JPH08502495A - 新規な7−(5−置換−シクロペンチル)及び(5−置換−シクロペンテニル)ヘプチルアルコール、ヘプチルアミン及びヘプタン酸アミド、及びこれらの新規化合物の投与による哺乳類の眼球内圧を低下させる方法 - Google Patents

新規な7−(5−置換−シクロペンチル)及び(5−置換−シクロペンテニル)ヘプチルアルコール、ヘプチルアミン及びヘプタン酸アミド、及びこれらの新規化合物の投与による哺乳類の眼球内圧を低下させる方法

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JPH08502495A JP6510375A JP51037594A JPH08502495A JP H08502495 A JPH08502495 A JP H08502495A JP 6510375 A JP6510375 A JP 6510375A JP 51037594 A JP51037594 A JP 51037594A JP H08502495 A JPH08502495 A JP H08502495A
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Abstract

(57)【要約】 式1で表される化合物は、啼乳類の眼における内圧を低下させることが可能である。式中、点線は結合の有無を示し、波線はシス又はトランスの配置である結合を示している。R1はH、又はR2が炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもしくは複素環式アリールであるCO−R2、或いは炭素環式アリール又は複素環式アリールで置換された低級アルキル基を表し、XはCO−NR34、CH2OH、CH2OR5、CH2O−COR6及びCH2−NR34を表し、式中R3及びR4はそれぞれ独立にH又は低級アルキル、R5は炭素数1から6の低級アルキル、並びにR6は炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもしくは複素環式アリール、或いは炭素環式アリール又は複素環式アリールで置換された低級アルキル基を表し、nは0から8の整数を表す。

Description

【発明の詳細な説明】 新規な7−(5−置換−シクロペンチル)及び(5−置換−シクロペンテニル) ヘプチルアルコール、ヘプチルアミン及びヘプタン酸アミド、及びこれらの新規 化合物の投与による哺乳類の眼球内圧を低下させる方法 1.発明の分野 本発明は構造的にある種のプロスタグランジンに関連している、7−(5−置 換−シクロペンチル)及び(5−置換−シクロペンテニル)ヘプチルアルコール 、ヘプチルアミン及びヘプタン酸アミドに関するものである。本発明はまた、哺 乳類の眼球内圧を低下させる目的における、該新規化合物の哺乳類への投与にも 関している。 2.従来の技術 眼圧降下剤は様々な高眼圧症の処置において有効である。例えば、高眼圧症の 緑内障に対する外科手術又はレーザーによるトラベクレクトミー後の、又は手術 前の補助剤として有効である。 緑内障は眼球内圧の上昇を特徴とする眼科の疾病である。その病因により、緑 内障は第一及び第二緑内障に分類されてきた。例えば、成人の第一の緑内障(先 天性緑内障)は開放隅角型又は、急性もしくは慢性の閉塞隅角型どちらかである 。第二の緑内障はぶどう膜炎、眼癌又は拡大した白内障などの先在する眼科疾患 より生じる。 第一の緑内障の原因についてはまだよく知られていない。眼球内圧の上昇は房 水の流出が妨げられることによる。慢性の開放隅角緑内障においては、前眼房及 びその解剖学的構造は正常に見えるが、房水の排出が妨げられている。急性又は 慢性の閉塞隅角緑内障においては、前眼房は浅く、濾過隅角が狭くなり、さらに 虹彩はシュレム管の入口で小柱網を閉塞する。瞳孔の拡大により虹彩の根元が隅 角に対して前方に押され、瞳孔の閉鎖を起こし、急性発症を引き起こす。狭い前 眼房隅角は種々の重度の急性閉塞隅角緑内障の発症の素因となるものである。 第二の緑内障は、後眼房から前眼房へ、さらにそれに続くシュレム管への房水 の流れが阻害されることにより引き起こされる。前部の炎症性疾患は、完全な虹 彩後部癒着により膨隆虹彩を起こして水の流出を阻害し、滲出液によりドレイナ ージ水路を閉塞する。他の一般的な原因としては眼球内の癌、拡大白内障、網膜 中心静脈の閉塞、眼における外傷、手術及び眼球内出血が挙げられる。 全ての型を考慮すると、緑内障は40歳以上の人の約2%に発症し、急速な失 明に進む前に何年間も症状は進行していると考えられる。手術をしない場合、局 所的なB−アドレナリン受容体アンタゴニスト(拮抗剤)は伝統的に緑内障処置 に使用されてきた。 プロスタグランジンは早くから高眼圧症に対して効果的であるとされてきた。 はたして最近の20年間に収集された証拠から、プロスタグランジンが非常に効 力のある高眼圧治療剤であり、緑内障の長期間に渡る医学的な処置に理想的であ るということがわかった。(参照 M.S. Starr,Exp.Eye R es.11,170−177,(1971);Bito,L.Z.Biolog ical Protection with Prostaglandisn Cohen,M.M.,ed.,Boca Raton,Fla.CRC Pr ess Inc.,1985,pp.231−235;Bito,L.Z., pplied Pharmacology in the Medical reatment of Glaucomas Drance,S.M.and Neufeld,A.H.eds.,New York,Grune & S tratton,1984,pp.477−505) そのようなプロスタグランジンとしてはPGF、PGF、PGE2、及 びこれらの、1−イソプロピルエステルに代表されるC1からC5のアルキルエス テルのような脂質可溶性エステルが挙げられる。 米国特許第4,599,353号では、特定のプロスタグランジン、特にPG E2及びPGF並びに後者のC1〜C5アルキルエステルが、眼圧降下活性を有 することが報告され、緑内障の処置に推奨されている。 明確な機構は良く知られていないが、最近の実験結果は、プロスタグランジン による眼球内圧の低下は、ぶどう膜の強膜からの流出増加によることを示してい る。〔Nilsson et al.,Invest,Ophtalmol.V is.Sci.28 (suppl),284(1987)〕 PGFのイソプロピルエステルは親化合物より非常に大きな降圧作用を示 しており、これは角膜へのより効果的な浸透によると考えられる。1987年該 化合物は“かつて報告されたなかで最も効果的な眼圧降下剤”として報告された 。〔参照 Bito,L.Z.,Arch.Ophthalmol,105,1 036(1987),及びSiebold et al.,Prodrug ,3(1989)〕 ヒトに対して、プロスタグランジンは重大な眼科の副作用は示さないようであ るが、特にPGF及びこの1−イソプロピルエステルに代表されるような誘 導体化合物の局所的な眼に対する使用においては、常に眼球表面(結膜)の充血 及び眼における異物感(foreign-body sensation)の副作用を伴ってきた。