JPH0836501A - データ整合方法 - Google Patents

データ整合方法

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JPH0836501A
JPH0836501A JP6172335A JP17233594A JPH0836501A JP H0836501 A JPH0836501 A JP H0836501A JP 6172335 A JP6172335 A JP 6172335A JP 17233594 A JP17233594 A JP 17233594A JP H0836501 A JPH0836501 A JP H0836501A
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JP6172335A
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Inventor
Toshihiko Sato
利彦 佐藤
Takao Numakura
▲隆▼郎 沼倉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理システムにおけるデータ整合方法に
関し、両系の記憶内容の不整合を防止し、また不整合の
発生を看過しないことを目的とする。 【構成】 二組の情報処理装置(100)を稼働し、処
理結果データを各記憶手段(101)に格納する情報処
理システムにおいて、システム内で整合処理を実行可能
な情報処理装置を先着一組に限定する競合手段(11
0)を設け、各情報処理装置に、自装置内で整合処理要
求が発生した場合に、競合手段に整合処理の実行をを要
求し、競合手段から実行権を付与された場合に、整合デ
ータを自装置内で格納すると共に他装置に格納を指示
し、他装置の格納終了を確認した後、競合手段にデータ
格納終了を通知する自データ整合手段(120)と、他
装置から格納指示を受信すると受信データを格納した
後、データ格納終了を指示元に通知する他データ整合手
段(130)とを設ける様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理システムにお
けるデータ整合方法に関し、特に何れも稼働状態として
運用する二組の情報処理装置により構成される情報処理
システムにおいて、各情報処理装置が保有する処理結果
データを整合させるデータ整合方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象とする情報処理システム、
並びに従来あるデータ整合方法は、出願番号「特願平0
6−042610号」および発明の名称「伝送装置の制
御システム」で、平成6年3月14日付で出願されてい
るが、以下にその内容を簡単に紹介する。
【0003】図16は従来ある情報処理システムの一例
を示す図であり、図17は主記憶装置の記憶内容(MM
I管理部用)の一例を示す図であり、図18は電文フォ
ーマットの一例を示す図であり、図19は図16におけ
る信号シーケンス(正常時)の一例を示す図であり、図
20は図16における信号シーケンス(異常時)の一例
を示す図であり、図21は図16における信号シーケン
ス(異常時)の他の一例を示す図である。
【0004】なお図16、図17および図18は、前記
発明の明細書に添付される図1、図3および図6にそれ
ぞれ対応している。図16乃至図21において、1は入
出力端末(CRT)、2はMMI管理部、3は通信管理
部であり、21、22および23は、それぞれMMI管
理部(2)用の主記憶装置(MM)、外部記憶装置(F
M)および差分記憶装置(DM)であり、31、32お
よび33は、それぞれ通信管理部(3)用の主記憶装置
(MM)、外部記憶装置(FM)および差分記憶装置
(DM)である。
【0005】なお以上の中の差分記憶装置(DM)(2
3)および(33)は、前記発明の明細書〔例えば図
1〕には開示されていないが、差分ファイルに関して
は、例えば他の発明「二重化時の同期化制御方式」〔特
開平5−89072号(平成5年4月9日公開)〕に開
示されている。
【0006】以上の各構成装置はそれぞれ二重化されて
おり、二組の情報処理装置(100)〔一方を主系、他
方を従系と称し、それぞれ添字(0)および(1)で識
別する〕を構成している。
【0007】また4は、制御の対象となる伝送装置(T
RU)である。また11は、両系のMMI管理部(2)
および通信管理部(3)相互を接続するLANであり、
12は、各系の通信管理部(3)と各伝送装置(TR
U)(4)とを接続する伝送路であり、13は、各系内
のMMI管理部(2)と通信管理部(3)との間、各系
のMMI管理部(2)相互間および通信管理部(3)相
互間を接続する監視回線である。
【0008】両情報処理装置(100)は、何れも稼働
状態にある。MMI管理部(2)用の主記憶装置(M
M)(21)には、図17に示される如く、前記各LA
N(11)および監視回線(13)の状態、並びにLA
N(11)および監視回線(13)を経由して通信を行
う他装置の状態が設定されている。
【0009】通信管理部(3)用の主記憶装置(MM)
(31)も同様である。次に、各入出力端末(CRT)
(1)から入力される制御指示により、各伝送装置(T
RU)(4)が制御され、制御結果を示す制御応答デー
タが、それぞれ対応する入出力端末(CRT)(10
または(11 )に表示されると共に、それぞれ両系の外
部記憶装置(FM)(220 )および(221 )に格納
される過程を、図16乃至図19を用いて概略説明す
る。
【0010】最初に、主系の入出力端末(CRT)(1
0 )からMMI管理部(20 )に、伝送装置(TRU)
(4)に対する制御指示(c01)が入力されると、MM
I管理部(20 )は、図18に示される如き形式の制御
指示電文(SG02)を編集し、LAN(11)を経由し
て自系の通信管理部(30 )に転送する。
【0011】なお転送に先立ち、通信管理部(30 )お
よびLAN(11)の正常性を、主記憶装置(MM)
(210 )内の状態情報で確認する。通信管理部
(30 )は、MMI管理部(20 )から転送された制御
指示電文(SG02)から、他系の通信管理部(31 )宛
の制御指示電文(SG03)を編集し、LAN(11)を
経由して通信管理部(31 )へ転送すると共に、伝送装
置(TRU)(4)宛の制御指示電文(SG04)を編集
し、伝送路(12)を経由して伝送装置(TRU)
(4)に転送する。
【0012】通信管理部(31 )は、通信管理部
(30 )から転送される制御指示電文(SG03)から、
伝送装置(TRU)(4)宛の制御指示電文(SG05
を編集し、伝送路(12)を経由して伝送装置(TR
U)(4)に転送する。
【0013】伝送装置(TRU)(4)は、通信管理部
(30 )または(31 )から転送された制御指示電文
(SG04)または(SG05)のうち、先に受信した制御
指示電文に基づき制御処理を実行し、実行結果を示す制
御応答データを含む制御応答電文(SG06)または(S
07)を編集し、通信管理部(30 )または(31 )に
返送する。
【0014】なお制御指示電文(SG04)または(SG
05)のうち、後に受信した制御指示電文に就いては実際
に制御処理は行わない。通信管理部(31 )は、伝送装
置(TRU)(4)から返送された制御応答電文(SG
07)から、通信管理部(30 )宛の制御応答電文(SG
08)を編集し、LAN(11)を経由して通信管理部
(30 )に転送する。
【0015】通信管理部(30 )は、伝送装置(TR
U)(4)から通信管理部(31 )を介して転送された
制御応答電文(SG08)、または伝送装置(TRU)
(4)から直接返送された制御応答電文(SG06)のう
ち、先に受信した制御応答電文からMMI管理部
(20 )宛の制御応答電文(SG09)を編集し、MMI
管理部(20 )に返送する。
【0016】なお制御指示電文(SG06)または(SG
08)のうち、後に受信した制御指示電文に就いては廃棄
する。MMI管理部(20 )は、通信管理部(30 )か
ら返送された制御応答電文(SG09)が、入出力端末
(CRT)(10 )から伝達された制御指示電文(SG
02)に対する制御応答電文であることを認識すると、制
御応答電文(SG09)から制御応答データ(d0A)を抽
出し、入出力端末(CRT)(10 )へ返送する。
【0017】またMMI管理部(20 )は、入出力端末
(CRT)(10 )へ返送した制御応答データ(d0A
を、両系の外部記憶装置(FM)(220 )および(2
1)に格納する為に、制御応答データ(d0A)と同一
の制御応答データ(d0B)を直接外部記憶装置(FM)
(220 )へ格納すると共に、制御応答データ(d0A
と同一の整合データ(d0D)を含む整合電文(SG0C
を編集し、LAN(11)を経由してMMI管理部(2
1 )へ転送し、外部記憶装置(FM)(221)への格
納を依頼する。
【0018】MMI管理部(21 )は、MMI管理部
(20 )から転送された整合電文(SG0C)に含まれる
整合データ(d0D)を抽出し、外部記憶装置(FM)
(221)に格納する。
【0019】以上により、入出力端末(CRT)
(10 )からMMI管理部(20 )に入力された制御指
示(c01)は、通信管理部(30 )および(31 )を介
して伝送装置(TRU)(4)に伝達されて伝送装置
(TRU)(4)を制御し、その結果得られた制御応答
データ(d0A)は、入出力端末(CRT)(10 )へ返
送されると共に、制御応答データ(d0A)と同一の制御
応答データ(d0B)が主系の外部記憶装置(FM)(2
0 )に格納されると共に、制御応答データ(d0A)と
同一の整合データ(d0D)が従系の外部記憶装置(F
M)(221 )にも格納される。
【0020】次に、従系の入出力端末(CRT)
(11 )からMMI管理部(21 )に、伝送装置(TR
U)(4)に対する制御指示(c11)が入力されると、
MMI管理部(21 )は、前述と同様に、制御指示電文
(SG12)を編集し、LAN(11)を経由して自系の
通信管理部(31 )に転送する。
【0021】ここで、通信管理部(3)は、主系の通信
管理部(30 )のみが伝送装置(TRU)(4)に対す
る通信を管理している為、従系の通信管理部(31
は、再送信要求電文(SG1E)をMMI管理部(21
に返送すると、MMI管理部(21 )は、主系の通信管
理部(30 )宛の制御指示電文(SG1F)を編集し直
し、LAN(11)を経由して主系の通信管理部
(30 )に転送する。
【0022】通信管理部(30 )が、前述と同様の過程
により、MMI管理部(21 )から転送された制御指示
電文(SG1F)に基づく制御指示電文(SG14)を、直
接伝送装置(TRU)(4)に転送すると共に、同様の
制御指示電文(SG15)を、通信管理部(31 )を介し
て伝送装置(TRU)(4)に転送すると、伝送装置
(TRU)(4)の実行結果を示す制御応答データを含
む制御応答電文(SG16)が、直接通信管理部(30
に返送されると共に、同様の制御応答電文(SG 18
が、通信管理部(31 )を介して通信管理部(30 )に
返送される。
【0023】通信管理部(30 )が、前述と同様に、一
方の制御応答電文(SG16)または(SG18)から編集
した制御応答電文(SG1G)を、MMI管理部(21
に返送すると、MMI管理部(21 )は、前述と同様
に、制御応答電文(SG1G)から制御応答データ
(d1A)を抽出し、入出力端末(CRT)(11 )へ返
