JPH0837287A - 固体撮像素子とその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子とその製造方法

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JPH0837287A
JPH0837287A JP6192129A JP19212994A JPH0837287A JP H0837287 A JPH0837287 A JP H0837287A JP 6192129 A JP6192129 A JP 6192129A JP 19212994 A JP19212994 A JP 19212994A JP H0837287 A JPH0837287 A JP H0837287A
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JP
Japan
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light
shielding film
solid
thickness
aluminum
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Pending
Application number
JP6192129A
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English (en)
Inventor
Toshirou Kurusu
敏郎 久留巣
Toshiya Hatanaka
登志也 畠中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像素子のアルミニウムからなる遮光膜
7をピンホールが生じるおそれのないような厚さにしつ
つ固体撮像素子の感度が低下しないようにする。 【構成】 遮光膜7の受光素子1・1間上における厚さ
aが1000nm以上で、厚さaに対する開口5内側面
を覆う部分における厚さbの比であるアスペク比b/a
が0.4以上、例えば0.5である。かかるアルミニウ
ムからなる遮光膜7はスパッタ温度が200〜350
℃、例えば300°でのスパッタリングにより形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子、特に画
素を成す受光素子を縦横に配設し、各受光素子毎に光を
取り入れる開口を有し、各受光素子間上にアルミニウム
からなる遮光膜を上記開口内側面を覆うように形成した
固体撮像素子と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A)、(B)はCCD型固体撮像
素子の各別の従来例を示すものである。図面において、
1は半導体基板、2は受光素子、3はゲート絶縁膜、4
はポリシリコンからなる垂直転送電極、5は上記各受光
素子2上に設けられた開口、6は層間膜、7は第1層目
の遮光膜で、アルミニウムからなる。8は第2層目の遮
光膜で、やはりアルミニウムからなる。このアルミニウ
ム7、8はスパッタリングにより形成されるのが普通で
あり、そしてそのスパッタリングをするときの温度、即
ち、スパッタ温度は従来においては約150℃であっ
た。
【0003】ところで、図3(A)に示す従来例は、ア
ルミニウムからなる遮光膜が二層7、8存在しているの
に対して、(B)に示す従来例はそれが1層7しかな
い。遮光膜を2層7、8形成するのは、アルミニウムが
水素原子Hを比較的多く吸蔵しその水素原子Hが半導体
基板1表面の準位を消滅させ延いては暗電流を小さくす
ることができることから、その効果をより強めるためで
ある。しかし、種々の技術的発達により暗電流が非常に
小さくなり、遮光膜を1層しか設けなくても暗電流を相
当に小さくすることができるようになり、そのため遮光
膜を一層7しか設けない(B)に示すような固体撮像素
子が多くなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3(A)
に示す固体撮像素子は、遮光膜を二層7、8形成する必
要があり、製造工程数が増えるという欠点を有するのみ
ならず、開口5と転送電極4形成部との間の段差が大き
くなり、その後に形成する膜の形成が非常に難しいとい
う問題がある。その点、図3(B)に示す固体撮像素子
は、遮光膜が一層7しかないのでそのような問題がな
い。しかし、その反面において、遮光膜7が薄いと図4
(A)に示すようにピンホール9ができ、その結果、そ
のピンホール9を通った光が転送電極4を経て垂直転送
レジスタ内に侵入してしまうおそれがある。
【0005】従って、そのようなおそれをなくすために
遮光膜7を充分に厚くすることが必要であり、具体的に
は1000nmの厚さにすることが必要である。しか
し、遮光膜7の厚さをそのように厚くすると従来の技術
では図4(B)に示すように光のケラレという現象が起
きるという問題があった。この点について詳細に説明す
ると次の通りである。遮光膜7の膜厚とステップカバレ
ッジとは図5(A)乃至(C)に示すような関係にな
り、遮光膜7のステップカバレッジはその膜厚に大きく
依存し、膜厚が厚くなるほどステップカバレッジが悪く
なる。そして、その膜厚を1000nm以上にすると、
従来においては図5(C)に示すようにステップカバレ
ッジが相当に悪くなり、逆テーパー部分10が生じる。
このように逆テーパー部分10が生じる程度にステップ
カバレッジが悪いと図4(B)に示すようなケラレによ
り感度低下が生じる。
【0006】特に、最近の固体撮像素子はほとんどが感
度向上のために図4(B)に示すようにオンチップマイ
クロレンズ11を有しており、各開口5の周辺部近傍上
