JPH0845428A - 無排気管型平面蛍光ランプの製造方法 - Google Patents
無排気管型平面蛍光ランプの製造方法Info
- Publication number
- JPH0845428A JPH0845428A JP19632194A JP19632194A JPH0845428A JP H0845428 A JPH0845428 A JP H0845428A JP 19632194 A JP19632194 A JP 19632194A JP 19632194 A JP19632194 A JP 19632194A JP H0845428 A JPH0845428 A JP H0845428A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- sealing
- hole
- fluorescent lamp
- flat fluorescent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気管がない平面蛍光ランプが要求されると
きの従来の製造方法は、排気などを行いランプ内部の状
態とした真空槽内で封止を行うバッチ処理であったの
で、生産効率が低くコストアップする問題点を生じてい
た。 【構成】 本発明により、一方の面に貫通孔が設けられ
た封体を大気中で形成し、前記貫通孔に、排気と希ガス
の封入を行う外側ノズルと封止材の注入を行う内側ノズ
ルとの二重構造、あるいは、前記に水銀の供給を加えた
三重構造の複合ノズルを当接させ排封工程、封止工程、
硬化工程あるいは水銀供給工程を行う製造方法としたこ
とで、第一には長時間を要する封体の形成工程を真空中
で行わないものとしてスループットを向上し、もって、
生産性の向上、コストダウンに極めて優れた効果を奏す
るものである。
きの従来の製造方法は、排気などを行いランプ内部の状
態とした真空槽内で封止を行うバッチ処理であったの
で、生産効率が低くコストアップする問題点を生じてい
た。 【構成】 本発明により、一方の面に貫通孔が設けられ
た封体を大気中で形成し、前記貫通孔に、排気と希ガス
の封入を行う外側ノズルと封止材の注入を行う内側ノズ
ルとの二重構造、あるいは、前記に水銀の供給を加えた
三重構造の複合ノズルを当接させ排封工程、封止工程、
硬化工程あるいは水銀供給工程を行う製造方法としたこ
とで、第一には長時間を要する封体の形成工程を真空中
で行わないものとしてスループットを向上し、もって、
生産性の向上、コストダウンに極めて優れた効果を奏す
るものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発光部が面状とされた平
面蛍光ランプに関するものであり、詳細にはビデオカメ
ラの液晶ファインダー、車載あるいは携帯用液晶テレビ
ジョン受像機の表示画面のバックライトとして使用する
ために極限の小型化が要求され、これにより排気管が設
けられることなく封止が行われる平面蛍光ランプに係る
ものである。
面蛍光ランプに関するものであり、詳細にはビデオカメ
ラの液晶ファインダー、車載あるいは携帯用液晶テレビ
ジョン受像機の表示画面のバックライトとして使用する
ために極限の小型化が要求され、これにより排気管が設
けられることなく封止が行われる平面蛍光ランプに係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、一般的な平面蛍光ランプ90の製
造方法は図9に示すように、蛍光体膜92が形成された
2枚のガラス基板91を前記蛍光体膜92側が内側とな
るように対峙させ、略ロ字状の枠ガラス93に溶着する
ものであり、このときに前記枠ガラス93には電極94
および排気管95が設けられ、前記ガラス基板91との
溶着が行われた後に前記排気管95を介して排気と希ガ
スの注入とが行われ、その後に封止が行われて平面蛍光
ランプ90が完成する。
造方法は図9に示すように、蛍光体膜92が形成された
2枚のガラス基板91を前記蛍光体膜92側が内側とな
るように対峙させ、略ロ字状の枠ガラス93に溶着する
ものであり、このときに前記枠ガラス93には電極94
および排気管95が設けられ、前記ガラス基板91との
溶着が行われた後に前記排気管95を介して排気と希ガ
スの注入とが行われ、その後に封止が行われて平面蛍光
ランプ90が完成する。
【0003】但し、上記の一般的な製造方法では封止を