送すると共に、制御応答データ(d1A)と同一の制御応
答データ(d1B)を直接従系の外部記憶装置(FM)
(221 )へ格納し、更に主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に、制御応答データ(d1A)と同一の整合デ
ータ(d1D)を格納する。
【0024】以上により、入出力端末(CRT)
(11 )からMMI管理部(21 )に入力された制御指
示(c11)も、通信管理部(30 )および(31 )を介
して伝送装置(TRU)(4)に伝達されて伝送装置
(TRU)(4)を制御し、その結果得られた制御応答
データ(d1A)は、入出力端末(CRT)(11 )へ返
送されると共に、制御応答データ(d1A)と同一の整合
データ(d1B)が従系の外部記憶装置(FM)(2
1 )に格納され、また主系の外部記憶装置(FM)
(22 0 )にも、制御応答データ(d1A)と同一の整合
データ(d1D)が格納される。
【0025】従って、入出力端末(CRT)(10 )ま
たは(11 )からそれぞれ単独に制御指示(c01)また
は(c11)が入力された場合には、主系の外部記憶装置
(FM)(220 )と従系の外部記憶装置(FM)(2
1 )とに制御応答データ(d0A)と同一の制御応答デ
ータ(d0B)および整合データ(d0D)、または制御応
答データ(d1A)と同一の制御応答データ(d1B)およ
び整合データ(d1D)が格納される、所謂整合処理が行
われることとなる。
【0026】次に、入出力端末(CRT)(10 )から
制御指示が入力された後に、MMI管理部(21 )に障
害が発生した場合に、両系の外部記憶装置(FM)(2
0)および(221 )に格納される制御応答データお
よび整合データの整合状態を、図16乃至図20を用い
て概略説明する。
【0027】なお図20においては、入出力端末(CR
T)(10 )からMMI管理部(2 0 )に制御指示(c
01)が入力されてから、通信管理部(30 )からMMI
管理部(20 )に制御応答電文(SG09)が返送される
迄の過程は、図19に示されると同様であるから省略さ
れている。
【0028】MMI管理部(20 )は、通信管理部(3
0 )から返送された制御応答電文(SG09)を受信する
と、前述と同様に、制御応答電文(SG09)から抽出し
た制御応答データ(d0A)を入出力端末(CRT)(1
0 )に返送した後、制御応答データ(d0A)と同一の制
御応答データ(d0B)を主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に格納すると共に、制御応答データ(d0A
と同一の整合データ(d 0D)を含む整合電文(SG0C
をLAN(11)を経由してMMI管理部(21)に転
送することにより、従系の外部記憶装置(FM)(22
1 )にも制御応答データ(d0A)と同一の整合データ
(d0D)を格納する。
【0029】なおMMI管理部(20 )は、整合電文
(SG0C)を転送するに先立ち、主記憶装置(MM)
(210 )内の状態情報を参照することにより、MMI
管理部(21 )並びにLAN(11)の正常性を確認済
であるから、MMI管理部(21)が正常状態に動作
し、外部記憶装置(FM)(221 )には整合データ
(d0D)が正常に格納されるとして、特に確認処理を実
行していないが、MMI管理部(20 )が整合電文(S
0C)を転送した直後に、MMI管理部(21 )または
LAN(11)に障害が発生したとすると、外部記憶装
置(FM)(221 )に整合データ(d0D)が正常に格
納される保証は無くなり、両系の外部記憶装置(FM)
(220 )および(221 )の記憶内容が不整合とな
る。
【0030】然しMMI管理部(20 )は、MMI管理
部(21 )に対して整合電文(SG 0C)を転送すること
により、両外部記憶装置(FM)(220 )および(2
1)には制御応答データ(d0B)および整合データ
(d0D)が格納されて整合状態となったと見做し、不整
合状態にあることに気付かない。
【0031】以上の不整合状態は、入出力端末(CR
T)(11 )からMMI管理部(21)に制御指示(c
11)が入力された場合にも、同様に発生する可能性があ
る。次に、各入出力端末(CRT)(10 )および(1
1 )から制御指示が略同時期に入力された場合に、両系
の外部記憶装置(FM)(220 )および(221)に
格納された制御応答データおよび整合データの整合状態
を、図16乃至図19および図21を用いて概略説明す
る。
【0032】なお図21においては、入出力端末(CR
T)(10 )からMMI管理部(2 0 )に制御指示(c
01)が入力されてから、通信管理部(30 )からMMI
管理部(20 )に制御応答電文(SG09)が返送される
迄の過程、並びに入出力端末(CRT)(11 )からM
MI管理部(21 )に制御指示(c11)が入力されてか
ら、通信管理部(31 )からMMI管理部(21 )に制
御応答電文(SG1G)が返送される迄の過程は、図19
に示されると同様であるから省略されている。
【0033】MMI管理部(20 )は、通信管理部(3
0 )から返送された制御応答電文(SG09)を受信する
と、前述と同様に、制御応答電文(SG09)から抽出し
た制御応答データ(d0A)を入出力端末(CRT)(1
0 )に返送した後、制御応答データ(d0A)と同一の制
御応答データ(d0B)を主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に格納すると共に、制御応答データ(d0A
と同一の整合データ(d 0D)を含む整合電文(SG0C
を、LAN(11)を経由してMMI管理部(2 1 )に
転送することにより、従系の外部記憶装置(FM)(2
1 )にも整合データ(d0D)を格納する。
【0034】またMMI管理部(21 )も、通信管理部
(31 )から返送された制御応答電文(SG1G)を受信
すると、前述と同様に、制御応答電文(SG1G)から抽
出した制御応答データ(d1A)を入出力端末(CRT)
(11 )に返送した後、制御応答データ(d1A)と同一
の制御応答データ(d1B)を従系の外部記憶装置(F
M)(221 )に格納すると共に、制御応答データ(d
1A)と同一の整合データ(d1D)を含む整合電文(SG
1C)を、LAN(11)を経由してMMI管理部
(20 )に転送することにより、主系の外部記憶装置
(FM)(220 )にも整合データ(d1D)を格納す
る。
【0035】その結果、主系の外部記憶装置(FM)
(220 )には、一旦制御応答データ(d0A)と同一の
制御応答データ(d0B)が格納された後、最終的に制御
応答データ(d1A)と同一の整合データ(d1D)が格納
されることとなり、また従系の外部記憶装置(FM)
(221 )には、一旦制御応答データ(d1A)と同一の
制御応答データ(d1B)が格納された後、最終的に制御
応答データ(d0A)と同一の整合データ(d0D)が格納
されることとなり、両系の外部記憶装置(FM)(22
0 )および(221 )の記憶内容が不整合となる。
【0036】然しMMI管理部(20 )は、MMI管理
部(21 )に対して整合データ(d 0D)を転送すること
により、両外部記憶装置(FM)(220 )および(2
1)には制御応答データ(d0B)および整合データ
(d0D)が格納されて整合状態となったと見做し、また
MMI管理部(21 )も、MMI管理部(20 )に対し
て整合データ(d1D)を転送することにより、両外部記
憶装置(FM)(221)および(220 )には制御応
答データ(d1B)および整合データ(d1D)が格納され
て整合状態となったと見做し、不整合状態にあることに
気付かない。
【0037】なお主系の通信管理部(30 )は、一方の
制御指示電文(SG02)を受信した後は、制御指示電文
(SG02)に対応する制御応答電文(SG09)を返送す
る迄は、その後に受信した他の制御指示電文(SG1F
に対する処理を開始せず、待機させていることにはなっ
ているが、例えば通信管理部(30 )および(31 )が
何れも自系を主系と判断する等の障害が発生し、通信管
理部(30 )および(31 )が並行して動作する可能性
を絶無では無いとすれば、図21に示される如き状態が
必ず防止される保証は無い。
【0038】以上の整合処理は、MMI管理部用の外部
記憶装置(FM)(22)を対象としてのみ説明した
が、通信管理部用の外部記憶装置(FM)(32)に対
しても、同様の整合処理が実行されるが、説明は省略す
る。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来ある情報処理システムにおいては、例えば
主系のMMI管理部(20 )が、自系の外部記憶装置
(FM)(220 )に制御応答データ(d0B)を格納
し、従系のMMI管理部(21 )に整合電文(SG0C
を転送した後に、MMI管理部(21 )またはLAN
(11)に障害が発生し、従系の外部記憶装置(FM)
(221 )に整合データ(d0D)が正常に格納されなか
った場合にも、MMI管理部(20 )は、両外部記憶装
置(FM)(22 0 )および(221 )の記憶内容が不
整合状態となっていることに気付かないと言う問題があ
った。
【0040】また従来ある情報処理システムにおいて
は、両系のMMI管理部(20 )および(21 )が同時
期に、それぞれ異なる整合データ(d0D)および
(d1D)を含む整合電文(SG0C)および(SG1C)を
他系のMMI管理部(21 )および(20 )に転送する
異常状態が発生した結果、外部記憶装置(FM)(22
0 )には整合データ(d1D)が格納され、外部記憶装置
(FM)(221 )には整合データ(d0D)が格納され
た場合にも、MMI管理部(20 )および(21 )は、
両外部記憶装置(FM)(220 )および(221 )の
記憶内容が不整合状態となっていることに気付かないと
言う問題があった。
【0041】本発明は、両記憶手段の記憶内容に不整合
状態が発生する可能性を極力除去すると共に、不整合状
態の発生を極力認識可能とすることを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を示
す図である。図1において、100は二重化された情報
処理装置、101は各情報処理装置(100)が具備す
る記憶手段、102は各情報処理装置(100)が具備
する差分記憶手段である。
【0043】各情報処理装置(100)は情報処理シス
テムを構成し、それぞれ稼働状態を維持し、また各情報
処理装置(100)の処理結果を示すデータを、それぞ
れ各記憶手段(101)に格納している。
【0044】110は、本発明により特定の情報処理装
置(100)に設けられた競合手段である。120は、
本発明により各情報処理装置(100)に設けられた自
データ整合手段である。
【0045】130は、本発明により各情報処理装置
(100)に設けられた他データ整合手段である。
【0046】
【作用】競合手段(110)は、各情報処理装置(10
0)から、データの格納処理要求を受信した場合に、現
在実行中のデータ格納処理の有無を解析し、現在実行中
のデータ格納処理が存在しない場合に、一つのデータ格
納要求元の情報処理装置(100)に対してデータ格納
処理の実行を許容し、現在実行中のデータ格納処理が存
在した場合に、データ格納要求元の情報処理装置(10
0)に対してデータ格納処理の実行を許容しない。
【0047】自データ整合手段(120)は、自情報処
