JPH084571Y2 - 指針形メータの調整検査装置 - Google Patents

指針形メータの調整検査装置

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JPH084571Y2
JPH084571Y2 JP1989123590U JP12359089U JPH084571Y2 JP H084571 Y2 JPH084571 Y2 JP H084571Y2 JP 1989123590 U JP1989123590 U JP 1989123590U JP 12359089 U JP12359089 U JP 12359089U JP H084571 Y2 JPH084571 Y2 JP H084571Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は指針形メータの調整と検査を行う装置に関す
る。
B.考案の概要 本考案による指針形メータの調整検査装置は、メータ
の表示部をテレビカメラで撮影しその出力信号を画像処
理して針及び目盛の検出を行い、この検出結果とメータ
に印加した試験信号の値とから、メータの調整、指度検
査、及び引っ掛り検査を行う。この場合、メータまたは
テレビカメラをXY移動機構に設置し、両者の相対移動に
よりテレビカメラの観測視野を拡大できるようにしてあ
る。メータの調整としては、演算制御手段が試験信号発
生器に規定の値の試験信号を出力させ、このときの目盛
と針の指示誤差が規定範囲内に入るように、回転機構に
指令を与え、メータの指示を調整させる。また、指度検
査としては、メータ調整後、演算制御手段が試験信号発
生器に別の値の試験信号を出力させ、このときの目盛と
針の指示誤差が規定範囲に入っているか否かを判定す
る。更に、引っ掛り検査としては、試験信号をメータに
印加してからこれに対応する位置に針が達するまでの動
作時間を計測し、計測値が規定値以内か否かを判定す
る。
C.従来の技術 従来、指針形のメータを試験する場合、第22図に示す
ように、メータ1を試験信号発生器2にリード線3で接
続し、人間が試験信号発生器2の出力レベルを操作し、
針4の位置を目視して試験を行っている。
試験には指度検査と引っ掛り検査があり、指度検査の
場合、試験に先立って試験信号発生器2を操作して規定
値の試験信号をメータ2に与え、この規定信号に見合う
位置を針(実線)4が指すようにメータ1の指示調整用
ボリューム(可変抵抗器)のねじ6をドライバ(ねじ回
し)7で手動回転して調整しておき、しかるのち、別の
値の試験信号を与えて目盛5と針(破線)4間の指示誤
差を目視で検査する。第21図参照。
指示誤差を目視する代りに、第23図に示すように、検
査対象の各目盛5の中心付近に対向して光ファイバ形式
の近接スイッチ8を取付板に固定して配置し、試験信号
発生器2からメータ1に試験信号を与え、針4が所定の
規格の範囲内に入っているか否かを近接スイッチ8のオ
ン,オフで判定する方法もある。9は光ファイバ、10は
判定装置(近接スイッチユニット)である。
また引っ掛り検査では、メータ2に与える試験信号の
値を連続的に変化させ、針4が全動作範囲で円滑に動く
か否かを目視で検査している。
D.考案が解決しようとする課題 目視検査では、作業者の個人差や疲労に影響され易
く、調整及び検査の品質が安定しないという欠点があ
り、また、長時間の連続作業が困難である。
また、近接スイッチ8を用いる検査では、近接スイッ
チ取付板に対するメータ1の取付位置精度を維持するの
が難しいという欠点があり、特に、メータの目盛の印刷
精度が不十分な場合は検査内容自体が信頼できないとい
う欠点がある。
本考案は上述した従来技術の欠点を解消した指針形メ
ータの調整検査装置を提供することを目的とする。
E.課題を解決するための手段 本考案による指針形メータの調整検査装置は、メータ
に針駆動用試験信号を出力する試験信号発生器と、メー
タの表示部を撮影するテレビカメラと、テレビカメラ及
びメータのうち一方が設置されるXY移動機構と、メータ
の指示調整用回転部が結合される回転機構と、テレビカ
メラの出力信号を画像処理し、メータの針及び目盛の検
出を行う画像処理手段と、画像処理手段の目盛検出に必
要なXY移動機構に対する移動指令、試験信号発生器に対
する出力信号値の指令、メータの目盛と針間の指示誤差
の算出、指示誤差と規定範囲との比較、指示誤差を規定
範囲に入れるための回転機構に対する回転指令、メータ
の針の動作時間の計測、及び動作時間と規定値との比較
