JPH08503419A - 溶融材料の濾過 - Google Patents

溶融材料の濾過

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JPH08503419A JP6512606A JP51260694A JPH08503419A JP H08503419 A JPH08503419 A JP H08503419A JP 6512606 A JP6512606 A JP 6512606A JP 51260694 A JP51260694 A JP 51260694A JP H08503419 A JPH08503419 A JP H08503419A
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Abstract

(57)【要約】 装置が金属−セラミック粒子の溶融混合物等の溶融材料を濾過するための濾過ゾーン(28)を有し、混合物が布フィルター(50)を通過するように配置された多孔性布フィルター、及び多孔性布フィルター(50)上への濾過された固形物の堆積を防止する機械的フィルターシェイカー(54)を含む。高度の濾過が必要な場合には多孔性布フィルター(50)を出た溶融混合物が多孔性布フィルター(50)を通過した後に第2のフィルター(60)を通過するように配置された第2のフィルター(60)、及び第2のフィルター(60)上への濾過された固形物の堆積を防止する攪拌インペラー(64)等の機構が設けられる。第2のフィルターは多孔性媒体フィルターが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 溶融材料の濾過 技術分野 この発明は冶金プロセス、特に溶融金属及び複合材料から望ましくない固形物 質を除去するための溶融金属及び複合材料の濾過に関する。 発明の背景 1つのアプローチによれば、鋳造複合材料は炉内で金属マトリックス合金を溶 解し、溶融金属に粒状物質を添加することにより製造される。混合物はマトリッ クス合金の粒子に対する濡れを促進するために勢いよく混合され、適切な混合時 間の経過後、混合物は鋳型内に鋳造され又は成形される。得られた複合材料は合 金複合物のマトリックス全体に分散された強化粒子を有する。 溶融複合材料に存在するであろう固形物質には2つのタイプがある。望ましい 粒子は溶融物に意図的に添加されたセラミック材料である。この材料は通常は注 意深く選択されるとともにサイズ化されたセラミックである。セラミックスの代 表的なタイプは酸化アルミニウム、シリコンカーバイドであり、代表的な粒径は 約5マイクロメータから約15マイクロメータまでの範囲にある。望ましくない 固形物質は製造処理の間に溶融物に到達するような制御不可能な材料である。例 えば、望ましくない固形物質は混合中に剥がれるセラミックの炉ライニング片、 混合中に剥がれるインペラー片、金属流動中に剥がれる金属溶融炉の樋片、溶融 物表面に形成されるとともに混合中に溶融物に巻き込まれる酸化物フィルム片、 溶融物中に自由に浮遊するようになる、例えばアルミニウムカーバイドのような 望ましい粒状物と溶融物との反応生成物片を含む。 望ましくない固形物質は一般に望ましい強化粒子よりもサイズが大きく、典型 敵には最大寸法において200マイクロメーター又はそれ以上(例えば、望まし い粒子サイズの約10倍)のオーダーである。溶融物中に残存すれば、望ましく ない固形物質は複合材料が凝固した時に複合材料中で凝固する。望ましくない固 形物質は最終の複合材料の機械的特性に悪影響を与える含有物となる。 同様の問題は複合材料を取り扱わないより従来の冶金業界においても生じてい た。アルミニウム合金溶解の実操業においては溶融合金はフィルター内に所定サ イズの孔があるようなオープン織物を有するガラス繊維製のソックス状フィルタ ーを通される。固形物質はフィルター表面でトラップされる。従来の(非複合) 合金を濾過するためにアルミニウム業界で使用される他のタイプのフィルターは 多孔性媒体フィルターである。多孔性媒体フィルターは制御された多数の連続気 泡性透孔を有するセラミック等の材料のブロックである。望ましくない固形物質 片はフィルターの容積内にトラップされ、溶融合金はフィルターを通過する。 これらのフィルターは望ましくない粒子を分離する試みのために発明者によっ て使用されたが、製造操作において複合材料から望ましい粒子も分離され、成功 しなかった。従って、溶融複合材料から望ましくない大きな固形物片を除去する が、溶融物及び最終製品中の小粒子の分散性に影響を与えないような、改善され た濾過技術が要求される。