JPH08378A - 移動できる収納具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はたとえば押し入れの中に設置して使
用できるもので、衣服掛け、下着入れ、本棚、小物入
れ、その他物品を収納する収納具を連結具で連結して、
レールに沿って移動できる収納具に関する。しかも本発
明は走行安定性がよく、上部の収納空間をうまくつかえ
るようにしたしかも組立安い収納具を提供する。 【構成】 ループにしたレール上を走行する収納具であ
って、該収納具は台車とその台車上に形成されている収
納本体を備えており、その台車には台車がレールに沿っ
て走行するためのガイド機構と台車を支承するキャスタ
ーがそれぞれ形成されており、かつ収納具間が連結具で
連結されていることを特徴とする移動できる収納具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はたとえば押し入れの中に
設置して使用できるもので、衣服掛け、下着入れ、本
棚、小物入れ、その他物品を収納する収納具を連結具で
連結して、レールに沿って移動できる収納具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ループにしたレール上を移動でき
る収納具は本発明者がすでに提案しており、かつ第三者
においても提案されている。これらの収納具はループを
なしている上下レールと、その上下レールと収納本体と
の間に取り付けられているガイド部材と戸車部材と、各
本体を連結している連結体とからなり、これら本体がレ
ールに沿って回転移動するようになっている。しかして
上下レールはそれぞれフレームにとりつけて強固に形成
されており、フレーム間を支柱で連結して一体的に自立
状態に形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
のものは次のような問題点がある。 ａ．上下にループにしたレールを用いるために、かつそ
れらをフレームを介して一体的に自立させているため
に、部材点数が多く、組立に際しても面倒である。 ｂ．押入れの中に設置する場合、規制された高さにもか
かわらず、上下レールを要するために、かつレールを固
定する取付けフレームのスペースが必要なために収納本
体の高さが必然的に低くなり、収納量が少なくなる。 ｃ．収納本体にかかる荷重の支持が上下にとりつけられ
るガイドローラーや戸車によって行われているので走行
時のガイドレールや戸車にかかる負荷が大きく、ややも
すればガイドレールや戸車が又はレールが偏奇した負荷
によってかた減りを生じ、走行の安定性を欠き、又はそ
れら部材の消耗が早く、スムーズには収納体が回転移動
できない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために次の手段を採用した。「ループにしたレー
ル上を走行する収納具であって、該収納具は台車とその
台車上に形成されている収納本体を備えており、その台
車には台車がレールに沿って走行するためのガイド機構
と台車を支承するキャスターがそれぞれ形成されてお
り、かつ収納具間が連結具で連結されていることを特徴
とする移動できる収納具。」

【０００５】さらに詳しく説明すれば、台車は収納本体
の底板又は下部枠体でもよく、あるいは収納本体と別体
で形成されてもよい。またガイド機構は戸車、戸車とガ
イドローラー、ガイドローラー等であって、レールに沿
って台車を走行させればよい。当業レベルの種々の構成
を用いればよい。

【０００６】

【作用】本発明によれば「ループにしたレール上を走行
する収納具であって、該収納具は台車とその台車上に形
成されている収納本体を備えており、その台車には台車
がレールに沿って走行するためのガイド機構と台車を支
承するキャスターがそれぞれ形成されており、かつ収納
具間が連結具で連結されていることを特徴とする移動で
きる収納具。」の構成であるので、部材点数が少なく、
組立が簡単である。ことに下レールは収納具をセットす
るだけで組立が完了するので、組立時間がすくなくてす
む。またキャスターを設けているので、走行安定性に優
れている。さらに又押入れなど上部空間の制限されてい
る箇所では上レールや上フレームの取付分のスペースが
不要であり、収納空間を大きくできる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明収納具を一実施例を示す略平面
図である。１はループにしたレールである。このレール
がフレームや固定具を用いて、たとえば押入れの床に設
置される。このレールには６体の収納具２が互いに連結
具３を介して移動可能に設置されている。収納具２は台
車４とその上に立設している収納本体を備えている。ま
た台車には台車がレール上を走行するために設けたガイ
ド機構５と台車を支承しているキャスター６が設けられ
ている。よっ収納具はレールに沿ってスムーズに移動で
きる。キャスターは台車の前後両側にとりつけている。
ガイド機構は前後中央にとりつけている。連結具３は互
いにレールよりも内側の隅角部にとりつけているが、と
くに制限されない。たとえば連結具は中央のガイド機構
の箇所で連結することもできる。

