JPH0840919A - 抗痔疾患剤 - Google Patents

抗痔疾患剤

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JPH0840919A
JPH0840919A JP7120925A JP12092595A JPH0840919A JP H0840919 A JPH0840919 A JP H0840919A JP 7120925 A JP7120925 A JP 7120925A JP 12092595 A JP12092595 A JP 12092595A JP H0840919 A JPH0840919 A JP H0840919A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】便秘を引き起こすなどの特別な副作用がなく、
痔疾患に対して優れた治療効果を有する抗痔疾患剤を提
供する。 【構成】粒径0.05〜2.0mmの球形活性炭を有効
成分とする抗痔疾患剤。 【効果】上記の球形活性炭を経口薬として服用すること
により、便秘などの副作用を引き起こすことなく、痔疾
患、特に、痔瘻の治療に優れた効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球形活性炭を有効成分
とする抗痔疾患剤に関するものであり、詳しくは、便秘
を引き起こすなどの特別な副作用がなく、痔に対して優
れた治療効果を有する抗痔疾患剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】痔は、肛門病の総称であり、直腸から肛
門およびその周辺に生ずる病変として痔瘻、内・外痔核
(いぼ痔)、肛門周囲炎(はれ痔)、肛門裂傷(裂痔・
きれ痔)、肛門そう痒(かゆ痔)、脱肛などの多くの疾
患が挙げられる。痔疾患の患者の主訴は、便秘、腫脹、
出血、そう痒、疼痛などである。
【0003】痔疾患の代表的なものは、痔瘻と痔核であ
る。痔瘻とは、肛門管および周辺に存在する瘻孔のこと
である。一般に、非特異性細菌感染により一次的に発生
したものを言う。殆ど全ての場合、薬剤を使用しても治
癒されず、治癒には原則的に根治手術を行うことが必要
である。
【0004】痔核とは、肛門静脈叢が静脈瘤様に変化し
たものを言う。便秘、妊娠、喘息、長時間の座業、飲酒
などの原因で肛門部静脈叢にうっ血を繰り返すことによ
り、次第に痔核が形成される。痔核の発生部位により内
痔核と外痔核がある。臨床症状は、腫瘤、出血、炎症、
疼痛である。症状に応じた薬剤が使用されるが、十分な
効果のない場合、治療には手術が必要となる。
【0005】痔疾患に対する薬剤には坐剤、軟膏、内服
薬などの剤形がある。例えば、坐剤、軟膏には鎮痛・消
炎剤、止血剤、収れん剤、殺菌消毒剤などが配合されて
おり、その主成分は、副腎皮質ホルモン、シコンエキ
ス、ヒドロコルチゾン、塩酸モルヒネ、ロートエキス−
アヘンエキス、タンニン酸、コカイン、ロートエキス−
タンニン等である。内服薬は、主として便通をよくし、
血行正常化、局所炎症に対して効果を期待するものであ
り、主成分はパラフレボン、トリベノシド等である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
薬剤の効果は必ずしも十分でなく、痔疾患に対する有効
な治療薬が少ない。特に、痔瘻では根治手術を原則とす
るなど患者の苦痛は大きい。そこで、痔疾患に対して優
れた治療効果を示す薬剤の開発が待たれていた。本発明
は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、その目的
は、従来、手術以外に有効な治療法のなかった痔疾患に
対して、便秘を引き起こすなどの特別な副作用がなく、
優れた治療効果を発現する抗痔疾患剤を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、痔疾患に対する従来の薬剤とは別異の
有効成分について鋭意研究した結果、球形活性炭の経口
投与により、優れた効果が現れることを見い出した。従
