JPH085010B2 - 回転体を利用した切断機及び切断方法 - Google Patents

回転体を利用した切断機及び切断方法

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JPH085010B2
JPH085010B2 JP41764790A JP41764790A JPH085010B2 JP H085010 B2 JPH085010 B2 JP H085010B2 JP 41764790 A JP41764790 A JP 41764790A JP 41764790 A JP41764790 A JP 41764790A JP H085010 B2 JPH085010 B2 JP H085010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体を利用した切断
機及び切断方法に関し、詳しくは、予め設定された値に
基づいて、被切断物に対する回転体の送り速度を制御す
ることにより、回転体に加わる回転負荷変動を抑制する
機構を備えた切断機及び切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管、丸鋼等の鋼材を切断するために回
転体(以下、回転砥石ともいう)を利用した切断機が一
般的に使用される。この切断機は、円盤状の回転砥石を
ほぼ一定の速度で回転させる機構と、この回転砥石を前
記鋼材の長手方向に対して直角に進行させる送り機構と
を有しており、回転砥石が送り機構によって送られるこ
とにより回転砥石の外周が前記鋼材の側壁に当接し、こ
の側壁を切削しつつ進行して鋼材を切断する。
【0003】図9には、一例として前記切断機によって
切断される4本の鋼管1〜4と回転砥石12との位置関
係が示されている。回転砥石12は、図示されていない
送り機構によって図中右から左方向に送られて鋼管1〜
4を順に切断する。点Aは、回転砥石12の外周が最初
に切断される鋼管1に当接した時の回転砥石12の中心
位置であり、(A)は、その時の外周位置を示してい
る。点Bは、回転砥石12の外周が次に切断される鋼管
2に当接した時の回転砥石12の中心位置であり、
(B)は、その時の外周位置を示している。点Cは、回
転砥石12の外周が3番目に切断される鋼管3に当接し
た時の回転砥石12の中心位置であり、(C)は、その
時の外周位置を示している。点Eは、鋼管1の切断が完
了した時の回転砥石12の中心位置であり、(E)は、
その時の外周位置を示している。点Dは、回転砥石12
の外周が4番目に切断される鋼管4に当接した時の回転
砥石12の中心位置であり、(D)は、その時の外周位
置を示している。点Fは、鋼管4の切断が完了した時、
即ち鋼管1〜4の切断が全て完了した時の回転砥石12
の中心位置であり、(F)は、その時の外周の位置を示
している。
【0004】図に示すように、回転砥石12が移動しな
がら鋼管1〜4を順に切断することによって、回転砥石
12の外周に当接する鋼管1〜4の側壁部分の長さ、即
ち、鋼管1〜4が回転砥石12によって切削される部分
の長さ(砥石接触長Y)は変化する。図9の下側に、回
転砥石12の中心位置(L)に対する砥石接触長(Y)
が示されている。実線の部分は各鋼管毎の砥石接触長
(Y)であり、点線部分が4本の鋼管1〜4の各接触長
を合成した砥石接触長(Y)である。ここで、回転砥石
12はほぼ一定速度で回転しているために、砥石接触長
(Y)が大きい位置では、回転砥石12が回転する時の
抵抗、即ち、回転負荷が大きくなり、逆に砥石接触長
(Y)が小さい位置では、回転砥石12の回転負荷は小
さくなる。したがって、回転砥石12を一定速度で移動
させながら鋼管1〜4の切断を行うと、回転負荷は砥石
接触長(Y)の変化に比例して変動する。従来の回転砥
石を利用した切断機では、回転砥石12を回転させるモ
ータの負荷電流値から回転負荷を検出し、この負荷電流
値が目標値に近づくように回転砥石12の移動速度を調
整することにより、回転負荷変動の抑制を図っている。
即ち、負荷電流値を制御量とし、移動速度を操作量とし
てフィードバック制御を行なうことにより、回転負荷の
変動の抑制を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た切断機では、回転砥石12およびモータの慣性力が大
きいために、上記制御を良好に行うためにはフィードバ
ック制御系のゲインを大きくすることができない。即
ち、応答性を確保するためには、負荷電流が目標値から
大きく外れたときに移動速度を大きく修正することが望
