JPH0840315A - 横風用エアスポイラー装置 - Google Patents

横風用エアスポイラー装置

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JPH0840315A
JPH0840315A JP15902295A JP15902295A JPH0840315A JP H0840315 A JPH0840315 A JP H0840315A JP 15902295 A JP15902295 A JP 15902295A JP 15902295 A JP15902295 A JP 15902295A JP H0840315 A JPH0840315 A JP H0840315A
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JP
Japan
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air spoiler
wind
air
vehicle
crosswind
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Application number
JP15902295A
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English (en)
Inventor
Norihisa Ito
徳久 伊藤
Seiji Kawaguchi
清司 川口
Takashi Kurahashi
崇 倉橋
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横風時の走行安定性を向上する、構造簡単な
自動車用エアスポイラー装置の提供。 【構成】 エアスポイラー装置は、車体2のフロント下
部両端3a,3bに装着して下方へ突出するエアスポイ
ラーを含み、このスポイラーは、フロント下部の角部分
から車体側面へ流れる空気流を遮るべく、各角部分から
中央へ向けフロント前面方向に沿って延在する平面部1
a,1bを有し、これら平面部1a,1b間に空間部を
形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横風時の走行安定性を
向上する自動車用エアスポイラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用エアスポイラー装置とし
て、例えば特公昭57−51581号および特公昭57
−95266号の公報に見られる様に、車体に作用する
空気抵抗又は揚力を低減させるためのもの、或は前・後
面窓ガラスへの異物の付着を防止するためのもの等があ
る。一方、自動車においては、高速走行時に突風或は定
常的な横風が作用すると、偏揺モーメントおよび横方向
力が働いて走行安定性が著しく損なわれる。このような
高速走行を行う機会は、近年の高速道路の発達に伴って
増々多くなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、従来のエア
スポイラー装置は前述の如く抗力や揚力などの低減を目
途とするものであって、横風走行時の偏揺モーメントお
よび横方向力の低減にはあまり効果がない。本発明は、
横風走行時の偏揺モーメントおよび横方向力を低減して
走行安定性を向上し得る、構造の簡単な横風用エアスポ
イラー装置の提供を目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段および作用】本発明によ
る横風用エアスポイラー装置は、自動車のフロント下部
両端に装着されて下方へ突出するエアスポイラーにし
て、自動車の各フロント角部分から該自動車のフロント
前面方向に沿って中央へ向けて延在する平面部を形成す
るとともに、前記各平面部間には空間部が形成されるこ
とを特徴とする。走行時に自動車に横風が作用すると、
自動車フロント下部の横風下流側角部分を通る空気流に
よって、自動車の側面に付着した上昇渦流が発生する。
このため、自動車の横風下流側の側面に沿って負圧極大
部ができ、この負圧に車体が引かれて偏揺モーメントお
よび横方向力が増大する。本発明の上記構成によれば、
自動車のフロント下部両端に装着されているエアスポイ
ラーが、角部分への流れの進入を防ぐと共に上昇渦流を
自動車の側面から離して負圧極大部を消滅させる。この
