JP3141717U - 磁気探査機器の無線化構造 - Google Patents

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哲治 姫野
五十一 儀保
博毅 前堂
和秀 長山
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有限会社精巧エンジニアリング
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Abstract

【課題】ケーブル接続構造の磁気探査機器を無線化しワイヤレスにすることで、探査精度の安定化、探査業務の効率化、探査業務における各種費用の削減を実現する。
【解決手段】アンプ(アンプ部)3と記録器(ペンレコーダ、パソコン等)2の間のケーブル4を無線化することで問題点を解決している。無線にはディジタル方式を使用することで、ノイズに強い通信性の高いシステムを採用する。アンプ(アンプ部)3は分離型だが、送信部5に含むことで一体化することができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、磁気探査装置において、ディジタル方式の無線送受信を使用して無線化するものである。
地面を掘削した掘削孔に非磁性体のガイド管を挿入し、その中で移動体を移動させる磁気探査方法が、特開2004-347533 において提案されているが、鉛直探査業務における掘削で使用する装置であり、水平探査業務に対する磁気探査業務の遂行性の改善および探査精度の確保、ケーブル代等およびケーブルを捌くための作業人件費等の削減はできない。図1は現在使用中の磁気探査装置で、磁気センサ1とペンレコーダ2用のアンプ3間を数十m以上のケーブル4で接続してなる有線方式が用いられている。
このように、従来の磁気探査業務では、磁気センサ1からのアナログ信号をアンプ3で増幅し、ペンレコーダ2で記録している。これらの機器は、公的機関の定める性能基準を満たすよう、長年磁気探査業務独自の較正および検定試験を行って、探査機器使用の承認を受けているので、現行の探査機器の基本システムを変更することは多大な犠牲を来す。
特開2004-347533
ところで、このような有線構造の場合は、起伏の激しい場所や障害物の有る場合において、ケーブル4を使用しての探査作業が困難であり探査精度および磁気探査業務の遂行性が悪くなる。しかも、ケーブル4はキャブタイアケーブルなどの高性能な特殊ケーブルを用いる。
また、有線のケーブル4が長くなると、信号の劣化が顕著になり、磁気探査業務の遂行および探査精度に悪影響を与える場合がある。
一方、昨今の社会情勢から、各種公共事業や民間事業等においても経費削減が進んでいるため、磁気探査業務に掛かる経費も削減されているのが現状である。
ところが、有線構造は、ケーブル代等、有線方式のための各種費用およびケーブルを捌くための作業人件費等の人件費が嵩む。
したがって、探査装置を無線化してケーブル4を不要にできれば、ケーブル等による各種の障害等が解消され、様々な地形において、精度を落とすこと無しに磁気探査業務をスムーズに行うことが可能になる。そのうえ、ケーブル代や作業人件費等、各種費用の削減を行うことも可能になる。
特に、現在使用中の較正および検定済みの機器を可能な限り継続使用可能とすることも、無線化に伴う費用を極限まで抑制する上で、極めて重要である。
本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、従来装置における接続ケーブルを排除し、可能な限り低コストで、磁気探査装置におけるワイヤレス化を実現することにある。
請求項1は、少なくとも磁気探査用のセンサとアンプ部と記録手段を有しており、前記アンプと記録手段の間に無線送受信手段を介在させることで無線化し、ワイヤレス構造としたことを特徴とする磁気探査装置である。
このように、磁気探査用のセンサとアンプ部と記録手段とを有しており、前記アンプ部と記録手段との間に無線送受信手段を介在させることで無線化し、ワイヤレス構造としたため、様々な地形において同じ精度での磁気探査業務を円滑に行なうことが可能になり、作業性が向上し、人件費も節減できる。また、高価な特殊ケーブルも不要となる。
請求項2は、無線化のためのディジタル方式の無線送受信手段を使用したことを特徴とする請求項1に記載の磁気探査装置である。
このように、無線化のためにディジタル方式の無線送受信手段を採用しているので、ノイズに強い、高い通信性能を維持して、無線送受信の品質低下を防ぎ、高精度の磁気探査業務をスムーズに遂行できる。
請求項3は、送信部とアンプ部が分離型であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気探査装置である。
無線送信部とアンプ部が一体型の装置でもよいが、請求項3のように分離構造にすると、送受信部だけを増設すれば足りる。また、受信部に対して複数の送信部を組み合わせることで、送信部だけを増設すれば足りるので、現在使用中の較正および検定済みのアンプを継続使用できる。その結果、新たに較正および検定試験をし直したり、承認を受け直すなど、無線化する際のコストアップを抑制できる。
