JPH0845519A - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池Info
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- JPH0845519A JPH0845519A JP7189757A JP18975795A JPH0845519A JP H0845519 A JPH0845519 A JP H0845519A JP 7189757 A JP7189757 A JP 7189757A JP 18975795 A JP18975795 A JP 18975795A JP H0845519 A JPH0845519 A JP H0845519A
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- fuel cell
- gas
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- fuel
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単位電池の平面方向の温度分布を均一にする
ことを可能とする燃料電池の提供。 【構成】 電解質板の両面を酸素極と燃料極とで挟むよ
うに構成され、酸素極側に酸化剤ガスQを、また燃料極
側に燃料ガスPをそれぞれ通流させるように構成した少
なくとも一つの単位電池15と、内部の流路に冷却剤を
通流させて前記単位電池を冷却する少なくとも一つの冷
却板14とを積層してなる燃料電池において、前記酸化
剤ガスQと前記冷却剤Cとを対向方向に流すことにより
上記目的を達成する燃料電池。
ことを可能とする燃料電池の提供。 【構成】 電解質板の両面を酸素極と燃料極とで挟むよ
うに構成され、酸素極側に酸化剤ガスQを、また燃料極
側に燃料ガスPをそれぞれ通流させるように構成した少
なくとも一つの単位電池15と、内部の流路に冷却剤を
通流させて前記単位電池を冷却する少なくとも一つの冷
却板14とを積層してなる燃料電池において、前記酸化
剤ガスQと前記冷却剤Cとを対向方向に流すことにより
上記目的を達成する燃料電池。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単位電池を複数積層し
た燃料電池に関する。
た燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型、リン酸型を始めとする燃
料電池では、単位電池で得られる起電力が低いため、高
出力の発電プラントを構成するには、複数の単位電池を
直列に積層して燃料電池積層体を構成し、各単位電池の
加算出力を得るようにしなければならない。図7に溶融
炭酸塩型の燃料電池積層体1を示す。
料電池では、単位電池で得られる起電力が低いため、高
出力の発電プラントを構成するには、複数の単位電池を
直列に積層して燃料電池積層体を構成し、各単位電池の
加算出力を得るようにしなければならない。図7に溶融
炭酸塩型の燃料電池積層体1を示す。
【0003】各単位電池2は一対の多孔質電極板、すな
わちアノード電極3aとカソード電極3bと、これらの
間に介在されたアルカリ炭酸塩からなる電解質層4とで
構成される。これら単位電池2は、セパレータ5を介し
て積層される。セパレータ5は、各単位電池間の電気的
な接続機能と、各電極板への反応ガスの通路6を形成す
る機能とを兼備えたものである。
わちアノード電極3aとカソード電極3bと、これらの
間に介在されたアルカリ炭酸塩からなる電解質層4とで
構成される。これら単位電池2は、セパレータ5を介し
て積層される。セパレータ5は、各単位電池間の電気的
な接続機能と、各電極板への反応ガスの通路6を形成す
る機能とを兼備えたものである。
【0004】燃料電池積層体1の4つの側面には、反応
ガスの分配、回収機能を有する図示しないマニホールド
が当てがわれる。そして、これらマニホールドのうちの
一つに酸化剤ガスQを供給するとともに隣接するマニホ
ールドに燃料ガスPを供給し、アノード電極3aにおい
て、
ガスの分配、回収機能を有する図示しないマニホールド
が当てがわれる。そして、これらマニホールドのうちの
一つに酸化剤ガスQを供給するとともに隣接するマニホ
ールドに燃料ガスPを供給し、アノード電極3aにおい
て、
【0005】
【数1】 なる反応を、またカソード電極3bにおいて、
【0006】
【数2】 なる反応を、生起せしめ、直流出力を得た後、それぞれ
の対向するマニホールドからガスを排出させるようにし
ている。