緑内障 に代表されるような眼圧の上昇を伴う症状の処置におけるプロスタグランジンの 臨床的重要性はこれらの副作用により限定されてきた。 モノ、トリ及びテトラフェニル及びフェノキシ又はプロスタグランジンとその 1−エステル誘導体はEuropean Patent Applicatio n 0,364,417に緑内障又は高眼圧症の処置に有用であると記載されて いない。 アラガン社による一連の出願中の米国特許中には、眼圧降下作用が増強されて いるが、副作用は全く又はほとんど無いプロスタグランジンエステルについて記 載されている。出願中のUSSN386,835(1989年7月27日登録) は11−ピバロイル、11−アセチル、11−イソブチリル、11−バレリル、 及び11−イソバレリルのPGFのような11−アシル−プロスタグランジ ンに関している。眼圧降下作用を示す15−アシルプロスタグランジンについて は出願中のUSSN357,394(1989年5月25日登録)に記載されて いる。同様に、11,15−ジピバロイルPGFを代表とする、プロスタグ ランジンの11,15−、9,15−及び9,11−ジエステルについても眼圧 降下作用を有することが知られている。これらについては次の特許を参照せよ。 USSN385,645(1990年7月27日登録)、米国特許第4,494 ,274号、米国特許第4,584,370号(これはUSSN386,312 及び585,284の継続特許である。)米国特許第5,034,4 13号、(これはUSSN386,834の継続特許であり、元の特許は198 9年7月27日にファイルされた。)これらの特許の記載については参照文献を あげることにより明確にした。本発明の要約 本発明の新規化合物を式1に示した。 点線は結合の有無を表し、波線はシス又はトランスの配置である結合を示して いる。 R1はH、又はR2が炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもしく は複素環式アリールであるCO−R2、或いは炭素環式アリール又は複素環式ア リールで置換された低級アルキル基を表す。 XはCO−NR34、CH2OH、CH2OR5、CH2O−COR6及びCH2N R34を表し、式中R3及びR4はそれぞれ独立にH又は低級アルキル、R5は炭 素数1から6の低級アルキル、並びにR6は炭素数1から6の低級アルキル、炭 素環式アリールもしくは複素環式アリール、又は炭素環式アリールもしくは複素 環式アリールで置換された低級アルキル基を表し、及び nは0から8の整数を表す。 本発明は他の観点から、本発明の化合物(又は該化合物の医薬的に許容される 塩)を、活性成分として、少なくとも一種含有する医薬用組成物に関する。 またさらに他の観点から、本発明は、哺乳類の眼球内圧を降下させる目的にお いて、式1の化合物(又は該化合物の医薬的に許容される塩)を、活性成分とし て、少なくとも一種含有する医薬用組成物を哺乳類に投与する方法に関する。本発明の詳細な記述 本発明は式1の新規な化合物、並びに哺乳類の眼圧を低下させるための医薬用 組成物及びその方法における該化合物の使用に関する。定義 他の化学構造式と同様に、式1において横長の点線(hashed line)で表される 結合は紙面下側、つまりα配置を示し、三角形の黒線は紙面の上側、つまりβ配 置を示している。また点線(dashed or dotted line)は単結合又は結合が無い事 を表しており、二重結合に結合している波線は置換基が二重結合に対してシス又 はトランスの配置であることを表している。二重結合に対して置換基がトランス (E)配置であるとは、結合手が二重結合に対して反対方向に出ているもので、二 重結合に対して置換基がシス(Z)配置であるとは、結合手が二重結合に対して同 じ方向を指しているものを示す。 アルキルという用語は、ノルマルアルキル、分岐鎖を有するアルキル及び環状 アルキルとして知られる全ての群を指すものである。低級アルキルとは、上記で 定義した広範囲の定義のアルキル基の中で、炭素数1から6のアルキル基を表し 、また同様に分岐鎖アルキル及び環状アルキル基の場合は、炭素数3から6のア ルキル基を示している。 “エステル”という用語は、有機化学で典型的に用いられている用語の定義に よる化合物全てを示している。エステルが式1に相当するカルボン酸から誘導さ れた場合、この用語はこの官能基をアルコール、好ましくは炭素数が1から6の 脂肪族アルコールにより処理して誘導した化合物を表す。エステルが、式1に相 当するアルコールから誘導されたものである場合は、用語は式−CH−OOCR2 で表される構造を示し、R2は低級アルキル、炭素環式アリール、複素環式アリ ール、又は低級アルキル基で置換された炭素環式アリールもしくは複素環式アリ ールを表す。 アミドは有機化学で典型的に使用される用語通りの意味である。例としては、 無置換アミド並びにモノ及びジ置換脂肪族アミドも含まれるが、これに限定され るものではない。 もし、化合物が塩を形成する、例えば酸のような官能基を有するならば、本発 明の処置に使用する化合物の、医薬的に許容される塩を調製して用いてもよい。 医薬的に許容され、親化合物の活性を維持し、投与する物質又は投与する環境に 対して、有害物質ではないか又は都合の悪い作用を及ぼさない塩であるならばど の塩でもよい。 該塩は、どのような有機又は無機の酸もしくは塩基から誘導されるものでもよ い。また該塩は一価又は多価のイオンでもよい。酸官能基に関して特に興味ある のは、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムの無機イオンである 。有機アミン塩はアミンから形成されてもよく、特にモノ−、ジ−及びトリアル キルアミン又はエタノールアミンから形成されるアンモニウム塩が挙げられる。 塩はまた、カフェイン、トロメタニン及び同様の化合物により形成されてもよい 。酸を塩に形成するのに十分な塩基性が窒素にあるならば、無機もしくは有機酸 又はヨウ化メチルのようなアルキル化剤と該塩を形成してもよい。好ましい塩は 、塩酸、硫酸又はリン酸のような無機酸により形成されるものである。モノ−、 ジ−又はトリ−酸のような通常の種々の有機酸も使用可能である。 本発明の化合物は少なくとも一つの二重結合を有しており、そのためトランス 及びシス(E及びZ)異性体が生じている。加えて、本発明の化合物は一つ又は 複数の不斉中心を有しており、そのためエナンチオマー及びジアステレオマーが 存在する。本明細書中で構造式又は記号をもって、シスもしくはトランス異性体 又は不斉中心における配置を特に指定しない限り、本発明においては本質的に、 上記の各異性体、並びにシス及びトランス異性体の混合物、ジアステレオマーの 混合物及びエナンチオマー(光学異性体)のラセミ混合物を表す。 