結果、自動車に作用する偏揺モーメントおよび横方向力
を低減することができる。
【0005】
【実施例】以下、添付図面を参照して実施例に基づき本
発明を説明する。図1は、本発明の実施例に成るエアス
ポイラー装置を装着した所謂1Boxワゴン型の自動車
を示している。エアスポイラー装置は一対のエアスポイ
ラー1aおよび1bを有し、これらエアスポイラーは車
体2の前面に沿って延在するようにそれぞれフロント下
部両端3aおよび3bに分かれて取付けられる。本実施
例のエアスポイラーはポリウレタン系の樹脂材料で作ら
れており、図2および図3に一方のエアスポイラー1a
を示す様に、ほぼ台形の平板状に成形されている。ま
た、本実施例の場合、各エアスポイラーはその長さlが
車幅の約1/5の400mmで、高さhが車高の約1/
13の150mmである。さらに、各エアスポイラーの
内方側部は70度の傾斜角αを有し、その下端は30m
mの半径Rで丸められている。
【0006】両エアスポイラー1a,1bは、それぞれ
駆動装置4を介して回動可能に車体2に装着される。図
2および図3に見られる如く、駆動装置4は車体のフロ
ント下部にボルト等の適当な締付手段(図示なし)で固
定されたケーシング4aを備える。ケーシング4aには
ギア6を備えた逆転可能な電気モータ5が取付けられ、
さらにギア7、ウォームギア8(図3)およびウォーム
ホイールギア9が回転自在に支承される。ギア7はギア
6とかみ合い係合しており、このギア7に同軸状にウォ
ームギア8が組み付けられ、またウォームギア8とウォ
ームホイールギア9とがかみ合い係合している。ホイー
ルギア9の回転軸10はケーシング4aを貫いてその両
側に延び、回転軸10の両端にエアスポイラー1aが固
定される。モータ5の回転駆動力はギア6、ギア7、ウ
ォームギア8およびウォームホイールギア9を介してエ
アスポイラー1aに伝達される。このような構成から、
エアスポイラーの駆動装置はエアスポイラーの背後、即
ち車両の両角付近に納められることになる。図3中の二
点鎖線はエアスポイラーの収納位置を示し、エアスポイ
ラー1aはモータ5の回転方向に応じて実線で示された
作動位置から二点鎖線の車両に対しほぼ水平な収納位置
へ、或はその逆に回動する。
【0007】なお、駆動装置4の回転軸10にはストッ
パ11が固設され、リミットスイッチ(図示なし)と協
働してエアスポイラーを所定の作動位置或は収納位置で
停止させる。本実施例の場合、エアスポイラーが垂直方
向から10度の傾き角βをもって下方へ突出するよう
に、エアスポイラーの作動位置は設定されている。
【0008】次に、図4から図10までを参照して、走
行中の自動車に横風が作用した場合の状況について説明
する。自動車が車速Vo で走行中に速度Vs の横風を受
けると、図4に示す如く、合成風Uが自動車の進行方向
に対して水平面内における傾き角、すなわち偏揺角θを
もって斜め前方から車体2に作用することになる。その
ため、車体2の重心12には横方向力13と共に、偏揺
モーメント14が働く。これら偏揺モーメント14およ
び横方向力13は、自動車の運動を乱してその走行安定
性を損なわせる。
【0009】この様な横風を受けた場合に車体表面に生
ずる空気の流れを、図5(a)および図5(b)に示
す。これらの図に示す空気流は、図1の1Box型自動
車の1/10縮尺模型に合成風Uを作用させて、車体2
の前面と横風下流側の側面前部で風向を測定した結果に
よるものである。図5(a)および図5(b)に示す結
果から、合成風Uは車体2の前部に沿って下方から上方
へ流れ、特に横風下流側の車体側面前部にはフロント下
部角部分から車体表面に沿って流れる強い付着上昇流が
存在することが判る。
【0010】図6(a)および図6(b)は図5(a)
の付着上昇流内の風向を調べた結果を示しており、それ
ぞれ図5(a)中に参照符号15および16で記された
垂直面における風向分布図である。これらの風向分布図
は、横風下流側の車体側面前部における付着上昇流が渦
流であることを明らかにしている。また、図7は図6
(a)のA−A面における圧力状態を示した線図であ
る。同図中、圧力状態は左縦軸の圧力係数Cp で表され
ており、この圧力係数Cp はCp =P/(1/2・ρ・
2 )で無次元化された数値である。ここでPは車体の
表面圧力、ρは空気密度、そしてUは合成風速である。
図7に示される結果から、上昇渦流の中心では負圧が大