理装置(100)内でデータの格納要求が発生した場合
に、競合手段(110)にデータ格納処理を要求し、競
合手段(110)からデータ格納処理の実行を許容され
た場合に、データを自情報処理装置(100)内の記憶
手段(101)に格納すると共に、データを他の情報処
理装置(100)に転送して内蔵する記憶手段(10
1)に格納を指示し、他の情報処理装置(100)によ
るデータの格納終了を確認した後、競合手段(110)
にデータ格納処理の終了を通知する。
【0048】他データ整合手段(130)は、他の情報
処理装置(100)から、データの自記憶手段(10
1)への格納指示と、格納対象データとを受信した場合
に、受信データを内蔵する記憶手段(101)に格納し
た後、データ格納終了を格納指示元の情報処理装置(1
00)に通知する。
【0049】なお自データ整合手段(120)は、競合
手段(110)からデータ格納処理の実行を許可されな
かった場合に、競合手段(110)にデータ格納処理を
再度要求することが考慮される。
【0050】また自データ整合手段(120)は、他の
情報処理装置(100)に対してデータの格納を指示し
た後、予め定められた時間以内に他の情報処理装置(1
00)からデータ格納終了通知が返送されなかった場合
に、他の情報処理装置(100)および他の情報処理装
置(100)に至る通信路の何れかに障害が発生してい
ると判定することが考慮される。
【0051】また自データ整合手段(120)は、他の
情報処理装置(100)によるデータの格納を確認出来
なかった場合に、データを自情報処理装置(100)内
の記憶手段(101)に格納すると共に、自情報処理装
置(100)内に設けられている差分記憶手段(10
2)にも格納して置き、他の情報処理装置(100)お
よび通信路が修復した段階で、差分記憶手段(102)
に格納済のデータを、予め定められたデータ量の送信単
位に区分して転送し、他の情報処理装置(100)内の
記憶手段(101)に格納を指示し、送信単位毎に記憶
手段(101)に対する格納終了を確認することが考慮
される。
【0052】また自データ整合手段(120)は、送信
単位毎の格納終了を確認出来なかった場合に、格納終了
が確認出来なかった送信単位以降のデータを、他の情報
処理装置(100)および通信路が修復した段階で、差
分記憶手段(102)から再送し直すことが考慮され
る。
【0053】また送信単位は、任意に設定可能とするこ
とが考慮される。また他の情報処理装置(100)およ
び前記通信路が修復した後、他の情報処理装置(10
0)が自情報処理装置(100)内の差分記憶手段(1
02)に格納済のデータを送信単位で受信し、他の情報
処理装置(100)内の記憶手段(101)に格納を開
始し、送信単位の一部を格納した段階で、残部を格納不
可能となった場合に、記憶手段を前記送信単位の一部を
格納する前の状態に復元可能とすることが考慮される。
【0054】従って、各情報処理装置は、処理結果を示
すデータを各記憶手段に格納する必要が生じた場合に、
情報処理システム内に一組設けられた競合手段に前記デ
ータの格納処理を要求し、競合手段から前記データの格
納処理の実行を許容された場合に限り、各情報処理装置
内の記憶手段に前記データを格納する為、各情報処理装
置が同時期に前記データを格納することに起因する各記
憶手段の記憶内容の不整合が防止可能となる。
【0055】また各情報処理装置は他の情報処理装置に
前記データを格納する際に、必ず正常に格納終了したこ
とを確認している為、障害発生等により他の情報処理装
置に前記データが格納されなかったことに起因する各記
憶手段の記憶内容の不整合が検出可能となる。
【0056】また、他の情報処理装置に前記データが格
納出来なかった原因となる障害が修復された後、各記憶
手段の記憶内容を整合させる為に、自情報処理装置から
大量の差分データを他の情報処理装置に転送する場合
に、転送途中で再度障害が発生し、差分データの転送が
中断された場合に、転送が終了して整合済の部分と、転
送未了で未整合の部分とが明確となる為、転送未了の差
分データから転送を再開可能となる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図2は本発明の一実施例による情報処理システムを
示す図であり、図3は図2における主系データ系内処理
過程の一例を示す図であり、図4は図2における主系デ
ータ従系処理過程の一例を示す図であり、図5は図2に
おける従系データ系内処理過程の一例を示す図であり、
図6は図2における従系データ主系処理過程の一例を示
す図であり、図7は図2における差分ファイルによる整
合処理過程の一例を示す図であり、図8は図2における
信号シーケンス(状況1)の一例を示す図であり、図9
は図2における信号シーケンス(状況2)の一例を示す
図であり、図10は図2における信号シーケンス(状況
3)の一例を示す図であり、図11は図10における外
部記憶装置の記憶内容の遷移過程の一例を示す図であ
り、図12は図2における信号シーケンス(状況4)の
一例を示す図であり、図13は図2における信号シーケ
ンス(状況5)の一例を示す図であり、図14は図2に
おける信号シーケンス(状況6)の一例を示す図であ
り、図15は図2における信号シーケンス(状況7)の
一例を示す図である。なお、全図を通じて同一符号は同
一対象物を示す。なお、全図を通じて同一符号は同一対
象物を示す。また対象とする主記憶装置の記憶内容およ
び電文フォーマットは、それぞれ図17および図18に
示す通りとする。
【0058】図2においては、図1における情報処理装
置(100)として、それぞれ入出力端末(CRT)
(1)、MMI管理部(2)、通信管理部(3)、主記
憶装置(MM)(21)および(31)、外部記憶装置
(FM)(22)および(32)、差分記憶装置(D
M)(23)および(33)とを具備し、共に稼働する
主系の情報処理装置(1000 )および従系の情報処理
装置(1001 )が示されている。
【0059】各情報処理装置(100)には、図1にお
ける記憶手段(101)として外部記憶装置(FM)
(22)および(32)が示され、また図1における差
分記憶手段(102)として差分記憶装置(DM)(2
3)および(33)が示され、また図1における競合手
段(110)として競合部(ABT)(28)が、主系
のMMI管理部(20 )内に設けられ、また図1におけ
る自データ整合手段(120)として、主系データ主系
処理部(MMP)(24)が主系のMMI管理部
(20 )に、また従系データ従系処理部(SSP)(2
6)が従系のMMI管理部(21 )にそれぞれ設けら
れ、また図1における他データ整合手段(130)とし
て、従系データ主系処理部(SMP)(25)がMMI
管理部(20 )に、また主系データ従系処理部(MS
P)(27)が従系のMMI管理部(21 )にそれぞれ
設けられている。
【0060】なお通信管理部(3)内にも、MMI管理
部(2)と同様の競合部(ABT)、主系データ主系処
理部、従系データ従系処理部、従系データ主系処理部等
がそれぞれ設けられるが、図2においては省略されてい
る。
【0061】また各MMI管理部(2)用の主記憶装置
(MM)(21)には、図17に示される如く、前記各
LAN(11)および監視回線(13)の状態、並びに
LAN(11)および監視回線(13)を経由して通信
を行う他装置の状態を示す状態情報が設定されている。
【0062】通信管理部(3)用の主記憶装置(MM)
(31)も同様である。最初に、主系の入出力端末(C
RT)(10 )からMMI管理部(20 )に制御指示
(c01)が入力された場合〔状況1〕の整合処理過程
を、図2、図3、図4および図8を用いて説明する。
【0063】図2乃至図4および図8において、主系の
入出力端末(CRT)(10 )からMMI管理部
(20 )に、伝送装置(TRU)(4)に対する制御指
示(c01)が入力されると、MMI管理部(20 )は、
図19に示されると同様の過程で、通信管理部(30
に制御指示電文(SG02)を転送し、通信管理部
(30 )は従系の通信管理部(31 )に制御指示電文
(SG03)を転送すると共に、直接伝送装置(TRU)
(4)に制御指示電文(SG04)を転送し、また通信管
理部(31 )も、伝送装置(TRU)(4)に制御指示
電文(SG05)を転送する。
【0064】伝送装置(TRU)(4)が、図19にお
けると同様に、制御指示電文(SG 03)に対する制御応
答電文(SG06)を主系の通信管理部(30 )に返送
し、また制御指示電文(SG05)に対する制御応答電文
(SG07)を従系の通信管理部(31 )に返送すると、
通信管理部(31 )は制御応答電文(SG08)を主系の
通信管理部(30 )に転送する。
【0065】通信管理部(30 )は、伝送装置(TR
U)(4)から返送された制御応答電文(SG06)と、
通信管理部(31 )から転送された制御応答電文(SG
07)とのうち、最初の制御応答電文を受信した後、図1
9におけると同様に、制御応答電文(SG09)をMMI
管理部(20 )に返送する。
【0066】MMI管理部(20 )は、通信管理部(3
0 )から返送された制御応答電文(SG09)が、通信管
理部(30 )に伝達した制御指示電文(SG02)に対す
る応答であることを認識すると、制御応答電文(S
09)から制御応答データ(d0A)を抽出し、入出力端
末(CRT)(10 )へ返送する。
【0067】続いてMMI管理部(20 )は、入出力端
末(CRT)(10 )へ返送した制御応答データ
(d0A)を、両系の外部記憶装置(FM)(220 )お
よび(22 1 )に格納する、所謂整合処理を実行する為
に、主系データ主系処理部(MMP)(24)を起動す
る。起動された主系データ主系処理部(MMP)(2
4)は、最初に整合処理の実行可否を、主系MMI管理
部(20 )内に設けられている競合部(ABT)(2
8)に問合せる為に、競合部(ABT)(28)が起動
中であるか否かを検査する〔図3ステップS31〕。
【0068】検査の結果、競合部(ABT)(28)が
起動中であることを検出すると、当該情報処理システム
内で他の整合処理が実行中と判定し、競合部(ABT)
(28)が解放される迄待機するが〔ステップS3
2〕、現在は競合部(ABT)(28)が解放状態にあ
るとすると、当該情報処理システム内で整合処理が実行
されていないと判定し、入力された制御指示(c01)に
基づく処理を実行し、その間、他の整合処理の実行を禁
止する為に、競合部(ABT)(28)を起動する〔ス
テップS33〕。
【0069】続いて主系データ主系処理部(MMP)
(24)は、入出力端末(CRT)(10 )へ返送した
制御応答データ(d0A)と同一の制御応答データ
(d0B)を、主系の外部記憶装置(FM)(220 )に
格納する〔ステップS34〕。
【0070】続いて主系データ主系処理部(MMP)
(24)は、制御応答データ(d0A)と同一の整合デー
タ(d0D)を含み、整合データ(d0D)を他系の外部記
憶装置(FM)(221 )に格納することを指示する整
合電文(SG0C)を編集し、他系のMMI管理部
(21 )およびLAN(11)の正常性を、主記憶装置
(MM)(210 )内の状態情報により確認の上、整合
電文(SG0C)をLAN(11)を経由してMMI管理
部(21 )に転送した後〔ステップS35〕、MMI管
理部(20 )内に設けられているタイマ(TM)(2A
0 )を起動する〔ステップS36〕。
【0071】従系のMMI管理部(21 )は、主系のM
