JPH0849491A - 地中データ伝送装置 - Google Patents

地中データ伝送装置

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JPH0849491A
JPH0849491A JP18612594A JP18612594A JPH0849491A JP H0849491 A JPH0849491 A JP H0849491A JP 18612594 A JP18612594 A JP 18612594A JP 18612594 A JP18612594 A JP 18612594A JP H0849491 A JPH0849491 A JP H0849491A
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SEKIYU KODAN
SEKYU KODAN
Mitsubishi Electric Corp
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SEKIYU KODAN
SEKYU KODAN
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石油井やガス井の掘削時において、地中情報
の地中伝送システムの異常を迅速にかつ精度よく検出可
能にする。 【構成】 泥水ポンプ3による泥水流の状態変化を検出
する泥水流状態変化検出手段11を設け、泥水流状態変
化検出手段11により検出された泥水流状態信号の出力
期間に、地中データが出力されない場合に、異常判定手
段12,22,32,42,52にシステム異常と判定
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、石油井やガス井の掘
削において、地中情報をリアルタイムに地上に伝送する
地中データ伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、石油やガス井の掘削コストの低減
や安全性の向上を図り、即座に掘削情報を入手して掘削
制御をするために、掘削しながら地層情報や掘削情報を
リアルタイムで地上に伝送するMWD(Measurement W
hile Drilling)と呼ばれる測定システムが使用されて
いる。
【0003】図16はこの測定システムにより電磁波を
使用して地中のデータ伝送を行う従来の地中データ伝送
装置を示す構成図である。なお、上記MWD技術につい
ては、電気学会誌112巻11号(平成4年発行)の8
77ないし884頁に記載されているので、その詳細な
説明は省略する。
【0004】図16において、1は地上に設けられた掘
削リグ、2は掘削リグ1に支えられ、坑井中で回転され
るドリルパイプである。このドリルパイプ2は一定の長
さをもち、両端にねじが設けられており、掘削時に坑井
が深くなるにつれて、次々に継ぎ足されて全長が長くな
る。
【0005】また、一連のドリルパイプ2の先端部に
は、図17に示すようなドリルカラー2aが接続され、
さらにその先端には切刃であるドリルビット2bが取付
けられ、ドリルパイプ2の回転によって坑井を掘削する
ようになっている。
【0006】さらに、3はドリルパイプ2中に泥の混じ
った水(マッドという)を地上から送り込む泥水ポン
プ、3aはその泥水を貯溜しておく泥水タンクである。
この泥水タンク3a中の泥水は泥水ポンプ3によってド
リルパイプ2中に下方に向けて圧送され、ドリルビット
2bに達してのち、坑井とドリルパイプ2との間を通っ
て逆に地上に向い、再び泥水タンク3a内に戻される。
【0007】5a〜5nは坑底においての掘削に必要な
情報をセンシングする、図18に示すような各種地中デ
ータの検出器であり、ドリルカラー2a内に取付けら
れ、次のような地中データが検出される。すなわち、そ
の地中データは、掘削情報として、ドリルビット荷重,
ドリルビットトルク,曲げモーメント,振動値,圧力な
どが、坑井情報として、方位(坑井が所定の方向に掘ら
れているかを評価するため),傾斜などが、地層評価情
報として、地層ガンマー線,地層比抵抗(電気抵抗),
温度などがある。
【0008】また、図18に示すようなドリルカラー2
aの先端部内において、4bは検出器5a〜5nからの
掘削中の坑底における各種検出信号を変調して、送信機
4に送る変調装置であり、送信機4は変調装置4bから
の信号を増幅して送信アンテナに出力する。
【0009】さらに、図17において、4aは送信機
4,変調装置4b及び検出器等に稼働電力を供給する発