本発明はこの要求を満たすとともに、さらに関連する 効果を提供するものである。 発明の開示 本発明は商業規模の溶融複合材料を濾過するのに特に価値ある装置及び方法を 提供し、これはまた非複合材料の濾過にも使用できる。濾過のアプローチは大き なサイズで、望ましくない固形物片を除去するが、複合材料内のより小さな望ま しい粒子の量又は分散を変化させない。金属はフル速度でフィルターを通過し、 商業規模の1ヒートにおける濾過の全コースをわたって流れる。フィルターの目 詰まりは発生しない。その装置及び方法はベース金属の溶解、分散及び鋳造設備 を変更することなく、直に商業的な操業に適用される。 本発明に従えば、溶融材料の濾過装置は溶融材料の樋、樋内を流れる材料がフ ィルターを通過するように配置された多孔質布フィルター、材料が樋及びフィル ターを通って流れるようにフィルター上への固形物の堆積を防止する手段から構 成される。他の例においては、溶融材料の濾過のための装置は溶融材料の樋、樋 内を流れる材料がフィルターを通過するように配置された多孔性媒体フィルター 、材料が樋及びフィルターを通過して流れるように多孔性媒体フィルターへの固 形物の堆積を防止する手段から構成される。 これら2つの例に共通なものはフィルター表面上に濾過された固形物が堆積す るのを防止するための幾つかの手段である。(ここに、濾過された(filtered) 固形物とはフィルターを通過せず、フィルター上流又はフィルター表面に残存す る、これら固形物である、として使用される。)ここではフィルターによって取 り除かれる望ましくない固形物質であるが、固形物がフィルターケーキとしてフ ィルター表面上に堆積することが許容されると、堆積物はすぐにフィルターを封 鎖するとともにフィルターを通って溶融物が流れるのを阻止してしまう。従って 、フィルターは目詰まりを起こし、生産はストップする。 従来のフィルターは小さな実験的規模の濾過設備のために使われているようで あるが、フィルターケーキのビルトアップが徐々に金属の流速を減少させ、目詰 まりを招来するという理由によって商業規模の操業には受け入れ難い。今回のア プローチの下においては、固形物のビルドアップは防止され、フィルターは濾過 処理を通して大きい、即ち小さくない固形物片を除去するために使用可能であり 、目詰まりは回避される。 固形物の堆積の防止は濾過された固形物が堆積するとともに定期的に取り除か れることを許容する、一般的なアプローチとは区別されるべきである。この除去 は溶融金属の濾過には簡単に行えないが、今回のアプローチはいくつかの事実に よれば固形物の堆積を許容していない。 本発明の1つのフィルターは望ましくない粒状物質の留分を除去するために使 用可能である。より高清浄度を達成するために、溶融材料が順次通過するように 2つのフィルターが連続的な関係に配置される。第1のフィルターは大きなサイ ズの望ましくない固形物片を除去するために寸法設定され、第2のフィルターは より小さなサイズの望ましくない固形物片を除去するために寸法設定されている 。フィルタータイプの選択は溶融材料の構成物等の要素に依存する。 そこで本発明は複合材料を鋳造分野において重要な進歩を提供する。高品質で 清浄な複合材料が受入れ可能な製造量及び速度でもって濾過されることによって 準備される。本発明の他の特徴及び利点は添付図面と関連された好ましい実施例 の下記詳細な説明から明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は鋳物工場の溶解及び鋳造工程の概略側面断面図である。 図2は濾過されていない鋳造複合材料のミクロ組織の図である。 図3は溶解及び鋳造工程における濾過ゾーンの概略断面図である。 図4は濾過された鋳造複合材料のミクロ組織の図である。 発明を実施するための最良の形態 図1は溶解及び鋳造工程20を概略的に示す。望ましい粒子と溶融金属合金の 混合物22はるつぼ24内に準備される。いくつかの操業可能な準備及び混合手 順が用いられるであろう。好ましいアプローチは米国特許第4,759,995 号、第4,786,467号及び第5,028,392号に述べられているもの である。混合物22が準備されると、るつぼ24は傾斜され、流動可能な混合物 は樋26に注がれる。混合物は樋に沿って流れ、後でより詳細に説明されるが濾 過ゾーン28の1又は複数のフィルターを通過し、鋳型30に至る。溶融金属合 金は鋳型30内で凝固され、鋳造複合材料を製造する。