JPH084518B2 - モノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイブリド−マの無血清培養法 - Google Patents

モノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイブリド−マの無血清培養法

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JPH084518B2
JPH084518B2 JP61202753A JP20275386A JPH084518B2 JP H084518 B2 JPH084518 B2 JP H084518B2 JP 61202753 A JP61202753 A JP 61202753A JP 20275386 A JP20275386 A JP 20275386A JP H084518 B2 JPH084518 B2 JP H084518B2
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秀昭 萩原
康幸 青塚
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、モノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイブ
リドーマの無血清培養法に関し、とくに該ハイブリドー
マ(融合細胞)もしくは該ハイブリドーマの融合パート
ナーであるヒトBリンパ芽球細胞の無血消培養物であつ
て且つ該ハイブリドーマの増殖促進能を示すのに適切な
培養時期の培養物の適量を、例えば適切な培養時期の培
養上清の適量を、添加含有させた無血清培地において、
該ハイブリドーマを培養することによつて、改善された
細胞増殖の増大或は細胞増殖の増大及び抗体生産量の増
大を達成できるモノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイ
ブリドーマの無血清培養法に関する。
更に詳しくは、本発明は、自己増殖能を有するが抗体
生産能を実質的に欠如するヒトBリンパ芽球細胞株の無
血清培養物もしくは該細胞株を融合パートナーとするヒ
ト癌患者由来のヒトB細胞とのモノクロナル抗体生産性
ヒト/ヒトハイブリドーマの無血清培養物であつて、そ
の培養開始後、加速期前から対数増殖期初期にいたる培
養物の適量を添加含有させた無血清培地において、上記
モノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイブリドーマを培
養することを特徴とするヒト/ヒトハイブリドーマの無
血清培養法に関する。
従来、細胞培養に際して、細胞培養物たとえば培養上
清の一部を次の培養に用いる培地に添加して培養を行な
う態様について、いくつかの報告が知られている。
例えば、Growth and Differentiation of Cells in D
efined Environment、P.281−284、Kodansha/Springer
−Verlag(1985)には、ヒト肝癌株化細胞HepG2及びPLC
/PRF/5を無血清培地WAJC101(MCDB107培地中に痕跡量の
他成分を含有するMEM培地)に於て培養する際には、該
培地にウシ脳下垂体抽出物を含有させないと培養できな
いが、この抽出物含有培地で該株化細胞を培養した培養
物の培養上清の一部を添加した該無血清培地を用いる
と、ウシ脳下垂体抽出物を更に添加含有させなくても培
養可能であつたことが報告されている。
しかしながら、この報告には、ヒト/ヒトハイブリド
ーマの培養に関しては全く言及されていないし、示唆も
されていない。更に、該株化細胞の増殖や抗体生産との
関連については、全然、言及されていない。
又、Nature、310、145−147(1984)には、牛血清ア
ルブミン含有無血清培地中でヒトBリンパ芽球細胞LCL
RMを培養した無血清培養物の上清33%を添加した無血清
培地(牛血清アルブミン含有)において、該ヒトB細胞