を行う演算制御手段とを具備するものである。
F.作用 上記構成において、メータの表示部をテレビカメラで
撮影し、その出力信号を画像処理することにより、画像
処理手段が針と目盛を非接触に検出する。この検出結果
とメータに印加した試験信号の値とから、演算制御手段
がメータの調整、指度検査及び引っ掛り検査を自動的に
行う。
この場合、メータの機種によってはテレビカメラの観
測視野に収まらないこともあるが、これを解消するた
め、メータの針,目盛を検出することができるようにXY
移動機構を制御して両者の相対的位置関係を変更する。
これにより観測視野が等価的に拡大する。
検査前のメータ調整では、或る規定値の試験信号をメ
ータに印加し、この規定値に対応する目盛と実際針の位
置から指示誤差を求め、回転機構を制御してメータの指
示調整用回転部を回わし、指示誤差が規定範囲内に入る
ように調整する。
メータの指度検査では、メータ調整後、別の規定値の
試験信号をメータに印加し、この規定値に対応する目盛
と実際の針の位置から指示誤差を求め、指示誤差が規定
範囲内のとき良品とする。
メータの引っ掛り検査では、例えばフルスケールに相
当する値の試験信号をメータに印加し、印加時点から針
が所定の位置に至るまでの動作時間を計測し、動作時間
が規定値以内のとき良品とする。
G.実施例 以下、図面(第1図〜第19図)を参照して本考案の一
実施例を説明する。
第1図は実施例装置のブロック構成を示し、テレビカ
メラ11を固定位置に設置し、XY移動機構(テーブル)12
にメータ1を取付けるようにしてある。XY移動機構12に
は回転機構13を設置し、回転機構13のねじ回わし形状の
出力軸とメータ1の指示軸調整用ねじとが係合及び離脱
できるようにしてある(詳細は後述)。
画像処理装置15は1つのCPU(中央処理装置)17によ
り画像処理と演算制御の各機能部分15a,15cを実現した
ものであり、テレビカメラ11のビデオ出力をA/D変換器1
4を介して画像処理部15aに接続し、更に演算制御部15c
に試験信号発生器2,XY移動機構12及び回転機構13を接続
してある。15bは画像バスである。
演算制御部15cはCPU17と、これにマルチバス18を介し
て接続した数値制御モジュール19、データ入出力用イン
ターフェース(D1/O)20及び外部通信用インターフェー
ス(GPIB)21とからなる。そして、CPU17は数値制御モ
ジュール19を介してXY移動機構12及び回転機構13を制御
し、インターフェース20を介して試験信号発生器2を制
御し、インターフェース21を介して上位のパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)22と通信を行う。また、画像処
理の演算、各種判定処理を行う。
なお、画像処理部15aの処理出力をD/A変換器23を介し
て画像モニタ24に接続し、処理結果を画面に表示できる
ようにしてある。
第2図,第3図は装置の外観を示し、台車25上にスラ
イド可能に試験台兼用のケース26を載せ、このケース26
内に画像処理装置15とインターフェース盤16を収めてあ
る。ケース前面の上部を後方に傾斜させ、この傾斜部27
前方に、ピン28を介してアーム29を回動可能に取付け、
このアーム29にテレビカメラ11、XY移動機構12及び回転
機構13を配置してある。図中、26aはスライドレール、2
9aはアーム29の基部、30は投光器、31と32はXY移動機構
12のモータ、33はメータの目盛板、34は操作ボックスで
ある。
第4図〜第8図はXY移動機構12と回転機構13並びにメ
ータ取付台53の構造を示す。第4図に示すように、XY移
動機構12のベース35をアーム29の基部29aに固定してあ
る。XY移動機構12ではX軸テーブル36をベース35上にX
方向(第4図の左右方向)摺動可能に取付け、更に、Y
軸テーブル37をX軸テーブル36上にY方向(第4図の紙
面と直角方向)摺動可能に取付け、各テーブル36,37を
それぞれモータ31,32で移動するように構成してある。
回転機構13としては、第4図,第5図に示すように、
ドライバ38を軸39の上端に固定し、モータ40で軸39を回
転させるようにしてある。具体的には、ブラケット42a
と軸受41を介して軸39を板42に垂直に取付け、更に板42
にブラケット43を介してモータ40を垂直に固定してあ
る。そして、ドライバ38の取付軸39とモータ40の出力軸
40aとにそれぞれプーリー44,45を取付け、第6図のよう
