JPH0842806A - 高温・高圧ガス用廃熱ボイラ - Google Patents
高温・高圧ガス用廃熱ボイラInfo
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- JPH0842806A JPH0842806A JP17806394A JP17806394A JPH0842806A JP H0842806 A JPH0842806 A JP H0842806A JP 17806394 A JP17806394 A JP 17806394A JP 17806394 A JP17806394 A JP 17806394A JP H0842806 A JPH0842806 A JP H0842806A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D7/00—Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
- F28D7/005—Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for only one medium being tubes having bent portions or being assembled from bent tubes or being tubes having a toroidal configuration
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F2265/00—Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
- F28F2265/26—Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for allowing differential expansion between elements
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- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アンモニアプラントにおけるプロセスガス等
高圧・高温ガス用廃熱ボイラにおいて非加熱降水管と伝
熱管との間に生ずる熱応力を低減する構造を提供する。 【構成】 縦型円筒圧力容器内に配設した複数の非加熱
降水管と、該非加熱降水管の下部に縦分配管寄せを有
し、上部に縦集合管寄せを有し、上記両管寄せ間を蒸発
管群によって結合することによってボイラ水の循環系を
形成する廃熱ボイラにおいて、非加熱降水管に少なくと
も3箇所以上の曲がり部を設け、各非加熱降水管の形状
を合同とし、各非加熱降水管の縦分配管寄せおよび縦集
合管寄せとの接続点が、蒸発管群の軸に平行な同一線上
にあるようにする。
高圧・高温ガス用廃熱ボイラにおいて非加熱降水管と伝
熱管との間に生ずる熱応力を低減する構造を提供する。 【構成】 縦型円筒圧力容器内に配設した複数の非加熱
降水管と、該非加熱降水管の下部に縦分配管寄せを有
し、上部に縦集合管寄せを有し、上記両管寄せ間を蒸発
管群によって結合することによってボイラ水の循環系を
形成する廃熱ボイラにおいて、非加熱降水管に少なくと
も3箇所以上の曲がり部を設け、各非加熱降水管の形状
を合同とし、各非加熱降水管の縦分配管寄せおよび縦集
合管寄せとの接続点が、蒸発管群の軸に平行な同一線上
にあるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンモニアプラントにお
けるプロセスガス等高圧・高温ガスの冷却用に使用され
る廃熱ボイラにおいて非加熱降水管と伝熱管との間に生
ずる熱応力を低減する構造に関する。
けるプロセスガス等高圧・高温ガスの冷却用に使用され
る廃熱ボイラにおいて非加熱降水管と伝熱管との間に生
ずる熱応力を低減する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7〜8は従来の技術の例を示す図で、
特公昭45−33882号公報或いは米国特許3,57