LCLRMを37℃で72時間培養すると、トリチウムチミジン
の吸収によつて検知されるDNA合成の促進がみられたこ
とが報告されている。
しかしながら、この報告にも、ヒト/ヒトハイブリド
ーマの培養に関しては、何等、記載も示唆もされていな
い。更に、DNA合成の促進について言及しているだけ
で、該芽球細胞LCLRMの増殖や状体生産との関連につい
ては全く記載も示唆もしていない。
従来、多数の動物細胞培養基礎培地(血清や血清アル
ブミン成分の如き血清成分を含有しない培地)が知られ
ており、約50種類に及ぶ基礎培地が市場で入手可能であ
る。そして、動物細胞の培養に際しては、細胞の実用に
供し得る生育、増殖能を維持するために、これらの基礎
培地に例えば仔牛血清、ヒト血清などの如き血清や血清
から分離された血清アルブミンやその複合体などの血清
成分を、たとえば約5〜約10%(vol/vol−培地)程度
配合して完全培地となして使用するのが普通である。
一方、血清は挾雑脂質、高密度リポ脂質(HDL)、低
密度リポ脂質(LDL)などの挾雑因子を含有し、これら
の不都合な異種因子の混入を回避することができない。
更に血清アルブミンやその複合体の場合にも精製が煩雑
である上に、注意深い精製を行つても、血清由来の不都
合な異種因子の混入を完全に回避することは至難であ
る。このため、例えば診断、予防、治療などの医薬用途
に有用なバイオ製品の製造に際して、不都合な異種因子
の混入から解放された高純度の有用物質を容易な操作を
もつて且つ高品質で製造することができなくなる等々の
技術的トラブルを生ずる。
このようなトラブルを回避するために、本発明者等の
一人によつて血清や血清から分離された血清アルブミン
やその複合体などの血清成分の配合を必要としない真正
のヒト/ヒトハイブリドーマ培養用無血清培地が開発さ
れた(特願昭60−192145)。
本発明者らは、モノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハ
イブリドーマの培養にとくに望まれる無血清培地及び無
血清培養法について、更に研究を行つてきた。
その結果、自己増殖能を有するが抗体生産能を実質的
に欠如するヒトBリンパ芽球細胞株の無血清培養物もし
くは該細胞株を融合パートナーとするヒト癌患者由来の
ヒトB細胞とのモノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイ
ブリドーマの無血清培養物であつて、その培養開始後、
加速期前から対数増殖期初期にいたる培養物の適量を添
加含有させた無血清培地において、該モノクロナル抗体
生産性ヒト/ヒトハイブリドーマを培養することによつ
て、細胞増殖の増大或は細胞増殖の増大及び抗体生産量
の増大が達成できることを発見した。
従つて、本発明の目的は改善された細胞増殖増大、更
には抗体生産増大を達成できるモノクロナル抗体生産性
ヒト/ヒトハイブリドーマの無血清培養法を提供するに
ある。
本発明においては、(イ)自己増殖能を有するが抗体
生産能を実質的に欠如するヒトBリンパ芽球細胞株の無
血清培養物、もしくは(ロ)該細胞株を融合パートナー
とするヒト癌患者由来のヒトB細胞、たとえば該患者の
癌組織周辺のリンパ部から採取されたヒトB細胞、との
モノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイブリドーマの無
血清培養物の適量を添加含有させた無血清培地を使用す
る。
その際、無血清培地に添加含有させる上記(イ)もし
くは(ロ)の無血清培養物としては、培養開始後、加速
期前から対数増殖期初期にいたる培養物が利用される。
培養物は、その一部をそのまま利用することもできる
が、培養物上清液相、さらにはその精製液相などの形で
利用するのが好ましく、例えば、遠心、塩析、濃縮、透
析、ゲル過クロマトグラフイー、イオン交換クロマト
グラフイー、電気泳動法など、それ自体公知の手法を単
独で、もしくは適宜に組みあわせて処理した培養物液相
成分を利用することができる。
本発明の無血清培養法において、モノクロナル抗体生
産性ヒト/ヒトハイブリドーマの培養に用いる無血清培
