JPH0837743A - マイクロ波送電装置 - Google Patents

マイクロ波送電装置

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JPH0837743A
JPH0837743A JP6171347A JP17134794A JPH0837743A JP H0837743 A JPH0837743 A JP H0837743A JP 6171347 A JP6171347 A JP 6171347A JP 17134794 A JP17134794 A JP 17134794A JP H0837743 A JPH0837743 A JP H0837743A
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Shinji Kunimi
見 真 志 國
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロ波のビームの指向性が良好で、効率
良く送電を行なうことができるマイクロ波送電装置を提
供する。 【構成】 バンドパスフィルタ7およびAGCアンプ8
から構成される受信回路5における位相変動を位相差検
出回路10によって検出し、この情報および角度検出回
路18によって検出されたパイロット信号の到来方向の
情報に基づいて、送電アンテナから送電されるマイクロ
波が受電物体に集束するような位相差を演算処理部19
において演算し、送電されるマイクロ波の位相を制御す
る構成のマイクロ波送電装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽発電等によって得
られた電気エネルギをマイクロ波で地上や飛翔体または
宇宙ステーションあるいは宇宙工場等の受電物体として
の目標物体に送電するのに利用されるマイクロ波送電装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波送電装置としては、例えば、
発電装置として地球から静止軌道上に打ち上げられた太
陽発電衛星が太陽エネルギを収集し、この収集した太陽
エネルギをマイクロ波送電装置によりマイクロ波に変換
し、そして、マイクロ波送電装置に備わった送電アンテ
ナによりこのマイクロ波を受電物体から送られてくるパ
イロット信号の到来方向に送ることによって、太陽発電
衛星から電気エネルギを受電物体に送電するといったも
のがある。
【0003】このようなマイクロ波送電装置において、
送電する際に、マイクロ波のビームを受電物体の受電ア
ンテナに正確に収束させないと、電力の送電効率が低下
してしまうため、送電するマイクロ波の位相を制御し
て、マイクロ波をパイロット信号の到来方向と同じ方向
に送ることを可能ならしめるようにした、フェイズドア
レイアンテナの一方式であるレトロディレクティブ方式
と呼ばれる方式が試みられている。
【0004】つまり、レトロディレクティブ方式とは、
受電物体としての目標物体から送られてくるパイロット
信号からの共役位相をとり、そのまま受電物体に送電す
る方式である。
【0005】レトロディレクティブ方式の原理について
説明すると、図2において、送電波を集中したい受電側
の目標点をAとし、この目標点Aから送電側に向けて周
波数ωi なるパイロット信号を放射するものとする。さ
らに、送電側では、このパイロット信号を受信すると共
に、周波数ωt なる送電波を受電側の目標点Aに向けて
放射するものとする。目標点Aから発せられたパイロッ
ト信号が、t0 時間後に距離X0 離れた送電側の基準点
0 に到達するものと仮定すると、基準点P0における
パイロット信号の位相φ0 は、 φ0 =ωi (t0 −x0 /c) (1) となる。ただし、cは光速である。
【0006】同様に、目標点Aから距離X1 離れた送電
側の一点P1 における位相φ1 は、 φ1 =ωi (t0 −x1 /c) (2) となる。したがって、2点P0 ,P1 間の位相差φ
i は、 φi =φ1 −φ0 =−ωi ・r/c (3) となる。ただし、r=x1 −x0 今、送電側の2点P0 ,P1 から同相で送電波を放射し
たとすれば、目標点Aで受信されるこれらの送電波の位
相差は、送電波の周波数がωt であるから、(3)式に
より、 φt =−ωt /c (4) となる。したがって、2点P0 ,P1 からの送電波の位
相を目標点Aにおいて等しくするためには、点P1 から
放射される送電波の位相を、 φc =ωt ・r/c (5) だけ補償してやればよい。つまり、送電側の基準点P0