ましいが、このようにすると、制御系が不安定となる。
このため、充分な応答性を確保することが難しい。した
がって、負荷電流値を大きくしないような運転が必要で
あり、回転砥石12の移動速度にはおのずと上限が決め
られてしまう。また回転砥石12の回転速度も高い値に
設定することは難しい。このため、高速切断が制約され
る。本発明は、上記知見に基づいて、回転砥石12に加
わる回転負荷の変動を抑制しつつ高速切断が可能な回転
体を利用した切断機及び切断方法を提供することを解決
しようとする課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、その概念が
図1に示される切断機によって解決される。即ち、本発
明の切断機は、被切断物に回転体を押圧してその被切断
物を切断する切断機であって、前記回転体B01を回転
させるための回転手段B02と、前記回転手段B02に
よって前記回転体B01を回転させる際の負荷を検出す
るための負荷検出手段B03と、前記被切断物を切断す
るために、前記被切断物と前記回転体とのいずれか一方
あるいは双方を送る送り手段B04と、前記送り手段B
04による送り位置を検出する位置検出手段B05と、
試し切断モードと通常切断モードのいずれか一方のモー
ドを指定するモード切換手段B06と、前記モード切換
手段B06で試し切断モードが指定されたときに作動
し、前記送り手段に定速送り運転を実現させる定速送り
制御手段B07と、前記定速送り制御手段B07が作動
しているときに、前記位置検出手段B05からの信号と
前記負荷検出手段B03からの信号とを対応させて入力
し、検出位置における検出負荷に相反する設定速度に関
する値を演算して記憶する設定速度演算記憶手段B08
と、前記モード切換手段B06で通常切断モードが指定
されたときに作動し、前記設定速度演算記憶手段B08
に記憶されている設定速度に関する値に基づいて前記送
り手段を制御する設定速度送り制御手段B09とを有し
ている。また、上記課題は、その概念が図2に示される
次記工程を有する切断方法によって解決される。即ち、
本発明に係る切断方法では、先ず試し切断のために被切
断物を所定の位置にセットする(B11)。さらに、前
記被切断物を切断するために、ほぼ一定速度で回転する
回転体と前記被切断物のいずれか一方あるいは双方を定
速で送る(B12)。さらに、定速で送りながら前記被
切断物を切断するときに、前記回転体に加わる回転負荷
と送り位置とを検出し、検出された値に基づいて前記送
り位置毎に検出された回転負荷に相反する設定送り速度
に関する値を演算記憶する(設定速度演算記憶工程)
(B13)。さらに、次に切断する被切断物を所定の位
置にセットする(B14)。そして、前記被切断物を切
断するために、ほぼ一定速度で回転する回転体と前記被
切断物のいずれか一方あるいは双方を、前記設定速度演
算記憶工程で記憶された設定速度に基づいて送りながら
切断する(B15)。
【0007】
【作 用】本発明に係る切断機あるいは切断方法による
と、例えば、同じ鋼管を数カ所で切断する場合には、一
回目は試し切断モードでその鋼管の定速切断を行うこと
により、送り位置とその位置に対応した回転負荷値とを
検出する。これによって、回転体が回転するときの抵抗
の変化、即ち、鋼管の側壁と回転体の外周との接触長の
変化を知ることができる。そして、送り位置に対応した
この回転負荷データを基に、回転負荷値と相反するよう
に送り速度の設定を行う。即ち、切削量が多く回転負荷
が大きくなる送り位置においては送り速度を小さく、ま
た切削量が少なく回転負荷が小さくなる送り位置におい
ては送り速度を大きくするように速度設定を行う。そし
て、前記鋼管の二回目以後の通常切断においては、前記
速度設定された値に基づくプログラム制御により、送り
速度を変化させながら切断を行う。これによって、二回
目以後の通常切断においては、切削量が多い位置ではゆ
っくり送られ、切削量が少ない位置では速く送られるた
め、回転負荷値の変動が抑制される。さらに、この回転
負荷値が許容値を超えない最大限度にまで送り速度を早
くすることが可能である。また、切断の対象が種々なも
のであっても、例えば鋼管のサイズあるいは鋼管の本数
が異なっても、予め実測された回転負荷値を用いて速度
設定を行うために、常に、状況にマッチした制御が可能
となる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図3は、本発明の一実施例に係る回転砥石12を
使用した切断機(以下砥石切断機という)のシステム全