電機、4gは泥水の流れによって回転するタービンの動
翼であり、この回転によって発電機4aが回り、発電す
る。4hは泥水の流れの方向を変えるタービンの静翼で
ある。
【0010】そして、以上の送信機4,変調装置4bな
どを備えた送信装置や検出器5a〜5nは、図17に示
すようにドリルカラー2a内の格納容器4f内に収容さ
れ、泥水の影響を受けないように密封されている。ま
た、発電機4a,タービンの動翼4gおよび静翼4hは
その上部に結合されている。
【0011】一方、図18において、4cはドリルカラ
ー2aの外周部分の一部に絶縁材4eを介して取り付け
られた送信アンテナであり、ドリルカラー2aに絶縁さ
れて取付けられたボルト4dによって固定され、さら
に、このボルト4dはドリルカラー2aを貫いて送信機
4に電気的に接続されている。
【0012】また、図16において、6は地上に設けら
れた受信アンテナ、7は受信増幅器、8は受信増幅器7
からの信号を復調する復調装置、9は復調装置8からの
信号をA/D変換して、その値を記憶し、さらにこれを
用いて演算等のデータ処理を施すデータ処理装置、10
はデータ処理装置9からのデータを表示または警報する
表示装置である。
【0013】ここで、上記送信機4の電力は送信アンテ
ナ4cに送られ、これから地層中に電磁波を発信し、こ
れを地上の受信アンテナ6で受信するようになってい
る。
【0014】次に動作について説明する。石油やガス井
の掘削は、掘削リグ1においてドリルカラー2aにドリ
ルパイプ2を順次接続し、ドリルカラー2aの先端に取
り付けたドリルビット2bを回転して行っている。掘削
中は、泥水タンク3a内の掘削泥水を泥水ポンプ3より
送出し、ドリルパイプ2,ドリルビット2b,坑壁内を
通して泥水タンク3aに循環し、掘削屑を地上に搬出し
ている。
【0015】坑底付近のドリルカラー2a内には、上記
のような地層情報や掘削情報を検出する検出器5a〜5
nと、検出器5a〜5nのデータを地上に伝送する送信
機4とが設けられ、この送信機4付近には、泥水で駆動
される上記発電機4aが搭載されている。そして、泥水
ポンプ3から掘削泥水が送出され規定流量に達すると、
タービンの動翼4gの回転により発電機4aが起動し、
送信機4に電力が供給される。送信機4は検出器5a〜
5nからの検出データを収集し、変調装置4bで変調し
て地上に送信する。
【0016】そして、上記送信機4から送信された信号
は、受信アンテナ6で受信し、受信増幅器7でフィルタ
リングと増幅を行い、復調装置8に入力される。復調装
置8では入力信号の復調処理を行い、検出器が収集した
データに変換する。
【0017】また、データ処理部9では、復調装置8で
復調されたデータと時間,深度等の地上情報とのマッチ
ング処理を行い、表示部10でデータ表示を行う。
【0018】図19はこの場合の動作シーケンスの概要
を示す。これによれば、図において、泥水ポンプ3が図
19(a)に示すように起動し、泥水流量が図19
(b)に示すように規定値に達すると、発電機4aが起
動し送信機4は検出器のデータを収集し、あらかじめプ
リセットの送信間隔Tで図19(c)に示すように送信
を開始する。地上では受信アンテナ6を介して送信デー
タを受信し、復調装置8で復調を行い、図19(d)に
示すような出力をデータ処理部9へ入力する。泥水循環
中はこの動作を繰り返し行う。なお、上記泥水ポンプ3
は掘削環境に応じてオン,オフ制御される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の地中データ伝送
装置は以上のように構成されているので、坑底からのデ
ータ送信が泥水ポンプ3のオン,オフに依存して間欠と
なるため、そのデータ信号の受信ができなくなったと
き、その受信不可能の原因が泥水ポンプ3における泥水
流の状態変化等の掘削環境変化、例えばポンプ3の運
転,停止や泥水流量変化(規定流量範囲外)にともなう
ものか、地中伝送システムの異常、例えば地中の送信機
4の異常,受信アンテナ6,受信増幅器7の異常,受信
レベルの低下,ノイズの増大,配線ケーブルの断線によ
るものなのかを判別するためには、常時、掘削環境や受
信データを監視することが必要で、また、このために高
度な技術と多大な時間が必要となるなどの問題点があっ
た。
【0020】請求項1の発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、地中の送信機や受信ア
ンテナなどの地中伝送システムの異常を容易に判定でき
る地中データ伝送装置を得ることを目的とする。
【0021】請求項2の発明は、地中伝送システムの異