に両プーリー間にベルト46をかけてある。
この回転機構13ではドライバ38を上下(Z方向)移動
可能にしてある。即ち、XY移動機構12のY軸テーブル37
上に四隅のスペーサ47を介して板48を固定し、この板48
の四隅にガイドロッド49を立設し、更に、ガイドロッド
49に、筒50を介して回転機構13の板42を上下方向摺動可
能に取付けてある。なお、板48のうち、モータ40及び軸
受41に対応する部分に穴48aをあけ、これら40,41を貫通
させてある。
回転機構13の上下駆動源として、第5図に示すように
板48に流体圧シリンダ等のアクチュエータ50を垂直に固
定してある。またアクチュエータ50のロッド51に対応し
て板42の下面に受け金具52を固定し、アクチュエータ50
のロッド51で受け金具52を介して回転機構13全体を押し
上げるようにしてある。また、回転機構13全体に押し下
げ力を付与するため、ガイドロッド49の上端にメータ取
付台53を固定し、メータ取付台53と板42との間で、各ガ
イドロッド49に沿ってばね54を取付けてある。
ここで、メータを試験用に取付ける部分の構造を説明
する。第4図,第7図に示すように、メータ取付台53の
上面にメータ1を挾持するためのブロック55,56を間を
あけて平行に配置し、一方のブロック55を固定とし、他
方のブロック56をガイド57により一方のブロック55方向
へ摺動可能としてある。そして、ブロック56を引き戻す
ためのばね58をブロック56とメータ取付台53との間に取
付け、また、ブロック56を押し出すためのカム59をメー
タ取付台53に回転可能に取付てある。なお、60はカム手
動操作用のレバー、61はカム59の支承軸である。更に、
第5図,第8図に示すように、回転機構13の板42上に、
メータ1の端子との接触をとるための電極62,63,64を有
する端子台65を固定してある。メータ取付台53のうち、
ドライバ38及び電極62〜64に対応する部分は、これらが
メータ1に届くように穴66をあけてある。第5図中、符
号67はメータ1に振動を与えるための加振器としてのエ
アシリンダであり、先端に弾性部材68をかぶせたロッド
でメータ1をつついて振動を加える。
次に、画像処理装置15の画像処理部15a及び演算制御
部15cについて、第9図〜第19図を参照して説明する。
画像処理部15aはテレビカメラ11のビデオ出力信号か
ら、メータの目盛及び針を検出する機能を有する。
目盛と針の画像処理による検出原理は同じであり、画
像処理部15aはテレビカメラ11からのビデオ信号を入力
して2値化する2値化処理部と、任意の検査ラインを記
憶する記憶部と、検査ライン上での2値画像データ(1,
0)の変化から目盛または針の位置を計算する計算部と
を有する。
目盛検出を例にあげて原理を説明する。但し、座標系
は第9図に示すように、XY移動機構12の原点(0,0)を
基準にしたものとし、この座標系の絶対座標を用いて計
算を行うものとしている。従って、第9図のようにテレ
ビカメラ11の座標糸とXY移動機構12の座標系が同じ場合
は、 X=XY移動機構12のX方向移動量〔mm〕 +カメラ視野69のX方向画素数〔PIX〕 ×解像度〔mm/PIX〕 Y=XY移動機構12のY方向移動量〔mm〕 +カメラ視野69のY方向画素数〔PIX〕 ×解像度〔mm/PIX〕 となる。両座標系が一致しない場合は適当な変換を行う
ものとし、第10図の場合は、 X=XY移動機構12のX方向移動量〔mm〕 +カメラ視野69のX方向画素数〔PIX〕 ×解像度〔mm/PIX〕 Y=XY移動機構12のY方向移動量〔mm〕 −カメラ視野69のY方向画素数〔PIX〕 ×解像度〔mm/PIX〕 となる。
検査ラインの設定は、人間が画像モニタ24を見ながら
パソコン22のキーボードを操作して行う。即ち、キーボ
ード上の矢印キー←,→,↑,↓でモニタ画面上のカー
ソルを動かし、第11図に示すように、2つの点70(XS
YS)と点71(XE,YE)を登録することにより、画像処理
部15aが自動的に2点間を結ぶ線72を検査ラインとして
生成し、記憶する。第11図中、73は目盛の像である。こ
のようにして、予め、検査ラインを必要数設定してお
く。
検査に際しては、第12図に示すように、2値画像の背
影が黒(0),目盛が白(1)だとすると、(XS,YS
から(XE,YE)までの目盛検査ライン72上で2値画像デ
ータを調べ、黒から白に変化する点74(X1,Y1)と白か
ら黒に変化する点75(X2,Y2)を求める。更に、両点の