MI管理部(20 )から転送された整合電文(SG0C
を受信・解析し、整合電文(SG0C)により転送された
データの整合処理を指示されるものと判定すると、主系
データ従系処理部(MSP)(27)を起動する。
【0072】起動された主系データ従系処理部(MS
P)(27)は、転送された整合電文(SG0C)から整
合データ(d0D)を抽出し、外部記憶装置(FM)(2
1 )に正常に格納し終わると〔図4ステップS4
1〕、整合データ(d0D)の整合処理を正常終了したこ
とをMMI管理部(20 )に通知する為の整合応答電文
〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)を編集し、主系のM
MI管理部(20 )およびLAN(11)の正常性を、
主記憶装置(MM)(211 )内の状態情報により確認
の上、整合応答電文〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)
をLAN(11)を経由してMMI管理部(20 )に返
送する〔ステップS42〕。
【0073】一方、主系のMMI管理部(20 )におい
ては、起動されたタイマ(TM)(2A0 )が所定時間
(T)の経過を検出する迄に〔ステップS38〕、主系
データ主系処理部(MMP)(24)が主系データ従系
処理部(MSP)(27)から返送された整合応答電文
〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)を受信することによ
り〔ステップS37〕、主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に格納した制御応答データ(d0B)と同一の
整合データ(d0D)〔何れも制御応答データ(d 0A)と
同一〕が、従系の外部記憶装置(FM)(221 )にも
正常に格納され、入出力端末(CRT)(10 )に表示
済の制御応答データ(d0A)に関する整合処理が正常に
終了したことを確認した後、起動中の競合部(ABT)
(28)を解放すると共に〔ステップS3B〕、入出力
端末(CRT)(10 )に整合処理の正常終了結果を表
示する〔ステップS3C〕。
【0074】次に、制御応答データ(d0A)に関する整
合処理が、障害等で正常に終了しなかった場合〔状況
2〕の処理過程を、更に図9を併用して説明する。な
お、主系のMMI管理部(20 )が通信管理部(30
から制御応答電文(SG09)を受信する迄の過程は、図
8と変わり無いので、図9においては省略されている。
【0075】各MMI管理部(2)は、制御指示電文或
いは制御応答電文をLAN(11)を経由して送受信し
ない状態でも、他系のMMI管理部(2)、或いは同系
および他系の通信管理部(3)との間で定期診断電文
(SGT )を転送し、定期診断電文(SGT )を受信し
た各装置から定期診断電文(SGT )を正常に受信した
ことを確認する定期診断応答電文(SGTA)を返送され
ることにより、定期診断電文(SGT )の受信各装置、
並びにLAN(11)の同通信区間の正常性を診断し、
診断結果を図17に示す如き状態情報として主記憶装置
(MM)(21)内に格納している。
【0076】MMI管理部(20 )内の主系データ主系
処理部(MMP)(24)が、整合電文(SG0C)をL
AN(11)を経由して従系のMMI管理部(21 )に
転送する以前の定期診断等で、MMI管理部(20 )は
MMI管理部(21 )およびLAN(11)が正常であ
ることを確認していたとすると、主系データ主系処理部
(MMP)(24)は、前述の如く、整合電文(S
0C)をLAN(11)を経由してMMI管理部
(21 )に転送する。
【0077】然し例えばMMI管理部(21 )に、整合
電文(SG0C)を受信する直前に障害が発生し、整合電
文(SG0C)を正常に受信出来ず、また外部記憶装置
(FM)(221 )にも正常な整合データ(d0D)を格
納出来ず、更にMMI管理部(20 )に対して整合応答
電文〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)を返送出来なか
ったとする。
【0078】一方MMI管理部(20 )においては、起
動されたタイマ(TM)(2A0 )が所定時間(T)の
経過を検出する迄に、MMI管理部(21 )から整合応
答電文〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)が返送されな
かった場合には〔ステップS37〕、主系データ主系処
理部(MMP)(24)は、従系のMMI管理部
(2 1 )またはLAN(11)が異常状態にあり、制御
応答データ(d0A)に関する整合処理が正常に終了しな
かったと判定し、主記憶装置(MM)(210 )内のM
MI管理部(21 )およびLAN(11)の状態情報を
異常状態に設定し〔ステップS39〕、主系の外部記憶
装置(FM)(220 )には正常に格納し終わったが、
従系の外部記憶装置(FM)(221 )には格納の正常
終了が未確認の整合データ(d0D)を、差分ファイル
(fD )として差分記憶装置(DM)(230 )に格納
した後〔ステップS3A〕、競合部(ABT)(28)
を解放すると共に〔ステップS3B〕、制御応答データ
(d0A)に関する整合処理が、正常に終了しなかったと
言う整合処理結果を、入出力端末(CRT)(10 )に
表示する〔ステップS3C〕。
【0079】続いて、他の制御指示(c01−2)〔他の
制御指示(c01−2)に対応して、前回の制御指示(c
01)を(c01−1)と称する、以下同様〕に対する制御
応答電文(SG09−2)が通信管理部(30 )から転送
された場合には、MMI管理部(20 )内の主系データ
主系処理部(MMP)(24)は、制御応答電文(SG
09)内の制御応答データ(d0A−2)と同一の制御応答
データ(d0B−2)を外部記憶装置(FM)(220
に格納した後、制御応答データ(d0A−2)と同一の整
合データ(d0D−2)を含む整合電文(SG0C−2)を
MMI管理部(21 )に送信する段階で、主記憶装置
(MM)(210 )内の状態情報を参照した結果、MM
I管理部(21 )またはLAN(11)を異常状態と判
定すると、整合電文(SG0C−2)をMMI管理部(2
1 )に転送せず、代わりに整合データ(d0D−2)を差
分ファイル(fD −2)として差分記憶装置(DM)
(23 0 )に格納する。
【0080】その後MMI管理部(21 )またはLAN
(11)が修復し、次に定期診断電文(SGT )を受信
した場合には、正常な定期診断応答電文(SGTA)をM
MI管理部(20 )に返送すると、MMI管理部
(20 )の主系データ主系処理部(MMP)(24)
は、差分記憶装置(DM)(230 )を参照し、差分フ
ァイル(fD −1)および(fD −2)が格納済である
ことを検出すると、差分ファイル(fD )を送信単位と
して、差分ファイル(fD −1)から格納順に抽出し、
差分ファイル(fD −1)を含む整合電文(SG0C)を
編集し、LAN(11)を経由してMMI管理部
(21 )に転送する。
【0081】MMI管理部(21 )の主系データ従系処
理部(MSP)(27)は、今回は正常に受信した整合
電文(SG0C)から差分ファイル(fD −1)を抽出
し、外部記憶装置(FM)(221 )に正常に格納し終
わると、整合応答電文〔整合正常終了〕(SG
0J〔A〕)を、LAN(11)を経由してMMI管理部
(20 )に返送する。
【0082】MMI管理部(20 )においては、主系デ
ータ主系処理部(MMP)(24)が、続いて差分記憶
装置(DM)(230 )から差分ファイル(fD −2)
を抽出し、差分ファイル(fD −2)を含む整合電文
(SG0C)を編集し、LAN(11)を経由してMMI
管理部(21 )に転送する。
【0083】MMI管理部(21 )の主系データ従系処
理部(MSP)(27)は、正常に受信した整合電文
(SG0C)から差分ファイル(fD −2)を抽出し、外
部記憶装置(FM)(221 )に正常に格納し終わる
と、整合応答電文〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)
を、LAN(11)を経由してMMI管理部(20 )に
返送する。
【0084】この様にして、差分記憶装置(DM)(2
0 )内に格納されている総ての差分ファイル(fD
に関する整合処理を終了すると、従系の外部記憶装置
(FM)(221 )には、主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に格納済の制御応答データ(d0B−1)〔=
0A−1〕および(d0B−2)〔=d0A−2〕と同一の
差分ファイル(fD −1)〔=整合データ(d0D−1)
=制御応答データ(d0A−1)〕および(fD −2)
〔=整合データ(d0D−2)=制御応答データ(d 0A
2)〕が格納され、外部記憶装置(FM)(220 )お
よび(221 )が整合状態となる。
【0085】更に、差分ファイルを用いた整合処理にロ
ールバック情報を併用する場合〔状況3〕を、図7、図
10および図11を併用して説明する。図2乃至図4お
よび図7乃至図11において、例えばMMI管理部(2
1 )に障害が発生した状態で、MMI管理部(20 )が
MMI管理部(21 )に対して定期診断電文(SGT
を送信すると、罹障中のMMI管理部(21 )は定期診
断応答電文(SGTA)が返送出来ぬ為、MMI管理部
(20 )はMMI管理部(21 )およびLAN(11)
を異常状態と判定する。
【0086】かかる状態で、MMI管理部(20 )が、
通信管理部(30 )から返送された制御応答電文(SG
09−1)を受信すると、前述の如く、制御応答電文(S
09−1)から抽出した制御応答データ(d0A−1)と
同一の制御応答データ(d0B−1)を外部記憶装置(F
M)(220 )に格納し、また制御応答データ(d0A
1)と同一の整合データ(d0D−1)を、差分ファイル
(fD −1)として差分記憶装置(DM)(230 )に
格納する。
【0087】続いてMMI管理部(20 )が、通信管理
部(30 )から返送された制御応答電文(SG09−2)
を受信すると、前述の如く、制御応答電文(SG09
2)から抽出した制御応答データ(d0A−2)と同一の
制御応答データ(d0B−2)を外部記憶装置(FM)
(220 )に格納し、また制御応答データ(d0A−2)
と同一の整合データ(d0D−2)を、差分ファイル(f
D −2)として差分記憶装置(DM)(230 )に格納
する。
【0088】やがてMMI管理部(21 )が修復した状
態で、MMI管理部(20 )がMMI管理部(21 )に
対して定期診断電文(SGT )を転送すると、正常とな
ったMMI管理部(21 )は定期診断応答電文(S
TA)を返送する為、MMI管理部(20 )はMMI管
理部(21 )およびLAN(11)を正常と判定し、差
分記憶装置(DM)(230 )に格納されている差分フ
ァイル(fD )を用いた整合処理を実行する為に、差分
転送部(DTF)(290 )を起動する。
【0089】起動された差分転送部(DTF)(2
0 )は、競合部(ABT)(28)を起動し、他の整
合処理を閉塞した後〔図7ステップS71〕、差分ファ
イル(f D )の転送が中断されていないことを確認した
後〔ステップS72〕、MMI管理部(21 )がロール
バック情報(B)を指定する必要が有るか否かを解析し
〔ステップS73〕、指定する必要があれば、ロールバ