に入射した光もオンチップマイクロレンズ11により受
光素子2の中心に向けて斜めに進むようになっている
が、この斜めに進んだ光の一部がその逆テーパー部分1
0に遮られてしまい、受光素子2に入射し得ないことに
なる。従って、感度向上に支障を来すことになる。かか
る感度低下の傾向は固体撮像素子の画素数の増加、固体
撮像素子の小型化に伴って強くなり、特に水平走査方向
における幅が2μm以下だと感度低下が無視できないほ
ど顕著になる。
【0007】そのステップカバレッジの度合いは、その
アルミニウムからなる遮光膜7の厚さ(垂直転送電極4
上における厚さ)aに対する遮光膜7の上記開口5の内
側面を覆う部分の厚さbの比、即ち、アスペクト比b/
aで表現することができ、それが大きい程ステップカバ
レッジが良いということになるが、従来においてはその
アスペクト比が0.2程度にしかできず、不十分であっ
た。発明者の実験によればアスペクト比b/aが0.4
以上ないと感度低下が顕著であることが判明した。そこ
で、本願発明者は、アルミニウムからなる遮光膜をピン
ホールが生じないような厚さにしつつその遮光膜のステ
ップカバレッジを良くすべく研究を進め、スパッタ温度
を変えることによりステップカバレッジを良くできるこ
とを発見し、更に研究及び思索を進めた結果本発明を為
すに至ったのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明は、
画素を成す受光素子を縦横に配設し、各受光素子毎に光
を取り入れる開口を有し、各受光素子間上にアルミニウ
ムからなる遮光膜を開口内面を覆うように形成した固体
撮像素子のアルミニウムからなる遮光膜をピンホールが
生じるおそれのないような厚さにしつつ固体撮像素子の
感度が低下しないようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の固体撮像素子
は、遮光膜の受光素子間上における厚さaが1000n
m以上で、該遮光膜の厚さaに対する開口内側面を覆う
部分における厚さbの比であるアスペクト比b/aが
0.4以上、例えば0.5であることを特徴とする。請
求項2の固体撮像素子の製造方法は、請求項1の固体撮
像素子を製造する方法において、アルミニウムからなる
遮光膜をスパッタ温度が200〜350℃、例えば30
0℃でのスパッタリングにより形成することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】請求項1の固体撮像素子によれば、遮光膜の受
光素子間上における厚さaが1000nm以上であるの
で、ピンホールが生じるおそれはない。そして、遮光膜
の厚さが1000nmでもアスペクト比b/aが0.4
以上あるので、ステップカバレッジが良く、受光素子の
水平走査方向における幅が2μm以下と小さい場合でも
感度低下はほとんど生じない。
【0011】請求項2の固体撮像素子の製造方法によれ
ば、アルミニウムからなる遮光膜のスパッタ温度が高く
なるほどステップカバレッジが良くなり、200〜35
0℃、例えば300℃で、アスペクト比b/aを0.4
以上、例えば0.5にすることができ、従って、感度低
下はほとんど生じない固体撮像素子を製造することがで
きる。また、スパッタ温度を高くすると遮光膜を成すア
ルミニウムのグレインサイズが大きくなり、グレインバ
ウンダリが加工パターンに影響するので加工精度が低減
するが、しかし、350℃程度迄なら加工精度の低減は
無視できる程度に小さく問題がない。
【0012】
【実施例】以下、本発明固体撮像素子とその製造方法を
図示実施例に従って詳細に説明する。図1(A)、
(B)は本発明CCD型固体撮像素子の各別の実施例を
示すものである。図面において、1は半導体基板、2は
受光素子、3はゲート絶縁膜、4はポリシリコンからな
る垂直転送電極、5は上記各受光素子2上に設けられた
開口、6は層間膜、7は遮光膜で、アルミニウムからな
る。本固体撮像素子は第2層目の遮光膜8を有していな
い。
【0013】遮光膜7は1000nm以上の膜厚を有し
ており、そして、アスペクト比b/aが0.4以上の
値、例えば0.5を有している。具体例を挙げると、遮
光膜7の垂直転送電極4上における値aが1000n
m、開口4の内周面を覆う厚さbが500nmである。
11はオンチップマイクロレンズである。12はチタン
オキシナイトライド(TiON)膜で、図1(B)に示
す実施例において遮光膜7の表面に形成されている。図
1(A)に示す実施例においてはチタンオキシナイトラ
イド膜12は設けられていない。
【0014】このチタンオキシナイトライド膜12は遮
光膜7をスパッタリングにより形成した後、遮光膜7の
パターニングのために形成されたレジスト膜の露光の際
における反射防止のために形成する。即ち、アルミニウ
ムは厚く形成するとグレインサイズが大きくなり、その
結果、遮光膜7のスパッタリング後その表面にフォトレ
ジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜に対して露光処
理を施すときそのアルミニウムからなる遮光膜7の反射
によりグレインバウンダリィが露光に悪影響を及ぼすお
それがある。特にアルミニウムを相当に厚く形成した場
合にそのおそれが強い。そこで、それを防止すべく反射
防止のためにチタンオキシナイトライド膜12を形成す
るのである。尚、これは露光に悪影響を及ぼすおそれが
ある場合には必要であるが、そうでない場合には図1
(A)に示すように設けなくても良い。
【0015】このような固体撮像素子によれば、遮光膜
7の受光素子1・1間上における厚さaが1000nm
以上であるので、ピンホールが生じるおそれはない。そ
