JPH08375Y2 - メッキ装置の陽極構造 - Google Patents

メッキ装置の陽極構造

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JPH08375Y2
JPH08375Y2 JP8603190U JP8603190U JPH08375Y2 JP H08375 Y2 JPH08375 Y2 JP H08375Y2 JP 8603190 U JP8603190 U JP 8603190U JP 8603190 U JP8603190 U JP 8603190U JP H08375 Y2 JPH08375 Y2 JP H08375Y2
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清 市川
仁志 薄田
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和宏 平尾
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、メッキ装置に利用される不溶解性電極を使
用した陽極構造に関する。
[従来の技術] 例えば、プリント基板へ銅メッキする場合に供される
メッキ装置の一般的従来例を第2図に示す。
図において、1はメッキ槽,5は搬送桿6に支持された
プリント基板(メッキ対象物)、21′,21′は給電ハン
ガー2,2に支持された陽極である。この陽極21′はメッ
シュ状筒体に銅または銅合金のボール,チップ等を収納
させたものである。
ところが、かかるメッキ装置では陽極(銅ボール等)
21′が溶解性であるために、メッキ液中の銅イオン濃度
の維持・管理が煩わしいのみならず、陽極自体の補給交
換作業に多大な労力と時間を費やす等の欠点がある。さ
らに、陽極消耗による極間距離の変化によるメッキ膜厚
の不均一化を防止するために極間距離lを大きくしなけ
ればならないので、装置大型が建浴量が増大となる問題
がある。
この問題点を解消するために、陽極として不溶解性陽
極を用いかつ別個の銅溶解槽で生成した銅イオンをメッ
キ槽に補給することが考えらえている。しかし、この不
溶解性陽極の場合、溶性陽極に比べ平衡電位が高くなる
ので添加剤(例えば、ポリエーテル類や有機硫黄化合物
等)の陽分極による酸化分解が助長され易い。したがっ
て、各種添加剤の消費量が多くなりメッキ処理コストが
高くなるという不溶解性陽極導入による固有的問題点が
派生する。
ここに、添加剤の分解を防止して添加剤の長期に亘る
安定使用とメッキ液管理の容易化を図るものとして、陽
極21とメッキ対象物5とを隔膜で隔離するメッキ方法が
提案(例えば、特開平1−297884号)されている。
すなわち、該メッキ方法によれば、隔膜を設けること
により、メッキ対象物側の添加剤が不溶解性陽極側に移
動することが殆ど無いため高価な添加剤の消耗を軽減す
ることができ、また、陽極の消耗が殆ど認められないた
め、長時間使用でき、従来のように消耗した溶性陽極の
補給交換に要する時間、手間を大幅に削減でき、更に消
耗による陽極表面の変形がないため、メッキ対象物上の
メッキ厚み分布が一様になる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、かかる不溶解性陽極を採用したメッキ
装置は、未だ十分な普及がなされていないのが実情であ
る。主に、機械的、取扱的等々において産業上の利用に
価する装置構築がなされていないことによると思われ
る。
すなわち、第3図に示すメッキ装置を例として記述す
ると、第1に不溶解性電極21,隔膜31ともに劣化する。
しかも同時期に劣化するとは限らない。このため、生産
量に応じてこれらの交換をしなければならないが、その
交換作業が非常に煩雑で労力を要する。例えば隔膜31は
円筒形状としたのでは前記メッシュ状筒体を用いたと同
様に電流分布均一性が悪くなる。そこで、隔膜31をメッ
キ対象物5と同形の平板形状とし、この隔膜31をメッキ
槽1に多数のスティー,ボルト・ナット構造により締付
固定している。不溶解性電極21についても同様である。
第2に、大型のメッキ対象物5は前処理槽から後処理
槽へ搬送されるものであり、またメッキ槽1内の清掃時
には作業者も立入ること等から、繊細,軟弱な隔膜31が