体図を表している。この砥石切断機は、円盤状の回転砥
石12をほぼ一定の速度で回転させる機構と、この回転
砥石12を被切断物である4本の鋼管1,2,3,4の
長手方向に対して直角に進行させる送り手段とを有して
おり、回転砥石12が送り手段によって送られることに
より、回転砥石12の外周が前記鋼材の側壁に当接し、
この側壁を切削しつつ進行して鋼材を切断する。
【0009】図中10は砥石切断機本体であり、この詳
細図が図8に示されている。回転砥石12を回転させる
働きをする砥石回転モータ16は、その駆動軸16aが
カップリング16bを介して、同軸に配置された歯車機
構16cのシャフト部16dと連結している。さらに、
この歯車機構16cはシャフト部16dと反対側端部に
連結機構16eを備えており、この連結機構16eが回
転砥石12の回転軸(図示されていない)に連結してい
る。ここで、歯車機構16cは、シャフト部16dの回
転運動を、歯車の作用によって、シャフト部16dと直
角方向の回転運動に変換する働きをする。これによっ
て、砥石回転モータ16が駆動されると歯車機構16c
のシャフト部16dは回転され、このシャフト部16d
の回転運動が、シャフト部16dと直角方向の回転運動
に変換されて回転砥石12の回転軸に伝達される。した
がって、回転砥石12は砥石回転モータ16の回転方向
と直角方向の回転が可能となる。
【0010】砥石回転モータ16は、砥石回転モータ制
御装置30(図3参照)から電力が供給されることによ
って駆動される。ここで、砥石回転モータ制御装置30
は電源電圧あるいは電源周波数をコントロールすること
によって、砥石回転モータ16の回転をほぼ一定に保つ
ような制御を行う。なお、砥石回転モータ16の負荷電
流値は負荷電流検出器32によって検出される。ここ
で、砥石回転モータ16はほぼ一定の速度で回転される
ために、負荷電流値(I)は回転砥石12が回転すると
きの抵抗、つまり、回転負荷値にほぼ比例する。即ち、
砥石回転モータ16が回転手段B02として機能し、負
荷電流検出器32が負荷検出手段B03として機能す
る。
【0011】歯車機構16cおよび砥石回転モータ16
は支持台14上に載置されており、支持台14は両者1
6c,16を載置した状態で台車18に取付けられてい
る。台車18は上部に凸部18bを有しており、この凸
部18bには回転砥石12の回転軸と平行な貫通孔18
aが設けられている。そして、この貫通孔18aと一致
するように、支持台14の中央下部にはほぼ同径の貫通
孔14aが設けられている。そして、両貫通孔14a,
18aにはピン17が挿入されている。これによって、
支持台14は台車18に対してピン17を中心に回動可
能に連結される。さらに、支持台14の砥石回転モータ
16側の端部と台車18の端部との間には、油圧シリン
ダ15が介装されている。
【0012】油圧シリンダ15が作動されると、シリン
ダ軸の延出量に応じて支持台14がピン17を中心に上
下回動して、この支持台14と歯車機構16cを介して
連結している回転砥石12が上下に変位する。これによ
って、切断レベルの調整が可能となる。なお、台車18
には、油圧シリンダ15と反対側の端部に、回転砥石1
2の回動下限位置を調整するためのスクリュージャッキ
18cが設けられている。
【0013】台車18は、低摩擦部材であるリニヤロー
ラウエイ18dを介してレール18e上に載置されてお
り、さらに、図3に示すように、リンク機構22によっ
て油圧サーボ弁20と連結されている。油圧サーボ弁2
0は、油圧シリンダ20cによる往復動作を利用した台
車18の駆動装置であり、油圧シリンダ20cとサーボ
弁20bおよびサーボ・アンプ20aとから構成され
る。後記する砥石切断機送り速度制御装置40からの信
号がサーボ・アンプ20aに入力されると、サーボ・ア
ンプ20aはこの信号に比例した適正レベルの信号をサ
ーボ弁20bに出力する。サーボ弁20bはサーボ・ア
ンプ20aからの信号を受けて、油圧シリンダ20c内
に流入する油の流量をコントロールする。これによっ
て、油圧シリンダ20cのピストンが往復動する際の速
度が制御され、このピストンに対してリンク機構22に
よって連結されている台車18の移動スピードがコント
ロールされる。即ち、台車18および油圧サーボ弁20
が送り手段B04として機能する。
【0014】図中19は、回転砥石12の位置を検出す
るためのパルス・ジェネレータである。パルス・ジェネ
レータ19は、台車18に設置されており直接的には台
車18の移動距離を検出することになるが、この検出値