来、球形活性炭製剤は、経口解毒剤として使われている
ものの、痔疾患の治療薬としての使用事実は全くない。
斯かる状況からすれば、本発明者らによる上記の知見
は、斬新的な発想に基づく意外な事実であると言える。
【0008】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、その要旨は、粒径0.05〜2.0mmの
球形活性炭を有効成分とする抗痔疾患剤に存する。
【0009】以下、本発明を詳述する。本発明の抗痔疾
患剤の有効成分である活性炭としては、医療用に内服使
用し得る粒径が通常0.05〜2.0mm、好ましくは
0.1〜1.0mmの球形活性炭が使用される。粒径が
0.05mm未満の場合は、便秘などの副作用が発生す
ることがあり、2.0mmを超える場合は、服用し難い
だけでなく、目的とする薬理効果も迅速に発現されな
い。
【0010】本発明で使用される球形活性炭は、吸着能
に優れていることが好ましく、市販の比表面積測定装置
による比表面積が500〜2,000m2 /gの球形活
性炭が好ましい。
【0011】球形活性炭の製造には、任意の原料、例え
ば、オガ屑、石炭、ヤシ殻、石油系もしくは石炭系の各
種ピッチ類および/または有機合成高分子を使用するこ
とが出来る。球形活性炭は、原料を造粒し且つ炭化した
後に活性化する方法によって製造される。活性化の方法
としては、水蒸気賦活、薬品賦活、空気賦活または炭酸
ガス賦活などの種々の方法を使用することが出来る。
【0012】球形活性炭の例としては、炭素質粉末から
の造粒球形活性炭、有機合成高分子由来の球形活性炭お
よび石油系炭化水素(石油系ピッチ)由来の球形活性炭
などが挙げられる。球形活性炭は、粉末活性炭に比し、
服用時に飛散せず、しかも、連続使用しても便秘を惹起
しない利点を有し、本発明の抗痔疾患剤の有効成分とし
て好ましい。
【0013】炭素質粉末由来の造粒球形活性炭は、例え
ば、タール、ピッチ等のバインダーで炭素質原料を小粒
球形に造粒した後、不活性雰囲気中で600〜1,00
0℃の温度に加熱焼成して炭化し、次いで、賦活する方
法により得られる。賦活方法としては、水蒸気賦活、薬
品賦活、空気賦活、炭酸ガス賦活などの種々の方法を使
用することが出来る。水蒸気賦活は、例えば、水蒸気雰
囲気中で800〜1,100℃の温度に加熱して行われ
る。
【0014】有機合成高分子由来の球形活性炭は、例え
ば、特公昭61−1366号公報に開示されている方法
により製造される。具体的には、縮合型または重付加型
の熱硬化性プレポリマーに、硬化剤、硬化触媒、乳化剤
などを混合し、攪拌下水中に乳化させ、室温または加熱
下で攪拌を続けながら反応させる。
【0015】反応系は、先ず、懸濁状態になり、更に、
攪拌することにより熱硬化性樹脂球状物が出現する。こ
れを不活性雰囲気中で500℃以上の温度に加熱して炭
化し、前記の様に賦活処理をして有機合成高分子由来の
球形活性炭を得る。
【0016】石油系炭化水素(石油系ピッチ)由来の球
形活性炭は、例えば、以下の方法で製造することが出来
る。第一の方法は、例えば、特公昭51−76号公報
(米国特許第3,917,806号明細書)及び特開昭
54−89010号公報(米国特許第4,761,28
4号明細書)に記載された方法であり、流動点50〜3
00℃の石油ピッチ類を溶融状態で小粒球形状とし、酸
素により不融化した後、不活性雰囲気中で600〜1,
000℃の温度に加熱焼成して炭化し、次いで、水蒸気
雰囲気中で850〜1,000℃の温度で賦活する方法
である。雰囲気の選択によっては、炭化賦活を同時に行
うことが出来る。
【0017】第二の方法は、例えば、特公昭59−10
930号公報(米国特許第4,420,443号明細
書)に記載された方法であり、流動点160℃以上の石
油系ピッチを紐状とし、破砕した後、熱水中に投入して
球状化し、次いで、酸素により不融化した後、上記の第
一の方法と同様な条件下で炭化および賦活する方法であ
る。
【0018】第一及び第二の方法で得られる球形活性炭
の粒径は、通常0.05〜2.0mm、好ましくは0.
