JPH08500572A - レニウム−188およびテクネチウム−99mジェネレーターの製造方法 - Google Patents

レニウム−188およびテクネチウム−99mジェネレーターの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 Tc−99mまたはRe−188を生成するための放射性核種ジェネレーターの製造方法。W−188またはMo−99を含んで成る金属カチオンおよびアニオンを含む清澄な溶液を準備する。金属カチオンが、金属カチオンおよび錯化剤の溶解錯体として溶液中に存在し、および/または、アニオンが、アニオンおよび錯化剤の溶解錯体として溶液中に存在する。溶解錯体を分解して金属カチオンおよびアニオンの沈殿物を含むスラリーを形成する。沈殿物を放射核種ジェネレーターの溶離できる容器に移す。

Description

【発明の詳細な説明】 レニウム−188およびテクネチウム−99mジェネレーターの製造方法発明の背景 本発明は、タングステン−188/レニウム−188およびモリブデン−99 /テクネチウム−99mジェネレーターに関するものであり、さらに詳しくは、 それらの製造方法に関するものである。 テクネチウム−99mおよびレニウム−188は重要な放射性核種であり、病 院およびその他の施設において診断上および治療上の用途に使用されている。娘 放射性核種のテクネチウム−99mを、その親放射性核種のモリブデン−99か ら分離し、娘放射性核種のレニウム−188を、その親放射性核種のタングステ ン−188から分離するいくつかのジェネレーターが、文献に記載され、および /または、市販されている。 Mo−99からTc−99mを生成するために使用されるジェネレーターのよ うなクロマトグラフィージェネレーターは、一般に、娘核種が相対的にわずかの 親和性しか持たないアルミナのような物質の床またはカラムに吸着されている不 溶化された親放射性核種を含む。親核種の壊変から形成される娘放射性核種は、 次に、例えば生理食塩水を用いて周期的にカラムから溶離される。 現在使用されている多くのTc−99mジェネレーターは、高濃度U−235 ターゲットの核分裂によって生成されるMo−99を使用している。核分裂Mo −99は非常に高い比活性、即ち、>10,000Ci/グラムを持つ。従って 、多キュリー量のMo−99は、非常に小さいアルミナカラム(即ち、アルミナ 1〜1.5グラム)に吸着され、効率よく溶離されて低容量(即ち、2〜5mL 未満)の溶出液中に高濃度(即ち、>1Ci Tc−99m)を得ることができ る。しかし、U−235の核分裂により、多くの元素の気体および固体の放射性 物質が大量に生成され、このことは、困難で費用のかかる取り扱いの問題になる 。 天然のMo−98ターゲットの中性子衝撃によってMo−99を生成すること は 可能であるが、この(h,q)反応は低比活性(例えば、約2.5Ci/グラム )のMo−99を生成する。このような低比活性Mo−99で造られるジェネレ ーターは、実質的に大きいカラムを必要とし、その結果、大容量の溶離液が必要 となる。得られるTc−99m溶液は、大容量中に低濃度のTc−99mしか含 まないので望ましくない。 米国特許第4280053号において、エバンス(Evans)らは(h,q)Mo −99から製造されるモリブデン酸ジルコニウム(ZrOMoO4)ゲルを含む Tc−99mジェネレーターを記載している。このゲルはMo−99を僅かに過 剰のアンモニアまたは水酸化ナトリウム水溶液に溶解させることによって製造さ れる。pHを1.5から7の間に調節するために酸を加え、得られる溶液をジル コニウムの撹拌水溶液に加える。モリブデン酸塩沈殿物が形成される。この沈殿 物を、液体のろ過または蒸発によって集め、空気乾燥し、次にジェネレーターに 使用するのに適する大きさにする。 米国特許第4859431号において、エルハルト(Ehrhardt)は、タングステ ン酸ジルコニウム(ZrOWO4)ゲルジェネレーターの製造方法を記載してい る。放射線照射された三酸化タングステンを、加熱した塩基性溶液中に溶解し、 ジルコニウム含有酸性溶液に加えて、ジルコニルタングステン沈殿物が形成され る酸性スラリーを形成する。塩基性溶液を使用してこのスラリーを中和し、沈殿 物をろ過し、数回洗浄し、乾燥し、粉砕し、ジェネレーターカラムに移す。 しかし、エバンス(Evans)ら、およびエルハルト(Ehrhardt)によって記載され ているモリブデン酸ジルコニウムゲルおよびタングステン酸ジルコニウムゲルの 製造方法に、限界がないわけではない。酸性スラリー形成後、pHを調節しなけ ればならず、このスラリーをろ過および洗浄しなければならず、また乾燥した沈 殿物を所望の粒子サイズに粉砕しなければならない。このような多くの種々の段 階を用いて、商業的量の高放射性のモリブデン酸ジルコニウムゲルおよびタング ステン酸ジルコニウムゲルを製造することは技術的に困難である。発明の要旨 従って本発明の目的としては、(h,q)Mo−99または(h,q)W−1 88を含むゲルの製造方法を提供すること、pH調節段階が除去されるその製造 方法を提供すること、スラリーをろ過する必要のないその製造方法を提供するこ と、および、スラリーを所望の粒子サイズに粉砕する必要のないその製造方法を 提供することである。 従って、要約すれば本発明は、W−188またはMo−99を含んで成る金属 カチオンおよびアニオンを含む実質的に清澄な溶液から(h,q)Mo−99ま たは(h,q)W−188を含有するゲルを製造する方法に関するものである。 