地に添加含有させる上記(イ)もしくは(ロ)の無血清
培養物の利用時期には制約があり、培養開始後、加速期
前の適当な時期たとえば誘導期中期から対数増殖期初期
にいたる培養物が利用できる。
なお、本発明において、誘導期、加速期、対数増殖期
と称するのは、上記(イ)におけるヒトBリンパ芽球細
胞株もしくは上記(ロ)におけるヒト/ヒトハイブリド
ーマを無血清培地に接種培養したとき、細胞分裂がおこ
るまでの期間を誘導期、次いで細胞分裂がしだいに早く
なる期間を加速期、さらに細胞分裂が早くなつて細胞集
団の細胞数の対数が時間に対して直線的に増加する期間
を対数増殖期(対数期ともいう)を呼称する。対数増殖
期を経過すると減速期、増殖が停止した定常期を経て、
さらに生細胞数が減少する死滅期に至る。
このような細胞の増殖曲線は、使用する上記(イ)に
おけるヒトBリンパ芽球細胞株もしくは上記(ロ)にお
けるヒト/ヒトハイブリドーマの種類、それらを培養す
る無血清培地の種類、培養条件などによつても変化し得
るが、使用する細胞の種類、その培養に用いる無血清培
地の種類、その培養条件などに応じて、予め実験的に容
易に、適切な培養時間を選択設定しておくことができ
る。多くの場合、加速期前後から対数増殖期初期にいた
る培養時間の採用が好ましく例示できる。
更に、本発明方法の実施に際しては、無血清培地に添
加含有させる上記(イ)もしくは(ロ)の無血清培養
物、たとえば、培養物上清液相の使用量も適宜に選択さ
れる。その使用量は、上記(イ)もしくは(ロ)におけ
る細胞の種類、その培養に用いる無血清培地の種類、そ
の培養条件などによつても変化し得るが、使用するそれ
らの種類、条件などに応じて適当な添加量を予め実験的
に容易に選択設定しておくことができる。一般には、本
発明方法に従つてモノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハ
イブリドーマを培養するのに用いる無血清培地の重量に
基いて約1〜約50重量%、多くの場合、約5〜約45重量
%程度、更には約10〜約40重量%程度の範囲を例示でき
る。このような例示範囲において、上述したように、実
施条件に応じて、予め実験的に好適添加量を選択利用す
るのがよい。
本発明方法において、前記(イ)における自己増殖能
を有するが抗体生産能を実質的に欠如するヒトBリンパ
芽球細胞株および前記(ロ)における上記細胞株を融合
パートナーとするヒト癌患者由来のヒトB細胞とのモノ
クロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイブリドーマにとくべ
つな制約はないが、上記(イ)のヒトBリンパ芽球細胞
株の例としては、同一出願人の出願に係わる特願昭60−
293595号に詳しく開示されているHIH/TO1〔微工研寄託
受託拒否通知書、通知番号:60微寄文第1198号〕、更にU
C729−6〔ATCC CRL 8061;微工研寄託受託拒否通知書、
通知番号:57微寄文第664号〕などを例示できる。又更
に、NC−37〔ATCC CCL214〕、IM−9〔ATCC CCL159〕、
CCRF−SB〔ATCC CCL120〕、WI−LCL2〔微工研寄託受託
拒否通知書、通知番号:60微寄文第1621号〕などの公知
株化細胞を、それ自体公知の手法を利用してクローニン
グして得られる抗体生産能を実質的に欠如するサブクロ
ーンなどを例示することができる。
更に、上記例示の如き株化細胞もしくはそのサブクロ
ーンをそれ自体公知の手法により公知変異剤で処理した
抗体生産能を実質的に欠如するヒトBリンパ芽球細胞株
も利用することができる。このような公知変異剤の例と
しては、MNMG(N−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロ
ソグアニジン)、EMS(メチルスルホン酸エチル)、AAB
(4−アミノアゾベンゼン)、AAF(2−アセチルアミ
ノフルオレン)、AF−2(2−フリル)−3−(5−ニ
トロ−2−フリル)アクリルアミド)、BPox(ベンゾピ
