JPH0841509A - 液体からの微粒子発生方法 - Google Patents

液体からの微粒子発生方法

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JPH0841509A
JPH0841509A JP19598594A JP19598594A JPH0841509A JP H0841509 A JPH0841509 A JP H0841509A JP 19598594 A JP19598594 A JP 19598594A JP 19598594 A JP19598594 A JP 19598594A JP H0841509 A JPH0841509 A JP H0841509A
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JP
Japan
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liquid
mist
solder
tip core
fine particles
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Application number
JP19598594A
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English (en)
Inventor
Makoto Gonda
誠 権田
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Kuroda Denki KK
Original Assignee
Kuroda Denki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波振動を利用して振動吸収性の高い液体
から微細なミスト又は固体粒子を効率的に得る。 【構成】 超音波振動装置11の先端コア12を振動吸
収性の高い液体1の液面上に僅かに突出させて先端コア
12に超音波振動を付与し、先端コア12の端面より、
空間3aに液体1の微小ミストを発生させる。また液体
1を溶解はんだとして溶解はんだのミストを発生させ、
該ミストを冷却固化させてはんだの固体微粒子を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は油類や熱可溶性の合成
樹脂材,比較的融点の低い溶融金属材料等の高粘度又は
高密度の振動吸収性の高い液体からの微粒子発生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来液体からミストを作る方法として
は、例えば水などのように振動吸収性の乏しい液体で
は、超音波振動装置の先端コア(チップ)を水面下に近
接して上向きにし、上記先端コアに超音波振動を与えて
先端コア上の水面上から例えば粒径4〜5μmのミスト
を発生させる方法が、加湿器等に応用されて広く知られ
ている。
【0003】また一般に液体からミストを発生させるに
は、液体を小孔から高圧で噴出させたり、アトマイズノ
ズルによって高圧エアを利用する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記超音波振動
によるミスト化は、重油や溶解合成樹脂材等のように高
粘度の液体や溶解はんだのような高密度の液体に応用し
た場合はミストの発生が不可能であり、また小孔からの
高圧噴出やアトマイズノズルによる方法は、加圧装置や
コンプレッサー等を要するほか、ミスト径や供給量の制
御が困難で均一粒径や、ミクロン単位の微小ミストが要
求され又は正確に制御された量が要求される場合には不
向きであった。
【0005】さらにはんだ付用ろう材等の高密度液体で
ある溶融金属を上記方法によってミスト化し、これを冷
却固化して粒子状にすることも可能であるが、設備も過
大となり酸化防止策が困難なほか、作業性も悪いという
問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の方法は、第1に液体1の液面上に超音波振
動装置11の先端コア12を僅かに突出せしめて該先端
コア12に超音波振動を印加することにより、先端コア
12の端面側に上記液体のミストを発生させて噴射せし
めることを特徴としている。
【0007】さらに本発明の第2の特徴は上記液体1を
金属又は樹脂若しくは合成樹脂の溶解液とし、発生した
液体のミストを冷却固化して固体微粒子を形成する点に
ある。
【0008】また上記第2の特徴において、液体1がろ
う付用ろう材の溶融金属である点も本発明の第3の特徴
である。
【0009】さらに第4の特徴は、上記液体1が植物性
又は鉱物性の高粘度の油である点にある。
【0010】
【作用】液体1の液面上に僅かに突出した先端コア12
に所定の超音波振動が付与されると、その先端コアの外
周に沿って液体1が薄膜状を形成しながら先端コア12
の端面上に順次上昇して全面に付着し、続いてこの付着
液体は先端コア12に印加された超音波振動によってキ
ャビテーションを生じ、無数の微小径のミストとなって
先端コア12端面より上方空間3aに霧状をなして噴出
する。
【0011】上記空間3aに噴出したミストが例えば燃
料用オイル又は潤滑油である場合は、そのまま燃焼位置
や潤滑位置に雰囲気中のエア等とともに供給される。
【0012】液体1が溶解合成樹脂等である場合も、ミ
ストはエア等(固化のため必要があれば冷却ガス)の送
風により、所定の場所に運ばれて回収される。さらに液
体1がはんだ,アルミニウム等の溶融金属である場合
は、ミストはそのまま固化されて金属微粒子として回収
されて利用される。
【0013】
【実施例】図1は本発明の方法と方法を実施するための
装置の1例を示す断面図で、超音波等の振動の吸収性に
富んだ高密度の液体(溶解はんだ)1を収容する収容槽
(はんだ槽)2は、外部から密閉されたミストの発生室
3と底部の連通部4を介して連通している材料の供給室
6とからなり、供給室6には溶解前の材料(固形はん
だ)が供給される供給部7と、供給室6の溶解はんだ1
の表面の酸化を防止すべく、窒素ガス,アルゴンガス等
の不活性ガス又は還元ガスを供給して非酸化性雰囲気を
形成するためのガスノズル5が設けられている。
【0014】供給室6内には、溶解はんだ1の液面高さ
を検出する液面センサー8が昇降調節自在に付設され、
該センサー8で液面の低下を検出して供給部7より順次
材料供給をし、発生室3内の液面が常に一定の設定高さ
を保つように構成されている。上記収容槽2の底部に
は、溶解はんだ1を常に所定の温度で溶解し且つ維持す
るためのヒーター10が設置されている。
【0015】発生室3内の中央には、筒状のホルダー9
