JPH0846253A - 特性変調可能な超電導マイクロ波素子構造 - Google Patents

特性変調可能な超電導マイクロ波素子構造

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JPH0846253A
JPH0846253A JP6110488A JP11048894A JPH0846253A JP H0846253 A JPH0846253 A JP H0846253A JP 6110488 A JP6110488 A JP 6110488A JP 11048894 A JP11048894 A JP 11048894A JP H0846253 A JPH0846253 A JP H0846253A
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ティー. フィンディコグー アルプ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 誘電体基板4と、基板4上に順に積層された
酸化物超電導体による超電導グランドプレーン11および
誘電体層3と、誘電体層3上に配置された酸化物超電導
薄膜の超電導インダクタパターン10が配置されている。
超電導グランドプレーン11と超電導インダクタパターン
10との間にバイアス電圧を印加して、超電導グランドプ
レーン11および超電導インダクタパターン10の導電性お
よび誘電体層3の誘電特性を変化させ、これにより表面
リアクタンスおよび表面抵抗を変更可能に構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特性変調可能な超電導
マイクロ波素子構造に関する。より詳細には、動作中に
特性変調可能な超電導マイクロ波素子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】数十cmから数mmまでの波長を有し、マイ
クロ波あるいはミリ波等と呼ばれる電磁波は、理論的に
は電磁波スペクトルの一部の範囲に過ぎないが、波長が
短いことから光に似た挙動を示し、これを取り扱うため
の独特の手法や部品が開発されていることから、工学的
には特に独立して検討される場合が多い。
【0003】この帯域の電磁波を伝送するためには、低
周波の電磁波の伝送に使用される平行線等では伝送損失
が極端に大きい。また、特に線間距離と波長とが同程度
の長さになると、線路の僅かな屈曲や接続部の僅かな寸
法の不一致により反射や放射が発生し、隣接物の影響を
受け易くなる。そこで、実際には、波長と同程度の断面
寸法を有する管状の導波管を使用する。このような導波
管およびそれによって構成された回路は、その立体的な
形状から立体回路などと呼ばれているが、通常の電気/
電子回路の要素に比較すると寸法が大きく、実際の利用
は特殊な分野に限られていた。
【0004】ところが、マイクロ波帯で動作する能動素
子として半導体を使用した小型のものが開発され、ま
た、集積回路技術の進歩に伴い、導波路間隔の極めて小
さいいわゆるマイクロストリップ線路が使用されるよう
になってきている。
【0005】一般に、マイクロストリップ線路は、導体
の抵抗成分に起因する減衰定数を有する。この減衰定数
は、周波数の平方根に比例して増大する。一方、周波数
の増大に比例して誘電体損も増加する。しかしながら、
近年のマイクロストリップ線路では、誘電体材料の改良
により、特に10GHz以下の領域では、マイクロストリッ
プ線路の損失は、専ら導体層の抵抗に起因するものが大
部分を占めている。従って、マイクロストリップ線路に
おける導体層の抵抗を低減できれば、マイクロストリッ
プ線路の性能を著しく向上させることが可能になる。即
ち、超電導マイクロストリップ線路を使用すると、損失
を大幅に低減でき、また、より高い周波数のマイクロ波
の伝送が可能になる。
【0006】よく知られているように、マイクロストリ
ップ線路は、単純な伝送路として使用される。さらに、
適切なパターニングを行うことによって、インダクタン
ス素子、容量素子、フィルタ、共振器、遅延線、トラン
ジスタ等のマイクロ波部品を構成することができる。従
って、マイクロストリップ線路の特性を向上させると、
マイクロ波部品の特性も向上する。
【0007】また、近年研究が進んでいる酸化物超電導
材料(高臨界温度銅酸化物超電導体)により、低コスト
な液体窒素冷却による超電導が実現している。従って、