7,958号に示された廃熱ボイラの図で、図1はその
軸方向断面図、図6は図5におけるb・b線矢視断面図
である。図5〜6において、51はガス入口、52はガ
ス流路、53はガス出口、54は圧力容器、55は耐火
断熱層、56はシュラウド板、57はガスシール板、5
8a,58bは非加熱降水管、59は縦分配管寄せ、6
0は環状分配管寄せ、61は蒸発管群、62は水壁管、
63は環状集合管寄せ、64は縦集合管寄せ、65は汽
水混合物出口、66は圧力容器と水壁管とによって形成
される空間、67は曲げアーム部である。
特公昭45−33882号公報或いは米国特許3,57
7,958号に示された廃熱ボイラの図で、図1はその
軸方向断面図、図6は図5におけるb・b線矢視断面図
である。図5〜6において、51はガス入口、52はガ
ス流路、53はガス出口、54は圧力容器、55は耐火
断熱層、56はシュラウド板、57はガスシール板、5
8a,58bは非加熱降水管、59は縦分配管寄せ、6
0は環状分配管寄せ、61は蒸発管群、62は水壁管、
63は環状集合管寄せ、64は縦集合管寄せ、65は汽
水混合物出口、66は圧力容器と水壁管とによって形成
される空間、67は曲げアーム部である。
【0003】上記従来公知の廃熱ボイラは、温度約10
00℃、圧力約30気圧の高温・高圧のガスの顕熱を回
収して約100気圧の高圧の蒸気を回収することを目的
として設計されたもので、圧力容器54と、高温・高圧
のガスが流通する流路との間に伝熱管を密接して配設し
た水壁管62と、該水壁管62の内側に蒸発管群61を
設け、該蒸発管群61と水壁管62とによって蒸気を発
生させるとともに圧力容器54をガスの高温から遮蔽
し、圧力容器54と水壁管62とによって形成される空
間66内の温度をほぼ水壁管62内を流れるボイラ水の
温度に近く低下させ、該低温の空間66内に複数の非加
熱降水管58bを配設したものである。
00℃、圧力約30気圧の高温・高圧のガスの顕熱を回
収して約100気圧の高圧の蒸気を回収することを目的
として設計されたもので、圧力容器54と、高温・高圧
のガスが流通する流路との間に伝熱管を密接して配設し
た水壁管62と、該水壁管62の内側に蒸発管群61を
設け、該蒸発管群61と水壁管62とによって蒸気を発
生させるとともに圧力容器54をガスの高温から遮蔽
し、圧力容器54と水壁管62とによって形成される空
間66内の温度をほぼ水壁管62内を流れるボイラ水の
温度に近く低下させ、該低温の空間66内に複数の非加
熱降水管58bを配設したものである。
【0004】このように上記従来の技術においてもガス
の流路52と圧力容器54との間に水壁管62を配設す
ることにより圧力容器54を高温のガスから遮蔽し、圧
力容器54の局部的過熱の除去、圧力容器の材質の耐熱
温度の低下を図るほか、非加熱降水管58bの雰囲気温
度を低下させることにより安定した循環系を確保する等
の効果を有していた。
の流路52と圧力容器54との間に水壁管62を配設す
ることにより圧力容器54を高温のガスから遮蔽し、圧
力容器54の局部的過熱の除去、圧力容器の材質の耐熱
温度の低下を図るほか、非加熱降水管58bの雰囲気温
度を低下させることにより安定した循環系を確保する等
の効果を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】非加熱降水管58b
と、蒸発管群61および水壁管62(以下、蒸発管群6
1と水壁管62とを総称して単に伝熱管ということもあ
る。)との間にはボイラ運転中に温度差が生じるが、こ
の温度差は熱源側のガスの圧力が高い場合、通常の大気
圧に近い圧力のガスの場合に比して大きくなる。即ち伝
熱管に平行に流れる対流熱伝達率はガスの絶対圧力の
0.75乗に比例する。
と、蒸発管群61および水壁管62(以下、蒸発管群6
1と水壁管62とを総称して単に伝熱管ということもあ
る。)との間にはボイラ運転中に温度差が生じるが、こ
の温度差は熱源側のガスの圧力が高い場合、通常の大気
圧に近い圧力のガスの場合に比して大きくなる。即ち伝
熱管に平行に流れる対流熱伝達率はガスの絶対圧力の
0.75乗に比例する。
【0006】アンモニアプラントの場合、ガス圧力は通
常30kg/cm2 abs.であり、圧力が大気圧の場
