JPH08502341A - 縮小嵩のブレーキモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 機械式アクチュエータ（３）及び遊隙の自動吸収を備えたブレーキモータは、可変長さのスペーサ（５）を用いている。スペーサの伸長ナット（７）は機械式アクチュエータの一部を構成するプレート（１２）を支持し、さらにアクチュエータはこのブレーキモータの本体（１）の内部に収蔵されている。

Description

【発明の詳細な説明】 縮小嵩のブレーキモータ 本発明は、可変の圧力を受ける流体で満たされた実質的に円筒状の本体と、こ の本体の外部から接近できる制御部材を備えた機械式アクチュエータと、本体を 密封態様で閉鎖し、アクチュエータの作用のもとで本体内を摺動して少なくとも １つの摩擦部材を駆動できるブレーキピストンと、機械式アクチュエータとピス トンとの間で本体内に配設されて摩擦部材の摩耗から起こる遊隙を吸収する自動 調整装置とを包含し、この自動調整装置が回転方向に固定された伸長ナットを包 含し、このナットの２つの端部のうちの第１端部が選択的に回転できるねじを受 容し、このねじの２つの端部のうちの第１端部と係合し、ナットの第２端部が機 械式アクチュエータからのスラストを受けることができ、ねじの第２端部がピス トンを密封態様で貫いて延びて大気圧を受け、回転方向に固定されたピストンの 内部テーパ面によって回転方向に選択的に不動にされ得るテーパ肩部を有し、こ の肩部が流体の圧力に伴って増大する力でもってこの内部テーパ面に対して圧接 されるようになっているブレーキモータに関する。 この型式のブレーキモータは先行技術において例えばヨーロッパ特許第０，２ ４９，５２２号明細書から公 知であり、特にこの明細書の図４に示されている。 ブレーキモータの設計は、その構造、嵩及び機能上の詳細にかかわらず、常に 構成部品数の削減、製造の簡素化、嵩の縮小及び可能であれば大量生産されるこ れら装置の信頼性の向上を追求している。 本発明は、これに関連しており、構造及び製造を非常に簡素化した非常に小型 で信頼性の高いブレーキモータを提案するものであって、本質的に、機械式アク チュエータが相対回転できる２つのプレートを包含する型式のもので、第１プレ ートが伸長ナットの第２端部に固着され、第２プレートが本体を密封態様で貫通 するスピンドルに連結されていることを特徴としている。 この設計により、伸長ナットと第１プレートとが単一の二重機能部材を形成し 、流体に浸された機械式アクチュエータは、潤滑されるとともに外部の不純物の 影響から保護されている。 本発明の極めて有益な特徴によると、第２プレートのスピンドルは中空であり 、一方において伸長ナットと第１プレートが、また他方において第２プレートと そのスピンドルが同一の製造方法によって得られており、このブレーキモータの 製造をさらに簡素化することを可能にしている。 本発明の他の特徴及び利点は非限定的な例として、本発明の２つの類似した変 形例を断面で示している２ つの添付図を参照して行う下記説明から明らかとなるであろう。 本発明は、可変の圧力を受けるブレーキ流体で満たされキャリパ２と一体とし た実質的に円筒状の本体１を包含するブレーキモータに関する。 本体の外部から接近できる回転制御レバー３ａを包含する機械式アクチュエー タ３は、さらに本体の内部に収蔵されている。 ブレーキピストン４が本体１内に摺動自在に嵌装され、本体を密封態様で閉鎖 しており、このピストンの変位は可変長さのスペーサ５を介してアクチュエータ ３によって制御され、２つの摩擦部材６ａ，６ｂを回転ディスクＤ（図２）に当 接させることができ、摩擦部材の一方はキャリパ２によって保持され、その他方 はこのピストンによって押動される。 摩擦部材の摩耗から起こる遊隙を吸収しようとする自動調整装置の一部を形成 するスペーサ５は、一方において本体１に固着したピン８によって回転方向に不 動にされた伸長ナット７と、他方において第１端部９ａがナットの第１端部７ａ に係合しているねじ９とを包含する。 ねじの第２端部９ｂはピストン４を密封態様で貫いて延びて大気圧を受けるよ うになっており、またピストン４の内部テーパ面１１に対して圧接し得るテーパ 肩部１０を有する。 伸長ナット７とねじ９はスプリングによって、これらを互いにねじ戻し且つこ れらで構成するスペーサ５の長さを相関的に増大させるような方向に押圧されて おり、これらスプリングの力は転がり軸受によってねじ９に加えられていて、ブ レーキ流体の圧力が増大した時テーパ肩部１０がピストン４の内部テーパ面１１ によって回転方向に不動にされるような位置までねじを回転させることができる 。 本発明によると、機械式アクチュエータ３は周知の回転カムプレート及びボー ルを有する型式のものであり、伸長ナット７の第２端部７ｂに配設されナットと で単一構成部品を形成する第１プレート１２と、本体を密封態様で貫通して制御 レバー３ａに係合するスピンドル１５に連結された第２プレート１４とを包含し ており、転がり軸受ブッシュが本体１と第２プレート１４との間に配設されてこ のプレートの回転を容易にしている。 さらに、第２プレート１４のスピンドル１５は非常に好ましくは中空であるの で、一方において第１プレート１２とナット７が、また他方において第２プレー ト１４とスピンドル１５が同一の構成部品から作られ、モールド成形、押出し加 工及び又は絞り加工のような同一の製造方法で製作することができる。 スピンドル１５は、図１に示すように軸線方向隔壁１５ａによって、あるいは 図２に示すようにスピンド ルを制御レバー３ａに固着する働きをするねじ１６によって閉鎖されてよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年６月２２日 【補正内容】 明細書第２頁第１行の後に改行して次の文章を加入します。 「 さらに、フランス国特許第２，６３８，２１４号明細書は、可変の圧力を受 ける流体で満たされた実質的に円筒状の本体と、この本体の外部から接近できる 制御部材を備えた機械式アクチュエータと、本体を密封態様で閉鎖し、アクチュ エータの作用のもとで本体内を摺動して少なくとも１つの摩擦部材を駆動できる ブレーキピストンと、機械式アクチュエータとピストンとの間で本体内に配設さ れて摩擦部材の摩耗から起こる遊隙を吸収する自動調整装置とを包含し、この自 動調整装置が回転方向に固定されたねじと係合する選択的に回転できるナットを 包含し、ねじの一端部が機械式アクチュエータからのスラストを受けることがで き、ねじの他端部がピストンを密封態様で貫いて延びて大気圧を受け、ナットの 一端部が回転方向に固定されたピストンの内部テーパ面によって回転方向に選択 的に不動にされ得るテーパ肩部を有し、この肩部が流体の圧力に伴って増大する 力でもってこの内部テーパ面に対して圧接され、機械式アクチュエータが相対回 転できる２つのプレートを包含する型式のアクチュエータで、一方のプレートが ねじの一端部に固着され、他方のプレートが本体を密封態様で貫通するスピンド ルに固定されるようになっているブレーキモータを記載している。」