の対向するマニホールドからガスを排出させるようにし
ている。
【0007】ところで、燃料電池積層体1は上記の化学
反応によって電力と同時に熱を発生する。この熱を除去
しないと、溶融炭酸塩燃料電池の運転温度範囲である6
00〜700℃を起えてしまい、効果的な電極反応を促
すことが不可能になる。ところが燃料電池積層体1は、
4つの側面がマニホールドで覆われているため熱除去能
力が低い。
反応によって電力と同時に熱を発生する。この熱を除去
しないと、溶融炭酸塩燃料電池の運転温度範囲である6
00〜700℃を起えてしまい、効果的な電極反応を促
すことが不可能になる。ところが燃料電池積層体1は、
4つの側面がマニホールドで覆われているため熱除去能
力が低い。
【0008】そこで、従来は酸化剤ガスQを冷却剤とし
ても用い(以下プロセスガス冷却方式と呼ぶ)、この酸
化剤ガスQを燃料電池積層体1の内部に過剰に通流させ
ることによって燃料電池積層体1の内部を冷却するよう
にしていた。
ても用い(以下プロセスガス冷却方式と呼ぶ)、この酸
化剤ガスQを燃料電池積層体1の内部に過剰に通流させ
ることによって燃料電池積層体1の内部を冷却するよう
にしていた。
【0009】しかしながら、このプロセスガス冷却方式
では、酸化剤ガスを電極反応に寄与させる量よりも過剰
に供給しなければならないので、システム全体の効率が
低下するばかりでなく、酸化剤ガス流量を燃料に比べて
遥かに大量に通流させるため、単位電池2のカソード側
とアノード側との間に大きな圧力差を生じ、酸化剤が電
解質中を移動して燃料ガス側に漏洩し、燃料ガスと酸化
剤ガスの交差混合が起り、効率低下の原因となるという
問題もあった。
では、酸化剤ガスを電極反応に寄与させる量よりも過剰
に供給しなければならないので、システム全体の効率が
低下するばかりでなく、酸化剤ガス流量を燃料に比べて
遥かに大量に通流させるため、単位電池2のカソード側
とアノード側との間に大きな圧力差を生じ、酸化剤が電
解質中を移動して燃料ガス側に漏洩し、燃料ガスと酸化
剤ガスの交差混合が起り、効率低下の原因となるという
問題もあった。
【0010】したがって、従来、リン酸型の空冷式の燃
料電池積層体などにおいては、数セルに一枚程度の間隔
で冷却板を積層し、燃料電池積層体の特定の側からこの
冷却板に空気等の冷却剤を、電池温度よりも低い温度で
供給し、熱伝達によって熱を除去する方法(以下、冷却
板独立冷却方式と呼ぶ)がとられてきた。
料電池積層体などにおいては、数セルに一枚程度の間隔
で冷却板を積層し、燃料電池積層体の特定の側からこの
冷却板に空気等の冷却剤を、電池温度よりも低い温度で
供給し、熱伝達によって熱を除去する方法(以下、冷却
板独立冷却方式と呼ぶ)がとられてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来の燃料電池においては、単位電池の平面方向の温
度分布が大きくなるため、熱変形による接触抵抗の増大
あるいは電池性能の低下が生じていた。
な従来の燃料電池においては、単位電池の平面方向の温
度分布が大きくなるため、熱変形による接触抵抗の増大
あるいは電池性能の低下が生じていた。
【0012】本発明は、このような問題点に基づきなさ
れたものであり、その目的とするところは、単位電池の
平面方向の温度分布を均一にすることを可能とする燃料
電池を提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、単位電池の
平面方向の温度分布を均一にすることを可能とする燃料
電池を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、電解質板の両面を酸素極と燃料極とで
挟むように構成され、酸素極側に酸化剤ガスを、また燃
料極側に燃料ガスをそれぞれ通流させるように構成した
単位電池をセパレータを介して複数積層してなる燃料電
池において、前記酸化剤ガス同士を各層毎に対向方向に
流すことを特徴としている。
に、本発明では、電解質板の両面を酸素極と燃料極とで
挟むように構成され、酸素極側に酸化剤ガスを、また燃
料極側に燃料ガスをそれぞれ通流させるように構成した
単位電池をセパレータを介して複数積層してなる燃料電
池において、前記酸化剤ガス同士を各層毎に対向方向に
流すことを特徴としている。
【0014】また、電解質板の両面を酸素極と燃料極と
で挟むように構成され、酸素極側に酸化剤ガスを、また
燃料極側に燃料ガスをそれぞれ通流させるように構成し
た少なくとも一つの単位電池と、内部の流路に冷却剤を
通流させて前記単位電池を冷却する少なくとも一つの冷