常を泥水ポンプの運転状態から容易に判定できる地中デ
ータ伝送装置を得ることを目的とする。
【0022】請求項3の発明は、地中伝送システムの異
常を掘削泥水の流量から容易に判定できる地中データ伝
送装置を得ることを目的とする。
【0023】請求項4の発明は、地中伝送システムの異
常を泥水ポンプの吐出圧力から容易に判定できる地中デ
ータ伝送装置を得ることを目的とする。
【0024】請求項5の発明は、地中伝送システムの異
常を泥水ポンプのストローク回数から容易に判定できる
地中データ伝送装置を得ることを目的とする。
【0025】請求項6の発明は、地中伝送システムの異
常を泥水ポンプにおける駆動機の回転数から容易に判定
できる地中データ伝送装置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る地
中データ伝送装置は、泥水ポンプによる泥水流の状態変
化を検出する泥水流状態変化検出手段を設け、該泥水流
状態変化検出手段により検出された泥水流状態信号の出
力期間に、地中データが出力されない場合は、異常判定
手段に地中伝送システムの異常と判定させるようにした
ものである。
【0027】請求項2の発明に係る地中データ伝送装置
は、泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプの運転状態
の変化を検出する泥水ポンプ運転状態検出器としたもの
である。
【0028】請求項3の発明に係る地中データ伝送装置
は、泥水流状態変化検出手段を、掘削泥水の流量変化を
検出する泥水流量検出器としたものである。
【0029】請求項4の発明に係る地中データ伝送装置
は、泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプの吐出圧力
を検出する泥水圧力検出器としたものである。
【0030】請求項5の発明に係る地中データ伝送装置
は、泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプのストロー
ク回数を検出するストローク検出器としたものである。
【0031】請求項6の発明に係る地中データ伝送装置
は、泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプ用の駆動機
の回転数を検出する駆動機回転数検出器としたものであ
る。
【0032】
【作用】請求項1の発明における地中データ伝送装置
は、泥水流の状態変化信号と地中データとの比較演算に
より、地中伝送システムの異常を判定する。
【0033】請求項2の発明における地中データ伝送装
置は、泥水ポンプの運転信号と地中データとの比較演算
により、地中伝送システムの異常を判定する。
【0034】請求項3の発明における地中データ伝送装
置は、掘削泥水の流量と地中データとの比較演算によ
り、地中伝送システムの異常を判定する。
【0035】請求項4の発明における地中データ伝送装
置は、泥水ポンプの吐出圧力と地中データとの比較演算
により、地中伝送システムの異常を判定する。
【0036】請求項5の発明における地中データ伝送装
置は、泥水ポンプのストローク回数と地中データとの比
較演算により、地中伝送システムの異常を判定する。
【0037】請求項6の発明における地中データ伝送装
置は、泥水ポンプ用の駆動機の回転数と地中データとの
比較演算により、地中伝送システム異常を判定する。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、11は泥水ポンプ3に取付られた
泥水流状態変化検出手段としての泥水ポンプ運転状態検
出器、12はデータ処理部9に設けられた異常判定手段
としての異常判別回路である。また、受信アンテナ6,
受信増幅器7,復調装置8および図示を省略した上記送
信機や送信アンテナは地中伝送システムを構成してい
る。なお、このほかの図15に示したものと同一の構成
部分には同一符号を付してその重複する説明を省略す
る。
【0039】また、上記の異常判別回路12の動作シー
ケンスの概要を図2に示す。図において、図2(a)〜
(d)までは従来と同様である。なお、受信アンテナ
6,受信増幅器7,復調装置8およびこれらを繋ぐ線路
は地上伝送系を構成する。
【0040】次に動作について説明する。泥水ポンプ3
の運転状態、例えば運転スイッチやコンタクタの接点の
動作状態などは、泥水ポンプ運転状態検出器11により
検出され、その検出出力が異常判別回路12に入力さ
れ、図2(e)に示すように、泥水ポンプ3運転後、初
