メッセージの送信を低減することである。この新規な通話確立方法は、ホーム位置エリア識別子で指示されたホーム構内交換機のサービスエリア内に加入者が位置しているかどうかの情報をビジター位置レジスタが記憶し、移動サービス交換センターにより出された位置データ要求に応答して、ビジター位置レジスタが加入者の加入者データをチェックして、ホーム位置エリア識別子で指示されたホーム構内交換機のサービスエリア内に加入者が位置していることを見出し、ビジター位置レジスタは、移動サービス交換センターにより行われるシステムの通常の接続確立に関する移動管理機能を開始せずに、通話を交換できるという指示を移動サービス交換センターへ送信し、移動サービス交換センターは、加入者のホーム位置エリアの校内交換機へ接続確立要求を送信し、加入者のホーム校内交換機は、接続を確立するに必要な動作を実行し、そして加入者と移動サービス交換センターとの間に接続を確立することを特徴とする本発明の方法により達成される。本発明の別の実施例は、ホーム構内交換機のサービスエリア内に常に存在する加入者に関する。本発明の第２の実施例は、移動サービス交換センターと、これに接続された校内交換機及びビジター位置レジスタと、加入者及び加入者に関する位置データを記憶するためのホーム位置レジスタとを備えたセルラー無線システムにおいて通話を確立する方法であって、移動サービス交換センターが、加入者への通話を確立するために、加入者番号に基づいて加入者及び加入者の位置データを与えるように加入者のホーム位置レジスタに要求するような方法に係る。この方法は、加入者のホーム位置レジスタがＰＢＸパラメータを維持し、加入者及び加入者の位置データが加入者の加入者番号に基づいてホーム位置レジスタ内に見つからない場合には、ホーム位置レジスタが加入者の加入者番号を上記ＰＢＸパラメータと比較し、加入者の加入者番号とＰＢＸパラメータとの間に所望の対応が存在する場合には、ホーム位置レジスタがホームＰＢＸのローム番号に基づいて加入者のローム番号を形成し、このローム番号は、加入者がそのホームＰＢＸのエリア内に位置することに関する情報を保持し、ホーム位置レジスタは、これを移動サービス交換センターへ送り、１つの移動サービス交換センターは、上記ローム番号を含む加入者に関する加入者及び位置データ要求メッセージを送信することにより加入者に対するルート情報を与えるように加入者の位置エリアのビジター位置レジスタに要求し、加入者の加入者データがローム番号に基づいてビジター位置レジスタに見つからない場合には、ビジター位置レジスタがローム番号を、ビジター位置レジスタに記憶された加入者ホームＰＢＸロームパラメータと比較し、これらの間に所望の対応が存在する場合は、ビジター位置レジスタは、システムにおける通常の接続確立に関する移動管理機能を開始しないが、通話を交換できるという指示を移動サービス交換センターに送信し、移動サービス交換センターは加入者のホーム位置エリアのＰＢＸに接続確立要求を送信し、そして加入者のホーム構内交換機ＰＢＸは、接続を確立するに必要な動作を実行して、加入者と移動サービス交換センターとの間に接続を確立することを特徴とする。本発明は、ホームＰＢＸのサービスエリア内に位置する加入者へ入呼びがあったときに、通常のＧＳＭ信号に代わって、無益な信号及び手順段階が除去された最適な信号処理が用いられるという考え方をベースとしている。これは、加入者の位置エリアの移動サービス交換センターがビジター位置レジスタに加入者及びその位置に関する情報を与えるように要求する時点まで、通常のＧＳＭ通話設定に従って接続確立を最初に行うことにより実現される。公知の接続確立においては、ビジター位置レジスタは、この時点で、接続確立に関する移動管理機能、即ち複雑なページング、確証、暗号化及びＴＭＳＩ割り当て手順を開始していた。本発明の解決策では、ビジター位置レジスタは、行われた移動管理機能の指示を COMPLETE＿CALLメッセージの形態で移動サービス交換センターへ例外的に返送する。このメッセージにより、ビジター位置レジスタは、通常の接続確立を開始できることを移動サービス交換センターへ指示する。