レンオキシド)、BZD(ベンチジン)、DAB(N,N′−ジ
メチルアミノアゾベンゼン)、DAN(ジアミンアニソー
ル)、DBA(ジベンズアントラセン)、DBE(ジブロモエ
タン)、DBP(ジブロモクロロプロパン)、DMN(ジメチ
ルニトロサミン)、ENNG(N−エチル−N′−ニトロ−
N−ニトロソグアニジン)、ENU(エチルニトロソウレ
ア)、HFA(N−ハイドロオキシ−2−アセチル−アミ
ノフルオレン)、3MCA(3−メチルコランスレン)、MM
S(メチルスルホン酸メチル)、2NA(2−ナフチルアミ
ン)、NAAAF(N−アセトオキシアセチルアミノフルオ
レン)、NBA(N−ニトロソジブチルアミン)、4NQO
(4−ニトロキノリン−1−オキシド)、OAT(o−ア
ミノアゾトルエン)、PI(プロピレンイミン)、TCE
(トリクロロエチレン)、TDS(トルエンジアミノスル
フエイト)、TOX(トキサフエン)、VC(ビニルクロラ
イド)などの公知変異剤を例示することができる。
更に、上記(イ)の自己増殖能を有するが抗体生産能
を実質的に欠如するヒトBリンパ芽球細胞株を融合パー
トナーとする前記(ロ)の該ヒトBリンパ芽球細胞株と
ヒト癌患者由来のヒトB細胞とのモノクロナル抗体生産
性ヒト/ヒトハイブリドーマの例としては、たとえば、
ヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH5〔微工研寄託受託
拒否通知番号、57微寄文第637号;ヒト/ヒトハイブリ
ドーマCLNH5、ATCC HB8206〕、ヒト/ヒトハイブリドー
マCLN/SUZH11〔微工研寄託受託拒否通知番号、57微寄文
第638号:ヒト/ヒトハイブリドーマCLNH11、ATCC HB83
07〕、TOS/H8〔微工研寄託受託拒否通番号、61微寄文第
844号〕、TOS/G5〔微工研寄託受託拒否通知番号、61微
寄文第1196号〕、SLNF10〔微工研寄託受託拒否通知番
号、60微寄文第1197号〕、CoLNE10〔微工研寄託受託拒
否通知番号、61微寄文第794号〕などを例示することが
できる。
本発明において、前記(イ)もしくは(ロ)の無血清
培養物、それら培養物の適量を添加含有させて本発明無
血清培養法を行なうのに用いる無血清培地としては、例
えば、 (1)動物細胞培養基礎培地、 (2)インシユリン及びトランスフエリンより成る群か
ら選ばれた成長因子の少なくとも一種 (3)エタノールアミン、 (4)メルカプトエタノール及び (5)亜セレン酸塩(たとえばNa塩、K塩) を含有してなる動物細胞培養完全培地であつて、更に (6)約1000mg/l−完全培地を越え、 約4500mg/l−完全培地以下の高濃度量のL−アルギニ
ン を含有する無血清培地、該(6)のL−アルギニンの他
に、或は該(6)のL−アルギニンの代りに、血清アル
ブミンの適量たとえば約0.1〜約1mg/ml−完全培地を含
有する無血清培地を例示できる。また、(2)〜(5)
成分の配合量は適宜に選択変更でき、たとえば培養目的
や培養するヒト/ヒト・ハイブリドーマなどによつて、
実験的に容易に好ましい配合量を選択設定できるが、例
えば、約2〜約50mg/l−完全培地の(2)成分、約10-8
モル〜約10-4モル/l−完全培地の(3)成分、約10-8
ル〜約10-4モル/l−完全培地の(4)成分及び約10-11
モル〜約10-7モル/l−完全培地の(5)成分の如き配合
量を例示することができる。
上記(1)動物細胞培養基礎培地は種々知られてお
り、公知文献(例えば、「細胞培地マニユアル」、第3
版、1984年7月20日講談社サイエンテイフイツク発行)
に従つて調製でき、その多くのものはまた市場で入手可
能であり本発明で利用することができる。
このような基礎培地の例としては、下記の如き公知の
基礎培地及びその公知改質培地を例示することができ
る。
BME培地(Basal Medium Eagle)〔イーグル・エイ
チ,サイエンス(Eagle,H.,Science)、122:501(195
5);イーグル・エイチ,ジヤーナル オブ エクスペ
リメンタルメデイスン(Eagle,H.,J.Exp.Med.),102,37
