JPH0843701A - レンズ鏡筒の群内片寄せ機構 - Google Patents

レンズ鏡筒の群内片寄せ機構

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Publication number
JPH0843701A
JPH0843701A JP19906394A JP19906394A JPH0843701A JP H0843701 A JPH0843701 A JP H0843701A JP 19906394 A JP19906394 A JP 19906394A JP 19906394 A JP19906394 A JP 19906394A JP H0843701 A JPH0843701 A JP H0843701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
glass
group
barrel
pressuring
Prior art date
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Pending
Application number
JP19906394A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Sugita
杉田  潤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP19906394A priority Critical patent/JPH0843701A/ja
Publication of JPH0843701A publication Critical patent/JPH0843701A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鏡筒内に納めた複数のレンズの調芯組合せ作
業が、熟練を要することなく簡単にできる低コストのレ
ンズ鏡筒を得ること。 【構成】 鏡筒11内に納められた複数のレンズ10に
対し、光軸と直交する一方向からそれぞれ独立して押圧
する複数の突起部13bを弾性部13aを一体に形成し
た押圧部材13を備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は一つの鏡筒内に納めら
れた複数のレンズをそれぞれ独立して光軸と直交する一
方向に片寄せするレンズ鏡筒の群内片寄せ機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鏡筒内に納められたレンズ構成全体の敏
感度が高くなってくると、バリエーター等、群内での複
数のレンズの光軸を揃えることが光学性能を保つ上で有
効となる。この場合、樹脂モールドの鏡筒であれば、通
常は、レンズ嵌合部に補正突起を設け、型製作段階でレ
ンズ嵌合部の突起に補正をかけていくことにより、それ
ぞれのレンズの調芯を行っている。
【0003】しかし、金属鏡筒は切削工程で製作するた
め、レンズ嵌合部を補正することができない。このた
め、通常は、鏡筒側のレンズ嵌合部とレンズ外径を嵌め
合い公差にてレンズの調芯を管理しているが、嵌め合い
公差といっても僅少ながら嵌合ガタが残っているので、
鏡筒内のレンズの調芯を正確にすることができない。
【0004】そこで、従来は図6に示すように、鏡筒6
1のガラス60が納められる嵌合位置に光軸と直交する
方向(回転方向)から貫通するタップ61aを設け、ガ
ラス60を納めた後に前記タップ61aにビス63をね
じ込み、そのビス63の先端でガラス60を鏡筒嵌合部
の片側に押しつけることにより、それぞれのガラス60
の嵌合ガタを取り去り、調芯を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、調芯をとる必要のあるガラスが納められ
る嵌合位置に対して貫通タップを設け、その貫通タップ
にビスをねじ込まなければならず、手数がかかる。ま
た、ビスをねじ込む際、強すぎるとガラスを傷つけた
り、鏡筒を変形させ、弱すぎると、鏡筒とガラスとの間
にガタが残ってしまい、ガラスの調芯が正確にとれな
い。そのため、ガラスの組付け作業自体にも熟練が必要
である等の問題点があった。
【0006】この発明は上記のような従来の問題点を解
消することを課題になされたもので、レンズとしてのガ
ラスの鏡筒内への調芯組付け作業が熟練を要することな
く簡単にできる低コストのレンズ鏡筒の群内片寄せ機構
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るレンズ鏡筒の群内片寄せ機構は、鏡筒内に納められた
複数のレンズに対し、光軸と直交する一方向からそれぞ
れ独立して押圧する複数の突起部を弾性部と一体に形成
した押圧部材を備えたことにより、突起部が対応するガ
ラスのコバ面を光軸と直交する一方向に押圧し、ガラス
を軸対称位置である反対側のレンズ鏡筒嵌合面に押しつ
けて嵌合ガタを吸収する。その結果、ガラスは調芯され
る。
【0008】請求項2記載の発明に係るレンズ鏡筒の群
内片寄せ機構は、前記押圧部材が合成樹脂による成形品
であることにより、低コストで簡単かつ容易に得られ
る。
【0009】請求項3記載の発明に係るレンズ鏡筒の群
内片寄せ機構は、前記押圧部材が板金によるプレス型品
であることにより、低コストで簡単かつ容易に得られ
る。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の特徴を最もよく表す実施例
を図面について説明する。図1は実施例1を示すレンズ
鏡筒の一部の縦断面図であり、図1において、11はレ
ンズとしてのガラス10を保持する鏡筒、12はガラス
10を鏡筒11内に固定する押え環、13は合成樹脂で
成形され、弾性部13aと複数の突起部13bとを一体
的に形成した押圧部材としての群内片寄せコマである。
鏡筒11の外周面の一部には群内片寄せコマ13を取付
る取付座11cが形成されており、その取付座11cに
は突起部13bが貫入するための貫通孔11aと取付ね
じ穴11bが設けられている。鏡筒11にガラス10が
入っていない状態で、取付座11cに群内片寄せコマ1
3を配設すると、この群内片寄せコマ13の突起部13
bが貫通孔11aに貫入して、その先端部が僅かに鏡筒
内部へ突出する。その突出量は鏡筒に嵌合するガラスの
質量と耐重力加速度を乗じた値と吊り合うように、弾性
部13aにかかる応力を考慮しつつ設定されている。
【0011】次に作用を説明する。鏡筒11にガラス1
0を順番に納め、押え環12をその周面に形成されたね
じ部12aによって鏡筒11のねじ部11dに緩くねじ
込んでおく。しかる後、取付座11cに配設した群内片
寄せコマ13の突起部13bを鏡筒11の貫通孔11a
に挿入しつつ取付ねじ穴11bに群内片寄せコマ13を
ビス14で固定した後、前記押え環12を所定位置まで
ねじ込んで、ガラス10を固定する。
【0012】この時、ガラス10は群内片寄せコマ13
の突起部13bにより光軸と直交する方向からコバ面が
押圧されるため、この押圧位置と軸対称位置となる鏡筒
11の反対側のガラス嵌合面に片寄せされることとな
り、結果的に嵌合ガタ分が吸収され、ガラス10は調芯
される。