以外の点において(5)式の位相補償を行なうことによ
り、送電側から発せられたすべての送電波の位相が目標
点において等しくなる。これがレトロディレクティブ方
式の原理である。上記のレトロディレクティブ方式を採
用したマイクロ波送電装置として、例えば、特願平4−
259205号明細書および図面に記載されたものがあ
る。
【0007】このマイクロ波送電装置の構成を図3に示
す。
【0008】図3において、受信回路102は、受信ア
ンテナ103により受信したパイロット信号を所定のレ
ベルになるように増幅または減衰させ、得られた信号を
位相共役回路112へ出力する。位相共役回路112
は、入力されたパイロット信号と位相が共役なn倍周波
数の基準マイクロ波信号を生成して分波回路113へ出
力する。
【0009】ここで、図2に示す送電側の基準点P0
おける入力信号の位相をωi ・tとすると、(3)式に
より点P1 における位相φi は、 φi =ωi ・t−ωi ・r/c =ωi (t−r/c) (6) となる。また、点P1 において位相を補償した後の出力
信号の位相φは、(5)式により、 φ=ωt・t−ωt・r/c =ωt(t+r/c) (7) とならなければならない。つまり、位相共役回路112
は、(6)式に示すパイロット信号の位相φi を(7)
式に示す位相φに変換する。
【0010】分波回路113は、入力された基準マイク
ロ波信号を分波してn個の可変位相器114a,114
b,...,114nへ出力する。なお、可変位相器114
a,...,nは複数に分割されたサブアレイの送電ア
ンテナのn個のマイクロストリップ送電アンテナ素子1
20a,120b,...,120nにそれぞれ対応してい
る。
【0011】一方、受信回路115〜117は、それぞ
れ受信アンテナ104〜106により受信したパイロッ
ト信号を所定のレベルに増幅または減衰して角度検出回
路118へ出力する。
【0012】角度検出回路118は、RF干渉計を備え
ており、3個の受信アンテナ104〜106により受信
したパイロット信号の位相差を計ることにより受電物体
の方向を求め、その方向を示す角度信号を演算処理部1
19へ出力する。
【0013】演算処理部119は、マイクロコンピュー
タを備えており、入力された角度信号に基づいて送電ア
ンテナの各マイクロストリップ送電アンテナ素子120
a,120b,...,120nから出力されるマイクロ波
が受電物体の図示しない受電アンテナに収束するような
マイクロ波の位相差を演算して可変位相器114a,1
14b,...,114nへ出力する。可変位相器114
a,114b,...,114nはそれぞれ、演算処理回路
119から入力された位相差信号にしたがって分波回路
113から入力された基準位相のマイクロ波に位相差を
生じさせ、電力増幅器121a,121b,...,121
nへ出力する。
【0014】電力増幅器121a,121b, ...,12
1nは、送電アンテナの各マイクロストリップ送電アン
テナ素子120a,120b, ...,120nにそれぞれ
対応して設けられ、外部電源122より供給された電力
を可変位相器114a,114b, ...,114nから出
力される信号の位相および周波数のマイクロ波へ増幅
し、送電アンテナの各マイクロストリップ送電アンテナ
素子120a,120b,..., 120nへ出力する。
【0015】送電アンテナの各マイクロストリップ送電
アンテナ素子120a,120b,..., 120nはそれ
ぞれ、電力増幅された位相差を有するマイクロ波を受電
物体に向けて放射する。
【0016】なお、受信アンテナ103,受信回路11
1,位相共役回路112,分波回路113および可変位
相器114a,114b,..., 114nが位相制御部を
構成し、受信アンテナ104〜106,受信回路115
〜117,角度検出回路118および演算処理回路11
9が信号処理部を構成する。
【0017】上記したマイクロ波送電装置を用いて電力
の送電を行なうことにより、マイクロ波ビームの指向性
が向上し、その結果、効率の良い電力の送電が可能とな
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマイクロ波送電装置においては、その前提として、
マイクロ波送電装置を構成する回路に信号の位相を変動
させる要素がないことが必要である。つまり、特に位相
制御部において、信号の位相に変動があると、レトロデ
ィレクティブ方式の本来の目的であるパイロット信号か