(1955)及び102,595(1955);イーグル.エイチ,ジ
ヤーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(Eagl
e,H.,J.Biol.Chem.),214,839(1955);イーグル.エ
イチ,エトアール,サイエンス(Eagle,H.,Science),1
23,845(1956);ハンクス・ジエイ・エイチ,ワランス
・アール・イー,プロシーデイング オブ ザ ソサイ
エテイー フオー イクスペリメンタル バイオロジー
アンド メデイスン(Hanks,J.H.,Wallace,R.E.,Pro
c.Soc.Exp.Biol.Med),71,196(1949);ヤマネ・ア
イ,プロシーデイング オブ ザ ソサイエテイー フ
オー イクスペリメンタル バイオロジー アンド メ
デイスン(Yamane,I.,Proc.Soc.Exp.Biol.Med),127,33
5(1968);モートン・エイチ・ジエイ,インビトロ(M
orton,H.J.,InVitro),6,89(1970);イーグル・エイ
チ,プロシーデイング オブ ザ ソサイエテイー フ
オー イクスペリメンタル バイオロジー アンド メ
デイスン(Eagle,H.,Proc.Soc.Exp.Biol.Med),89,362
(1955);等〕、MEM培地(Minimum Essential Mediu
m)〔例えば、イーグル・エイチ,サイエンス(Eagle,
H.,Science),130,432(1959);ストーカー・エム,マ
ツク フアーソン・アイ,バイロロジー(Stoker,M.,Ma
cPherson,I.,Virology),14,359(1961);マツクフア
ーソン・アイ,ストーカー・エム,バイロロジー(MacP
herson,I.,M.,Virology),16,147(1962);ストーカー
・エム,マツクフアーソン・アイ,ネイチヤー(Stoke
r,M.,MacPherson,I.,Stoker,Nature,203,1355(196
4);ダルベツコー・アール,フリーマン・ジー,バイ
ロロジー(Dulbecco,R.,Freeman,G.,Virology),8,396
(1959);スミス・ジエイ・デイー,エトアール,バイ
ロロジー(Smith,J.D.,et al.,Virology),12,185(196
0);スタンナーズ・シー・ピー,エト アール,ネイ
チヤー ニユー バイオロジー(Stanners,C.P.,et a
l.,Nature New Biology),230,52(1971);スタンナー
ズ・シー・ピー,スチユアート・シー,パーソナル コ
ミユニケーシヨン(Stannrs,C.P.,Stewart.C.,Personal
Communication.(1972);等〕、199培地〔モーガン・
ジエイ・エフ,エト アール,ジヤーナル オブ キヤ
ンサー インステイチユート(Morgan,J.F.,et al.,J.N
at.Cancer Inst),16,557(1955);モートン・エイチ
・シエイ,インビトロ(Morton,H.J.,In Vitro),6,89
(1970):等〕、L−15培地(L−15 Medium〔リーボ
ビツツ・エイ,アメリカン(Leibvitz,A.,Amer,J.Hy
g),78,173(1963);等〕、ハム培地(Ham's Medium)
〔ハム・アール・ジー,イクスペリメンタル セル リ
サーチ(Ham,R.G.,Exp.Cell Res),29,515(1963);ハ
ム・アール・ジー,プロシーデイング オブ ナシヨナ
ル アカデミー オブ サイエンス オブ ザ ユナイ
テツド ステート オブ アメリカ(Ham,R.G.,Proc.Na
t.Acad.Sci),53,288(1965):等〕、マツコイ5A培地
〔ノイマン・ −ル・イー,マツコイ・テイー・エー,
プロシーデイング オブ エクスペリメンタル バイオ
ロジー アンド メデイスン(Neuman,R.E.,McCoy.T.