きくかつその渦中心が車体2の表面に非常に近く、その
ために車体表面の負圧が同図中にBで示す分だけさらに
大きくなっていることが判る。
【0011】上述の付着上昇渦流の影響を確かめるた
め、図5(a)および図5(b)の場合と同一の模型を
用いて偏揺角30度と合成風速20m/secの条件
で、横風下流側の車体側面における圧力分布の測定が行
われた。測定結果が図8に示されており、同図中の数字
は圧力係数Cp の値を表している。図8の圧力分布状態
から明らかな様に、上昇渦流に沿って負圧が大きく、こ
のため特に車体前方側面の上部にまで負圧極大部17が
発生する原因となっている。この負圧極大部は車体2の
前部を横風の下流側に引張り、偏揺モーメント14およ
び横方向力13を増大させて、自動車の走行安定性を損
なわせる働きを持っている。
【0012】一方、前述の通り、本発明の実施例に成る
エアスポイラー装置は、車体2のフロント下部両端にそ
れぞれ装着された一対のエアスポイラーを備えている。
これらのエアスポイラー1a,1bは、車体2のフロン
ト下部角部分への空気流の進入を妨げる働きを行う。そ
のため、車体2の横風下流側フロント下部の角部分から
発生する上昇渦流の向きが変り、図9(a)および図9
(b)に見られる様な車体表面から剥離した平行流とな
る。この結果、横風下流側の車体側面における負圧極大
部の発生が防止される。図9(a)および図9(b)
は、前述の実施例のエアスポイラーを縮尺して1/10
の車両模型に装着し、図5(a)および図5(b)の場
合と同様に行った風向測定の結果を示すものである。
【0013】本発明に係るエアスポイラーを装着した上
述の車両模型について、図8の場合と同様な条件で圧力
分布の測定を行った結果を図10に示す。同図と図8と
の比較から明らかな様に、エアスポイラー1aの設置に
よって負圧極大部17が消滅している。このため、負圧
による車体前部の横風下流側への吸引が大幅に減少し、
車体に作用する偏揺モーメント14および横方向力13
が軽減されて、自動車の走行安定性が向上する。さら
に、図1に示した種類の実寸大の自動車について、前述
の実施例のエアスポイラー装置を装着した場合と装着し
ていない場合の空力特性が、それぞれ風洞実験で計測さ
れた。その結果が図11の線図に示され、同図の横軸は
偏揺角を、また縦軸は偏揺モーメント係数CYMおよび横
方向力係数CS を表している。偏揺モーメント係数CYM
および横方向力係数CS は、CYM=M/(1/2・ρ・
2・S・L)およびCS =F/(1/2・ρ・U2
S)でそれぞれ無次元化された空力特性値である。ここ
で、Mは偏揺モーメント、ρは空気密度、Uは合成風
速、Sは車体の前面投影面積、Lは自動車のホイルベー
ス長さ、そしてFは横方向力を表している。なお、この
風洞実験は、合成風速Uを100km/hに固定して行
われている。
【0014】図11の線図中、実線は横風用エアスポイ
ラーを装着していない場合の空力特性であり、破線は装
着している場合の空力特性を表している。図11に見ら
れる如く、本実施例に係るエアスポイラーを装着した場
合、自動車の空力特性はいずれの偏揺角でも改善されて
いる。特に、偏揺角30度では偏揺モーメントを約40
%かつ横方向力を約13%低減することが出来、本発明
のエアスポイラー装置が自動車の横風安定性を大幅に向
上させ得る性能を有していることが明らかである。
【0015】次に、図12に基づいて、本発明に係るエ
アスポイラーの大きさと空力特性の向上効果との関係を
説明する。図12は、偏揺角を30度に固定してエアス
ポイラーの長さlに対する偏揺モーメント係数CYMの変
化度合を、図11の場合と同様な条件で測定した結果を
示す線図である。図12の線図の横軸は自動車の車幅w
に対するエアスポイラーの長さlの比l/wを、また縦
軸は偏揺モーメント係数CYMをそれぞれ表している。図
12から判る様に、偏揺モーメント係数CYMは比l/w
の値が約1/8および1/4で大幅に低減されており
(装着していない場合にくらべて比1/8付近で約21
%の空力特性値の向上)、エアスポイラーの長さlは車
幅wの少くとも1/8以上必要であるといえる。また、
このような構成から、両エアスポイラー間に形成される
空間部としては、車幅の3/4以下に形成されることと
なる。
【0016】ところで、エアスポイラー装置は従来のも
のを含めて一般に、低速走行時にはその空力特性改善効