期設定時間T0 (泥水循環開始後、送信機4が送信を開
始するまでの時間)が設定される。
【0041】一方、送信機4から送信された検出データ
は受信アンテナ6,受信増幅器7を介して復調装置8に
入力され、ここで復調された復調データは復調終了ごと
に送信間隔Tが設定され、図2(f)に示すような信号
が生成され、図2(e),(f)に示すような2つの両
信号から異常判別を行う。すなわち、図中、時間Aで泥
水ポンプが運転状態にあり(図2(e))、かつデータ
の復調が行われていれば(図2(f))、地中伝送シス
テムが正常であり、異常信号は出力されないが、図中、
時間Bで示すように泥水ポンプ3が運転しているにもか
かわらず、上記のような復調データが生成されなけれ
ば、図2(g)に示すように異常信号が出力されること
になり、データ処理部9はこれを地中伝送システムの異
常と判別することができる。そして、これを表示装置1
0に表示する。
【0042】実施例2.図3はこの発明の第2の実施例
を示し、図において、21は泥水流状態変化検出手段と
しての電磁流量計などの泥水流量検出器で、泥水ポンプ
3とドリルパイプ2の間に設置される。また、22はデ
ータ処理部9に設けられた異常判定手段としての異常判
別回路である。なお、このほかの図1に示したものと同
一の構成部分には同一符号を付して、その重複する説明
を省略する。
【0043】また、上記の異常判別回路22の動作シー
ケンスの概要を図4に示す。図において、図4(a)〜
(d)までは従来と同様である。
【0044】次に動作について説明する。まず、泥水の
流量は泥水流量検出器21により常時監視され、その泥
水流量検出器21の出力は、異常判別回路22に入力さ
れ、図4(e)に示すように、規定流量値(送信機4に
搭載される発電機4aの運転可能な流量範囲であらかじ
め設定される)を判別し、規定流量値に到達後、初期時
間T0 が設定される。
【0045】一方、送信機4から送信された検出データ
は受信アンテナ6,受信増幅器7を介して復調装置8に
入力され、ここで復調された復調データは復調終了ごと
に送信間隔Tが設定され、図4(f)に示すような信号
が生成される。そして、図4(e),(f)に示すよう
な信号から異常判別を行う。すなわち、図中、時間Aで
掘削泥水が既定値の流量を超えている期間であって(図
4(e))、かつデータの復調が行われていれば(図4
(f))、地中伝送システムが正常であり、このときは
異常信号は出力されない。しかし、時間Bに示すごとく
泥水流量が既定値内にあるにもかかわらず、上記のよう
な復調データが生成されなければ、図4(g)に示すよ
うに異常信号が出力され、データ処理部9はこれを地中
伝送システムの異常と判別し、表示装置10に表示す
る。
【0046】なお、この実施例では泥水流量検出器21
を泥水ポンプ3とドリルパイプ2との間のパイプ23に
設けて泥水ポンプ3の吐出流量を検出する場合について
述べたが、図5に示すように、泥水流量検出器21を泥
水ポンプ3と泥水タンク3aとの間のパイプ24に設け
て泥水ポンプ3の吸い込み流量を検出してもよく、上記
実施例と同様の効果が得られる。また、図6に示すよう
に泥水流量検出器21を泥水タンク3aの入口側に設
け、坑底からのリターンする泥水流量を検出してもよ
く、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0047】実施例3.図7はこの発明の第3の実施例
を示し、図において、31は泥水流状態検出手段として
の泥水圧力検出器で、これが泥水ポンプ3の出口側に設
置されている。32はデータ処理部9に設けられた異常
判定手段としての異常判別回路である。なお、このほか
の図1に示したものと同一の構成部分には同一符号を付
して、その重複する説明を省略する。
【0048】また、上記の異常判別回路32の動作シー
ケンスの概要を図8に示す。図において、図8(b)は
泥水圧力検出器31で検出された泥水ポンプ3の吐出圧
力を示し、これがで泥水循環量にほぼ比例した出力とし
て得られる。
【0049】次に動作について説明する。まず、上記泥
水ポンプ3の吐出圧力を検出する泥水圧力検出器31の
出力は、異常判別回路32に入力される。この異常判別
回路32は、図8(e)に示すように、あらかじめ設定
された圧力値を越えたら初期時間T0 を設定する。一
方、送信機4から送信された検出データは受信アンテナ
6,受信増幅器7を介して復調装置8に入力され、ここ
で復調された復調データは復調終了ごとに送信間隔Tが
設定され図8(f)の信号が生成される。そして図8
(e),(f)に示すような信号から異常判別を行う。