記述をより簡便にするため、7−炭素の側鎖を含む式1の側鎖は、ときどき本 明細書中で“α側鎖”と表し、式1のシクロペンタン又はシクロペンテン環に結 合した他の側鎖は“Ω側鎖”と表す。この命名は関連するプロスタグランジン化 合物の側鎖の名称に使用されているものと同じである。本発明の好ましい化合物の一般的な記述 式1に示された構造において、好ましい化合物はα側鎖のオレフィン結合に関 してシス(Z)配置である。本発明の化合物のΩ側鎖の基R1は、好ましくはH、又 はR2が低級アルキル、さらに好ましくは炭素数1から3の低級アルキルである CO−R2である。基Xに関して好ましい化合物は、XがCH2OH、CH2OC H3、CH2OCO−t−ブチルで表されるもの、及びXがCONH2又はCO− NR34で表わされるものであり、式中R3及びR4のうち一つはイソプ ロピルであるかもしくはR3及びR4両方ともメチルである。 本発明の最も好ましい化合物は下記の式2にて表される。 投与法及び剤形 治療上効果的な量の、少なくとも一種の本発明に記載の化合物又は医薬学上許 容されるその塩を、活性成分として、通常の眼科治療上許容される結合剤と混合 し、局所的な眼科の使用に適した投与単位の形態を調製することにより、医薬用 組成物は調製されてもよい。治療上効果的な量は、液体で通常約0.0001から約5 %(w/v)で、約0.001から約1.0%(w/v)の間であることが好ましい。 眼科治療には、生理的食塩水を主たるビヒクルとして使用して溶液を調製する ことが好ましい。該眼科用溶液のpHは、適当な緩衝液の組み合わせを用いて4. 5から8.0の間に維持することが好ましく、中性のpHが好ましいが必須では ない。形状にはまた、通常の医薬学的に許容される防腐剤、安定剤及び表面活性 剤が含有されてもよい。 本発明中の医薬用組成物に用いられる好ましい防腐剤としては、ベンズアルコ ニウムクロリド、クロロブタノール、トリメロサール、酢酸フェニル水銀及び硝 酸フェニル水銀が挙げられるがこれに限定されない。好ましい表面活性剤として は例えば、ツイーン(Tween)80が挙げられる。同様に様々な好ましいビヒクルを 本発明の眼科用組成物に用いてもよい。これらのビヒクルとしては、ポリビニル アルコール、ポビドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポロキサマーズ 、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、シクロデキスト ラン及び精製水が挙げられるが、これに限定されない。 張度調節剤は必要に応じて又は簡便のため加えてもよい。これらは特に塩化ナ トリウム、塩化カリウム、マンニトール及びグリセリン、又は他の適応する眼科 において許容される張度調節剤を含むが、これに限定されるものではない。 様々な緩衝液及びpHを調整する方法は、その結果得られた組成物が眼科的に 許容される限り使用されてもよい。従って、緩衝液としては、酢酸緩衝液、くえ ん酸緩衝液、リン酸緩衝液及びホウ酸緩衝液が挙げられる。酸又は塩基を、必要 に応じて、これらの形態のpHを調整するのに使用してもよい。 同様に、眼科的に許容される、本発明に使用する抗酸化剤には、メタ重亜硫酸 ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アセチルシステイン、ブチル化ヒドロキシア ニソール及びブチル化ヒドロキシトルエンが挙げられるが、これらに限定されな い。 眼科用組成物に含まれてもよい他の結合剤成分としては、キレート剤が挙げら れる。他のキレート剤も代用として、又はこれと一緒に使用可能であるが、好ま しいキレート剤としては、エデンテートジソディウム(edentate disodium)が挙 げられる 成分は通常、以下に示す量を用いた。 本発明の活性化合物の実際の投与量は、それぞれの化合物及びその処置を行う 症状による。適当な投与量の選択については当業者のよく知るところである。 本発明の眼科用形状は、眼への投与が簡単なように、点滴管をつけた容器のよ うな、計量して投与するのに適する形状に充填されていると簡便である。滴下投 与に適する容器は通常、適する不活性な、無毒のプラスティック材料で作製され ており、一般に約0.5から約15mlの溶液を含有している。一つのパッケージは 通常一つ又は複数の投与単位を含んでいてもよい。 特に防腐剤の入っていない溶液はしばしば、約10以下の、好ましくは約5以下 の投与単位からなる、再封止不可能な容器中に充填する。典型的な一投与単位は 1から約8滴であり、好ましくは1から約3滴である。一滴の容量は約20〜35μ lである。生物活性 哺乳類の眼における低眼球内圧に対する、式1の化合物を含有する医薬用組成 物の活性は、犬の眼におけるアッセイにより示すことができる。アッセイは以下 に示す通りである。体重が10〜15kgのメス及びオスのビーグル犬を、拘束装置 を使用しなくても、眼球内圧を測定できるように最低2か月訓練した。眼球内圧 は偏平化眼圧計(アルコン(Alcon))を使用した眼圧測定法により測定した。こ の操作の間の眼科的な不快感を最小限にするため、眼圧測定の1分前に25 μlのプロパラカイン(アラガン、イルビン、カリフォルニア)を投与した。本 発明の化合物の眼球内圧における効果の決定は、本化合物の1から25μlの溶 液を片眼に投与し、もう片方の眼にコントロールとして同じ体積のビヒクルを投 与して行った。 本発明の化合物の、犬の眼における眼球内圧を低下させる効果は、上述のアッ セイに従って行い、以下の化合物に関して表1に示した。 合成法の一般的記述 本発明の化合物は多数の異なる合成化学的手法で合成可能である。本発明を例 示するため、次に詳細な記述を行った。合成化学者は、ここで設定した条件は特 別な具体例であって、これらは一般化することが可能であり、これにより本明細 書で述べた全ての化合物が得られることを直ちに理解できるであろう。 反応スキーム1 反応スキーム1において、化合物7α−[2−オキソ−5β−(3α−ヒドロ キシル−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘ プテン酸(化合物20)を原料とする。化合物20はプロスタグランジンA2として も知られており、市販されている(ケイマンケミカル(Cayman Chemical Co.,Ann Arbor,Michigan))。化合物20はジエチルエーテル中でジアゾメタンとの反応に より(又は他の既知のエステル化方法により)メチル化され、7α-[2−オキ ソ−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペ ンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物21)を与える。化合物21 の“エノン”官能基部分は水素化ホウ素ナトリウムにより還元され、シクロペン タン環が飽和のアルコール化合物(化合物22)を与える。