酸化物超電導体を使用した各種のマイクロ波部品が提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】集中定数型素子は、分
布定数型素子と比較してその大きさにおいて有利であ
る。集中定数型素子は小さいので、他の分布定数型素子
または集中定数型素子と組み合わせてハイブリッド回路
を容易に形成することができる。
【0009】酸化物超電導体を集中定数型素子に使用す
ることにより、従来の金属および半導体の集中定数型素
子よりも損失や誘電体損を大幅に低減することができ
る。しかしながら、回路に組み込んだ後に集中定数型素
子の素子の特性を変更することは、従来ほとんど不可能
であった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決した、特性変調可能な集中定数型超電導マ
イクロ波素子構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、誘電体
基板と、誘電体基板上に配置された酸化物超電導体によ
る第1の超電導部材と、第1の超電導部材上に配置され
た誘電体層と、誘電体層上に配置された第2の導体部材
とを備え、第1の超電導部材の導電性および/または誘
電体層の誘電特性が、第1の超電導部材および第2の導
体部材の間に印加された直流バイアス電圧により変化
し、これにより表面リアクタンスおよび/または表面抵
抗を変更可能に構成されていることを特徴とする集中定
数型超電導マイクロ波素子構造が提供される。
【0012】本発明の集中定数型超電導マイクロ波素子
構造では、第2の導体部材が、超電導部材であり、第1
の超電導部材と等しい酸化物超電導体で構成されていて
も、また、第1の超電導部材とは異なる酸化物超電導体
で構成されていてもよい。
【0013】また、本発明においては、上記集中定数型
超電導マイクロ波素子構造のより具体的な構成として、
誘電体基板と、誘電体基板上に配置された酸化物超電導
体による超電導グランドプレーンと、超電導グランドプ
レーン上に配置された誘電体層と、誘電体層上に配置さ
れた酸化物超電導体による超電導インダクタパターンと
を備え、前記超電導グランドプレーンの導電性および/
または前記超電導インダクタパターンの導電性および/
または前記誘電体層の誘電特性が、前記超電導グランド
プレーンおよび超電導インダクタパターンの間に印加さ
れた直流バイアス電圧により変化し、これにより表面リ
アクタンスおよび/または表面抵抗を変更可能に構成さ
れていることを特徴とする超電導インダクタが提供され
る。
【0014】さらに本発明では、上記集中定数型超電導
マイクロ波素子構造の他の具体的な構成として、誘電体
基板と、誘電体基板上に互いに離れて配置された酸化物
超電導体による第1および第2の超電導電極と、第1お
よび第2の超電導電極上およびこれらの間に形成された
誘電体層と、誘電体層上に配置されたバイアス電極とを
備え、前記第1および第2の超電導電極の導電性および
/または前記誘電体層の誘電特性が、前記第1および第
2の超電導電極およびバイアス電極間に印加された直流
バイアス電圧により変化し、これにより表面リアクタン
スおよび/または表面抵抗を変更可能に構成されている
ことを特徴とする超電導キャパシタが提供される。
【0015】
【作用】本発明の集中定数型超電導マイクロ波素子構造
は、誘電体基板上に配置された酸化物超電導体による第
1の超電導部材と、この第1の超電導部材上に配置され
た誘電体層と、誘電体層上に配置された第2の導電体部
材を備える。また、バイアス電圧により超電導部材の導
電性および/または誘電体層の誘電特性が変化し、これ
により表面リアクタンスおよび/または表面抵抗を変更
可能に構成されているところにその主要な特徴がある。
従って、本発明の集中定数型超電導マイクロ波素子構造
を使用した超電導マイクロ波素子は、素子の特性を変化
させたり、マイクロ波を変調させることが可能である。
【0016】本発明の集中定数型超電導マイクロ波素子
構造では、上記の第2の導電体部材酸化物超電導体を使
用した超電導部材としてもよく、この場合、第1の超電
導部材と等しい酸化物超電導体を使用することも、第1
の超電導部材とは異なる酸化物超電導体を使用すること
もできる。特に、第1の超電導部材と異なる酸化物超電
導体を第2の導電部材に使用する場合には、キャリアタ
イプが異なるものを使用することにより、より大きい変
調効果が得られることがある。
【0017】本発明の集中定数型超電導マイクロ波素子
構造では、基板は以下に示すような材料で構成されてい
ることが好ましい:MgO、SrTiO3、NdGaO3、Y23
