JPH0845263A - ディスクドライブ装置 - Google Patents
ディスクドライブ装置Info
- Publication number
- JPH0845263A JPH0845263A JP6178372A JP17837294A JPH0845263A JP H0845263 A JPH0845263 A JP H0845263A JP 6178372 A JP6178372 A JP 6178372A JP 17837294 A JP17837294 A JP 17837294A JP H0845263 A JPH0845263 A JP H0845263A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk drive
- container
- drive
- cover
- moisture absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/14—Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
- G11B33/1446—Reducing contamination, e.g. by dust, debris
- G11B33/1453—Reducing contamination, e.g. by dust, debris by moisture
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度低下に伴う容器内の湿度上昇を抑制し
て、信頼性を向上する。 【構成】 上面が開放された箱状に形成された容器本体
12内にディスク16が収容される。ディスク16との
間で情報の書き込み及び読み出しをする磁気ヘッド18
が、駆動機構20に支持される。容器本体12の上部に
カバー14が複数本のねじ22によって固定され、ドラ
イブ10内を密閉に近い状態にする。容器本体12とカ
バー14との間に、ステンレス鋼製の繊維を織って形成
された布地24Aを折り畳んで小さくされた形の吸湿体
24が配置される。カバー14の下面と容器本体12の
底面との間に挟持されて、この吸湿体24がドライブ1
0内に固定される。
て、信頼性を向上する。 【構成】 上面が開放された箱状に形成された容器本体
12内にディスク16が収容される。ディスク16との
間で情報の書き込み及び読み出しをする磁気ヘッド18
が、駆動機構20に支持される。容器本体12の上部に
カバー14が複数本のねじ22によって固定され、ドラ
イブ10内を密閉に近い状態にする。容器本体12とカ
バー14との間に、ステンレス鋼製の繊維を織って形成
された布地24Aを折り畳んで小さくされた形の吸湿体
24が配置される。カバー14の下面と容器本体12の
底面との間に挟持されて、この吸湿体24がドライブ1
0内に固定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶媒体とされるディ
スクへの湿度の影響を低減したディスクドライブ装置に
関し、例えば2.5あるいは3.5インチハードディス
クドライブ等の小型ハードディスクドライブに好適なも
のである。
スクへの湿度の影響を低減したディスクドライブ装置に
関し、例えば2.5あるいは3.5インチハードディス
クドライブ等の小型ハードディスクドライブに好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータルームに設置される大型ハ
ードディスクドライブと異なり、2.5あるいは3.5
インチハードディスクドライブ等の小型ハードディスク
ドライブは、一般に個人用としても用いられ、広範な温
度、湿度等の環境に対応することが必要とされている。
ードディスクドライブと異なり、2.5あるいは3.5
インチハードディスクドライブ等の小型ハードディスク
ドライブは、一般に個人用としても用いられ、広範な温
度、湿度等の環境に対応することが必要とされている。
【0003】ここで高湿度が、ハードディスクドライブ
装置に及ぼす影響として、例えば、局部的な結露の発生
によるヘッドとディスクとの吸着、あるいは、金属腐食
の加速等が考えられる。この結果、ディスク上のデータ
が適正に読み取れない虞が生じることになる。
装置に及ぼす影響として、例えば、局部的な結露の発生
によるヘッドとディスクとの吸着、あるいは、金属腐食
の加速等が考えられる。この結果、ディスク上のデータ
が適正に読み取れない虞が生じることになる。
【0004】従って、小型ハードディスクドライブの信
頼性を維持するためには、ハードディスクドライブ内の
湿度を低く保つことが、非常に重要となる。
