JPH0842046A - ビス留め直張り用ロックウール吸音天井板 - Google Patents
ビス留め直張り用ロックウール吸音天井板Info
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- JPH0842046A JPH0842046A JP6198984A JP19898494A JPH0842046A JP H0842046 A JPH0842046 A JP H0842046A JP 6198984 A JP6198984 A JP 6198984A JP 19898494 A JP19898494 A JP 19898494A JP H0842046 A JPH0842046 A JP H0842046A
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Abstract
ビス留め施工ができ、施工安定性、施工仕上りに優れた
ビス留め直張り用ロックウール吸音天井板を提供するこ
と。 【構成】 全組成成分中にロックウール64〜90重量
%、ジエル(叩解パルプ)5〜13重量%、有機結合剤
2〜10重量%、無機充填剤2〜20重量%、凝集剤
0.2〜1.0重量%を含有し、全組成成分中の全有機
分の合計量が16重量%以下(但し、難燃剤を併用した
場合は20重量%以下)であり、密度が400〜500
kg/m3 であり、さらに前記有機結合剤は澱粉、ポリ
ビニルアルコール、酢ビエマルジョン、アクリルエマル
ジョン、SBRエマルジョン、CMC、ガーガムから選
ばれた少なくとも1種以上を全有機結合剤中70重量%
以上を含み、メラミン樹脂及び尿素樹脂は全有機結合剤
中30重量%を越えないビス留め直張り用ロックウール
吸音天井板。
Description
ー等の金具に効率良くビス留め施工ができ、施工安定
性、施工仕上りに優れるビス留め直張り用ロックウール
吸音天井板に関する。
能を兼ね備えた商品が殆ど全てであり、有機結合剤の配
合量は必然的に少なくなることから強度が小さい。この
ためロックウール吸音天井板を直接天井の鋼製下地にビ
スで張り付けるビス直張り工法を適用すると、ビス締ま
りが甘いため、地震等の振動により、緩んで落下してし
まう。外観については、板表面の硬さが不足しているた
めビス留めのスクリュウドライバーのビットストッパー
跡が顕著について見苦しい。又、施工後、天井板に掲示
物をフックを使って吊り下げるケースが多々あるが天井
板の強度不足で、大きくタワんだり、掲示物が落下して
しまう。更なる問題として通気抵抗が小さく、天井板表
面の汚染現象が見られる。等の問題がある。このため従
来のロックウール吸音天井板は石膏ボードを下張りする
いわゆる捨て張り工法を取り、ロックウール板をタッカ
ーと接着剤で貼り上げることで解決していた。しかし捨
て張り工法には熟練した技術が必要で昨今の建築工事業
界においては熟練工の数が不足する傾向が顕著であり問
題となっている。また石膏ボードを下張りする手間、そ
の上にロックウール板をタッカーと接着剤で貼り上げる
手間等非常に手間がかかる問題がある。
題を解決し天井の鋼製下地にビスで直接張り付けること
のできるロックウール吸音天井板を提供することを課題
とする。
組成成分中にロックウール64〜90重量%、ジエル
(叩解パルプ)5〜13重量%、有機結合剤2〜10重
量%、無機充填剤2〜20重量%、凝集剤0.2〜1.
0重量%を含有し、全組成成分中の全有機分の合計量が
16重量%以下(但し、難燃剤を併用した場合は20重
量%以下)であり、密度が400〜500kg/m3 で
あり、さらに前記有機結合剤が澱粉、ポリビニルアルコ
ール、酢ビエマルジョン、アクリルエマルジョン、SB
Rエマルジョン、CMC、ガーガムから選ばれた少なく
とも1種以上を全有機結合剤中70重量%以上含み、メ
ラミン樹脂及び尿素樹脂は全有機結合剤中30重量%を