樋26は比較的短く描か れているが、商業的な実施においては十分に長く、複数の鋳型30に混合物を運 ぶために複数の樋に分岐されている。金属はまた連続鋳造等、他の鋳造装置に運 ばれるであろう。本発明は複合材料の濾過に関連し、混合や凝固の詳細とは関連 していない。 図2は濾過されていない複合材料のミクロ組織の図である。ミクロ組織はマト リックス40とマトリックス全体にわたって分散された望ましい小径の強化粒子 42とを含む。この例において、マトリックス40はアルミニウムベースの合金 であり、望ましい粒子42は5〜35マイクロメーターの酸化アルミニウム、シ リコンカーバイドあるいは他のセラミック材料のほぼ球状を成す粒子である。 また、マトリックス40内には大きく、不規則な固形物質の望ましくない片4 4、46が見られる。これらの片は典型的には望ましい粒子42より大きく、し ばしば10〜100倍又はそれ以上である。望ましくない固形物片44は種々な タイプとなりうる。例えば、固形物片はるつぼ24の金属表面に形成されて混合 又は注湯の間に溶融物内に巻き込まれる酸化ストリンガー44を含む。また、粒 状物質はるつぼ24や樋26の耐火物ライニング片46を含み、これはるつぼ内 での混合の間に剥がれ、あるいは複合物が樋を通って流れる時に剥がれる。望ま しくない固形物片の他のタイプがまた存在しうるが、これらの2つのタイプが典 型的なものとして示されている。 望ましくない固形物質の量は図2に提示されているほど多くはなく、この図は 固形物質をより大きな留分として示すが、これは便宜的に図示の目的のためであ ると理解されるべきである。しかしながら、少量の望ましくない固形材料は組織 内にあらわれる量に比例するよりも多く最終製品の特性に悪影響を与える。好ま しくない固形物は凝固時あるいは使用時に複合材料の早期割れの原因となり、早 期割れは1つのみでも複合材料の欠陥を招来する。 望ましくない固形物質は濾過ゾーン28での濾過によってマトリックス全体に 分散された好ましい粒子42を残してマトリックスから選択的に取り除かれる。 図3は2つの好ましいタイプのフィルターが示され、ここでは混合物22が最初 に一方のフィルターを通過した後に他方を通過するように連続的に操業される。 また、フィルターは望む場合には1つでも操業される。フィルターでの低流速に よって決まる速度での製品の通過を伴う連続的な濾過は清浄な最終複合製品を製 造する。多くの用途において、1つのフィルターの使用は所望の清浄度を提供す るのに十分である。(ここで、複合物の清浄度(cleanliness)とは粒子44、 46等の望ましくない固形物の少なさの程度と同じことを意味するものとして使 用される。) 図3によれば、流動可能な溶融混合物22は図の左端に示されている溶解・混 合るつぼ24から供給される。濾過されていない混合物は樋26を流れ、そこか ら濾過ゾーン28に入り、濾過ゾーン28を出る。濾過ゾーン28を出た後、濾 過された混合物は凝固のために図の右端に示される鋳型30に向けて流れる。 第1のフィルター50は多孔性ガラス布、好ましくは示されるようなソックス 状フィルターの形態をなす多孔性ガラス布等の多孔性布で形成されている。多孔 性ガラス布はアルミニウム業界においてフィルター材料として広く用いられ、商 業的には広範なタイプ及び孔サイズが採用され得る。つまり、多孔性布は例えば 400ミクロメーター、500ミクロメーター等のサイズの孔等、特定の孔サイ ズを注文し、入手できる。代わりに、多孔性布はインチ(2.54センチ)当り の孔数を特定することによって入手することもできる。この説明においてはガラ ス布は孔サイズとの関係で説明され、つまり粒子サイズと最も簡単に比較される 。サイズ5〜35マイクロメーターの強化粒子を約5〜35容量%有する溶融ア ルミニウム合金の複合材料を濾過のために有用な多孔性ガラスフィルターは約0 .3〜1.0ミリメーターの孔サイズを有する。 本発明に従えば、多孔性布フィルター50の上流サイド52で固形物の堆積を 防止する手段が設けられる。好ましいアプローチにおいては、防止手段は流れる 混合物22の表面上に延び、フィルター50の一部に取り付けられる機械的バイ ブレーター又はシェーカー54である。シェーカー54はモーター及びフィルタ ー50を迅速に交互に前後動させる機械的リンクを含む。その動作はフィルター 50の上流サイド52で望ましくない固形物質が付着するのを防止する。それよ りむしろ、多孔性布フィルター50を通過できない耐火物ライニング粒子46等 の大きな粒子がフィルター50の上流サイドで金属中に懸濁して残る。 