この状態において、移動サービス交換センターは、いかなる場合にも通常は実行しなければならない接続確立に関するやっかいな移動管理機能を伴わずに、加入者のホームＰＢＸへ接続確立要求を直接送信する。この接続確立要求は、加入者のホームＰＢＸ、即ち被呼加入者が位置しているサービスエリアにある交換機へ送られる。接続確立要求を受け取ると、ＰＢＸは、必要な移動管理機能を局部的に実行し、そして加入者と移動電話ネットワークとの間の接続を確立する。本発明の第２の実施例は、ホーム位置レジスタが、例えば、加入者の加入番号に基づいて加入者のホームＰＢＸのサービスエリア内に位置している加入者を識別しそしてビジター位置レジスタが、例えば、ローム番号の一部分に基づいてホームＰＢＸのサービスエリア内に位置している加入者を識別することを基礎としている。従って、加入者又は加入者の位置データは、ホーム位置レジスタにもビジター位置レジスタにも記憶される必要はない。このような通話確立方法の効果は、移動電話システムにおける内部信号トラフィック、即ち内部メッセージを減少することである。従って、システムのネットワークエレメント間の遠隔通信接続にかかる負荷が減少され、そして過負荷のおそれ及び信号渋滞のおそれが減少される。本発明の更に別の効果は、加入者レジスタのような移動電話ネットワークのネットワーク要素にかかる負荷を減少し、そして信号渋滞のおそれ及びシステムにかかる過負荷のおそれを低減する。本発明の更に別の効果は、移動電話ネットワーク、又は移動電話ネットワークに接続された別の遠隔通信ネットワークにいる加入者により、その移動電話ネットワークに接続されたＰＢＸのサービスエリア内に位置する加入者へ通話が出されたときに、本発明により接続確立が促進されることである。接続の確立が促進されるのは、「無益」な移動管理機能が接続の確立から除去されるからである。本発明の第２の実施例の効果は、加入者及び／又は加入者の位置データをシステムの位置レジスタ、即ちホーム位置レジスタ及びビジター位置レジスタに記憶する必要がないことである。図面の簡単な説明以下、添付図面を参照し、本発明を詳細に説明する。図１a及び１ｂは、公知の通話確立の信号処理を必要な移動管理機能と共に示した図である。図２は、本発明による通話確立手順の信号処理を示す図である。図３は、移動電話ネットワークにおいて異なる加入者レジスタにある加入者のホーム位置エリア識別を更新する場合の機能図である。好ましい実施例の詳細な説明図１a及び１ｂは、公知技術の説明に関連して既に説明した。図２は、本発明による通話確立手順の信号図である。通話を開始する加入者Ａが加入者（加入者Ｂ）とは異なる移動サービス交換センターのサービスエリア又は固定の電話ネットワーク内に位置する場合は、移動サービス交換センターＭＳＣは、加入者に入呼びを知らせるゲートウェイＭＳＣ（ＧＭＳＣ）により入呼びに関する情報を受け取る。この場合に、移動サービス交換センターは、図１ａに参照番号１０１、１０２、１０３、１０４及び１０５で示されたように、入呼び及び加入者に関する情報と、必要なルート情報とを受け取る。一方、通話を開始する加入者Ａが加入者（加入者Ｂ）と同じ移動サービス交換センターＭＳＣのサービスエリア内に位置している場合には、移動サービス交換センターは、ベースステーションコントローラ又はベースステーションから直接交換されるべき通話に関する情報を受け取る。本発明の第２の実施例において、ゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣである第１の移動サービス交換センターに通話が到達するときに、ＧＭＳＣは、SEND＿ROUT＿INFOメッセージを送信することによりルート情報を与えるように被呼加入者のホーム位置レジスタＨＬＲに要求する（１０１）。加入者のホーム位置レジスタは、本発明によりＰＢＸパラメータを維持する。このＰＢＸパラメータは、例えば、加入者のＭＳＩＳＤＮ（移動加入者ＩＳＤＮ）番号に完全に又は部分的に対応するようにセットされる。