ック情報(B)を指定状態に設定し〔ステップS7
4〕、また指定する必要が無ければ、ロールバック情報
(B)を無指定状態に設定する〔ステップS75〕。
【0090】続いて差分転送部(DTF)(290
は、差分ファイル番号(i)を初期設定〔i=1〕し
〔ステップS76〕、差分記憶装置(DM)(230
から差分ファイル番号(i=1)により指定される差分
ファイル(fD −i)〔=(fD−1)〕を抽出し、差
分ファイル(fD −1)およびロールバック情報(B=
指定/無指定)を含む整合電文(SG0C〔(fD
1)、(B)〕)を編集し、LAN(11)を経由して
MMI管理部(21 )に転送した後〔ステップS7
8〕、タイマ(TM)(2A0 )を起動する〔ステップ
S79〕。
【0091】MMI管理部(21 )においては、主系デ
ータ従系処理部(MSP)(27)は、受信した整合電
文(SG0C〔(fD −1)、(B)〕)から差分ファイ
ル(fD −1)およびロールバック情報(B)を抽出
し、外部記憶装置(FM)(221 )に格納し終わる
と、整合応答電文〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)
を、LAN(11)を経由してMMI管理部(20 )に
返送する。
【0092】MMI管理部(20 )においては、タイマ
(TM)(2A0 )が所定時間(T)の経過を検出する
以前に〔ステップS7B〕、MMI管理部(21 )から
返送された整合応答電文〔整合正常終了〕(SG
0J〔A〕)を受信すると〔ステップS7A、S7C〕、
続いて差分記憶装置(DM)(230 )を参照し、未転
送の差分ファイル(fD −2)が存在することを確認す
ると〔ステップS7D〕、差分ファイル番号(i)を歩
進〔=i+1=2〕させた後〔ステップS7E〕、差分
記憶装置(DM)(230 )から差分ファイル番号(i
=2)により指定される差分ファイル(fD −i)〔=
(fD −2)〕を抽出し、差分ファイル(fD−2)お
よびロールバック情報(B=指定/無指定)を含む整合
電文(SG0C〔(fD −2)、(B)〕)を編集し、L
AN(11)を経由してMMI管理部(21 )に転送し
た後〔ステップS78〕、タイマ(TM)(2A0 )を
起動する〔ステップS79〕。
【0093】MMI管理部(21 )においては、主系デ
ータ従系処理部(MSP)(27)は、受信した整合電
文(SG0C〔(fD −2)、(B)〕)から差分ファイ
ル(fD −2)およびロールバック情報(B)を抽出
し、外部記憶装置(FM)(221 )に格納を開始する
が、差分ファイル(fD −2)の一部を格納した段階
で、外部記憶装置(FM)(221 )に障害が発生し、
差分ファイル(fD −2)の残部を格納出来なくなった
とする。
【0094】かかる場合に、主系データ従系処理部(M
SP)(27)は、整合電文(SG 0C〔(fD −2)、
(B)〕)から抽出したロールバック情報(B)を解析
し、ロールバック情報(B)が指定状態に設定されてい
る場合には、一部を格納した差分ファイル(fD −2)
を、格納前の状態〔差分ファイル(fD −2)が新規フ
ァイルである場合には、差分ファイル(fD −2)が全
く未格納の状態、差分ファイル(fD −2)が既存ファ
イルの更新(改版)であれば、更新前(旧版)の状態〕
に復元した後、ロールバック情報(B=指定/無指定)
を含む整合応答電文〔整合一部終了〕(SG0J〔N、
B〕)を編集し、LAN(11)を経由してMMI管理
部(20 )に返送する。
【0095】MMI管理部(20 )においては、タイマ
(TM)(2A0 )が所定時間(T)の経過を検出する
以前に〔ステップS7B〕、MMI管理部(21 )から
返送された整合応答電文〔整合一部終了〕(SG
0J〔N、B〕)を受信すると〔ステップS7A、S7
C〕、整合電文(SG0C〔(fD −2)、(B)〕)で
転送した差分ファイル(fD −2)が転送完了しなかっ
たことを認識し、整合電文(SG0C〔(fD −2)、
(B)〕)で転送した差分ファイル(fD −2)の差分
ファイル番号(i=2)を、転送不成功ファイル番号
(if )として保持し〔ステップS7G〕、差分ファイ
ル(fD )の転送を再開する場合に、転送不成功ファイ
ル番号(if =2)に指定された差分ファイル(fD
f )から転送を再開可能とし、MMI管理部(21
の修復を待機し〔ステップS7I〕、起動中の競合部
(ABT)(28)を解放する〔ステップS7J〕。
【0096】かかる状態で、MMI管理部(20 )が、
通信管理部(30 )から返送された制御応答電文(SG
09−3)を受信すると、前述の如く、制御応答電文(S
09−3)から抽出した制御応答データ(d0A−3)と
同一の制御応答データ(d0B−3)を外部記憶装置(F
M)(220 )に格納し、また制御応答データ(d0A
3)と同一の整合データ(d0D−3)を、差分ファイル
(fD −3)として差分記憶装置(DM)(230 )に
格納する。
【0097】やがてMMI管理部(21 )が修復した状
態で、MMI管理部(20 )がMMI管理部(21 )に
対して定期診断電文(SGT )を転送すると、正常とな
ったMMI管理部(21 )は、前述の如く、定期診断応
答電文(SGTA)を返送する為、MMI管理部(20
はMMI管理部(21 )およびLAN(11)を正常と
判定し、差分記憶装置(DM)(230 )に格納されて
いる差分ファイル(f D )を用いた整合処理を実行する
為に、差分転送部(DTF)(290 )を起動する。
【0098】起動された差分転送部(DTF)(2
0 )は、競合部(ABT)(28)を起動し、他の整
合処理を閉塞した後〔ステップS71〕、差分ファイル
(fD )の転送が中断され、転送再開を待機中か否かを
解析し、転送再開を待機中であることを認識すると〔ス
テップS72〕保持されている転送不成功ファイル番号
(if =2)を差分ファイル番号(i)に設定し〔ステ
ップS77〕、差分ファイル(fD −i)〔=(fD
2)〕から転送を再開する〔ステップS78以降〕。
【0099】以上により、転送不成功ファイル番号(i
f =2)で指定される差分ファイル(fD −2)を、前
述と同様に、整合電文(SG0C〔(fD −2)、
(B)〕)により転送し、今回はMMI管理部(21
が差分ファイル(fD −2)の外部記憶装置(FM)
(221 )への格納に成功すると、整合応答電文〔整合
正常終了〕(SG0J〔A〕)をMMI管理部(20 )に
返送する。
【0100】続いてMMI管理部(20 )内の差分転送
部(DTF)(290 )は、差分記憶装置(DM)(2
0 )内に更に差分ファイル(fD −3)が格納されて
いることを確認すると、前述と同様に、整合電文(SG
0C〔(fD −2)、(B)〕)により転送し、外部記憶
装置(FM)(221 )への格納に成功すると、整合応
答電文〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)を返送され
る。
【0101】この様にして、差分記憶装置(DM)(2
0 )内に格納されている総ての差分ファイル(fD
に関する整合処理を終了すると、従系の外部記憶装置
(FM)(221 )には、主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に格納済の制御応答データ(d0B−1)〔=
0A−1〕、(d0B−2)〔=d0A−2〕および(d0B
−3)〔=d0A−3〕と同一の差分ファイル(fD
1)〔=整合データ(d0D−1)=制御応答データ(d
0A−1)〕、(fD −2)〔=整合データ(d0D−2)
=制御応答データ(d0A−2)〕および(fD −3)
〔=整合データ(d0D−3)=制御応答データ(d0A
3)〕が格納され、外部記憶装置(FM)(220 )お
よび(221 )が整合状態となると共に、差分ファイル
(fD )により整合処理中に、転送不成功ファイル番号
(if )が明確となる為、差分ファイル(fD )の転送
を再開する場合に、転送不成功ファイル番号(if )に
より指定される差分ファイル(fD −if )から転送を
再開することが可能となる。
【0102】図11は、図10に対応する差分記憶装置
(DM)(230 )および外部記憶装置(FM)(22
1 )の遷移状態が示されている。図11(a) は、外部記
憶装置(FM)(220 )に差分ファイル(fD −1)
および(fD −2)が格納され、整合処理の開始前の状
態であり、外部記憶装置(FM)(221 )には、差分
ファイル(fD −1)、(fD −2)および(f D
1)の旧版ファイル(fO −1)、(fO −2)および
(fO −3)が格納されている状態を示す。
【0103】図11(b) は、差分ファイル(fD −1)
の整合には成功したが、差分ファイル(fD −2)は一
部のみが整合され、残部は旧版ファイル(fO −2)の
儘となっている状態を示す。
【0104】図11(c) は、外部記憶装置(FM)(2
1 )はロールバック情報(B)が指定されていた為、
一部のみが整合された差分ファイル(fD −2)は旧版
ファイル(fO −2)に復元され、また差分記憶装置
(DM)(230 )には、更に差分ファイル(fD
3)が追加格納された状態で、差分ファイル(fD )に
よる整合処理が中断されいる状態を示す。
【0105】図11(d) は、中断されていた差分ファイ
ル(fD )による整合処理が再開され、ロールバック情
報(B)が指定されていることから、差分ファイル(f
D −2)から整合処理が再開され、差分ファイル(fD
−3)の整合処理により、差分ファイル(fD )による
整合処理が完了した状態を示す。
【0106】次に、従系の入出力端末(CRT)
(11 )からMMI管理部(21 )に制御指示(c11
が入力された場合〔状況4〕の整合処理過程を、図2、
図5、図6および図12を用いて説明する。
【0107】図2、図5、図6および図12において、
従系の入出力端末(CRT)(11)からMMI管理部
(21 )に、伝送装置(TRU)(4)に対する制御指
示(c11)が入力されると、MMI管理部(21 )は、
図19に示されると同様の過程で、主系の通信管理部
(30 )に制御指示電文(SG1F)を転送し、通信管理
部(30 )は従系の通信管理部(31 )に制御指示電文
(SG13)を転送すると共に、直接伝送装置(TRU)
(4)に制御指示電文(SG14)を転送し、また通信管
理部(31 )も、伝送装置(TRU)(4)に制御指示
電文(SG15)を転送する。
【0108】伝送装置(TRU)(4)が、図19にお
けると同様に、制御指示電文(SG 14)に対する制御応
答電文(SG16)を主系の通信管理部(30 )に返送
し、また制御指示電文(SG15)に対する制御応答電文
(SG17)を従系の通信管理部(31 )に返送すると、
通信管理部(31 )は制御応答電文(SG18)を主系の
通信管理部(30 )に転送する。
【0109】通信管理部(30 )は、伝送装置(TR
U)(4)から返送された制御応答電文(SG16)と、
通信管理部(31 )から転送された制御応答電文(SG
18)とのうち、最初の制御応答電文を受信した後、図1
9におけると同様に、制御応答電文(SG1G)をMMI
管理部(21 )に返送する。
【0110】MMI管理部(21 )は、通信管理部(3
0 )から返送された制御応答電文(SG1G)が、通信管
理部(30 )に伝達した制御指示電文(SG1F)に対す
る応答であることを認識すると、制御応答電文(S