A.,Proc.Exp.Biol.Med),98,303(1958);マツコイ・
テイー・エイ,エトアール,プロシーデイング オブ
エクスペリメンタル バイオロジー アンド メデイス
ン(McCoy.T.A.,et al.,Proc.Exp.Biol.Med),100,115
(1959);スー・テイー・シー,ケロツグ・デイー・エ
ス,(Hsu,T.C.,Kellogg,D.S.,J,Nat.Cancer Inst.,2
5,221(1960):等〕、RPMI培地(RPMI Medium)〔ムー
ア・ジー・イー,エトアール,ジエイ・エー・エム・エ
ー(Moore,G.E.,et al.,J.A.M.A.)199,519(1967);
ムーア・ジー・イー,エト アール,ジヤーナル オブ
ナシヨナル キヤンサー インステイチユート(Moor
e,G.E.,ct al.,J.Nat.Cancer Inst),36,405(196
6);等〕、ウイリアムスE培地(Williams' MediumE)
〔ウイリアムス・ジー・エム,ワイスバーガー・イー・
ケイ,ワイスバーガー・ジエイ・エイチ,エクスペリメ
ンタル セル リサーチ(Williams,G.M.,Weisburger,
E.K.,Weisburger,J.H.,Exp.Cell.Res),69,106〜112(1
971);等〕。
これら(1)動物細胞培養基礎培地は、複数種を適当
な割合で配合して利用することもできる。
前述したように、前記(イ)もしくは(ロ)における
細胞培養時間は、細胞の種類などによつて、予め実験的
に容易に選択設定できるが、前記例示の細胞の数例につ
いて例示すると、例えばヒトBリンパ芽球株細胞UC729
−6では培養開始後約10〜30時間、ヒトBリンパ芽球細
胞HIH/TO1では培養開始後約10〜40時間、ヒトBリンパ
芽球細胞由来ヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH11では
培養開始後約10〜80時間、ヒトBリンパ芽球細胞由来ヒ
ト/ヒトハイブリドーマTOS/H8では培養開始後約10〜80
時間の無血清培地培養物を例示することができる。
本発明方法の実施に際して、培養条件それ自体は適宜
に選択できるが、例えば、5%CO2雰囲気下で約37℃±
3℃の如き条件を例示することができる。
以下、実施例により、本発明の数態様について更に詳
しく説明する。なお、以下の実施例1、2、3、4、5
における各細胞の無血清培地培養物(培養上清)を調製
する際の細胞の増殖曲線を第1図に示した。図中、−は
ヒトBリンパ芽球細胞株UC729−6、*はヒトBリンパ
芽球細胞株HIH/TO1、*はヒト/ヒトハイブリドーマCLN
/SUZH11、*はヒト/ヒトハイブリドーマTOS/H8につい
ての増殖曲線を示す。
実施例1 ヒトBリンパ芽球細胞HIH/TO1の無血清培養物の調製は
次のように行つた。ヒトBリンパ芽球株HIH/TO1細胞を
インシユリン、トランスフエリン、メルカプトエタノー
ル、亜セレン酸ナトリウム、血清アルブミン、エタノー
ルアミンを含むRDF基礎培地中で初期細胞濃度105/mlで
培養を開始し、その24時間後及び48時間後の培養液を集
めた。24時間後及び48時間後の培養液を遠心処理(1000
rpm、10分間)することによつて細胞を除き、遠心処理
後の上清をフイルター(0.22μm)を通して、無血清培
地培養物を調製した。これは使用するまで−20℃で保存
した。
ヒト/ヒト・ハイブリドーマTOS/H8を、調製したHIH/
TO1細胞の無血清培地培養物0〜50%添加した上記無血
清培地で初期細胞濃度5×104細胞/mlで培養し、5日後
細胞数及び抗体量を測定した。細胞数測定にはヘモサイ
トメーターを、抗体量測定には酵素抗体法を用いた。以
下に酵素抗体法の説明を行う。
シクロタイタープレートの中に抗ヒト免疫グロブリン
抗体を滴下(50μl)し、37℃で1時間プレートに吸着
させる。0.3%のゼラチンを含む10mMリン酸緩衝液(ゼ
