JPH0847998A - 発泡合成樹脂層を有する積層プレート及びこの積層プレートからなる包装容器 - Google Patents

発泡合成樹脂層を有する積層プレート及びこの積層プレートからなる包装容器

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JPH0847998A
JPH0847998A JP6202800A JP20280094A JPH0847998A JP H0847998 A JPH0847998 A JP H0847998A JP 6202800 A JP6202800 A JP 6202800A JP 20280094 A JP20280094 A JP 20280094A JP H0847998 A JPH0847998 A JP H0847998A
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JP
Japan
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synthetic resin
laminated plate
foamed synthetic
resin layer
paper
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Pending
Application number
JP6202800A
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English (en)
Inventor
Kunio Tsuji
久仁男 辻
Shoji Yoshimura
祥二 吉村
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HATSUPOO KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
HATSUPOO KAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装容器や包装材料に適する発泡合成樹脂層
を有する積層プレートを提供する。 【構成】 発泡合成樹脂層1の少なくとも一面に、厚さ
が0.4〜2.0mm又は単位面積当たり重量が200〜
1000g/ m2 の紙を張り付けてなる積層プレートで
ある。 【効果】 上記構成の積層プレートは、発泡合成樹脂並
みの加工性を有するので包装容器等の大量生産が可能で
あるとともに、燃焼カロリーが同じ厚さの発泡合成樹脂
のみの燃焼カロリーの50〜70%に低下しているの
で、焼却炉での焼却処理が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装材料及び包装容器
に適し、加工性が良好で且つ焼却による廃棄処理が容易
である、発泡合成樹脂層を有する積層プレート及びこの
積層プレートからなる包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、包装容器や包装材料の素材に
は木、紙、発泡合成樹脂等が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記素材において、木
や紙は、燃焼カロリーが約4000kcal/Kgと低いので
焼却による廃棄処理が容易であるが、加工性が悪く、特
に紙の場合は硬いために薄切り等の加工性が落ちるとい
う欠点があった。
【0004】これとは逆に、発泡合成樹脂は、加工性が
良いので、これを素材にすると包装容器等の大量生産が
可能になるが、燃焼カロリーが約9600kcal/Kgと高
いために焼却炉での焼却が困難で、焼却炉を損傷するば
かりでなく、廃棄処理の際に環境問題を引き起こすとい
う欠点があった。
【0005】さらに、発泡合成樹脂層に紙や無発泡の合
成樹脂フィルムを張り付けたものもある。この場合の紙
や合成樹脂フィルムは、主として厚さが0.03〜0.
08mm又は単位面積当たり重量が20〜90g/ m2
度のものである。これを素材にして、例えば厚さが3mm
の包装容器を製作する場合、発泡合成樹脂層(密度0.
07g/cm3 )の両面に厚さが0.03〜0.08mmの
紙を張り付けるものとすると、発泡合成樹脂層の厚さは
2.94〜2.84mmとなり、発泡合成樹脂層の体積比
は98〜95%程度、紙の体積比は2〜5%程度にな
る。そのため、燃焼カロリーは発泡合成樹脂のみの場合
とほとんど変わらず、焼却炉での焼却が困難であった。
【0006】本発明は、このような従来の素材の問題点
を取り除くためになされたものであって、加工性が良
く、しかも焼却による廃棄処理が容易な素材及び包装容
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の積層プレートは、発泡合成樹脂層の少
なくとも一面に、厚さが0.4〜2.0mm又は単位面積
当たり重量が200〜1000g/ m2 の紙を張り付け
てなることを特徴とするものである。
【0008】そして、第2の発明の包装容器は、前記第
1の発明の積層プレートからなることを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】第1の発明の積層プレートにおいては、包装容
器や包装材料に用いる通常の素材プレートの厚さがほと
んど2〜6mmであることを考慮して、紙の厚さを0.4
〜2.0mmとし、紙の体積比を20%以上とすることに
より、積層プレートの燃焼カロリーを紙の燃焼カロリー
に近付け、焼却による廃棄処理が容易になるように配慮
している。
【0010】例えば厚さが2mmの積層プレートを製作す
る場合、厚さが1.2mmの発泡合成樹脂層の両面に厚さ
が0.4mmの紙を張り付けると、この積層プレートの燃
焼は7360kcal/Kgとなり、厚さが2mmの発泡合成樹
脂のみに比べ24%近く燃焼カロリーを下げることがで
きる。
【0011】また、厚さが3mmの積層プレートを製作す
る場合には、厚さが1mmの発泡合成樹脂層の両面に厚さ