却板とを積層してなる燃料電池において、前記酸化剤ガ
スと前記冷却剤とを対向方向に流すことを特徴としてい
る。
で挟むように構成され、酸素極側に酸化剤ガスを、また
燃料極側に燃料ガスをそれぞれ通流させるように構成し
た少なくとも一つの単位電池と、内部の流路に冷却剤を
通流させて前記単位電池を冷却する少なくとも一つの冷
却板とを積層してなる燃料電池において、前記酸化剤ガ
スと前記冷却剤とを対向方向に流すことを特徴としてい
る。
【0015】また、前記酸化剤ガス若しくは前記冷却剤
を通流させる流路の少なくとも一方の流路高さを2mm
以上としたことを特徴としている。
を通流させる流路の少なくとも一方の流路高さを2mm
以上としたことを特徴としている。
【0016】
【作用】酸化剤ガス同士あるいは冷却剤ガスと酸化剤ガ
スを対向方向に流すことにより、それぞれのガスが単位
電池の異なる方向から熱をうばうため単位電池の平面方
向の温度分布が均一化する。
スを対向方向に流すことにより、それぞれのガスが単位
電池の異なる方向から熱をうばうため単位電池の平面方
向の温度分布が均一化する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例に係
る溶融炭酸塩型燃料電池について説明する。
る溶融炭酸塩型燃料電池について説明する。
【0018】図1において、11は全体が長方形でかつ
側部の対角方向に対向する1対の稜部12a,12bを
僅か平坦に形成した燃料電池積層体である。この燃料電
池積層体11の一対の対向側面には、酸化剤ガスQの供
給・排出の為のマニホールド13a,13bが当てがわ
れ、他方の対向側面には燃料ガスPの供給・排出の為の
マニホールド13c,13dが当てがわれている。
側部の対角方向に対向する1対の稜部12a,12bを
僅か平坦に形成した燃料電池積層体である。この燃料電
池積層体11の一対の対向側面には、酸化剤ガスQの供
給・排出の為のマニホールド13a,13bが当てがわ
れ、他方の対向側面には燃料ガスPの供給・排出の為の
マニホールド13c,13dが当てがわれている。
【0019】燃料電池積層体11は、図2に示すよう
に、例えば5枚の冷却板14a〜14eの間に、単位電
池積層ブロック15a〜15dをそれぞれ配して構成さ
れたものである。各単位電池積層ブロック15a〜15
dは、例えば5組の単位電池を積層したもので、その構
造は前述した図7の構造と同一である。冷却板14a〜
14eは、図3に示すように、平坦に形成された稜部1
2a,12bの一方に冷却剤供給管16a〜16eを設
けるとともに他方に冷却剤排出管17a〜17eを設
け、これら両管を冷却板14a〜14eの内部に形成さ
れた複数の平行な冷却剤流路18を介して接続したもの
である。そして、これらの冷却剤流路18は、酸化剤の
流れに対向するとともに、冷却剤流路18の熱伝達率
は、酸化剤と冷却剤との間に熱伝達が生じない程度に低
く抑えられている。
に、例えば5枚の冷却板14a〜14eの間に、単位電
池積層ブロック15a〜15dをそれぞれ配して構成さ
れたものである。各単位電池積層ブロック15a〜15
dは、例えば5組の単位電池を積層したもので、その構
造は前述した図7の構造と同一である。冷却板14a〜
14eは、図3に示すように、平坦に形成された稜部1
2a,12bの一方に冷却剤供給管16a〜16eを設
けるとともに他方に冷却剤排出管17a〜17eを設
け、これら両管を冷却板14a〜14eの内部に形成さ
れた複数の平行な冷却剤流路18を介して接続したもの
である。そして、これらの冷却剤流路18は、酸化剤の
流れに対向するとともに、冷却剤流路18の熱伝達率
は、酸化剤と冷却剤との間に熱伝達が生じない程度に低
く抑えられている。
【0020】このように構成された燃料電池において、
燃料ガスPをマニホールド13aを介して燃料電池積層
体11に導き、酸化剤ガスQをマニホールド13cを介
して導くと、ガス拡散電極において前述した電気化学的
反応が生起され、電気エネルギが発生する。電極反応に
供された両ガスP,Qは、それぞれ対向するマニホール
ド13b,13dを介して排出される。このとき、燃料
電池積層体11の内部では、上記電極反応の結果熱が発
生する。
燃料ガスPをマニホールド13aを介して燃料電池積層
体11に導き、酸化剤ガスQをマニホールド13cを介
して導くと、ガス拡散電極において前述した電気化学的
反応が生起され、電気エネルギが発生する。電極反応に
供された両ガスP,Qは、それぞれ対向するマニホール
ド13b,13dを介して排出される。このとき、燃料
電池積層体11の内部では、上記電極反応の結果熱が発
生する。
