JPH0848402A

JPH0848402A - 収納容器

Info

Publication number: JPH0848402A
Application number: JP18265594A
Authority: JP
Inventors: Teruo Asahi; 照夫朝日
Original assignee: Asahi Kasei Corp; Asahi Chemical Industry Co Ltd
Current assignee: Asahi Kasei Corp; Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date: 1994-08-03
Filing date: 1994-08-03
Publication date: 1996-02-20
Anticipated expiration: 2015-06-19
Also published as: JP3054551B2

Abstract

(57)【要約】【構成】容器本体２において案内軸１１は底壁７と口
部８との間の重心軸Ｇに対し外側へ偏心した位置で底壁
７に設けられている。基台１には案内軸１１が挿入され
る案内孔１０が設けられている。基台１に対し容器本体
２が案内軸１１の軸心１１ａ回りで回動可能に支持され
るとともに、案内軸１１が案内孔１０に沿って移動して
容器本体２が基台１に対し傾動可能に支持される。【効果】容器本体２を簡単な構造のもとで回動及び傾
動させてその向きを広範囲で変えることができ、使い易
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はごみ箱などの各種収納
容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
一般に使用されているごみ箱においては、載置状態で口
部が常に上向きになっているため、口部の上方空間が狭
い場合やごみ箱の載置場所に対する使用者の位置が制限
されている場合、例えば自動車内にごみ箱を載置する場
合には使用上不便なこともあった。

【０００３】本発明は口部の向きを自由に変更できるよ
うにして使用上便利なごみ箱等の収納容器を提供するこ
とを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】後記する実施例の図面に
示すように、第一発明にかかる収納容器においては、基
台１とそれに載設される容器本体２を備え、容器本体２
には案内軸１１が基台１側へ突設されているとともに、
基台１にはこの案内軸１１が挿入される案内孔１０が設
けられている。そして、基台１に対し容器本体２がこの
案内軸１１の軸心１１ａ回りで回動可能に支持されると
ともに、この案内軸１１が案内孔１０に沿って移動して
容器本体２が基台１に対し傾動可能に支持される。

【０００５】第二発明においては、前記第一発明に加
え、容器本体２が底壁７とこの底壁７に対向する口部８
とを有し、案内軸１１がこの底壁７と口部８との間の重
心軸Ｇに対し外側へ偏心した位置で底壁７に設けられて
いる。

【０００６】

【作用】本発明においては、容器本体２を回動及び傾動
させると、その向きが変わる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例にかかる収納容器を
図面を参照して説明する。図１及び図２に示すように、
収納容器は基台１とそれに載設された容器本体２とから
なり、それぞれプラスチックにより成形されている。

【０００８】基台１は周壁３とこの周壁３の上端部内側
で一体成形された載置壁４とからなる。周壁３はその底
面３ａに対し直交する垂立中心線１ａを中心として円筒
形状をなしている。載置壁４上には案内面５が形成され
ている。この案内面５はその上方で垂立中心線１ａ上に
ある中心点Ｃを中心として球面状をなしている。

【０００９】容器本体２は有底円筒状をなし、円筒状の
周壁３と、この周壁６の下端部内側で一体成形された底
壁７と、この周壁６の上端部内側で底壁７に対向して開
放された口部８とからなる。底壁７の外側には前記基台
１の載置壁４の案内面５に摺接する案内面９が形成され
ている。この案内面９は底壁７の上方で重心軸Ｇ（口部
８の重心と底壁７の重心とを結ぶ線分）上にある中心点
Ｃを中心として球面状をなしている。これらの球状案内
面５の曲率半径は互いに等しくなっている。なお、容器
本体２は前記重心軸Ｇを中心とした点対称形状をなし、
その全体の重心は重心軸Ｇ上にある。