が1mmの紙を張り付けると、積層プレートの燃焼カロリ
ーは5866kcal/Kgとなり、厚さが3mmの発泡合成樹
脂のみに比べ40%近く燃焼カロリーを下げることがで
きる。
【0012】なお、上記構成において、紙の厚さを0.
4mm以下にすると、積層プレートの燃焼カロリーが同じ
厚さの発泡合成樹脂のみの燃焼カロリーに近付き、焼却
による廃棄処理が困難になる。また、紙の厚さを2mm以
上にすると、包装容器にするときの加工、例えば底板を
入れるときの溝加工やコーナー部のV溝カットが困難に
なる。したがって、発泡合成樹脂層の体積比は少なくと
も30%程度は必要であり、このようにすれば加工の際
に発泡合成樹脂層を熱で溶かして融着させることも可能
になる。
【0013】第2の発明の包装容器は、上記構成の積層
プレートからなるので、加工が容易で、大量生産が可能
であるのみならず、焼却による廃棄処理が容易である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2に基づ
いて説明する。図1は、第1の発明の一実施例を示す積
層プレートの断面図である。この積層プレートは、図示
のように、発泡合成樹脂層1の両面に紙2を接着剤3に
より張り付けたものである。発泡合成樹脂層1は、所望
の色に着色した板状体で、主に箱材等に用いられている
ポリスチレン系樹脂、例えばブタンガスを含有した発泡
ポリスチレンビーズに染顔料を混合し、押し出し成形等
により所定の板状体としたものである。紙2には、厚さ
が0.4〜2.0mmのものを用いている。また、接着剤
3には、塩化ビニル系エマルジョン、ホットメルト等の
接着剤を用いている。この積層プレートは、包装容器、
簡易重箱、その他の各種容器の素材に適している。
【0015】図2は、第2の発明の一実施例を示す包装
容器の斜視図である。図1に示す積層プレートを用いて
この包装容器を作製するには、積層プレートの3カ所に
V溝型の切り込み部4を加工し、これらの切り込み部4
を谷折りしてコーナーとし、両端部どうしを接着して側
壁を形成した後、底板を接着することにより容易に製作
することができる。
【0016】なお、上記実施例の積層プレートでは、発
泡合成樹脂層1の両面に紙2を張り付けた構造とした
が、他の実施例として、図示を省略したが、発泡合成樹
脂層1の片面のみに紙2を張り付けてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の積層プレ
ートは、発泡合成樹脂層の少なくとも一面に厚さが0.
4〜2.0mm又は単位面積当たり重量が200〜100
0g/m2 の紙を張り付けた構成としたので、発泡合成
樹脂並みの加工性を有するとともに、燃焼カロリーが発
泡合成樹脂のみの燃焼カロリーの50〜70%程度に低
下しているので、焼却炉を損傷することもなく焼却が容
易である。そのため、廃棄処理に際しての環境問題が起
きるおそれはない。また、同じ厚さの木や紙よりも軽量
であるので、持ち運びが容易である。さらに、紙には再
生紙も使用でき、高級感があり、強度も紙だけの製品よ
り大きい利点がある。
【0018】また、本発明の包装容器は、前記積層プレ
ートからなる構成としたので、加工が容易で、大量生産
が可能であるとともに、焼却による廃棄処理が容易であ
る。そして、壁体に発泡合成樹脂層があるので断熱性に
優れ、保温保冷容器としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層プレートの一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の包装容器の一実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 発泡合成樹脂層 2 紙 3 接着剤 4 V溝型切り込み部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂層の少なくとも一面に、厚
    さが0.4〜2.0mm又は単位面積当たり重量が200
    〜1000g/ m2 の紙を張り付けてなることを特徴と
    する積層プレート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層プレートからなるこ
    とを特徴とする包装容器。
JP6202800A 1994-08-03 1994-08-03 発泡合成樹脂層を有する積層プレート及びこの積層プレートからなる包装容器 Pending JPH0847998A (ja)

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JP6202800A JPH0847998A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 発泡合成樹脂層を有する積層プレート及びこの積層プレートからなる包装容器

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JP6202800A Pending JPH0847998A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 発泡合成樹脂層を有する積層プレート及びこの積層プレートからなる包装容器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140054300A1 (en) * 2012-08-24 2014-02-27 Graphic Packaging International, Inc. Material for carton, blank, or substrate
JP2019199273A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 オゾンセーブ株式会社 断熱箱用板紙材および断熱箱

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030422