1G)に含まれる制御応答データ(d1A)に関する整合
処理を実行する為に、従系データ従系処理部(SSP)
(26)を起動する。
【0111】起動された従系データ従系処理部(SS
P)(26)は、最初に整合処理の実行可否を、主系の
MMI管理部(20 )内に設けられている競合部(AB
T)(28)に問合せる為に、整合要求電文(SG1H
を編集し、主系のMMI管理部(20 )およびLAN
(11)の正常性を、主記憶装置(MM)(211 )内
の状態情報により確認の上、整合要求電文(SG1H)を
LAN(11)を経由してMMI管理部(20 )に転送
した後〔図5ステップS51〕、MMI管理部(2 1
内に設けられているタイマ(TM)(2A1 )を起動す
る〔ステップS52〕。
【0112】主系のMMI管理部(20 )は、従系のM
MI管理部(21 )から転送された整合要求電文(SG
1H)を受信・解析し、整合処理の実行可否の問合せと判
定すると、従系データ主系処理部(SMP)(25)を
起動する。
【0113】起動された従系データ主系処理部(SM
P)(25)は、整合処理の実行可否を、競合部(AB
T)(28)に問合せる為に、競合部(ABT)(2
8)が起動中であるか否かを検査する〔図6ステップS
61〕。
【0114】検査の結果、競合部(ABT)(28)が
解放状態にあることを検出すると、当該情報処理システ
ム内で整合処理が実行されていないと判定し、入力され
た制御指示(c11)に基づく処理を実行し、その間、他
の整合処理の実行を禁止する為に、競合部(ABT)
(28)を起動した後〔ステップS62〕、整合要求電
文(SG1H)による整合処理の実行が許容されたことを
従系のMMI管理部(2 1 )に通知する整合要求応答電
文〔整合可〕(SG1I〔A〕)を編集し、LAN(1
1)を経由して従系のMMI管理部(21 )に返送した
後〔ステップS63〕、タイマ(TM)(2A0 )を起
動する〔ステップS64〕。
【0115】一方、従系のMMI管理部(21 )におい
ては、起動されたタイマ(TM)(2A1 )が所定時間
(T)の経過を検出する迄に〔ステップS5A〕、従系
データ従系処理部(SSP)(26)が従系データ主系
処理部(SMP)(25)から返送された整合要求応答
電文〔整合可〕(SG1I〔A〕)を受信すると〔ステッ
プS53、S54〕、整合要求電文(SG1H)による整
合処理が実行可能であると判定し、以下の手順で整合処
理を開始する。
【0116】最初に従系データ従系処理部(SSP)
(26)は、通信管理部(30 )から返送された制御応
答電文(SG1G)から制御応答データ(d1A)を抽出
し、抽出した制御応答データ(d1A)と同一の制御応答
データ(d1B)を、従系の外部記憶装置(FM)(22
1 )に格納する〔ステップS55〕。
【0117】続いて従系データ従系処理部(SSP)
(26)は、制御応答データ(d1A)と同一の整合デー
タ(d1D)を含み、整合データ(d1D)を主系の外部記
憶装置(FM)(220 )に格納することを指示する整
合電文(SG1C)を編集し、主系のMMI管理部
(20 )およびLAN(11)の正常性を、主記憶装置
(MM)(211 )内の状態情報により確認の上、整合
電文(SG1C)をLAN(11)を経由してMMI管理
部(20 )に転送した後〔ステップS56〕、タイマ
(TM)(2A1 )を再起動する〔ステップS57〕。
【0118】主系のMMI管理部(20 )においては、
起動されたタイマ(TM)(2A0)が所定時間(T)
の経過を検出する迄に〔ステップS66〕、従系データ
主系処理部(SMP)(25)が従系のMMI管理部
(21 )から転送された整合電文(SG1C)を受信・解
析し、整合電文(SG1C)により転送されたデータの整
合処理を指示されるものと判定すると、整合電文(SG
1C)から整合データ(d 1D)を抽出し、外部記憶装置
(FM)(220 )に正常に格納し終わると〔ステップ
S68〕、整合データ(d1D)の整合処理を正常終了し
たことをMMI管理部(21 )に通知する為の整合応答
電文〔整合正常終了〕(SG1J〔A〕)を編集し、従系
のMMI管理部(21 )およびLAN(11)の正常性
を、主記憶装置(MM)(210 )内の状態情報により
確認の上、整合応答電文〔整合正常終了〕(SG
1J〔A〕)をLAN(11)を経由してMMI管理部
(21 )に返送した後〔ステップS69〕、起動中の競
合部(ABT)(28)を解放する〔ステップS6
A〕。
【0119】一方、従系のMMI管理部(21 )におい
ては、再起動されたタイマ(TM)(2A1 )が所定時
間(T)の経過を検出する迄に〔ステップS59〕、従
系データ従系処理部(SSP)(26)が主系のMMI
管理部(20 )から返送された整合応答電文〔整合正常
終了〕(SG1J〔A〕)を受信すると〔ステップS5
8〕、従系の外部記憶装置(FM)(221 )に格納し
た制御応答データ(d1B)と同一の整合データ(d1D
〔何れも制御応答データ(d1A)と同一〕が、主系の外
部記憶装置(FM)(220 )にも正常に格納され、制
御応答データ(d 1A)に関する整合処理が正常に終了し
たことを確認した後、入出力端末(CRT)(11
に、制御応答データ(d1A)に関する整合処理の正常終
了結果を表示する〔ステップS5E〕。
【0120】なお、ステップS57において再起動され
たタイマ(TM)(2A1 )が、所定時間(T)の経過
を検出する迄に〔ステップS59〕、主系のMMI管理
部(20 )から整合応答電文〔整合正常終了〕(SG1J
〔A〕)が返送されなかった場合には〔ステップS5
8〕、従系データ従系処理部(SSP)(26)は、主
系のMMI管理部(20 )またはLAN(11)が異常
状態にあると判定し、制御応答データ(d1A)に関する
整合処理が正常に終了しなかったと判定し、主記憶装置
(MM)(211 )内のMMI管理部(20 )およびL
AN(11)の状態情報を異常状態に設定し〔ステップ
S5C〕、従系の外部記憶装置(FM)(221 )には
正常に格納し終わったが、主系の外部記憶装置(FM)
(220 )には格納の正常終了が未確認の整合データ
(d1D)を、差分ファイル(fD )として差分記憶装置
(DM)(231 )に格納した後〔ステップS5D〕、
制御応答データ(d1A)に関する整合処理が、正常に終
了しなかったと言う整合処理結果を、入出力端末(CR
T)(11 )に表示する〔ステップS5E〕。
【0121】更に、ステップS52において起動された
タイマ(TM)(2A1 )が、所定時間(T)の経過を
検出する迄に〔ステップS5A〕、主系のMMI管理部
(2 0 )から整合要求応答電文〔整合可〕(SG
1I〔A〕)が返送されなかった場合には〔ステップS5
3〕、従系データ従系処理部(SSP)(26)は、主
系のMMI管理部(20 )またはLAN(11)が異常
状態にあると判定し、制御応答データ(d1A)に関する
整合処理が正常に終了しなかったと判定し、通信管理部
(30 )から返送された制御応答電文(SG1G)から制
御応答データ(d1A)を抽出し、抽出した制御応答デー
タ(d1A)と同一の制御応答データ(d1B)を、従系の
外部記憶装置(FM)(221 )に格納した後〔ステッ
プS5B〕、主記憶装置(MM)(211 )内のMMI
管理部(20 )およびLAN(11)の状態情報を異常
状態に設定し〔ステップS5C〕、従系の外部記憶装置
(FM)(221 )には正常に格納し終わったが、主系
の外部記憶装置(FM)(220)には格納の正常終了
が未確認の整合データ(d1D)を、差分ファイル
(fD )として差分記憶装置(DM)(231 )に格納
した後〔ステップS5D〕、制御応答データ(d1A)に
関する整合処理が、正常に終了しなかったと言う整合処
理結果を、入出力端末(CRT)(11 )に表示する
〔ステップS5E〕。
【0122】次に、制御応答データ(d1A)に関する整
合処理が、整合要求応答電文〔整合可〕(SG
1I〔A〕)の受信不能により実行出来なかった場合〔状
況5〕の処理過程を、更に図13を併用して説明する。
【0123】なお、従系のMMI管理部(21 )が通信
管理部(31 )から制御応答電文(SG1G)を受信する
迄の過程は、図12と変わり無いので、図13において
は省略されている。MMI管理部(21 )内の従系デー
タ従系処理部(SSP)(26)が、前述の如く、通信
管理部(31 )から制御応答電文(SG1G−1)を受信
した後、主記憶装置(MM)(211 )内の状態情報を
参照することにより、MMI管理部(21 )およびLA
N(11)の正常性を確認した後、整合要求電文(SG
1H)をLAN(11)を経由してMMI管理部(21
に転送したが、例えばMMI管理部(20 )に、整合要
求電文(SG1H)を受信する直前に障害が発生し、整合
要求電文(SG1H)を正常に受信出来ず、MMI管理部
(21 )に対して整合要求応答電文〔整合可〕(SG1I
〔A〕)を返送出来なかったとすると、従系データ従系
処理部(SSP)(26)は、前述の如く、制御応答電
文(SG1G−1)から抽出した制御応答データ(d1A
1)と同一の制御応答データ(d1B−1)を、従系の外
部記憶装置(FM)(221 )に格納し、また制御応答
データ(d1A−1)と同一の整合データ(d1D−1)
を、差分ファイル(fD −1)として差分記憶装置(D
M)(231 )に格納し、更に主記憶装置(MM)(2
1)内のMMI管理部(20 )およびLAN(11)
の状態情報を異常状態に設定する。
【0124】続いて、他の制御指示(c11−2)に対す
る制御応答電文(SG1G−2)が通信管理部(31 )か
ら転送された場合にも、従系データ従系処理部(SS
P)(26)は、制御応答電文(SG1G)内の制御応答
データ(d1A−2)と同一の制御応答データ(d1B
2)を外部記憶装置(FM)(221 )に格納した後、
制御応答データ(d1A−2)と同一の整合データ(d1D
−2)を差分ファイル(f D −2)として差分記憶装置
(DM)(231 )に格納する。
【0125】その後MMI管理部(20 )またはLAN
(11)が修復し、次に定期診断電文(SGT )を受信
した場合に、正常な定期診断応答電文(SGTA)をMM
I管理部(21 )に返送すると、MMI管理部(21
の従系データ従系処理部(SSP)(26)は、差分記
憶装置(DM)(231 )を参照し、差分ファイル(f
D −1)および(fD −2)が格納済であることを検出
すると、差分ファイル(fD )を送信単位として、差分
ファイル(fD −1)から格納順に抽出し、差分ファイ
ル(fD −1)を含む整合電文(SG1C)を編集し、L
AN(11)を経由してMMI管理部(21 )に転送す
る。
【0126】MMI管理部(20 )の従系データ主系処
理部(SMP)(25)は、今回は正常に受信した整合
電文(SG1C)から差分ファイル(fD −1)を抽出
し、外部記憶装置(FM)(220 )に正常に格納し終
わると、整合応答電文〔整合正常終了〕(SG
1J〔A〕)を、LAN(11)を経由してMMI管理部
(21 )に返送する。
【0127】MMI管理部(21 )においては、従系デ
ータ従系処理部(SSP)(26)が、続いて差分記憶
装置(DM)(231 )から差分ファイル(fD −2)
を抽出し、差分ファイル(fD −2)を含む整合電文
(SG1C)を編集し、LAN(11)を経由してMMI
管理部(20 )に転送すると、MMI管理部(20 )の
従系データ主系処理部(SMP)(25)は、正常に受