合のガスに比して約13倍の値になる。これに比例して
伝熱管の熱負荷(単位面積当たりの吸収熱量(kcal
/m2 hr)が高くなり、また伝熱管の管壁温度も高く
なるために非加熱降水管58bの管壁の温度との差が大
きくなる。
常30kg/cm2 abs.であり、圧力が大気圧の場
合のガスに比して約13倍の値になる。これに比例して
伝熱管の熱負荷(単位面積当たりの吸収熱量(kcal
/m2 hr)が高くなり、また伝熱管の管壁温度も高く
なるために非加熱降水管58bの管壁の温度との差が大
きくなる。
【0007】この温度差のために蒸発管群61および水
壁管62には圧縮力、非加熱降水管58bには引っ張り
力が生じ、その結果、蒸発管群61および水壁管62の
上下の曲げアーム部67付け根部に曲げ応力が生じる。
不測の過負荷運転や蒸発管群61および水壁管62内面
の汚れ抵抗が増加した場合、あるいは上方に配設されて
いる図示しない蒸気ドラム内の圧力の急変動等に起因し
て上記非加熱降水管58bと蒸発管群61あるいは水壁
管62の管壁の温度差が設計条件を超えると、前記付け
根部に応力が集中する可能性がある。
壁管62には圧縮力、非加熱降水管58bには引っ張り
力が生じ、その結果、蒸発管群61および水壁管62の
上下の曲げアーム部67付け根部に曲げ応力が生じる。
不測の過負荷運転や蒸発管群61および水壁管62内面
の汚れ抵抗が増加した場合、あるいは上方に配設されて
いる図示しない蒸気ドラム内の圧力の急変動等に起因し
て上記非加熱降水管58bと蒸発管群61あるいは水壁
管62の管壁の温度差が設計条件を超えると、前記付け
根部に応力が集中する可能性がある。
【0008】一方、これを防ぐために高温・高圧のガス
に接する蒸発管61および水壁管62の曲げアーム部6
7の長さを大きくするのは現実的には圧力容器54が大
きくなり、構造上制約を受ける。従って従前は前記の熱
負荷、管内汚れ抵抗等に或る制限値を設けて使用する必
要がある等の課題を有していた。
に接する蒸発管61および水壁管62の曲げアーム部6
7の長さを大きくするのは現実的には圧力容器54が大
きくなり、構造上制約を受ける。従って従前は前記の熱
負荷、管内汚れ抵抗等に或る制限値を設けて使用する必
要がある等の課題を有していた。
【0009】本願発明はこのような現状に鑑みてなされ
たもので、極めて簡潔な構成によってボイラの不測の過
負荷運転を可能にするほか、蒸発管61および水壁管6
2内の汚れに対する耐久性を増加し、不測の圧力変動に
耐え、またボイラ本体をコンパクトにし得る高温・高圧
ガス用廃熱ボイラの構造を提供することを目的としてい
る。
たもので、極めて簡潔な構成によってボイラの不測の過
負荷運転を可能にするほか、蒸発管61および水壁管6
2内の汚れに対する耐久性を増加し、不測の圧力変動に
耐え、またボイラ本体をコンパクトにし得る高温・高圧
ガス用廃熱ボイラの構造を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、前記特許
請求の範囲に記載された高温・高圧ガス用廃熱ボイラに
よって達成される。すなわち、 (1) 縦型円筒圧力容器内に配設した複数の非加熱降水管
と、該非加熱降水管の下部に縦分配管寄せを有し、上部
に縦集合管寄せを有し、上記両管寄せ間を蒸発管群によ
って結合することによってボイラ水の循環系を形成する
廃熱ボイラにおいて、非加熱降水管は少なくとも3箇所
以上の曲がり部を有するものであり、各非加熱降水管の
形状は合同であり、各非加熱降水管の縦分配管寄せおよ
び縦集合管寄せとの接続点が、蒸発管群の軸に平行な同
一線上にある高温・高圧ガス用廃熱ボイラ。
請求の範囲に記載された高温・高圧ガス用廃熱ボイラに
よって達成される。すなわち、 (1) 縦型円筒圧力容器内に配設した複数の非加熱降水管
と、該非加熱降水管の下部に縦分配管寄せを有し、上部
に縦集合管寄せを有し、上記両管寄せ間を蒸発管群によ
って結合することによってボイラ水の循環系を形成する
廃熱ボイラにおいて、非加熱降水管は少なくとも3箇所
以上の曲がり部を有するものであり、各非加熱降水管の
形状は合同であり、各非加熱降水管の縦分配管寄せおよ