【0021】一方、冷却板14a〜14eには、図2中
点線矢印cで示す流れの冷却剤が、単位電池積ブロック
15a〜15d内の図中実線Qで示す流れの酸化剤と対
向する向き(逆向き)に通流する。このように、冷却剤
と酸化剤ガスを対向方向に流すことにより、それぞれの
ガスが単位電池の異なる方向から熱をうばうため単位電
池の平面方向の温度分布が均一化する。
点線矢印cで示す流れの冷却剤が、単位電池積ブロック
15a〜15d内の図中実線Qで示す流れの酸化剤と対
向する向き(逆向き)に通流する。このように、冷却剤
と酸化剤ガスを対向方向に流すことにより、それぞれの
ガスが単位電池の異なる方向から熱をうばうため単位電
池の平面方向の温度分布が均一化する。
【0022】さらに冷却剤若しくは酸化剤に対する冷却
剤流路18の熱伝達率を、酸化剤と冷却剤との間に熱伝
達が生じない程度に低く抑えることで、図4に(−○
−)で示すように、電池積層体11の平面方向の温度分
布をより一様に抑えることができる。
剤流路18の熱伝達率を、酸化剤と冷却剤との間に熱伝
達が生じない程度に低く抑えることで、図4に(−○
−)で示すように、電池積層体11の平面方向の温度分
布をより一様に抑えることができる。
【0023】このように冷却剤と酸化剤との間で熱伝達
が生じない、若しくは酸化剤と酸化剤との間で熱伝達が
生じない時の熱バランスは図5に示される。なお、実
線、矢印方向が熱伝達の方向である。
が生じない、若しくは酸化剤と酸化剤との間で熱伝達が
生じない時の熱バランスは図5に示される。なお、実
線、矢印方向が熱伝達の方向である。
【0024】次に、冷却剤と冷却剤流路18の熱伝達率
を小さくする具体的手段について検討する。
を小さくする具体的手段について検討する。
【0025】燃料及び酸化剤の流路は、それぞれの片面
が多孔質のアノード及びカソードにより形成されてお
り、両電極面では反応ガスの吸込み・吐出が起こる。こ
うした多孔質な平行平板間の層流に対する熱伝達をヌセ
ルト数Nuとすると次式のようになる。
が多孔質のアノード及びカソードにより形成されてお
り、両電極面では反応ガスの吸込み・吐出が起こる。こ
うした多孔質な平行平板間の層流に対する熱伝達をヌセ
ルト数Nuとすると次式のようになる。
【0026】
【数3】 RePrをパラメータとしたときの(1)式のヌセルト
数Nuを表1に示す。
数Nuを表1に示す。
【0027】
【表1】 酸化剤と燃料流路の熱伝達率αは(1)式のヌセルト数
Nuを用いて次式のごとくになる。
Nuを用いて次式のごとくになる。
【0028】
【数4】 (2)式から明らかなように、与えられた吸込み、吐出
に対し熱伝達率αはガスの熱伝導率λとガス流路高さ2
hのみにより決定されることがわかる。
に対し熱伝達率αはガスの熱伝導率λとガス流路高さ2
hのみにより決定されることがわかる。
【0029】ところで、実際の燃料電池においては、酸
化剤を流す流量に比較して電極から吸込み、吐出の量は
ごくごくわずかであり無視できるオーダである。また、
冷却剤に致っては、冷却板からは吸込み、吐出は行なわ
れないため無視できる。したがって以下RePr=0す
なわちNu=3.77として説明を進める。
化剤を流す流量に比較して電極から吸込み、吐出の量は
ごくごくわずかであり無視できるオーダである。また、
冷却剤に致っては、冷却板からは吸込み、吐出は行なわ
れないため無視できる。したがって以下RePr=0す
なわちNu=3.77として説明を進める。
【0030】図6にNu=3.77におけるガスと流路
との熱伝達率αとガスの熱伝導率λとの関係を流路高さ
2hをパラメータとして示す。
との熱伝達率αとガスの熱伝導率λとの関係を流路高さ
2hをパラメータとして示す。
【0031】なお、種々のガスの熱伝導率λは表2の通
りである。
りである。
【0032】
【表2】 ここで冷却剤(CO2 +Air等)あるいは酸化剤(O
2 +CO2 +N2 等)を流す場合にはガスの熱伝導率λ
は、およそ0.06と考えられる。
2 +CO2 +N2 等)を流す場合にはガスの熱伝導率λ
は、およそ0.06と考えられる。
【0033】また、これら冷却剤、酸化剤の流量等他の
条件を実用的な範囲とすると、図6よりガス流路の高さ
2hを2mm以上とすることによりガス(冷却剤、酸化
剤)とガス流路との熱伝達率αをおよそ55以下とする
ことができ、冷却剤と酸化剤、あるいは酸化剤と酸化剤
との熱伝達を少なくすることができ、図4に示すような
特性、あるいは図5に示すような熱バランスに近づける
ことができる。
条件を実用的な範囲とすると、図6よりガス流路の高さ
2hを2mm以上とすることによりガス(冷却剤、酸化