頼性を維持するためには、ハードディスクドライブ内の
湿度を低く保つことが、非常に重要となる。
【0005】外部からハードディスクドライブ内への水
蒸気の侵入は、水蒸気の透過率の小さいシール材料や、
拡散抵抗の大きい呼吸フィルタ等である程度防止でき
る。従って、高湿度の環境に置かれても、外部の環境か
らの水蒸気の侵入が抑制されて、ハードディスクドライ
ブ内は高湿度になり難くなっている。
蒸気の侵入は、水蒸気の透過率の小さいシール材料や、
拡散抵抗の大きい呼吸フィルタ等である程度防止でき
る。従って、高湿度の環境に置かれても、外部の環境か
らの水蒸気の侵入が抑制されて、ハードディスクドライ
ブ内は高湿度になり難くなっている。
【0006】ここで、次に問題となるのが、周囲環境の
温度が急激に低下した場合である。この場合、ハードデ
ィスクドライブ内に密閉された空気の相対湿度は上昇す
る。この湿度上昇の防止策として、従来より、ハードデ
ィスクドライブ内に乾燥剤を組み込んで、ハードディス
クドライブ内の水蒸気を低減していた。しかし、乾燥剤
は、急激な湿度変化に対する速応性が悪く、寿命も短い
などの欠点を有していた。
温度が急激に低下した場合である。この場合、ハードデ
ィスクドライブ内に密閉された空気の相対湿度は上昇す
る。この湿度上昇の防止策として、従来より、ハードデ
ィスクドライブ内に乾燥剤を組み込んで、ハードディス
クドライブ内の水蒸気を低減していた。しかし、乾燥剤
は、急激な湿度変化に対する速応性が悪く、寿命も短い
などの欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、温度低下に伴う容器内の湿度上昇を抑制して、信
頼性を向上させたディスクドライブ装置を提供すること
を目的とする。
慮し、温度低下に伴う容器内の湿度上昇を抑制して、信
頼性を向上させたディスクドライブ装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1によるディスク
ドライブ装置は、記憶媒体とされるディスクが内蔵され
たディスクドライブ装置であって、内部を外気とほぼ遮
断した状態で前記ディスクを収容する容器と、金属繊維
によって形成されて前記容器内に組み込まれた吸湿用構
成体と、を有することを特徴とする。
ドライブ装置は、記憶媒体とされるディスクが内蔵され
たディスクドライブ装置であって、内部を外気とほぼ遮
断した状態で前記ディスクを収容する容器と、金属繊維
によって形成されて前記容器内に組み込まれた吸湿用構
成体と、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2によるディスクドライブ装置は、
請求項1記載のディスクドライブ装置において、前記金
属繊維がステンレス鋼製の繊維であることを特徴とす
る。
請求項1記載のディスクドライブ装置において、前記金
属繊維がステンレス鋼製の繊維であることを特徴とす
る。
【0010】請求項3によるディスクドライブ装置は、
請求項1記載のディスクドライブ装置において、前記吸
湿用構成体が折り畳まれたプリーツ形状を有して容器内
に配置されたことを特徴とする。
請求項1記載のディスクドライブ装置において、前記吸
湿用構成体が折り畳まれたプリーツ形状を有して容器内
に配置されたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に係るディスクドライブ装置の作用を
以下に説明する。
以下に説明する。
【0012】内部を外気とほぼ遮断した状態で容器がデ
ィスクを収容し、さらに金属繊維によって形成された吸
湿用構成体がこの容器に組み込まれている。
ィスクを収容し、さらに金属繊維によって形成された吸
湿用構成体がこの容器に組み込まれている。
【0013】従って、周囲環境の温度が急激に低下した
場合、一般に熱伝導率の高い金属繊維を織って形成され
た吸湿用構成体の温度が、容器の温度変化にいち早く追
従して、吸湿用構成体の温度が低下する。この為、容器
により冷やされて冷たくなった金属繊維の表面に結露と
同様に水蒸気が吸着され、容器内の水蒸気を吸収する。
場合、一般に熱伝導率の高い金属繊維を織って形成され
た吸湿用構成体の温度が、容器の温度変化にいち早く追
従して、吸湿用構成体の温度が低下する。この為、容器
により冷やされて冷たくなった金属繊維の表面に結露と
同様に水蒸気が吸着され、容器内の水蒸気を吸収する。
【0014】この結果、温度の急激な低下に伴う容器内
の湿度上昇を抑制でき、ディスクドライブ装置の信頼性
を向上することができる。
の湿度上昇を抑制でき、ディスクドライブ装置の信頼性
を向上することができる。