1〜1.0mm、比表面積は、通常500〜2,000
2/g、好ましくは1,000〜2,000m2 /g
の範囲とされる。
【0019】更に、本発明の有効成分の球形活性炭とし
て、球形活性炭に高温で酸化・還元処理などを施して得
られた球形活性炭も使用することが出来る。酸化・還元
処理を施す球形活性炭(前駆体)としては、前記した石
油系ピッチ由来の球形活性炭、炭素質粉末の造粒球形活
性炭、有機合成高分子由来の球形活性炭の何れであって
もよいが、石油系ピッチ由来の球形多孔質炭素(球形活
性炭)を原料として製造したものが好ましい。高温での
酸化・還元処理の方法としては特公昭62−11611
号公報(米国特許第4,681,764号明細書)に記
載されている方法を例示することが出来る。
【0020】高温での酸化処理とは、酸素を含む酸化雰
囲気中で高温熱処理を行うことを意味し、酸素源として
は、純粋な酸素、酸化窒素または空気などを使用するこ
とが出来る。また、高温での還元処理とは、炭素に対し
て不活性な雰囲気中で高温熱処理を行うことを意味し、
炭素に対して不活性な雰囲気は、窒素、アルゴン若しく
はヘリウム又はそれらの混合ガスを使用して形成するこ
とが出来る。
【0021】酸化処理は、通常酸素含有量0.5〜25
容量%、好ましくは3〜10容量%の雰囲気中、通常3
00〜700℃、好ましくは400〜600℃の温度で
行われる。還元処理は、不活性雰囲気中、通常700〜
1,100℃、好ましくは800〜1,000℃の温度
で行われる。
【0022】石油系炭化水素由来の球形多孔質炭素(球
形活性炭)の場合は、酸素含有の雰囲気下、350〜7
00℃の温度で処理し、更に、炭素に対して不活性な雰
囲気下、800〜1,000℃の温度で加熱反応を行う
のが好ましい。以下、石油系炭化水素由来の球形多孔質
炭素(球形活性炭)の場合の高温での酸化・還元処理の
方法を詳しく述べる。
【0023】H/C原子比0.45〜0.80、流動点
100〜300℃、偏向顕微鏡下の異方性領域が偏在し
ていない石油系炭化水素を原料とし、この原料にベンゼ
ン、ナフタレン等の芳香族炭化水素よりなる添加剤を加
え、得られた石油系炭化水素と添加物の混合物を界面活
性剤を含む100〜180℃の熱水中において、攪拌下
で分散造粒して微小球化する。冷却後、この微小球を分
離し、ヘキサン及びメタノール等の有機溶媒を使用して
微小球体中の芳香族炭化水素を抽出除去する。得られた
微小球体を加熱酸化性気流中において酸化処理(不融化
処理)する。
【0024】酸化処理した小球体を、更に、炭素と反応
性を有するガス、例えばスチームまたは炭酸ガス中、8
00〜1,000℃の温度で処理(炭化賦活処理)し
て、球形多孔質炭素(球形活性炭)を得る。得られた球
形多孔質炭素を、酸素含有量0.5〜20容積%の雰囲
気下、350〜700℃の温度で処理(高温酸化処理)
し、更に、炭素に対して不活性な雰囲気下、800〜
1,000℃の温度で加熱(高温還元処理)することに
より、石油系炭化水素由来の球形多孔質炭素に酸化・還
元処理を施した球形活性炭を得ることが出来る。
【0025】酸化・還元処理が施された球形活性炭の粒
径は、通常0.05〜2.0mm、好ましくは0.1〜
1.0mm、比表面積は、通常500〜2,000m2
/g、好ましくは1,000〜2,000m2 /g、細
孔半径80Å以下の空隙量は通常0.2〜2.0ml/
gの範囲とされる。
【0026】前述の石油系炭化水素由来の球形多孔質炭
素に酸化・還元処理を施した球形活性炭の医療用途の従
来例としては、「クレメジン(登録商標)」(呉羽化学
工業株式会社製商品)が挙げられる。なお、クレメジン
は,粒径約0.2〜0.4mmの単一球形微粒子状活性
炭を有効成分とする慢性腎不全治療薬である。
【0027】痔瘻疾患者にクレメジン(登録商標)を経
口投与したところ、驚くべきことに、優れた治療効果が
認められた。しかも、便秘を引き起こすなどの特別な副
作用も見られなかった。斯かる事実により、球形活性炭
を有効成分として含有する製剤は、抗痔疾患剤として、
特に、抗痔瘻剤として有用であることが判明した。
【0028】本発明で使用する球形活性炭は、その急性
毒性試験により、LD50が5,000mg/kg以上で
あって、2週間後の解剖の結果、外観および内臓観察に
よっても特記すべき異常所見を認めず、また、特記すべ
き中毒症状も認められず、更に、亜急性毒性試験によ
り、試料の投与に起因する特記すべき異常所見、中毒症
状は認められず、安全性が極めて高いと言える。
【0029】本発明の抗痔疾患剤の適用対象は、ヒトお
よび哺乳動物であり、経口的に投与される。そして、そ
の投与量は、対象(ヒトまたは哺乳動物)、年齢、個人
差、病状などに依存する。例えば、ヒトの場合の1日当
たりの投与量は、球形活性炭量として、通常0.2〜2
0g、好ましくは1〜10gであるが、症状により、投
与量を適宜増減してもよい。また、投与は、1回または
数回に分けて行ってもよい。
【0030】球形活性炭は、そのまま投与してもよい
し、球形活性炭製剤として投与してもよい。球形活性炭
をそのまま投与する場合、球形活性炭を飲料水などに懸