化合物21の“エノン ”官能基のオキソ部分はまた、セリウムトリクロリド存在下、ホウ素酸水素ナト リウムにより選択的に還元され、脂肪環部分は不飽和の化合物23を与える。 反応スキーム2 反応スキーム2において、化合物22のヘプテン酸エステル基部分は水素化ホウ 素リチウム又は他の適当な還元剤を用いて還元し、一級アルコールの化合物1を 得る。化合物1は本発明の生物活性を有する化合物である。 化合物1のエーテル又はエステル誘導体を得るため、すなわち式1においてX がCH2OR5又はCH2O−COR6である化合物を得るために、水酸基がt−ブ チルジメチルシリル基、又は他の適する保護基で保護されている誘導体(化合物 24)のヘプテン酸エステル基の還元を行う。化合物24は、例えば、化合物22を2, 6-ルチジン中でt−ブチルジメチルシリルクロリドと反応させることにより得ら れる。化合物24の還元後、一級アルコール基は通常エステル化に用いる反応剤( アシルクロリドR6COClのような反応剤)によりエステル化するか、又はエ ーテルに変換する(例えばヨウ化アルキルR5Iとの反応によりアルキルエーテ ルに変換する。)。その後、t−ブチルジメチルシリルクロリド基(又は他の適 する保護基)を化合物の二級水酸基から除去し、エステル(化合物25)又はエー テル(化合物26)を合成する。 α側鎖の末端がカルボキサミドである本発明の化合物を得るには(すなわち式 1においてXがCO−NR34である化合物を得るには)、化合物22と式R34 NH、R34NH・HClで表されるアミン及びアンモニウム塩との反応を行う 。反応剤がアンモニア及びアンモニウムクロリドであるとき、得られる化合物は 無置換アミド(化合物2)であり、反応剤がN−イソプロピルアミン塩酸塩のと きイソプロピルアミド化合物(化合物3)が得られ、また反応剤がN,N−ジメ チルアミン及びN,N−ジメチルアミン塩酸塩のとき得られる化合物はジメチル アミド(化合物4)である。上記の方法で得られるカルボキサミド化合物(化合 物2、3及び4)は水素化アルミニウムリチウム(又は適する他の反応剤)で還 元し、式27のアミン化合物を合成する。 反応スキーム3 反応スキーム3において、反応スキームlにより得られる7α−[2α−ヒド ロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニル)−3−シ クロペンテニル]−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物23)を原料とする。化 合物23のヘプテン酸エステル基を水素化ホウ素リチウムで還元し、相当する一 級アルコール(化合物5)を得る。一級アルコール(ヘプタノール)部分のエ ーテル及びエステル誘導体は、反応スキーム2において記載したものと同様の反 応段階を経て得られる。すなわち、t−ブチルジメチルシリルクロリド又はt− ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルフォネートとの反応により、化合 物23の二つの二級水酸基を第一に保護し、次にヘプテン酸エステル基を水素化ジ イソブチルアルミニウム(又は他の適する還元剤)で還元し化合物28を得る。化 合物28の二級水酸基は保護されているが、一級水酸基は保護されていない。従っ て化合物28を、当業者によく知られている反応によりアシル化又はエーテルへ変 換することが可能である。(同様の反応については反応スキーム2を参照せよ。 )t−ブチルジメチルシリルクロリド基は酸水溶液処理により除去され、一級水 酸基のエーテル又はエステル誘導体を合成する。化合物6は前述の一級水酸基を メチルエーテルに変換した例である。また化合物7は一級水酸基がt−ブタン( ピバル)酸でエステル化した例である。 化合物23と、アンモニア及びアンモニウムクロリドとの反応、又は式R34N Hで表されるアミン及び相当する塩酸塩との反応により、本発明のカルボキサミ ド化合物が得られる。これは式1のXがCO−NR34である化合物である。従 って反応剤がアンモニア及びアンモニウムクロリドであるとき、得られる化合物 は無置換アミド(化合物8)であり、反応剤がN−イソプロピルアミン、N−イ ソプロピルアミン塩酸塩のときイソプロピルアミド(化合物9)が得られ、また 反応剤がN,N−ジメチルアミン及びN,N−ジメチルアミン塩酸塩のとき得ら れる化合物はジメチルアミド(化合物10)である。化合物8、9及び10のような カルボキサミド化合物の、水素化アルミニウムリチウム(又は適する他の還元剤 )による還元は、一般式29のα側鎖がヘプテニルアミンである本発明の化合物 を与える。 Ω側鎖の3α−水酸基がエステル化(式1においてR1がCO−R2である化合 物)されている本発明の化合物は、“遊離”の3α−水酸基を有する化合物を酸 クロリド(R2COCl)による反応、ジメチルアミノピリジンを触媒として使 用する酸無水物との反応((R2−CO)2O)もしくはジメチルアミノピリジン中 において酸(R2−COOH)を用いた反応によるエステル化、又は当業者に既 知の他のエステル化により得られる。これらの反応剤又は反応は、シクロペンタ ン環又 はシクロペンテン環上の水酸基より、3α−水酸基を優先的にエステル化する。 エステルの混合物が得られた場合、望む3α−水酸基のエステル化合物は、例え ばクロマトグラフィーにより単離する事ができる。3α−水酸基がエステル化さ れており、α側鎖が遊離のヘプテノール部分(式1においてR1がCO−R2であ り、XがCH2OHである化合物)を含む本発明の化合物は、相当するヘプテノ ール(化合物28)から得られる。これは初めに一級水酸基(ヘプテノール)を酸 に不安定なテトラヒドロピラニル基のような適当な保護基で保護する。t−ブチ ルジメチルシリルクロリド基を、テトラブチルアンモニウムフロリドによる処理 を行って二級水酸基から除去し、3α−水酸基を(上述したように)優先的にア シル化を行い、次にテトラヒドロピラニル保護基を温和な酸処理により除去する 。 α側鎖のオレフィン結合がトランス体である本発明の化合物は、本発明の化合 物をフェニルジサルファイド及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN )の存在下、トルエン溶媒中でUV光線照射(ほぼ4時間)により異性化して得 られる。化合物24などの中間体は、ヘプテン酸又はヘプチノールの官能基並びに 二級水酸基を保護してから異性化することが好ましい。 実施例 7α−〔2−オキソ−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニ ル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル (化合物21) ジアゾメタンのエーテル溶液を、0℃にて、7α−[2−オキソ−5β−(3 α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5 −シス−ヘプテン酸(化合物20,2.0g,6.22mmol)のエーテル(100ml)溶液へ明 るい黄色が溶液に着色するまで滴下した。