ラチン緩衝液)で3回洗浄した後、5%牛血清アルブミ
ン溶液を滴下し(200μl)、37℃で1時間吸着させ
る。ゼラチン緩衝液で3回洗浄し未吸着のものを除去す
る。次に検液(無血清培養物)を滴下(50μl)して、
37℃で1時間反応後、ゼラチン緩衝液で3回洗浄する。
ペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ヒト免疫グロブリン抗体を
滴下(50μl)して、37℃で30分間反応させ、検液中の
ヒト免疫グロブリンと結合させる。ゼラチン緩衝液で3
回洗浄後、過酸化水素とo−フエニレンジアミンを含む
基質溶液を加え、暗室で10分間反応させる。5〜H2SO4
(50μl)を加え、反応を止める。ヒト免疫グロブリン
の量に比例して490nmに吸収をもつ黄色の基質反応物が
生産される。この量を吸光光度計を用いて測定し、予め
濃度のわかつたヒト免疫グロブリンの吸光度と比較する
ことによつて、検液のヒト免疫グロブリン濃度を知るこ
とができる。
以上の方法を用いて測定した結果、ヒトBリンパ芽球
細胞HIH/TO1の対数増殖期以前である培養開始後24時間
の無血清培養物;対数増殖初期である培養開始後48時間
の無血清培養物ともに0〜50%添加することによつてヒ
ト/ヒトハイブリドーマTOS/F8の細胞増殖及び抗体産生
を促進した(第2図参照)。第2図において、図中、実
線(−)は上記の24時間培養物の上清を添加した場合、
又、破線(‐‐‐)は上記の48時間培養物の上清を添加
した場合についてのグラフである。
実施例2 ヒトBリンパ芽球細胞UC729−6の無血清培養物の調
製は次のように行つた。
ヒトBリンパ芽球株UC729−6細胞をインシユリン、
トランスフエリン、メルカプトエタノール、エタノール
アミン、亜セレン酸ナトリウム、血清アルブミンを含む
RDF基礎培地中で初期細胞濃度105/mlで培養を開始し、
その24時間後及び48時間後の培養液を集めた。24時間後
及び48時間後の培養液を遠心処理(1000rpm、10分間)
することによつて細胞を除き、遠心処理後の上清をフイ
ルター(0.22μm)を通して、無血清培養物を調製し
た。
調製されたVC729-6の無血清培養物0〜50%添加した
上記無血清培地で、ヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH
11を初期濃度5×104/mlで培養した。5日後、実施例1
と同様の方法を用いて、細胞数、抗体量を測定した。
この結果、ヒトBリンパ芽球細胞UC729−6の対数増
殖初期である培養開始後24時間の培養物0〜50%を添加
することによつてヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH11
の細胞増殖、及び抗体産生を促進した。対数増殖中期で
ある培養開始後48時間の培養物は、CLN/SUZH11の細胞増
殖及び抗体産生を阻害した(第3図参照)。第3図にお
いて、図中、実線(−)は上記の24時間培養物の上清を
添加した場合、又、破線(‐‐‐)は上記の48時間培養
物の上清を添加した場合についてのグラフである。
実施例3 実施例2と同様に作られたヒトBリンパ芽細胞UC729
−6の無血清培養物0〜50%添加した実施例2と同様の
無血清培地でヒト/ヒトハイブリドーマSLNF10を初期細
胞濃度105/mlで培養した。5日後、実施例1と同様の方
法を用いて細胞数、抗体量を測定した。
この結果、24時間後の無血清培地培養物10〜50%を添
加した培地において細胞増殖、抗体産生量を促進した。
対数増殖初期〜中期である培養開始後48時間の無血清培
地培養物はSLNF10の細胞増殖及び抗体産生を改善しなか
つた(第4図参照)。第4図において、図中、実線
(−)は上記の24時間、培養物の上清を添加した場合、
又、破線(‐‐‐)は上記の48時間培養物の上清を添加
した場合についてのグラフである。
実施例4 ヒト/ヒトハイブリドーマTOS/F8の無血清培養物の調
