JPH0839899A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0839899A
JPH0839899A JP17812694A JP17812694A JPH0839899A JP H0839899 A JPH0839899 A JP H0839899A JP 17812694 A JP17812694 A JP 17812694A JP 17812694 A JP17812694 A JP 17812694A JP H0839899 A JPH0839899 A JP H0839899A
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JP
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head
carriage
recording
recording head
ink
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Michihiro Hirooka
道浩 広岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストでしかも信頼性高く記録ヘッド装着
有無の確認を行ない、ユーザーの使い勝手を向上させ
る。 【構成】 ヘッド105をキャリッジ106に交換可能
に装着しフレキシブルケーブル107によって記録ヘッ
ドへ信号・電力を供給し記録ヘッドからインクを吐出し
て記録媒体109に記録を行うインクジェット記録装置
であって、ヘッドを駆動する際の情報を検出する機能を
合わせ持つ、複数のヘッド有無検出手段からの情報を処
理する機能を合わせ持つ制御手段によりヘッドの装着の
有無を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリッジに記録ヘッ
ドが交換可能に装着され、キャリッジの移動と記録ヘッ
ドへの信号・電力の供給によって、記録ヘッドからイン
クを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】計算機、ワードプロセッサ、ファクシミ
リ装置、複写装置、プリンター等、各種機器において、
用紙等の記録媒体に記録を行う手段として、騒音発生す
ることがなく高速な記録が可能なインクジェット記録装
置が広く利用されつつある。
【0003】インクジェット記録装置は、記録媒体に対
向した記録ヘッドから熱エネルギーの利用等によってイ
ンクを吐出する構成となっており、インクジェット記録
装置として独立した機器ケース内に納めて単体構成して
ある例、および記録情報を作成し出力する各種電子機
器、例えばワードプロセッサー、パーソナルコンピュー
タ等、或は記録情報を外部から入力するファクシミリ装
置等の機器ケース内に内蔵して一体構成した例とがあ
る。
【0004】インクジェット記録装置の記録ヘッドは電
流や信号を受けるための複数の電極を外部に露出してい
る。インクジェット記録装置は記録ヘッドをキャリッジ
に装着すると、記録ヘッド側に設けられた電極とキャリ
ッジ側に設けられたフレキシブルケーブルの上の電極と
が接触してキャリッジ側より電流や信号が供給できるよ
う構成されている。この記録ヘッドはインクタンクを内
蔵するためインクが切れた場合等のためにユーザーが自
由に取りはずしできるようになっているが、取りつけた
つもりでも正確にお互いの電極が接触していないという
ことが起こりうる。このまま印字動作を行えば印字不良
が起こる。そこでヘッド認識手段が必要となるが従来の
ヘッド認識手段は、ヘッド及びキャリッジ側に新たに認
識用の電極を設けヘッド側の電極は短絡しておきこれに
キャリッジ側から電流を流し、この電極間のオープン,
ショートの情報によりヘッドの有りなしを判定するよう
に構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のような方法
では、次のような欠点があった。
【0006】即ち、記録ヘッド及びキャリッジに新たに
認識用の電極を設けるためコストがかかる。しかも正確
にお互いの電極が接触しているかいないかを1つの回路
でしかみていないため信頼性が低いといった問題があ
る。そして更に、ユーザーが正しく記録ヘッドを装着し
なかった場合、記録ヘッド及び信号接点部を破壊する恐
れがあった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めに成されたもので、低コストでしかも信頼性高く記録
ヘッド装着有無の確認ができる手段を備えたインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
インクジェット記録装置は、記録ヘッドをキャリッジに
交換可能に装着し、キャリッジの移動と記録ヘッドへの
信号・電力の供給によって記録ヘッドからインクを吐出
して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であ
って、前記記録ヘッドを駆動する際の情報を検出する機
能を合わせもつ複数のヘッド有無検出手段と、装置に情
