JPH0849770A - シールリングの収納構造 - Google Patents

シールリングの収納構造

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JPH0849770A
JPH0849770A JP20444294A JP20444294A JPH0849770A JP H0849770 A JPH0849770 A JP H0849770A JP 20444294 A JP20444294 A JP 20444294A JP 20444294 A JP20444294 A JP 20444294A JP H0849770 A JPH0849770 A JP H0849770A
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seal ring
outer peripheral
groove
cover piece
fitted
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JP20444294A
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Shuichi Hazama
修一 波左間
Takayuki Yuasa
孝之 湯浅
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、ピンによる関節部のジョイント
を外さなくてもシールリングの交換が行えるシールリン
グの収納構造に関する。 【構成】 このシールリングの収納構造は、二部材の対
向する摺動面の外周部に環状に一連に形成される外周溝
7と、該外周溝7の底部に装着したシールリング8と、
上記外周溝7から離反した位置に環状に形成された収納
溝9と、該収納溝9に嵌込まれた予備のシールリング
8’と、上記収納溝9の開口を覆うカバー片10とから
なっている。カバー片10はその先端を長くして外周溝
7をも覆うようにすれば、使用中のシールリング8を保
護する機能を併せ持つことができる。そして、シールリ
ング8の交換時には、収納溝9内の予備のシールリング
8’を拡げて取り出し外周溝7に嵌込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ピンで連結された二
部材の対向する摺動端面のそれぞれの外周に沿って形成
される外周溝に嵌め込まれて前記二部材の摺動端面間を
シールするシールリングの予備のものを収納する構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5には、作業機の一例とし
て示す油圧ショベルの関節部a,b,cを示す。ここで
油圧ショベルは、車両本体1に設けられた車両側ブラケ
ットに基端が枢着されて油圧シリンダで起伏するブーム
2と、該ブーム2の先端に基端が枢着されブーム2に設
けられた油圧シリンダで回動するアーム3と、該アーム
3の先端と該アーム3に油圧シリンダを介して設けられ
たリンクの先端とで枢着されたバケット4とを有する公
知構成からなっている。そして、それぞれの関節部は、
左右一対に設けられたブラケット5のボス5a間に枢動
部材6のボス6aが同軸線上に配されて、ピンPにより
枢着されており、互いの摺動面の外側に形成された傾斜
面を対向して略V字形の外周溝7を形成している。この
外周溝7の底部にはオイルシールとしてOリング8を嵌
め込んでおり、該Oリング8の縮み力の弾性作用により
外周溝7からの脱落を防止している。これにより、Oリ
ング8によってブラケット5とボス6aの摺動面間の隙
間S内には土砂などが入り込むのを防止している。しか
しながら、岩場等の現場での作業においては、掘削した
岩石その他の落下物によりOリング8が切損する虞れが
ある。そしてOリング8の切損を放置したままだと枢軸
となるピンのかじりや端面の異常磨耗を引き起こすこと
がある。このOリングの交換装着のためには、ピンを一
旦引き抜く必要があり、Oリング取り替え作業が煩雑と
なり、特に大型機械などでは、小さなOリングの取替え
のために大きな工事となることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】この発明は上記事情
に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、
ピンによる関節部のジョイントを外さなくてもシールリ
ングの交換が行えるシールリングの収納構造を提供する
ことにある。この発明の別の課題は、シールリングの切
損を防止すると共に、切損した場合には、交換を容易に
行えるシールリングの収納構造を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記課題を解決するた
めに、請求項1の発明では、(a).ピンで連結された二部
