JPH0660373B2 - 溶融金属メツキ浴の介在物除去方法 - Google Patents
溶融金属メツキ浴の介在物除去方法Info
- Publication number
- JPH0660373B2 JPH0660373B2 JP61192932A JP19293286A JPH0660373B2 JP H0660373 B2 JPH0660373 B2 JP H0660373B2 JP 61192932 A JP61192932 A JP 61192932A JP 19293286 A JP19293286 A JP 19293286A JP H0660373 B2 JPH0660373 B2 JP H0660373B2
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- dross
- bath
- plating
- plating bath
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融金属メッキ浴の介在物除去方法に関する
ものである。
ものである。
(従来の技術) 亜鉛,アルミニウム等の溶融金属メッキ浴中には、被メ
ッキ材である鋼帯、あるいは鋼帯が浴中へ持込む鉄粉等
と、メッキ金属が反応して介在物(一般にはドロスを称
す)が発生し、これがメッキ鋼帯に付着し、品質を劣化
させる原因となっている。
ッキ材である鋼帯、あるいは鋼帯が浴中へ持込む鉄粉等
と、メッキ金属が反応して介在物(一般にはドロスを称
す)が発生し、これがメッキ鋼帯に付着し、品質を劣化
させる原因となっている。
しかして、このような介在物を除去するため、メッキ浴
表面に位置したドロスを機械的に除去すること(特開昭
60-122358 号)、又は、浴底部に堆積したノロスを汲み
上げることが開示されているが、現実には、このように
発生するドロスの他に、浴中に浮遊するドロスがあり、
これもメッキ鋼帯の品質を劣化させる原因となってい
る。又、浴表面に位置するドロス、及び浴底部に堆積す
るドロスの大部分は、浴中に浮遊するドロスに起因する
ものであり、このようなドロスを確実に除去することが
強く要求されているところである。
表面に位置したドロスを機械的に除去すること(特開昭
60-122358 号)、又は、浴底部に堆積したノロスを汲み
上げることが開示されているが、現実には、このように
発生するドロスの他に、浴中に浮遊するドロスがあり、
これもメッキ鋼帯の品質を劣化させる原因となってい
る。又、浴表面に位置するドロス、及び浴底部に堆積す
るドロスの大部分は、浴中に浮遊するドロスに起因する
ものであり、このようなドロスを確実に除去することが
強く要求されているところである。
(発明の目的) 本発明は、このような従来の問題点を解決し、メッキ浴
中にあるドロスを確実に除去するための技術を提供する
ものである。
中にあるドロスを確実に除去するための技術を提供する
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは、溶融金属メッキ浴から取
出したドロス及びメッキ金属を、ポット導入し、導入時
の撹拌によりドロスを凝集・粗大化せしめ、粗大ドロス
を除去した後に、セラミックフィルターにてメッキ金属
を濾過するに際して、メッキ金属の流れに対向してガス
を吹込み、微細気泡により微細ドロスを浮上せしめ微細
ドロスを除去してメッキ浴槽へ導入することを特徴とす
る、溶融金属メッキ浴の介在物除去方法である。
出したドロス及びメッキ金属を、ポット導入し、導入時
の撹拌によりドロスを凝集・粗大化せしめ、粗大ドロス
を除去した後に、セラミックフィルターにてメッキ金属
を濾過するに際して、メッキ金属の流れに対向してガス
を吹込み、微細気泡により微細ドロスを浮上せしめ微細
ドロスを除去してメッキ浴槽へ導入することを特徴とす
る、溶融金属メッキ浴の介在物除去方法である。
即ち、本発明においては好ましくは堰の如き手段により
粗大ドロス、例えば浮遊性のドロスを除去し、次いでセ
ラミックスフィルターで微細ドロスを除去するものであ
るが、セラミックフィルターとしては、例えばAl2O
3系,ZrO2系,CaO 系,SiC 系,ムライト系,コージラ
イト系等の材質があり、フィルターとしての気孔率40〜
80vol%、気孔径としては0.3〜2.0mmが良く、厚
みとしては10〜100 mmで板状,筒状に成形したものを用
いることが出来る。
粗大ドロス、例えば浮遊性のドロスを除去し、次いでセ
ラミックスフィルターで微細ドロスを除去するものであ
るが、セラミックフィルターとしては、例えばAl2O
3系,ZrO2系,CaO 系,SiC 系,ムライト系,コージラ
イト系等の材質があり、フィルターとしての気孔率40〜
80vol%、気孔径としては0.3〜2.0mmが良く、厚
みとしては10〜100 mmで板状,筒状に成形したものを用
いることが出来る。
上記フィルターにてメッキ金属を濾過するに際し、メッ
キ金属の流れに対向してガス(窒素ガス,アルゴンガス
等が望ましい)を吹込み、フィルターを通過させること
は、これにより目詰りを防止し、かつフィルター通過時
にガスが微細化してこれが浴中を浮上することにより、
微細ドロスが浴表面に速やかに押上げられ、除去するこ
とができ、好ましい。
キ金属の流れに対向してガス(窒素ガス,アルゴンガス
等が望ましい)を吹込み、フィルターを通過させること
は、これにより目詰りを防止し、かつフィルター通過時
にガスが微細化してこれが浴中を浮上することにより、
微細ドロスが浴表面に速やかに押上げられ、除去するこ
とができ、好ましい。
つまり、微細気泡により、ドロスを除去したメッキ金属
を更にセラミックフィルターにより濾過し、微細気泡に