バイブレーションの結果として、フィルター50の濾過領域55はフィルター ケーキ又は分離された固形物の他の堆積物を取り除く機能を維持する。従って、 商業的な操業に要求されるような広範な濾過作業の後においてさえ、濾過領域5 5は濾過処理が開始されるとすぐに応動する。濾過された固形物が濾過領域55 の上流サイド52で懸濁して残存するという理由で、フィルター50の有効な孔 サイズは減少せず、フィルターは閉塞されない。固形物はフィルター50を目詰 まりさせず、そうでなければ濾過された固形物がフィルター上に堆積することを 許容する従来のアプローチにおける場合となる。 この堆積防止手段の使用による重要な結果はフィルター50の流通速度が減少 せず、濾過時間が延長され、フィルターはフィルターケーキによって閉塞されな い点にある。従来の操業における場合のように、フィルター50の上流サイド5 2で固形物の堆積が許容されると、このフィルターケーキは流通速度を低下させ 、 すぐにフィルター全体を閉塞する。 多数の実験によって、フィルター50のシェイキングの好ましい振幅及び周波 数が決定される。バイブレーションの振幅は好ましくは約1.3〜約10センチ である。バイブレーションが小さすぎると濾過された固形物の堆積を防止するこ とができず、バイブレーションが大きすぎると樋26内の混合物22の流れを乱 し、混合物22内にガスを引き込んでしまう。バイブレーションの周波数は好ま しくは約0.1〜約10サイクル/秒である。より低い周波数は固形物の堆積を 防止できず、より高い周波数はフィルターに損傷を与え、混合物の流れを乱し、 過大な設備を必要とする。低い周波数は多孔性布の大きな孔サイズに対して好ま しく、高い周波数は小さな孔サイズに対して好ましい。 また、図3は第2のフィルター60を示し、この場合は多孔性剛媒体フィルタ ーである。かかるフィルターはアルミニウム業界において溶融材料を濾過するた めに商業的に用いられている。これらは透孔サイズ及び材料構造のある範囲で使 用されている。例えば、その多孔性媒体フィルターはリン酸塩結合(phosphate- bonded)アルミナ等のセラミックで製造される。 セラミックで製造された時にはセラミック発泡フィルターとして時々知られて いるが、多孔性媒体フィルターは多孔性ガラスフィルターとは異なる濾過メカニ ズムによって濾過を実現する。多孔性ガラスフィルターは基本的にはふるいであ り、多孔性媒体フィルターはデプスフィルターである。多孔性媒体フィルターは 材料がフィルター内部に入り込み、曲がりくねった透孔性通路を通過することを 許容する。望ましくない固形物質はフィルター内部でトラップされ、そのフィル ターは使用後に廃棄される。多孔性媒体フィルターは図2の酸化物ストリンガー 44のように、多孔性布フィルターを典型的には通過してしまうような特に長く 延びた好ましくない固形物質を捕獲し、取り除く場合に有効である。多孔性媒体 フィルターは通常は金属の最適な最大流通速度、典型的にはフィルター領域の6 .5cm2(in2)当り約400gm(1ポンド)/分のアルミニウム合金の流 通速度を有する。もしフィルターの流通速度をより高くする試みがなされたなら ば、トラップされた固形物質はフィルターを通過し、鋳造に入り込むこととな るであろう。 多孔性媒体フィルターは多孔性布フィルターとは異なるメカニズムによって濾 過を実現するが、便宜的な操業において第1のフィルター50を通過した混合物 中の大きな固形物片はフィルター60の上流側表面62に堆積される。商業規模 の各ヒートを濾過するために要求されるように、フィルターを流通する金属の総 量が増加すると、フィルターの流通速度は低下し、フィルターは多孔性布フィル ター上への固形物の堆積について説明したより顕著に部分的又は全体的に閉塞さ れるようになる。 このような結果を避けるために、フィルター60の上流サイド62での固形物 の堆積を防止する手段が設けられる。フィルター60の上流サイド62での固形 物の堆積を防止するために、シャフト66の周りに回転するインペラー64が上 流サイド62の直上に配置される。インペラー64はフィルター60を通過しな い固形物がフィルター60の表面に付着するのを防止するのに十分な高速度で回 転する。しかし、その速度は混合物22に渦流を形成し、又はガスを巻き込むほ ど高速であってはならない。実際には、約150回/分の速度が満足しうること がわかった。インペラーはフィルター表面に接触するほど接近すべきではなく、 フィルター表面から約2.5〜5.0センチが好ましい。もしインペラーが接近 しすぎると、濾過された固形物が懸濁中に維持されるもよりもむしろフィルター を通過させられる傾向となる。