材の対向する摺動端面のそれぞれの外周に沿って形成さ
れる外周溝に嵌め込まれて前記二部材の摺動端面間をシ
ールするシールリングとからなって、予備のシールリン
グを収納する構造において、(b).二部材の少なくとも一
方に環状の収納溝を設け、予備のシールリングを嵌合す
る、という技術的手段を講じている。また、請求項2の
発明では、上記構成に加えて、(c).上記収納溝の開口側
を覆うカバー片を設ける、という技術的手段を講じてい
る。請求項3の発明では、請求項2のカバー片の構成に
関して、(d).カバー片が複数に分割された環状体からな
っており、該カバー片の基部が収納溝が形成された部材
に着脱可能に取り付けられてなる、という技術的手段を
講じている。更に、請求項4の発明では、(e).カバー片
が収納溝を超えて外周溝を覆う長さに設定されて外周溝
に嵌込まれたシールリングを保護するプロテクターとな
る、という技術的手段を講じている。
【0005】
【作用】予備のシールリングは、外周溝を形成する二部
材の一方に設けられた収納溝に嵌込まれているので、外
周溝に嵌着しているシールリングが切損した場合には、
上記収納溝に嵌込まれている予備のシールリングを大径
に拡張して収納溝から外しそのまま引き出して外周溝に
嵌込むことができるので、ピンによるジョイント部分を
外すことなくシールリングの交換を行うことができる。
収納溝の開口部をカバー片で覆うことにより、土砂や岩
石等の外部からの衝撃に対して保護することができ、予
備のシールリングの損傷を防止することができる。この
カバー片は、分割された複数の構成片を組み合わせて環
状体となっている場合には、カバー片の着脱や交換が容
易に行える。更に、カバー片が収納溝を超えて外周溝を
覆う長さに設定されていれば、外周溝に嵌込まれたシー
ルリングを保護するプロテクターとしても機能すること
ができる。
【0006】
【実施例】以下に、この発明のシールリングの収納構造
を油圧ショベルの作業機の関節部に用いた場合の実施例
について図面を参照しながら説明する。このシールリン
グの収納構造は、図1に示すように、二部材の対向する
摺動面の外周部に環状に一連に形成される外周溝7と、
該外周溝7の底部に装着したOリング8と、上記外周溝
7から離反した位置に環状に形成された収納溝9と、該
収納溝9に嵌込まれた予備のシールリング8’と、上記
収納溝9の開口を覆うカバー片10とからなっている。
【0007】即ち、二部材は、枢動側部材6と、該枢動
側部材6を軸支する保持側部材5とからなっており、外
周溝7は、ピンPによって回転可能に連結した枢動側部
材(例えばアーム)6のピン挿通孔に設けられたボス部
6aと、保持側部材(例えばバケット)の左右一対に設
けられたブラケット5のピン挿通孔に設けられたボス部
5aのそれぞれの対向する摺動面の外側で対称に傾斜す
る半分の溝底面を形成して略V字形に形成されている。
【0008】そして、ボス部6aの基端には、収納溝9
が環状に形成されており、該溝9の内壁が垂直に立ち上
がり、カバー片10を固着する取付面20となってい
る。この取付面20には、取付時にカバー片10のネジ
孔11と整合する位置にネジ孔21が形成されており、
カバー片10をネジ止めできるようになっている。一
方、前記外周溝7の底部にはOリング8が嵌め込まれて
おり、ゴムの弾性による縮み力によって摺動面間の隙間
Sを密閉すると共に外周溝7からの脱落を防止してい
る。
【0009】更に、前記のように収納溝9には、予備の
Oリング8’が1または複数(図示例では4つ)嵌め込
まれている。この際に収納溝9は外周溝7より溝底部を
深く設定することが好ましく、これにより予備用のOリ
ング8’は外周溝7に嵌め込まれる場合以上に緊張させ
ることがない。なお、この発明では、シールリングの一
例としてOリングを示したが、シールリングの種類や断
面形状や種類は特に限定されるものではない。
【0010】次ぎに、カバー片10は、図3に示すよう
に本実施例の場合、外周に沿って1または複数に分割さ
れた円弧形状の構成片の組み合わせからなっている。カ
バー片10は、収納溝9の開口を覆って、外的衝撃を受
ける構成であればよく、その形状は特に限定されるもの
ではない。図示例では、板金プレス製で断面アングル状
とした構成からなって、外周に沿って等間隔にネジ孔1
1が穿設されており、取付面20のネジ孔21と整合し
てネジ止めできるようになっている。
【0011】次ぎに、図2に示すようにカバー片10
は、収納溝9を超えて外周溝7を覆う長さに設定すれ
ば、外周溝7に嵌込まれたOリング8を保護するプロテ
クターを兼ねることになる。この場合、カバー片10
は、例えば断面略直角三角形状からなる成形品(鋳物、
鍛造、強化プラスチック、ウレタンゴム等)であっても
よく、外周に沿って等間隔にネジ孔を設けて、取付面2
0にネジ止めすることができる。
【0012】このようにして、収納溝9に嵌込まれた予