て除去できなかったドロスを除去するものである。更に
このようなセラミックフィルターと前記の堰との間に粗
フィルターとして、例えば平板に0.5〜20mm径の孔を
多数開孔したものを配置し、このフィルターによりメッ
キ金属より比重の大きい粗大ドロスを除去することによ
り、一層ドロスの除去が確実にできる。
を更にセラミックフィルターにより濾過し、微細気泡に
て除去できなかったドロスを除去するものである。更に
このようなセラミックフィルターと前記の堰との間に粗
フィルターとして、例えば平板に0.5〜20mm径の孔を
多数開孔したものを配置し、このフィルターによりメッ
キ金属より比重の大きい粗大ドロスを除去することによ
り、一層ドロスの除去が確実にできる。
溶融メッキ金属としては、例えば、亜鉛,アルミニウム
等又はこれらの金属を主体とする合金メッキ浴の介在物
を確実に除去することができる。
等又はこれらの金属を主体とする合金メッキ浴の介在物
を確実に除去することができる。
かくして、溶融金属メッキラインにおいて、操業中のメ
ッキ金属浴中の鉄濃度が例えば0.03%以上になると介在
物(ドロス)の発生が顕著となるが、上記のごとき本発
明によれば鉄濃度を0.025%以下に抑えることができ、
ドロスの発生とそれによるメッキ製品の品質劣化を確実
に防止することができる。
ッキ金属浴中の鉄濃度が例えば0.03%以上になると介在
物(ドロス)の発生が顕著となるが、上記のごとき本発
明によれば鉄濃度を0.025%以下に抑えることができ、
ドロスの発生とそれによるメッキ製品の品質劣化を確実
に防止することができる。
次に、本発明の方法の一例を図面により説明する。
第1図において、溶融メッキ金属浴槽1内へ鋼帯2を導
き、メッキを施すに際し、ポンプ3により浴4を取出
し、ポット5へ導入し、導入時の撹拌効果によりドロス
同士を凝集・粗大化せしめ、浴表面部に配置した堰6に
より、粗大ドロス(主として浮遊性ドロス)を分離し、
次いでセラミックフィルター7で濾過し、浴4中の微細
ドロスを除去して取出口8より導出し、浴槽1へ戻すも
のである。
き、メッキを施すに際し、ポンプ3により浴4を取出
し、ポット5へ導入し、導入時の撹拌効果によりドロス
同士を凝集・粗大化せしめ、浴表面部に配置した堰6に
より、粗大ドロス(主として浮遊性ドロス)を分離し、
次いでセラミックフィルター7で濾過し、浴4中の微細
ドロスを除去して取出口8より導出し、浴槽1へ戻すも
のである。
次にセラミックフィルター7による介在物除去例を挙げ
る。
る。
(例1) 第2図において、ポット5内に筒状のセラミックフィル
ター7を図示のごとく配設し、該フィルター7内にガス
吹込管9を臨ませる。しかして溶融メッキ金属4は、フ
ィルター7を通過し、介在物(ドロス)を除去し、取出
口8から排出する。
ター7を図示のごとく配設し、該フィルター7内にガス
吹込管9を臨ませる。しかして溶融メッキ金属4は、フ
ィルター7を通過し、介在物(ドロス)を除去し、取出
口8から排出する。
一方、フィルター7が目詰りを起した場合、ガス吹込管
9より窒素ガスあるいは不活性ガスを吹込み、フィルタ
ー7の目詰まりを防止すると共に、フィルター7通過の
微細ガス気泡が浴中を浮上することにより、介在物を浮
上させ、浴表面にドロス10を位置させる。
9より窒素ガスあるいは不活性ガスを吹込み、フィルタ
ー7の目詰まりを防止すると共に、フィルター7通過の
微細ガス気泡が浴中を浮上することにより、介在物を浮
上させ、浴表面にドロス10を位置させる。
図中11は処理前にポット5内を予熱するとともに、メッ
キ金属(浴)4の温度低下が大なる場合に、加熱するバ
ーナーである。
キ金属(浴)4の温度低下が大なる場合に、加熱するバ
ーナーである。
(例2) 第3図において、ポット5内に板状のセラミックフィル
ター7を介して上室12と下室13に区分し、メッキ金属
(浴)4は、フィルター7を通過(濾過)し、介在物を
除去し、取出口8から排出する。
ター7を介して上室12と下室13に区分し、メッキ金属
(浴)4は、フィルター7を通過(濾過)し、介在物を
除去し、取出口8から排出する。
一方、下室13に設けたプラグ14より窒素ガスあるいは不
活性ガスを吹込み、フィルター7を通過させ目詰りを防
止するとともに、微細気泡となり、浴4中を浮上するこ
とにより、介在物を浴表面にドロス10として位置させ
る。
活性ガスを吹込み、フィルター7を通過させ目詰りを防
止するとともに、微細気泡となり、浴4中を浮上するこ
とにより、介在物を浴表面にドロス10として位置させ
る。
図中11は、処理前にポット5内を予熱すると同時に、メ
ッキ金属4の温度低下が大なる場合に加熱するバーナー
である。
ッキ金属4の温度低下が大なる場合に加熱するバーナー
である。
(実施例) 次に本発明の実施例を挙げる。
堰深さ200 mmとし、第2図に示すごとくポット(高さ45
0 mm,巾400 mm,長さ600 mm)内に筒状のセラミックフ
ィルター(材質Al2O3 90%、残SiO2、MgO 他、気孔率40
〜45%、平均気孔径0.8mm、外径100 mm、内径60mm、
長さ880 mm)を配設し、連続溶融亜鉛メッキラインのメ
ッキ浴槽より流量300Kg/分の亜鉛浴(温度470 ℃、成分
Fe0.05%、Al0.2%±0.02%、残Zn及び不純
物)を連続的にポット内へ導入し、取出口から排出し、
メッキラインの浴槽まで循環せしめた。取出口より抽出
した亜鉛は、温度460 ℃、Fe0.02%となり、介在物の
除去が確実に行なわれた。
0 mm,巾400 mm,長さ600 mm)内に筒状のセラミックフ
ィルター(材質Al2O3 90%、残SiO2、MgO 他、気孔率40
〜45%、平均気孔径0.8mm、外径100 mm、内径60mm、