変形,破損され易く、取扱い上不便を及ぼす。
第3に、メッキ槽1内のメッキ液更新に際し、隔膜31
が邪魔となり、円滑,迅速なメッキ液の流動が妨げられ
る。また、運転期間中に隔膜31の目詰等を頻繁に点検で
きないために、メッキ膜に厚みの不均一等を生じさせて
しまう虞が強い。
第4に、上記隔膜31等の交換作業の他、例えば定期点
検における分解組立作業を一人で行なうことができない
実務的不便が大きい。
第5に、メッキ槽1内が隔膜31で仕上げられるために
円滑な液循環ができず、また、液循環機器の過大化を招
く要因となっている。
第6に、不溶解性電極21,隔膜31を確実かつ正確に取
付けするために、その取付構造が大型化するので、上記
溶解性電極(銅ボール)を採用した場合に比較して、必
ずしもメッキ槽1を小型化できないという事態も生じて
いる。つまり、第2図,第3図に示す槽長L,極間距離l
を小さくできない。
ここに、本考案の目的は、不溶解性陽極採用により多
数の利点を有するメッキ装置を確立しつつその普及拡大
を図ることのできる、隔膜等の保全が万全で取扱容易か
つ小型・軽量なメッキ装置の陽極構造を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、メッキ対象物に対向する面が隔膜で塞がれ
た収容空間を形成する本体ケースと、該収容空間内に着
脱可能に形成された不溶解性平板電極とから隔膜電極を
形成し、隔膜面を整数に仕切るとともに前記メッキ対象
物に向かって突出するリブ体を隔膜の外側から前記本体
ケースに一体的に設けたことを特徴とする。
[作用] 本考案では、本体ケースのメッキ対象物に対向する間
に隔膜を張設するとともに収容空間内に不溶解性電極を
装着するだけで隔膜電極を形成できるから組立・分解が
容易で小型・軽量となり交換作業も楽である。また、不
溶解性電極と隔膜との間隔も小さく一定であり、収容空
間も狭いので初期的添加剤の分解を最小限に止めること
ができる。
しかも、隔膜は外側から突出するリブ体で保護される
ので、異物衝突等による破損が防止される。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
本陽極構造(10)は、第1図に示す如く、大別して本
体ケース11と不溶解性電極21と隔膜31とリブ体40とから
なり、メッキ対象物たるプリント基板のスルーホール等
を含む所定部位に全面的に銅メッキを施すメッキ槽
(1)に用いる場合として構築されている。
まず、本体ケース11は、横断面をコ字形とし、塩化ビ
ニールの板材で作製した。この本体ケース11の役割は、
不溶解性電極21を収容する収容空間Sを形成する、とと
もに隔膜31を保持するものである。また、全体をメッキ
槽1外へ持出し容易としかつメッキ槽1内への取付け便
宜を図るものである。と同時に、全体の小型軽量化をも
達成する。
次に、不溶解性電極21は、この実施例がプリント基板
に銅メッキを施すために供されることから、メッキ電流
分布一定化と有効極面積増大化のためにプリント基板
(5)に対応する形状とされ、本体ケース11内に着脱自
在と形成されている。具体的には、チタン製平板に酸化
イリジウムをコーティングしたものとした。
また、隔膜31は、この実施例では中性膜とし、スペー
サ15を介して本体ケース11のメッキ対象物5に対向する
開口面12を塞ぐように配設した。本体ケース11への固定
は、この実施例の場合、リブ体40を介し、複数のボルト
17によって一体的に締付けることにより行なった。
なお、16はシール部材であり、これによって収容空間
Sをメッキ槽1内のメッキ液から液密離隔することがで
きる。つまり、不溶解性電極21とメッキ対象物5とを分
離することができる。
さて、リブ体40は、隔膜31の保護を第一義とするもの
である。したがって、対極面積をできるだけ大きく取る
ことも考慮して、隔膜面を整数(この実施例では12コ)
に仕切る格子状のリブ体要素41から形成し、かつリブ体
40(41)はメッキ対象物5に向かって突出するように形
成した。なお、スペーサ15も対応する格子状とした。
したがって、隔膜31は本体ケース11に確実に保持され
るとともに、メッキ槽1の内外においても異物衝突を回
避できる。