ホーム位置レジスタＨＬＲは、その加入者データベースからの加入者データをチェックし、本発明のこの第２の実施例では、加入者データがホーム位置レジスタにもビジター位置レジスタにも記憶されないので、ホーム位置レジスタは、次のような比較動作を実行する。即ち、ホーム位置レジスタは、移動サービス交換センターから上記のSEND＿ROUT＿INFO メッセージ１０１に得られた加入者のＭＳＩＳＤＮ番号を、それが記憶する本発明のＰＢＸパラメータと比較する。加入者のＭＳＩＳＤＮ番号の一部分、例えばそのプリフィックスがＰＢＸパラメータに対応する場合に、ホーム位置レジスタＨＬＲは、加入者が上記ＰＢＸにおけるホーム加入者であることを知る。この状態において、ホーム位置レジスタは、ホームＰＢＸがデータベースに記憶しているそのロームパラメータに基づいて加入者のローム番号を形成し、このローム番号は、加入者がそのホームＰＢＸのエリア内に位置している事実に関する情報を保持する。その形成されたローム番号は、例えば、上記ホームＰＢＸロームパラメータを完全に構成してもよいし又は部分的に構成してもよい。その後、ホーム位置レジスタ（ＨＬＲ）は、それが形成したローム番号を確認として、即ちROUT ＿INFO＿ACKメッセージとしてゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣへ送信する（１０２）。本発明のこの第２の実施例では、ホーム位置レジスタＨＬＲは、ローム番号要求をビジター位置レジスタＶＬＲへ送信しないことに注意されたい。ホーム位置レジスタＨＬＲからローム番号を受け取ると、ゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣは、加入者、入呼び及びローム番号に関する情報を、共通チャンネル信号標準「Ｑ．７２１−Ｑ．７６６、１９８９」に規定された初期アドレスメッセージＩＡＭにおいて、加入者の位置エリアの移動サービス交換センターＭＳＣへ送信する（１０５）。又、通話は、移動サービス交換センター自身のサービスエリアから直接的に移動サービス交換センターに到着する。この場合に、上記のゲートウェイ移動サービス交換センターＧＭＳＣは、加入者Ａ及び加入者Ｂの両方がサービスエリアに位置しているところの同じ移動サービス交換センターＭＳＣと置き換えられる。入呼びに関する情報を受け取ると、移動サービス交換センターは、S＿INFO＿F＿I/C＿CALLメッセージにより通話をルート指定するためのルート情報を与えるように加入者の位置エリアのビジター位置レジスタＶＬＲに要求する（１０６）。メッセージ又は要求を受け取ると、ビジター位置レジスタＶＬＲは、加入者データのチェックを行う。本発明の第２の実施例による解決策では、加入者の加入者データはビジター位置レジスタＶＬＲに記憶されず、従って、これらは、ローム番号に基づいてビジター位置レジスタのデータベース内を探索されたときに見つからないことになる。この状態において、ビジター位置レジスタは、移動サービス交換センターを経てホーム位置レジスタからＩＡＭメッセージにおいて得たローム番号を、ビジター位置レジスタに記憶されたホームＰＢＸロームパラメータと比較する。ホームＰＢＸロームパラメータは、ビジター位置レジスタに送られたローム番号と完全に同じであってもよいし部分的に同じであってもよい。ローム番号とロームパラメータとの間に所望の対応関係が存在して、例えば、ローム番号のプリフィックスがＰＢＸロームパラメータと同じである場合は、ビジター位置レジスタは、最適な信号モードを使用すべきであることを知る。このような状態において、ビジター位置レジスタは、システムにおける通常の接続確立に関連した移動管理機能を開始しない。これらの移動管理機能は、本発明の第１の実施例においても除去される。この場合に、ビジター位置レジスタは、加入者がホーム位置エリア識別子で指示されたそのホーム構内交換機のサービスエリア内に位置しているかどうかの情報を記憶する。この情報は、例えば、ビジター位置レジスタのデータベースに記憶されたフラグであってもよい。