び縦集合管寄せとの接続点が、蒸発管群の軸に平行な同
一線上にある高温・高圧ガス用廃熱ボイラ。
【0011】(2) 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部に
て屈曲したのちV字形の曲がり部を形成して折り返し、
前記縦集合管寄せの軸から蒸発管群の軸と平行な線上に
ある縦分配管寄せに接続される(1) 記載の高温・高圧ガ
ス用廃熱ボイラ。 (3) 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部にて屈曲したの
ちW字形の曲がり部を形成して折り返し、前記縦集合管
寄せの軸から蒸発管群の軸と平行な線上にある縦分配管
寄せに接続される(1) 記載の高温・高圧ガス用廃熱ボイ
ラ。
て屈曲したのちV字形の曲がり部を形成して折り返し、
前記縦集合管寄せの軸から蒸発管群の軸と平行な線上に
ある縦分配管寄せに接続される(1) 記載の高温・高圧ガ
ス用廃熱ボイラ。 (3) 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部にて屈曲したの
ちW字形の曲がり部を形成して折り返し、前記縦集合管
寄せの軸から蒸発管群の軸と平行な線上にある縦分配管
寄せに接続される(1) 記載の高温・高圧ガス用廃熱ボイ
ラ。
【0012】(4) 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部に
て屈曲したのち円筒圧力容器の内壁部を周方向に螺旋状
に降下しながら1周し、前記縦集合管寄せの軸から蒸発
管群の軸と平行な線上にある縦分配管寄せに接続される
(1) 記載の高温・高圧ガス用廃熱ボイラである。 以下本発明の作用等について、実施例に基づいて説明す
る。
て屈曲したのち円筒圧力容器の内壁部を周方向に螺旋状
に降下しながら1周し、前記縦集合管寄せの軸から蒸発
管群の軸と平行な線上にある縦分配管寄せに接続される
(1) 記載の高温・高圧ガス用廃熱ボイラである。 以下本発明の作用等について、実施例に基づいて説明す
る。
【0013】
【実施例】図1〜6は本願発明に基づく実施例を示す図
で、図1は第1の実施例を示すボイラの軸方向断面図、
図2は図1におけるa・a線矢視断面図、図3は第1の
実施例における非加熱降水管部分の一部展開図、図4は
第2の実施例における非加熱降水管部分の一部展開図、
図5は第3の実施例における非加熱降水管部分の一部展
開図、図6は第4の実施例における非加熱降水管部分の
一部側面図である。
で、図1は第1の実施例を示すボイラの軸方向断面図、
図2は図1におけるa・a線矢視断面図、図3は第1の
実施例における非加熱降水管部分の一部展開図、図4は
第2の実施例における非加熱降水管部分の一部展開図、
図5は第3の実施例における非加熱降水管部分の一部展
開図、図6は第4の実施例における非加熱降水管部分の
一部側面図である。
【0014】図1〜6において、1はガス入口、2はガ
ス流路、3はガス出口、4は圧力容器、5は耐火断熱
層、6はシュラウド板、7はガスシール板、8aは非加
熱降水管の内縦集合管寄せ挿通部を含みボイラドラム側
の部分、8bは非加熱降水管の内縦集合管寄せ挿通部よ
りも下の部分、9は縦分配管寄せ、10は環状分配管寄
せ、11は蒸発管、12は水壁管、13は環状集合管寄
せ、14は縦集合管寄せ、15は汽水混合物出口、16
は圧力容器と水壁管とによって形成される空間、17は
曲げアーム部、θは曲げアーム部の勾配、Lは非加熱降
水管8bの曲げアーム部の長さである。
ス流路、3はガス出口、4は圧力容器、5は耐火断熱
層、6はシュラウド板、7はガスシール板、8aは非加
熱降水管の内縦集合管寄せ挿通部を含みボイラドラム側
の部分、8bは非加熱降水管の内縦集合管寄せ挿通部よ
りも下の部分、9は縦分配管寄せ、10は環状分配管寄
せ、11は蒸発管、12は水壁管、13は環状集合管寄
せ、14は縦集合管寄せ、15は汽水混合物出口、16
は圧力容器と水壁管とによって形成される空間、17は
曲げアーム部、θは曲げアーム部の勾配、Lは非加熱降
水管8bの曲げアーム部の長さである。
【0015】まず第1の実施例における非加熱降水管8
bの部分展開図を図3に示す。該実施例においては複数