果が少ない。また、動作位置ではエアスポイラーが車体
下部より突出した状態であるため、悪路走行時等にはか
えって邪魔になる場合が多い。従って、本発明のエアス
ポイラー装置は、走行状態に応じてエアスポイラーを自
動的に収納又は突出させる制御装置を備えることが望ま
しい。あるいは、エアスポイラーを可撓性を有する材質
でつくり、障害物に衝突した場合は変形してそれを回避
できることが望ましい。図13から図25を参照して、
本発明に適用可能な制御装置の例を説明する。
【0017】図13は車速に応じてエアスポイラーの作
動を制御する制御装置の回路ブロック図で、図14はそ
の装置に用いられる電子制御ユニット(以下ECUと称
す)の演算フローチャートを示している。この例の制御
装置は公知の構成の車速検出センサ31を備え、車速検
出センサ31が車速に応じた電気信号をECU32へ送
る。ECU32は入力された車速信号に基づいて図14
の如き演算を行い、前述のエアスポイラー用駆動装置4
へ動作信号を出力する。すなわち、ECU32はステッ
プ33より演算を開始し、ステップ34で車速Vを読み
込んで、ステップ35で予め設定してあるスポイラー動
作開始速度VH (ここでは70km/h)との比較を行
う。ステップ35の比較結果がV≧VH であれば、ステ
ップ37へ進んで駆動装置4へエアスポイラーを突出さ
せる信号を出力する。一方、比較結果がV<VH の場合
には、ステップ36へ進んでエアスポイラーを収納させ
る信号を駆動装置4へ送る。その後、ステップ38へ進
み、一回の演算が終了する。この様な制御装置を用いる
ことにより、エアスポイラーを空力特性効果の有る高速
走行時にのみ作動させるように車速に応じて同時に突出
或は収納することが出来る。
【0018】図15および図16は、車高検出センサ4
1を備えた制御装置の回路ブロック図とそのECU42
の演算フローチャートとを示している。この制御装置は
車体から地面までの間隔変化に応じてエアスポイラーを
作動させるもので、路面の凹凸等により車高が低くなっ
た場合にエアスポイラーの損傷を防止する。車高検出セ
ンサ41は従来の構成で良く、車高信号をECU42へ
送る。ECU42は図16に示す様にステップ43から
演算を始め、ステップ44でセンサ41からの車高デー
タを読み込み、この車高データに基づいてステップ45
でエアスポイラー下端と地面との間隔Cを計算する。続
いて、ステップ46で予め設定してあるエアスポイラー
収納間隔CF と前述の間隔Cを比較する。間隔Cが設定
間隔CFより少ない場合、ステップ47でエアスポイラ
ー収納信号を駆動装置4へ出力し、ステップ48で一回
の演算を終了する。C≧CF の場合には、ステップ46
から直接ステップ48へ進んで演算を終了する。
【0019】次に、横風を検出してエアスポイラーの作
動を制御する制御装置の例を説明する。制御装置は図1
7の回路ブロック図に示す通り、ウインドセンサ51と
ECU52を備える。ウインドセンサ51は図18
(a)に示す様な箱状のケース100を備え、ケース1
00の下部には風用の2つの平行な上・下流路が形成さ
れている。風用の流路はケース100の中間板101お
よび下端板102と、これら両板の間にシャフト103
により所定の間隔で支持された流路板104とで画定さ
れる。なお、ケース100の下端板102は、自動車の
屋根中央部等の適所に取付けられるようになっている。
中間板101には、上の流路中へ突出するように風向測
定用円柱105と2つの左右判別用円柱106および1
07とが取付けられる。また、流路板104にも下の流
路中へ突出するように風速測定用円筒108が取付けら
れる。各円柱或は円筒の下端と下側の板との間には、水
滴がつまらない程度の隙間が設けられている。
【0020】図18(b)に示す如く、風向測定用円柱
105は左右判別用円柱106および107よりも流路
の上流側に配設され、その下流側側面には雨滴等が侵入
し難いように下流側へ向って開口する切欠溝状の圧力導
入孔105aが設けられている。圧力導入孔105a
は、ケース100の中間板101を貫いて延びる圧力取
出路105bを介して、ケース100内の半導体圧力検
出器109に接続される。一方、風速測定用円筒108
にも圧力導入路108aが設けられており、圧力導入路
108aは流路板104、円柱105および中間板10
1を通って圧力検出器109に接続されている。