反応を室温まで昇温し、酢酸を2、3 滴加えて反応を停止させた。溶媒を減圧下除去し、2.0g(93%)の目的化合物を透 明な無色油状物質として得た。: 1H NMR (250MHz,CDCl3)δ7.48(dd,J =2.1,4.8Hz,1H),6.16(dd,J=2.1,4.8Hz,1H),5.59-5.29(m,4H),4.12-4.0 4(m,1H),3.64(s,3H),3.22-3.20(m,1H),2.52-2.04(m,8H),1.70-1.26(m,1 0H),0.87(t,J=5.5 Hz,3H). 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル (化合物22) 水素化ホウ素ナトリウム(154mg,4.07mmol)を、0℃にて、7α−〔2−オキ ソ−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペ ンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸(化合物21,1.77g,4.07mmol)のメタノー ル(16ml)溶液へ加えた。反応を23℃まで昇温し、2時間後飽和アンモニウムクロ リド水溶液を加えて反応を停止させた。溶媒を減圧下除去し、残渣をジクロロメ タン(50ml)に溶解した。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過後減圧下濃縮し た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,3:1ヘキサン/ 酢酸エチル)で精製し、α及びβ−シクロペンタノールの1:1混合物を1.70g( 98%)得、さらにこれを高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)にて分離した。: α−アルコール化合物の1H NMR (250MHz,CDCl3)δ 5.48-5.30(m,4H), 4.21-4.17(m,1H),4.07-4.00(m,1H),3.64(s,3H),2.38-1.86(m,9H),1.71- 1.26(m,15H),0.87(t,J=5.8Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル (化合物23 ) 7α−〔2−オキソ−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニ ル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸(化合物21,1.36mg,3. 23mmol)をメタノール中のセリウムトリクロリド8水塩(0.4Mメタノール溶液8. 1mL,3.23mmol)に溶解した溶液を、0℃にて水素化ホウ素ナトリウム(122mg,3. 23mmol)により処理した。反応は23℃まで昇温し、2時間攪拌後飽和アンモニウ ムクロリド水溶液(2.0ml)を加え反応を停止させた。得られた混合物をメチレン クロリド(2回)で抽出し、有機相を合わせて乾燥し(Na2SO4)、濾過後減圧下濃 縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,3:1ヘキサ ン/酢酸エチル)で精製し、α及びβ−シクロペンタノールの1:1.5の混合物を1 .22g(89%)得、さらにこれをHPLCにて分離した。:α−アルコール化合物の1 H NMR(250MHz,CDCl3)δ 5.95-5.85(m,2H),5.55-5.32(m,2H),4.65-4. 61(m,1H),4.06-4.01(m,1H),3.64(s,3H),3.05-2.99(m,1H),2.32-2.06(m ,7H),1.77-1.23(m,12H),0.87(t,J=5.8Hz,3H). 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテノール (化合物1) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物22,0. 089mmol)のエーテル(0.5ml)溶液に、23℃にて水素化ホウ素リチウム(0.177mmol )を加えた。1時間攪拌後、2N水酸化ナトリウム水溶液を加え反応を停止させ 、さらに0.5時間攪拌した。得られた有機相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出 した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過後減圧下濃縮した。残渣をフラッ シュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,2:1酢酸エチル/ヘキサン)で精 製し、目的の化合物(82%)を、無色透明な油状物質として得た。 1H NMR: (250MHz,CDCl3)δ 5.49-5.40(m,4H),4.25-4.21(m,1H), 4.07-4.03(m,1H),3.65(t,J=5.3Hz,2H),2.41-1.89(m,7H),1.68-1.27(m,1 8H),0.88(t,J=5.5Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテン酸アミド (化合物2) アンモニアガス(〜4ml)を7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒ ドロキシル−1−トランス−オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプ テン酸メチル(化合物22,57.8mg,0.130mmol)及びアンモニウムクロリド(70mg ,1.30mmol)を入れた試験管に導入した。試験管は封緘して75℃で48時間加熱した 。試験管は次に-70℃に冷却し、開封して徐々に室温に戻した。残渣を飽和アン モニウムクロリドで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を乾燥し(M gSO4)、濾過後減圧下濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー( シリカゲル,9:1 CH2Cl2/MeOH)で精製し、45mgの(99%)目的化合物を、アモル ファス固体として得た。