【0015】請求項2に係るディスクドライブ装置の作
用を以下に説明する。本請求項によれば、請求項1と同
様な作用を奏するだけでなく、金属繊維がステンレス鋼
製の繊維である為、熱伝導率が高くて錆びにくい吸湿用
構成体を得ることができ、錆による悪影響を防止して、
より一層ディスクドライブ装置の信頼性を向上すること
ができる。
用を以下に説明する。本請求項によれば、請求項1と同
様な作用を奏するだけでなく、金属繊維がステンレス鋼
製の繊維である為、熱伝導率が高くて錆びにくい吸湿用
構成体を得ることができ、錆による悪影響を防止して、
より一層ディスクドライブ装置の信頼性を向上すること
ができる。
【0016】請求項3に係るディスクドライブ装置の作
用を以下に説明する。本請求項によれば、請求項1と同
様な作用を奏するだけでなく、吸湿用構成体が折り畳ま
れたプリーツ形状で容器内に組み込まれているので、よ
り小さな空間に大きな表面積を有する吸湿用構成体を設
置することができるようになる。従って、吸湿用構成体
の表面積を容易に大きくすることが可能となるため、よ
り一層容器内の湿度上昇を抑制でき、ディスクドライブ
装置の信頼性を向上することができる。
用を以下に説明する。本請求項によれば、請求項1と同
様な作用を奏するだけでなく、吸湿用構成体が折り畳ま
れたプリーツ形状で容器内に組み込まれているので、よ
り小さな空間に大きな表面積を有する吸湿用構成体を設
置することができるようになる。従って、吸湿用構成体
の表面積を容易に大きくすることが可能となるため、よ
り一層容器内の湿度上昇を抑制でき、ディスクドライブ
装置の信頼性を向上することができる。
【0017】
【実施例】本発明に係るディスクドライブ装置の一実施
例を3.5インチハードディスクドライブに採用したも
のを図1及び図2に基づき説明する。
例を3.5インチハードディスクドライブに採用したも
のを図1及び図2に基づき説明する。
【0018】図1に示すように、3.5インチハードデ
ィスクドライブ(以下単にドライブという)10の外枠
であって上面が開放された箱状に形成された容器本体1
2内には、図示しないモータにより駆動回転され得るデ
ィスク16が例えば4枚収容されている。そして、これ
らディスク16は、アルミニウム製の基板の表面に磁性
膜を設けて記憶媒体とされている。さらに、このディス
ク16との間で情報の書き込み及び読み出しをする磁気
ヘッド18が、磁気ヘッド18をディスク16表面上で
移動するための駆動機構20に支持されている。
ィスクドライブ(以下単にドライブという)10の外枠
であって上面が開放された箱状に形成された容器本体1
2内には、図示しないモータにより駆動回転され得るデ
ィスク16が例えば4枚収容されている。そして、これ
らディスク16は、アルミニウム製の基板の表面に磁性
膜を設けて記憶媒体とされている。さらに、このディス
ク16との間で情報の書き込み及び読み出しをする磁気
ヘッド18が、磁気ヘッド18をディスク16表面上で
移動するための駆動機構20に支持されている。
【0019】また、容器本体12の上部には、容器本体
12の開放された上面を塞ぐカバー14が、複数本のね
じ22によるねじ止めによって固定され、ドライブ10
内を密閉に近い状態にしている。
12の開放された上面を塞ぐカバー14が、複数本のね
じ22によるねじ止めによって固定され、ドライブ10
内を密閉に近い状態にしている。
【0020】そして、このように内部を外気をほぼ遮断
した状態でディスク16が収容される容器を構成するこ
とになるこれら容器本体12及びカバー14は、それぞ
れアルミニウム或いはアルミニウム合金等の金属により
構成されている。
した状態でディスク16が収容される容器を構成するこ
とになるこれら容器本体12及びカバー14は、それぞ
れアルミニウム或いはアルミニウム合金等の金属により
構成されている。
【0021】一方、これら容器本体12とカバー14と
の間には、熱伝導率が高い金属繊維であるステンレス鋼
製の繊維を織って形成された布地24Aを折り畳んだ吸
湿用構成体24が、配置されている。そして、この布地
24Aの上側のカバー14と対向して当接する部分に
は、布地24Aの一端が折り曲げられて配置されてい
る。ここで吸湿用構成体24となる布地24Aは、例え
ば繊維径12μm 、目付1000g/m2の布地を用いる
ことにする。
の間には、熱伝導率が高い金属繊維であるステンレス鋼
製の繊維を織って形成された布地24Aを折り畳んだ吸
湿用構成体24が、配置されている。そして、この布地
24Aの上側のカバー14と対向して当接する部分に
は、布地24Aの一端が折り曲げられて配置されてい
る。ここで吸湿用構成体24となる布地24Aは、例え