行った後の排気管95の残余部が平面蛍光ランプ90の
側面から突出するものとなるので、この平面蛍光ランプ
90の周囲には寸法的な余裕が必要であり、例えばビデ
オカメラの液晶ファインダーのバックライト用など小型
化が最優先される用途には適さないものとなり、従っ
て、無排気管化が望まれるものとなる。
行った後の排気管95の残余部が平面蛍光ランプ90の
側面から突出するものとなるので、この平面蛍光ランプ
90の周囲には寸法的な余裕が必要であり、例えばビデ
オカメラの液晶ファインダーのバックライト用など小型
化が最優先される用途には適さないものとなり、従っ
て、無排気管化が望まれるものとなる。
【0004】この要望に沿うために行われる従来の無排
気管型平面蛍光ランプ80の製造方法が図10であり、
真空槽70の内部には、周縁にはフリットガラスで略ロ
字状に枠83が形成された一方のガラス基板81が置か
れ、この一方のガラス基板81と適宜の間隙を設けて他
の一方のガラス基板82が対峙されている。
気管型平面蛍光ランプ80の製造方法が図10であり、
真空槽70の内部には、周縁にはフリットガラスで略ロ
字状に枠83が形成された一方のガラス基板81が置か
れ、この一方のガラス基板81と適宜の間隙を設けて他
の一方のガラス基板82が対峙されている。
【0005】上記の状態で真空槽70の内部を排気し、
その後に希ガスを注入すれば真空槽70の内部は蛍光ラ
ンプの管内の条件が整うものとなるので、この状態で他
の一方のガラス基板82を枠83に密接させ加熱して封
止を行うものである。このときに、蛍光体膜、電極など
については前の平面蛍光ランプ90とほぼ同様であるの
で説明は省略する。尚、上記の工程においては真空槽7
0の内部で一度に複数の処理が行われる所謂バッチ処理
とされている。
その後に希ガスを注入すれば真空槽70の内部は蛍光ラ
ンプの管内の条件が整うものとなるので、この状態で他
の一方のガラス基板82を枠83に密接させ加熱して封
止を行うものである。このときに、蛍光体膜、電極など
については前の平面蛍光ランプ90とほぼ同様であるの
で説明は省略する。尚、上記の工程においては真空槽7
0の内部で一度に複数の処理が行われる所謂バッチ処理
とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の製造方法では、真空槽70内の全部を排気しな
ければならず排気時間がかかり、また、真空槽70内の
全部に希ガスを注入するので希ガスが必要量以上に必要
になり、更には、真空槽70の内部で枠83の封止のた
めに加熱、徐冷を行うので、この工程でもかなりの長時
間を必要とするものとなる。
た従来の製造方法では、真空槽70内の全部を排気しな
ければならず排気時間がかかり、また、真空槽70内の
全部に希ガスを注入するので希ガスが必要量以上に必要
になり、更には、真空槽70の内部で枠83の封止のた
めに加熱、徐冷を行うので、この工程でもかなりの長時
間を必要とするものとなる。
【0007】従って、第一には個々のランプの内容積の
みの排気と希ガスの注入を行えば良い一般の製造方法に
比べて、エネルギーと素材とを格段に大量に消費するも
のとなってコストアップする問題点、および、真空槽7
0内での滞留時間が長く生産性が低下する問題点などを
生じ、これらの点の解決が課題とされるものとなってい
た。
みの排気と希ガスの注入を行えば良い一般の製造方法に
比べて、エネルギーと素材とを格段に大量に消費するも
のとなってコストアップする問題点、および、真空槽7
0内での滞留時間が長く生産性が低下する問題点などを
生じ、これらの点の解決が課題とされるものとなってい
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、無排気管型
とした平面蛍光ランプの製造方法において、前記製造方
法は、一方に貫通孔が設けられた二枚のガラス基板を面
で対峙させ、前記貫通孔を含み電極、蛍光体、その他必
要部材の夫々が内側の所定位置に配置される状態で前記
ガラス基板の周縁を略ロ字状のフリットガラスによる枠
で大気中で封着して封体を形成する封体形成工程と、内
側ノズルを有して少なくとも二重構造とされ最大径の外
側ノズルの前記ガラス基板との接触部がゴム部材で形成
された複合ノズルを前記貫通孔に当接させ封体内の排気
および希ガスの封入を前記外側ノズルを介して行う排封
工程と、前記排気および希ガスの注入が行われた後に前
記複合ノズルが前記貫通孔に当接した儘の状態として前