の非加熱降水管8bを円筒圧力容器の水平断面において
円周方向に均等になるように配分し、縦集合管寄せ14
を挿通する部分よりも下で、かつ縦分配管寄せ9よりも
上に位置する非加熱降水管8bの一部を、該非加熱降水
管8bの内部を流通するボイラ水の流動に支障を来さな
い範囲内で下向きの勾配θをつけてV字形に曲げてい
る。その際、前記縦集合管寄せ14と縦分配管寄せ9と
は蒸発管群の軸と平行な同一線上にあるように位置させ
る。また各非加熱降水管8bの形状はいずれも合同とす
る。
bの部分展開図を図3に示す。該実施例においては複数
の非加熱降水管8bを円筒圧力容器の水平断面において
円周方向に均等になるように配分し、縦集合管寄せ14
を挿通する部分よりも下で、かつ縦分配管寄せ9よりも
上に位置する非加熱降水管8bの一部を、該非加熱降水
管8bの内部を流通するボイラ水の流動に支障を来さな
い範囲内で下向きの勾配θをつけてV字形に曲げてい
る。その際、前記縦集合管寄せ14と縦分配管寄せ9と
は蒸発管群の軸と平行な同一線上にあるように位置させ
る。また各非加熱降水管8bの形状はいずれも合同とす
る。
【0016】これによって不測の過負荷運転や伝熱管の
内面の汚れ抵抗が増加した場合、あるいは蒸気ドラム内
の圧力の急変動等が生じたような場合でも、非加熱降水
管8bに生じる軸方向応力をV字形曲がり部において吸
収させ、蒸発管11および水壁管12(伝熱管)と環状
分配管寄せ10および環状集合管寄せ13との接合部等
に生ずる曲げ応力を著しく低減させる。
内面の汚れ抵抗が増加した場合、あるいは蒸気ドラム内
の圧力の急変動等が生じたような場合でも、非加熱降水
管8bに生じる軸方向応力をV字形曲がり部において吸
収させ、蒸発管11および水壁管12(伝熱管)と環状
分配管寄せ10および環状集合管寄せ13との接合部等
に生ずる曲げ応力を著しく低減させる。
【0017】また、非加熱降水管8bの上下の接続点を
蒸発管群の軸に平行な同一線上の縦集合管寄せ14及び
縦分配管寄せ9に接続することにより、円形籠状に形成
された管束全体が非加熱降水管8bの熱膨張によって、
中心軸周りの回転によるねじりモーメントが生じるのを
避け得る。
蒸発管群の軸に平行な同一線上の縦集合管寄せ14及び
縦分配管寄せ9に接続することにより、円形籠状に形成
された管束全体が非加熱降水管8bの熱膨張によって、
中心軸周りの回転によるねじりモーメントが生じるのを
避け得る。
【0018】次に第2の実施例を図4に示す。該実施例
においては、非加熱降水管8bと伝熱管との管壁温度差
がより大きくなる場合、その対策として非加熱降水管8
bの曲げアーム部の長さLを図3よりも大きくした場合
の例を示す。これによって非加熱降水管8bに作用する
応力は容易にV字形部において吸収され、伝熱管と環状
分配管寄せ10および環状集合管寄せ13との接合部等
に生ずる曲げ応力を低減させ得る。
においては、非加熱降水管8bと伝熱管との管壁温度差
がより大きくなる場合、その対策として非加熱降水管8
bの曲げアーム部の長さLを図3よりも大きくした場合
の例を示す。これによって非加熱降水管8bに作用する
応力は容易にV字形部において吸収され、伝熱管と環状
分配管寄せ10および環状集合管寄せ13との接合部等
に生ずる曲げ応力を低減させ得る。
【0019】図5は第3の実施例を示す図で、上記第2
の実施例と同様の場合、その対策として非加熱降水管8
bを内部を流通するボイラ水の流動に支障を来さない範
囲の下向きの勾配θで、かつ曲がり部に十分柔軟性を保
持させてW字形に曲げて形成した例である。その際上記
第1および第2の実施例と同様、縦集合管寄せ14と縦
分配管寄せ9とは蒸発管群の軸と平行な同一線上にある
ように位置させ、また各非加熱降水管8bの形状はいず
れも合同とする。
の実施例と同様の場合、その対策として非加熱降水管8
bを内部を流通するボイラ水の流動に支障を来さない範
囲の下向きの勾配θで、かつ曲がり部に十分柔軟性を保
持させてW字形に曲げて形成した例である。その際上記
第1および第2の実施例と同様、縦集合管寄せ14と縦
分配管寄せ9とは蒸発管群の軸と平行な同一線上にある
ように位置させ、また各非加熱降水管8bの形状はいず