ば繊維径12μm 、目付1000g/m2の布地を用いる
ことにする。
【0022】以上より、カバー14の下面と容器本体1
2の底面との間に挟持されてこの吸湿用構成体24がド
ライブ10内に固定されることになる。
2の底面との間に挟持されてこの吸湿用構成体24がド
ライブ10内に固定されることになる。
【0023】尚、このような吸湿用構成体24を用いた
のは小さな体積で大きな表面積を得るためである。
のは小さな体積で大きな表面積を得るためである。
【0024】つまり、上記のような繊維径12μm 、目
付1000g/m2の布地を用いた時、吸湿用構成体24
を構成する布地24Aの面積1cm2 当たりの繊維の表面
積は、約4400mm2 と大きなものとなる。これは、容
器本体12及びカバー14の内のり面積及び4枚分のデ
ィスク16の表面積を合わせたドライブ10内の表面積
の約1/20の値となる。
付1000g/m2の布地を用いた時、吸湿用構成体24
を構成する布地24Aの面積1cm2 当たりの繊維の表面
積は、約4400mm2 と大きなものとなる。これは、容
器本体12及びカバー14の内のり面積及び4枚分のデ
ィスク16の表面積を合わせたドライブ10内の表面積
の約1/20の値となる。
【0025】さらに、このカバー14の下面側には、空
気のみ通過させる呼吸フィルタ30が配置されていて、
カバー14に穿設された貫通孔32を介してドライブ1
0の内外に空気を流通させるが、ごみや水蒸気は、呼吸
フィルタ30によりドライブ10内に侵入しないように
されている。
気のみ通過させる呼吸フィルタ30が配置されていて、
カバー14に穿設された貫通孔32を介してドライブ1
0の内外に空気を流通させるが、ごみや水蒸気は、呼吸
フィルタ30によりドライブ10内に侵入しないように
されている。
【0026】ここで、密閉或いは密閉に近い状態の容器
内の気体の温度が急激に低下した場合、容器内の相対湿
度が上昇することはよく知られている。しかし、この上
昇の割合は、理論的な湿度の上昇の割合より小さく、容
器内の空間の体積と容器の内壁面等による表面積との間
の比の相違によって変化する。
内の気体の温度が急激に低下した場合、容器内の相対湿
度が上昇することはよく知られている。しかし、この上
昇の割合は、理論的な湿度の上昇の割合より小さく、容
器内の空間の体積と容器の内壁面等による表面積との間
の比の相違によって変化する。
【0027】この関係をアルミニウム製の容器を用いて
確認した試験データを図2に表す。つまり、図2に示す
ように時間の経過に従って、環境温度を約30°Cから
約3°C程度に低下させた場合、それぞれ相対湿度は、
約40%前後からそれぞれ上昇する。但し、単位表面積
である1cm2 当たりの体積(単位:cm3 )の値を表
すパラメータPを相違させると、パラメータPの値が小
さくなるに従って、相対湿度の上昇が抑制される傾向が
表れる。
確認した試験データを図2に表す。つまり、図2に示す
ように時間の経過に従って、環境温度を約30°Cから
約3°C程度に低下させた場合、それぞれ相対湿度は、
約40%前後からそれぞれ上昇する。但し、単位表面積
である1cm2 当たりの体積(単位:cm3 )の値を表
すパラメータPを相違させると、パラメータPの値が小
さくなるに従って、相対湿度の上昇が抑制される傾向が
表れる。
【0028】これは、容器の内壁面等へ分子レベルで水
蒸気が吸着を起こす為である。従って、容器内の体積を
一定とした場合、内部の表面積が大きい方が吸着される
水蒸気量が多くなり、相対湿度の上昇を抑制できること
が推測される。
蒸気が吸着を起こす為である。従って、容器内の体積を
一定とした場合、内部の表面積が大きい方が吸着される
水蒸気量が多くなり、相対湿度の上昇を抑制できること
が推測される。
【0029】尚、ここで図2の横軸は時間の経過を分単
位で表示し、縦軸の下側寄りは温度を表し、縦軸の上側
寄りは相対湿度を表している。
位で表示し、縦軸の下側寄りは温度を表し、縦軸の上側
寄りは相対湿度を表している。
【0030】次に、本実施例によるドライブ10の作用
を説明する。ドライブ10内に熱伝導率の高いステンレ
ス鋼製の繊維を織って形成された吸湿用構成体24が組
み込まれているので、周囲環境の環境温度が急激に低下
した場合でも、容器本体12及びカバー14の温度変化
に伴ってこの吸湿用構成体24の温度がいち早く追従
し、吸湿用構成体24の温度が低下する。従って、容器
本体12及びカバー14により冷やされたステンレス鋼
製の繊維の表面に結露と同様に水蒸気が吸着され、ドラ
イブ10内の水蒸気を吸収する。
を説明する。ドライブ10内に熱伝導率の高いステンレ