信した整合電文(SG1C)から差分ファイル(fD
2)を抽出し、外部記憶装置(FM)(220 )に正常
に格納し終わると、整合応答電文〔整合正常終了〕(S
1J〔A〕)を、LAN(11)を経由してMMI管理
部(21 )に返送する。
【0128】この様にして、差分記憶装置(DM)(2
1 )内に格納されている総ての差分ファイル(fD
に関する整合処理を終了すると、主系の外部記憶装置
(FM)(220 )には、従系の外部記憶装置(FM)
(221 )に格納済の制御応答データ(d1B−1)〔=
1A−1〕および(d1B−2)〔=d1A−2〕と同一の
差分ファイル(fD −1)〔=整合データ(d1D−1)
=制御応答データ(d1A−1)〕および(fD −2)
〔=整合データ(d1D−2)=制御応答データ(d 1A
2)〕が格納され、外部記憶装置(FM)(221 )お
よび(220 )が整合状態となる。
【0129】一方、ステップS64において起動された
タイマ(TM)(2A0 )が、所定時間(T)の経過を
検出する迄に〔ステップS66〕、従系のMMI管理部
(2 1 )から整合電文(SG1C)を受信出来なかった場
合には〔ステップS65〕、従系データ主系処理部(S
MP)(25)は、従系のMMI管理部(21 )または
LAN(11)が異常状態にあると判定し、主記憶装置
(MM)(210 )内のMMI管理部(21 )およびL
AN(11)の状態情報を異常状態に設定し〔ステップ
S67〕、起動中の競合部(ABT)(28)を解放す
る〔ステップS6A〕。
【0130】次に、従系のMMI管理部(21 )が、入
出力端末(CRT)(11 )から入力された制御指示
(c11)に対応する制御応答データ(d1A)に関する整
合処理を実行中に、主系のMMI管理部(20 )に、入
出力端末(CRT)(10 )から入力された制御指示
(c01)に対応する制御応答データ(d0A)に関する整
合処理の実行要求が発生した場合〔状況6〕の整合処理
を、図2乃至図6および図14を用いて説明する。
【0131】なお、入出力端末(CRT)(10 )から
MMI管理部(20 )に制御指示(c01)が入力されて
からMMI管理部(20 )に制御応答電文(SG09)が
返送される迄の過程、並びに入出力端末(CRT)(1
1 )からMMI管理部(21)に制御指示(c11)が入
力されてからMMI管理部(21 )に制御応答電文(S
1G)が返送される迄の過程は、それぞれ図8または図
12に示されると同様であるから、図14においては省
略されている。
【0132】図2乃至図6および図14において、MM
I管理部(21 )内の従系データ従系処理部(SSP)
(26)が、通信管理部(31 )から返送された制御応
答電文(SG1G)を受信した後、図12に示されると同
様の過程で、MMI管理部(20 )内の従系データ主系
処理部(SMP)(25)から返送された整合要求応答
電文〔整合可〕(SG1I〔A〕)を受信し、制御応答デ
ータ(d1A)に関する整合処理を実行中とする。
【0133】かかる状態で、主系の通信管理部(30
からMMI管理部(20 )に制御応答電文(SG09)が
返送されると、MMI管理部(20 )内の主系データ主
系処理部(MMP)(24)は、図8に示されると同様
の過程で、制御応答電文(SG09)に含まれる制御応答
データ(d0A)に関する整合処理を実行する為に、最初
に整合処理の実行可否を、主系MMI管理部(20 )内
の競合部(ABT)(28)に問合せる為に、競合部
(ABT)(28)が起動中であるか否かを検査する
〔図3ステップS31〕。
【0134】なお競合部(ABT)(28)は、目下従
系データ主系処理部(SMP)(25)により起動状態
に設定されている為、主系データ主系処理部(MMP)
(24)は競合部(ABT)(28)が起動中であるこ
とを検出すると、当該情報処理システム内で実行中の他
の整合処理が終了し、競合部(ABT)(28)が解放
される迄待機する〔ステップS32〕。
【0135】やがてMMI管理部(21 )の従系データ
従系処理部(SSP)(26)、およびMMI管理部
(20 )の従系データ主系処理部(SMP)(25)
が、制御応答データ(d1A)に関する整合処理を終了す
ると、起動中の競合部(ABT)(28)を解放する
〔図6ステップS6A〕。
【0136】一方MMI管理部(20 )において、待機
中の主系データ主系処理部(MMP)(24)は、競合
部(ABT)(28)が解放したことを検出すると、制
御応答データ(d0A)に関する整合処理を開始する為
に、競合部(ABT)(28)を起動状態に設定した後
〔図3ステップS33〕、図8に示されると同様の過程
で、制御応答データ(d0A)に関する整合処理を、MM
I管理部(21 )内の主系データ従系処理部(MSP)
(27)と共に実行し、主系の外部記憶装置(FM)
(220 )に制御応答データ(d0A)と同一の制御応答
データ(d0B)を格納し〔ステップS34〕、また従系
の外部記憶装置(FM)(221 )に制御応答データ
(d0A)と同一の整合データ(d0D)を格納し〔図4ス
テップS41〕、制御応答データ(d0A)に関する整合
処理を終了した後、起動中の競合部(ABT)(28)
を解放する〔ステップS3B〕。
【0137】次に、主系のMMI管理部(20 )が入出
力端末(CRT)(10 )から入力された制御指示(c
01)に対応する制御応答データ(d0A)に関する整合処
理を要求されるのと略同時期に、従系のMMI管理部
(21 )が、入出力端末(CRT)(11 )から入力さ
れた制御指示(c11)に対応する制御応答データ
(d1A)に関する整合処理を要求された場合〔状況7〕
の整合処理を、図2乃至図6および図15を用いて説明
する。
【0138】なお、入出力端末(CRT)(10 )から
MMI管理部(20 )に制御指示(c01)が入力されて
からMMI管理部(20 )に制御応答電文(SG09)が
返送される迄の過程、並びに入出力端末(CRT)(1
1 )からMMI管理部(21)に制御指示(c11)が入
力されてからMMI管理部(21 )に制御応答電文(S
1G)が返送される迄の過程は、それぞれ図8または図
12に示されると同様であるから、図15においては省
略されている。
【0139】図2乃至図6および図15において、MM
I管理部(20 )内の主系データ主系処理部(MMP)
(24)が、通信管理部(30 )から返送された制御応
答電文(SG09)を受信した後、図8に示されると同様
の過程で、競合部(ABT)(28)が解放状態にある
ことを確認の上〔図3ステップS31〕、競合部(AB
T)(28)を起動状態に設定し〔ステップS33〕、
制御応答電文(SG09)から抽出した制御応答データ
(d0A)と同一の制御応答データ(d0B)を、外部記憶
装置(FM)(220 )に格納した後〔ステップS3
4〕、制御応答データ(d0A)と同一の整合データ(d
0D)を含む整合電文(SG0C)を、従系のMMI管理部
(21 )に転送中とする〔ステップS35〕。
【0140】一方、主系のMMI管理部(20 )が制御
応答電文(SG09)を受信したと略同時期に、従系のM
MI管理部(21 )が主系の通信管理部(30 )から返
送された制御応答電文(SG1G)を受信すると、従系デ
ータ従系処理部(SSP)(26)を起動する。
【0141】起動された従系データ従系処理部(SS
P)(26)は、図12に示されると同様の過程で、最
初に整合処理の実行可否を、主系のMMI管理部
(20 )内の競合部(ABT)(28)に問合せる為
に、整合要求電文(SG1H)をMMI管理部(20 )に
転送した後〔図5ステップS51〕、MMI管理部(2
1 )内のタイマ(TM)(2A1 )を起動する〔ステッ
プS52〕。
【0142】主系のMMI管理部(20 )は、従系のM
MI管理部(21 )から転送された整合要求電文(SG
1H)を受信すると、前述と同様に、従系データ主系処理
部(SMP)(25)を起動する。
【0143】起動された従系データ主系処理部(SM
P)(25)は、整合処理の実行可否を、競合部(AB
T)(28)に問合せる為に、競合部(ABT)(2
8)が起動中であるか否かを検査する〔図6ステップS
61〕。
【0144】なお競合部(ABT)(28)は、目下主
系データ主系処理部(MMP)(24)により起動状態
に設定されている為、従系データ主系処理部(SMP)
(25)は競合部(ABT)(28)が起動中であるこ
とを検出すると、現在情報処理システム内で他の整合処
理が実行中の為、整合要求電文(SG1H)による整合処
理は拒否されたことを示す整合要求応答電文〔整合否〕
(SG1I〔N〕)を編集し、LAN(11)を経由して
MMI管理部(21 )に返送する〔ステップS6B〕。
【0145】MMI管理部(21 )においては、従系デ
ータ従系処理部(SSP)(26)が、MMI管理部
(20 )から返送された整合要求応答電文〔整合否〕
(SG1I〔N〕)を受信すると〔図5ステップS53、
S54〕、ステップS51以降を繰返し実行し、主系の
MMI管理部(20 )内の競合部(ABT)(28)に
問合せる為に、整合要求電文(SG1H)をMMI管理部
(20 )に転送する。
【0146】やがてMMI管理部(20 )の主系データ
主系処理部(MMP)(24)、およびMMI管理部
(21 )の主系データ従系処理部(MSP)(27)
が、制御応答データ(d0A)に関する整合処理を終了す
ると、起動中の競合部(ABT)(28)を解放する
〔図3ステップS3B〕。
【0147】一方、MMI管理部(21 )の従系データ
従系処理部(SSP)(26)から繰返し整合要求電文
(SG1H)を受信するMMI管理部(20 )の従系デー
タ主系処理部(SMP)(25)が、競合部(ABT)
(28)の解放を検出すると、図9に示されると同様の
過程で、制御応答データ(d1A)に関する整合処理を開
始する為に、競合部(ABT)(28)を起動状態に設
定した後〔図6ステップS62〕、整合要求応答電文
〔整合可〕(SG1I〔A〕)をMMI管理部(2 1 )に
返送すると〔図6ステップS63〕、従系データ従系処
理部(SSP)(26)は従系データ主系処理部(SM
P)(25)と共に、制御応答データ(d 1A)に関する
整合処理を実行し、従系の外部記憶装置(FM)(22
1 )に制御応答データ(d1A)と同一の制御応答データ
(d1B)を格納し〔図5ステップS55〕、また主系の
外部記憶装置(FM)(220 )に制御応答データ(d
1A)と同一の整合データ(d1D)を格納し〔図6ステッ
プS68〕、制御応答データ(d1A)に関する整合処理
を終了した後、起動中の競合部(ABT)(28)を解
放する〔ステップS6A〕。
【0148】以上の説明から明らかな如く、本実施例に
よれば、主系および従系のMMI管理部(20 )および
(21 )相互間で、整合電文(SG0C)または(S
1C)により整合処理を実行する場合に、整合応答電文
〔整合正常終了〕(SG0J〔A〕)の返送により整合処
理の成功を確認しており、整合応答電文〔整合正常終
了〕(SG0J〔A〕)が所定時間(T)以内に返送され
ぬ場合には、整合処理が不成功と認識する為、従来ある
情報処理システムにおける整合処理が不成功に終わって
いることに気付かぬ問題は解決されてる。
【0149】また本実施例においては、情報処理システ
ム内で実行される整合処理は、競合部(ABT)(2
8)により同時に一整合処理に制限されている為、従来
ある情報処理システムの如く、両系のMMI管理部(2
0 )および(21 )が同時期に、それぞれ異なる整合処