中間点76(XC,YC)を計算して、目盛の中点を検出し記
憶しておく。
XC=(X1+X2)/2 YC=(Y1+Y2)/2 針の検出も同様である。但し、針の角度を検出する必
要上、第13図に示すように、針検査ライン77,78を内外
2本設定し、各検査ライン上で針の像79の中点80,81を
求める。更に、針の回転中心82を求めるため、針の位置
を変え、別に設定した針検査ライン83,84を用いて各検
査ライン上で針の像79の中点85,86を求める。
針の回転中心82は前述の4つの点80,81,85,86の座標
値から幾何学的計算式により求める。
また、針の角度は針の回転中心82と針中心点80(ある
いは81,85,86)の座標値から幾何学的計算式により求め
る。目盛の角度は針の回転中心82と目盛の中点76の座標
値から幾何学的計算式により求める。ここでは、針、目
盛の角度を第9図、第13図に示すように、カメラ座標系
の原点(0,0)を中心とし、プラス側X軸を0度、時計
方向をプラス、反時計方向をマイナスとする絶対角度で
表わすものとしている。なお、回転中心82は計算上求め
ているので、カメラ視野外であってもさしつかえない。
次に演算制御部15cを説明する。演算制御部15cは第14
図に概略を示すように、試験のプログラムに従ってメー
タ調整100、指度検査150、引っ掛り検査160を行う。但
し、試験に先立って機種照合90を行うようにしている。
機種照合90では、これから試験しようとするメータ1
と、このメータに試験信号を与える試験信号発生器2と
が一致しているか否かを判定する。一般に、メータの機
種によって試験信号が異なるので、メータの機種に対応
して複数の試験信号発生器を演算制御部15cとは別に設
置し、試験に際して必要な試験信号発生器を選んで演算
制御部15cのデータインターフェース20と、電極62〜64
(第5図、第8図)に接続する。この状態で、演算制御
部15cはデータインターフェース20によって試験信号発
生器2と交信して、これから検査しようとするメータに
一致しているか否かを判定し、一致していればメータ調
整100に移り、一致していなければ調整不可とする。
メータ調整に際しては、コンベア等の搬送手段で選ば
れてきたメータを作業者がメータ取付台53のブロック5
5,56間に置き、レバー56により回転59を回わしてメータ
1を両ブロック55,56で挾み、固定する。この状態で、
作業者が操作ボックス34を操作することにより、演算制
御部15cがアクチュエータ50に上昇指令を与え、回転機
構13のドライバ38先端をメータ1の指示調整用ボリュー
ムのねじ6に嵌め、また各電極62〜64をメータ1の端子
に接触させる。
メータ調整100では、演算制御部15cは画像処理部15a
が所定の目盛を検出できるようにXY移動機構12に対して
移動指令を与え、次いで所定の試験信号をメータ1に出
力するように試験信号発生器2に指令を与え、更に、画
像処理部15aが検出した目盛と針の位置が規定範囲内で
一致するように、回転機構13に回転指令を与える。一致
した場合は次の指度検査150に移り、一致しない場合は
調整不可とする。
本実施例ではメータ調整として第14図に示すように粗
調整110と微調整140とを2重に行っており、途中で目盛
検査120と回転中心計測130を行っている。具体的には粗
調整110を第15図に示す手順で行い、微調整140を第19図
に示す手順で行っている。但し、本実施例ではメータ1
はフルスケール9,000RPMのタコメータであり、7,300RPM
の目盛で調整を行うようにしている。
粗調整110では第15図に示すように、まずXY移動機構1
2の制御111を行う。ここでは、7,300RPMに相当する目盛
を検出するように検査ラインの選択を演算制御部15cが
画像処理部15aに指令し、検査ライン上に目盛の一部が
位置するまで数値制御モジュール19を介してXY移動機構
12に移動指令を与える。目盛が検査ラインにかからない
場合は、調整不可とする。
XY移動機構111の後、演算制御部15cはインターフェー
ス20を介して試験信号発生器2に7,300RPMに相当する試
験信号を出力する指令を与え、この状態で数値制御モジ
ュール19を介して回転機構13にメータ1の調整用ボリュ
ームのねじをマイナス方向(メカニカルストッパにより
止まる位置まで或る方向)に回し切るように、例えば−
420度の回転指令112を与える。第16図参照。次いで、回
転機構13にプラス6度ずつ回転指令113を与え、その都