長さ880 mm)を配設し、連続溶融亜鉛メッキラインのメ
ッキ浴槽より流量300Kg/分の亜鉛浴(温度470 ℃、成分
Fe0.05%、Al0.2%±0.02%、残Zn及び不純
物)を連続的にポット内へ導入し、取出口から排出し、
メッキラインの浴槽まで循環せしめた。取出口より抽出
した亜鉛は、温度460 ℃、Fe0.02%となり、介在物の
除去が確実に行なわれた。
(発明の効果) かくすることにより、本発明によれば、メッキ浴中の介
在物(ドロス)を、微細ドロスも含め確実に除去するこ
とができ、介在物によるメッキ製品の品質劣化を確実に
防止することができる等の優れた効果が得られる。
在物(ドロス)を、微細ドロスも含め確実に除去するこ
とができ、介在物によるメッキ製品の品質劣化を確実に
防止することができる等の優れた効果が得られる。
第1図は本発明の1例を示す説明図、第2図はフィルタ
ーの構造例を示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は(イ)のA
−A矢視による説明図、第3図はフィルターの他の構造
例を示す説明図である。 1……溶融メッキ金属浴槽、2……鋼帯、3……ポン
プ、4……浴、5……ポット、6……堰、7……セラミ
ックフィルター、8……取出口、9……ガス吹込管、10
……ドロス、11……バーナー。
ーの構造例を示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は(イ)のA
−A矢視による説明図、第3図はフィルターの他の構造
例を示す説明図である。 1……溶融メッキ金属浴槽、2……鋼帯、3……ポン
プ、4……浴、5……ポット、6……堰、7……セラミ
ックフィルター、8……取出口、9……ガス吹込管、10
……ドロス、11……バーナー。
Claims (1)
- 【請求項1】溶融金属メッキ浴から取出したドロス及び
メッキ金属を、ポットに導入し、導入時の撹拌によりド
ロスを凝集・粗大化せしめ、粗大ドロスを除去した後
に、セラミックフィルターにてメッキ金属を濾過するに
際して、メッキ金属の流れに対向してガスを吹込み、微
細気泡と共に微細ドロスを浮上せしめ微細ドロスを除去
してメッキ浴槽へ導入することを特徴とする、溶融金属
メッキ浴の介在物除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61192932A JPH0660373B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 溶融金属メツキ浴の介在物除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61192932A JPH0660373B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 溶融金属メツキ浴の介在物除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6350454A JPS6350454A (ja) | 1988-03-03 |
JPH0660373B2 true JPH0660373B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=16299394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61192932A Expired - Lifetime JPH0660373B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 溶融金属メツキ浴の介在物除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660373B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2654749B1 (fr) * | 1989-11-21 | 1994-03-25 | Sollac | Procede et dispositif d'epuration d'un bain de metal liquide au temps chaud d'une bande d'acier. |
JPH07116579B2 (ja) * | 1990-04-07 | 1995-12-13 | 住友金属工業株式会社 | ボトムドロス小径化方法 |
DE10020284A1 (de) * | 2000-04-26 | 2001-10-31 | Stolberger Metallwerke Gmbh | Verfahren und Anordnung zum Regenerieren einer verunreinigten Metallschmelze |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5954561U (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-10 | 川崎製鉄株式会社 | ドロス除去装置 |
JPS60122358U (ja) * | 1984-01-21 | 1985-08-17 | 住友金属工業株式会社 | トツプドロス分離回収装置 |
-
1986
- 1986-08-20 JP JP61192932A patent/JPH0660373B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6350454A (ja) | 1988-03-03 |
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