記貫通孔に封止材を前記内側ノズルを介して注入する封
止工程と、前記前記複合ノズルが前記貫通孔に当接した
儘の状態として前記封止材を硬化しその後に前記外側ノ
ズル内を常圧として前記ガラス基板から離脱させる硬化
工程とで構成されていることを特徴とする無排気管型平
面蛍光ランプの製造方法を提供することで課題を解決す
るものである。
課題を解決するための具体的な手段として、無排気管型
とした平面蛍光ランプの製造方法において、前記製造方
法は、一方に貫通孔が設けられた二枚のガラス基板を面
で対峙させ、前記貫通孔を含み電極、蛍光体、その他必
要部材の夫々が内側の所定位置に配置される状態で前記
ガラス基板の周縁を略ロ字状のフリットガラスによる枠
で大気中で封着して封体を形成する封体形成工程と、内
側ノズルを有して少なくとも二重構造とされ最大径の外
側ノズルの前記ガラス基板との接触部がゴム部材で形成
された複合ノズルを前記貫通孔に当接させ封体内の排気
および希ガスの封入を前記外側ノズルを介して行う排封
工程と、前記排気および希ガスの注入が行われた後に前
記複合ノズルが前記貫通孔に当接した儘の状態として前
記貫通孔に封止材を前記内側ノズルを介して注入する封
止工程と、前記前記複合ノズルが前記貫通孔に当接した
儘の状態として前記封止材を硬化しその後に前記外側ノ
ズル内を常圧として前記ガラス基板から離脱させる硬化
工程とで構成されていることを特徴とする無排気管型平
面蛍光ランプの製造方法を提供することで課題を解決す
るものである。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明に係る無排気管型平面蛍光ラ
ンプ1の製造方法を図に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。尚、この実施例においても蛍光体膜、電極など
に関しては通常の平面蛍光ランプと同様であるので説明
は省略する。図1および図2に符号1で示すものは無排
気管型平面蛍光ランプ1であり、符号2で示すものは封
体である。本発明では先ず最初の工程として対峙する二
枚のガラス基板3、4の周縁を略ロ字状にフリットガラ
スによる枠5で封止して封体2を形成する封体形成工程
が大気中で行われる。
ンプ1の製造方法を図に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。尚、この実施例においても蛍光体膜、電極など
に関しては通常の平面蛍光ランプと同様であるので説明
は省略する。図1および図2に符号1で示すものは無排
気管型平面蛍光ランプ1であり、符号2で示すものは封
体である。本発明では先ず最初の工程として対峙する二
枚のガラス基板3、4の周縁を略ロ字状にフリットガラ
スによる枠5で封止して封体2を形成する封体形成工程
が大気中で行われる。
【0010】このときに、前記ガラス基板3、4の何れ
か一方の側、例えばガラス基板3側には貫通孔3aが設
けられ、この貫通孔3aにより封体2は内容積が外気と
連通するものとされている。尚、前記貫通孔3aは上記
の連通を行うと同時に発光面2aと干渉するものとなる
ので、例えば前記枠5の近傍などあまり発光面2aに影
響を与えない位置を選定し設けることが好ましい。
か一方の側、例えばガラス基板3側には貫通孔3aが設
けられ、この貫通孔3aにより封体2は内容積が外気と
連通するものとされている。尚、前記貫通孔3aは上記
の連通を行うと同時に発光面2aと干渉するものとなる
ので、例えば前記枠5の近傍などあまり発光面2aに影
響を与えない位置を選定し設けることが好ましい。
【0011】続いて、上記のようにして形成された封体
2に対して排気と希ガスの封入とを行う排封工程が行わ
れるものとされるが、このときには、図3に示すように
外側ノズル11内に少なくとも1つの内側ノズル12が
設けられて二重構造とされた複合ノズル10を用いて行
われるものとされている。
2に対して排気と希ガスの封入とを行う排封工程が行わ
れるものとされるが、このときには、図3に示すように
外側ノズル11内に少なくとも1つの内側ノズル12が
設けられて二重構造とされた複合ノズル10を用いて行
われるものとされている。
【0012】ここで、前記複合ノズル10の外側ノズル
11は前記貫通孔3aとほヾ等しい径として形成される
と共に、その先端には例えばフッ素ゴムなど気密性と適
宜の耐熱性とを有するゴム部材でカップ状に形成された
接触部11aが設けられ、前記貫通孔3aの周縁に当接