金属カチオンは溶液中に、金属カチオンおよび錯化剤を含んで成る溶解錯体の成 分として存在し、および/または、アニオンは溶液中に、アニオンおよび錯化剤 の溶解錯体を含んで成る成分として存在する。溶解錯体は分解して、金属カチオ ンの沈殿物を含むスラリーを形成し、この沈殿物を集めて実質的に不溶性のゲル を得る。 本発明はさらに、Tc−99mまたはRe−188を製造するための放射性核 種ジェネレーターを製造する方法に関する。この方法は、W−188またはMo −99を含んで成る金属カチオンおよびアニオンを含む溶液を提供することから 成る。金属カチオンは溶液中、金属カチオンおよび錯化剤を含んで成る溶解錯体 の成分として存在し、および/または、アニオンは溶液中、アニオンおよび錯化 剤の溶解錯体の成分として存在する。溶解錯体は分解して、金属カチオンおよび アニオンの沈殿物を含むスラリーを形成し、この沈殿物を放射性核種ジェネレー ターの溶離できる容器に移す。 その他の目的は、以下に、部分的に明らかにされ、また部分的に指摘される。図面の簡単な説明 図1は、時間に対する実施例1のジェネレーターの溶離収率のパーセントを示 すプロットである。好ましい具体例の詳細な説明 本明細書で使用する「錯体」という語は、配位錯体イオンまたは配位錯体化合 物を意味し、「錯化剤」という語は、配位基または配位子の供給源である。「実 質的に清澄な溶液」という語は、沈殿物を含まない清澄か僅かに濁った溶液を意 味する。 本発明は、各々過テクネチウム酸イオン(TcO4 -)および過レニウム酸イオ ン(ReO4 -)の形態のTc−99mまたはRe−188の拡散に対して浸透性 であるMo−99またはW−188を含む実質的に不溶性のゲルを製造する方法 を提供する。都合のよいことに、このゲルのMo−99またはW−188は、例 えば10メガワットの原子炉を使用する高い中性子フラックスレベルでの186W タングステンターゲットまたは98Moモリブデンターゲットの放射線照射によっ て形成される低比活性生成物であってよい。 低比活性Mo−99またはW−188に加えて、実質的に不溶性のゲルもまた 金属カチオンを含んで成る。ジルコニウムは、好ましい金属カチオンであり、モ リブデン酸ジルコニウムおよびタングステン酸ジルコニウムは、Mo−99/T c−99mおよびW−188/Re−188ジェネレーターを溶離するために使 用される溶離液に対して高い不溶性を持ち、各々高収率のTc−99mおよびR e−188を与える。あるいは、カルシウム、ストロンチウムまたはバリウムの ような第IIA族元素、スカンジウム、イットリウム、ランタンまたはアクチニウ ムのような第IIIA族元素、チタン、ジルコニウムまたはハフニウムのような第I VA族元素、バナジウム、ニオブまたはタンタルのような第VA族元素、クロムの ような第VIA族元素、白金のような第VIIIA族元素、亜鉛、カドミウムまたは水 銀のような第IIB族元素、タリウムまたはインジウムのような第IIIB族元素、 錫または鉛のような第IVB族元素、ポロニウムのような第VIB族元素、セリウム のようなランタニドの元素(原子番号58−71)またはアクチニドの元素(原 子番号90−103)を、好適な溶離特性を持ち、本発明のタイプのジェネレー ターに使用される溶離液に対して低溶解性を持つモリブデンまたはタングステン 含有ゲル(またはマトリックス)を製造するために使用することができる。さら に、金属カチオンの混合物、例えばジルコニウムおよびセリウムの混合物を含む モリブデートまたはタングステート含有ゲルを製造するのが有益であってよい。 ジルコニウムおよびモリブデン(またはタングステン)は、酸性水溶液(pH 約6未満)、塩基性水溶液(pH約8より以上)または中性pHの水溶液(pH 約 6から約8)に同時に溶解することができない。モリブデンおよびタングステン は、酸性水溶液中で不安定であり;タングステンは沈殿し、モリブデンはポリモ リブデートに転化する。ジルコニウムは中性または塩基性pHで不溶性水酸化物 に加水分解する。エバンス(Evans)らが米国特許第4280053号において示 唆しているように、塩基性モリブデンを酸性ジルコニウムに加えること、および エルハルト(Ehrhardt)らの米国特許第4859431号に示唆されているように 、塩基性タングステンを酸性ジルコニウムに加えることは、部分的にこの問題を 解決する;望ましい沈殿物(タングステン酸ジルコニウムまたはモリブデン酸ジ ルコニウム)の形成は、全体のpHがなお酸性であっても、タングステンおよび ポリモリブデン酸の形成に匹敵する速さである。しかし、この方法は、望ましい 沈殿物と望ましくない沈殿物またはポリマーの形成間に速度競合を伴い、加えて 、前述した他の技術的不都合を生じる。 これに対して、ジルコニウム(または他の金属カチオンまたはカチオンの混合 物)および/またはモリブデート(モリブデン酸塩)またはタングステート(タ ングステン酸塩)は錯化剤によって可溶性になり、本発明の方法において、溶液 中に可溶性の溶解錯体として存在する。溶解ジルコニウム錯体は塩基性水溶液お よび中性pHの水溶液中で安定であり、溶解モリブデートまたはタングステート 錯体は酸中で安定を保つ。その結果、ジルコニウムおよびモリブデートまたはタ ングステートの溶解錯体を含む実質的に清澄な酸性溶液、モリブデートまたはタ ングステートおよびジルコニウムの溶解錯体を含む実質的に清澄な塩基性溶液、 およびジルコニウムの溶解錯体およびモリブデートまたはタングステートの溶解 錯体を含む実質的に清澄な中性溶液を製造することができる。 