1H NMR(250MHz,CDCl3):δ6.10(br s,2H),5.47 -5.29(m,4H),4.20-4.16(m,1H),4.07-4.00(m,1H),2.58(br s,2H),2.35-1 .87(m,9H),1.72-1.22(m,13H),0.85(t,J=5.8Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテン酸 N−イソプロピルアミ (化合物3) アンモニアガス(〜4ml)を7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒド ロキシル−1−トランス−オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテ ン酸メチル(化合物22,70mg,0.16mmol)を、N−イソプロピルアミン及びN− イソプロピルアミン塩酸塩を用いて、上記に述べた無置換アミド(化合物2)の 合成に従い、目的の化合物に72%の収率で変換した。1H NMR(250MHz,CDCl3 ):δ 5.78(br s,2H),5.47-5.27(m,4H),4.20-4.17(m,1H),4.06-4.00(m ,2H),2.31-1.87(m,13H),1.72-1.26(m,13H),1.12(d,J=5.5Hz,6H),0.85( t,J=5.8Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテン酸 N,N−ジメチルアミ (化合物4) アンモニアガス(〜4ml)を7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒド ロキシル−1−トランス−オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテ ン酸メチル(化合物22,71mg,0.16mmol)を、N,N−ジメチルアミン及びN, N−ジメチルアミン塩酸塩を用いて上記に述べた無置換アミド(化合物2)合成 に従い、目的の化合物に80%の収率で変換した。1H NMR(250MHz,CDCl3): δ 5.48-5.36(m,4H),4.19-4.16(m,1H),4.07-4.02(m,1H),2.95(s,6H),2 .40-1.83(m,12H),1.71-1.27(m,12H),0.86(t,J=5.5Hz,3H).−ジメチル 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル −1−トランス−オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテニルアミ (化合物30) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテン酸N,N−ジメチルアミ ド(化合物4)のTHF(0.19ml)溶液に、0℃にて水素化アルミニウムリチウム (1.0M THF溶液を0.37mL,0.372mmol)を加えた。23℃に昇温後、5時間攪拌し 、再び0℃に冷却し、メタノールを加え反応を停止させた。混合物を酢酸エチル で希釈し、水及び食塩水で洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過 後減圧下濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, 9:1 CH2Cl2/MeOH)で精製し、目的の化合物26mg(79%)を、黄色で透明な油状物質 として得た。1H NMR:(250MHz,CDCl3)δ 5.47-5.36(m,4H),4.18-4.15( m,1H),4.05-3.99(m,1H),2.39-1.85(m,11H),2.29(s,6H),1.67-1.27(m,1 5H),0.86(t,J=5.5Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテノール (化合物5) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物 23,28mg,0.064mmol)を、上記に述べた7α−〔2α−ヒドロキシル−5β− (3α−ヒドロキシル−1−トランス−オクテニル)−シクロペンチル〕−5− シス−ヘプテノール(化合物1)の合成に従い、目的の化合物に52%の収率で変 換した。1H NMR(250MHz,CDCl3):δ 5.98-5.90(m,2H),5.58-5.45(m,4 H),4.71-4.67(m,1H),4.12-4.06(m,1H),3.65(t,J=5.3Hz,2H),3.08-3.04( m,1H),2.39-2.02(m,4H),1.81-1.28(m,16H),0.89(t,J=5.8Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸アミド (化合物8 ) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス −オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合 物23,59mg,0.135mmol)を、上記に述べた無置換アミド(化合物2)の合成に 従い、目的の化合物に32%の収率で変換した。1H NMR(250MHz,CDCl3):δ 5.95-5.31(m,8H),4.63-4.58(m,1H),4.07-4.03(m,1H),3.05-2.98(m,1H) ,2.31-1.78(m,7H),1.75-1.18(m,10H),0.86(t,J=5.8Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸 N−イソプロピ ルアミド (化合物9) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物 23,53mg,0.122mmol)を、N−イソプロピルアミン及びN−イソプロピルアミ ン塩酸塩を用いて上記に述べた無置換アミド(化合物2)の合成に従い、目的の 化合物に66%の収率で変換した。1H NMR(250MHz,CDCl3):δ5.95-5.86(m ,2H),5.59-5.36(m,5H),4.65-4.63(m,1H),4.09-3.99(m,2H),3.06-3.01(m ,1H),2.39-2.02(m,6H),1.78-1.24(m,13H),1.12(d,J=5.5Hz,3H),1.11( d,J=5.5Hz,3H),0.87(t,J=4.5Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−へプテン酸 N,N−ジメチ ルアミド (化合物10) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物 23,70mg,0.161mmol)を、N,N−ジメチルアミン及びN,N−ジメチルアミ ン塩酸塩を用いて上記に述べた無置換アミド(化合物2)の合成に従い、目的の 化合物に74%の収率で変換した。