して気密性を保つものとされている。
11は前記貫通孔3aとほヾ等しい径として形成される
と共に、その先端には例えばフッ素ゴムなど気密性と適
宜の耐熱性とを有するゴム部材でカップ状に形成された
接触部11aが設けられ、前記貫通孔3aの周縁に当接
して気密性を保つものとされている。
【0013】そして、前記外側ノズル11の他の一方端
には切替弁11bが設けられ、この外側ノズル11が真
空ポンプ21、ガス容器22および大気の何れかに選択
して接続可能なものとされている。また、前記内側ノズ
ル12は一方端が外側ノズル11の接触部11a近傍に
位置し、他の一方端が封止材容器23に接続されてい
る。
には切替弁11bが設けられ、この外側ノズル11が真
空ポンプ21、ガス容器22および大気の何れかに選択
して接続可能なものとされている。また、前記内側ノズ
ル12は一方端が外側ノズル11の接触部11a近傍に
位置し、他の一方端が封止材容器23に接続されてい
る。
【0014】上記のように形成された複合ノズル10は
前記外側ノズル11が貫通孔3aと一致され、接触部1
1aが封体2の表面に接触させられ、前記切替弁11b
が真空ポンプ21側に切替えられて封体2内の排気が行
われる。このときに、排気が進行するに従って封体2内
の気圧が低下するので、前記接触部11aは大気圧によ
り封体2の表面に圧接され気密度が増すものとなり、こ
の部分からの漏れは生じないものとなる。
前記外側ノズル11が貫通孔3aと一致され、接触部1
1aが封体2の表面に接触させられ、前記切替弁11b
が真空ポンプ21側に切替えられて封体2内の排気が行
われる。このときに、排気が進行するに従って封体2内
の気圧が低下するので、前記接触部11aは大気圧によ
り封体2の表面に圧接され気密度が増すものとなり、こ
の部分からの漏れは生じないものとなる。
【0015】このようにして封体2内が所定の真空度、
例えば1×10-6torrに達したならば、図4に示すよう
に前記切替弁11bはガス容器22側に切換えられて、
所定量の希ガスの封入が行われる。このときに希ガスの
封入量は最大500torrと大気圧以下であるので、前記
接触部11aによる気密性は依然として保たれた状態と
なっている。
例えば1×10-6torrに達したならば、図4に示すよう
に前記切替弁11bはガス容器22側に切換えられて、
所定量の希ガスの封入が行われる。このときに希ガスの
封入量は最大500torrと大気圧以下であるので、前記
接触部11aによる気密性は依然として保たれた状態と
なっている。
【0016】上記の排封工程に続き本発明では図5に示
す封止工程が行われるものとされ、この封止工程は前記
外側ノズル11が当接された儘の状態で内側ノズル12
を使用して封止材容器23から封止材6を貫通孔3aに
向かいこれを閉止するように注入することで行われる。
このときには前記封止材6としては熱硬化性または紫外
線硬化性などの樹脂部材が採用され、ペースト状など適
宜の硬度、粘度を有するものとされている。
す封止工程が行われるものとされ、この封止工程は前記
外側ノズル11が当接された儘の状態で内側ノズル12
を使用して封止材容器23から封止材6を貫通孔3aに
向かいこれを閉止するように注入することで行われる。
このときには前記封止材6としては熱硬化性または紫外
線硬化性などの樹脂部材が採用され、ペースト状など適
宜の硬度、粘度を有するものとされている。
【0017】尚、前記封止材6の注入を行う際に、この
封止材6が封体2の外表面に付着するときには寸法不良
や光ムラ発生の要因となるので、前記内側ノズル12に
は封止材6の注入時には貫通孔3aに向かい前進する機
構などが必要に応じて設けられ注入を確実に行えるもの
としている。また、前記封止材6が封体2の外表面に盛
上がる場合にも同様な問題を生じるので注入量も適正に
制御される。
封止材6が封体2の外表面に付着するときには寸法不良
や光ムラ発生の要因となるので、前記内側ノズル12に
は封止材6の注入時には貫通孔3aに向かい前進する機
構などが必要に応じて設けられ注入を確実に行えるもの
としている。また、前記封止材6が封体2の外表面に盛
上がる場合にも同様な問題を生じるので注入量も適正に
制御される。
【0018】続いて、注入が終了した後の封止材6に対
して硬化工程が行われるものであり、この実施例では前
記封止材6として熱硬化性樹脂(テクノアルファ社製、
STAYSTIK No.371 )が採用されたので、前記した硬化工