錯化剤は、(a) 中性pHまたは塩基中でジルコニウム(および本発明に従っ て有用なその他の金属のカチオン)の錯体を形成し、および/または中性pHま たは酸中でタングステンまたはモリブデンの錯体を形成する、および(b) 不活 性および/または容易に洗い流せる単純塩または気体に分解するいずれの物質で あってもよい。好適な錯化剤は、蟻酸、蓚酸およびカルバミン酸金属塩、および ぺルオキシアセテート、ぺルオキシナイトレート、ぺルオキシジスルフェート、 ぺルオキシスルフェートおよび過酸化水素のような過酸化物を含む。過酸化水素 は、その殺菌特性のため、および、金属ペルオキシ錯体が30−60℃に加熱し たとき容易に02に分解するので好ましい。(ニン(Q.J.Nin)ら、「Sing1etMolecu lar Oxygen Generation from the Decomposition of SodiumPeroxotungstate an d Sodium Peroxomolybdate」, インオーグ・ケム (Inorg.Chem.) Vol.31, No.16, 3472-3476(1992); ボーメ (K.Bohme) ら,「Generationof Singlet Oxygen fro m Hydrogen Peroxide Disproportionation Catalyzedby Molybdate Ions」, イン オーグ・ケム (Inorg.Chem.), Vol.31, No.16, 3468-3471(1992))。 金属カチオンを含む実質的に清澄な溶液は、可溶性金属塩を錯化剤を含む中性 pHの水溶液に溶解することによって製造できる。好ましくは、金属カチオンは ジルコニル(ZrO+2)であり、可溶性塩は硝酸ジルコニウム、塩化ジルコニウ ムまたは硫酸ジルコニウムであり、錯化剤は過酸化物である。最も好ましくは、 溶解過酸化ジルコニル(ZrO+2)錯体を含む溶液を与えるために、錯化剤は過 酸化水素、および約10%H22に溶解した約0.05M〜約0.2Mの硝酸ジ ルコニウムである。全ジルコニウムイオンの安定な錯形成には、充分な過酸化物 が存在しなければならない。あるいは、エバンス(Evans)らによる米国特許第4 280053号、およびエルハルト(Ehrhardt)による米国特許第4859431 号(これらの開示は本明細書の開示に含まれる)によって示唆されるように、可 溶性ジルコニウム塩を酸(錯化剤を使用せずに)に溶解することができる。硝酸 ジルコニウムを酸に溶解する場合、酸のpHは約1〜4、最適には約2〜3が好 ましい。 低比活性のタングステンまたはモリブデンターゲットを含む溶液は、このター ゲットを塩基中、中性溶液中または錯化剤を含む中性溶液中に溶解させることに よって製造される。好ましくは、タングステンターゲットはタングステン酸ナト リウム(Na2WO4)、モリブデンターゲットはモリブデン金属または三酸化モ リブデン(MoO3)であり、ターゲットを錯化剤を含む中性溶液に溶解させる 。三酸化タングステンおよびモリブデン酸ナトリウムのような他のタングステン およ びモリブデンターゲットを使用することもできる。最も好ましくは、0.15M 〜0.6Mのタングステン酸ナトリウムまたはモリブデン金属を5%過酸化水素 に溶解させて、溶解過酸化タングステートまたは溶解過酸化モリブデート錯体を 含む溶液を得る。全てのWまたはMoの安定な錯体を形成するため、およびMo 金属ターゲットの場合はまた全Mo金属を酸化してモリブデートイオンにするた めに十分なH22が存在しなければならない。または、エバンス(Evans)らの米 国特許第4280053号およびエルハルト(Ehrhardt)の米国特許第48594 31号に示唆されているように、モリブデンまたはタングステンターゲットを、 塩基(錯化剤を使用せず)に溶解させてもよい。タングステンまたはモリブデン ターゲットを塩基に溶解する場合、塩基のpHは約9〜12、および最適には約 10〜11が好ましい。 実質的に不溶性のゲルは、金属カチオン含有溶液およびタングステート(モリ ブデート)含有溶液を混合することによって製造される。2つの溶液の相対量は 、金属カチオンと全タングステン(またはモリブデン)を約1:1の割合で含む タングステート(またはモリブデート)沈殿物が形成されるように調節される。 僅かに過剰のジルコニウムが好ましく、金属カチオン対全タングステン(または モリブデン)の割合が少なくとも約1.2:1が、最終生成物の質を低下させな いと思われる。しかし、ジルコニウムの大きな過剰は、ゲルの質量を増加させる ので好ましくない。 2つの溶液の実質的に清澄な混合物は、2つの元の溶液(即ち、金属カチオン 含有溶液またはタングステート(またはモリブデート)含有溶液)の少なくとも 1つが中性pHであり、タングステート(またはモリブデート)または金属カチ オンを溶解錯体の成分として含有するときに形成される。好ましくは、金属カチ オン含有溶液は中性pHであり、金属カチオンを溶解過酸化物錯体の成分として 含有する。最も好ましくは、両溶液が中性pHであり、各々タングステート(ま たはモリブデート)および金属カチオンを溶解錯体の成分として含有する。 