【0050】すなわち、図中、時間Aで泥水圧力が設定
値を越えている期間であって(図8(e))、かつデー
タの復調が行われていれば(図8(f))、地中伝送シ
ステムが正常であり、このときは異常信号は出力されな
い。しかし、時間Bに示すごとく、泥水圧力が設定値を
越えているにもかかわらず復調データが生成されなけれ
ば、図8(g)に示すように異常信号が出力され、デー
タ処理部9はこれを地中伝送システムの異常と判別し、
表示装置10に出力表示する。
【0051】実施例4.図9はこの発明の第4の実施例
を示し、図において、41は泥水流状態変化検出手段と
してのストローク検出器で、これが泥水ポンプ3に設置
されている。42はデータ処理部9に設けられた異常判
定手段としての異常判別回路である。
【0052】また、掘削に使用される泥水ポンプ3には
高圧力,大流量の特性が要求されるため、一般的に往復
動型のポンプが使用される。図32において、30aは
シリンダ、30bはシリンダ30a内を摺動するピスト
ン、30cはピストン30bに連結されたコンロッド、
30dは変換機、40はコンロッド30cの他端に連結
された駆動機であり、これらが上記泥水ポンプ3を構成
している。なお、このほかの図1に示したものと同一の
構成部分には同一符号を付してその重複する説明を省略
する。
【0053】次に動作について説明する。いま、駆動機
40(一般的にはエンジンまたは電動機が使用される)
が駆動されると、これの回転動力は動力の変換機30d
により往復運動に変換され、この往復運動がコンロッド
30cを介してピストン30bを往復動させる。このた
め、このピストン30bの往復運動に同期して、掘削泥
水はシリンダ30aに吸い込まれ、続いてドリルパイプ
2に圧送される。
【0054】このとき、ストローク検出器41は、図に
示されるようにコンロッド30cの往復動をリミットス
イッチ等のセンサで検出し、信号を出力する。ここで、
ピストン30bの一往復(ストローク)当りに吐出され
る泥水流量は既知であり、よって単位時間当りのストロ
ーク回数を検出すれば泥水流量を算出できる。
【0055】図11は異常判別回路42の動作シーケン
スの概要を示す。同図において、図11(b)はストロ
ーク検出器41で検出された泥水ポンプ3の単位時間当
りのストローク回数を示している。また、ストローク検
出器41の出力は、異常判別回路42に入力される。
【0056】この異常判別回路42は、図11(e)に
示すように、単位時間当りのストローク回数があらかじ
め設定された値を越えたら初期時間T0 を設定する。一
方、送信機4から送信された検出データは受信アンテナ
6,受信増幅器7を介して復調装置8に入力され、ここ
で復調された復調データは復調終了ごとに送信間隔Tが
設定され、図11(f)の信号が生成される。そして、
図11(e),(f)に示すような信号から異常判別を
行う。すなわち、図中、時間Aで泥水ポンプ3の単位時
間当りのストローク回数が設定値を越えている期間であ
って(図11(e))、かつデータの復調が行われてい
れば(図11(f))、地中伝送システムが正常であ
り、このときは異常信号は出力されない。しかし、時間
Bに示すごとく、ストローク回数が設定値を越えている
にもかかわらず復調データが生成されなければ、図11
(g)に示すように異常信号が出力され、データ処理部
9はこれを地中伝送システムの異常と判別し、これを表
示装置10に表示する。
【0057】実施例5.図12はこの発明の第5の実施
例を示し、図において、51は泥水流状態変化手段とし
ての駆動機回転数検出器であり、これが泥水ポンプ3に
おける駆動機の回転数を検出する。52はデータ処理部
9に設けられた異常判定手段としての異常判別回路であ
る。
【0058】上記泥水ポンプ3は、一般的にエンジンま
たは電動機などの駆動機で駆動される。図13はその泥
水ポンプ3の内部構成を示し、図において、40は駆動
機、30aはシリンダ、30bはシリンダ30a内を摺
動するピストン、30cはコンロッド、30dは動力の
変換機、30eは駆動機40の動力軸である。駆動機回
転数検出器51は図に示すように動力軸30e付近に設
けられて、これの回転数を例えばリミットスイッチ等の
センサで検出するものである。
【0059】また、上記の異常判別回路52の動作シー
ケンスの概要を図14に示す。図において、図14
(b)は駆動機回転数検出器51で検出された泥水ポン
プ3駆動機40の回転数を示している。
【0060】次に動作について説明する。まず、動力軸
30eの回転数を検出する駆動機回転数検出器51の出