れも合同とする。
【0020】これによって前記第2の実施例の場合のよ
うに曲げアーム部の長さLを大きくとることなく、前記
各部に生じる熱応力を低減させ得る。
うに曲げアーム部の長さLを大きくとることなく、前記
各部に生じる熱応力を低減させ得る。
【0021】図6は第4の実施例を示す図で、該実施例
においては複数の非加熱降水管8bを円筒圧力容器の水
平断面において円周方向に均等になるように配分し、縦
集合管寄せ14を挿通する部分よりも下の部分の非加熱
降水管8bを、前記の的確な勾配θを保持させながら圧
力容器と水壁管12とによって形成される空間16内を
周方向に螺旋状に降下させ、当初の縦集合管寄せ14の
軸の蒸発管群の軸と平行な線上に位置させて下部の縦分
配管寄せ9に接続する。また各非加熱降水管8bの形状
は上記各実施例と同様いずれも合同とする。
においては複数の非加熱降水管8bを円筒圧力容器の水
平断面において円周方向に均等になるように配分し、縦
集合管寄せ14を挿通する部分よりも下の部分の非加熱
降水管8bを、前記の的確な勾配θを保持させながら圧
力容器と水壁管12とによって形成される空間16内を
周方向に螺旋状に降下させ、当初の縦集合管寄せ14の
軸の蒸発管群の軸と平行な線上に位置させて下部の縦分
配管寄せ9に接続する。また各非加熱降水管8bの形状
は上記各実施例と同様いずれも合同とする。
【0022】これによって不測の過負荷運転や伝熱管の
内面の汚れ抵抗が増加した場合、あるいは蒸気ドラム内
の圧力の急変動等が生じたような場合でも、非加熱降水
管8bに生じる軸方向応力を螺旋部において吸収させ、
伝熱管と環状分配管寄せ10および環状集合管寄せ13
との接合部等に生ずる曲げ応力を低減させるほか、前記
管束全体にねじりモーメントが生じるのを避け得る。
内面の汚れ抵抗が増加した場合、あるいは蒸気ドラム内
の圧力の急変動等が生じたような場合でも、非加熱降水
管8bに生じる軸方向応力を螺旋部において吸収させ、
伝熱管と環状分配管寄せ10および環状集合管寄せ13
との接合部等に生ずる曲げ応力を低減させるほか、前記
管束全体にねじりモーメントが生じるのを避け得る。
【0023】図1及び図2は上記第1の実施例に示す非
加熱降水管8bをV字形に曲げた場合の縦断面図および
横断面図を示すもので、図面が輻輳するのを防ぐため
に、非加熱降水管8b5本の内、図1においては1本の
非加熱降水管8bの形状のみを示し、図2においては隣
接する2本の非加熱降水管8bの形状のみを示している
が、総ての非加熱降水管8bに同様の形状を形成させる
ことは特許請求の範囲において記載した通りである。
加熱降水管8bをV字形に曲げた場合の縦断面図および
横断面図を示すもので、図面が輻輳するのを防ぐため
に、非加熱降水管8b5本の内、図1においては1本の
非加熱降水管8bの形状のみを示し、図2においては隣
接する2本の非加熱降水管8bの形状のみを示している
が、総ての非加熱降水管8bに同様の形状を形成させる
ことは特許請求の範囲において記載した通りである。
【0024】
【発明の効果】本願発明によれば上記実施例において説
明したように、下記に示す効果を奏する。 (1) 蒸発管および水壁管に形成された上下の曲げアーム
部付け根部に生じる曲げ応力が大幅に低減され、かつ曲
げアーム長の大小に係わらず曲げ応力値が均一化され
る。 (2) 曲げ応力値が大幅に低減されることにより、ボイラ
の不測の過負荷運転に耐え得る。 (3) 蒸発管および水壁管の内面の汚れ抵抗の増加に対し
て耐久性が生じ、保守、点検期間の延長が図れる。 (4) 蒸気ドラム内における不測の圧力変動に対して耐え
得る。 (5) 蒸発管および水壁管の延びを曲げアーム部で吸収す
る必要がなくなるため、曲げアーム長を曲げ加工上必要
最小限に小さくし得ることにより、圧力容器の直径も小
さくなり、ボイラ本体が軽量になるとともに製造コスト
を低減することが可能になる。
明したように、下記に示す効果を奏する。 (1) 蒸発管および水壁管に形成された上下の曲げアーム
部付け根部に生じる曲げ応力が大幅に低減され、かつ曲
げアーム長の大小に係わらず曲げ応力値が均一化され
る。 (2) 曲げ応力値が大幅に低減されることにより、ボイラ