越えないビス留め直張り用ロックウール吸音天井板によ
って解決される。以下詳細に説明する。
の特に重要なビス留め性とは、ビスの締まりの良さ即ち
抜け難さとスクリュードライバービットのストッパーで
凹まない硬さがあることである。又掲示物の吊り下げ落
下が起こらないようにするためにはビス締まりに加えて
曲げ強度が高いことである。又表面汚れの原因となる通
気抵抗の向上のためにはビス留め直張り用ロックウール
吸音天井板の構造を緻密にすることである。ただし、緻
密さも行き過ぎると切断加工性及び吸音性が悪くなるの
で密度の上限が必要である。
に取り組んだ結果本願発明の配合組成に到達したもので
ある。即ち全組成成分中にロックウール64〜90重量
%、ジエル(叩解パルプ)5〜13重量%、有機結合剤
2〜10重量%、無機充填剤2〜20重量%、凝集剤
0.2〜1.0重量%を含有し、全組成成分中の全有機
分の合計量が16重量%以下(但し、難燃剤を併用した
場合は20重量%以下)であり、密度が400〜500
kg/m3 であり、さらに前記有機結合剤が澱粉、ポリ
ビニルアルコール、酢ビエマルジョン、アクリルエマル
ジョン、SBRエマルジョン、CMC、ガーガムから選
ばれた少なくとも1種以上を全有機結合剤中70重量%
以上含み、メラミン樹脂及び尿素樹脂は全有機結合剤中
30重量%を越えない配合組成である。
A 9504 に示される粒状綿であり、その使用量は
64〜90重量%である。64重量%より少ないと必然
的に有機分が増え、防火性が低下し、90重量%を越え
ると強度が不足し、密度が500kg/m3 を越えると
加工性及び吸音性が低下する。
クラフトパルプ、再生パルプ、古紙パルプ等のパルプを
叩解したものであり、ビス締まりを向上させるのに有効
である。その使用量は5〜13重量%である。5重量%
より少ないとビス締まりが弱くなり、13重量%を越え
ると防火性および製造時の濾水性が悪化する。
ビニルアルコール、酢ビエマルジョン、アクリルエマル
ジョン、SBRエマルジョン、CMC、ガーガムから選
ばれた少なくとも1種以上を全有機結合剤中70重量%
以上を含み、メラミン樹脂及び尿素樹脂は全有機結合剤
中30重量%を越えない。有機結合剤の使用量は2〜1
0重量%である。2重量%より少ないとボード強度が不
足し、10重量%を越えると全組成成分中の全有機分の
合計量が16重量%を越え防火性が準不燃に達しない場
合がある。但し、水酸化アルミ等の難燃剤を使った場合
は、例えば水酸化アルミ10重量%の配合であれば全有
機分の合計量が20重量%でも防火性は準不燃に合格す
る。またメラミン樹脂及び尿素樹脂は樹脂が硬く、弾力
性が少く、天井板が天井板を留めるビスを締めるのに弾
力性が不足し、振動や、メインテナンスの際のビスの再
締めによって次第にビスが緩むため、その使用量は30
%を越えることは避ける必要がある。また、ロックウー
ル吸音天井板に通常使用されるフエノール樹脂はその出
発原料如何に関わらず着色するので白色の基板(ボー
ド)とはならず本願発明の天井板には使用できない。
ボード曲げ強度を向上させるために使用するもので、ア
タパルジャイト、セピオライト、マイカ、タルク、バー
ミキュライト、パーライト、シラスバルーン、ガラスバ
ルーンである。その使用量は2〜20重量%である。2
重量%より少ないと耐湿たわみとボード曲げ強度が不十
分であり20重量%を越えるとボード曲げ強度の低下及
び製造速度の低下の原因となる。
集剤で通常0.2〜1.0重量%使用される。
合計量が16重量%以下であることが必要である。16
重量%を越えると防火性が損なわれ準不燃の規格に達し
ないことがある。但し、水酸化アルミ等の難燃剤を配合
した場合には全有機分の合計量は20重量%以下であれ
ばよい。
400〜500kg/m3 である。密度が400kg/
m3 より少ないと強度及びビス締まり、耐表面汚れが不
足し、500kg/m3 を越えると吸音性、加工性の悪
化を生じる。.