【0021】左右判別用円柱106および107は、自
動車の進行方向に関して円柱105を中心として左右対
称となるように、円柱105の下流側に配置されてい
る。各左右判別用円柱は円柱105から所定距離Dだけ
隔てられる。円柱106および107には円柱105と
同様な圧力導入孔106aおよび107aが設けられ、
それぞれ圧力取出路(図18(a)に円柱107のもの
のみ表示)を介して1つの圧力検出器110に接続され
ている。圧力検出器110は圧力導入孔106a,10
7aから導かれる圧力の差に応じた電気信号を発生す
る。圧力導入孔106aおよび107aは、図18
(b)に見られる様に円柱105と反対側へ開口するよ
うに形成されている。
【0022】各円柱105,106又は107の直径
d、円柱105と各左右判別用円柱との距離D、そして
円柱105の中心を頂点とした円柱106および107
の開き角γなどは、後段で詳述する実験的に最適な条件
を求めて決められる。本例では、d=20mm、D=3
2.5mm、γ=82度、そして圧力導入孔105a,
106a,107aの幅は直径dの約40%に設定され
ている。
【0023】上述したウインドセンサ51の作動を次に
説明する。図18(b)に示す様に、偏揺角θの合成風
Uが作用する場合、風向測定用円柱105の後方で表面
圧力Pd が取り出される。なお、本例では、偏揺角すな
わち風向θは図18(b)において円柱105より円柱
107寄りを正とし、反対側を負とする。ここで、仮り
に左右判別用円柱106および107がなく、風向測定
用円柱105のみが設けられている想定すると、圧力導
入孔105aから取り出される負圧力Pd は気流の剥離
のために風向θにかかわりなく一定である。ところが、
左右判別用円柱106,107をおけば、風向θの絶対
値が小さい場合には円柱106,107に衝突した流れ
のよどみの影響により圧力が上昇する。一方、風向θの
絶対値が大きい時には、流れが円柱105と各左右判別
用円柱との間で絞られるために、圧力が減少する。その
結果、圧力導入孔105aより取出される風向測定用円
柱105の後方表面圧力Pd は、風向θの絶対値に応じ
た負の圧力として図19のように得られる。図19は、
風向θ=0°を中心として対称となっており、これだけ
では風向の絶対値が検出できるのみである。
【0024】そこで、本例では左右判別用円柱106お
よび107を設けて、風向の判定に用いている。左右判
別用円柱106,107の下流側の後方表面圧力P1
2を圧力取出路106a,107aより取出して、そ
の差圧(P1 −P2 )を求めると図20のようになる。
この図より、左右判別用円柱106,107の後方表面
圧力の差圧(P1 −P2 )が負のときは、風向θは正つ
まり図18(b)の矢印方向からの風向で、(P1 −P
2 )が正のときは風向θが負と判別できる。従って、円
柱105,106および107の圧力導入孔105a,
106aおよび107aより円柱後方の表面圧力Pd
1 およびP2 を圧力検出器110等で計測すれば、こ
れら計測値と予め設定されたデータに基づいて一定風速
の場合の風向検出が可能である。なお、自動車の実際の
走行においては、風速が必ずしも一定でないため、風速
に対応した補正を行うことが必要である。
【0025】なお、図19には雨中で風向を測定したデ
ータも併設されており、測定時の雨量は4.2mm/m
inである。同図より、雨中での測定結果は負圧が若干
低下するものの実際判定には影響しない程度のものであ
り、本例が耐候性に優れていることが明らかであろう。
【0026】続いて、本例のウインドセンサにおける風
向の演算方法について説明する。図21は左右判別用の
演算フローチャートである。なお、ウインドセンサの圧
力検出器109および110はマイクロプロセッサを有
し、風速測定用円筒108および円柱105,106,
107からの風速、風向および左右判別用の圧力値をそ
れぞれ演算処理してデジタル信号で出力するが、これら
の処理回路は従来の構成によるものでも良く、ここでは
詳細な説明を省略する。また、図21には表示していな
いが、左右判別演算回路では、予め風向角度0°の時の
圧力検出器の出力値Mをメモリに記憶させておく。演算
回路は、ステップ122より演算を開始する。次に、ス
テップ123では、左右判別出力、即ち左右判別用円柱
106,107の後方表面圧力の差P1 −P2 の半導体
圧力検出器による出力値Nを読み込む。ステップ124
