JPH084242Y2 - ベニヤレースにおける原木の外周駆動部材 - Google Patents

ベニヤレースにおける原木の外周駆動部材

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JPH084242Y2
JPH084242Y2 JP1989058909U JP5890989U JPH084242Y2 JP H084242 Y2 JPH084242 Y2 JP H084242Y2 JP 1989058909 U JP1989058909 U JP 1989058909U JP 5890989 U JP5890989 U JP 5890989U JP H084242 Y2 JPH084242 Y2 JP H084242Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は、原木及び刃物に対して平行に配置した回転
軸に取り付ける原木の外周駆動部材に関するものであ
り、その目的とするところは、原木から切削形成される
ベニヤ単板(以下、単板という)の表面に突刺傷の痕跡
が残りにくく、且つ有効な原木の駆動力を得ることので
きる駆動部材の提供にある。
ロ 従来の技術 従来技術における原木の外周駆動部材は、特公昭56-1
7205号公報に示される原木の外周駆動型ベニヤレースの
開発により、必要になった新規の部品であって、第6図
に示す突刺体61が使用されていた。
しかし、先端に近い位置の断面が第7図B行程に示す
長方形状であるため、突刺する際に突刺体61の幅により
原木繊維が直交方向に広げられ、第7図C行程のように
突刺傷が繊維方向へ紡錐形状に広がり、原木繊維が引き
裂かれ突刺後の回復力に欠けてしまい、突刺傷の痕跡が
目立つという欠点があった。
そこで、出願人は、突刺傷痕跡の減少を図るべく、第
8図の如く先端に近い位置の断面が前記回転軸の方向へ
長い長円形状で、且つ先端部には前記回転軸とほぼ平行
な刃を有する突刺体(以下、改良突刺体81という)を、
前記回転軸のほぼ半径方向に突設させ、一方、中心には
適当径の取り付け孔を設けたベニヤレースにおける原木
の外周駆動部材(特公昭59-38243号公報)を提案した。
ハ 考案が解決しようとする課題 しかしながら、改良突刺体81の先端より下部における
原木の繊維方向両端部が、原木の繊維方向に直交する曲
面を有し、第9図のように突刺されるにつれ(A行程か
らB行程そしてC行程)、その改良突刺体81の両端部に
よって、原木の繊維が繊維方向と直交する方向に引き裂
かれたり、押し潰され、突刺傷の極部分の隙間92が拡大
し、突刺傷が弾性復帰せずに相変わらず突刺傷が残存す
るという課題があった。
また、第8図の改良突刺体81の先端より下の断面形状
は第6図の突刺体61と同じなために、第9図C行程での
最終突刺傷の形状は第7図C行程と変わらない上、第9
図においてB行程での突刺傷の長さが短い分、C行程に
至る突刺傷の形成が速く、繊維が引き裂かれる時に過剰
な力が加わり、前記同様突刺傷が弾性復帰せずに相変わ
らず突刺傷痕跡が残ってしまうという欠点があった。
ニ 課題を解決するための手段 本考案は、従来の突刺体に変え扁平状刃部を設け、突
刺傷が弾性復帰により痕跡が消滅して、製品の品質向上
を図ることができる原木の外周駆動部材であって、その
構成は、原木及び刃物に対して平行に配置した回転軸に
取り付ける原木の外周駆動部材であって、多数の扁平状
刃部を前記回転軸と平行に且つ放射状に突設して平歯車
状に形成すると共に、それらの各扁平状刃部の外周縁の
内、少なくとも原木に突刺する部分を切れ刃に形成し、
一方、中心には前記回転軸に対応する取り付け孔を設け
たことにある。
ホ 作用 本考案は上述のような構成により、前記扁平状刃部の
外周縁の内、少なくとも原木に突刺する部分が切れ刃に
形成され、突刺傷の断面が鋭利になり且つ突刺傷を形成
させる扁平状刃部は前記原木の繊維方向に直交する面を
有しないので、繊維が前記繊維方向と直交する方向に引
き裂かれたり、押し潰されたりして生ずる繊維の塑性変
形は極めて少なく、また突刺傷の弾性復帰力を損なわな