LaAlO3 、LaGaO3、Al23、ZrO2、Si、GaAs、サファ
イア、フッ化物。また、酸化物超電導体としては以下に
示すものが好ましい:Y−Ba−Cu−O系酸化物超電導
体、Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸化物超電導体、Tl−Ba−Ca
−Cu−O系酸化物超電導体、Hg−Ba−Sr−Ca−Cu−O系
酸化物超電導体、Nd−Ce−Cu−O系酸化物超電導体。
【0018】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく
説明するが、以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎ
ず、本発明の技術的範囲をなんら制限するものではな
い。
【0019】
【実施例】図1(a)および(b)に、本発明の超電導集中定
数型素子の一例である超電導インダクタの平面図および
断面図をそれぞれ示す。図示された超電導インダクタ
は、LaAlO3 誘電体基板4と、基板4上に順に積層され
たY1Ba2Cu37-X酸化物超電導体による超電導グランド
プレーン11およびSrTiO3による誘電体層3とを有す
る。誘電体層3上には、Ω型のY1Ba2Cu37-X酸化物超
電導薄膜の超電導インダクタパターン10が配置されてい
る。
【0020】超電導グランドプレーン11の厚さは500nm
であり、誘電体層3の厚さは800nmである。誘電特性の
より大きな変化が必要な場合には、Sr−Ba−Ti−O等の
強誘電性材料を誘電体層3に使用することが好ましい。
SrxBa1-xTiO3 の誘電特性は、電場に、より大きく影響
されるからである。
【0021】超電導インダクタパターン10の厚さは200n
mであり、直線部分の幅d1は0.1mm、環状部分の幅d2
0.01mmである。また、環状部分の直径は0.4mmで、0.02m
mの間隙で開いている。
【0022】上記本発明の超電導インダクタでは、超電
導グランドプレーン11または超電導インダクタパターン
10のいずれか一方に、電子キャリア型のNd−Ce−Cu−O
酸化物超電導体のような逆極性のキャリアを有する酸化
物超電導体(Y1Ba2Cu37-Xはホールキャリア型の超電
導体である) を使用することもできる。この場合、応答
は、超電導インダクタパターン10の導電性、誘電体層3
の誘電特性および超電導グランドプレーン11の導電性そ
れぞれの変化に同等に影響される。
【0023】また、超電導グランドプレーン11および超
電導インダクタパターン10には、直流バイアス電圧V1
およびV2を印加するAu線のような導線と、適当なマイ
クロ波フィルタ素子が接続されている。超電導グランド
プレーン11および超電導インダクタパターン10に直流バ
イアス電圧V1およびV2を印加すると、超電導グランド
プレーン11および超電導インダクタパターン10のY1Ba2
Cu37-X酸化物超電導体の導電性、誘電体層3のSrTiO
3の誘電特性が変化し、超電導インダクタ全体のインピ
ーダンスが変化する。
【0024】上記超電導インダクタを、以下のように作
製した。15mm角で厚さ0.5mmのLaAlO3基板上に、厚さ50
0nmのc軸配向のY1Ba2Cu37-X酸化物超電導薄膜で超
電導グランドプレーン11を形成した。Y1Ba2Cu37-X
化物超電導薄膜は、共蒸着法で成膜した。共蒸着法と
は、MBE法を改良した成膜方法であり、基板近傍に反
応ガスを導入して、蒸発源からの分子線と反応ガスとを
基板表面近傍で反応させて基板上に薄膜を成長させる方
法である。成膜条件を以下に示す。 蒸発源 :Y、Ba、Cu(いずれも金属) 反応ガス:O3を70mol%含むO2 圧力 :1×10-5Torr 基板温度:700 ℃ 膜厚 :500 nm
【0025】次に、やはり共蒸着法でSrTiO3層を上記
酸化物超電導薄膜上に成膜した。成膜条件を以下に示
す。 蒸発源 :Sr、Ti(いずれも金属) 反応ガス:O3を70mol%含むO2 圧力 :1×10-5Torr 基板温度:400 ℃ 膜厚 :800 nm
【0026】続いて、上記のSrTiO3層上に厚さ200nmの
c軸配向のY1Ba2Cu37-X酸化物超電導薄膜を成膜し
(成膜条件は前述のものと等しい)、反応性イオンエッ
チングで加工して、本発明の超電導インダクタが完成し
た。
【0027】このように作製した超電導インダクタの伝
送出力の周波数特性は、ネットワークアナライザを使用
して測定することができる。上述のように、本発明の超