錯化剤は、金属カチオンを塩基中または中性pHにおいて溶液に保持し、タン グステートまたはモリブデートを酸中または中性pHにおいて溶液に保持するの で、2つの溶液の混合物は、溶解錯体が分解するまで清澄を維持する。所望であ れば、溶解錯体を、調整でき再生できる方法によって分解して、タングステン酸 ジルコニウム、モリブデン酸ジルコニウムまたは他のタングステートまたはモリ ブデート含有沈殿物を含む水性スラリーを形成することができる。過酸化物錯体 は、例えば、この混合物を約30〜60℃に加熱することによって容易に分解で きる。ゲル沈殿物の形成は可溶性錯体の分解と同時に起こる。過剰の水の除去を 速めるために、スラリーを100℃〜120℃に加熱するのが好ましい。しかし 、最終生成物(乾燥しているように見えるが)は、後の溶離の間にゲルから過テ クネレート(過テクネチウム酸塩)(または過レネート過レニウム酸塩))の娘 核種を有効に回収する能力に重要な水和の水を含むので、約120℃の温度を実 質的に越えないように注意する必要がある。沈殿物を集め、乾燥し、少なくとも 120℃に加熱して閉じ込められた間隙水を除去する。 過酸化物錯体の分解の結果として、沈殿の間に形成される粒子の大きさを制御 するために機能する酸素が揮発する。沈殿物形成の間に形成される粒子のサイズ 範囲をこのように制御することによって、溶離カラムに詰めることができる粉末 を得るためにその粒子サイズを効率的に小さくするため、沈殿した乾燥ゲルを砕 くおよび粉砕するという面倒で困難な煩わしい仕事を省く。都合のよいことに、 pH調節は沈殿の間、必要ではない。同様に、蟻酸およびカルバミン酸塩錯体は 、加熱および/または真空を利用して分解することができる。 溶解錯体の分解の後、得られるスラリーを直接に、ジェネレーター装置の溶離 できる容器に移し、次に洗浄し乾燥して過剰の水を除去して、実質的に不溶性の ゲルを得ることができる。あるいは、一連の溶媒処理を用いてゲルを脱水するこ とができる。例えば、ゲル含有カラムを、徐々にアセトンの割合を増加したH2 O/アセトン混合物で、続いて徐々にエーテルの割合を増加したアセトン/エー テル混合物ですすぐことができると考えられる。別の方法として、スラリーを集 め、乾燥し、好ましくは約120℃の温度でその場で乾燥するまで加熱してもよ く、易流動性のゲルを形成し、その後このゲルをジェネレーター装置の溶離でき る容器に移し、洗浄する。さらに別の方法として、ゲルを通常のろ過によって集 め、吸引、加熱、またはエタノールまたはアセトンような溶媒によって洗浄およ び乾燥する。マリンクロット・メディカル (Mallinckrodt Medical) によって提 供される型のMo−99/Tc−99mジェネレーター用のガラスカラムに、こ の乾燥ゲルを注ぐ。所望であれば、ゲルから開放されるいずれかの漂遊モリブデ ートまたはタングステートの最終「スカベンジャー」として作用するために、ア ルミナまたは水和酸化ジルコニウム (約200mg) の「ベッド」を最初にカラム に入れてもよい。一般に、低部シールおよびニードル(流出口)は既に備わって いる。ゲルを注いだ後、上部ゴムシール、A1シール、および流入口ニードルを 所定位置に置き、このカラムを、塩水または水の溶離液の適切な受器、配管弁、 ホース等を含むジェネレーター「シェル」に入れる。一般に、50〜100mlの 溶離液をカラムに通して可溶性のモリブデートまたはタングステートのいずれか を除去し、いずれかの細かい粒子を洗い流す。次に、Re−188またはTc− 99mが「増える」ための適切な期間が経過した後、ジェネレーターは使用準備 ができる。 適切な溶離できる容器は、例えば、適切な鉛シールド、関連する配管類、およ び溶離剤の受器を含む「シェル」に入れられる標準クロマトグラフィーに使用さ れるようなガラスカラムを含み、ジェネレーター集成装置を形成する。このよう なジェネレーター集成装置の例は、マリンクロット・メディカル(ミズーリ州、 セントルイス)から市販されているウルトラ・テクネカウ・FM(登録商標)ジ ェネレーター (Ultra TechneKow FMR generator) ある。あるいは、分離した滅 菌溶離液受器を溶離ごとに供給することもできる。使用される受器の型に関係な く、ゲルまたはマトリックスを常に水和しておくのが望ましい。 周期的に、NaClまたは硫酸ナトリウムのような塩水などの溶離液を使用し て、娘核種Re−188またはTc−99mをカラムから溶離するのが好ましい 。モル濃度が好ましくは0.15である生理食塩水が、好ましい溶離液である。 本発明に従って造られるMo−99/Tc−99mおよびW−188/Re− 188ジェネレーター装置は非常に小さく、少量のジェネレーターマトリックス を使用して造ることができる。Mo−99およびW−188は各々、少なくとも 約 2.5キュリー(Ci)/グラムおよび0.7〜5キュリー(Ci)/グラムの 比活性に製造することができる。従って、2mlの低容量を含む小さい(1−2キ ュリーサイズ)ジェネレーターカラムを、この方法を用いて造ることができる。 テクネチウム−99mまたはレニウム−188ジェネレーターの性能は溶離効 率として表すことができる。溶離効率は、溶離の直前にジェネレーターカラムに 存在するTc−99mまたはRe−188の放射能の量で割った、溶離液中のT c−99mまたはRe−188の放射能の量を測定することによって算出するこ とができる。