剤)とガス流路との熱伝達率αをおよそ55以下とする
ことができ、冷却剤と酸化剤、あるいは酸化剤と酸化剤
との熱伝達を少なくすることができ、図4に示すような
特性、あるいは図5に示すような熱バランスに近づける
ことができる。
【0034】また2h=5mm以上とすれば熱伝達率α
はおよそ20程度とすることができ実用的な範囲で第4
図に示す特性が得られることが実験により確認されてい
る。
はおよそ20程度とすることができ実用的な範囲で第4
図に示す特性が得られることが実験により確認されてい
る。
【0035】仮に、冷却板14を2h=10mmとし、
熱伝達率αを十分小さく設定したとしても冷却板14は
数セルに一枚程度の間隔で挿入されるため、装置全体と
してもさほど大型化するものではなく、その分、温度分
布をかなり一様とでき、その効果は絶大である。
熱伝達率αを十分小さく設定したとしても冷却板14は
数セルに一枚程度の間隔で挿入されるため、装置全体と
してもさほど大型化するものではなく、その分、温度分
布をかなり一様とでき、その効果は絶大である。
【0036】また、最も問題となる熱除去能力に関して
は、除熱量Qは
は、除熱量Qは
【0037】
【数5】 と表される。
【0038】ここで本発明は熱伝達率αを小さくしてい
るわけであるから、冷却剤、酸化剤の供給温度を下げる
ことによって除熱量を確保すればよい。冷却剤は電極反
応に寄与しないので供給温度を下げることは容易であ
る。一方酸化剤は電極反応に寄与するために電極反応に
必要な温度以下に下げることはできない。供給温度を下
げることによって除熱量が確保できない場合には流量を
若干増加させればよい。
るわけであるから、冷却剤、酸化剤の供給温度を下げる
ことによって除熱量を確保すればよい。冷却剤は電極反
応に寄与しないので供給温度を下げることは容易であ
る。一方酸化剤は電極反応に寄与するために電極反応に
必要な温度以下に下げることはできない。供給温度を下
げることによって除熱量が確保できない場合には流量を
若干増加させればよい。
【0039】なお、上記実施例においては熱料ガスPと
酸化剤ガスQを直交方向に流すものを図示したが、これ
に限定されるものではなく、同方向に流す並行流れのも
の、あるいは逆方向に流す対向流れのもの等どのような
方式のものにも適用できる。
酸化剤ガスQを直交方向に流すものを図示したが、これ
に限定されるものではなく、同方向に流す並行流れのも
の、あるいは逆方向に流す対向流れのもの等どのような
方式のものにも適用できる。
【0040】また、上記実施例では、数セルに一枚程度
の間隔で冷却板を挿入したものを図示し、この冷却板に
冷却剤を流しているが、この冷却板を設けずに酸化剤ガ
スQを冷却剤として用い(プロセスガス方式)るものに
も当然適用できる(実施例中酸化剤として一部説明)。
の間隔で冷却板を挿入したものを図示し、この冷却板に
冷却剤を流しているが、この冷却板を設けずに酸化剤ガ
スQを冷却剤として用い(プロセスガス方式)るものに
も当然適用できる(実施例中酸化剤として一部説明)。
【0041】また、冷却板が単位電池間の接続する機能
を有するセパレータを兼用するものでもよい。
を有するセパレータを兼用するものでもよい。
【0042】さらに、本発明は特に溶融炭酸塩型燃料電
池に限らず、リン酸型等他の燃料電池にも適用可能であ
る。
池に限らず、リン酸型等他の燃料電池にも適用可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、単
位電池の平面方向の温度分布を均一化させることがで
き、接触抵抗が小さくなるので効率が増大する。
位電池の平面方向の温度分布を均一化させることがで
き、接触抵抗が小さくなるので効率が増大する。
【0044】また熱応力が低減するので単位電池、ひい
ては燃料電池の寿命向上につながる。
ては燃料電池の寿命向上につながる。
【図1】 本発明の一実施例に係る溶融炭酸塩型燃料電
池の概略構成を示す斜視図。
池の概略構成を示す斜視図。
【図2】 上記燃料電池の燃料電池積層体を示す斜視
図。
図。
【図3】 上記燃料電池の冷却板を示す平面図。
【図4】 第4図は、本発明に係る燃料電池の平面方向
の温度分布図。
の温度分布図。
【図5】 本発明に係る燃料電池の熱バランスモデル
図。
図。
【図6】 第6図は、熱伝達率αとガスの熱伝導率λと
ガス流路高さ2hの関係図。
ガス流路高さ2hの関係図。
【図7】 従来の燃料電池の概略分解斜視図。