いので、傷は完全に塞がれる。
ヘ 実施例 本考案の実施例を図面に従って説明する。
本考案の原木の外周駆動部材2は第1図に示すよう
に、ベニヤレースにおいて原木1及び刃物7に対して平
行に配設した回転軸6に適当数個配置し、扁平状刃部3
を原木1の外周に対して外周駆動部材2の外周に突刺可
能に備え、前記回転軸6又は前記外周駆動部材2を駆動
することにより、原木1の外周へ動力を供給するもので
ある。
また外周駆動部材2は第1図に例示するように、多数
又は適当数の扁平状刃部3を前記回転軸と平行に、且つ
放射状に突設して平歯車状に形成したものであり、前記
外周駆動部材2の中心には、回転軸6に対応する適当径
の取り付け孔5が丸鋸状に設けられている。
実施例1の扁平状刃部3の外周縁は、第6図の突刺体
61を第2図のように前記突刺体の先端縁b1における一端
の角部をa1、a2とし、更に外周駆動部材2の円筒部と扁
平状刃部3との境目の各中心点をa3、a4として、a1とa
3、a2とa4とを結んだ両側縁b2、b3及び先端縁b1とから
なる切れ刃に形成されている。
したがって、a1、a2、a3、a4とで構成される断面(以
下歯平行平面という)は、切れ刃からなる外周縁を含み
且つ回転軸に平行になり、その歯平行平面における扁平
状刃部3の断面形状は、周囲が直方形となり先端縁b1が
直線であるが、第4図(a)、(b)の実施例2、3の
ように、その外周縁のうち先端縁b1が半円形となり、角
部a1、a2が存在しないものでも突刺傷の長さ方向に徐々
に拡張してゆくので、突刺傷の断面が鋭利になる。尚、
外周縁が半円形の他に、多角形や、両側縁b2、b3が結合
して先端縁b1を有しない三角形状でもよい。
また、実施例1では外周縁のうち両側縁b2、b3は平行
であるが、第5図(a)(b)(c)の実施例4、5、
6のように、先端縁b1より取り付け部にかけて両側縁b
2、b3が広がるように非平行にすれば、突刺時に切り刃
が常に原木1に接触しているので、切口が鋭利となり突
刺傷の回復力に優れる利点を有する。
尚、例えば前記実施例1乃至6に対し、先端縁及び両
側縁において、切れ刃の角度の大小により切れ刃を形成
する面の交叉部a5の長さ若しくは面積が変化し、特に切
り刃角度が鋭角でない場合は、交叉部a5における扁平状
刃部3の幅が厚くなるので、交叉部a5を切削して第4図
(a)のように曲面、第4図(b)もしくは第5図
(b)のように平面及び第5図(c)のように直線状に
形成することも可能である。
更に、扁平状刃部3の両側縁b2、b3及び先端縁b1夫々
における歯平行平面により分割される切れ刃の角度は異
なっていてもよい。両側縁の夫々の切れ刃の角度が異な
ると、左右の切れ刃を形成する面の交叉部a5は、扁平状
刃部3の長さ方向の中心線と重ならず、その中心線に対
して扁平状刃部3が非対称な場合や、先端縁b1や両側縁
b2、b3の夫々の切れ刃の角度が異なると、歯平行平面の
表裏における交叉部a5が、前記歯平行平面に対し面対称
にならない場合も考えられる。また、第5図(c)のよ
うに片面の交叉部a5を外周縁まで平面にすることもあ
る。
以上夫々の扁平状刃部3においては、原木1突刺時の
原木1表面に平行な扁平状刃部3断面は、突刺傷の両極
部分に切れ刃がほとんど隙間なく収納される上、切れ刃
が突刺傷の両極部分を形成するので、断面が鋭利となり
突刺傷の回復力に優れている。
そして原木1に突刺する際には、第3図A行程のよう
に、先ず扁平状刃部3の先端が原木1に接触し、その後
先端部b1が原木1に喰い込んだ状態である第3図C行程
においては、扁平状刃部3の中央部厚さにより、繊維方
向に長い紡錐形断面を有する突刺傷が生じる。そして、
扁平状刃部3の外縁部に設けられた切れ刃が、前記突刺
傷の極部分の隙間32にほとんど隙間なく収納される。従
って繊維方向に直交する幅に対して繊維方向に平行な長
さが短くなる。そして、原木1に突き刺さった後に、扁
平状刃部3が原木1から抜け出していくことにより、突
刺傷の隙間が弾性復帰力により小さくなって塞がり、繊
維は前記繊維と直交する方向に引き裂かれたり、押し潰
されたりして生じる繊維の塑性変形は極めて少ない。