しかも、このリブ体40は、本体ケース11とともに全体
の機械的強度を増大するものであり、これにより不溶解
性電極21自体に過度な機械的強度を求めなくてよいか
ら、電極21を薄型とし軽量化することができる。また、
メッキ品質面からの機能をも発揮させることができる構
造とした。すなわち、各リブ体要素41が形成する箱型空
間S2はメッキ対象物5に対して直角な導電路を形成す
る、換言すれば電流廻込を防止し不溶解性電極21(メッ
キ対象物5)の単位面積当りの電流分布を均一化するよ
うに作用する。
かかる構成の陽極構造10では、本体ケース11,不溶解
性電極21,スペーサ15,隔膜31,リブ体40をこの順で配設
し、ボルト17を締付けるだけで一体的に組立てることが
できるから、分解・組立を迅速かつ容易に行なえ、メッ
キ槽1内への出入作業が非常に楽である。メッキ運転中
は隔膜31は完全に保護され、電流分布も一定となる。
しかして、この実施例によれば、本体ケース11と不溶
解性平板電極21と隔膜31とリブ体40とを一体的に組立て
た構成であるから、隔膜31等の保全が万全で取扱容易か
つ小型・軽量である。もって、不溶解性電極(陽極)採
用による添加剤の分解防止等々の利点を享受できる。
また、全体(10)が小型・軽量であるから、搬入・搬
出作業が簡単で、メッキ槽1内への取付固定構造も簡素
化できる。また、収容空間Sが挟小であるから添加剤等
の初期的分解量を最小限に止められ経済的である。
また、各構成要素11,21,31,40はボルト17の緊締弛緩
によって分解・組立できるから、不溶解性電極21や隔膜
31の交換作業を迅速かつ容易に行なえ、しかも、全体
(10)を一人で搬出して行なえるから能率的である。
また、全体(10)はメッキ槽1のメッキ対象物5を挟
む両端側に配設すればよいから、メッキ液循環が円滑で
その設備過大化も防止できる。また、コンパクトな構造
であるから、メッキ槽内1を小型化できる。
さらに、リブ体40は格子状とされているので、全体
(10)の機械的強度を高められ、その軽量化と不溶解性
電極21の薄型化が図れる。
さらにまた、リブ体40の各リブ体要素41はメッキ対象
物5に直角な起立面を形成するので、電流廻込みを防止
でき均一メッキ膜を形成することに有利である。
さらにまた、不溶解性電極21は平板形状とされ、その
大きさも自由に選択できるから、特に、大型のプリント
基板に均一メッキするに好適である。
[考案の効果] 本考案によれば、本体,不溶解性平板電極,隔膜およ
びリブ体を一体とした構成であるから、隔膜保全,交換
作業が容易で取扱簡単な小型・軽量の陽極構造を提供で
きる。もって、不溶解性陽極採用による添加剤分解防
止,極間距離の短縮化等々の利点を発揮できる小型,低
コストのメッキ装置を拡大普及するに貢献するところ極
めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す外観斜視図、第2図,
第3図は従来のメッキ装置を示す図であって、第2図は
溶解性電極を採用した場合および第3図は不溶解性電極
を採用した場合である。 1……メッキ槽、5……メッキ対象物、10……陽極構
造、11……本体ケース、15……スペーサ、17……ボル
ト、21……不溶解性電極、31……隔膜、40……リブ体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平尾 和宏 神奈川県秦野市鶴巻666番地の1 0―101

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ対象物に対向する面が隔膜で塞がれ
    た収容空間を形成する本体ケースと、該収容空間内に着
    脱可能に形成された不溶解性平板電極とから隔膜電極を
    形成し、隔膜面を整数に仕切るとともに前記メッキ対象
    物に向かって突出するリブ体を隔膜の外側から前記本体
    ケースに一体的に設けたことを特徴とするメッキ装置の
    陽極構造。
JP8603190U 1990-08-15 1990-08-15 メッキ装置の陽極構造 Expired - Lifetime JPH08375Y2 (ja)

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