Tc−99mまたはRe−188の放射能は、低レベルの放射能を 測定することができるゲルマニウム探知器のようなガンマ線分光光度計およびヨ ー化ナトリウムシンチレーション分光光度計、または高レベルの放射能を測定す ることができる放射線量測定器を含む放射能を測定するための標準的な器具を用 いて測定することができる。本発明の方法に従って製造したゲルから成るジェネ レーターを使用し、溶離液中のRe−188の濃度が3mCi/mlまでおよび それ以上で、溶離直後に測定した溶離効率は70〜80%程度に高かった。 以下の実施例は本発明の方法を説明するものである。実施例1 約20mCiのW−188を製造するために、ミズーリ・ユニバーシティ・リ サーチ・リアクター (Missouri University Research Reactor)(MURR) 中で 、1194時間、約3×1014中性子/cm2/sec mのフラックスで放射線照射し た99.79%同位体濃縮W−186タングステン酸ナトリウム(約141mg) を、非放射性「担体」タングステン酸ナトリウム565mgと混合させた(より大 きいターゲットをシミュレーションするため)。一体にしたタングステン酸ナト リウムを水(5ml)および30%過酸化水素(1ml)の混合物に溶解させて、タ ングステートの過酸化物錯体の清澄の黄色溶液を造った。硝酸ジルコニウム (5 02mg) を、水 (12ml) および30%過酸化水素 (6ml) を含む混合物に溶解 させることによって、過酸化ジルコニル錯体を含む実質的に清澄の溶液を製造し た。タングステートの過酸化物錯体およびジルコニルの過酸化物錯体を含む溶液 を混合して、混合物中Zr:Wのモル比が約1:1である実質的に清澄な淡黄色 の混 合物を形成した。この混合物を加熱して過酸化水素を分解し、ZrおよびWの過 酸化物錯体を破壊し、タングステン酸ジルコニウムの白色沈殿物を製造した。1 00〜120℃で加熱乾燥して、白色粉末を得た。この粉末をマリンクロット・ メディカルから供給されている標準のガラスのジェネレーターカラムに入れ、通 常の塩類溶液(マリンクロットMo−99/Tc−99mジェネレーター溶離液 )で溶離して、溶離液<10ml中、高収率(約70〜80%)および高純度(溶 離液1ml当たり約1〜2ppm W)のRe−188を得た。図1は、時間に対す る得られるジェネレーターの溶離収率のパーセントのプロットである。実施例2 乾燥、非放射性タングステン酸ナトリウム(乾燥状態で約551mg)を、水( 17m1)および30%過酸化水素(7ml)の混合物に硝酸ジルコニウム(約50 1mg)を溶解させることによって前もって形成した溶液に溶解した。タングステ ン酸ナトリウムの溶解と同時に、実質的に清澄な淡黄色の溶液が生じた。この淡 黄色溶液を加熱して沈殿物を造り、この沈殿物を120℃で乾燥後、タングステ ン酸ジルコニウムの白色粉末を形成したが、これは実施例1で製造したタングス テン酸ジルコニウムと外観上区別がつかなかった。実施例3 過酸化物の不在下に水5mlに溶解した非放射性タングステン酸ナトリウム(約 548mg)を含有する第1溶液を、水(17ml)および30%過酸化水素(7m1 )の混合物に溶解した硝酸ジルコニウム(501mg)を含む第2溶液に加えて、 清澄な淡黄色の溶液を製造した。この淡黄色溶液を加熱して、実施例1および2 で製造したタングステン酸ジルコニウムと外観上区別できないタングステン酸ジ ルコニウムの白色粉末を得た。実施例4 モリブデン金属(約180mg)を、水(5ml)および30%過酸化水素(1ml )の混合物に溶解して清澄な黄色の第1溶液を製造した。この第1溶液を、水( 12ml)および30%過酸化水素(6ml)に溶解した硝酸ジルコニウム(504 mg)を含有する清澄な黄色の第2溶液に加えた。得られる混合物を加熱して沈殿 物を 得、これを集め、120℃で乾燥してモリブデン酸ジルコニウムの黄色粉末を形 成した。モリブデン酸ジルコニウムは、実施例1、2および3で製造したタング ステン酸ジルコニウムに匹敵する構造および粒子サイズであった。実施例5 天然のモリブデン金属(約180mg)を4×1013中性子/cm2/秒の熱中性 子フラックスで放射線照射して、約20マイクロキュリーのMo−99を製造し た。放射線照射したモリブデンを、水(5ml)および30%過酸化水素(2m1) の混合物に溶解して清澄黄色の第1溶液を製造した。水(12ml)および30% 過酸化水素(6mlの混合物に溶解した硝酸ジルコニウム(504mg)を含有する 実質的に清澄な淡黄色第2溶液も製造した。第1溶液と第2溶液を混合し、得ら れた混合物を加熱して過酸化物錯体を分解し、黄色沈殿物を製造した。120℃ で3時間引き続き加熱して、モリブデン酸ジルコニウムの灰色がかった白色のゲ ルを製造した。カラムのガラスフリットを目詰まりさせ易い非常に細かい粒子を 除去するために水で懸濁およびデカンテーション後、このゲルを標準のマリンク ロットMo−99/Tc−99mジェネレーターカラムに入れた。続いて塩水で 溶離して、ゲルマニウムガンマ分光器で検定したところ、検出できるMo−99 夾雑物を含まない非常に純粋なTc−99mの溶液を収率約50%で製造した。実施例6 非放射性タングステン酸ナトリウム(約563mg)を、30%過酸化水素(1 ml)および水(5m1)を含む混合物に溶解して清澄な溶液を製造した。この清澄 な溶液を、濃塩酸(1ml)および水(5ml)に溶解した硝酸ジルコニウム(約5 00mg)を含む第2溶液に加えて、淡黄色溶液を製造した。