JPH0843693A - 光ファイバレーザデバイス - Google Patents
光ファイバレーザデバイスInfo
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Abstract
が高く、且つパルスレーザの衝撃波のレンズ内での反射
による焦点集中による破損のない光ファイバレーザデバ
イスを提供することにある。また他の目的は、光ファイ
バレーザデバイスの先端の汚染に対し容易に清拭が行
え、かつ安価な製品を提供することにある。 【構成】 光ファイバ2の先端に間隔環7を介して半球
レンズ1を配置し、光ファイバ2の端部に設けた光ファ
イバホルダー8に螺合した半球レンズハウジング6で前
記間隔環7と半球レンズ1とを固定する。
Description
れたレーザー光線による治療、特にフォトダイナミック
セラピー(PDT)と称される早期ガンの光線力学的治
療に使用される光ファイバレーザデバイスに関するもの
である。
法、特にフォトダイナミックセラピーとして知られる早
期ガンの光線力学的治療は、レーザ発生装置より発生し
たレーザ光を光ファイバの導光部分、即ちコア部分に光
学系を利用して入射し、光ファイバの屈曲性を利用して
肺、食道、胃、子宮、膀胱などの体内患部に導光し出射
することにより行われる。
内視鏡のカン子口より挿入して、医師が観察をしながら
病患部へのレーザ照射が行われることが多い。
るためパルス光により行われることが多いが、この場
合、1回のレーザ光の照射線量は、パルス当りのレーザ
出力(ジュール/パルス)とパルス回数(パルス/秒)
と時間(秒又は分)の積であらわされ、レーザ光の照射
線量は治療上の重要なファクターとなる。
端には、レーザ光を病患部に有効に与えるため、患部の
形に合せた先端チップと称される光学系が取付けられ
る。
プであるが、この場合問題になるのは前方患部へ出射投
影さつたレーザスポットの中心部から周辺部に到る全域
のレーザ強度パターンの均一性であることは、上記レー
ザ光の照射線量の説明からも明らかである。
公報に開示された全球レンズを使用したレーザデバイ
ス、又「セルフォックレンズ」として知られる日本板硝
子(株)製の円柱状のGRINレンズを使用したレーザ
デバイスなどにおいても、この前方直射のレーザ出射強
度パターンの均一性の必要性が意識されている。
あり、価格が高い、又レーザ出射強度パターンの均一性
が不足である、又パルスレーザの衝撃度のレンズ内反射
で焦点がレンズ内の特定部分に集中した場合のレンズの
破損の可能性がある、又治療中のレーザ波による体液の
飛散もしくは蒸発による汚染の清拭が行い難いなどの欠
点があった。
は、レーザ出射パターンの均一性が高い前方直射型のレ
ーザ導光プローブ先端光学チップをもつ光ファイバレー
ザデバイスを提供することにある。
のレンズ内での反射による焦点集中とこれによる破損を
防止することにある。また他の課題は、光ファイバレー
ザデバイスの先端の汚染に対し容易に清拭が行え、かつ
安価な製品を市場に提供することにある。
決するためになされたもので、図1の本発明の基本構成
に示すように、使用されるレーザ光線の波長域におい
て、透明、即ち、吸収がなく、かつ屈折率ndが1.6
以下である無機もしくは有機の物質からなる直径がDで
ある半球レンズ1の平面側の中心光軸3に、レーザ導光
部(コア)の直径がdである光ファイバのレーザ出射端
面2を、これらの間隔Lが0.35≧L≧0.2ミリメ
ートルであるように配置し、前記半球状レンズ1の直径
Dと光ファイバのレーザ導光部の直径dとの間の関係が
D/d≧2.5となるようにしたものである。
用、及び効果を示すため、諸元を変えてコンピュータに
よりシュミレーションした場合のレーザ光の出射強度分
布パターンを図2〜図10に示す。
の先端の構造と、その作用としてのレーザ光の出射強度
分布パターンの一例を示すもので、この場合の、半球状
レンズ1は硝種BK−7ガラス(nd=1.516)製
で、直径Dは1.0ミリメートル、光ファイバレーザ導
光部直径dは0.4ミリメートルであり、レンズの光軸
3上のレンズの平面側との間隔Lは0.275ミリメー
トルで対向して設置されている。そして光ファイバ端面
からの光出射は便宜上モデル的に5点から行われている
ように表示されているが、各出射光の光出射角度(全
角)は40度である。
の場合は、均一な出射光スポットパターン4をもって居
り、又レンズの破損を起す異常なレンズ内反射光パター
ンは存在していない。
ため、凸出して居り、清拭が容易である。そして球レン
ズの研磨は他の複雑なレンズ研磨に比較して容易であ
り、安価な半球レンズへ容易に加工でき、又GRINレ
ンズなどに比較しても特に安価であることから、特殊効
果が高いことと相俟って経済効果が高い。
下で半球レンズ1と光ファイバ端面2の間隔Lのみを変
えた場合の光線パターンの変化を示すもので、図3では
Lを0.1ミリメートル、図4はLを0.35ミリメー
トル、図5はLを0.4ミリメートルとした場合であ
る。
ものは、照射パターンは中心部が強く、周辺部が弱く、
不均一なパターンを示し、図4の場合は本発明の範囲内
にあるもので、ほゞ均一なパターンを示すが、図5の場