にパルス・ジェネレータ19の設置位置と回転砥石12
の中心との間の距離を補償することにより回転砥石12
の中心位置を検出することができる。回転砥石12の中
心位置(L)は現場の表示器19aに表示されるととも
に、砥石切断機送り速度制御装置40に入力される。即
ち、パルス・ジェネレータ19が送り手段による送り位
置を検出する位置検出手段B05として機能する。
【0015】砥石切断機送り速度制御装置40は、モー
ド切換手段41と設定速度演算記憶手段42と定速送り
制御手段43および設定速度送り制御手段44とを有し
ている。モード切換手段41は、鋼管サイズ及び鋼管本
数の設定データあるいは回転砥石12の交換情報等を受
けて、前回の切断条件が今回の切断条件と異なる場合に
は試し切断モードを指定し、それ以外の場合には通常切
断モードを指定する。
【0016】定速送り制御手段43は、モード切換手段
41で試し切断モードが指定されたときに作動し、油圧
サーボ弁20のサーボ・アンプ20aに対して定速信号
を出力する。これによって、台車18は定速で送られ
て、被切断物である鋼管1,2,3,4は砥石切断機に
よって定速切断される。設定速度演算記憶手段42は、
試し切断モードが指定されて定速送り制御手段43が作
動しているときに、パルス・ジェネレータ19からの信
号(回転砥石12の中心位置(L))と負荷電流検出器
32からの信号(負荷電流値(I))とを対応させて読
込む。そして、この回転砥石12の中心位置(L)にお
ける負荷電流値(I)から、この負荷電流値(I)に相
反する設定速度値(S)を演算して記憶する。即ち、回
転砥石12の中心位置(L)に対する負荷電流値(I)
の特性(以下、I−L特性という)から回転砥石12の
中心位置(L)に対する設定速度値(S)が求められる
(以下これをS−L特性という)。
【0017】設定速度送り制御手段44は、モード切換
手段41で通常切断モードが指定されたときに作動し、
設定速度演算記憶手段42に記憶されている上記S−L
特性を読み出して、この設定速度値に基づき油圧サーボ
弁20を制御する。即ち、負荷電流値(I)が大きくな
る位置(L)においては、台車18の送り速度はゆっく
りとなり、逆に負荷電流値(I)が小さくなる位置
(L)においては、台車18の送り速度は速くなる。
【0018】上記I−L特性からS−L特性を求める方
法が図7に示されている。先ず、ステップS1で、I−
L特性中の負荷電流(I)データ(2進数)の補数、即
ち、負荷電流(I)のデータと相反する値を求める。こ
れによって、負荷電流値(I)の大きい部分は値が小さ
くなり、逆に負荷電流値(I)が小さい部分は値が大き
くなる。次に、ステップS2で、この補数をD/A変換
器によってアナログ量に変換し、さらにステップS3
で、この値に定数Kが乗算される。即ち、油圧サーボ弁
20bを駆動させる信号レベルにマッチする値にまで変
換される。そして、ステップS4で、リミッタ等によっ
て不要な部分を削除して、S−L特性が得られる。な
お、速度設定記憶手段42では、負荷電流値(I)に相
反する設定速度値(S)を記憶する例を示したが、これ
に限定されるわけではなく、例えば、負荷電流値(I)
を速度設定記憶手段42で記憶して、設定速度値(S)
が設定速度送り制御手段44から読み出される際に、こ
の負荷電流値(I)を相反させる方法でも良い。
【0019】次に、本実施例に係る砥石切断機の機能を
説明する。図4〜図6は、径の等しい4本の鋼管1,
2,3,4をまとめた状態で複数回切断する場合の制御
フローチャートを示している。なお、本制御フローチャ
ートのプログラムは砥石切断機送り速度制御装置40の
ROM(図示されていない)に記憶されており、所定時
間毎に繰り返し実行される。
【0020】前記砥石切断機の運転準備段階として、こ
れから切断される鋼管1,2,3,4が所定の位置にセ
ットされる。そして、この鋼管1,2,3,4のサイズ
および本数が前記砥石切断機送り速度制御装置40(モ
ード切換え手段41)にインプットされる。また、回転
砥石12が交換されていれば、同じくモード切換え手段
41にインプットされる。準備が完了すると砥石回転モ
ータ制御装置30から砥石回転モータ16に電力が供給
されて、砥石回転モータ16は駆動される。
【0021】砥石切断機の運転が開始されると、処理は
ステップ101〜ステップ104に進み、ここで、切断
する鋼管のサイズあるいは本数が変更されたかどうかが
判断される。鋼管のサイズあるいは本数が変更されてい
ると、処理はステップ106に進み、試し切断モードを
示すフラグFに1が入力され、ステップ107で、砥石