では、測定出力値Nが風向角度0°の時の値Mと同じで
あるか否かを判定する。ステップ124で測定出力値N
が設定出力値Mと同じである場合には、ステップ128
に進んで、風向0°(符号±)としてステップ129に
進む。ステップ124で測定出力値Nが角度0°の時の
値Mと同じでない場合には、ステップ125に進む。ス
テップ125では、測定出力値Nが角度0°の時の値M
より小さいか否かを判定する。測定出力値Nが設定出力
値Aよりも大きい場合には、ステップ126に進み、さ
らに風向左(符号+)としてステップ129に進む。ス
テップ125で測定出力値Nが設定出力値Mよりも小さ
いと判定した場合には、ステップ127に進み、続いて
風向右(符号−)としてステップ129に進む。ステッ
プ129では前のステップの結果を出力し、その後ステ
ップ123に戻って次の演算を行う。
【0027】風向角度演算では、各風速Uでの風向角度
θに対応する圧力検出器の出力値を予め二次元マップと
して、演算回路のメモリに記憶させておく。二次元マッ
プの例を図22に、また演算フローチャートを図23に
それぞれ示す。図23に見られる通り、風向測定演算は
ステップ130より開始される。続いて、ステップ13
1で圧力検出器109の風速測定出力値Uを読み、次の
ステップ132で風向角度出力、即ち風向測定用円柱1
05の後方表面圧力Pd による半導体圧力検出器の出力
値を読み込む。ステップ133では、風速測定出力値と
風向測定出力値とに基づいて図22の二次元マップをた
どり、風向角度θを算出する。なお、二次元マップにお
ける実際のマップポイントは図22の如く離散している
ので、測定値がマップポイント間となる場合にはステッ
プ133で補間演算を行って角度θを求める。最後に、
ステップ134で算出した角度値を出力し、再びステッ
プ131に戻って次の演算を行う。
【0028】この様にして出力された信号は合成され、
例えば+30°又は−25°等の風向信号としてウイン
ドセンサ51から出力される。なお、上述したウインド
センサでは各円柱の圧力導入孔は圧力取出路へ直接接続
されているが、両者間に適当な容積の空間を設けて急激
な圧力変動を緩衝する構成としたり、或はネット材を設
けて雨滴又は埃などによる圧力取出路の閉塞を防ぐ構成
としても良い。また、上述の説明ではウインドセンサ5
1を自動車の屋根に取付けるとしたが、ウインドセンサ
の設置位置はこれに限られるものではない。図24を参
照して、ウインドセンサをロッド・アンテナの先端に設
けた例を説明する。
【0029】図24において、参照符号150は自動車
搭載ラジオ用等のアンテナ・ロッドを示し、アンテナ・
ロッドの下端150aは車体へ固定された支持ケース1
51にボルト152を介して枢動自在に取付けられてい
る。一方、ロッド150の上端150bにはウインドセ
ンサのケース153が固設されている。
【0030】ケース153には、流路板154および1
55と、流路板156および157とによって区切られ
た2つの流路が形成される。流路板154の下面には前
述の例と同様の風速測定用円筒158が、また流路板1
56の下面には風向測定円柱および左右判別用円柱(図
24では風速測定用円柱159のみ表示)が各々設けら
れる。円筒158内の圧力を導く圧力導入路160は、
可撓性の導入チューブを介して支持ケース151内に設
置された半導体圧力検出器161に接続されている。こ
の導入チューブはケース153内に設けられた管路16
2a,162b、およびアンテナ・ロッド150内を通
って、支持ケース151まで導かれる。同様に、風向測
定用および左右判別用円柱の圧力導入路も、それぞれ可
撓性の圧力導入チューブを介して支持ケース151内の
圧力検出器163,164に接続される。なお、本例の
ウインドセンサも前述例と同様に作動するものであるた
め、作動の説明は省略する。
【0031】このように、アンテナ・ロッド150の上
端に検出ケース153のみを設けることにより、車体に
風が当たって発生する乱流の検出が防止され、より正確
に風向および風速を検出することができる。また圧力検
出器161,163および164を支持ケース151内
に収納しているため、アンテナ・ロッド150の上端に
取付けられる検出ケース153を小型、軽量にすること
ができる等のメリットが有る。前述の如きウインドセン
サ51からの横風データ信号に基づいて、ECU52は