合は、中心部が弱く、周辺部が強く、いわゆるリング状
の「中抜け」パターンを示すとともに、レンズ内部反射
光5が発生し、これがレンズ内でクロスしているところ
から、レーザエネルギーのレンズ内焦点化集中が起り、
破損の危険があることを示している。
の場合と全く同一であるが、半球状レンズ1の屈折率を
本発明の範囲外に変えた場合を示している。
1.6127(硝種 SK−4)を用いた場合である
が、この場合は、明らかに「中抜け」パターンとなって
しまっている。また図7に示したものは、nd=1.8
466(硝種 SF−03)と更に高い屈折率の半球状
レンズを用いた場合であるが、この場合は出射レーザ光
パターンが著しくく乱れ、リング状になると同時に5で
示すとおりレンズ内のレーザエネルギ集中を示す反射波
が著しく破損の危険性が大きい。
ズの直径Dとレーザ光を出射する光ファイバコアの直径
dを変えてD/dを変化させたものであるり、何れも光
ファイバのレーザ光出射端面とレンズの平面側との間隔
Lは0.275ミリメートルである。
ル、d=0.4ミリメートルとした場合で、D/d=3
であり、本発明の範囲内のものであり、良い出射パター
ンを示す。
0.4とした場合で、D/d=2.0であり、また図1
0に示したものはD=1.0,d=0.6とした場合で
D/d=1.67であり、ともに本発明の範囲外のもの
である。何れの場合も図9,図10に示すように、出射
パターン4が乱れていると同時に、5で示す危険なレン
ズ内反射、レーザエネルギー集中点があることを示して
いる。
レーザ治療に用いられる本発明にかゝる光ファイバレー
ザデバイスの第1の実施例を示すもので、2は光ファイ
バ、1は半球レンズ、6は半球レンズハウジングで、半
球レンズ1の半球部が対物側に突出しており、清拭が容
易に行うことが出来る構造である。7は、半球レンズと
光ファイバ2との間隔環、8は光ファイバホルダーで、
半球レンズハウジング6の内ネジと光ファイバホルダー
8の外ネジを螺合し、間隔環7と、半球レンズ1を固定
し、光ファイバ2と半球レンズ1の適切な間隔を保つも
のである。以上の構造をもつ光ファイバレーザデバイス
は、良好かつ均一なレーザ光出射パターンを作ることが
出来た。
BK−7光学硝子、屈折率1.516による直径1mm
の半球を使用し、光ファイバ2として、東レ(株)の販
売する、HN−S−FB400、コア直径400μmを
使用した。レンズと光ファイバ端面間の距離は0.27
5ミリメートルとした。半球レンズ1の対物側の面は、
半球レンズハウジング6より突出しており、溶剤を含浸
した脱脂綿などで清拭が容易であり、かつ汚染の除去が
充分に行われることを確認した。
などの流体を用いた汚染防止構造を付与したものであ
る。この第2の実施例は、図11に示した実施例とほぼ
同様の構造の光ファイバレーザーデバイスの外側に可撓
性チューブ9を被せたものである。
ン(登録商標)として知られるポリテトラフルオロエチ
レン製チューブを使用し、光ファイバホルダー10にか
ぶせたテフロンチューブ9と光ファイバの間を進む流体
は、光ファイバホルダー10に設けた2本の溝10a,
10bを通り、半球レンズハウジング11に設けた数個
の孔11aから対物側に出射し、半球レンズ1の液面の
汚染防止の役割をするものである。
28nm、8mJ、80Hzのパルスエキシマダイレー
ザを入射し、多数本のテストを行っているが半球レンズ
の破損はまったく観察されていなく、本発明の有効性を
立証している。
均一な光ファイバレーザデバイスが得られ、またレーザ
光のレンズ内焦点集中化によるレンズ破損の危険性がな
い。又レンズ外部の汚染に対し清拭が容易である。安価
な半球状レンズを使用するので経済的で安価な製品がで
きる。
る。
ザ光の出射パターンを示すコンピュータグラフィック図
である。
Lの場合の光出射パターンのコンピュータグラフィック
図である。
Lの場合の光出射パターンのコンピュータグラフィック
図である。
Lの場合の光出射パターンのコンピュータグラフィック
図である。
合の光出射パターンのコンピュータグラフィック図であ
る。
合の光出射パターンのコンピュータグラフィック図であ
る。
スの光出射パターンのコンピュータグラフィック図であ
る。
光出射パターンのコンピュータグラフィック図である。
の光出射パターンのコンピュータグラフィック図であ
る。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】レーザ光線の波長に対し透明でありかつ屈
折率ndが,1.6以下である物質からなる直径Dであ
るである半球状レンズの平面側の中心光軸上に、レーザ
導光部(コア)の直径がdである光ファイバのレーザ出
射端面をこれらの間隔Lが 0.35≧L≧0.2 ミリメートルであるように配置し、前記半球状レンズの
直径Dと光ファイバのレーザ導光部(コア)の直径dの
間の関係が D/d ≧ 2.5 であることを特徴とするフォトダイナミックセラピー用
光ファイバレーザデバイス
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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