以上のように、本考案によると、磁気探査センサとペンレコーダなどの記録手段との間の送信ケーブルを廃止して、無線化することによって、探査精度の高性能化、安定化および磁気探査業務の効率化が可能になる。そのうえ、各種費用の削減も可能になる。特に、送信部とアンプ部を分離構造にすることで、現用のアンプを継続使用でき、無線化に伴うコストアップを防げる。
次に本考案による磁気探査装置の無線化構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図2は本考案による無線化構造の基本構成を示すブロック図である。1は磁気探査用のセンサで、アンプ部3との間は、従来と違って極めて近い位置に配置できるので、1〜2m程度の短いケーブルで足りる。アンプ部の増幅信号は、送信部5を経て、ペンレコーダ2側に無線送信される。ペンレコーダ2は、受信部6における受信信号を増幅して入力することによって、受信データを記録し出力する手段である。
このように、送信部5と受信部6との間を無線で送受信できるので、図1のようにケーブル4を数十m以上も捌く必要がなく、ケーブル費用もケーブルを捌く作業および作業人件費も削減できる。また、センサ1からの検出信号をアンプ部3で増幅した後、信号処理してA/D 変換し、ディジタル信号として送信部5から送信する。
受信部6で受信した受信信号はD/A 変換し信号処理をして、記録手段2であるペンレコーダやパソコン等へ出力し、記録させる。
図2における送信部5の詳細を示すと図3のとおりである。図3における破線部内が磁気探査装置の無線化用機器の送信部5になる。磁気センサ1の信号は、アンプ部3に有線で入力され、アンプ部3で信号を増幅してから、受信部6に送信する。
送信部5中の信号処理部7では、アンプ部3からの入力信号を電圧レベル変換などの処理を行い、A/D 変換部8でディジタル信号に変換してから、送信機9に入力する。したがって、送信機9からはディジタル信号として送信される。
図2、図3におけるアンプ部3は分離型で送信部5 とは別筐体だが、送信部5に含ませることでアンプ部3を送信部5と一体化することもできる。
図4は受信部6で、破線内が磁気探査装置の無線化用機器の受信装置になる。受信機10により無線信号を受信すると、D/A 変換部11でアナログ信号に変換して、信号処理部12において電圧レベル変換などの信号処理をしてから記録器2に入力し、ペンレコーダなどで記録させる。受信部6と記録器2間は有線で接続されるが、送信部5とアンプ部3間と同様に、数m以内の短いケーブルで足りる。
以上のように、磁気センサに接続された送信機9から送信された無線信号を、離れた場所の受信機10で受信して、ペンレコーダなどで記録できるので、磁気探査機器を無線化してワイヤレス構造にすることができる。その結果、従来のようなケーブルを捌く作業が不要になり安全性および遂行性が高まり、資材費や人件費のコストダウンが可能で、探査精度も向上する。
特に、送信部とアンプ部を分離構造にして、送受信部または送信部だけを増設するので、現在使用中の較正および検定済みのアンプは継続使用し、無線化に伴うコストアップを抑制できる。
現在使用中の磁気探査装置のブロック図である。 本考案による無線化構造の基本構成を示すブロック図である。 図2における送信部5の詳細を示すブロック図である。 図2における受信部6の詳細を示すブロック図である。
符号の説明
1磁気センサ
2記録手段
3アンプ部
4ケーブル
5送信部
6受信部
7信号処理部
8 A/D変換部
9送信機
10受信機
11 D/A変換部
12信号処理部

Claims (3)

  1. 少なくとも磁気探査用のセンサとアンプ部と記録手段とを有しており、前記アンプ部と記録手段との間に無線送受信手段を介在させることで無線化し、ワイヤレス構造としたことを特徴とする磁気探査装置。
  2. 無線化のためにディジタル方式の無線送受信手段を使用したことを特徴とする請求項1に記載の磁気探査装置。
  3. 送信部とアンプ部が分離型であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気探査装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139000A (ja) * 1985-12-12 1987-06-22 日本電気株式会社 遠隔計測装置のフレ−ムidチエツク方式
JPH0849491A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Sekiyu Kodan 地中データ伝送装置
JP2000235081A (ja) * 1999-02-16 2000-08-29 Shoji Yamamoto 埋設送電線または埋設磁性体の探査方法およびその方法に用いられる装置

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