切断機の送り速度を一定に保ちながら(回転砥石12の
送り速度を一定に保ちながら)鋼管1,2,3,4の切
断を行う。即ち、砥石切断機送り速度制御装置40(定
速送り制御手段43)から油圧サーボ弁20bのサーボ
アンプ20aには定速信号が送られサーボ弁20bはこ
の信号を受けて台車18を定速で移動させる。
【0022】次に、ステップ108では砥石切断機の位
置(L)、即ち、パルス・ジェネレータ19によって検
出された回転砥石の中心位置(L)を記憶し、ステップ
109では負荷電流検出器32によって検出された砥石
回転モータ16の負荷電流値(I)を記憶する。そし
て、鋼管1,2,3,4の切断が完了するまで、上記の
ステップ107〜ステップ109までの処理が繰り返し
実行される。鋼管1,2,3,4の切断が完了するとス
テップ110の判断はYESとなり、ステップ111で
定速切断中に記憶された砥石切断機の位置(L)と砥石
回転モータ16の負荷電流値(I)からI−L特性を得
る。
【0023】ここで、I−L特性中の負荷電流値(I)
は、前述のように、砥石回転モータ16がほぼ定速で回
転され、かつ砥石切断機が定速で送られて鋼管1,2,
3,4の切断が行なわれたときの値である。このため、
この負荷電流値(I)は、回転砥石12の回転抵抗に比
例するとともに、鋼管1,2,3,4と回転砥石12の
外周との接触長(Y)(第9図参照)に比例する。な
お、定速切断中の砥石切断機の位置(L)のデータおよ
び負荷電流値(I)のデータは500データ程サンプリ
ングされる。次に、ステップ112では、I−L特性を
基に、負荷電流値(I)に相反させるように台車18の
送り速度(S)を設定する。即ち、鋼管1,2,3,4
と回転砥石12の外周との接触長(Y)が長く、切削す
る量が多い位置(L)では送り速度(S)をゆっくりさ
せるように、逆に切削する量が少ない位置(L)では送
り速度(S)を速くするように、送り速度(S)(S−
L特性)を設定する。
【0024】このようにして、S−L特性が求められる
と、処理はステップ113に進み、ここで試し切断モー
ドを示すフラグFをクリアして処理をスタート位置に戻
す。次に、鋼管1,2,3,4の別の位置の切断が通常
切断によって行われる。先ず、前記切断機の運転準備段
階として、鋼管1,2,3,4が所定の位置にセットさ
れる。なお、切断される鋼管1,2,3,4サイズおよ
び本数は変更されていないため、前記砥石切断機送り速
度制御装置40にインプットされた設定値はこのままで
ある。
【0025】また、回転砥石12が交換されれば、この
信号が砥石切断機送り速度制御装置30にインプットさ
れる。砥石切断機の運転が開始されると、処理はステッ
プ101〜ステップ105に進み、ここで、回転砥石1
2が磨耗により交換されたかどうかが判断される。回転
砥石12が交換されなかった場合には、処理はステップ
114に進み、通常切断モードを示すフラグGに1が入
力され、ステップ115で、砥石切断機の送り速度を前
回の試し切断時に求められたS−L特性に基づいて制御
しつつ、鋼管1,2,3,4の切断を行う。即ち、砥石
切断機送り速度制御装置40(設定速度送り制御手段4
4)から油圧サーボ弁20bのサーボアンプ20aには
S−L特性に基づいて設定された速度信号が送られて、
油圧サーボ弁20はこの信号を受けて、台車18を規定
速度で移動させる。そして、鋼管1,2,3,4の切断
が完了するまで、上記のステップ115までの処理が繰
り返し実行される。そして、鋼管1,2,3,4の切断
が完了すると、ステップ116の判断がYESとなり、
ステップ117で、通常切断モードを示すフラグGをク
リアして処理をスタート位置に戻す。また、砥石切断機
の運転開始前に回転砥石12が交換された場合には、ス
テップ106に進み、前記したように試し切断が行われ
る。
【0026】このように、通常切断モードでは、送り速
度がS−L特性に基づいてプログラム制御される。即
ち、鋼管1,2,3,4と回転砥石12の外周との接触
長(Y)が長く、切削する量が多い位置(L)では送り
速度(S)がゆっくりとなり、逆に切削する量が少ない
位置(L)では送り速度(S)が速くなる。このため
に、砥石回転モータ16の負荷電流値(I)の変動は抑
制される。この結果、通常切断モードではこの負荷電流
値(I)が許容値を超えない限度にまで送り速度を早く
することが可能である。即ち、負荷電流値(I)の変動
が抑制された分だけ全体として高速切断が可能になる。
また、切断される鋼管のサイズあるいは鋼管の本数が異
なっても、予め実測された負荷電流値(I)を用いて速