電導インダクタは、直流バイアス電圧により、誘電率と
抵抗の両方が変化するよう構成されている。従って、本
発明の超電導インダクタは、キャパシタとともにマイク
ロ波通信装置の局部発振器等に有効に適用できる。
【0028】図2(a)および(b)に、本発明の超電導集中
定数型素子の第2の実施例である超電導キャパシタの平
面図および断面図をそれぞれ示す。この超電導キャパシ
タは、LaAlO3誘電体基板4と、基板4上に互いに離れ
て形成されたL字型のY1Ba2Cu37-X酸化物超電導薄膜
の第1および第2の超電導電極12および13と、超電導電
極12および13上に積層されたSrTiO3による誘電体層3
と、誘電体層3上に積層されたバイアス電極2とを備え
る。
【0029】第1および第2の超電導電極12および13
は、厚さが300nm、幅0.01mm、0.1×0.1 mmの互いに対称
的な形状にパターニングされたY1Ba2Cu37-X酸化物超
電導薄膜で構成されており、0.01mmの間隙を持って配置
されている。また、誘電体層3は、厚さ400 nmで0.1×
0.2mmの大きさである。バイアス電極2は、誘電体層3
上3で誘電体層3により、超電導電極12および13から絶
縁されており、厚さが100nmである。バイアス電極2
は、必ずしも超電導電極である必要はなく、Au、AgPtの
ような貴金属を使用することもできる。
【0030】しかしながら、バイアス電極2に、電子キ
ャリア型のNd−Ce−Cu−O酸化物超電導体のような逆極
性のキャリアを有する酸化物超電導体(Y1Ba2Cu37-X
はホールキャリア型の超電導体である)を使用すること
もできる。この場合、応答は、超電導電極12および13の
導電性、誘電体層3の誘電特性および超電導バイアス電
極2の導電性それぞれの変化に同等に影響される。
【0031】また、超電導電極12および13、およびバイ
アス電極2には、直流バイアス電圧V1、V2およびV3
を印加するAu線のような導線と、適当なマイクロ波フィ
ルタ素子が接続されている。
【0032】上記本発明の超電導キャパシタを、以下の
ように作製した。15mm角で厚さ0.5mmのLaAlO3基板上
に、厚さ300nmのc軸配向のY1Ba2Cu37-X酸化物超電
導薄膜を成膜した。Y1Ba2Cu37-X酸化物超電導薄膜
は、共蒸着法で成膜した。成膜条件を以下に示す。 蒸発源 :Y、Ba、Cu(いずれも金属) 反応ガス:O3を70mol%含むO2 圧力 :1×10-5Torr 基板温度:700 ℃ 膜厚 :300 nm
【0033】このc軸配向のY1Ba2Cu37-X酸化物超電
導薄膜を図2(a)に示すよう互いに対称的に配置された
L字型の形状に反応性イオンエッチングでパターニング
し、超電導電極12および13を形成した。
【0034】次に、やはり共蒸着法でSrTiO3層を上記
超電導電極12および13上に成膜して誘電体層3を形成し
た。成膜条件を以下に示す。 蒸発源 :Sr、Ti(いずれも金属) 反応ガス:O3を70mol%含むO2 圧力 :1×10-5Torr 基板温度:400 ℃ 膜厚 :400 nm(最大)
【0035】続いて、誘電体層3上にAuのバイアス電極
2を真空蒸着法で形成し、本発明の超電導キャパシタが
完成した。このように作製した超電導キャパシタの伝送
出力の周波数特性は、ネットワークアナライザを使用し
て測定することができる。
【0036】上記本発明の超電導キャパシタを超電導イ
ンダクタ(受動素子)と直列に接続し、直列LC共振器
を作製した。クライオスタット中で20Kに冷却し、超電
導電極12および13と、バイアス電極2との間のバイアス
電圧を変化させながら、共振周波数を測定した。約14G
Hzにおける共振周波数の測定結果は以下の通りである。 バイアス電圧 : 35V 共振周波数の変化: 200MHz
【0037】本発明の超電導キャパシタの共振周波数
は、バイアス電圧により大きく変化した。上記のよう
に、本発明の超電導キャバシタは、直流バイアス電圧に
より、共振周波数が変化するよう構成されている。従っ
て、本発明の超電導キャパシタは、マイクロ波通信装置
の局部発振器等に有効に適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
バイアス電圧を印加することにより、その特性を変化さ
せることができる超電導集中定数型マイクロ波素子が提
供される。本発明を各種マイクロ波装置に応用すること
により、従来得られなかった高性能な装置が作製可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の超電導マイクロ波素子の一例