【0013】この場合、群内片寄せコマ13がガラス1
0を押圧する荷重は、ガラス10の質量と耐重力加速度
を考慮して弾性部13aにて得られているため、それぞ
れのガラス10の嵌合径に多少のバラツキがあったとし
ても問題はない。
【0014】なお、実施例ではガラス10の嵌合径を全
て同径としたが、径差があったとしても何ら問題はな
い。
【0015】また、群内片寄せコマ13の突起部13b
は対応するガラス10毎に設けているが、これは複数の
突起で1つのガラスを押圧してもあるいはガラスに面接
触する突部であっても何ら問題はなく、上記と同様の効
果が得られる。
【0016】実施例2.上記実施例1は群内片寄せコマ
13を合成樹脂による成形品であるのに対し、本実施例
2における群内片寄せコマ33は、図3、4に示すよう
に、ばね板材31aを所定形状に切断、折曲げ加工し
て、弾性部33aと突起部33bを一体的に形成したも
ので、前記図1、2に示すように、鏡筒31にガラス3
0を順番に嵌め、押え環32をその周面に形成されたね
じ部32aによって鏡筒31のねじ部31dに緩くねじ
込んでおく。しかる後、取付座31cに配設した群内片
寄せコマ33の突起部33bを鏡筒31の貫通孔31a
に挿入しつつ取付ねじ穴31bに群内片寄せコマ33を
ビス34で固定した後、前記押え環32を所定位置まで
ねじ込んで、ガラス30を固定することにより、実施例
1と同様の作用効果が得られる。
【0017】実施例3.本実施例3は群内片寄せコマ1
3のプレス型品の他の例を示すもので、帯状のばね板材
53を波形に折曲げ加工して、弾性部53aと突出部5
3bとを一体的に形成したものである。
【0018】図5は本実施例3の群内片寄せコマ53を
適用したレンズ鏡筒の一部の縦断面図であり、図5にお
いて、51はガラス50を保持する鏡筒、52はガラス
50を鏡筒11内に固定する押え環であり、鏡筒11に
は群内片寄せコマ53を配設する取付溝51aがスラス
ト方向から設けられている。
【0019】次に本実施例3の作用について説明する。
鏡筒51にガラス50を順番に納め、鏡筒51の取付溝
51aに群内片寄せコマ53を挿入する。ここで群内片
寄せコマ53は取付溝51aよりも長めに設定されてお
り、この状態で押え環52をねじ部52aによって鏡筒
51のねじ部51cにねじ込んで行くと、押え環52が
群内片寄せコマ53をスラスト方向に押圧する。その結
果、群内片寄せコマ53の弾性部53aがたわみ、突出
部53bがガラス50のコバ面を押圧し、ガタを吸収
し、ガラスの調芯をとるものである。この時、押え環5
2がガラス50を押えるのと同時に、群内片寄せコマ5
3の弾性部53aがたわんでガラス50を押圧する荷重
が最適値になるように設定されている。
【0020】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、弾性部に複数の突起部を一体形成した群内片寄せ
コマを鏡筒に装着し、この鏡筒に納められたガラスを前
記突起部で光軸と直交する方向から押圧して該押圧位置
と略対称の反対位置の鏡筒壁面に圧接させるように構成
したので、鏡筒群内におけるガラスの調芯を容易に確保
することができ、低コストで高精度なレンズ系が得られ
るという効果がある。
【0021】請求項2記載の発明によれば、群内片寄せ
コマが合成樹脂による成形品としたので、低コストで簡
単かつ容易に得られる。
【0022】請求項3記載の発明によれば、群内片寄せ
コマがばね板材のプレスによる切断、折曲げ加工品とし
たので、低コストで簡単かつ容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施例1を示すレンズ鏡筒の
一部の縦断面図
【図2】図2は図1のII−II線斜図
【図3】図3はこの発明の実施例2を示すレンズ鏡筒の
一部の縦断面図
【図4】図4は図3のIV−IV線斜図
【図5】図5はこの発明の実施例3を示すレンズ鏡筒の
一部の縦断面図
【図6】図6は従来のレンズ鏡筒の縦断面図
【符号の説明】
10 ガラス(レンズ) 11 鏡筒 13 群内片寄せコマ(押圧部材) 13a 弾性部 13b 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡筒内に納められた複数のレンズに対
    し、光軸と直交する一方向からそれぞれ独立して押圧す
    る複数の突起部を弾性部に一体に形成した押圧部材を備
    えたことを特徴とするレンズ鏡筒の群内片寄せ機構。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材が合成樹脂による成形品で
    あることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒の群内
    片寄せ機構。
  3. 【請求項3】 前記押圧部材がばね板のプレスによる切
    断、折曲げ加工品であることを特徴とする請求項1記載
    のレンズ鏡筒の群内片寄せ機構。
JP19906394A 1994-08-01 1994-08-01 レンズ鏡筒の群内片寄せ機構 Pending JPH0843701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19906394A JPH0843701A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 レンズ鏡筒の群内片寄せ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19906394A JPH0843701A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 レンズ鏡筒の群内片寄せ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0843701A true JPH0843701A (ja) 1996-02-16

Family

ID=16401498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19906394A Pending JPH0843701A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 レンズ鏡筒の群内片寄せ機構

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JP (1) JPH0843701A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210693A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Canon Inc 光学素子保持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210693A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Canon Inc 光学素子保持装置

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