度、画像処理部15aにテレビカメラ11からビデオ信号を
取り込ませ115、予め設定した7,300RPM相当の針検査ラ
インによる画像処理116を行わせ、その処理結果から針
を検出できたか否かの判定117を行う。
なお、ボリュームをプラス方向に360度回転しても針
を検出できない場合は調整不可とする。針を検出できた
場合、ボリュームを更に6度プラス方向に回転118させ
て、粗調整終了とする。これは、針を初めて検出した状
態では第17図に示すように針が検査ライン77,78に少し
しかかかっていないので、針をなるべく検査ラインの中
央に位置させるためである。
粗調整110の後、念のため機種の再確認として、目盛
り検査120を行う。これは先の機種照合90で試験信号発
生器2が合っていたとしても、メータ取付台53に実際に
取付けたメータの機種が間違っている可能性があるから
である。第18図参照。演算制御部15cは画像処理部15aに
予め登録した例えば3,000RPM相当の目盛検査ライン72を
指定し、目盛を検出させる。検出できない場合Aは機種
が異なるものとし、調整不可とする。3,000RPMの目盛を
検出できた場合Bは、次の回転中心の計測130に移る。
回転中心計測130は、次の微調整140及び指度検査150
に対する前処理である。演算制御部15cは第13図の如く
画像処理部15aに例えば7,300RPMと3,000RPMに相当する
2対の針検査ラインを指定し、また試験信号発生器2に
同じRPMに相当する試験信号を出力させ、2回針を振ら
したときの針の検出位置から回転中心を計測する。
微調整140では第19図に示すように、念のため、まずX
Y移動機構の制御141を行ってテレビカメラ11の観測視野
にメータ1の目盛が入っていることを確認する。
次に、演算制御部15cは試験信号発生器2に7,300RPM
相当の試験信号の出力142を指令する。
そして、念のため、メータ1の針がバリ,摩擦等によ
り試験信号に対して正しい位置に振れないことがあるの
で、演算制御部15cが加振器67に制御指令143,144,146を
与えてこれらの障害を取り除く。なお、メータへの加振
は画像取込145の時以外うことにより、処理の高速化を
目指している。
演算制御部15cは画像処理部15aにビデオ信号を取り込
ませたのち、7,300RPM相当の目盛と針の検出結果から、
目盛と針間の指示誤差(角度)の計測147を行う。第2
0図参照。
次に、計測値を規定範囲例えば±0.4度との比較148
を行い、規定範囲に入るまで、回転機構13に或る微小角
度Δθ例えば±1度または−1度づつボリュームの角度
を増加または減少させる指令149を与える。
指示誤差が規定範囲内に入ったら、次の指度検査15
0を行う。演算制御部15cは0RPMから9,000RPMまでの各目
盛毎に、試験信号発生器2に所定の試験信号を出力さ
せ、また、画像処理部15aに目盛検査ライン,針検査ラ
インを指定して目盛及び針の検出を行わせる。この検査
結果から、目盛毎に、目盛と針間の指示誤差を計測し
て各検査個所毎に定めた規定範囲内にあるか否かを判定
する。全て規定範囲内であれば指度検査合格とし、各目
盛毎に得られた指示誤差を位置補正用データとしてメー
タに添付する。
次に引っ掛り検査160として、演算制御部15cは予め設
定した針検査ラインを画像処理部15aに所定個所指定
し、試験信号発生器2に特定値例えばフルスケールの試
験信号を出力させ、メータ1に試験信号を印加した時点
から各針検査ラインで針が検出されるまでの動作時間を
タイマ機能により計時する。演算制御部15cは各針検査
ライン毎の計時値をそれぞれ予め定めた規定時間と比較
し、全て所定の許容幅で規定時間に入っていれば合格と
する。いずれかが許容幅外であれば針に引っ掛りがある
ので不合格とする。なお、どの部分で引っ掛りがあった
かは、各検査個所での合否から判る。
以上の調整及び検査が終了したら、演算制御部15cは
回転機構13に下降指令を与え、ドライバ38をメータ1の
ボリュームから抜くと共に電極62〜64をメータ1の端子
から離す。この際、ボリュームが変化しないように、バ
ックラッシの範囲内でドライバ38を逆回転させて抜く。
なお、上記実施例では針を2度振らせて回転中心を計
測したが、第13図と同様、2つの目盛に対しそれぞれ内
外2本の目盛検査ラインを設定し、計4点の目盛中心座
標から針の回転中心を計測することも可能である。
また、微調整140において微小角度Δθずつメータ1
のボリュームを回転してその都度指示誤差を計測して