又、前記取り付け孔5にキー溝(図示せず)を設ける
ことにより、回転軸6などにキー材によって容易に固定
することができる。
又、例えば第1図に示したように、回転軸6に設けら
れたキー溝に対する回り止め用凸部材4を、前記取り付
け孔5に設けることにより、キー材不要でより簡単に回
転軸6に固定することができる。
尚、本考案の原木1の外周駆動部材2は、原木1及び
刃物7に対して平行に配設した回転軸6に取り付けるも
のであって、原木1の外周形状に適合せるために、厳密
に平行に配設することに限定されるものではない。ま
た、原木1と外周駆動部材2の回転軸とは、厳密に平行
状態を保持することなく微動するものであるから、原木
1及び刃物7に対してほぼ平行状態に配置した回転軸6
へ取り付ける外周駆動部材2に、多数の扁平状刃部3を
前記回転軸6とほぼ平行に設け、ハスバ歯車状にするこ
と、また扁平状刃部3を外周駆動部材2外周上に不等間
隔で突設したり、外周駆動部材2の半径方向とほぼ平行
状態に突設したりして、ほぼ放射状に突設することは設
計上の変更の範囲内である。
又、実施例の扁平状刃部3の外周縁には、全周に亘っ
て切れ刃で図示及び説明されているが、第5図(d)示
の如く、少なくとも原木に突刺する部分が切れ刃であれ
ば良い。又外周駆動部材2は一体で図示されているが、
複数個の扇形に分割されても良い。
ト 考案の効果 本考案に係るベニヤレースにおける原木の外周駆動部
材は、扁平状刃部の両側縁が原木の繊維方向に対して並
行な切れ刃に形成されているので、前記繊維方向に直交
する面を有しない結果、切削につれて扁平状刃部から単
板が離脱した際、前記繊維と直交する方向の突刺傷の幅
は、弾性復帰によって完全に塞がれてしまい、切削され
た単板表面の扁平状刃部による突刺傷は目立たず、合板
の原板としても何等問題はないのである。
また、扁平状刃部の外縁部が切れ刃で構成されている
ので、原木に突刺する際の突刺力も小さくなり、原木の
曲げに対しての条件も良いのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るベニヤレースにおける原木の外周
駆動部材の実施例を示す一部破断側面図、第2図は実施
例1の扁平状刃部斜視図、第3図は第2図の扁平状刃部
による突刺傷発生過程の説明図、第4図(a)、(b)
は実施例2、3の扁平状刃部斜視図、第5図(a)、
(b)、(c)は実施例4、5、6の扁平状刃部斜視
図、第5図(d)は扁平状刃部の別実施例の斜視図、第
6図は突刺体の斜視図、第7図は第6図の突刺傷発生過
程の説明図、第8図は改良突刺体の斜視図、第9図は第
8図の突刺傷発生過程の説明図。 尚、第3図、第7図及び第9図は原木表面の突刺体及び
扁平状刃部の水平断面図であり、比較のために突刺体及
び扁平状刃部の厚みと長さを一定にしている。 1……原木、2……外周駆動部材、3……扁平状刃部、
4……凸部材、5……取り付け孔、6……回転軸、7…
…刃物、32……隙間、61……突刺体、81……改良突刺
体、92……隙間、a1、a2……角部、a3、a4……中心点、
a5……交叉部、b1……先端縁、b2、b3……両側縁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原木及び刃物に対して平行に配置した回転
    軸に取り付ける原木の外周駆動部材であって、多数の扁
    平状刃部を前記回転軸と平行に且つ放射状に突設して平
    歯車状に形成すると共に、それらの各扁平状刃部の外周
    縁の内、少なくとも原木に突刺する部分を切れ刃に形成
    し、一方、中心には前記回転軸に対応する取り付け孔を
    設けてなるベニヤレースにおける原木の外周駆動部材。
JP1989058909U 1989-05-22 1989-05-22 ベニヤレースにおける原木の外周駆動部材 Expired - Fee Related JPH084242Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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