ら正確な送電位相を決定することができなくなってしま
う。
【0019】例えば、受信回路にフィルタ等の遅れ要素
が接続されており、この遅れ要素によってパイロット信
号に△φの位相遅れが生じたとすると、位相共役回路1
12で(6)式に示すパイロット信号の位相φi
(7)式に示す位相φに正確に変換したとしても、結果
的には、送電アンテナから所望の位相のマイクロ波が送
電されていないことになるが、フィルタによる位相の遅
れは、予めその遅れを求めておき、その情報に基づき演
算処理回路119においてマイクロ波が受電物体の受電
アンテナに収束するようなマイクロ波の位相差を補正演
算すれば、位相の遅れの問題を回避することができる。
【0020】しかし、図4に示すように、通常、受信回
路102はパイロット信号の周波数帯域のみを通過させ
るバンドパスフィルタ123およびAGC(Active Gai
n Control)アンプ124からなっており、このAGCア
ンプ124は、入力レベルの変動に対し、利得を可変に
して出力レベルを一定にする増幅器である。つまり、電
力増幅器121a,121b,...,121nへの信号の
入力レベルを一定にするために、入力レベルの変動に対
し利得を可変にして出力レベルを一定にするアンプであ
って、AGCアンプ124内での信号の位相変動につい
ては補償されていないため、AGCアンプ124内で信
号は時間的に位相が変動する。
【0021】このため、AGCアンプ124内で信号の
位相が時間的に変動すると、マイクロ波ビームの指向性
に大きな影響を及ぼし、マイクロ波受電装置に効率良く
送電が行なえなくなるといった問題が発生する。
【0022】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題に鑑み
てなされたもので、マイクロ波のビームの指向性が良好
で、効率良く送電を行なうことができるマイクロ波送電
装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロ波
送電装置は、受電物体から送られてきた所定の周波数を
持つパイロット信号を受信する複数の受信アンテナと、
受信アンテナで受信したパイロット信号を一定のレベル
になるように増幅または減衰する受信回路と、この受信
回路から出力されたパイロット信号と位相が共役でかつ
パイロット信号のn倍の周波数の信号を発生する位相共
役回路と、パイロット信号の到来方向を検出する角度検
出回路と、この角度検出回路から出力されたパイロット
信号の到来方向を表す信号に基づいて送電アンテナから
送電されるマイクロ波が受電物体に集束する位相差を演
算する演算処理部と、この演算処理部から出力された信
号によって前記位相共役回路から出力された信号に位相
差を生じさせる可変位相器と、外部から供給された電力
を前記可変位相器から出力された信号の位相および周波
数のマイクロ波に増幅する電力増幅器と、この電力増幅
器から出力されたマイクロ波を受電物体へ送電する前記
送電アンテナとから基本的に構成されるマイクロ波送電
装置において、前記受信回路へ入力されるパイロット信
号と前記受信回路から出力されるパイロット信号との位
相差を検出する位相差検出回路をそなえ、かつ、この位
相差検出回路から出力された信号および前記角度検出回
路から出力されたパイロット信号の到来方向を表す信号
に基づいて送電アンテナから送電されるマイクロ波が受
電物体に集束する位相差を前記演算処理部において演算
する構成としたことを特徴としている。
【0024】
【発明の作用】本発明に係るマイクロ波送電装置は上記
した構成としており、レトロディレクティブ方式を適用
した電気エネルギをマイクロ波で受電物体としての目標
物体に送電するマイクロ波送電装置において、パイロッ
ト信号の周波数帯域のみを通過させるバンドパスフィル
タおよびAGCアンプからなる受信回路へ入力されるパ
イロット信号と前記受信回路から出力されるパイロット
信号との位相差を検出する位相差検出回路をそなえたこ
とにより、受信回路において発生する信号の位相変動が
位相差として検出されることとなり、この位相差と角度
検出回路によって検出されたパイロット信号の到来方向
との情報に基づいて、送電アンテナから送電されるマイ
クロ波が受電物体に集束するような位相差を演算処理部
において演算する構成としたことにより、送電アンテナ
から送電されるマイクロ波の位相が正確に制御されるた
め、マイクロ波のビームの指向性が良好なものとなり、
その結果、効率の良いマイクロ波送電がもたらされるこ