報を与える入力手段と、装置の状態等を知らせる告知手
段と、前記複数のヘッド有無検出手段からの情報を処理
して記録ヘッドの装着の有無を判断する制御手段とを備
えたことを特徴とする構成によって、前記の目的を達成
しようとするものである。
【0009】更に、前記キャリッジは、キャリッジの主
走査範囲内の所定位置に移動させることにより記録ヘッ
ドの装着が容易に可能であることを特徴とする構成によ
って、また、前記入力手段が備えたキースイッチは、一
定時間以上押すことによりキャリッジを前記記録ヘッド
交換可能な所定位置に移動させ、そして同キースイッチ
を再度一定時間以上押すことによりキャリッジを通常の
位置に復帰移動させる入力機能を有し、更に同キースイ
ッチは前記一定時間より短い時間押すことにより他の目
的の入力機能を合わせ持つことを特徴とする構成によっ
て、更に、前記制御手段は、前記キャリッジが記録ヘッ
ド交換可能な所定位置において記録ヘッドの装着が無い
と判断したとき前記キースイッチによりキャリッジを通
常の位置に復帰移動させようとされたときは、通常の位
置に復帰移動させることなく記録ヘッドの装着が無いこ
とを前記告知手段によって警告させることを特徴とする
構成によって、また、前記制御手段は、パワーオンされ
たときに記録ヘッドの装着が無いと判断したときは、キ
ャリッジを前記記録ヘッド交換可能な所定位置に移動さ
せることを特徴とする構成によって、更に、前記入力手
段は、当該インクジェット記録装置のカバーを開けたこ
とを検出して、キャリッジを記録ヘッド交換可能な所定
位置に移動させ、前記カバーを閉じたことを検出して、
前記キャリッジを通常の位置に復帰移動させる入力機能
を有していることを特徴とする構成によっても、前記の
目的を達成しようとするものである。
【0010】
【作用】以上の構成により、制御手段は、ヘッドを駆動
する際の情報を検出する機能を合わせもつ複数のヘッド
有無検出手段からの情報を処理することにより記録ヘッ
ドの装着有無を判断するので、記録ヘッドがキャリッジ
に正しく装着されているかどうかを確実にかつ低コスト
に判断することができる。
【0011】そして、前記キャリッジ、制御手段の構成
によって、記録ヘッドがキャリッジに正しく装着されて
いないときは、キャリッジを前記記録ヘッド交換可能な
所定位置に移動させて記録ヘッドの装着を確実に実施す
ることができる。
【0012】
【実施例】本発明に係るインクジェット記録装置を実施
例により説明する。
【0013】本発明の実施例は、前記従来のインクジェ
ット記録装置に準じた構成である複数の吐出ノズルを有
し記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録する
記録手段と装置の動作を制御する制御手段を備えてい
る。そして、実施例の特徴ある構成として、ヘッドを駆
動する際の情報を検出する機能を合わせもつ、複数のヘ
ッド有無検出手段を備え、これらの情報から制御手段
は、記録ヘッドがキャリッジに正しく装着されているか
どうかを確実に判断する機能を有している。
【0014】即ち、インクジェット記録装置のヘッドは
ヒーター抵抗の熱によりインクを発泡させてインクを吐
出するのであるが、吐出量はヒーター抵抗近辺の温度が
大きければ吐出量が多くなるという性質を有する。とこ
ろでダイオードによる電圧降下は電流が一定であるとき
温度が上昇すれば小さくなる性質を有する。そのためヘ
ッドは内部にダイオードを持ちこれに電流を流して温度
測定ができる構造になっている。このダイオードをダイ
オードセンサと呼ぶ。インクジェット記録装置はダイオ
ードセンサの値を例えば制御手段のCPUのA/Dポー
トで100m秒間隔で読み取り保持する。そしてダイオ
ードセンサの値に応じたパルスを与えてヘッドを駆動し
ている。
【0015】また、個々の記録ヘッドはヒーター抵抗値
に製造上のばらつきがある。そのばらつきを補正する目
的でヒーター抵抗とは別個にヘッド内のヒーター抵抗と
同一材料の抵抗をヘッド内に具備しているものがある。
この抵抗値を読み取ることによりヒーター抵抗を類推で
きる。この抵抗をランク抵抗と呼ぶ。インクジェット記
録装置はランク抵抗の値を例えばCPUのA/Dポート
で読み取り保持する。そしてランク抵抗の値に応じたパ
ルスを与えてヘッドを駆動している。
【0016】本実施例は新たに記録ヘッド装着の確認用
の電極を設けるかわりに、上記のダイオードセンサとラ
ンク抵抗を用い、その両者があらかじめ設定した許容範
囲内にあれば、はじめて記録ヘッド有りと判断するヘッ
ド認識機能を備えることにより低コストで信頼性の高い
記録ヘッドの認識を行えるようにしたものであり、さら
に上記手段を用いて正確なヘッドの着脱をユーザーが行
えるように構成したものである。
【0017】図1は本発明の実施例にかかわるインクジ
ェット記録装置の構成例を示す模式斜視図である。
【0018】図1において、105はヘッドカートリッ
ジであり、記録ヘッドHとインク供給源たるインクタン
クとを一体としたものである。このヘッドカートリッジ
(以下ヘッドと略す)105は、押さえ部材102によ
りキャリッジ106の上に固定されており、これらはシ
ャフト111にそって長手方向に往復運動を行い記録を
行う。記録ヘッドより吐出されたインクは、記録ヘッド
Hと微小間隔をおいて、プラテン110に記録面を規制
された記録媒体109に到達し、画像を形成する。
【0019】記録ヘッドHにはフレキシブルケーブル1
07及びこれに結合する電極を介して適宜のデータ供給
源より画像データに応じた吐出信号が供給される。ヘッ
ド105には、用いるインク色等に応じて、1ないし複
数個(図示例では2個)の記録ヘッドHを設けることが
できる。
【0020】108はキャリッジ106をシャフト11
1にそって走査させるためのパルスモータ、103はモ
ータ108の駆動力をキャリッジ106に伝達するため
のワイヤである。また、101はプラテンローラ110
に結合して記録媒体109を搬送させるためのフィード
モータ、104はキャリッジ106の位置を検出するH
P(ポジション)センサであり、この位置がホームポジ
ションであり、図1においてヘッド105のある位置が
ヘッド交換ポジションである。
【0021】図2は本発明にかかわるヘッドとヘッドを
乗せて移動するキャリッジの例を示した模式説明図であ
る。
【0022】106はキャリッジであり、105はヘッ
ドである。107はフレキシブルケーブルであり、11
2はヘッドの電極であり、113はフレキシブルケーブ
ル107のキャリッジ側のヘッド接触面にエンボス状に
設けられた電極である。このうち、113a,113b
がヘッドのヒーターボードの両端に設けられたダイオー
ドセンサ用の電極、113cがランク抵抗用の電極であ
る。
【0023】以下にインクジェット記録装置をパワーオ
ンしたときのヘッド認識手段の処理例についてフローチ
ャート図3を参照して説明する。
【0024】インクジェット記録装置をパワーオンする
と図3のステップ1においてヘッド認識手段はまずヘッ
ドの状態の判定をヘッド無し状態に決定する。そして、
ステップ2においてダイオードセンサ及びランク抵抗の
A/D値を見る。この両方の値がヘッド有りと判断でき
る値、即ちダイオードセンサから判断される温度がある
一定範囲でランク抵抗のばらつきがあらかじめ記録して
ある一定範囲内であればステップ3に進み、履歴にヘッ
ド有り情報を書き込みステップ5に進む。
【0025】ステップ2でヘッド有りと判断できなけれ
ばステップ4に進み、履歴にヘッド無しを書き込みステ
ップ5に進む。
【0026】ステップ5においてこの履歴が例えば過去
16回連続してヘッド有りかを調べる。そうであればス
テップ7へ進む。さもなければステップ6に進む。
【0027】ステップ7においてヘッドの状態の判断が
ヘッド無し状態であればヘッド有り状態に変更する。
【0028】ステップ6においてこの履歴が例えば過去
16回連続してヘッド無しか調べる。そうであればステ
ップ8へ進む。さもなければステップ2へ戻る。
【0029】ステップ8においてこれまでのヘッドの状
態の判定がヘッド有り状態であればヘッド無し状態に変
更する。このように履歴が何回か連続した場合にはじめ
てヘッドの状態の判定を決定するのはヘッド着脱の際等
に生じるチャタリングが原因である誤判断を避けるため
である。両方の値を見ることで、確実にヘッド無し状態
を判定することができる。特に、両方の電極が離れてい
るので、より確実に判定することができる。
【0030】次に上記のヘッド認識手段を有するインク
ジェット記録装置のパワーオン時の処理についてフロー
チャート図4を参照して説明する。
【0031】インクジェット記録装置をパワーオンする
と図4のステップ11においてインクジェット記録装置
はヘッドが正常にセットされているかの認識手段が判定
を下すのにかかる時間待ってステップ12に進む。
【0032】ステップ12においてヘッド有りの判定を
得ればステップ18の通常処理へ進む。ステップ12に
おいてヘッド無しの判定を得ればステップ13へ進む。
ステップ13においてユーザーがヘッドを取付けやすい
ようにキャリッジをヘッド交換ポジションへ移動させス
テップ14に進む。
【0033】ステップ14においてヘッド交換キーが押
されるまで待ち続け、押されればステップ15に進む。
ステップ15においてヘッド無しの判定を得ればステッ
プ16に進み、警告を発してユーザーがヘッドをつけな
いままキー操作を行ったか、ヘッドが正確に取り付けら
れていないことを知らせる。そしてステップ14に戻
る。
【0034】なおここでいうヘッド交換キーは一定時間
以下押された場合にはオンライン及びオフライン状態へ
移行する機能を持つキーとして働くように構成してあ
り、以後はこのキースイッチを一定時間以上押すことを
ヘッド交換キーを押すと表現する。
【0035】ステップ15においてヘッド有りの判断を
得ればステップ17に進む。そしてステップ17におい
てキャリッジを印字に備えてホームポジションに移動し
てステップ18の通常処理へ進む。
【0036】以下に上記のヘッド認識手段を有するイン
クジェット記録装置のヘッド交換キーが通常処理時に押
された場合つまりキャリッジがホームポジションに位置
している場合の処理についてフローチャート図5を参照
して説明する。
【0037】ヘッド交換キーが押されると図5のステッ
プ21においてユーザーがヘッドを取外しやすいように
キャリッジをヘッド交換ポジションへ移動させる。
【0038】ステップ22においてヘッド交換キーが押
されるまで待ち続け、押されればステップ23に進む。
ステップ23においてヘッド無しの判定を得ればステッ
プ24に進み警告を発してユーザーがヘッドをつけない
ままキー操作を行ったか、ヘッドが正確に取り付けられ
ていないことを知らせる。そしてステップ22に戻る。
【0039】ステップ23においてヘッド有りの判定を
得ればステップ25に進む。ステップ25においてキャ
リッジを印字に備えてホームポジションに移動しステッ
プ26の通常処理へ進む。
【0040】(本発明とその関連技術)なお、本発明
は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出
を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギ
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を
備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起さ
せる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によれば記録の高密度
化,高精細化が達成できるからである。
【0041】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応している膜沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、前記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0042】記録ヘッドの構成としては、前記の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0043】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0044】加えて、前例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0045】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段,予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段,クリーニ
ング手段,加圧或は吸引手段,電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組合わせによる予備加熱手
段,記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うこと
も安定した記録を行うために有効である。
【0046】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0047】さらに加えて、室温やそれ以下で固化する
インクであって、室温で軟化もしくは液化するもの、あ
るいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上
70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を
安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的で
あるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすも
のであればよい。加えて、積極的に熱エネルギによる昇
温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネ
ルギとして使用せしめることで蒸発防止するか、または
インクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するイン
クを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記録信
号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが
吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに
固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって初め
て液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用
可能である。このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、前述した各インクに対して最も有効なもの
は、前述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0048】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
もともとある2つの回路を用いたヘッドの認識手段を用
いることにより低コストで信頼性の高い記録ヘッドの確
認が行える効果がある。さらにこの信頼性の高い記録ヘ
ッド確認手段を用いることにより、パワーオン時に記録
ヘッドが装着されていない場合にユーザーが記録ヘッド
を取付けやすい位置までキャリッジを移動させたり、ユ
ーザーが正しく装着されていないにもかかわらず記録ヘ
ッド交換キーを押して印字を行おうとした場合にこれを
否定して警告を発することにより、ユーザーの正しい装
着を促し印字不良や記録ヘッド及びキャリッジの破壊を
防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の模式斜視図である。
【図2】 実施例のヘッドとキャリッジの模式説明図で
ある。
【図3】 実施例をパワーオンした後のヘッド確認のフ
ローチャートである。
【図4】 実施例をパワーオンした後の記録開始へのフ
ローチャートである。
【図5】 実施例のヘッド交換キーオンしたときのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
105 ヘッド 106 キャリッジ 107 フレキシブルケーブル 109 記録媒体 110 プラテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 29/46 Z B41J 29/00 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドをキャリッジに交換可能に装
    着し、キャリッジの移動と記録ヘッドへの信号・電力の
    供給によって記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体
    に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記
    録ヘッドを駆動する際の情報を検出する機能を合わせも
    つ複数のヘッド有無検出手段と、装置に情報を与える入
    力手段と、装置の状態等を知らせる告知手段と、前記複
    数のヘッド有無検出手段からの情報を処理して記録ヘッ
    ドの装着の有無を判断する制御手段とを備えたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジは、キャリッジの主走査
    範囲内の所定位置に移動させることにより記録ヘッドの
    装着が容易に可能であることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段が備えたキースイッチは、
    一定時間以上押すことによりキャリッジを前記記録ヘッ
    ド交換可能な所定位置に移動させ、そして同キースイッ
    チを再度一定時間以上押すことによりキャリッジを通常
    の位置に復帰移動させる入力機能を有し、更に同キース
    イッチは前記一定時間より短い時間押すことにより他の
    目的の入力機能を合わせ持つことを特徴とする請求項2
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記キャリッジが記録
    ヘッド交換可能な所定位置において記録ヘッドの装着が
    無いと判断したとき前記キースイッチによりキャリッジ
    を通常の位置に復帰移動させようとされたときは、通常
    の位置に復帰移動させることなく記録ヘッドの装着が無
    いことを前記告知手段によって警告させることを特徴と
    する請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、パワーオンされたとき
    に記録ヘッドの装着が無いと判断したときは、キャリッ
    ジを前記記録ヘッド交換可能な所定位置に移動させるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記入力手段は、当該インクジェット記
    録装置のカバーを開けたことを検出して、キャリッジを
    記録ヘッド交換可能な所定位置に移動させ、前記カバー
    を閉じたことを検出して、前記キャリッジを通常の位置
    に復帰移動させる入力機能を有していることを特徴とす
    る請求項2記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する複
    数の吐出部と、対応する吐出部毎に設けられ、インクに
    熱による状態変化を生起させ該状態変化に基づいてイン
    クを前記吐出部から吐出させて飛翔的液滴を形成する熱
    エネルギー発生手段とを有したことを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP17812694A 1994-07-29 1994-07-29 インクジェット記録装置 Withdrawn JPH0839899A (ja)

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