力は、異常判別回路52に入力される。この異常判別回
路52は、図14(e)に示すように、回転数があらか
じめ設定された値を越えたら初期時間T0 を設定する。
一方、送信機4から送信された検出データは受信アンテ
ナ6,受信増幅器7を介して復調装置8に入力され、こ
こで復調された復調データは復調終了ごとに送信間隔T
が設定され、図14(f)の信号が生成される。そして
図14(e),(f)に示すような信号から異常判別を
行う。
【0061】すなわち、図中、時間Aで泥水ポンプ3の
駆動機40の回転数が設定値を越えている期間であって
(図14(e))、かつデータの復調が行われていれば
(図14(f))、地中伝送システムが正常であり、こ
のときは異常信号は出力されない。しかし、時間Bに示
すごとく上記回転数が設定値を越えているにもかかわら
ず復調データが生成されなければ、図14(g)に示す
ように異常信号が出力され、データ処理部9はこれを地
中伝送システムの異常と判別し、表示装置10に出力表
示する。
【0062】なお、上記実施例では、地中伝送システム
の異常判別に復調装置8のデータ復調出力信号を使用す
る場合について説明したが、受信増幅器7の出力信号や
データ処理部9の出力信号などの地中データの受信信号
を使用してもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0063】また、上記実施例では、異常判別回路1
2,22,32,42,52をデータ処理部9に設けた
ものを示したが、これらを単独で構成してもよく、上記
実施例と同様の効果を奏する。
【0064】さらに、図15に示すように、斜坑におい
ては、ドリルパイプ2列が斜めになるため、ドリルカラ
ー2a等に余分な歪が加わるが、かかる場合にこの地中
データ伝送装置を用いれば、地中伝送システムの異常を
診断するのに有効である。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、泥水ポンプによる泥水流の状態変化を検出する泥水
流状態変化検出手段を設け、該泥水流状態変化検出手段
により検出された泥水流状態信号の出力期間に、地中デ
ータが出力されない場合に、異常判定手段に地中伝送シ
ステムの異常と判定させるように構成したので、地中の
送信機や受信アンテナなどの地中伝送システムの異常を
容易に判定できるものが得られる効果がある。
【0066】請求項2の発明によれば、泥水流状態変化
検出手段を、泥水ポンプの運転状態の変化を検出する泥
水ポンプ運転状態検出器とするように構成したので、地
中伝送システムの異常を泥水ポンプの運転状態から容易
に判定できるものが得られる効果がある。
【0067】請求項3の発明によれば、泥水流状態変化
検出手段を、掘削泥水の流量変化を検出する泥水流量検
出器とするように構成したので、地中伝送システムの異
常を泥水ポンプを掘削泥水の流量から容易に判定できる
ものが得られる効果がある。
【0068】請求項4の発明によれば、泥水流状態変化
検出手段を、泥水ポンプの吐出圧力を検出する泥水圧力
検出器とするように構成したので、地中伝送システムの
異常を泥水ポンプの吐出圧力から容易に判定できるもの
が得られる効果がある。
【0069】請求項5の発明によれば、泥水流状態変化
検出手段を、泥水ポンプのストローク回数を検出するス
トローク検出器とするように構成したので、地中伝送シ
ステムの異常を泥水ポンプのストローク回数から容易に
判定できるものが得られる効果がある。
【0070】請求項6の発明によれば、泥水流状態変化
検出手段を、泥水ポンプ用の駆動機の回転数を検出する
駆動機回転数検出器とするように構成したので、地中伝
送システムの異常を泥水ポンプにおける駆動機の回転数
から容易に判定できるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による地中データ伝送装
置を示す構成図である。
【図2】 図1における地中データ伝送装置各部におけ
る信号のタイミングチャートである。
【図3】 この発明の一実施例による地中データ伝送装
置を示す構成図である。
【図4】 図3における地中データ伝送装置各部の信号
を示すタイミングチャートである。
【図5】 この発明の他の実施例による地中データ伝送
装置の要部を示す構成図である。
【図6】 この発明のさらに他の実施例による地中デー
タ伝送装置の要部を示す構成図である。
【図7】 この発明の一実施例による地中データ伝送装
置を示す構成図である。
【図8】 図7における地中データ伝送装置各部の信号
を示すタイミングチャートである。