合成分を所定配合比で調合し、スラリー状の混合原料と
した後円網式あるいは長網式などの抄造法により抄造し
脱水乾燥して得る。更に必要に応じて脱水乾燥して得た
ロックウール吸音天井板の表面を切削したり、模様付け
したり、吸音穴加工したり、塗装仕上げを施す。
井板はその全組成成分中にロックウール64〜90重量
%、ジエル(叩解パルプ)5〜13重量%、有機結合剤
2〜10重量%、無機充填剤2〜20重量%、凝集剤
0.2〜1.0重量%を含有し、全組成成分中の全有機
分の合計量が16重量%以下であり、密度が400〜5
00kg/m3 であり、さらに前記有機結合剤が澱粉、
ポリビニルアルコール、酢ビエマルジョン、アクリルエ
マルジョン、SBRエマルジョン、CMC、ガーガムか
ら選ばれた少なくとも1種以上を全有機結合剤中70重
量%以上含み、メラミン樹脂及び尿素樹脂は全有機結合
剤中30重量%を越えないので、ジエルの5%以上の添
加によるビス締まり性に対する優れた作用、全組成成分
中の全有機分の合計量が16重量%以下(但し、水酸化
アルミ等の難燃剤を配合した場合には全有機分の合計量
は20重量%以下)とすることによる準不燃以上の防火
性、密度が400〜500kg/m3 であることによる
優れた曲げ強度性、表面汚れの原因となる通気抵抗の向
上等の作用が相乗し合い、切断加工性が良く、バー等の
金具に効率良くビス留め施工ができ、施工安定性、施工
仕上りに優れた作用効果を有する。
比で調合し、スラリー状の混合原料とした後長網式抄造
機で抄造し脱水乾燥して原板を得た。更にこの原板の表
面を切削し本発明のビス留め直張り用ロックウール吸音
天井板を得た。
す所定の配合比で調合し、スラリー状の混合原料とした
後長網式抄造機で抄造し脱水乾燥して原板を得た。更に
この原板の表面を切削し比較用のビス留め直張り用ロッ
クウール吸音天井板を得た。
ス留め直張り用ロックウール吸音天井板それぞれについ
て物性を測定し表1に示した。
体)10kgf以上を合格 ○印とした。 釘逆引抜強度 天井板にビスをネジ込み、抜け出
たビスの先端をチャックで挟んで引張荷重を加え、最大
値を読む。10kgf以上を合格 ○印とした。 フック吊下げ力 天井板にフックをネジ込み、フッ
クに静荷重をかけたときの最大保持荷重を読む。10k
gf以上を合格 ○印とした。 表面硬度 ビス留めしその跡を目視判定 ボード表面にゴムストッパーの跡が付かないのを合格○
印とした。 表面汚れ 底面60cm×60cm、高さ1
50cmの密閉箱の中間に天井板を置き最上面に換気扇
をセットする。底面部でタバコの煙を発生させながら換
気扇をまわし、延べ24時間運転後天井板の表面を観察
する。顕著な汚れがない状態を合格 ○印とした。 防火性能 建設省45年告示1828号によ
る防火性試験。準不燃以上を合格 ○印とした。 切断加工性 厚さ9mmの試料をカッターで切
断 1工程(1回)で切断できる場合を合格 ○印とした。 吸音性 残響室法 吸音率0.3以上を合格 ○印とした。 耐湿たわみ 鋼製下地に間隔300mmでボー
ドをビスにて留め付ける。30℃80%の環境下で48
時間静置し、たわみを測定する。0.5mm以内のもの
を合格 ○印とした。
吸音天井板は、ビス締まりが甘い、地震等の振動により
緩んで落下する、ビス留めのスクリュウドライバーのビ
ットストッパー跡が顕著について見苦しい、掲示物とフ
ックを使って吊り下げた場合大きくタワんだり、掲示物
が落下する、室内と天井裏の呼吸による天井板表面の汚
染現象などの問題が解決されたので石膏ボードを下張り
する必要はなく直接天井ビスで留めることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 全組成成分中にロックウール64〜90
重量%、ジエル(叩解パルプ)5〜13重量%、有機結
合剤2〜10重量%、無機充填剤2〜20重量%、凝集
剤0.2〜1.0重量%を含有し、全組成成分中の全有
機分の合計量が16重量%以下(但し、難燃剤を併用し
た場合は20重量%以下)であり、密度が400〜50
0kg/m3 であり、さらに前記有機結合剤が澱粉、ポ
リビニルアルコール、酢ビエマルジョン、アクリルエマ
ルジョン、SBRエマルジョン、CMC、ガーガムから
選ばれた少なくとも1種以上を全有機結合剤中70重量
%以上含み、メラミン樹脂及び尿素樹脂は全有機結合剤
中30重量%を越えないことを特徴とするビス留め直張
り用ロックウール吸音天井板
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6198984A JP2803572B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | ビス留め直張り用ロックウール吸音天井板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6198984A JP2803572B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | ビス留め直張り用ロックウール吸音天井板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0842046A true JPH0842046A (ja) | 1996-02-13 |
JP2803572B2 JP2803572B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=16400185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6198984A Expired - Lifetime JP2803572B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | ビス留め直張り用ロックウール吸音天井板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803572B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038392A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Nitto Boseki Co Ltd | ロックウールボード |
JP2015068099A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 大建工業株式会社 | 天井構造 |
-
1994
- 1994-08-02 JP JP6198984A patent/JP2803572B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038392A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Nitto Boseki Co Ltd | ロックウールボード |
JP4696343B2 (ja) * | 2000-07-31 | 2011-06-08 | 日東紡績株式会社 | ロックウールボード |
JP2015068099A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 大建工業株式会社 | 天井構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2803572B2 (ja) | 1998-09-24 |
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