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 可変の圧力を受ける流体で満たされた実質的に円筒状の本体（１）と、この 本体の外部から接近できる制御部材（３ａ）を備えた機械式アクチュエータ（３ ）と、本体を密封態様で閉鎖し、アクチュエータの作用のもとで本体内を摺動し て少なくとも１つの摩擦部材（６ａ，６ｂ）を駆動できるブレーキピストン（４ ）と、機械式アクチュエータとピストンとの間で本体内に配設されて摩擦部材の 摩耗から起こる遊隙を吸収する自動調整装置（５）とを包含し、この自動調整装 置が回転方向に固定された伸長ナット（７）を包含し、このナットの２つの端部 のうちの第１端部（７ａ）が選択的に回転できるねじ（９）を受容し、このねじ の２つの端部のうちの第１端部（９ａ）と係合し、ナットの第２端部が機械式ア クチュエータからのスラストを受けることができ、ねじの第２端部（９ｂ）がピ ストンを密封態様で貫いて延びて大気圧を受け、回転方向に固定されたピストン の内部テーパ面（１１）によって回転方向に選択的に不動にされ得るテーパ肩部 （１０）を有し、この肩部が流体の圧力に伴って増大する力でもってこの内部テ ーパ面に対して圧接されるようになっているブレーキモータにおいて、機械式ア クチュエータが相対回転できる２つのプレート（１２，１４）を包含する型式の もので、第１プレート（１２）か伸長ナットの第２端部（７ｂ）に固着され、第 ２プ レート（１４）が本体を密封態様で貫通するスピンドル（１５）に連結されてい ることを特徴とするブレーキモータ。 ２ 請求項１記載のブレーキモータにおいて、前記第２プレートのスピンドル（ １５）が中空であり、一方において伸長ナットと第１プレートが、また他方にお いて第２プレートとそのスピンドルが同一の製造方法によって得られることを特 徴とするブレーキモータ。