が突設され、該ホルダー9内には超音波振動装置11の
先端コア12が上向きに固定されて支持されており、該
ホルダー9は発生室3の周壁(底部)の一部を構成し、
外部と遮閉されている。そして上記先端コア12の先端
は溶解はんだ1の液面から常に所定の突出高さαを保つ
ようになっており、この高さαは溶解はんだ1の材質と
温度及び超音波振動装置11の振動数等の条件と発生ミ
スト径及び設定発生量等との関係で決められるが、概ね
0〜10mmである。
【0016】上記発生室3内の上部には開閉自在な蓋1
3が設けられ、液面上には空間3aが形成される。さら
に上記蓋13には空間3aにおいて、先端コア12の上
方部分を覆い、発生ミストをガス流によって外部に取り
出すミスト取出口14が開口して設けられるとともに、
発生室3の周壁には、溶解はんだ1表面及び発生ミスト
の酸化を防止するために、空間3aを非酸化性雰囲気に
するノズル16が開口するように取り付けられている。
該ノズル16からは、前記ノズル5と同様な非酸化性ガ
スを噴出するが、該ガスはミスト取出口14からの排出
又は吸引ガス流と対応させ、非酸化性ガスを循環させる
こともできる。
【0017】上記装置により発生室3内でミストを発生
させるには、まず高さ制御された液面から僅かに突出し
た先端コア12に超音波振動を印加すると、先端コア1
2の外周に沿って溶解はんだ1が薄膜状をなして上昇
し、コア端面に球面状をなして付着貯溜されるととも
に、付着液体にキャビテーションを生じさせ、コア端面
上方に無数の微小径のミストを霧状に噴出する。
【0018】上記噴出ミストは取出口14からのガス流
による吸引(又は押し出し)によって外部に搬送される
が、その過程で又は特別に冷却されて固化し、微細なは
んだ粒子となり、搬送路途中でガスと分離回収される。
【0019】上記例においては、超音波振動装置11の
出力300W,先端コア径を30mmとし、超音波振動
数を20KHZ,はんだの溶解温度約230℃とした
処、約30μmのはんだ微粒子が100g/sec程度
の発生量で得られた。これは従来の方法に比して単位エ
ネルギー当たり10倍以上の発生量である。
【0020】また超音波振動周波数の高低又は振動の大
小によって粒径の大小を調節でき、例えば振動数を低く
することで粒子径を大径に、高くすることで小径にする
ことができ、振幅を大きくして大径に、小にして小径に
調節できる。はんだの場合、溶解温度を低くすると大径
に、高くすると小径になり、本実施例の方法によれば、
30〜50μmの粒径の粒子の製造が可能となる。その
他はんだの融点(180℃)に対してプラス5〜70℃
位の範囲での使用は可能である。
【0021】これらのはんだ粒子は常温で大小各種形状
のはんだ付部分にペースト等を利用して付着させてはん
だ付する等、溶解はんだとは異なる独自の利用方法で使
用することができる。また溶融金属としてははんだ以外
にアルミニウム,鉛,銅等比較的低融点の金属に利用で
きるほか、天然樹脂又は合成樹脂材等の高粘度液体の場
合は、塗装用,ヒート接着用の接着剤,加熱コーティン
グ剤,混合用バインダー材等の用途で利用できる合成樹
脂材微粒子を同様の方法によって造粒することが可能で
ある。但し、合成樹脂材等では酸化性防止用の非酸化性
ガスの供給又は使用は必要ない。またこれらの微粒子は
静電装置や蒸着塗装等の分野にも利用でき、この際の粒
子径調節が正確且つ均一に行える利点がある。
【0022】さらに上記ミスト発生原理を、重油等の燃
料用オイル又は潤滑用オイル等の高粘度液体のミスト化
にも利用でき、燃料用オイルを上記方法でミスト化した
場合、微細で且つ均一のミスト径が得られ、燃焼効率を
格段に高めることが可能とある。また潤滑用オイルをミ
スト状で供給する場合も微細な均一径のミストなので、
微量の送風で精密部分への小量のオイルの正確な供給が
可能となる。
【0023】なお、オイルをミスト化する場合も酸化防
止用の非酸化性ガスの利用は不要であるほか、図1の創
造線で示すように、先端コア12の上方のミスト発生部
の空間を横切るような送風道を形成すべく、収容槽2の
周壁にエア供給口18と取出口19とを相対向させて設
け、発生ミストを外部に搬送する機構にすることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の方法に
よれば、従来不可能であった高粘度液体又は高密度液体
等のように振動吸収性の高い液体の超音波振動によるミ
スト化が実現し、微細なミスト又は粒子を能率的に且つ
低コストで大量供給できる利点がある。またミストや固
体粒子の材料の性質や使用目的等に応じミスト径,粒
径,供給量等を超音波振動数や液体温度を調節すること
により正確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法とその実施のための装置を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 高粘度液体 3a 空間 11 超音波振動装置 12 先端コア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体(1)の液面上に超音波振動装置
    (11)の先端コア(12)を僅かに突出せしめて該先
    端コア(12)に超音波振動を印加することにより、先
    端コア(12)の端面側に上記液体のミストを発生させ
    て噴射せしめる液体からの微粒子発生方法。
  2. 【請求項2】 液体(1)を金属又は樹脂若しくは合成
    樹脂の溶解液とし、発生した液体のミストを冷却固化し
    て固体微粒子を形成する請求項1に記載の液体からの微
    粒子発生方法。
  3. 【請求項3】 液体(1)がろう付用ろう材の溶融金属
    である請求項2に記載の液体からの微粒子発生方法。
  4. 【請求項4】 液体(1)が植物性又は鉱物性の高粘度
    の油である請求項1に記載の液体からの微粒子発生方
    法。
JP19598594A 1994-07-27 1994-07-27 液体からの微粒子発生方法 Pending JPH0841509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100321826B1 (ko) * 1999-07-28 2002-02-28 정은 초음파를 이용한 크림솔더용 분말과 같은 미립자분말의 제조방법과 그 장치
JP2013013938A (ja) * 2012-08-09 2013-01-24 Mitsubishi Electric Corp 溶融装置

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