規定範囲内に入れるようにした。しかし、ボリュームの
回転角と針の回転角の関係が予め判っている場合は、最
初に計測した指示誤差からこれに相当するボリューム
の回転角を計算又は表から求め、ボリュームを一度回転
させるだけで調整を終了するようにしても良く、この方
が処理速度が速い。
更に、目盛及び針の検出方法、また回転中心の計測方
法、これらにおける座標系のとり方は実施例に限定され
るものではなく、メータの形状(円形,矩形)等により
適宜定めれば良い。
また、上記実施例ではメータ取付台53へのメータ1の
取り付け取り外しを、作業者によるカム59の手動操作で
行う構成としてあるが、メータ1の搬送及び取り付け、
取り外しを自動化することにより、メータの調整検査工
程を自動高速運転することも可能である。
更に、1つのCPU17を用い画像処理装置15が画像処理
と演算制御の全ての機能を備えるようにしたが、CPUを
別々に用いた画像処理のみの画像処理装置と演算制御の
みの演算制御装置とを組合せるようにしても良い。
H.考案の効果 本考案によれば、メータの調整と検査を機械が自動的
に行うので、従来のような作業者の個人差がなくなり、
長時間安定な品質で検査を行うことができる。また、画
像処理によりメータの目盛と針の双方を検出して指度検
査を行うので、目盛の印刷精度が不十分な場合でもこれ
に影響されずに検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例装置のブロック構成図、第2図は装置全
体の概略側面図、第3図は同概略正面図、第4図はXY移
動機構と回転機構の一部破断正面図、第5図は第4図の
一部破断V矢視図、第6図は第4図のVI−VI線断面図、
第7図はメータ取付台の平面図、第8図は第5図のVIII
矢視図、第9図は実施例の座標系の説明図、第10図は他
の座標系の説明図、第11図は検査ライン登録の説明図、
第12図は目盛検出の説明図、第13図は針検出と回転中心
計測の説明図、第14図は試験のフローチャート、第15図
は粗調整のフローチャート、第16図はボリュームのマイ
ナス回転方向の説明図、第17図は粗調整での針検出の説
明図、第18図は粗調整での機種再確認の説明図、第19図
は微調整のフローチャート、第20図は指示誤差計測の説
明図、第21図はメータの外観図、第22図,第23図はそれ
ぞれ従来のメータ試験の説明図である。 図面中、1はメータ、2は試験信号発生器、6はメータ
の調整用ねじ、11はテレビカメラ、12はXY移動機構、13
は回転機構、14はそのドライバ(ねじ廻し)、15aは画
像処理部、15cは演算制御部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野村 悟 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)考案者 岩田 耕一 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)考案者 根本 友文 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (56)参考文献 特開 昭61−260121(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メータに針駆動用試験信号を出力する試験
    信号発生器と、メータの表示部を撮影するテレビカメラ
    と、テレビカメラ及びメータのうち一方が設置されるXY
    移動機構と、メータの指示調整用回転部が結合される回
    転機構と、テレビカメラの出力信号を画像処理し、メー
    タの針及び目盛の検出を行う画像処理手段と、画像処理
    手段の目盛検出に必要なXY移動機構に対する移動指令、
    試験信号発生器に対する出力信号値の指令、メータの目
    盛と針間の指示誤差の算出、指示誤差と規定範囲との比
    較、指示誤差を規定範囲に入れるための回転機構に対す
    る回転指令、メータの針の動作時間の計測、及び動作時
    間と規定値との比較を行う演算制御手段とを具備する指
    針形メータの調整検査装置。
JP1989123590U 1989-10-24 1989-10-24 指針形メータの調整検査装置 Expired - Lifetime JPH084571Y2 (ja)

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