移動サービス交換センターがここで位置データ要求を出すときには、ビジター位置レジスタは、加入者の加入者データをチェックし、そして加入者がホーム位置エリア識別子で指示されたホーム構内交換機のサービスエリア内に位置していることを見出す。この状態において、ビジター位置レジスタは、システムの通常の接続確立に関連した移動管理機能を開始しないが、これと、入呼びと、最適化信号を使用すべきであることの指示を移動サービス交換センターに送信する。従って、移動電話ネットワークは、ＧＳＭシステムにおける通常の接続確立に関する移動管理機能を実行しない。これらの除去された「無益」な信号メッセージ及び移動アプリケーションパート（ＭＡＰ）のメッセージ（その各々は、多数のメッセージで構成され、そして移動管理機能を一緒に構成する）は、図１ａ及び１ｂの説明に関連して参照番号１０６、１０７、１０８、１０９、１１０、１１１、１１２及び１１３により示されている。従って、これらメッセージの送信及び受信に関連してネットワークエレメントによって実行される公知の「無益」なレジスタ質問、ページング及び他の機能は除去され、システムの動作は、速く、簡単で且つ容易なものとなる。本発明によれば、加入者の位置エリアの移動サービス交換センターＭＳＣは、接続確立要求２１４を加入者のホームＰＢＸに送信する。この接続確立要求は、図１ｂに参照番号１１４で示されたＳＥＴＵＰ接続確立要求に対応する。従って、本発明の方法により動作する移動サービス交換センターＭＳＣは、ビジター位置レジスタＶＬＲにより送られたCOMPLETE＿CALLメッセージ２１３、即ちこのような新たなそして予期しない状態において到達する接続確立要求を取り扱うことができる。というのは、移動サービス交換センターには、このようなメッセージに対して例えばソフトウェアで実現された取扱メカニズム及び適当な取扱手段が設けられるからである。次の段階として、加入者のホームＰＢＸは、ＰＢＸのサービスエリアにおける接続確立に関連した移動管理機能の実行を開始する。ＰＢＸは、以下に述べる移動管理機能を全て実行するか、それらを部分的にのみ実行するか、又はそれらを削除するかのいずれかである。移動管理に関する第１の機能は、ＰＢＸのサービスエリア内にいる加入者を位置決めするページング機能２１５である。その後、ＰＢＸは、ＰＢＸのサービスエリア内にいる加入者の確証手順２１６を遂行する。この段階に続いて、ＰＢＸは、無線ルートに使用されるメッセージの暗号化２１７を実行する。その後に、一時的なユーザ識別の割り当て２１８、TPUI＿ASSIGNMENT （一時的な加入者識別ＴＰＵＩは、ＧＳＭにおけるＴＭＳＩに対応する）が実行される。ＴＰＵＩは、ＧＳＭのＴＭＳＩと同じであってもよいし、異なるものでもよい。ＰＢＸの加入者がＤＥＣＴ加入者である場合には、移動管理機能、即ちページング、確証、暗号化及びＴＰＵＩ割り当ては、ＤＥＣＴ標準「ヨーロピアンテレコミュニケーションスタンダードＥＴＳ３００１７５−５：無線装置及びシステムズ、デジタルヨーロピアンコードレステレコミュニケーションズコモンインターフェイス、パート５：ネットワークレイヤー」に基づいて行われる。その後、通話の確立は、図１ｂに従う通常の公知の通話確立として続けられ、参照番号１１９、１２０、１２１、１２２、１２３、１２４、１２５、１２６及び１２７で示されたメッセージ送信機能と、ネットワークエレメントによって行われるその後の機能が公知技術に従って実行される。図３は、移動電話ネットワークにおいて異なる加入者レジスタの加入者のホーム位置エリア識別の更新を示す機能図である。本発明の方法を実施する場合に、ＰＢＸの加入者のみは、ホームＰＢＸのサービスエリア以外のところも動き回るホームＰＢＸの加入者としてビジター位置レジスタＶＬＲにおいて指示される必要がある。これが必要である理由は、加入者が常にホームＰＢＸのサービスエリア内に位置している場合、例えば、固定の加入者である場合に、特にそれ自身のＰＢＸのサービスエリア内に位置している上記加入者においてデフォールト値を自動的にセットできるからである。