1H NMR(250MHz,CDCl3):δ 5.95-5.8 6(m,2H),5.51-5.35(m,4H),4.64-4.61(m,1H),4.06-4.02(m,1H),3.05-3.0 1(m,1H),2.96(s,3H),2.91(s,3H),2.38-2.09(m,7H),1.78-1.23(m,12H) ,0.86(t,J=5.5Hz,3H).N,N−ジメチル 7α −〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシ ル−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテ ニルアミン (化合物11) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸 N,N−ジメ チルアミド(化合物10,24mg,0.066mmol)を、上記に述べたN,N−ジメチル 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−シクロペンチル〕−5−シス−ヘプテニルアミン(化合物30)の 合成に従い、目的の化合物に34%の収率で変換した。1H NMR(250MHz,CDCl3 ):δ 5.96-5.86(m,2H),5.53-5.33(m,4H),4.64-4.62(m,1H),4.05-3.98( m,1H),3.05-3.01(m,1H),2.38-2.01(m,7H),2.18(s,6H),1.75-1.26(m,14 H),0.86(t,J=5.8Hz,3H). 7α−〔2α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−5β−(3α−t−ブチルジ メチルシリルオキシ−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペンテニル〕− 5−シス−ヘプテノール (化合物28) 7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス− オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテン酸メチル(化合物 23,142mg,0.326mmol)、2,6-ルチジン(0.17ml,1.30mmol)及びt−ブチルジ メチルシリルトリフルオロメタンスルフォネート(0.30ml,1.30mmol)のメチレン クロリド溶液を、23℃で16時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えて反 応を停止し、メチレンクロリドで抽出した。有機相を10%くえん酸水溶液、飽和 炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾 過後減圧下濃縮し、ビス−TBDMSエーテル化合物を黄色の油状物質として得 た。 ビス−TBDMSエーテル化合物をメチレンクロリドで希釈し、0℃に冷却後 、水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0Mメチレンクロリド溶液,2.45ml,2.45 mmol)を滴下した。1時間攪拌後、1N水酸化ナトリウムで反応を停止し、0.5 時間攪拌後、メチレンクロリドで抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、濾過後減 圧下濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,9:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目的の化合物を無色透明な油状物質として61 mg(79%)得た。特徴的なピークはδ3.62ppm(t,J=5.3Hz,2H,CH2OH)、0.86ppm(s ,9H,SiC(CH3)3)及び0.85ppm(s,9H,SiC(CH3)3)。メチル7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トラン ス−オクテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテニルエーテル ( 化合物6) 7α−〔2α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−5β−(3α−t−ブチル ジメチルシリルオキシ−1−トランス−オクテニル)−3−シクロペンテニル〕 −5−シス−ヘプテノール(化合物28,31mg,0.056mmol)のDMF(0.22ml)溶 液を0℃にて、水素化ナトリウム(4.0mg,0.168mmol)のDMF(0.11ml)懸濁溶液 に加えた。。水素の発生が終止した後、ヨウ化メチル(16μl,0.252mmol)を 加え、反応液を徐々に室温まで昇温した。飽和アンモニウムクロ リド水溶液を加えて反応を停止し、エーテルで抽出した。有機相を乾燥し(MgSO4 )、濾過後減圧下濃縮し、無色透明の油状物質を得た。 粗製のビス−TBDMSメチルエーテルをTHF(0.5ml)で希釈し、テトラブ チルアンモニウムフロリド(1.0M THF溶液,0.22ml,0.22mmol)を加えた。 得られた溶液を23℃で16時間攪拌後、減圧下濃縮した。残渣をフラッシュカラム クロマトグラフィー(シリカゲル,1:1ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目 的の化合物を無色透明な油状物質として11mg(61%)得た。1H NMR(250MHz,C DCl3):δ 5.95-5.86(m,2H),5.53-5.35(m,4H),4.66-4.62(m,1H),4.07-4. 00(m,1H),3.35(t,J=5.5Hz,2H),3.30(s,3H),3.05-3.01(m,1H),2.36-2.0 3(m,5H),1.79-1.25(m,16H),0.87(t,J=4.5Hz,3H).7α−〔2α−ヒドロキシル−5β−(3α−ヒドロキシル−1−トランス−オ クテニル)−3−シクロペンテニル〕−5−シス−ヘプテニルピバレート (化合 物7) 0℃に冷却した7α−〔2α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−5β−(3 α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−トランスーオクテニル)−3−シク ロペンテニル〕−5−シス−ヘプテノール(化合物28,70mg,0.127mmol)及び ピリジン(0.25ml)のメチレンクロリド(0.25ml)溶液に、トリメチルアセチルクロ リド(32μl,0.254mmol)を加えた。反応液を室温まで昇温して6時間攪拌したの ち、飽和アンモニウムクロリド水溶液を加えて反応を停止させた。有機相を分離 し、1N塩酸、飽和炭酸ナトリウム水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、 濾過後減圧下濃縮し、若干黄色の油状物質を得た。 粗製のビス−TBDMSピバレートをTHF(0.5ml)で希釈し、テトラブチル アンモニウムフロリド(1.0M THF溶液,0.50ml,0.50mmol)を加えた。