程は図6に示すようにハロゲンランプ24を点灯し前記
封止材6に向けて光線を20秒間照射することで行われ
ている。尚、前記封止材6が未硬化の状態では封体2内
の気密は保たれないので、硬化行程が終了するまでは前
記複合ノズル10は取付けが行われたままの状態とされ
ている。
して硬化工程が行われるものであり、この実施例では前
記封止材6として熱硬化性樹脂(テクノアルファ社製、
STAYSTIK No.371 )が採用されたので、前記した硬化工
程は図6に示すようにハロゲンランプ24を点灯し前記
封止材6に向けて光線を20秒間照射することで行われ
ている。尚、前記封止材6が未硬化の状態では封体2内
の気密は保たれないので、硬化行程が終了するまでは前
記複合ノズル10は取付けが行われたままの状態とされ
ている。
【0019】上記により封止材6の硬化が完了すれば封
体2は外気から完全に密封されたもの、即ち、封止が行
われたものとなるので、前記複合ノズル10の取外しが
行われる。このときには、図7に示すように前記切替弁
11bは大気側に切換えられて外側ノズル11内は大気
圧とされるので接触部11aにおいて圧力差を生じるこ
とはなく容易に取外しが行えるものとなり、これをもっ
て本発明に係る製造方法の全工程が終了する。
体2は外気から完全に密封されたもの、即ち、封止が行
われたものとなるので、前記複合ノズル10の取外しが
行われる。このときには、図7に示すように前記切替弁
11bは大気側に切換えられて外側ノズル11内は大気
圧とされるので接触部11aにおいて圧力差を生じるこ
とはなく容易に取外しが行えるものとなり、これをもっ
て本発明に係る製造方法の全工程が終了する。
【0020】次いで、上記の方法とした本発明の作用お
よび効果について説明を行えば、先ず第一には大気中で
封体2を形成するものとしたことで、フリットガラスの
溶解に至るまでの昇温時の温度傾斜も規定され、また、
溶着が行われた後の冷却時の温度傾斜も規定されて、長
時間が必要とされる封体2の形成工程を真空槽中で行う
必要をなくし、例えば連続櫓などでの処理を可能として
スループット(時間あたりの処理量)の向上を可能とす
る。
よび効果について説明を行えば、先ず第一には大気中で
封体2を形成するものとしたことで、フリットガラスの
溶解に至るまでの昇温時の温度傾斜も規定され、また、
溶着が行われた後の冷却時の温度傾斜も規定されて、長
時間が必要とされる封体2の形成工程を真空槽中で行う
必要をなくし、例えば連続櫓などでの処理を可能として
スループット(時間あたりの処理量)の向上を可能とす
る。
【0021】また、同時に大気中で形成することで、真
空中で溶解したときのフリットガラスの発泡も減少し、
また、溶解により生じる不純ガスが封体2に閉じ込めら
れることもなくなるので、寿命にバラツキを生じる要因
が排除され完成後の平面蛍光ランプの性能の安定性も向
上する。更には、封体2の内容積のみに排気、希ガスの
封入を行えば良いものとなるので、排気時間、排気に要
するエネルギー、希ガスの量などが低減されるものとな
る。
空中で溶解したときのフリットガラスの発泡も減少し、
また、溶解により生じる不純ガスが封体2に閉じ込めら
れることもなくなるので、寿命にバラツキを生じる要因
が排除され完成後の平面蛍光ランプの性能の安定性も向
上する。更には、封体2の内容積のみに排気、希ガスの
封入を行えば良いものとなるので、排気時間、排気に要
するエネルギー、希ガスの量などが低減されるものとな
る。
【0022】図8に示すものは本発明の別の実施例の要
部であり、前の実施例では前記複合ノズル10は排気と
希ガスの封入を行う外側ノズル11と、封止材6の注入
を行う内側ノズル12との二重構造のものとして形成さ
れていたが、この実施例では前記複合ノズル15は同様
に排気と希ガスの封入を行い、接触部16aが設けられ
た外側ノズル16と、同じく同様に封止材6の注入を行
う第一内側ノズル17と、水銀の供給を行う第二内側ノ
ズル18とで三重構造のものとして形成されている。
部であり、前の実施例では前記複合ノズル10は排気と
希ガスの封入を行う外側ノズル11と、封止材6の注入
を行う内側ノズル12との二重構造のものとして形成さ
れていたが、この実施例では前記複合ノズル15は同様
に排気と希ガスの封入を行い、接触部16aが設けられ
た外側ノズル16と、同じく同様に封止材6の注入を行
う第一内側ノズル17と、水銀の供給を行う第二内側ノ