ス鋼製の繊維を織って形成された吸湿用構成体24が組
み込まれているので、周囲環境の環境温度が急激に低下
した場合でも、容器本体12及びカバー14の温度変化
に伴ってこの吸湿用構成体24の温度がいち早く追従
し、吸湿用構成体24の温度が低下する。従って、容器
本体12及びカバー14により冷やされたステンレス鋼
製の繊維の表面に結露と同様に水蒸気が吸着され、ドラ
イブ10内の水蒸気を吸収する。
【0031】この結果、温度の急激な低下に伴うドライ
ブ10内の湿度上昇を抑制でき、ドライブ10の信頼性
を向上することができる。
ブ10内の湿度上昇を抑制でき、ドライブ10の信頼性
を向上することができる。
【0032】またこの際、金属繊維としてステンレス鋼
製の繊維を採用しているので、熱伝導率が高くて(熱伝
導率、約0.039cal/cm・ sec・°c )錆びにくい吸
湿用構成体24を得ることができ、より一層ドライブ1
0の信頼性を向上することができる。そして、従来より
ドライブ内に使用されているステンレス鋼を繊維状にし
たものを採用したことにより、吸湿用構成体24よりの
ガスやごみの発生等を考慮する必要もなくなる。
製の繊維を採用しているので、熱伝導率が高くて(熱伝
導率、約0.039cal/cm・ sec・°c )錆びにくい吸
湿用構成体24を得ることができ、より一層ドライブ1
0の信頼性を向上することができる。そして、従来より
ドライブ内に使用されているステンレス鋼を繊維状にし
たものを採用したことにより、吸湿用構成体24よりの
ガスやごみの発生等を考慮する必要もなくなる。
【0033】さらに、図1に示すように、吸湿用構成体
24が折り畳まれたプリーツ形状でドライブ10内に組
み込まれているので、より小さな空間に大きな表面積を
有する吸湿用構成体24を設置することができるように
なる。従って、容易に表面積の大きな吸湿用構成体24
を用いることができるため、より一層ドライブ10内の
湿度上昇を抑制でき、ドライブ10の信頼性を向上する
ことができる。
24が折り畳まれたプリーツ形状でドライブ10内に組
み込まれているので、より小さな空間に大きな表面積を
有する吸湿用構成体24を設置することができるように
なる。従って、容易に表面積の大きな吸湿用構成体24
を用いることができるため、より一層ドライブ10内の
湿度上昇を抑制でき、ドライブ10の信頼性を向上する
ことができる。
【0034】尚、上記実施例において、容器本体12及
びカバー14に対する接触面積を増やして吸湿用構成体
24への熱の伝達を良くする為、容器本体12とカバー
14との間に挟んで吸湿用構成体24をドライブ10内
に固定したが、この替わりに、接着剤やスポット溶接等
の溶接によりドライブ10内に固着してもよい。
びカバー14に対する接触面積を増やして吸湿用構成体
24への熱の伝達を良くする為、容器本体12とカバー
14との間に挟んで吸湿用構成体24をドライブ10内
に固定したが、この替わりに、接着剤やスポット溶接等
の溶接によりドライブ10内に固着してもよい。
【0035】また、吸湿用構成体24をプリーツ加工し
て折り畳んだが、折り畳まずに例えばカバー14の下面
側に広げた状態で貼り付けてもよい。
て折り畳んだが、折り畳まずに例えばカバー14の下面
側に広げた状態で貼り付けてもよい。
【0036】さらに、上記実施例で用いられる吸湿用構
成体24の素材として、ステンレス鋼製の繊維を用いた
が、具体的には、SUS316L、SUS304により
構成される繊維(日本精線株式会社の登録商標「ナスロ
ン」等)が考えられる。但し、本発明の金属繊維は、ス
テンレス鋼製の繊維に限られず、例えは黄銅、鋼等によ
り構成される繊維であってもよく、繊維径や目付も実施
例に限定されない。
成体24の素材として、ステンレス鋼製の繊維を用いた
が、具体的には、SUS316L、SUS304により
構成される繊維(日本精線株式会社の登録商標「ナスロ
ン」等)が考えられる。但し、本発明の金属繊維は、ス
テンレス鋼製の繊維に限られず、例えは黄銅、鋼等によ
り構成される繊維であってもよく、繊維径や目付も実施
例に限定されない。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るディスクドライブ装置は上
記構成としたので、温度低下に伴う容器内の湿度上昇を
抑制して、信頼性を向上することができるという優れた
効果を有する。
記構成としたので、温度低下に伴う容器内の湿度上昇を
抑制して、信頼性を向上することができるという優れた
効果を有する。
【図1】本発明に係るディスクドライブ装置の一実施例
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図2】本発明に係るディスクドライブ装置の一実施例