加熱後、この混合物 はタングステン酸ジルコニウム沈殿物を生じ、これを次に120℃で乾燥した; この乾燥ゲルは、実施例1で製造したタングステン酸ジルコニウムと外観上同等 であった。実施例7 非放射性タングステン酸ナトリウム(約367mg)を30%過酸化水素(1ml )および水(3ml)に溶解させて、清澄な黄色の第1溶液を製造した。塩化第二 ス ズ(約397mg)を、30%過酸化水素(1ml)および水(3ml)に溶解して、 無色の第2溶液を製造した。2つの溶液を混合および加熱後、ゼラチン状の沈殿 物を得、これをさらに120℃で加熱して淡黄色ゲルを得た。実施例8 非放射性モリブデン金属(約199mg)を、30%過酸化水素(6ml)および 水(7ml)に溶解して、清澄な黄色の第1溶液を形成した。この第1溶液を、過 酸化水素(1ml)に溶解した塩化第二スズ(約827mg)を含む第2溶液に加え て清澄な黄色溶液を得、これを加熱してゲル沈殿物を得、これを120℃で乾燥 して灰色のフレーク状のゲルを製造した。実施例9 非放射性のタングステン酸ナトリウム(約532mg)を1%蟻酸水溶液(6ml )に溶解して清澄な無色の第1溶液を得た。硝酸ジルコニウム(約478mg)を 1%蟻酸水溶液(18ml)に溶解して清澄な無色の第2溶液を製造した。これら の溶液の混合直後に、白色沈殿物が生じた。120℃で加熱乾燥して、実施例1 で記載した錯化剤として過酸化水素を使用して製造したタングステン酸ジルコニ ウムゲルと外観上同一の白色沈殿物を製造した。実施例10 硝酸ジルコニウム(約510mg)を、30%過酸化水素(6ml)および水(1 2ml)に溶解して、実質的に清澄な淡黄色の第1溶液を製造した。タングステン 酸ナトリウム(約517mg)を塩基(0.1N NaOH;6.0ml)に溶解し て、清澄な無色の第2溶液(pH約13)を製造した。塩基性タングステートを ジルコニウムの過酸化物錯体に加えて、実質的に清澄な淡黄色溶液を得、これを 加熱して沈殿物を得た。100〜120℃で加熱乾燥後、この沈殿物は実施例1 で製造したゲルと外観上同一であった。実施例11 種々のカチオン源を錯化剤に溶解して清澄な第1溶液を得、10〜100マイ クロキュリーのMo−99を含むモリブデン源を錯化剤に溶解して清澄な第2溶 液を形成した。これら2つの溶液を混合して実質的に清澄な混合物を形成し、次 に約100℃で加熱して錯化剤を分解し、沈殿物ゲルを形成した。種々のカチオ ン源、モリブデン源および錯化剤を表Iに示す。 各々の例において、得られるゲルはクロマトグラフィーカラムに入れ、水また は塩水で溶離することができた。観察したTc−99mの収率およびMo−99 の漏出を表Iに示す。W−188源はモリブデン源の代わりに使用して、Re− 188ジェネレーターを製造することができると考えられる。実施例12 種々のカチオン源を錯化剤(平溶解して清澄な第1溶液を形成し、モリブデン (非放射性)源を錯化剤に溶解して清澄な第2溶液を形成した。これら2つの溶 液を混合して実質的に清澄な混合物を形成し、次に約100℃に加熱して錯化剤 を分解し、沈殿物ゲルを形成した。種々のカチオン源、モリブデン源および錯化 剤を表Iに示す。 各々の例において、得られるゲルはクロマトグラフィーカラムに入れて水また は塩水で溶離することができた。従って、モリブデン源がMo−99を含んでい たならば、これらのゲルは、Tc−99mジェネレーターとしての使用に適する 収率および漏出特性をもつであろうし、そして、W−188源はRe−188ジ ェネレーターを生成するためにモリブデン源の代わりに使用できるであろうと考 えられる。 前記に照らして、本発明のいくつかの目的は達成されることがわかる。 本発明の範囲を逸脱することなく前記物質および方法に種々の変更がなされ得 るので、前記に含まれる全ての内容は、説明のためのものであって制限するため のものではないと解釈されるべきであることを意図している。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年3月18日 【補正内容】 可能であるが、この(η,γ)反応は低比活性(例えば、約2.5Ci/グラム )のMo−99を生成する。このような低比活性Mo−99で造られるジェネレ ーターは、実質的に大きいカラムを必要とし、その結果、大容量の溶離液が必要 となる。得られるTc−99m溶液は、大容量中に低濃度のTc−99mしか含 まないので望ましくない。 米国特許第4280053号において、エバンス(Evans)らは(η,γ)Mo −99から製造されるモリブデン酸ジルコニウム(ZrOMoO4)ゲルを含む Tc−99mジェネレーターを記載している。このゲルはMo−99を僅かに過 剰のアンモニアまたは水酸化ナトリウム水溶液に溶解させることによって製造さ れる。pHを1.5から7の間に調節するために酸を加え、得られる溶液をジル コニウムの撹拌水溶液に加える。モリブデン酸塩沈殿物が形成される。この沈殿 物を、液体のろ過または蒸発によって集め、空気乾燥し、次にジェネレーターに 使用するのに適する大きさにする。 米国特許第4859431号において、エルハルト(Ehrhardt)は、タングステ ン酸ジルコニウム(ZrOWO4)ゲルジェネレーターの製造方法を記載してい る。放射線照射された三酸化タングステンを、加熱した塩基性溶液中に溶解し、 ジルコニウム含有酸性溶液に加えて、ジルコニルタングステン沈殿物が形成され る酸性スラリーを形成する。塩基性溶液を使用してこのスラリーを中和し、沈殿 物をろ過し、数回洗浄し、乾燥し、粉砕し、ジェネレーターカラムに移す。 