インペラーがフィルター表面から離れ過ぎている と、濾過された固形物がフィルター上流の懸濁中に維持されなくなる。 フィルター60は好ましくは図3に示されるように水平に対して傾斜させるの が良い。図において、フィルター60は水平方向から約15度だけ上方に傾斜さ れているが、必要な場合にはより大きくできる。フィルター60の上方傾斜は2 つの有益な結果を持つ。フィルター60の下流サイドの泡は上方に浮かび上がる ことができ、溶融混合物の表面から逃げることができる。また、上流サイド62 の固形物は徐々にフィルターの低い端部に向けて移動し、収集領域68に至る。 この場所においては、フィルター上流の固形物はフィルター60への侵入を繰り 返すことができず、鋳造作業が完了すると清掃されることができ、使用されたフ ィ ルター60は次の操業の準備のために新しいフィルターと置き換えられる。 フィルター60を通過した後、流動可能な混合物は樋26の残部に沿って鋳造 工程まで流れ、鋳型に鋳込まれる。 得られた鋳造複合材料の組織はほぼ図4に示す通りである。ミクロ構造はマト リックス40と望ましい粒子42のみとを有する。ストリンガー、耐火物ライニ ング及び固形物の他のタイプの形態をなす望ましくない固形物片は1又は複数の フィルターによって取り除かれている。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年11月22日 【補正内容】 請求の範囲 1.大きな望ましくない固形粒子が溶融金属及び小さい望ましい固形粒子から 分離されるように溶融金属マトリックスの複合材料を濾過するための装置であっ て: 溶融金属マトリックスの複合材料を運ぶために使用される樋; 樋内を流れる材料がフィルターを通過するように配置された多孔性の布又は媒 体フィルター; 溶融金属及び小さな粒子がフィルターを通過するように、フィルターの上流サ イドにおける溶融金属中への大きな固形粒子の懸濁を維持することによりフィル ター上への濾過された大きな固形粒子の堆積を防止する機械的手段; から構成される溶融金属の濾過装置。 2.フィルターが多孔性布フィルターである請求項1記載の装置。 3.固形物の堆積を防止するための手段は、固形物がフィルター上に堆積する 時に固形物を布フィルターから分離するために連続操作される機械的手段を含む 請求項2記載の装置。 4.固形物の堆積を防止するための手段が濾過プロセス中に約0.1〜約10 サイクル/秒の速度でフィルターをシェイク操作しうる、フィルターを機械的に シェイクするための手段を含む請求項3記載の装置。 5.固形物の堆積を防止するための手段が濾過プロセス中に約1.3cm〜1 0cmの振幅でフィルターをシェイク操作しうる、フィルターを機械的にシェイ クするための手段を含む請求項4記載の装置。 6.フィルターが多孔性媒体フィルターである請求項1記載の装置。 7.堆積を防止する手段が多孔性媒体フィルターの上流サイドに配置された攪 拌インペラーを含む請求項6記載の装置。 8.攪拌インペラーが多孔性媒体フィルターの表面から約2.5〜約5cm離 れて配置される請求項7記載の装置。 9.多孔性媒体フィルターが水平方向に対して角度をもって配置される請求項 6記載の装置。 10.樋内を流れる材料が上記多孔性布フィルターを通過した後に第2のフィ ルターを通過するように配置された第2のフィルターを含む請求項2ないし5の いずれかに記載された装置。 11.材料が樋及び第2のフィルターを流通するように、濾過された固形物の 第2フィルター上への堆積を防止するための手段を含む請求項10記載の装置。 12.第2のフィルターが多孔性剛媒体フィルターであり、上記第2のフィル ター上への濾過された固形物の堆積を防止する手段が上記第2のフィルター上流 サイドに配置された攪拌インペラーを含む請求項11記載の装置。 13.フィルターが5〜35マイクロメーターのサイズを有する小さな粒子の 通過を許容する請求項1〜9のいずれかに記載の装置。 14.大きな望ましくない固形粒子と小さな望ましい固形粒子とを含む溶融金 属マトリックスの複合材料を濾過する方法であって: 溶融金属マトリックスの複合材料を樋に沿って流し、溶融金属マトリックス及 び小さな望ましい固形粒子を通過させるが大きな望ましくない固形粒子を残すよ うに設けられた多孔性布又は媒体フィルターを通し、 上記フィルター又は複合材を機械的に攪拌することによりフィルターの上流サ イドにおける溶融金属中への上記大きな粒子の懸濁を維持しこれによってフィル ター上に保持される大きな粒子の堆積を防止する、 工程から構成される方法。 