の根拠となる温度変化に伴う湿度変化のデータを表すグ
ラフを示す図である。
の根拠となる温度変化に伴う湿度変化のデータを表すグ
ラフを示す図である。
10 3.5インチハードディスクドライブ 12 容器本体 14 カバー 16 ディスク 24 吸湿用構成体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 佳直 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 安藤 啓明 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 記憶媒体とされるディスクが内蔵された
ディスクドライブ装置であって、 内部を外気とほぼ遮断した状態で前記ディスクを収容す
る容器と、金属繊維によって形成されて前記容器内に組
み込まれた吸湿用構成体と、を有することを特徴とする
ディスクドライブ装置。 - 【請求項2】 前記金属繊維がステンレス鋼製の繊維で
ある請求項1記載のディスクドライブ装置。 - 【請求項3】 前記吸湿用構成体が折り畳まれたプリー
ツ形状を有して容器内に配置された請求項1記載のディ
スクドライブ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6178372A JP2601999B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | ディスクドライブ装置 |
US08/504,133 US5734521A (en) | 1994-07-29 | 1995-07-19 | Moisture-absorbent element for disk drives |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6178372A JP2601999B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | ディスクドライブ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845263A true JPH0845263A (ja) | 1996-02-16 |
JP2601999B2 JP2601999B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=16047344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6178372A Expired - Lifetime JP2601999B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | ディスクドライブ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5734521A (ja) |
JP (1) | JP2601999B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7630169B2 (en) | 2004-09-10 | 2009-12-08 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Moisture absorbing mechanism and magnetic disk drive |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0844903A1 (en) * | 1995-06-20 | 1998-06-03 | Donaldson Company, Inc. | Filter and method for making a filter |
KR100217744B1 (ko) * | 1996-05-15 | 1999-09-01 | 윤종용 | 내부부품의 결로방지기능을 갖는 하드 디스크 드라이브 |
US6010557A (en) * | 1997-12-05 | 2000-01-04 | Seagate Technology, Inc. | Apparatus system and method for reducing contamination at the head-disc interface in a hard disc drive casing |
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