しかし、エバンス(Evans)ら、およびエルハルト(Ehrhardt)によって記載され ているモリブデン酸ジルコニウムゲルおよびタングステン酸ジルコニウムゲルの 製造方法に、限界がないわけではない。酸性スラリー形成後、pHを調節しなけ ればならず、このスラリーをろ過および洗浄しなければならず、また乾燥した沈 殿物を所望の粒子サイズに粉砕しなければならない。このような多くの種々の段 階を用いて、商業的量の高放射性のモリブデン酸ジルコニウムゲルおよびタング ステン酸ジルコニウムゲルを製造することは技術的に困難である。発明の要旨 従って本発明の目的としては、(η,γ)Mo−99または(η,γ)W−1 88を含むゲルの製造方法を提供すること、pH調節段階が除去されるその製造 方法を提供すること、スラリーをろ過する必要のないその製造方法を提供するこ と、および、スラリーを所望の粒子サイズに粉砕する必要のないその製造方法を 提供することである。 従って、要約すれば本発明は、W−188またはMo−99を含んで成る金属 カチオンおよびアニオンを含む実質的に清澄な溶液から(η,γ)Mo−99ま たは(η,γ)W−188を含有するゲルを製造する方法に関するものである。 金属カチオンは溶液中に、金属カチオンおよび錯化剤を含んで成る溶解錯体の 成分として存在し、および/または、アニオンは溶液中に、アニオンおよび錯化 剤の溶解錯体を含んで成る成分として存在する。溶解錯体は分解して、金属カチ オンの沈殿物を含むスラリーを形成し、この沈殿物を集めて実質的に不溶性のゲ ルを得る。 本発明はさらに、Tc−99mまたはRe−188を製造するための放射性核 種ジェネレーターを製造する方法に関する。この方法は、W−188またはMo −99を含んで成る金属カチオンおよびアニオンを含む溶液を提供することから 成る。金属カチオンは溶液中、金属カチオンおよび錯化剤を含んで成る溶解錯体 の成分として存在し、および/または、アニオンは溶液中、アニオンおよび錯化 剤の溶解錯体の成分として存在する。溶解錯体は分解して、金属カチオンおよび アニオンの沈殿物を含むスラリーを形成し、この沈殿物を放射性核種ジェネレー ターの溶離できる容器に移す。 その他の目的は、以下に、部分的に明らかにされ、また部分的に指摘される。図面の簡単な説明 図1は、時間に対する実施例1のジェネレーターの溶離収率のパーセントを示 すプロットである。好ましい具体例の詳細な説明 本明細書で使用する「錯体」という語は、配位錯体イオンまたは配位錯体化合 物を意味し、「錯化剤」という語は、配位基または配位子の供給源である。「実 質的に清澄な溶液」という語は、沈殿物を含まない清澄か僅かに濁った溶液を意 請求の範囲 1.(η,γ)Mo−99または(η,γ)W−188を含むゲルの製造方法 であって、 金属カチオンが金属カチオンおよび錯化剤の溶解錯体の成分として溶液中に存 在し、および/または、アニオンがアニオンおよび錯化剤の溶解錯体の成分とし て溶液中に存在する、(η,γ)W−188または(η,γ)Mo−99を含ん で成る金属カチオンおよびアニオンを含む実質的に清澄な溶液を準備し、 溶解錯体を分解して金属カチオンの沈殿物を含むスラリーを形成し、 沈殿物を集めて実質的に不溶性のゲルを与える、 ことを特徴とする製造方法。 2.実質的に清澄な溶液が、中性pHである請求項1に記載の方法。 3.金属カチオンが、溶解過酸化物錯体の成分として溶液に存在する請求項1 に記載の方法。 4.金属カチオンがジルコニルであり、ジルコニルイオンが溶解過酸化物錯体 の成分として溶液中に存在し、実質的に清澄な溶液が中性pHである請求項1に 記載の方法。 5.Tc−99mまたはRe−188を製造するための放射性核種ジェネレー ターの製造方法であって、 金属カチオンが金属カチオンおよび錯化剤の溶解錯体として溶液中に存在し、 および/または、アニオンがアニオンおよび錯化剤の溶解錯体として溶液中に存 在する、W−188またはMo−99を含んで成る金属カチオンおよびアニオン を含む清澄な溶液を準備する工程、 溶解錯体を分解して金属カチオンおよびアニオンの沈殿物を含むスラリーを形 成する工程、 沈殿物を放射性核種ジェネレーターの溶離できる容器に移す工程、 を有して成る製造方法。 6.実質的に清澄な溶液が、中性pHである請求項5に記載の方法。 7.金属カチオンが、溶解過酸化物錯体の成分として溶液中に存在する請求項 5に記載の方法。 8.金属カチオンがジルコニルであり、ジルコニルイオンが溶解過酸化物錯体 の成分として溶液中に存在し、実質的に清澄な溶液がpH約6〜約8である請求 項5に記載の方法。 9.錯化剤が過酸化水素である請求項5に記載の方法。 10.清澄な溶液を約30℃〜120℃の温度に加熱して、溶解錯体を分解す る請求項5に記載の方法。 11.アニオンが溶解錯体として溶液中に存在する請求項5に記載の方法。 12.金属カチオンが第1溶解錯体の成分として溶液中に存在し、アニオンが 第2溶解錯体の成分として溶液中に存在し、実質的に清澄な溶液のpHが約6〜 約8である請求項5に記載の方法。 13.錯化剤が蟻酸である請求項1に記載の方法。 14.Tc−99mまたはRe−188を製造するための放射性核種ジェネレ ーターの製造方法であって、 金属カチオンが第1溶解過酸化物錯体の成分として溶液中に存在し、および/ または、アニオンが第2溶解過酸化物錯体の成分として溶液中に存在する、W− 188またはMo−99を含んで成る金属カチオンおよびアニオンを含む清澄な 溶液を準備する工程、 溶解錯体を分解して金属カチオンおよびアニオンの沈殿物を含むスラリーを形 成する工程、 沈殿物を放射性核種ジェネレーターの溶離できる容器に移す工程、 を有して成る製造方法。 