ズル18とで三重構造のものとして形成されている。
【0023】そして、この実施例においては、前の実施
例での排封工程(図4参照)と封止工程(図5参照)と
の間に、第二内側ノズル18を介して例えば蒸気状とし
た水銀を封体2中に注入する水銀供給工程が行われる。
従って、蛍光ランプを形成するときに必要とされる部材
は全て前記複合ノズル15を介して貫通孔3aから供給
されるものとなる。尚、上記以外の工程については前の
実施例と全くに同様であるので、ここでの詳細な説明は
省略する。
例での排封工程(図4参照)と封止工程(図5参照)と
の間に、第二内側ノズル18を介して例えば蒸気状とし
た水銀を封体2中に注入する水銀供給工程が行われる。
従って、蛍光ランプを形成するときに必要とされる部材
は全て前記複合ノズル15を介して貫通孔3aから供給
されるものとなる。尚、上記以外の工程については前の
実施例と全くに同様であるので、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、一
方の面に貫通孔が設けられた封体を大気中で形成し、前
記貫通孔に、排気と希ガスの封入を行う外側ノズルと封
止材の注入を行う内側ノズルとの二重構造、あるいは、
前記に水銀の供給を加えた三重構造の複合ノズルを当接
させ排封工程、封止工程、硬化工程あるいは水銀供給工
程を行う製造方法としたことで、第一には長時間を要す
る封体の形成工程を真空中で行わないものとしてスルー
プットを向上し、もって、生産性の向上、コストダウン
に極めて優れた効果を奏するものである。
方の面に貫通孔が設けられた封体を大気中で形成し、前
記貫通孔に、排気と希ガスの封入を行う外側ノズルと封
止材の注入を行う内側ノズルとの二重構造、あるいは、
前記に水銀の供給を加えた三重構造の複合ノズルを当接
させ排封工程、封止工程、硬化工程あるいは水銀供給工
程を行う製造方法としたことで、第一には長時間を要す
る封体の形成工程を真空中で行わないものとしてスルー
プットを向上し、もって、生産性の向上、コストダウン
に極めて優れた効果を奏するものである。
【0025】また第二には、前記貫通孔を介して排気、
希ガスの封入および水銀の供給を行うものとしたこと
で、封体の内容積だけの排気、希ガスの封入、水銀の供
給を行えば良いものとなり、従来の製造方法に比較して
使用する時間、エネルギー、素材量を格段に少ないもの
として、この面からもコストダウンに優れた効果を奏す
るものである。
希ガスの封入および水銀の供給を行うものとしたこと
で、封体の内容積だけの排気、希ガスの封入、水銀の供
給を行えば良いものとなり、従来の製造方法に比較して
使用する時間、エネルギー、素材量を格段に少ないもの
として、この面からもコストダウンに優れた効果を奏す
るものである。
【0026】更に第三には、前記封体を大気中で形成す
ることで大気圧中でフリットガラスの溶融が行われるも
のとして発泡を抑止すると共に、溶融時に生じるガスが
封体中に閉じ込められることもなくして、製品である平
面蛍光ランプに寿命のバラツキなどを生じさせる要因を
排除して、品質の向上にも優れた効果を奏するものであ
る。
ることで大気圧中でフリットガラスの溶融が行われるも
のとして発泡を抑止すると共に、溶融時に生じるガスが
封体中に閉じ込められることもなくして、製品である平
面蛍光ランプに寿命のバラツキなどを生じさせる要因を
排除して、品質の向上にも優れた効果を奏するものであ
る。
【図1】 本発明に係る無排気管型平面蛍光ランプの封
体の組立状態を示す斜視図である。
体の組立状態を示す斜視図である。
【図2】 図1のA―A線に沿う断面図である。
【図3】 同じ実施例の排気工程を示す断面図である。
【図4】 同じく希ガスの封入工程を示す断面図であ
る。
る。
【図5】 同じく封止材の注入工程を示す断面図であ
る。
る。
【図6】 同じく封止材の硬化工程を示す断面図であ
る。
る。
【図7】 同じく複合ノズルの取外し工程を示す断面図
である。
である。
【図8】 同じく本発明に係る無排気管型平面蛍光ラン
プの製造方法の別の実施例を要部で示す断面図である。
プの製造方法の別の実施例を要部で示す断面図である。
【図9】 平面蛍光ランプの一般的な製造方法を示す説
明図である.
明図である.
【図10】 従来例を示す説明図である。