加入者は、加入者識別（ＩＭＳＩ＝国際移動加入者識別）及び位置エリア識別によってホームＰＢＸの加入者として指示される。本発明においては、ホーム加入者データベース４０５は、ホームＰＢＸに接続されたビジター位置レジスタＶＬＲにおいて、ホーム位置エリアがこのＶＬＲのサービスエリア内に位置する所与のＰＢＸにあるような加入者の識別子から形成される。従って、１つのＰＢＸが１つのホーム位置エリアを形成する。このような新規なホーム加入者データベース４０５は、上記ＰＢＸの識別子、即ち対応するホーム位置エリアの識別子と、当該加入者のＩＭＳＩとを含んでいる。又、ホーム加入者のデータベース４０５は、加入者がそのホームＰＢＸのエリア内に位置するかどうかを指示するフラグ、例えば、１ビットも記憶する。ホーム加入者データベースは、例えば、ＧＳＭ推奨勧告「ＴＳＧＳＭ０３．０８、１９９２、加入者データの編成、ＥＴＳＩ」の特にテーブル１、ページ１８に要約されているが、本発明のデータが含まれるように適応される。加入者ＣＰＰがそのホームＰＢＸに到達しそしてLOCATE＿REQメッセージをＰＢＸに送信して位置更新を要求することによりその位置を更新する（４０１）ときには、ＰＢＸは、位置更新要求を加入者の位置エリアの移動サービス交換センターＭＳＣへ更に送信する（４０２）。移動サービス交換センターＭＳＣは、加入者のＩＭＳＩと、加入者のホームＰＢＸの識別子とで構成されたUPDATE＿LOCA TIONメッセージを送信することにより位置エリアのビジター位置レジスタＶＬＲへ位置更新要求を更に送信する（４０３）。ビジター位置レジスタは、加入者のホームＰＢＸに特定のホーム加入者データベース４０５から上記加入者の識別子がホーム加入者データベース内に見つかったかどうかチェックする（４０４）。加入者の識別子がホーム加入者データベースに見つかった場合には、ビジター位置レジスタは、ホーム加入者データベースにおいて、ホーム加入者パラメータ、即ち加入者がそのホーム位置エリア内に位置していることを示すフラグを更新する。添付図面及びこれに関連した上記の説明は、本発明の考え方を示すものに過ぎない。本発明による通話確立方法は、請求の範囲内でその細部を変更し得る。本発明は、主としてＧＳＭシステムについて説明したが、他の種類の移動電話システムにも使用することができる。

Claims

【特許請求の範囲】１．移動サービス交換センター（MSC）及びこれに接続された構内交換機（PBX ）と、この移動サービス交換センター（MSC）のサービスエリア内に位置する加入者（CPP）に関する加入者及び位置データを記憶するビジター位置レジスタ（V LR）とを備えたセルラー無線システムにおいて通話を確立するための方法であって、上記移動サービス交換センター（MSC）が加入者への通話を確立するように要求され、そして上記移動サービス交換センターが加入者の位置データを与えるようにビジター位置レジスタ（VLR）に要求する（106）ような方法において、上記ビジター位置レジスタは、ホーム位置エリア識別子で指示されたそのホーム構内交換機（PBX）のサービスエリア内に加入者（CPP）が位置しているかどうかに関する情報（405）を記憶し、上記移動サービス交換センターにより出された位置データ要求（106）に応答して、ビジター位置レジスタ（VLR）は加入者の加入者データをチェックし（404 ）、そしてホーム位置エリア識別子で指示されたホーム構内交換機（PBX）のサービスエリア内に加入者（CPP）が位置していることを見出し、上記ビジター位置レジスタ（VLR）は、移動サービス交換センターにより行われるシステムの通常の接続確立に関する移動管理機能（107,108,109,110,111,11 2）を開始せず、通話を交換できるという指示を移動サービス交換センターへ送信し（213）、上記移動サービス交換センター（MSC）は、加入者（CPP）のホーム位置エリアの校内交換機（PBX）へ接続確立要求を送信し（214）、そして上記加入者のホーム校内交換機（PBX）は、接続を確立するに必要な動作（215 ,216,217,218）を実行し、そして加入者（CPP）と移動サービス交換センター（M SC）との間に接続を確立する（119）、ことを特徴とする方法。