濁したスラリーとして投与することも出来る。
【0031】球形活性炭製剤における剤形としては、顆
粒、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、スティック剤、分包包
装体または懸濁剤などの任意の剤形を採用することが出
来る。カプセル剤の場合、通常のゼラチンカプセルの
他、必要に応じ、腸溶解性のカプセルを使用することも
出来る。錠剤、糖衣剤にして使用する場合は、体内で元
の球形活性炭に解錠されることが好ましい。
【0032】製剤中の球形活性炭の含有量は、通常、1
%以上100%以下である。本発明において、好ましい
球形活性炭製剤は、カプセル剤、スティック剤、分包包
装体である。これらの製剤の場合、球形活性炭はそのま
ま容器に封入される。
【0033】カプセル剤は、例えば、ゼラチンカプセル
に球形活性炭200mgを封入することにより調製する
ことが出来る。スティック剤は、例えば、積層フイルム
製スティックに球形活性炭2gを充填した後、ヒートシ
ールすることにより調製することが出来る。
【0034】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
【0035】製造例(球形活性炭の調製):偏向顕微鏡
下の異方性領域が偏在しない石油系炭化水素(水素原子
/炭素原子比=0.55、流動点=220℃)300g
及びナフタレン100gを攪拌機付きオートクレーブに
仕込み、180℃で溶解混合し、ポリビニルアルコール
の0.5%水溶液1,200gを加え、次いで、140
℃で30分間激しく攪拌した後、攪拌下で室温まで冷却
して球形粒子を得た。
【0036】水を濾別した後、得られた球形粒子を抽出
器に入れ、ヘキサンでナフタレンを抽出除去し、通風乾
燥した。次いで、流動床を使用して加熱空気を流通し
て、1時間につき25℃の温度で300℃まで昇温し、
更に、300℃に2時間保持して不融化した。続いて、
水蒸気中で900℃まで昇温し、900℃で2時間保持
して炭化賦活を行い、球形多孔質炭素を得た。
【0037】この球形多孔質炭素を、610℃で酸素濃
度3容積%の雰囲気下で3時間処理した後、窒素雰囲気
下で940℃まで昇温し、940℃で30分間保持して
球形活性炭を得た。すなわち、石油系炭化水素由来の球
形微粒状多孔質炭素を高温にて酸化・還元処理し、粒径
約0.2〜0.4mmの球形微粒子状活性炭を得た。
【0038】得られた球形活性炭は、単一球であり、粒
径が約0.2〜0.4mm、比表面積が1,520m2
/g及び細孔半径80Å以下の空隙量が0.72ml/
gであった。
【0039】毒性試験(製造例で得られた球形活性炭の
毒性試験):製造例で得られた球形活性炭のラット(C
pb:WU;ウイスターランダム)への経口投与による
急性毒性試験の結果、毒性試験法ガイドライン(薬審第
118号)による最大投与量(雌雄ラット5,000m
g/kg)においても異常は観察されなかった。
【0040】実施例1(痔疾患の場合):慢性腎不全で
低位筋間痔瘻の患者(女性、52才)に対し、製造例で
得られた球形活性炭(石油系炭化水素由来の球形微粒状
多孔質炭素を高温にて酸化・還元処理して得た、粒径約
0.2〜0.4mmの球形微粒子状活性炭)の200m
g入りカプセルを30カプセル/日の割合で投与したと
ころ、便秘もみられず、2週目には、痔瘻、自覚症状な
どの病態の顕著な改善が認められた。この様な痔瘻の顕
著な改善は、従来の治療においては認められなかったも
のである。
【0041】実施例2(肛門部痛を伴った痔疾患の場
合):下痢、発熱および肛門部痛に加えて低位筋間痔瘻
を発症した患者(男性、21才)に対し、製造例で得ら
れた球形活性炭(石油系炭化水素由来の球形微粒状多孔
質炭素を高温にて酸化・還元処理して得た、粒径約0.
2〜0.4mmの球形微粒子状活性炭)の200mg入
りカプセルを30カプセル/日の割合で投与したとこ
ろ、便秘もみられず、投与開始後10日目に肛門部痛と
下痢の改善を認め、同時に低位筋間痔瘻も改善され、こ
れに伴い、肛門部病変は1/4に縮少していた。経過は
良好であった。
【0042】
【発明の効果】以上、説明した通り、粒径が0.05〜
2.0mmの球形活性炭を経口薬として服用することに
より、便秘を引き起こすなどの副作用がなく、痔疾患、
特に痔瘻の治療に優れた効果を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径0.05〜2.0mmの球形活性炭
    を有効成分とすることを特徴とする抗痔疾患剤。
  2. 【請求項2】 球形活性炭の比表面積が500〜2,0
    00m2 /gである請求項1に記載の抗痔疾患剤。
  3. 【請求項3】 球形活性炭が、石油系炭化水素由来の球
    形活性炭であり且つ酸化および還元処理の施されたもの
    である請求項1に記載の抗痔疾患剤。
  4. 【請求項4】 抗痔疾患剤が抗痔瘻剤である請求項1〜
    3の何れかに記載の抗痔疾患剤。
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