1……無排気管型平面蛍光ランプ 2……封体 2a……発光面 3、4……ガラス基板 3a……貫通孔 5……枠 6……封止材 10、15……複合ノズル 11、16……外側ノズル 11a、16a……接触部 11b……切替弁 12……内側ノズル 17……第一内側ノズル 18……第二内側ノズル 21……真空ポンプ 22……ガス容器 23……封止材容器 24……ハロゲンランプ
Claims (2)
- 【請求項1】 無排気管型とした平面蛍光ランプの製造
方法において、前記製造方法は、一方に貫通孔が設けら
れた二枚のガラス基板を面で対峙させ、前記貫通孔を含
み電極、蛍光体、その他必要部材の夫々が内側の所定位
置に配置される状態で前記ガラス基板の周縁を略ロ字状
のフリットガラスによる枠で大気中で封着して封体を形
成する封体形成工程と、内側ノズルを有して少なくとも
二重構造とされ最大径の外側ノズルの前記ガラス基板と
の接触部がゴム部材で形成された複合ノズルを前記貫通
孔に当接させ封体内の排気および希ガスの封入を前記外
側ノズルを介して行う排封工程と、前記排気および希ガ
スの注入が行われた後に前記複合ノズルが前記貫通孔に
当接した儘の状態として前記貫通孔に封止材を前記内側
ノズルを介して注入する封止工程と、前記前記複合ノズ
ルが前記貫通孔に当接した儘の状態として前記封止材を
硬化しその後に前記外側ノズル内を常圧として前記ガラ
ス基板から離脱させる硬化工程とで構成されていること
を特徴とする無排気管型平面蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項2】 前記複合ノズルには第一内側ノズルと第
二内側ノズルとが設けられて二重構造とされ、前記排封
工程と封止工程との間に前記封体内に水銀の供給を前記
第二内側ノズルを介して行う水銀供給工程が行われるこ
とを特徴とする請求項1記載の無排気管型平面蛍光ラン
プの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19632194A JP2754338B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 無排気管型平面蛍光ランプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19632194A JP2754338B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 無排気管型平面蛍光ランプの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845428A true JPH0845428A (ja) | 1996-02-16 |
JP2754338B2 JP2754338B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=16355881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19632194A Expired - Lifetime JP2754338B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 無排気管型平面蛍光ランプの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754338B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006058517A1 (de) * | 2004-12-01 | 2006-06-08 | Elino Industrie-Ofenbau Carl Hanf Gmbh & Co.Kg | Verfahren und vorrichtung zum herstellen von einheiten zur fertigung von flachbildschirmen u. dgl . und einrichtung zum evakuieren/befüllen des zwischenraumes von derartigen einheiten |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP19632194A patent/JP2754338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006058517A1 (de) * | 2004-12-01 | 