２．加入者の位置更新（図３）に関連して、加入者（CPP）がそのホームＰＢＸのサービスエリア内に位置していることに関する情報がビジター位置レジスタへ送信される（403）請求項１に記載の通話確立方法。３．各ホーム構内交換機（PBX）に特定のホーム加入者データベース（405）は、上記移動サービス交換センター（MSC）に接続されたビジター位置レジスタ（V LR）において、上記ホーム構内交換機（PBX）がそのホーム位置エリアに存在する加入者（CPP）の識別から形成される請求項１又は２に記載の通話確立方法。４．上記加入者（CPP）がホーム構内交換機（PBX）のサービスエリアに到達して位置の更新を実行する（401）ときに、加入者の位置エリアのビジター位置レジスタ（VLR）は、ホームＰＢＸに特定のホーム加入者データベース（405）から、上記加入者の識別がホーム加入者データベース（405）に見つかったかどうかをチェックする（404）請求項３に記載の通話確立方法。５．上記加入者（CPP）のホーム位置エリアの識別子は、もし適当であれば、加入者のホーム位置エリアのビジター位置レジスタ（VLR）において更新される請求項１、２、３又は４に記載の通話確立方法。６．移動サービス交換センター（MSC）と、これに接続された校内交換機（PBX ）及びビジター位置レジスタ（VLR）と、加入者（CPP）及び加入者に関する位置データを記憶するためのホーム位置レジスタ（HLR）とを備えたセルラー無線システムにおいて通話を確立する方法であって、移動サービス交換センター（MSC ）が、加入者への通話を確立するために、加入者番号に基づいて加入者及び加入者の位置データを与えるように加入者のホーム位置レジスタ（HLR）に要求を発する（101）方法において、加入者のホーム位置レジスタがＰＢＸパラメータを維持し、加入者及び加入者の位置データが加入者の加入者番号に基づいてホーム位置レジスタ内に見つからない場合には、ホーム位置レジスタが加入者の加入者番号を上記ＰＢＸパラメータと比較し、加入者の加入者番号とＰＢＸパラメータとの間に所望の対応関係が存在する場合には、ホーム位置レジスタ（HLR）がホームＰＢＸのローム番号に基づいて加入者のローム番号を形成し、このローム番号は、加入者がそのホームＰＢＸのエリア内に位置することに関する情報を保持し、そしてホーム位置レジスタは、これを移動サービス交換センター（MSC）へ送り、１つの移動サービス交換センター（MSC）は、上記ローム番号を含む加入者に関する加入者及び位置データ要求メッセージを送信することにより加入者に対するルート情報を与えるように加入者の位置エリアのビジター位置レジスタに要求を発し、加入者の加入者データがローム番号に基づいてビジター位置レジスタに見つからない場合には、ビジター位置レジスタがローム番号を、ビジター位置レジスタに記憶された加入者ホームＰＢＸロームパラメータと比較し、これらの間に所望の対応関係が存在する場合は、ビジター位置レジスタ（VLR ）は、システムにおける通常の接続確立に関する移動管理機能（107,108,109,11 0,111,112）を開始せずに、通話を交換できるという指示を移動サービス交換センターに送信し（213）、移動サービス交換センター（MSC）は、加入者（CPP）のホーム位置エリアの構内交換機（PBX）に接続確立要求を送信し（214）、そして加入者のホーム構内交換機（PBX）は、接続を確立するに必要な動作（215,216 ,217,218）を実行して、加入者（CPP）と移動サービス交換センター（MSC）との間に接続を確立する（119）、ことを特徴とする方法。７．加入者の加入者番号とＰＢＸパラメータとの間の対応関係は、加入者の加入者番号の一部分がＰＢＸパラメータに対応するというものである請求項６に記載の通話確立方法。８．ローム番号と加入者ホームＰＢＸのロームパラメータとの所望の対応関係は、ローム番号の一部分がホームＰＢＸのロームパラメータに対応するというものである請求項６又は７に記載の通話確立方法。