の、超電導インダクタの平面図であり、(b)は断面図で
ある。
【図2】(a)は、本発明の超電導マイクロ波素子の一例
の、超電導キャパシタの平面図であり、(b)は断面図で
ある。
【符号の説明】
2 バイアス電極 3 誘電体層 4 基板 10 超電導インダクタパターン 11 超電導グランドプレーン 12、13 超電導電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01P 9/00 ZAA Z (72)発明者 アルプ ティー. フィンディコグー アメリカ合衆国 20742 メリーランド カレッジパーク(番地なし) ユニヴァー シティ オブ メリーランド,デパートメ ント オブ フィジックス,センター フ ォー スーパーコンダクティビティ リサ ーチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、誘電体基板上に配置され
    た酸化物超電導体による第1の超電導部材と、第1の超
    電導部材上に配置された誘電体層と、誘電体層上に配置
    された第2の導体部材とを備え、前記第1の超電導部材
    の導電性および/または前記誘電体層の誘電特性が、前
    記第1の超電導部材および第2の導体部材の間に印加さ
    れた直流バイアス電圧により変化し、これにより表面リ
    アクタンスおよび/または表面抵抗を変更可能に構成さ
    れていることを特徴とする集中定数型超電導マイクロ波
    素子構造。
  2. 【請求項2】 前記第2の導体部材が、超電導部材であ
    り、前記第1の超電導部材と等しい酸化物超電導体で構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の集中定
    数型超電導マイクロ波素子構造。
  3. 【請求項3】 前記第2の導体部材が、超電導部材であ
    り、前記第1の超電導部材と異なる酸化物超電導体で構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の集中定
    数型超電導マイクロ波素子構造。
  4. 【請求項4】 誘電体基板と、誘電体基板上に配置され
    た酸化物超電導体による超電導グランドプレーンと、超
    電導グランドプレーン上に配置された誘電体層と、誘電
    体層上に配置された酸化物超電導体による超電導インダ
    クタパターンとを備え、前記超電導グランドプレーンの
    導電性および/または前記超電導インダクタパターンの
    導電性および/または前記誘電体層の誘電特性が、前記
    超電導グランドプレーンおよび超電導インダクタパター
    ンの間に印加された直流バイアス電圧により変化し、こ
    れにより表面リアクタンスおよび/または表面抵抗を変
    更可能に構成されていることを特徴とする超電導インダ
    クタ。
  5. 【請求項5】 誘電体基板と、誘電体基板上に互いに離
    れて配置された酸化物超電導体による第1および第2の
    超電導電極と、第1および第2の超電導電極上およびこ
    れらの間に形成された誘電体層と、誘電体層上に配置さ
    れたバイアス電極とを備え、前記第1および第2の超電
    導電極の導電性および/または前記誘電体層の誘電特性
    が、前記第1および第2の超電導電極およびバイアス電
    極間に印加された直流バイアス電圧により変化し、これ
    により表面リアクタンスおよび/または表面抵抗を変更
    可能に構成されていることを特徴とする超電導キャパシ
    タ。
  6. 【請求項6】 前記バイアス電極が、酸化物超電導体で
    構成された超電導電極であり、前記直流バイアス電圧に
    より、前記第1および第2の超電導電極の導電性および
    /またはバイアス電極の導電性および/または前記誘電
    体層の誘電特性が変化し、これにより表面リアクタンス
    および/または表面抵抗を変更可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の超電導キャパシタ。
JP6110488A 1994-02-28 1994-04-26 特性変調可能な超電導マイクロ波素子構造 Expired - Fee Related JP3071093B2 (ja)

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