【０００８】図２〜図４は本発明収納具の一実施例を示
す。図２は台車を裏側からみた状態の底面図。図３は正
面図、図４は要部左側面図である。２は収納具で、台車
４と収納本体４ａで構成している。台車４はたとえば鋼
板を板体状に折加工している。この台車に収納本体４ａ
をとりつけている。該本体は縦、横の枠フレームを組格
している。しかして、レール４ｃを介して引出し４ｂを
４個備えている。引出しには衣類や小物が収納される。

【０００９】３は連結具で、台車同志を一体的に連結し
ている。該連結具の取付箇所は収納具の移動を妨げなけ
れば、いずれの箇所でもよい。台車の前後中央にはガイ
ド機構５を回動可能に軸支して設けている。ガイド機構
の凹部がレール１の頂部に遊嵌合しており、移動する際
にレールに沿ってガイドされる。前記のガイド機構は例
えば台車の中央部に一個設けることもできる。台車の前
後両側には、それぞれキャスター６がとりつけられてい
る。このキャスターが床面に接地して台車を支承してい
る。ループ型のレール１は所望の固定強度が要求される
ことは当然であり、適宜枠フレーム１ａ上にとりつけら
れる。該フレームに高さ調整具を備えている。よってレ
ールは床面にレベルを保って設置できる。

【００１０】図５、図６は収納具の他の実施例を示す。
これは衣服掛けに適している。図５は斜視図、図６は図
５の要部側面図である。台車４と収納本体４ａはいずれ
もフレームでできている。台車４は方形の枠体と中間の
補助枠体からなり、この枠体から２本の支柱４ａを立設
させ、その支柱間をハンガー棒４ａで連結して、収納本
体としている。４ｂは補強材である。台車４の一方のフ
レームには、キャスター６がとりつけられている。また
他方のフレームにはガイド機構５がとりつけられてい
る。ガイド機構５は戸車５ａ、ガイドローラー５ｂを形
成している。１はレール、１ａはフレームと調整具であ
る。

【００１１】本発明の収納具の形態は、上記実施例に限
らず、本棚、物品棚のように箱型でもよく、ネット網、
ハンガーボードのようにフックを介して引掛けできる形
態でもよく、いずれの形態でもよい。また台車はガイド
機構やキャスターが取り付けでき、かつ収納本体を支持
できる構成であればよく、したがって収納本体の底板で
もよい。又キャスターとガイド機構の台車にとりつける
位置関係も適宜設定できる。要はレールに沿って台車を
移動させるためのガイド機構と台車を支承して安定して
移動するためのキャスターの機能を果たせばよい。

【００１２】

【効果】本発明によれば「ループにしたレール上を走行
する収納具であって、該収納具は台車とその台車上に形
成されている収納本体を備えており、その台車には台車
がレールに沿って走行するためのガイド機構と台車を支
承するキャスターがそれぞれ形成されており、かつ収納
具間が連結具で連結されていることを特徴とする移動で
きる収納具。」の構成であるので、部材点数が少なく、
組立が簡単である。ことに下レールは収納具をセットす
るだけで組立が完了するので、組立時間がすくなくてす
む。またキャスターを設けているので、走行安定性に優
れている。さらに又押入れなど上部空間の制限されてい
る箇所では上レールや上フレームの取付分のスペースが
不要であり、収納空間を大きくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明収納具を説明するための一実施例を示す
略平面図。

【図２】本発明収納具の台車を裏側からみた状態の一実
施例を示す底面図。

【図３】同じく正面図。

【図４】同じく要部左側面図。

【図５】収納具の他の実施例を示す斜視図。

【図６】図５の要部側面図。

【符号の説明】

１ レール ２ 収納具 ３ 連結具 ４ 台
車 ４ａ収納本 ５ ガイド機構 ６ キャスター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ループにしたレール上を走行する収納具で
   あって、該収納具は台車とその台車上に形成されている
   収納本体を備えており、その台車には台車がレールに沿
   って走行するためのガイド機構と台車を支承するキャス
   ターがそれぞれ形成されており、かつ収納具間が連結具
   で連結されていることを特徴とする移動できる収納具。