15.清澄な溶液を約30℃〜120℃の温度に加熱して溶解錯体を分解する 請求項14に記載の方法。 16.金属カチオンがジルコニルであり、溶解過酸化物錯体として溶液中に存 在する請求項14に記載の方法。 17.アニオンが溶解錯体として溶液中に存在する請求項8に記載の方法。 18.金属カチオンがジルコニルであり、ジルコニルイオンが第1溶解錯体の 成分として溶液中に存在し、アニオンが第2溶解錯体の成分として溶液中に存在 する請求項8に記載の方法。 19.実質的に清澄な溶液のpHが約6〜約8である請求項18に記載の方法 。 20.実質的に清澄な溶液のpHが約6〜約8である請求項14に記載の方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルハルト、ゲイリー・ジェイ アメリカ合衆国65211ミズーリ州、コロン ビア、ユニバーシティー・オブ・ミズーリ ―コロンビア、リサーチ・リアクター・フ ァシリティ 261ビー(番地の表示なし) (72)発明者 ウルファンゲル、ロバート・ジー アメリカ合衆国63134ミズーリ州、セン ト・ルイス、マクドネル・ブールバード 675番 (72)発明者 ドイッチ、エドワード・エイ アメリカ合衆国63134ミズーリ州、セン ト・ルイス、マクドネル・ブールバード 675番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(h,q)Mo−99または(h,q)W−188を含むゲルの製造方法 であって、 金属カチオンが金属カチオンおよび錯化剤の溶解錯体の成分として溶液中に存 在し、および/または、アニオンがアニオンおよび錯化剤の溶解錯体の成分とし て溶液中に存在する、(h,q)W−188または(h,q)Mo−99を含ん で成る金属カチオンおよびアニオンを含む実質的に清澄な溶液を準備し、 溶解錯体を分解して金属カチオンの沈殿物を含むスラリーを形成し、 沈殿物を集めて実質的に不溶性のゲルを与える、 ことを特徴とする製造方法。 2.実質的に清澄な溶液が、中性pHである請求項1に記載の方法。 3.金属カチオンが、溶解過酸化物錯体の成分として溶液に存在する請求項1 に記載の方法。 4.金属カチオンがジルコニルであり、ジルコニルイオンが溶解過酸化物錯体 の成分として溶液中に存在し、実質的に清澄な溶液が中性pHである請求項1に 記載の方法。 5.Tc−99mまたはRe−188を製造するための放射性核種ジェネレー ターの製造方法であって、 金属カチオンが金属カチオンおよび錯化剤の溶解錯体として溶液中に存在し、 および/または、アニオンがアニオンおよび錯化剤の溶解錯体として溶液中に存 在する、W−188またはMo−99を含んで成る金属カチオンおよびアニオン を含む清澄な溶液を準備する工程、 溶解錯体を分解して金属カチオンおよびアニオンの沈殿物を含むスラリーを形 成する工程、 沈殿物を放射性核種ジェネレーターの溶離できる容器に移す工程、を有して成 る製造方法。 6.実質的に清澄な溶液が、中性pHである請求項5に記載の方法。 7.金属カチオンが、溶解過酸化物錯体の成分として溶液中に存在する請求項 5に記載の方法。 8.金属カチオンがジルコニルであり、ジルコニルイオンが溶解過酸化物錯体 の成分として溶液中に存在し、実質的に清澄な溶液がpH約6〜約8である請求 項5に記載の方法。 9.錯化剤が過酸化水素である請求項5に記載の方法。 10.清澄な溶液を約30℃〜120℃の温度に加熱して、溶解錯体を分解す る請求項5に記載の方法。 11.アニオンが溶解錯体として溶液中に存在する請求項5に記載の方法。 12.金属カチオンが第1溶解錯体の成分として溶液中に存在し、アニオンが 第2溶解錯体の成分として溶液中に存在し、実質的に清澄な溶液のpHが約6〜 約8である請求項5に記載の方法。 13.錯化剤が蟻酸である請求項1に記載の方法。 14.Tc−99mまたはRe−188を製造するための放射性核種ジェネレ ーターの製造方法であって、 金属カチオンが第1溶解過酸化物錯体の成分として溶液中に存在し、および/ または、アニオンが第2溶解過酸化物錯体の成分として溶液中に存在する、W− 188またはMo−99を含んで成る金属カチオンおよびアニオンを含む清澄な 溶液を準備する工程、 溶解錯体を分解して金属カチオンおよびアニオンの沈殿物を含むスラリーを形 成する工程、 沈殿物を放射性核種ジェネレーターの溶離できる容器に移す工程、を有して成 る製造方法。 15.清澄な溶液を約30℃〜120℃の温度に加熱して溶解錯体を分解する 請求項14に記載の方法。 16.金属カチオンがジルコニルであり、溶解過酸化物錯体として溶液中に存 在する請求項14に記載の方法。 17.アニオンが溶解錯体として溶液中に存在する請求項8に記載の方法。 18.金属カチオンがジルコニルであり、ジルコニルイオンが第1溶解錯体の 成分として溶液中に存在し、アニオンが第2溶解錯体の成分として溶液中に存在 する請求項8に記載の方法。 19.実質的に清澄な溶液のpHが約6〜約8である請求項18に記載の方法 。 20.実質的に清澄な溶液のpHが約6〜約8である請求項14に記載の方法 。
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