度設定値(S)を求めるために、常に、状況にマッチし
た制御が可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明によると、試し切断において実測
された回転負荷値からこの回転負荷値を減少させるよう
に回転体の送り速度が設定される。そして、通常切断モ
ードにおいては、この設定された速度に基づいて回転体
が送られ、被切断物の切断が行われる。このため、回転
負荷値の変動は抑制されて、この回転負荷値の変動が抑
制された分だけ送り速度を早くすることが可能である。
即ち、回転体の回転負荷の変動を抑制しつつ高速切断が
可能である。また、切断の対象が種々であっても予め実
測された回転負荷値を用いて速度設定を行うために、状
況にマッチした制御が可能となる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断機の概念を示す図である。
【図2】本発明の切断方法の概念を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係る砥石切断機のシステム
全体図である。
【図4】本実施例に係る砥石切断機による鋼管切断の制
御フローチャート(I)である。
【図5】本実施例に係る砥石切断機による鋼管切断の制
御フローチャート(II)である。
【図6】本実施例に係る砥石切断機による鋼管切断の制
御フローチャート(III)である。
【図7】I−L特性を基にS−L特性を求める方法を示
す図である。
【図8】本実施例に係る砥石切断機本体10の詳細図で
ある。
【図9】切断される鋼管と回転砥石12との位置関係図
である。
【符号の説明】
12 回転砥石(回転体B01) 16 砥石回転モータ(回転手段B02) 18 台車(送り手段B04) 19 パルス・ジェネレータ(位置検出手段B05) 20 油圧サーボ弁(送り手段B04) 32 負荷電流検出器(負荷検出手段B03) 40 砥石切断機送り速度制御装置(モード切換手段B
06、定速送り制御手段B07、設定速度演算記憶手段
B08、設定速度送り制御手段B09)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被切断物に回転体を押圧してその被切断
    物を切断する切断機において、前記回転体を回転させる
    ための回転手段と、前記回転手段によって前記回転体を
    回転させる際の負荷を検出するための負荷検出手段と、
    前記被切断物を切断するために、前記被切断物と前記回
    転体のいずれか一方あるいは双方を送る送り手段と、前
    記送り手段による送り位置を検出する位置検出手段と、
    試し切断モードと通常切断モードのいずれか一方のモー
    ドを指定するモード切換手段と、前記モード切換手段で
    試し切断モードが指定されたときに作動し、前記送り手
    段に定速送り運転を実現させる定速送り制御手段と、前
    記定速送り制御手段が作動しているときに、前記位置検
    出手段からの信号と前記負荷検出手段からの信号とを対
    応させて入力し、検出位置における検出負荷に相反する
    設定速度に関する値を演算して記憶する設定速度演算記
    憶手段と、前記モード切換手段で通常切断モードが指定
    されたときに作動し、前記設定速度演算記憶手段に記憶
    されている設定速度に関する値に基づいて前記送り手段
    を制御する設定速度送り制御手段と、を有することを特
    徴とする回転体を利用した切断機。
  2. 【請求項2】 試し切断のために、被切断物を所定の位
    置にセットする工程と、前記被切断物を切断するため
    に、ほぼ一定速度で回転する回転体と前記被切断物のい
    ずれか一方あるいは双方を定速で送る工程と、定速で送
    りながら前記被切断物を切断するときに、前記回転体に
    加わる回転負荷と送り位置とを検出し、検出された値に
    基づいて前記送り位置毎に検出された回転負荷に相反す
    る設定送り速度に関する値を演算記憶する設定速度演算
    記憶工程と、次に切断する被切断物を所定の位置にセッ
    トする工程と、前記被切断物を切断するために、ほぼ一
    定速度で回転する回転体と前記被切断物のいずれか一方
    あるいは双方を前記設定速度演算記憶工程で記憶された
    設定速度で送る工程と、を有することを特徴とする切断
    方法。
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