して、遮光膜7の厚さが1000nmでもアスペクト比
b/aが0.4以上、例えば0.5あるので、ステップ
カバレッジが良く、図3(B)、図4(B)に示すよう
な逆テーパー状部分10ができないので、受光素子の水
平走査方向における幅が2μm以下と小さい場合でも感
度低下はほとんど生じない。
【0016】このようなアルミニウムからなる遮光膜7
は、それをスパッタリングにより形成するとき図2に示
すようにスパッタ温度を従来の150℃よりも高い20
0〜350℃、例えば300℃にすることにより形成す
ることができる。というのは、従来のようにスパッタ温
度が150℃程度だと膜厚が1000nm程度に高い場
合、上記アスペクト比b/aが0.2程度にしかなら
ず、図5(C)のようにステップカバレッジが悪いので
逆テーパー上部分10ができ、受光素子1に入射される
べき光の一部がその逆テーパー部分10により遮られ、
そのために感度低下が起きるが、スパッタ温度が高いと
遮光膜の厚さが同じでもステップカバレッジが良くな
り、逆テーパー部分10ができなくなるからである。
尚、スパッタ温度を高くすると遮光膜7を成すアルミニ
ウムのグレインサイズが大きくなり、加工精度が低減す
るが、350℃程度迄なら加工精度の低減は無視できる
程度に小さく、問題が生じない。
【0017】
【発明の効果】請求項1の固体撮像素子は、遮光膜の受
光素子間上における厚さaが1000nm以上で、該遮
光膜の厚さaに対する開口内側面を覆う部分における厚
さbの比であるアスペクト比b/aが0.4以上である
ことを特徴とする。従って、請求項1の固体撮像素子に
よれば、遮光膜の受光素子間上における厚さaが100
0nm以上であるので、ピンホールが生じるおそれはな
い。そして、遮光膜の厚さが1000nmでもアスペク
ト比b/aが0.4以上あるので、ステップカバレッジ
が良く、受光素子の水平走査方向における幅が2μm以
下と小さい場合でも感度低下はほとんど生じない。
【0018】請求項2の固体撮像素子の製造方法は、ア
ルミニウムからなる遮光膜をスパッタ温度が200〜3
50℃でのスパッタリングにより形成することを特徴と
する。従って、請求項2の固体撮像素子の製造方法によ
れば、アルミニウムからなる遮光膜のスパッタ温度が高
くなるほどステップカバレッジが良くなり、200〜3
50℃、例えば300℃で、アスペクト比b/aを0.
4以上、例えば0.5にすることができ、従って、感度
低下はほとんど生じない固体撮像素子を製造することが
できる。また、スパッタ温度を高くすると遮光膜を成す
アルミニウムのグレインサイズが大きくなり、グレイン
バウンダリが加工パターンに影響するので加工精度が低
減するが、しかし、350℃程度迄なら加工精度の低減
は無視できる程度に小さく問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明固体撮像素子の各別の
実施例を示す断面図である。
【図2】本発明固体撮像素子の製造方法の一つの実施例
を説明する断面図である。
【図3】(A)、(B)は固体撮像素子の各別の従来例
を示す断面図である。
【図4】(A)、(B)は従来の固体撮像素子の各別の
問題点を示す断面図である。
【図5】(A)乃至(C)は遮光膜の厚さとステップカ
バレッジとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 受光素子 4 垂直転送電極 5 開口 7 アルミニウムからなる遮光膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素を成す受光素子を縦横に配設し、各
    受光素子毎に光を取り入れる開口を有し、各受光素子間
    上にアルミニウムからなる遮光膜を開口内側面を覆うよ
    うに形成した固体撮像素子において、 上記遮光膜の上記受光素子間上における厚さaが100
    0nm以上で、 上記遮光膜の厚さaに対する上記開口内側面を覆う部分
    における厚さbの比であるアスペクト比b/aが0.4
    以上であることを特徴とする固体撮像素子
  2. 【請求項2】 画素を成す受光素子を縦横に配設し、各
    受光素子毎に光を取り入れる開口を有し、各受光素子間
    上にアルミニウムからなる遮光膜を開口内面を覆うよう
    に形成した固体撮像素子の製造方法において、 上記アルミニウムからなる遮光膜をスパッタ温度が20
    0〜350℃でのスパッタリングにより形成することを
    特徴とする固体撮像素子の製造方法
JP6192129A 1994-07-23 1994-07-23 固体撮像素子とその製造方法 Pending JPH0837287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013061A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Canon Inc 固体撮像装置及びその製造方法
JP2011160002A (ja) * 2011-05-12 2011-08-18 Canon Inc 固体撮像装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013061A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Canon Inc 固体撮像装置及びその製造方法
JP2011160002A (ja) * 2011-05-12 2011-08-18 Canon Inc 固体撮像装置の製造方法

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