1,11…燃料電池積層体 2…単位電池 3a…アノード 3b…カソード 4…電解質層 5…セパレータ 6…反応ガスの通路 12a,12b…稜部 13a〜13d…マニホールド 14a〜14e…冷却板 15a〜15d…単位電池積層体 16a〜16e…冷却剤供給管 17a〜17e…冷却剤排出管 18…冷却剤流路 P…燃料ガス Q…酸化剤ガス C…冷却剤
Claims (3)
- 【請求項1】 電解質板の両面を酸素極と燃料極とで挟
むように構成され、酸素極側に酸化剤ガスを、また燃料
極側に燃料ガスをそれぞれ通流させるように構成した単
位電池をセパレータを介して複数積層してなる燃料電池
において、前記酸化剤ガス同士を各層毎に対向方向に流
すことを特徴とする燃料電池。 - 【請求項2】 電解質板の両面を酸素極と燃料極とで挟
むように構成され、酸素極側に酸化剤ガスを、また燃料
極側に燃料ガスをそれぞれ通流させるように構成した少
なくとも一つの単位電池と、内部の流路に冷却剤を通流
させて前記単位電池を冷却する少なくとも一つの冷却板
とを積層してなる燃料電池において、前記酸化剤ガスと
前記冷却剤とを対向方向に流すことを特徴とする燃料電
池。 - 【請求項3】 前記酸化剤ガス若しくは前記冷却剤を通
流させる流路の少なくとも一方の流路高さを2mm以上
としたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電
池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7189757A JP2947549B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7189757A JP2947549B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 燃料電池 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63166018A Division JPH0218864A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 燃料電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845519A true JPH0845519A (ja) | 1996-02-16 |
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ID=16246676
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2947549B2 (ja) |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS60236459A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-11-25 | Kureha Chem Ind Co Ltd | インタ−ク−ラ−内蔵燃料電池用電極基板及びその製造方法 |
JPS6255873A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-11 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 燃料電池 |
JPS62271353A (ja) * | 1986-05-16 | 1987-11-25 | Toshiba Corp | 燃料電池 |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP7189757A patent/JP2947549B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60236459A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-11-25 | Kureha Chem Ind Co Ltd | インタ−ク−ラ−内蔵燃料電池用電極基板及びその製造方法 |
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JPS62271353A (ja) * | 1986-05-16 | 1987-11-25 | Toshiba Corp | 燃料電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2947549B2 (ja) | 1999-09-13 |
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