得ら れた溶液を23℃で16時間攪拌後、減圧下濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロ マトグラフィー(シリカゲル,1:1ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目的の化 合物を無色透明な油状物質として33.7mg(54%)得た。1H NMR(250MHz,CDCl3 ):δ 5.96-5.86(m,2H),5.52-5.35(m,4H),4.68-4.63(m,1H),4.08-4.00( m,4H),3.06-3.01(m,1H),2.38-2.06(m,4H),1.80- 1.26(m,14H),1.17(s,9H),0.88(t,J=5.5Hz,3H).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 新規な7−(5−置換−シクロペンチル)及び(5−置換−シクロペンテニル)ヘプチルアルコ ール、ヘプチルアミン及びヘプタン酸アミド、及びこれらの新規化合物の投与による哺乳類の眼 球内圧を低下させる方法

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の式に表される化合物。 式中、点線は結合の有無を示し、波線はシス又はトランス配置である結合を示 している。 R1はH、又はR2が炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもし くは複素環式アリールであるCO−R2、或いは炭素環式アリール又は複素環式 アリールで置換された低級アルキル基を表し、 XはCO−NR34、CH2OH、CH2OR5、CH2O−COR6及びCH2 −NR34を表し、式中R3及びR4はそれぞれ独立にH又は低級アルキルを表し 、R5は炭素数1から6の低級アルキル、並びにR6は炭素数1から6の低級アル キル、炭素環式アリール又は複素環式アリール、もしくは炭素環式アリール又は 複素環式アリールで置換された低級アルキル基を表し、並びに、 nは0から8の整数を表す。 2.点線が結合の存在を表している請求項1記載の化合物。 3.点線が結合の欠如を表している請求項1記載の化合物。 4.二重結合に結合した波線が、二重結合のトランス配置を表している請求項1 記載の化合物。 5.二重結合に結合した波線が、二重結合のシス配置を表している請求項1記載 の化合物。 6.XがCO−NR34である請求項1記載の化合物。 7.XがCH2OHである請求項1記載の化合物。 8.XがCH2OR5である請求項1記載の化合物。 9.XがCH2O−COR6である請求項1記載の化合物。 10.XがCH2−NR34である請求項l記載の化合物。 11.nが4である請求項1記載の化合物。 12.以下の式に表される化合物。 式中、点線は結合の有無を示し、波線はシス又はトランスの配置である結合 を示している。 R1はH、又はR2が炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもし くは複素環式アリールであるCO−R2、或いは炭素環式アリール又は複素環式 アリールで置換された低級アルキル基を表し、 XはCO−NR34、CH2OH、CH2OR5、CH2O−COR5及びCH2 −NR34を表し、式中R3及びR4はそれぞれ独立にH又は低級アルキル、R5 は炭素数1から6の低級アルキル、並びにR6は炭素数1から6の低級アルキル 、炭素環式アリールもしくは複素環式アリール、又は炭素環式アリールもしくは 複素環式アリールで置換された低級アルキル基を表し、並びに nは0から8の整数を表す。 13.点線が結合の欠如を表している請求項12記載の化合物。 14.nが4である請求項13記載の化合物。 15.R1がHである請求項14記載の化合物。 16.R1がCO−R2である請求項15記載の化合物。 17.点線が結合の欠如を表している請求項12記載の化合物。 18.nが4である請求項17記載の化合物。 19.R1がHである請求項18記載の化合物。 20.R1がCO−R2である請求項19記載の化合物。 21.以下の式に表される化合物。 式中、点線は結合の有無を示し、波線はシス又はトランスの配置である結合 を示している。 R1はH、又はR2が炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもし くは複素環式アリールであるCO−R2、或いは炭素環式アリール又は複素環式 アリールで置換された低級アルキル基を表し、 XはCO−NR34、CH2OH、CH2OR5、CH2O−COR6及びCH2 −NR34を表し、式中R3及びR4はそれぞれ独立にH又は低級アルキル、R5 は炭素数1から6の低級アルキル、並びにR6は炭素数1から6の低級アルキル 、炭素環式アリール又は複素環式アリールを表す。 22.R1がHである請求項21記載の化合物。 23.点線が結合の欠如を表し、XがCH2OHである請求項22記載の化合物。 24.点線が結合の欠如を表し、XがCONH2である請求項22記載の化合物。 25.点線が結合の欠如を表し、XがCONH−CH(CH32である請求項22 記載の化合物。 26.点線が結合の欠如を表し、XがCON(CH32である請求項22記載の化 合物。 27.点線が結合を表し、XがCH2OHである請求項22記載の化合物。 28.点線が結合を表し、XがCH2OCH3である請求項22記載の化合物。 29.点線が結合を表し、XがCH2OCO−CH(CH33である請求項22記 載の化合物。 30.点線が結合を表し、XがCONH2である請求項22記載の化合物。 31.点線が結合を表し、XがCONH−CH(CH32である請求項22記載の 化合物。 32.点線が結合を表し、XがCON(CH32である請求項22記載の化合物。 33.点線が結合を表し、XがCH2N(CH32である請求項22記載の化合物 。 34.医薬学的に許容される結合剤、及び次の式で表される化合物を含有する医薬 用組成物の投与を含む、哺乳類の眼球内圧を低下させる方法。 式中、点線は結合の有無を示し、波線はシス又はトランスの配置である結合 を示している。 R1はH、又はR2が炭素数1から6の低級アルキル、炭素環式アリールもし くは複素環式アリールであるCO−R2、或いは炭素環式アリール又は複素環式 アリールで置換された低級アルキル基を表し、 XはCO−NR34、CH2OH、CH2OR5、CH2O−COR6及びCH2 −NR34を表し、式中R3及びR4はそれぞれ独立にH又は低級アルキル、R5 は炭素数1から6の低級アルキル、並びにR6は炭素数1から6の低級アルキル 、炭素環式アリール又は複素環式アリール、もしくは炭素環式アリール又は複素 環式アリールで置換された低級アルキル基を表し、 nは0から8の整数を表す。 35.医薬用組成物を局所投与に使用する請求項35記載の方法。
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