図25に示される演算処理を行う。ECU52の演算は
ステップ201により開始され、ステップ202でウイ
ンドセンサ51からの風向データを読み込む。続いて、
ステップ203でこのデータから風向を判断する。左横
から風が吹いている場合には、ステップ204で風下側
スポイラー1aを突出させる動作信号を出力すると共
に、ステップ205で風上側スポイラー1bを収納させ
る動作信号を対応の駆動装置4へ発する。右横からの風
である場合、ステップ203からステップ206へ進ん
で風下側スポイラー1bの突出動作信号を、またステッ
プ207で風上側スポイラー1aを収納する動作信号を
それぞれの駆動装置4へ送る。一方、風向角度が0°な
らば、ステップ208で両側スポイラーを収納する動作
信号を出力し、ステップ209へ進んで一回の演算を終
了する。
【0032】図25の演算フローチャートは横風に応じ
て横風下流側のエアスポイラーのみを突出させるもので
あるが、ECUを変更して図26に示す如き演算処理を
行わせしめることにより、両側のエアスポイラーを同時
に突出若しくは収納させることが出来る。ECUの演算
はステップ211により開始され、ステップ212で前
述のECU52の場合と同様にウインドセンサ51から
の風向データを読み込む。続いて、ステップ213で風
向が零であるか否か、すなわち横風の有無を判断する。
横風が有る場合には、ステップ214へ進んで、突出動
作信号を両スポイラーの駆動装置4へ出力する。横風が
なければ、ステップ213からステップ215へ進んで
両スポイラーを収納させる動作信号を発し、次にステッ
プ216で一回の演算を終了する。
【0033】この様なウインドセンサおよびECUを備
えた制御装置を用いることにより、横風に応じて本発明
に係るエアスポイラーを同時に突出又は収納し、若しく
は別別に作動制御することができる。以上の説明におい
ては、制御装置が車速、車高又は横風のいずれか一つの
条件に応じてエアスポイラーの作動を制御する構成であ
るが、これら条件の幾つかを組み合わせて制御を行うも
のとしても良い。例えば、制御装置を車高および横風に
応じてエアスポイラーの作動を制御する構成とすれば、
横風が有る場合にのみエアスポイラーを作動させること
が出来るのみならず、車高の変化によるエアスポイラー
の損傷をも防ぐことが可能である。また、制御装置とし
ては自動制御を行うものばかりでなく、手動操作により
運転者が必要と判断した時点でエアスポイラーを両方同
時に、或は別々に突出又は収納させる構成も、本発明の
エアスポイラー装置に適用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の横風用エアスポイラー装置は構
成が極めて簡単であり、小型かつ軽量な構造で横風時の
自動車の走行安定性を向上することが出来、その安全性
に大きく寄与する。また、エアスポイラーを自動車のフ
ロント下部両端に装着しているため、収納式とする場合
には、大がかりな駆動装置を要することなく収納自在な
構造とすることができ、例えば、通常車両の中央部に集
中するエンジン等の構造物を回避して各駆動装置を車両
下部へ収納することが可能となる。また、このような駆
動装置により悪路走行時などにおける自動車の車高確保
並びにエアスポイラーの損傷防止が可能である。さらに
フロント部にエアスポイラーを設けることで、車両底部
に流れる風を整流し、底部に突出する構造物等による空
気抵抗を低減することができる。加えて中央部に空間部
を有するため、収納時にエンジン、ラジエータ等との干
渉をさけて収納でき、展開時収納時ともラジエータへの
冷却風をスポイラによりさまたげることなく通風するこ
とが可能である。また、フロント下部全体にエアスポイ
ラーを配置すると、エアスポイラーの体格が大きくなる
が、本発明によれば、そのような問題のない横風用エア
スポイラー装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるエアスポイラー装置を装
着した自動車の斜視図。
【図2】図1の実施例のエアスポイラーを拡大しかつ要
部を断面で示す正面図。
【図3】図2のエアスポイラーの断面側図。
【図4】横風走行時に自動車に作用する偏揺モーメント
および横方向力の状態を説明するための略図。
【図5】(a)および(b)は横風用エアスポイラー装
置を装着していない図1と同種類の自動車の前部に生ず
る空気流を説明するためのそれぞれ略図。