備のOリング8’、また外周溝7に嵌込まれたOリング
8は、カバー片10によって覆われる。なお、上記実施
例では枢動側部材がボスからなり、一対のブラケットか
らなる保持側部材の間に挟まれて枢着された場合を例示
したが、逆に枢動側部材が一対のブラケットからなり、
ボスからなる保持側部材の両側を挟むように枢着された
場合には、枢動側部材であるブラケット側のボス部基端
に取付面を形成し、カバー片を取り付けてもよい。ま
た、この発明では、収納溝とカバー片は関節部の二部材
のいずれかに設けられればよく、また収納溝とカバー片
とはそれぞれ別の部材に設けられるものであってもよ
い。更にカバー片は、一体でも分割する構成片を組み合
わせる構成でもよく、後者の場合に隣接する構成片が隙
間無く組み合わせられて環状となるものでも、隣接する
部分が重なって組み合わされ環状となるものでもよい。
【0013】
【発明の効果】この発明は、収納溝に1または複数の予
備のシールリングを嵌め込んで収納するので、外周溝に
嵌め込んだシールリングが切損しても、上記収納溝に嵌
込まれたシールリングが全て無くなるまでピンによるジ
ョイント部分を取り外すことなくシールリングを交換・
補給することができる。また、収納溝の開口を覆うカバ
ー片を設けることにより、予備のシールリングの保護を
図ることができ、また外周溝まで同時に覆うことによ
り、使用中のシールリングのプロテクターとしても機能
する。このカバー片は外周に沿って1または複数に分割
されており、組み合わせて環状に取り付けられるように
なっていれば、ピンによるジョイント部分を取り外すこ
となくカバー片の着脱・交換が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールリングの収納構造の実施例を示
す部分断面図である。
【図2】カバー片が外周溝をも覆う異なる実施例を示す
要部断面図である。
【図3】カバー片の構成部を示す斜視図である。
【図4】作業機の関節部の一例を示す側面図である。
【図5】従来のシール部分を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ブーム 3 アーム 4 バケット 5a ブラケットのボス部 6 アーム 6a ボス 7 外周溝 8 Oリング 8’ 予備のOリング 9 収納溝 10 カバー片 11 ネジ孔 20 取付面 21 ネジ孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンで連結された二部材の対向する摺動
    端面のそれぞれの外周に沿って形成される外周溝に嵌め
    込まれて前記二部材の摺動端面間をシールするシールリ
    ングとからなって、予備のシールリングを収納する構造
    において、 二部材の少なくとも一方に環状の収納溝を設け、予備の
    シールリングを嵌合してなることを特徴とするシールリ
    ングの収納構造。
  2. 【請求項2】 ピンで連結された二部材の対向する摺動
    端面のそれぞれの外周に沿って形成される外周溝に嵌め
    込まれて前記二部材の摺動端面間をシールするシールリ
    ングとからなって、予備のシールリングを収納する構造
    において、 二部材の少なくとも一方に環状の収納溝を設け、予備の
    シールリングを嵌合すると共に、該収納溝の開口側を覆
    うカバー片を設けてなることを特徴とするシールリング
    の収納構造。
  3. 【請求項3】 カバー片が外周に沿って複数に分割され
    た環状体からなっており、該カバー片の基部が収納溝が
    形成された部材に着脱可能に取り付けられてなることを
    特徴とする請求項2に記載のシールリングの収納構造。
  4. 【請求項4】 カバー片が収納溝を超えて外周溝を覆う
    長さに設定されて外周溝に嵌込まれたシールリングを保
    護するプロテクターとなることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載のシールリングの収納構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514473A (ja) * 2008-02-29 2011-05-06 エクスイーエムシー ダーウィンド ビーブイ 軸受封止部を備えた風力タービン
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KR101470955B1 (ko) * 2013-06-19 2014-12-15 주식회사 화승알앤에이 예비실링유닛을 갖는 스턴튜브 실링장치
KR102017424B1 (ko) * 2018-05-23 2019-09-02 김영록 Pet병용 휴대용 온수기
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