【図9】 この発明の一実施例による地中データ伝送装
置を示す構成図である。
【図10】 図9における泥水ポンプの詳細を示す構成
図である。
【図11】 図9における地中データ伝送装置各部の信
号を示すタイミングチャートである。
【図12】 この発明の一実施例による地中データ伝送
装置を示す構成図である。
【図13】 図12における泥水ポンプの詳細を示す構
成図である。
【図14】 図13における地中データ伝送装置各部の
信号を示すタイミングチャートである。
【図15】 斜坑の掘削状況を示す模式図である。
【図16】 従来の地中データ伝送装置を示す構成図で
ある。
【図17】 図15におけるドリルカラーの内部構成を
示す断面図である。
【図18】 図15におけるドリルカラーに設けられた
地中データ伝送部を示す接続図である。
【図19】 図15における地中データ伝送装置各部の
信号を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
3 泥水ポンプ、11 泥水ポンプ運転状態検出器(泥
水流状態変化検出手段)、12,22,32,42,5
2 異常判別回路(異常判定手段)、21 泥水流量検
出器(泥水流状態変化検出手段)、31 泥水圧力検出
器(泥水流状態変化検出手段)、41 ストローク検出
器(泥水流状態変化検出手段)、51駆動機回転数検出
器(泥水流状態変化検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/04 Z G01V 3/34 9406−2G G08C 19/00 R H04B 13/02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥水を泥水ポンプおよび坑井間に強制循
    環させながら掘削機により坑井掘削し、この掘削中の地
    中データを送受信手段を用いて地上に伝送する地中デー
    タ伝送装置において、上記泥水ポンプによる泥水流の状
    態変化を検出する泥水流状態変化検出手段と、該泥水流
    状態変化検出手段により検出された泥水流状態信号の出
    力期間に、上記地中データが出力されない場合に地中伝
    送システムの異常と判定する異常判定手段とを備えたこ
    とを特徴とする地中データ伝送装置。
  2. 【請求項2】 泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプ
    の運転状態の変化を検出する泥水ポンプ運転状態検出器
    とした請求項1に記載の地中データ伝送装置。
  3. 【請求項3】 泥水流状態変化検出手段を、掘削泥水の
    流量変化を検出する泥水流量検出器とした請求項1に記
    載の地中データ伝送装置。
  4. 【請求項4】 泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプ
    の吐出圧力を検出する泥水圧力検出器とした請求項1に
    記載の地中データ伝送装置。
  5. 【請求項5】 泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプ
    のストローク回数を検出するストローク検出器とした請
    求項1に記載の地中データ伝送装置。
  6. 【請求項6】 泥水流状態変化検出手段を、泥水ポンプ
    用の駆動機の回転数を検出する駆動機回転数検出器とし
    た請求項1に記載の地中データ伝送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051600A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Norihiko Maeda 循環泥水中の砂分変化と泥水流量の検出方法
JP3141717U (ja) * 2008-02-29 2008-05-22 有限会社精巧エンジニアリング 磁気探査機器の無線化構造
WO2021248867A1 (zh) * 2020-06-09 2021-12-16 中国科学院地质与地球物理研究所 一种旋转导向钻井工具的信号传输方法及系统

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WO2021248867A1 (zh) * 2020-06-09 2021-12-16 中国科学院地质与地球物理研究所 一种旋转导向钻井工具的信号传输方法及系统

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