【００１０】前記基台１の載置壁４には垂立中心線１ａ
付近から周壁３付近まで半径方向へ延びる細長い案内孔
１０が貫設されている。前記容器本体２の底壁７の外側
には円柱状の案内軸１１が突設され、その軸心１１ａは
前記垂立中心線１ａ及び重心軸Ｇ上の中心点Ｃを通る。
この案内軸１１は底壁７から連続する軸部１２と、この
軸部１２から連続してこれよりも大径の頭部１３とから
なる。この案内軸１１の軸心１１ａは重心軸Ｇに対し角
度θだけ傾斜し、底壁７において案内軸１１の位置が重
心軸Ｇに対し半径方向外側へ偏心している。この案内軸
１１は案内孔１０に挿入され、図６（ａ）に示すように
この案内軸１１の頭部１３が案内孔１０の下側縁１０ａ
に係止されて容器本体２が基台１から上方へ離脱しない
ようになっているとともに、軸心１１ａ回りの３６０度
範囲で回動可能になっている。

【００１１】図２に示す状態では案内軸１１が案内孔１
０において基台１の垂立中心線１ａに対し最も近いＡ位
置にあり、この垂立中心線１ａに対し容器本体２の重心
軸Ｇが一致している。従って、容器本体２は基台１に対
し垂直状態で立設され、案内軸１１の軸心１１ａが垂立
中心線１ａ及び重心軸Ｇに対し角度θだけ傾斜してい
る。

【００１２】図２の状態で、容器本体２を案内軸１１の
軸心１１ａ回りで回動させると、図３に示すように、容
器本体２の重心軸Ｇが基台１の垂立中心線１ａに対し最
大角度２θだけ傾く。

【００１３】図２の状態から、垂立中心線１ａに対し最
も遠いＢ位置まで案内軸１１を案内孔１０に沿って移動
させると、図４に示すように、垂立中心線１ａに対し重
心軸Ｇが角度αだけ傾き、この重心軸Ｇに対し軸心１１
ａが角度θだけ傾く。

【００１４】図４の状態で、容器本体２を軸心１１ａ回
りで回動させると、図５に示すように、重心軸Ｇが最大
角度（α＋２θ）だけ傾く。また、図３の状態から案内
軸１１を案内孔１０に沿ってＡ位置からＢ位置まで移動
させても、図５の状態となる。

【００１５】本実施例は下記（イ）〜（ニ）の効果を有
する。（イ）容器本体２を基台１に対し傾斜させて口部８の
向きを変えることができる。従って、自動車内等の狭い
場所や、使用者の位置が制限されている場所では大変使
い易くなる。（ロ）容器本体２の重心軸Ｇに対し案内軸１１の位置
が偏心しているので、基台１の垂立中心線１ａに対する
重心軸Ｇの傾斜角度を０〜（α＋２θ）の範囲で無段階
的に変えることができるとともに、最大傾斜角度を大き
くしてこの傾斜角度範囲を広くすることができ、より一
層使い易くなる。（ハ）容器本体２の底壁７から案内軸１１が突設され
ているとともに、基台１の載置壁４に案内孔１０が形成
され、この案内軸１１が案内孔１０に挿入されているの
で、容器本体２を簡単な構造のもとで回動及び傾動させ
ることができる。（ニ）載置壁４の案内面５及び底壁７の案内面９はそ
れぞれ中心点Ｃからの曲率半径の等しい球面になってい
るので、基台１に対する容器本体２の傾斜向きを自由に
変えることができる。