製は次のように行つた。TOS/F8をインシユリン、トラン
スフエリン、亜セレン酸Na、B−メルカプトエタノー
ル、L−アルギニンを含むRDF無血清培地中で初期細胞
濃度105/mlで培養を開始し、0、24、72、120、140時間
後の培養液を集めた。各培養液を遠心処理(1000rpm、1
0分間)することによつて細胞を除き、遠心処理後の上
清をフイルター(0.22μm)を通して無血清培地培養物
を調製した。これは使用するまで−20℃で保存した。
上記ヒト/ヒトハイブリドーマTOS/F8を、調製した各
時間ごとの無血清培地培養物0〜50%添加した無血清培
地で初期細胞濃度5×104/mlで培養し、5日後の細胞数
及び抗体量を測定した。細胞数測定にはヘモサイトメー
ターを、抗体量測定には実施例1に示した酵素抗体法を
用いた。
この結果、24時間後の無血清培地培養物を0〜50%添
加した培地においてTOS/F8の細胞増殖、抗体産生を促進
した。又、72時間後の無血清培地培養物を0〜15%添加
した培地においてTOS/F8の細胞増殖を促進した(第5図
及び第6図参照)。
実施例5 ヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH11の無血清培養物
の調製は次のように行つた。CLN/SUZH11細胞を実施例4
と同様の無血清培地中で初期細胞濃度105/mlで培養を開
始し、0、25、48、72、144時間後の培養液を集めた。
各培養液を遠心処理(1000rpm、10分間)することによ
つて細胞を除き、遠心処理後の上清をフイルター(0.22
μm)を通して無血清培養物を調製した。この培養物を
使用するまで−20℃で保存した。
上記ヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH11を、調製し
た各時間ごとの無血清培地培養物20%添加した無血清培
地で初期細胞濃度105/mlで培養し、4日後の細胞数を測
定した。細胞数測定にはヘモサイトメーターを用いた。
この結果、25時間、48時間、72時間後の無血清培地培
養物を添加した培地において細胞増殖を促進した(第7
図参照)。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1、2、3、4、5における各細胞の無
血清培養物(培養上清)を調製する際の細胞の増殖曲線
を示す図であり、第2図は実施例1におけるHIH/TO1培
養物(培養上清)のヒト/ヒトハイブリドーマTOS/F8に
対する効果を示す図であり、第3図は実施例2における
UC729−6培養物のヒト/ヒトハイブリドーマCLN/SUZH1
1に対する効果を示す図であり、第4図は実施例3にお
けるUC729−6培養物のヒト/ヒトハイブリドーマSLNF1
0に対する効果を示す図であり、第5図及び第6図は実
施例4におけるヒト/ヒトハイブリドーマTOS/F8培養物
のヒト/ヒトハイブリドーマTOS/F8に対する効果を示す
図であり、そして第7図は実施例5におけるヒト/ヒト
ハイブリドーマCLN/SUZH11培養物のCLN/SUZH11に対する
効果を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己増殖能を有するが抗体生産能を実質的
    に欠如するヒトBリンパ芽球細胞株の無血清培養物もし
    くは該細胞株を融合パートナーとするヒト癌患者由来の
    ヒトB細胞とのモノクロナル抗体生産性ヒト/ヒトハイ
    ブリドーマの無血清培養物であつて、その培養開始後、
    加速期前から対数増殖期初期にいたる培養物の適量を添
    加含有させた無血清培地において、上記モノクロナル抗
    体生産性ヒト/ヒトハイブリドーマを培養することを特
    徴とするヒト/ヒトハイブリドーマの無血清培養法。
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