ととなると共に、マイクロ波ビームにずれが生じないマ
イクロ波送電装置がもたらされることとなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係るマイクロ波送電装置の実
施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
マイクロ波送電装置の一実施例を示している。
【0026】図1において、複数の送電アンテナのうち
の1つのマイクロストリップ送電アンテナ素子14に対
し、図外の受電物体から送信されたパイロット信号を受
信するための受信アンテナ1,2,3,4が設けられて
おり、また、送電アンテナは、マイクロストリップアン
テナ素子14が複数集まって形成される。
【0027】受信アンテナ1で受信した周波数f0 (例
えば、8GHz)のパイロット信号は、受信回路5にお
いて、分波器6によりバンドパスフィルタ7に入力され
る信号と位相検出回路10に入力される信号とに分波さ
れる。
【0028】バンドパスフィルタ7は、パイロット信号
の周波数帯域のみ通過させるフィルタであり、このバン
ドパスフィルタ7から出力された信号はAGCアンプ8
に入力される。
【0029】AGCアンプ8は、入力されたパイロット
信号を増幅または減衰して所定の振幅の信号にする。こ
れは、電力増幅器13への入力レベルを一定に保つため
である。AGCアンプ8から出力された信号を分波器9
により分波して、一方の信号を位相共役回路11に入力
し、他方の信号を位相差検出回路10に入力する。
【0030】位相共役回路11は、入力された信号と位
相が共役なn倍周波数の基準マイクロ波信号を生成して
可変位相器12へ出力する。
【0031】位相検出回路10は、入力された分波器6
および9により分波された2つの信号、すなわち、受信
回路5への入力信号と受信回路5からの出力信号との位
相差を検出し、その位相差を示す信号を演算処理部19
に入力する。
【0032】一方、残りの3つの受信アンテナ2,3,
4は、受信したパイロット信号をそれぞれ受信回路1
5,16,17へ出力する。
【0033】受信回路15,16,17では、このパイ
ロット信号を所定のレベルに増幅または減衰して角度検
出回路18へ出力する。なお、受信回路15,16,1
7の構成は、受信回路5の構成と同じである。
【0034】角度検出回路18は、RF干渉計を備えて
おり、3個の受信アンテナ2〜4により受信したパイロ
ット信号の位相差を計ることにより受電物体の方向を求
め、その方向を示す角度信号を演算処理部19へ出力す
る。
【0035】演算処理部19は、マイクロコンピュータ
を備えており、位相差検出回路10から入力された位相
差を示す信号および角度検出回路18から入力された角
度信号に基づいて送電アンテナのアンテナ素子14から
出力されるマイクロ波が受電物体の図示しない受電アン
テナに収束するようなマイクロ波の位相差を演算して可
変位相器12へ出力する。
【0036】可変位相器12は、それぞれ、演算処理部
19から入力された位相差信号にしたがって位相共役回
路11から入力された基準位相のマイクロ波に位相差を
生じさせ、電力増幅器13へ出力する。
【0037】電力増幅器13は、外部電源20より供給
された電力を可変位相器12から出力される信号の位相
および周波数のマイクロ波に増幅し、送電アンテナのア
ンテナ素子14へ出力する。
【0038】送電アンテナのアンテナ素子14はそれぞ
れ、電力増幅された位相差を有する周波数n・f0 のマ
イクロ波を受電物体に向けて放射する。
【0039】したがって、この実施例においては、受信
回路5を構成するバンドパスフィルタ7およびAGCア
ンプ8によって発生するパイロット信号の位相の変動を
位相差検出回路10によって2つの信号の位相差として
検出し、この位相差の情報を演算処理部19へ送り、演
算処理部19においては、パイロット信号の到来方向の
情報および前記受信回路内の位相差の情報に基づいて受
電アンテナに収束するようなマイクロ波の位相差を演算
してマイクロ波の位相を制御するため、指向性に優れた
マイクロ波ビームの送電が可能となり、この結果、効率
の良いマイクロ波による電力の送電が可能となる。
【0040】上記の実施例においては、バンドパスフィ
ルタ7の前段に分波器6およびAGCアンプ8の後段に
分波器9を設けて、分波器6および9からそれぞれ位相
検出回路10に信号を入力しているが、バンドパスフィ
ルタ7によって発生する位相遅れ角をあらかじめ求めて
おき、この位相遅れ角の情報を演算処理部に保持してお