15.フィルターが多孔性布フィルターであり、保持される大きな粒子の堆積 は連続操作される機械的手段によって固形物がフィルター上に堆積する時に固形 物を布フィルターから分離することにより防止される請求項14記載の方法。 16.フィルターが濾過プロセス中に約0.1〜約10サイクル/秒の速度で 機械的にシェイクされる請求項15記載の方法。 17.フィルターが約1.3cm〜10cmの振幅でシェイクされる請求項1 6記載の方法。 18.フィルターが多孔性媒体フィルターであり、保持される大きな粒子の堆 積が多孔性媒体フィルターの上流サイドで攪拌インペラーを操作することにより 防止される請求項14記載の方法。 19.インペラーが多孔性媒体フィルターの表面から約2.5〜約5cm離れ て配置される請求項18記載の方法。 20.樋内を流れる材料が上記多孔性布フィルターを通過した後に第2のフィ ルターを通過する請求項15ないし19のいずれかに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B01D 29/62 35/02 B22D 11/00 N 9264−4K 11/10 H 9264−4K 35/00 K 8414−4K C22C 1/10 G 9269−4K 9441−4D B01D 29/38 580 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,VN (72)発明者 ブルスキ、リチャード・エス アメリカ合衆国 92024 カリフォルニア 州、エンシニタス、ソフトウイング・レー ン2114番 (72)発明者 ハスト、ゲイリー アメリカ合衆国 92069 カリフォルニア 州、サン・マルコス、カリー・コム・ドラ イブ1619番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶融金属を濾過するための装置であって: 溶融材料の樋; 樋内を流れる材料がフィルターを通過するように配置された多孔性媒体フィル ター; 材料が樋及びフィルターを流通するように多孔性媒体フィルター上での固形物 の堆積を防止するための手段; から構成される溶融金属の濾過装置。 2.堆積を防止するための手段が多孔性媒体フィルターの上流サイドに配置さ れる攪拌インペラーを含む請求項1記載の装置。 3.攪拌インペラーが多孔性媒体フィルターの表面から約2.5〜約5cm離 れて配置される請求項2記載の装置。 4.多孔性媒体フィルターが水平方向に対して角度をもって配置される請求項 1記載の装置。 5.多孔性媒体フィルターが多孔性布フィルターである請求項1記載の装置。 6.固形物の堆積を防止するための手段は、固形物がフィルター上に堆積する 時に固形物をフィルターから分離するために連続操作される機械的手段を含む請 求項5記載の装置。 7.固形物の堆積を防止するための手段が 濾過プロセス中に約0.1〜約10サイクル/秒の速度でフィルターをシェイ ク操作しうる、フィルターを機械的にシェイクするための手段を含む請求項6記 載の装置。 8.固形物の堆積を防止するための手段が 濾過プロセス中に約1.3cm〜10cmの振幅でフィルターをシェイク操作 しうる、フィルターを機械的にシェイクするための手段を含む請求項6記載の装 置。 9.樋内を流れる材料が上記多孔性布フィルターを通過した後に第2のフィル ターを通過するように配置された第2のフィルターを含む請求項5記載の装置。 10.材料が樋及び第2のフィルターを流通するように、濾過された固形物の 第2フィルター上への堆積を防止するための手段を含む請求項9記載の装置。 11.上記多孔性布フィルター上への濾過された固形物の堆積を防止するため の手段が上記フィルターを機械的にシェイキングする手段を含む請求項8記載の 装置。 12.第2のフィルターが多孔性剛媒体フィルターであり、上記第2のフィル ター上への濾過された固形物の堆積を防止する手段が上記第2のフィルター上流 サイドに配置された攪拌インペラーを含む請求項10記載の装置。
JP51260694A 1992-11-23 1993-11-23 溶融材料の濾過 Expired - Fee Related JP3169226B2 (ja)

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JPH08503419A true JPH08503419A (ja) 1996-04-16
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