2006-06-08 | Elino Industrie-Ofenbau Carl Hanf Gmbh & Co.Kg | Verfahren und vorrichtung zum herstellen von einheiten zur fertigung von flachbildschirmen u. dgl . und einrichtung zum evakuieren/befüllen des zwischenraumes von derartigen einheiten |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2754338B2 (ja) | 1998-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6827623B2 (en) | Manufacturing method of plasma display panels | |
US6113450A (en) | Seal material frit frame for flat panel displays | |
KR100525500B1 (ko) | 박형 컴퓨터 디스플레이의 저온 유리 프릿 밀봉 | |
JP3554432B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP2002117777A (ja) | ガス放電パネルおよびガス放電パネルの製造方法 | |
KR100406840B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 제조 장치와 그 제조 방법 | |
JPH0845428A (ja) | 無排気管型平面蛍光ランプの製造方法 | |
KR100447130B1 (ko) | 전계 방출 표시소자의 캡 실링방법 및 그의 제조방법 | |
WO2005086198A1 (en) | Method and apparatus for sealing and exhausting flat fluorescent lamp and the lamp made by the method | |
JP4440521B2 (ja) | ガス放電パネルの製造方法及びガス放電パネル用封着装置 | |
JP3841172B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
US7140939B2 (en) | Method of manufacturing display panel | |
JP2001015026A (ja) | ガス放電パネルの製造方法及びガス放電パネル用封着装置 | |
KR100603271B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 플라즈마 방전가스 주입방법 | |
KR100575131B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 제조 방법 | |
JPH08160434A (ja) | 液晶パネル封止装置 | |
KR100599412B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 제조 방법 | |
KR100552619B1 (ko) | 진공상태에서 봉착이 가능한 글라스 프릿 및 이를 이용한평판 디스플레이 장치의 제조방법 | |
JP4579487B2 (ja) | ガス放電パネルの製造方法 | |
US20110279030A1 (en) | Plasma display panel and manufacturing method thereof | |
KR100630262B1 (ko) | 오링을 이용한 평판 디스플레이 장치의 진공 봉착 방법 및이 방법에 의해 제조된 디스플레이 장치 | |
KR200351390Y1 (ko) | 평판형 형광램프의 봉착 및 배기 장치 | |
JPH04342940A (ja) | 真空外囲器 | |
KR100694494B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법 | |
JPH1031957A (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |