JPH0839896A - プリンタ装置 - Google Patents
プリンタ装置Info
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- JPH0839896A JPH0839896A JP6175099A JP17509994A JPH0839896A JP H0839896 A JPH0839896 A JP H0839896A JP 6175099 A JP6175099 A JP 6175099A JP 17509994 A JP17509994 A JP 17509994A JP H0839896 A JPH0839896 A JP H0839896A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- case
- printer
- printing
- heat sink
- Prior art date
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- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、周囲温度変動に対し品質の安
定した印字出力を得ることにある。 【構成】プリンタ装置を外気から遮断するためのケース
と、ケース内温度を検出する手段と、前記検出した結果
によりケース内温度を上昇又は下降させるかを判断する
手段、左記判断結果からケース内温度を上昇又は下降さ
せるための手段とを採用した。更にプリンタ内部の温度
のバラツキを吸収し詳細な温度コントロールを実現する
ために、ヒートシンクの温度を検出する手段と、前記検
出した結果によりヒートシンクの温度を上昇又は下降さ
せるかを判断する手段、左記判断結果からヒートシンク
を加熱または冷却する手段とを採用した。
定した印字出力を得ることにある。 【構成】プリンタ装置を外気から遮断するためのケース
と、ケース内温度を検出する手段と、前記検出した結果
によりケース内温度を上昇又は下降させるかを判断する
手段、左記判断結果からケース内温度を上昇又は下降さ
せるための手段とを採用した。更にプリンタ内部の温度
のバラツキを吸収し詳細な温度コントロールを実現する
ために、ヒートシンクの温度を検出する手段と、前記検
出した結果によりヒートシンクの温度を上昇又は下降さ
せるかを判断する手段、左記判断結果からヒートシンク
を加熱または冷却する手段とを採用した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特殊環境下、冬季の野外
等の極寒地に於ける地図等の高品質カラー印字を要求さ
れる分野でのプリンタ装置に関する。
等の極寒地に於ける地図等の高品質カラー印字を要求さ
れる分野でのプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は特開平1−154786 号公報,
特開平1−299079号公報 ,特開平1−257080号公報にあ
るようにファンなどにより印字時の印字ヘッド加熱防止
対策はなされていた。又、特開昭61−12360 号公報にあ
るように記録部分を断熱材で囲みその内部を加熱,冷却
させて内部温度を強制的に一定に保持させ外部温度の影
響を受けない対策はなされていた。
特開平1−299079号公報 ,特開平1−257080号公報にあ
るようにファンなどにより印字時の印字ヘッド加熱防止
対策はなされていた。又、特開昭61−12360 号公報にあ
るように記録部分を断熱材で囲みその内部を加熱,冷却
させて内部温度を強制的に一定に保持させ外部温度の影
響を受けない対策はなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の技術は周
囲温度がある温度範囲外の場合に電源投入した場合、特
に低温時印字ヘッドが冷えている場合のウオームアップ
時間については考慮されていなかった。
囲温度がある温度範囲外の場合に電源投入した場合、特
に低温時印字ヘッドが冷えている場合のウオームアップ
時間については考慮されていなかった。
【0004】本発明の目的は、特殊環境下の使用に耐え
るプリンタ装置を提供することにある。
るプリンタ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明はプリンタ装置をケース内に実装し外気から
遮断し、ケース内温度を検出する手段と、検出した温度
結果によりケース内温度を上昇又は下降させるかを判断
する機能を有し、左記判断結果からケース内温度を上昇
又は下降させるための手段とを採用したことを特徴とす
る。
に、本発明はプリンタ装置をケース内に実装し外気から
遮断し、ケース内温度を検出する手段と、検出した温度
結果によりケース内温度を上昇又は下降させるかを判断
する機能を有し、左記判断結果からケース内温度を上昇
又は下降させるための手段とを採用したことを特徴とす
る。
【0006】更に本発明はプリンタ内部の温度のバラツ
キを吸収し正確な温度コントロールを実現するために、
ヒートシンクの温度を検出する手段と、前記検出した結
果によりヒートシンクの温度を上昇又は下降させるかを
判断する機能、左記判断結果からヒートシンクを加熱ま
たは冷却する手段とを採用したことを特徴とする。
キを吸収し正確な温度コントロールを実現するために、
ヒートシンクの温度を検出する手段と、前記検出した結
果によりヒートシンクの温度を上昇又は下降させるかを
判断する機能、左記判断結果からヒートシンクを加熱ま
たは冷却する手段とを採用したことを特徴とする。
【0007】
【作用】どのように作用するかを図1(a),図1
(b)にて説明する。周囲温度が低くケース40内温度
が低い場合は、ケース内温度を検出するセンサ2aで検
出したデータによりケース内温度制御回路1aが加熱/
冷却部3aに加熱指示を出し、加熱/冷却部3aはケー
ス内を加熱し温度を上昇させる。ケース内温度がある温
度以上になったところでケース内温度制御回路1aが加
熱指示を止める事によりケース内温度上昇は停止する。
同様に周囲温度が高い場合は、温度を下降するように作
用させる。更に詳細なコントロールをするためヒートシ
ンク内に取り付けたセンサ2bで検出したデータにより
温度制御回路1bが加熱/冷却部3bに加熱指示を出
し、加熱/冷却部3bはヒートシンクを加熱し温度を上
昇させる。ヒートシンクの温度がある温度以上になった
ところで温度制御回路1bが加熱指示を止める事により
プリンタ内ヒートシンク温度上昇は停止する。同様にヒ
ートシンク温度が高い場合は、温度を下降するように作
用させる。このコントロールによりたとえば低温時印字
ヘッドが冷えている場合、従来記録部分の内部空気温度
だけを冷却していた方法に加えてヒートシンクを直接冷
却することによりのウオームアップ時間を短縮できる。
(b)にて説明する。周囲温度が低くケース40内温度
が低い場合は、ケース内温度を検出するセンサ2aで検
出したデータによりケース内温度制御回路1aが加熱/
冷却部3aに加熱指示を出し、加熱/冷却部3aはケー
ス内を加熱し温度を上昇させる。ケース内温度がある温
度以上になったところでケース内温度制御回路1aが加
熱指示を止める事によりケース内温度上昇は停止する。
同様に周囲温度が高い場合は、温度を下降するように作
用させる。更に詳細なコントロールをするためヒートシ
ンク内に取り付けたセンサ2bで検出したデータにより
温度制御回路1bが加熱/冷却部3bに加熱指示を出
し、加熱/冷却部3bはヒートシンクを加熱し温度を上
昇させる。ヒートシンクの温度がある温度以上になった
ところで温度制御回路1bが加熱指示を止める事により
プリンタ内ヒートシンク温度上昇は停止する。同様にヒ
ートシンク温度が高い場合は、温度を下降するように作
用させる。このコントロールによりたとえば低温時印字
ヘッドが冷えている場合、従来記録部分の内部空気温度
だけを冷却していた方法に加えてヒートシンクを直接冷
却することによりのウオームアップ時間を短縮できる。
【0008】又ヒートシンクの温度コントロールは印字
中場合にも冷却信号21をON/OFFすることにより
行われる。この場合印字要求があるとサーマルヘッドの
温度と印字率とから温度が上昇することを予想して、こ
の上昇を抑えるエネルギーをサーマルヘッドに与えるよ
うマイコンが冷却信号21のパルス数を変更することに
よってヘッドが印字に最適な温度となるように作用させ
る。
中場合にも冷却信号21をON/OFFすることにより
行われる。この場合印字要求があるとサーマルヘッドの
温度と印字率とから温度が上昇することを予想して、こ
の上昇を抑えるエネルギーをサーマルヘッドに与えるよ
うマイコンが冷却信号21のパルス数を変更することに
よってヘッドが印字に最適な温度となるように作用させ
る。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図1から図12にて説明す
る。
る。
【0010】まず図2(a),図2(b)にプリンタ装
置の動作原理を示す。プリンタは図2(b)に示すよう
に、インクシート34上のイエロー,マゼンタ,シアン
のインクシートを順に選択して用紙に順次転写する。着
色すべき箇所ではサーマルヘッド32の抵抗体33の発
熱により用紙35に転写され、着色しない箇所ではサー
マルヘッド32は冷却する必要がある。その際印字され
る用紙35は3色のインクシート34に同期してインク
シート送り37の回転により三回プラテン36を廻るこ
とになり多色印字となる。ヒートシンク31は印字の畜
熱によるサーマルヘッド32の温度上昇を放熱により防
止するためのものである。
置の動作原理を示す。プリンタは図2(b)に示すよう
に、インクシート34上のイエロー,マゼンタ,シアン
のインクシートを順に選択して用紙に順次転写する。着
色すべき箇所ではサーマルヘッド32の抵抗体33の発
熱により用紙35に転写され、着色しない箇所ではサー
マルヘッド32は冷却する必要がある。その際印字され
る用紙35は3色のインクシート34に同期してインク
シート送り37の回転により三回プラテン36を廻るこ
とになり多色印字となる。ヒートシンク31は印字の畜
熱によるサーマルヘッド32の温度上昇を放熱により防
止するためのものである。
【0011】次にプリンタ装置42の構成を図3に示
す。印字パターン54はコントロール回路52に取り込
まれ印字データ54aとしてサーマルヘッド51へ送ら
れる。サーマルヘッド51では前述のように印字データ
54aに従って図2の抵抗体33を発熱させ用紙にイン
クを転写することにより印字する。ヒートシンク50は
サーマルヘッド51の放熱を促すための物である。セン
サ部53は用紙の有無,プリンタカバーの状態,周囲温
度等を監視しておりそれぞれ55,56,57の信号で
コントロール回路52に入力されている。コントロール
回路52はこれらの信号により用紙があり、カバークロ
ーズ、動作温度範囲(一般に5℃〜35℃)であること
を判断して印字データ54aをサーマルヘッド32へ送
る。この周囲温度の監視は一般に基板上のセンサの温度
により行われる。図4は一般的なプリンタ装置の温度監
視のフローを示している。基板上の温度とサーマルヘッ
ドとの温度が共に動作範囲(5℃〜35℃)内でない場
合は67の処理、又は66の処理でエラーメッセージを
出力して5℃〜35℃となるまで処理60−処理67、
又は処理62−処理66を繰り返す。もし、温度が5℃
〜35℃内でない場合はフローのようにエラーメッセー
ジを出したままで印字処理64は行われない。この場合
は動作温度範囲になるまで待つことになる。周囲温度変
化時の各部の温度グラフ図5(a)は、5℃以下の環境
にあった一般のプリンタ装置を常温25℃の環境に移動
して電源を投入した場合のプリンタ内基板,サーマルヘ
ッド部の温度の時間的変化を示している。周囲温度が2
5℃になっても強制的に加熱していないため、プリンタ
内部に実装されている基板、サーマルヘッド部が5℃以
上になり印字可能となるまではかなり時間がかかる。特
にサーマルヘッド部は熱容量が大きいためその時間の影
響は大きい。又、極端に温度が低い場合は、−10℃放
置時の各部の温度グラフ図6(a)のように電源を投入
しても動作可能温度まで温度上昇しないため永久に印字
可能とならない。図1(a)は、本発明実施例のケース
内温度制御回路付プリンタ装置の構成を示す。プリンタ
装置42はセンサ2a,ケース内温度制御回路1a,加
熱/冷却部3aと共にケース40内に収納される。断熱
材41は外部からの熱を遮断するための物である。セン
サ2a,ケース内温度制御回路1a,加熱/冷却部3a
を図1(b)にて説明する。図1(b)の1,2,3、
はそれぞれ図1(a)の1a,2a,3aに相当する。
ここで4は5℃で40kオーム、35℃で10kオーム
に抵抗値が変化するサーミスタであり、5は流す電流の
方向により吸熱/放熱するペルチェ素子、11,12は
コンパレータ、13,14はリレー、15は24Vの電
源である。
す。印字パターン54はコントロール回路52に取り込
まれ印字データ54aとしてサーマルヘッド51へ送ら
れる。サーマルヘッド51では前述のように印字データ
54aに従って図2の抵抗体33を発熱させ用紙にイン
クを転写することにより印字する。ヒートシンク50は
サーマルヘッド51の放熱を促すための物である。セン
サ部53は用紙の有無,プリンタカバーの状態,周囲温
度等を監視しておりそれぞれ55,56,57の信号で
コントロール回路52に入力されている。コントロール
回路52はこれらの信号により用紙があり、カバークロ
ーズ、動作温度範囲(一般に5℃〜35℃)であること
を判断して印字データ54aをサーマルヘッド32へ送
る。この周囲温度の監視は一般に基板上のセンサの温度
により行われる。図4は一般的なプリンタ装置の温度監
視のフローを示している。基板上の温度とサーマルヘッ
ドとの温度が共に動作範囲(5℃〜35℃)内でない場
合は67の処理、又は66の処理でエラーメッセージを
出力して5℃〜35℃となるまで処理60−処理67、
又は処理62−処理66を繰り返す。もし、温度が5℃
〜35℃内でない場合はフローのようにエラーメッセー
ジを出したままで印字処理64は行われない。この場合
は動作温度範囲になるまで待つことになる。周囲温度変
化時の各部の温度グラフ図5(a)は、5℃以下の環境
にあった一般のプリンタ装置を常温25℃の環境に移動
して電源を投入した場合のプリンタ内基板,サーマルヘ
ッド部の温度の時間的変化を示している。周囲温度が2
5℃になっても強制的に加熱していないため、プリンタ
内部に実装されている基板、サーマルヘッド部が5℃以
上になり印字可能となるまではかなり時間がかかる。特
にサーマルヘッド部は熱容量が大きいためその時間の影
響は大きい。又、極端に温度が低い場合は、−10℃放
置時の各部の温度グラフ図6(a)のように電源を投入
しても動作可能温度まで温度上昇しないため永久に印字
可能とならない。図1(a)は、本発明実施例のケース
内温度制御回路付プリンタ装置の構成を示す。プリンタ
装置42はセンサ2a,ケース内温度制御回路1a,加
熱/冷却部3aと共にケース40内に収納される。断熱
材41は外部からの熱を遮断するための物である。セン
サ2a,ケース内温度制御回路1a,加熱/冷却部3a
を図1(b)にて説明する。図1(b)の1,2,3、
はそれぞれ図1(a)の1a,2a,3aに相当する。
ここで4は5℃で40kオーム、35℃で10kオーム
に抵抗値が変化するサーミスタであり、5は流す電流の
方向により吸熱/放熱するペルチェ素子、11,12は
コンパレータ、13,14はリレー、15は24Vの電
源である。
【0012】尚、Vcc=5Vである。通常の温度範囲
5℃〜35℃ではサーミスタ4の抵抗値変化によりコン
パレータ11,12の出力信号19,20をONさせな
いためにコンパレータ11の−端子は4V、コンパレー
タ12の+端子は2.5V となるような固定抵抗6=1
0kオーム,7=10kオーム,8=40kオーム,9
=10kオーム,10=10kオームとしている。低温
の場合サーミスタ4の抵抗値は40kオームより大きく
なるためコンパレータ11の+入力電圧(サーミスタ電
圧)が4Vより高くなりコンパレータがONしバッファ
23の出力19はONする。これによりリレー13がO
Nしペルチェ素子5の端子18には+の電圧が印加され
る。ペルチェ素子5はこれにより放熱し、ケース内又は
ヒートシンクを加熱する。高温の場合はサーミスタ4の
抵抗値は10kオーム以下となるためコンパレータ12
の−入力電圧が低くなり出力20はONする。オアゲー
ト22によりリレー制御信号23がONしリレー14O
Nによりペルチェ素子5の端子17には+の電圧が印加
され、ペルチェ素子5は吸熱しケース内又はヒートシン
クを冷却する。本実施例では電源15の電圧,電流が一
定である為加熱/冷却エネルギーは温度に寄らず一定で
あるが、温度により電圧,電流を増減させることによっ
てさらに細かいコントロールも可能である。
5℃〜35℃ではサーミスタ4の抵抗値変化によりコン
パレータ11,12の出力信号19,20をONさせな
いためにコンパレータ11の−端子は4V、コンパレー
タ12の+端子は2.5V となるような固定抵抗6=1
0kオーム,7=10kオーム,8=40kオーム,9
=10kオーム,10=10kオームとしている。低温
の場合サーミスタ4の抵抗値は40kオームより大きく
なるためコンパレータ11の+入力電圧(サーミスタ電
圧)が4Vより高くなりコンパレータがONしバッファ
23の出力19はONする。これによりリレー13がO
Nしペルチェ素子5の端子18には+の電圧が印加され
る。ペルチェ素子5はこれにより放熱し、ケース内又は
ヒートシンクを加熱する。高温の場合はサーミスタ4の
抵抗値は10kオーム以下となるためコンパレータ12
の−入力電圧が低くなり出力20はONする。オアゲー
ト22によりリレー制御信号23がONしリレー14O
Nによりペルチェ素子5の端子17には+の電圧が印加
され、ペルチェ素子5は吸熱しケース内又はヒートシン
クを冷却する。本実施例では電源15の電圧,電流が一
定である為加熱/冷却エネルギーは温度に寄らず一定で
あるが、温度により電圧,電流を増減させることによっ
てさらに細かいコントロールも可能である。
【0013】以上の制御方法でも周囲温度に対して、有
効である。しかし正確な印字色を実現しようとする場合
以下の制御も必要となる。ここで図7(a)印字率90
%のベタ印字、(b)印字率5%の地図を3色で印字す
る場合のサーマルヘッド温度の変化を図8(a)に示
す。印字率5%の地図印字の場合はイエロー,マゼン
タ,シアン印字しても紙送りの時間でヘッドが冷えるた
めほぼ一定温度のままである。しかしベタ印字のように
印字率が高いと温度上昇の勾配が大きく畜熱によりサー
マルヘッド温度は上昇する。通常はファンによって冷却
しているが連続印字の場合は畜熱によるサーマルヘッド
温度の上昇を抑えることが出来ない為何枚か連続印字す
ると動作可能温度範囲を超えてしまう。
効である。しかし正確な印字色を実現しようとする場合
以下の制御も必要となる。ここで図7(a)印字率90
%のベタ印字、(b)印字率5%の地図を3色で印字す
る場合のサーマルヘッド温度の変化を図8(a)に示
す。印字率5%の地図印字の場合はイエロー,マゼン
タ,シアン印字しても紙送りの時間でヘッドが冷えるた
めほぼ一定温度のままである。しかしベタ印字のように
印字率が高いと温度上昇の勾配が大きく畜熱によりサー
マルヘッド温度は上昇する。通常はファンによって冷却
しているが連続印字の場合は畜熱によるサーマルヘッド
温度の上昇を抑えることが出来ない為何枚か連続印字す
ると動作可能温度範囲を超えてしまう。
【0014】図9から図12により印字コントロール処
理を詳細に説明する。この処理は温度制御回路図1
(b)の回路により、周囲温度によって決まるサーミス
タ電圧16及び54印字パターンから求められる印字率
から図12冷却信号ONする回数の表にしたがって冷却
信号21をON/OFFしペルチェ素子がサーマルヘッ
ドを冷却するコントロールをすることにより行う。先ず
図10に示すようにマイコンは印字要求90があると処
理91〜93により印字率を計算する。この場合A4サ
イズ300dpiのプリンタでCRT画面サイズ1,2
80×1,024ピクセルの画面をコピーすると、1ピ
クセル2×2ドットであるから印字範囲は図9Aのよう
に2,560ドット×2,048ドット、全体のドット数
は5,242,880ドットである。図9Bの8ドットの縦縞が
13本の印字パターンの印字率を求めると処理92で加
算する1行のドット数は104ドットであり、全部で2,
560 行あるので処理92,処理93を2,559 回繰り
返し印字ドット数は104×2,560=266,240
ドットとなる。処理94により全体の印字ドット数5,
242,880ドットに対する割合が下記の通り5%と
求められる。
理を詳細に説明する。この処理は温度制御回路図1
(b)の回路により、周囲温度によって決まるサーミス
タ電圧16及び54印字パターンから求められる印字率
から図12冷却信号ONする回数の表にしたがって冷却
信号21をON/OFFしペルチェ素子がサーマルヘッ
ドを冷却するコントロールをすることにより行う。先ず
図10に示すようにマイコンは印字要求90があると処
理91〜93により印字率を計算する。この場合A4サ
イズ300dpiのプリンタでCRT画面サイズ1,2
80×1,024ピクセルの画面をコピーすると、1ピ
クセル2×2ドットであるから印字範囲は図9Aのよう
に2,560ドット×2,048ドット、全体のドット数
は5,242,880ドットである。図9Bの8ドットの縦縞が
13本の印字パターンの印字率を求めると処理92で加
算する1行のドット数は104ドットであり、全部で2,
560 行あるので処理92,処理93を2,559 回繰り
返し印字ドット数は104×2,560=266,240
ドットとなる。処理94により全体の印字ドット数5,
242,880ドットに対する割合が下記の通り5%と
求められる。
【0015】 266,240÷5,242,880≒0.05 同様に図15Bの8ドットの縦縞が13本の印字パター
ンの印字率を求めると 4,710,400÷5,242,880≒0.90 90%と求められる。ここで周囲温度29℃で印字率9
0%の印字を行う場合を考える。前述のように印字率が
求まると処理95で周囲温度が33℃の時はサーミスタ
電圧16は約2.6Vであるからマイコン70は16サ
ーミスタ電圧2.6VをA/D変換して29℃であると
判断する。ここで冷却信号21のパルス数は図12のよ
うに温度と印字率によって予め設定されているものとす
る。温度29℃で印字率90%なら図12の表より冷却
信号21をONするパルス数は1行につき4回となる。
従って処理96では図11(1)のタイミングでバッフ
ァ71を介して冷却信号21を1行印字につき4回の割
合でt秒間ONしパルスを送出しながらイエローの1行
目から印字動作を開始する。イエローが終了すると紙送
りの時間はこのパルス送出を止めるが、マゼンタ印字開
始と共に再びパルスを送出する。以下多色印字の場合は
処理97で全部の色が終了するまで91〜96の処理を
繰り返す。これにより図8(b)のサーマルヘッド温度
変化のグラフに示すように、印字によりサーマルヘッド
温度が上昇するのをクーラーの冷却によって矢印のよう
に抑えることが出来る。上記例は各印字色毎の印字率に
よるコントロールであり図11の(2),(3)のよう
にパルス幅を変更してもよい。又、図11の(4)のよ
うに各ライン毎の印字率を求め1行目はエネルギー大、
2行目はエネルギー小としてさらに詳細なコントロール
をすることも可能である。また以上のように冷却信号O
Nのパルス数をコントロールする代わりに図1の電源1
5の電圧,電流を増減させることによっても可能である
ことは言うまでもない。
ンの印字率を求めると 4,710,400÷5,242,880≒0.90 90%と求められる。ここで周囲温度29℃で印字率9
0%の印字を行う場合を考える。前述のように印字率が
求まると処理95で周囲温度が33℃の時はサーミスタ
電圧16は約2.6Vであるからマイコン70は16サ
ーミスタ電圧2.6VをA/D変換して29℃であると
判断する。ここで冷却信号21のパルス数は図12のよ
うに温度と印字率によって予め設定されているものとす
る。温度29℃で印字率90%なら図12の表より冷却
信号21をONするパルス数は1行につき4回となる。
従って処理96では図11(1)のタイミングでバッフ
ァ71を介して冷却信号21を1行印字につき4回の割
合でt秒間ONしパルスを送出しながらイエローの1行
目から印字動作を開始する。イエローが終了すると紙送
りの時間はこのパルス送出を止めるが、マゼンタ印字開
始と共に再びパルスを送出する。以下多色印字の場合は
処理97で全部の色が終了するまで91〜96の処理を
繰り返す。これにより図8(b)のサーマルヘッド温度
変化のグラフに示すように、印字によりサーマルヘッド
温度が上昇するのをクーラーの冷却によって矢印のよう
に抑えることが出来る。上記例は各印字色毎の印字率に
よるコントロールであり図11の(2),(3)のよう
にパルス幅を変更してもよい。又、図11の(4)のよ
うに各ライン毎の印字率を求め1行目はエネルギー大、
2行目はエネルギー小としてさらに詳細なコントロール
をすることも可能である。また以上のように冷却信号O
Nのパルス数をコントロールする代わりに図1の電源1
5の電圧,電流を増減させることによっても可能である
ことは言うまでもない。
【0016】ペルチェ素子5には吸熱面と放熱面があ
り、本実施例では図3の3a,図5の3bに於いて検出
温度が低温の場合の放熱面はそれぞれ上,下方向であ
り、低温時はケース内及びヒートシンクを温める。
り、本実施例では図3の3a,図5の3bに於いて検出
温度が低温の場合の放熱面はそれぞれ上,下方向であ
り、低温時はケース内及びヒートシンクを温める。
【0017】以上により図3の場合はケース内が、図5
の場合はヒートシンクのヘッドが一定温度内に保たれる
ため品質の安定した印字が得られる。
の場合はヒートシンクのヘッドが一定温度内に保たれる
ため品質の安定した印字が得られる。
【0018】本実施例によれば周囲温度の変動があって
もケース内の温度が、又プリンタ内の温度にバラツキが
あってもヒートシンク温度がそれぞれ一定温度内に保た
れるためサーマルヘッドが印字に適した温度となり特殊
温度環境下でも品質の安定した印字が得られる。さらに
周囲温度変化時の各部の温度グラフ図5(b)のように
電源ON後プリンタ内基板温度,サーマルヘッド部温度
の上昇勾配を大きく出来るため印字可能温度5℃になる
までのウオームアップ時間が短縮できる。特に、サーマ
ルヘッドのヒートシンクを直接冷却することによりケー
ス内温度と温度上昇勾配をほぼ同じに出来るため、従来
品に比べてその効果は大きい。一例として低温放置時の
各部の温度グラフ図6(b)に示すようにプリンタを冬
季の野外(−10℃)に放置して置いた場合にも少ない
待ち時間で印字ができる。そして印字要求があるとサー
マルヘッドの温度と印字率とから温度が上昇することを
予想して、印字動作中はサーマルヘッド部を冷却するた
め連続印字によるサーマルヘッド部の蓄熱を防止し連続
印字が可能である。
もケース内の温度が、又プリンタ内の温度にバラツキが
あってもヒートシンク温度がそれぞれ一定温度内に保た
れるためサーマルヘッドが印字に適した温度となり特殊
温度環境下でも品質の安定した印字が得られる。さらに
周囲温度変化時の各部の温度グラフ図5(b)のように
電源ON後プリンタ内基板温度,サーマルヘッド部温度
の上昇勾配を大きく出来るため印字可能温度5℃になる
までのウオームアップ時間が短縮できる。特に、サーマ
ルヘッドのヒートシンクを直接冷却することによりケー
ス内温度と温度上昇勾配をほぼ同じに出来るため、従来
品に比べてその効果は大きい。一例として低温放置時の
各部の温度グラフ図6(b)に示すようにプリンタを冬
季の野外(−10℃)に放置して置いた場合にも少ない
待ち時間で印字ができる。そして印字要求があるとサー
マルヘッドの温度と印字率とから温度が上昇することを
予想して、印字動作中はサーマルヘッド部を冷却するた
め連続印字によるサーマルヘッド部の蓄熱を防止し連続
印字が可能である。
【0019】またペルチェ素子を使用することによって
従来のようなファンが不要となるため、ケースを密閉構
造とすることにより外気から遮断することができる。こ
れにより、耐水性,耐塵性が増し屋外でも使用可能であ
る。
従来のようなファンが不要となるため、ケースを密閉構
造とすることにより外気から遮断することができる。こ
れにより、耐水性,耐塵性が増し屋外でも使用可能であ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、特殊環境下においても
使用出来るプリンタ装置を提供出来る。
使用出来るプリンタ装置を提供出来る。
【図1】本発明の実施例のケース内温度制御回路付プリ
ンタ装置構成図。
ンタ装置構成図。
【図2】プリンタ装置の印字原理図。
【図3】プリンタ装置の構成図。
【図4】プリンタ装置の温度監視制御フロー。
【図5】本発明の実施例の周囲温度急変時(低温から常
温)の各部の温度変化グラフ。
温)の各部の温度変化グラフ。
【図6】本発明の実施例の低温放置時の各部の温度変化
グラフ。
グラフ。
【図7】本発明の実施例の印字率90%の場合、印字率
5%の場合の印字例。
5%の場合の印字例。
【図8】本発明の実施例の3色印字の場合のサーマルヘ
ッド温度変化。
ッド温度変化。
【図9】本発明の実施例の縦縞印字例。
【図10】本発明の実施例の冷却信号処理フロー。
【図11】本発明の実施例の冷却信号タイミング例。
【図12】本発明の実施例の温度と印字率に対する冷却
信号ONする回数表。
信号ONする回数表。
1…温度制御回路、2…センサ、3…加熱/冷却部、4
…サーミスタ、5…ペルチェ素子、11,12…コンパ
レータ、13,14…リレー、21…冷却信号。
…サーミスタ、5…ペルチェ素子、11,12…コンパ
レータ、13,14…リレー、21…冷却信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 享良 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 山本 太陸 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 森岡 隆行 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内
Claims (3)
- 【請求項1】印字パターンに応じた印字データをサーマ
ルヘッドに伝えるコントロール回路、および発熱抵抗体
を発熱させインクシートを用紙に転写し印字するサーマ
ルヘッドから構成されるプリンタ装置に於いて、プリン
タ装置を外部から熱的に遮断するためのケースと、ケー
ス内温度を検出する手段と、前記検出した温度によりケ
ース内温度を上昇又は下降させるかを判断する機能を有
し、左記判断結果からケース内温度を上昇又は下降させ
るための手段とを有することを特徴とするプリンタ装
置。 - 【請求項2】請求項1のプリンタ装置に於いて、サーマ
ルヘッド部のヒートシンクの温度を検出する手段と、前
記検出した結果によりヒートシンクの温度を上昇又は下
降させるかを判断する手段,左記判断結果からヒートシ
ンクを加熱または冷却する手段とを有することを特徴と
するプリンタ装置。 - 【請求項3】請求項2のプリンタ装置に於いて、ヒート
シンクの温度を下降させるために与える冷却エネルギー
の割合を決定する手段にプリンタの印字率を用いること
を特徴とするプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6175099A JPH0839896A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | プリンタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6175099A JPH0839896A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | プリンタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839896A true JPH0839896A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=15990245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6175099A Pending JPH0839896A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | プリンタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0839896A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114536990A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-05-27 | 容大合众(厦门)科技集团股份公司 | 一种可适应超低温的打印机 |
-
1994
- 1994-07-27 JP JP6175099A patent/JPH0839896A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114536990A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-05-27 | 容大合众(厦门)科技集团股份公司 | 一种可适应超低温的打印机 |
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