くことにより、分波器6をバンドパスフィルタ7の後段
に設けてAGCアンプ8における位相変動のみを検出す
る構成とすることもできる。
【0041】なお、図1において示したマイクロ波送電
装置は、1つの送電アンテナ素子14につき4つの受信
アンテナ1,2,3,4を設ける構成のものとしたが、
図2に示したマイクロ波送電装置のように、複数の送電
アンテナ素子14につき4つの受信アンテナ1,2,
3,4を設ける構成とすることも可能であることは言う
までもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
マイクロ波送電装置によれば、レトロディレクティブ方
式を適用した電気エネルギをマイクロ波で受電物体とし
ての目標物体に送電するマイクロ波送電装置において、
パイロット信号の周波数帯域のみを通過させるバンドパ
スフィルタおよびAGCアンプからなる受信回路へ入力
されるパイロット信号と前記受信回路から出力されるパ
イロット信号との位相差を検出する位相差検出回路をそ
なえたことにより、受信回路において発生する信号の位
相変動が位相差として検出でき、この位相差情報と角度
検出回路によって検出されたパイロット信号の到来方向
の情報とに基づいて、送電アンテナから送電されるマイ
クロ波が受電物体に集束するような位相差を演算処理部
において演算する構成としたことにより、送電アンテナ
から送電されるマイクロ波の位相を正確に制御すること
が可能となり、マイクロ波のビームの指向性を良好なも
のとすることができ、その結果、効率の良いマイクロ波
による電力の送電ができるという優れた効果が得られる
と共に、マイクロ波ビームにずれが生じないマイクロ波
送電装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロ波送電装置の一実施例の
構成を示す説明図である。
【図2】マイクロ波送電装置におけるレトロディレクテ
ィブ方式の原理を示す説明図である。
【図3】従来のマイクロ波送電装置の構成を示す説明図
である。
【図4】従来のマイクロ波送電装置における受信回路の
構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1〜4 受信アンテナ 5 受信回路(位相制御部側) 6 分波器(入力側) 7 バンドパスフィルター 8 AGCアンプ 9 分波器(出力側) 10 位相差検出回路 11 位相共役回路 12 可変位相器 13 電力増幅器 14 送電アンテナ素子 15〜17 受信回路(信号処理部側) 18 角度検出回路 19 演算処理部 20 外部電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受電物体から送られてきた所定の周波数を
    持つパイロット信号を受信する複数の受信アンテナと、
    受信アンテナで受信したパイロット信号を一定のレベル
    になるように増幅または減衰する受信回路と、この受信
    回路から出力されたパイロット信号と位相が共役でかつ
    パイロット信号のn倍の周波数の信号を発生する位相共
    役回路と、パイロット信号の到来方向を検出する角度検
    出回路と、この角度検出回路から出力されたパイロット
    信号の到来方向を表す信号に基づいて送電アンテナから
    送電されるマイクロ波が受電物体に集束する位相差を演
    算する演算処理部と、この演算処理部から出力された信
    号によって前記位相共役回路から出力された信号に位相
    差を生じさせる可変位相器と、外部から供給された電力
    を前記可変位相器から出力された信号の位相および周波
    数のマイクロ波に増幅する電力増幅器と、この電力増幅
    器から出力されたマイクロ波を受電物体へ送電する前記
    送電アンテナとから基本的に構成されるマイクロ波送電
    装置において、前記受信回路へ入力されるパイロット信
    号と前記受信回路から出力されるパイロット信号との位
    相差を検出する位相差検出回路をそなえ、かつ、この位
    相差検出回路から出力された信号および前記角度検出回
    路から出力されたパイロット信号の到来方向を表す信号
    に基づいて送電アンテナから送電されるマイクロ波が受
    電物体に集束する位相差を前記演算処理部において演算
    する構成としたことを特徴とするマイクロ波送電装置。
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