【図6】(a)および(b)は図5(a)の面15およ
び16における上昇渦流の状態をそれぞれ示す略図。
【図7】図6(a)のA−A面における圧力状態を示す
線図。
【図8】図5(a)および(b)の自動車の横風下流側
側面での圧力分布線図。
【図9】(a)および(b)は図1の自動車についての
図5(a)および(b)図とそれぞれ同様な図。
【図10】図1の自動車に関する図8と同様な圧力分布
線図。
【図11】図1のエアスポイラー装置の装着による自動
車の空力特性変化を示す線図。
【図12】本発明に係るエアスポイラーの長さと自動車
の偏揺モーメント係数との関係を示す線図。
【図13】車速センサを備えた、本発明のエアスポイラ
ー装置に適用可能な制御装置の回路ブロック図。
【図14】図13の制御装置に用いられる電子制御ユニ
ットの演算フローチャート図。
【図15】車高センサを備えた制御装置の回路ブロック
図。
【図16】図15の制御装置に用いられる電子制御ユニ
ットの演算フローチャート図。
【図17】ウインドセンサを備えた制御装置の回路ブロ
ック図。
【図18】(a)および(b)は図17のウインドセン
サを示すそれぞれ断面側図および平面図。
【図19】図17のウインドセンサにおける風向判定作
動の原理を説明するための線図。
【図20】図17のウインドセンサにおける風向判定作
動の原理を説明するための線図。
【図21】図17のウインドセンサにおける風向判定の
演算フローチャート図。
【図22】図17のウインドセンサにおいて風向角度の
算出のために用いられる二次元マップを示す略図。
【図23】図17のウインドセンサにおける風向角度算
出の演算フローチャート図。
【図24】図18(a)および(b)のウインドセンサ
の変更例を示す断面側図。
【図25】図17の制御装置に用いられる電子制御ユニ
ットの演算フローチャート図。
【図26】図25の電子制御ユニットの変更例の演算フ
ローチャート図。
【符号の説明】
1a,1b エアスポイラー 2 車体 3,3b フロント下部端 4 駆動装置 31 車速センサ 41 車高センサ 51 ウインドセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のフロント下部両端に装着されて
    下方へ突出するエアスポイラーにして、自動車の各フロ
    ント角部分から該自動車のフロント前面方向に沿って中
    央へ向けて延在する平面部を形成するとともに前記各平
    面部間に空間部が形成されることを特徴とする横風用エ
    アスポイラー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の横風用エアスポイラー
    装置において、前記空間部が自動車の幅の3/4以下の
    長さを備える横風用エアスポイラー装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の横風用エアス
    ポイラー装置において、前記エアスポイラーは変形可能
    な材質より成る横風用エアスポイラー装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    横風用エアスポイラー装置において、前記エアスポイラ
    ーは自動車下部に収納され或は自動車下部から突出する
    ようそれぞれ可動に装着され、またエアスポイラー装置
    は前記エアスポイラーに接続された駆動装置と、この駆
    動装置の作動を制御する制御装置とを含む横風用エアス
    ポイラー装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の横風用エアスポイラー
    装置において、前記制御装置は車速検出センサを有し、
    車速に応じて前記エアスポイラーを収納又は突出させる
    よう前記駆動装置を制御する横風用エアスポイラー装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の横風用エアス
    ポイラー装置において、前記制御装置は車高検出センサ
    ーを含み、車高に応じて前記エアスポイラーを収納又は
    突出させるよう前記駆動装置を制御する横風用エアスポ
    イラー装置。
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