理を実行し、両系の外部記憶装置(FM)(220 )お
よび(221 )の記憶内容が不整合状態となる問題は解
決されている。
【0150】更に本実施例によれば、差分記憶装置(D
M)(230 )による整合処理を実行する場合に、差分
ファイル(fD )を単位として整合電文(SG0C〔(f
D )、(B)〕)により転送し、整合応答電文〔整合正
常終了〕(SG0J〔A〕)により整合成功を確認してい
る為、差分記憶装置(DM)(230 )に大量のデータ
が格納されている場合にも、整合処理の進捗過程が明確
となり、整合処理の途中で不成功が発生して中断されて
も、中断箇所が差分ファイル(fD )単位で明確とな
り、転送不成功ファイルから再開可能となり、整合処理
の効率も向上する。
【0151】なお、図2乃至図15はあく迄本発明の一
実施例に過ぎず、例えば差分ファイル(fD )は一組の
整合データ(d0D)から構成されるものに限定されるこ
とは無く、任意のデータ単位に設定可能であるが、何れ
の場合にも本発明の効果は変わらない。また整合処理の
対象は、MMI管理部(2)用の外部記憶装置(FM)
(22)のみに限定されることは無く、通信管理部
(3)用の外部記憶装置(FM)(32)等、他に幾多
の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は
変わらない。また本発明の対象となる情報処理装置(1
00)は、図示されるものに限定されることは無く、他
に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の
効果は変わらない。
【0152】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記情報処理シ
ステムにおいて、各情報処理装置は、処理結果を示すデ
ータを各記憶手段に格納する必要が生じた場合に、情報
処理システム内に一組設けられた競合手段に前記データ
の格納処理の実行可否を問合わせ、競合手段から前記デ
ータの格納処理の実行を許容された場合に限り、各情報
処理装置内の記憶手段に前記データを格納する為、各情
報処理装置が同時期に前記データを格納することに起因
する各記憶手段の記憶内容の不整合が防止可能となる。
【0153】また各情報処理装置は他の情報処理装置に
前記データを格納する際に、必ず正常に格納終了したこ
とを確認している為、障害発生等により他の情報処理装
置に前記データが格納されなかったことに起因する各記
憶手段の記憶内容の不整合が検出可能となる。
【0154】また、他の情報処理装置に前記データが格
納出来なかった原因となる障害が修復された後、各記憶
手段の記憶内容を整合させる為に、自情報処理装置から
大量の差分データを他の情報処理装置に転送する場合
に、転送途中で再度障害が発生し、差分データの転送が
中断された場合に、転送が終了して整合された部分と、
転送未了で未整合の部分とが明確となる為、転送未了の
差分データから転送を再開可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す図
【図2】 本発明の一実施例による情報処理システムを
示す図
【図3】 図2における主系データ系内処理過程の一例
を示す図
【図4】 図2における主系データ従系処理過程の一例
を示す図
【図5】 図2における従系データ系内処理過程の一例
を示す図
【図6】 図2における従系データ主系処理過程の一例
を示す図
【図7】 図2における差分ファイルによる整合処理過
程の一例を示す図
【図8】 図2における信号シーケンス(状況1)の一
例を示す図
【図9】 図2における信号シーケンス(状況2)の一
例を示す図
【図10】 図2における信号シーケンス(状況3)の
一例を示す図
【図11】 図10における外部記憶装置の記憶内容の
遷移過程の一例を示す図
【図12】 図2における信号シーケンス(状況4)の
一例を示す図
【図13】 図2における信号シーケンス(状況5)の
一例を示す図
【図14】 図2における信号シーケンス(状況6)の
一例を示す図
【図15】 図2における信号シーケンス(状況7)の
一例を示す図
【図16】 従来ある情報処理システムの一例を示す図
【図17】 主記憶装置の記憶内容(MMI管理部用)
の一例を示す図
【図18】 電文フォーマットの一例を示す図
【図19】 図16における信号シーケンス(正常時)
の一例を示す図
【図20】 図16における信号シーケンス(異常時)
の一例を示す図
【図21】 図16における信号シーケンス(異常時)
の他の一例を示す図
【符号の説明】
1 入出力端末(CRT) 2 MMI管理部(MMI) 3 通信管理部(CMN) 4 伝送装置(TRU) 11 LAN 12 伝送路 13 監視回線 21、31 主記憶装置(MM) 22、32 外部記憶装置(FM) 23、33 差分記憶装置(DM) 24 主系データ主系処理部(MMP) 25 従系データ主系処理部(SMP) 26 従系データ従系処理部(SSP) 27 主系データ従系処理部(MSP) 28 競合部(ABT) 29 差分転送部(DTF) 2A タイマ(TM) 100 情報処理装置 101 記憶手段 102 差分記憶手段 110 競合手段 120 自データ整合手段 130 他データ整合手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ稼働状態を維持する二重化され
    た情報処理装置(100)を有し、前記各情報処理装置
    (100)の処理結果を示すデータを、前記各情報処理
    装置(100)内に設けられた記憶手段(101)にそ
    れぞれ格納する情報処理システムにおいて、 特定の前記情報処理装置(100)に、 前記各情報処理装置(100)から、前記データの格納
    処理要求を受信した場合に、現在実行中のデータ格納処
    理の有無を解析し、現在実行中のデータ格納処理が存在
    しない場合に、一つの前記データ格納要求元の情報処理
    装置(100)に対して前記データ格納処理の実行を許
    容し、現在実行中のデータ格納処理が存在した場合に、
    前記データ格納要求元の情報処理装置(100)に対し
    て前記データ格納処理の実行を許容しない競合手段(1
    10)を設け、 前記各情報処理装置(100)に、 自情報処理装置(100)内で前記データの格納要求が
    発生した場合に、前記競合手段(110)に前記データ
    格納処理を要求し、前記競合手段(110)から前記デ
    ータ格納処理の実行を許容された場合に、前記データを
    自情報処理装置(100)内の前記記憶手段(101)
    に格納すると共に、 前記データを他の前記情報処理装置(100)に転送し
    て内蔵する前記記憶手段(101)に格納を指示し、 前記他の情報処理装置(100)による前記データの格
    納終了を確認した後、前記競合手段(110)に前記デ
    ータ格納処理の終了を通知する自データ整合手段(12
    0)と、 他の前記情報処理装置(100)から、前記データの自
    記憶手段(101)への格納指示と、格納対象データと
    を受信した場合に、受信データを内蔵する前記記憶手段
    (101)に格納した後、前記データ格納終了を格納指
    示元の前記情報処理装置(100)に通知する他データ
    整合手段(130)とを設けることを特徴とするデータ
    整合方法。
  2. 【請求項2】 前記自データ整合手段(120)は、前
    記競合手段(110)から前記データ格納処理の実行を
    許可されなかった場合に、前記競合手段(110)に前
    記データ格納処理を再度要求することを特徴とする請求
    項1記載のデータ整合方法。
  3. 【請求項3】 前記自データ整合手段(120)は、前
    記他の情報処理装置(100)に対して前記データの格
    納を指示した後、予め定められた時間以内に前記他の情
    報処理装置(100)から前記データ格納終了通知が返
    送されなかった場合に、前記他の情報処理装置(10
    0)および該他の情報処理装置(100)に至る通信路
    の何れかに障害が発生していると判定することを特徴と
    する請求項1記載のデータ整合方法。
  4. 【請求項4】 前記自データ整合手段(120)は、前
    記他の情報処理装置(100)による前記データの格納
    を確認出来なかった場合に、前記データを自情報処理装
    置(100)内の記憶手段(101)に格納すると共
    に、自情報処理装置(100)内に設けられている差分
    記憶手段(102)にも格納して置き、前記他の情報処
    理装置(100)および前記通信路が修復した段階で、
    前記差分記憶手段(102)に格納済の前記データを、
    予め定められたデータ量の送信単位に区分して転送し、
    前記他の情報処理装置(100)内の前記記憶手段(1
    01)に格納を指示し、前記送信単位毎に前記記憶手段
    (101)に対する格納終了を確認することを特徴とす
    る請求項3記載のデータ整合方法。
  5. 【請求項5】 前記自データ整合手段(120)は、前
    記送信単位毎の前記格納終了を確認出来なかった場合
    に、前記格納終了が確認出来なかった送信単位以降の前
    記データを、前記他の情報処理装置(100)および前
    記通信路が修復した段階で、前記差分記憶手段(10
    2)から再送し直すことを特徴とする請求項4記載のデ
    ータ整合方法。
  6. 【請求項6】 前記送信単位は、任意に設定可能とする
    ことを特徴とする請求項4記載のデータ整合方法。
  7. 【請求項7】 前記他の情報処理装置(100)および
    前記通信路が修復した後、前記他の情報処理装置(10
    0)が前記自情報処理装置(100)内の前記差分記憶
    手段(102)に格納済の前記データを前記送信単位で
    受信し、前記他の情報処理装置(100)内の前記記憶
    手段(101)に格納を開始し、前記送信単位の一部を
    格納した段階で、残部を格納不可能となった場合に、前
    記記憶手段を前記送信単位の一部を格納する前の状態に
    復元可能とすることを特徴とする請求項4記載のデータ
    整合方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510994A (ja) * 2002-12-17 2006-03-30 オラクル・インターナショナル・コーポレイション クラスタ化システムのためのデルタオブジェクト複製システムおよび方法
US7711911B2 (en) 2006-07-12 2010-05-04 Fujitsu Limited Semiconductor storage device detecting change of memory content and information processing device including semiconductor storage device detecting change of memory content
JP2022011697A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 株式会社安川電機 生産システム、上位制御装置、制御装置、通信方法、及びプログラム

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