の不測の過負荷運転に耐え得る。 (3) 蒸発管および水壁管の内面の汚れ抵抗の増加に対し
て耐久性が生じ、保守、点検期間の延長が図れる。 (4) 蒸気ドラム内における不測の圧力変動に対して耐え
得る。 (5) 蒸発管および水壁管の延びを曲げアーム部で吸収す
る必要がなくなるため、曲げアーム長を曲げ加工上必要
最小限に小さくし得ることにより、圧力容器の直径も小
さくなり、ボイラ本体が軽量になるとともに製造コスト
を低減することが可能になる。
【図1】本願発明に基づく実施例を示すボイラの軸方向
断面図である。
断面図である。
【図2】図1におけるa・a線矢視断面図である。
【図3】第1の実施例における非加熱降水管部分の一部
展開図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
展開図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
【図4】第2の実施例における非加熱降水管部分の一部
展開図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
展開図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
【図5】第3の実施例における非加熱降水管部分の一部
展開図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
展開図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
【図6】第4の実施例における非加熱降水管部分の一部
側面図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
側面図である。(伝熱管は繁雑なため図示省略)
【図7】従来の技術におけるボイラの軸方向断面図であ
る。
る。
【図8】図7におけるb・b線矢視断面図である。
1 ガス入口 2 ガス流路 3 ガス出口 4 圧力容器 5 耐火断熱層 6 シュラウド板 7 ガスシール板 8a 非加熱降水管(縦集合管寄せ挿通部を含みボイラ
ドラム側の部分) 8b 非加熱降水管(縦集合管寄せ挿通部よりも下の部
分) 9 縦分配管寄せ 10 環状分配管寄せ 11 蒸発管 12 水壁管 13 環状集合管寄せ 14 縦集合管寄せ 15 汽水混合物出口 16 圧力容器と水壁管とによって形成される空間 17 曲げアーム部 θ 曲げアーム部の勾配 L 非加熱降水管8bの曲げアーム部の長さ 51 ガス入口 52 ガス流路 53 ガス出口 54 圧力容器 55 耐火断熱層 56 シュラウド板 57 ガスシール板 58a,58b 非加熱降水管 59 縦分配管寄せ 60 環状分配管寄せ 61 蒸発管群 62 水壁管 63 環状集合管寄せ 64 縦集合管寄せ 65 汽水混合物出口 66 圧力容器と水壁管とによって形成される空間 67 曲げアーム部
ドラム側の部分) 8b 非加熱降水管(縦集合管寄せ挿通部よりも下の部
分) 9 縦分配管寄せ 10 環状分配管寄せ 11 蒸発管 12 水壁管 13 環状集合管寄せ 14 縦集合管寄せ 15 汽水混合物出口 16 圧力容器と水壁管とによって形成される空間 17 曲げアーム部 θ 曲げアーム部の勾配 L 非加熱降水管8bの曲げアーム部の長さ 51 ガス入口 52 ガス流路 53 ガス出口 54 圧力容器 55 耐火断熱層 56 シュラウド板 57 ガスシール板 58a,58b 非加熱降水管 59 縦分配管寄せ 60 環状分配管寄せ 61 蒸発管群 62 水壁管 63 環状集合管寄せ 64 縦集合管寄せ 65 汽水混合物出口 66 圧力容器と水壁管とによって形成される空間 67 曲げアーム部
Claims (4)
- 【請求項1】 縦型円筒圧力容器内に配設した複数の非
加熱降水管と、該非加熱降水管の下部に縦分配管寄せを
有し、上部に縦集合管寄せを有し、上記両管寄せ間を蒸
発管群によって結合することによってボイラ水の循環系
を形成する廃熱ボイラにおいて、 非加熱降水管は少なくとも3箇所以上の曲がり部を有す
るものであり、 各非加熱降水管の形状は合同であり、 各非加熱降水管の縦分配管寄せおよび縦集合管寄せとの