【００１６】前記実施例以外にも下記（イ）〜（ト）の
ように構成してもよい。（イ）前記実施例では、図６（ａ）に示すように、案
内軸１１の頭部１３が案内孔１０の下側縁１０ａに係止
され、案内軸１１が案内孔１０に沿って移動するととも
に、軸心１１ａ回りで回動する時、この頭部１３が下側
縁１０ａに摺接してそれらの間に摩擦抵抗が生じる。こ
の抵抗については、使用者が容器本体２を動かし易い範
囲のものに設定する。この抵抗を持たせる手段として
は、図６（ｂ）に示すように、案内軸１１の軸部１２に
座金１４を挿嵌するとともに、この座金１４と頭部１３
との間で圧縮コイルばね１５を挿嵌し、この圧縮コイル
ばね１５の弾性力により座金１４を案内孔１０の下側縁
１０ａに圧接するようにしてもよい。また、図６（ａ）
に示す案内軸１１において、頭部１３と案内孔１０の下
側縁１０ａとの間に隙間を持たせてもよい。この場合、
案内軸１１の頭部１３は容器本体２が基台１から離脱す
るのを防止する機能のみを有し、両案内面５，９間で摩
擦抵抗を生じ、容器本体２は軽く動く。（ロ）図７に示すように、案内軸１１の軸心１１ａを
容器本体２の重心軸Ｇに一致させる。この場合には、図
８に示すように、案内孔１０の延設長さを大きくできる
とともに、容器本体２の最大傾斜角度がα＋θとなる。（ハ）前記実施例では載置壁４に案内孔１０が貫設さ
れているが、必ずしも貫設する必要はなく、溝状のもの
も案内孔の概念に含むものとする。（ニ）前述した実施例では案内孔１０が載置壁４の垂
立中心線１ａ付近から周壁３付近まで半径方向へ延設さ
れているが、この垂立中心線１ａを通る直径方向全体に
案内孔１０を設ける。（ホ）容器本体２の回動範囲を３６０度以下にする。（ヘ）前述した実施例では球状案内面５，９の中心点
Ｃがそれらの上方に位置しているが、この中心点Ｃを案
内面５，９の下方に位置させる。（ト）前記実施例の収納容器はごみ箱として設計して
いるが、その他の各種用途に利用できるように形状や大
きさ等を変更する。

【００１７】前記各実施例が考慮すると、下記（イ）〜
（ニ）の概念としても把握できる。（イ）請求項１において、基台１及び容器本体２には
互いに摺接する案内面５，９が設けられて容器本体２の
回動または傾動が許容されている。（ロ）請求項１において、案内孔１０は基台１の中心
側から外側へ延設されている。（ハ）請求項１において、案内孔１０及び案内軸１１
には基台１に対する容器本体２の離脱を阻止する係止部
（下側縁１０ａと頭部１３との係止）が設けられてい
る。（ニ）請求項１において、案内軸１１は案内孔１０に
対する弾性圧接体（座金１４，弾性体としての圧縮コイ
ルばね１５）を備えている。

【００１８】

【発明の効果】第一発明にかかる収納容器によれば、容
器本体２を簡単な構造のもとで回動及び傾動させてその
向きを変えることができ、使い易くなる。

【００１９】また、第二発明によれば、さらに容器本体
２の最大傾斜角度を大きくして傾斜角度範囲を広くする
ことができ、より一層使い易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一実施例にかかる収納容器を示す斜視図で
ある。

【図２】図１の収納容器において基台に対し容器本体
を垂直に立てた状態を示す断面図である。

【図３】図２の状態から容器本体を回動させた状態を
示す断面図である。

【図４】図３の状態から容器本体の案内軸を基台の案
内孔に沿って外側へ移動させた状態を示す断面図であ
る。

【図５】図４の状態から容器本体を回動させた状態を
示す断面図である。

【図６】（ａ）は図２のＸ−Ｘ線拡大断面図であり、
（ｂ）はこの案内軸の別例を示す断面図である。

【図７】案内軸の位置を変更した他の実施例において
容器本体を基台に対し垂直に立てた状態を示す断面図で
ある。

【図８】図７の状態から容器本体の案内軸を基台の案
内孔に沿って外側へ移動させた状態を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１…基台、１ａ…垂立中心線、２…容器本体、４…載置
壁、５…案内面、７…底壁、８…口部、９…案内面、１
０…案内孔、１１…案内軸、Ｇ…重心軸。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】基台（１）とそれに載設される容器本体
（２）とからなり、容器本体（２）には案内軸（１１）
を基台（１）側へ突設するとともに、基台（１）にはこ
の案内軸（１１）が挿入される案内孔（１０）を設け、
基台（１）に対し容器本体（２）をこの案内軸（１１）
の軸心（１１ａ）回りで回動可能に支持するとともに、
この案内軸（１１）を案内孔（１０）に沿って移動可能
にして容器本体（２）を基台（１）に対し傾動可能に支
持したことを特徴とする収納容器。
【請求項２】容器本体（２）は底壁（７）とこの底壁
（７）に対向する口部（８）とを有し、案内軸（１１）
はこの底壁（７）と口部（８）との間の重心軸（Ｇ）に
対し外側へ偏心した位置で底壁（７）に設けられている
ことを特徴とする請求項１に記載の収納容器。