接続点が、蒸発管群の軸に平行な同一線上にあることを
特徴とする高温・高圧ガス用廃熱ボイラ。 - 【請求項2】 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部にて
屈曲したのちV字形の曲がり部を形成して折り返し、前
記縦集合管寄せの軸から蒸発管群の軸と平行な線上にあ
る縦分配管寄せに接続されることを特徴とする請求項1
記載の高温・高圧ガス用廃熱ボイラ。 - 【請求項3】 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部にて
屈曲したのちW字形の曲がり部を形成して折り返し、前
記縦集合管寄せの軸から蒸発管群の軸と平行な線上にあ
る縦分配管寄せに接続されることを特徴とする請求項1
記載の高温・高圧ガス用廃熱ボイラ。 - 【請求項4】 非加熱降水管が縦集合管寄せの下部にて
屈曲したのち円筒圧力容器の内壁部を周方向に螺旋状に
降下しながら1周し、前記縦集合管寄せの軸から蒸発管
群の軸と平行な線上にある縦分配管寄せに接続されるこ
とを特徴とする請求項1記載の高温・高圧ガス用廃熱ボ
イラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17806394A JPH0842806A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 高温・高圧ガス用廃熱ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17806394A JPH0842806A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 高温・高圧ガス用廃熱ボイラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0842806A true JPH0842806A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16041967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17806394A Pending JPH0842806A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 高温・高圧ガス用廃熱ボイラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0842806A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2594883A2 (en) * | 2011-11-21 | 2013-05-22 | Rolls-Royce plc | Heat exchanger |
CN114608000A (zh) * | 2021-05-27 | 2022-06-10 | 中北大学 | 一种智能弹性控制变化的弯曲管蒸汽锅炉 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17806394A patent/JPH0842806A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2594883A2 (en) * | 2011-11-21 | 2013-05-22 | Rolls-Royce plc | Heat exchanger |
EP2594883A3 (en) * | 2011-11-21 | 2014-06-11 | Rolls-Royce plc | Heat exchanger |
CN114608000A (zh) * | 2021-05-27 | 2022-06-10 | 中北大学 | 一种智能弹性控制变化的弯曲管蒸汽锅炉 |
CN114608000B (zh) * | 2021-05-27 | 2023-03-03 | 中北大学 | 一种智能弹性控制变化的弯曲管蒸汽锅炉 |
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