JPH0835907A - 恒温槽付き加振機 - Google Patents
恒温槽付き加振機Info
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- JPH0835907A JPH0835907A JP6172411A JP17241194A JPH0835907A JP H0835907 A JPH0835907 A JP H0835907A JP 6172411 A JP6172411 A JP 6172411A JP 17241194 A JP17241194 A JP 17241194A JP H0835907 A JPH0835907 A JP H0835907A
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- Japan
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- temperature
- jig
- insulating member
- heat insulating
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- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 丸治具22を伝って放熱される放熱量を低減
することができ、被測定物24の温度特性を目標規格温
度全範囲において容易に測定することができる恒温槽付
き加振機を提供すること。 【構成】 被測定物24が載置される角治具23と加振
機本体21に連結された丸治具22との間に断熱部材1
2が介装されている恒温槽付き加振機。
することができ、被測定物24の温度特性を目標規格温
度全範囲において容易に測定することができる恒温槽付
き加振機を提供すること。 【構成】 被測定物24が載置される角治具23と加振
機本体21に連結された丸治具22との間に断熱部材1
2が介装されている恒温槽付き加振機。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は恒温槽付き加振機に関
し、より詳細には低温時や高温時における被測定物の振
動に関する温度特性を測定するための恒温槽付き加振機
に関する。
し、より詳細には低温時や高温時における被測定物の振
動に関する温度特性を測定するための恒温槽付き加振機
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品等の振動に関する温度特性を
測定し、この温度特性が所定の要求を満たしているかど
うかを検査する際には、通常恒温槽付き加振機が使用さ
れる。
測定し、この温度特性が所定の要求を満たしているかど
うかを検査する際には、通常恒温槽付き加振機が使用さ
れる。
【0003】近年、自動車の衝突事故に対する安全対策
としてシートベルトと併用してエアバックシステムの設
置が主流になってきているが、それに伴い、前記エアバ
ックシステム用のGセンサ(加速度センサ)の作動、及
び該作動の伝達の正確さが求められている。このGセン
サチップの温度特性検査においても恒温槽付き加振機が
使用されている。
としてシートベルトと併用してエアバックシステムの設
置が主流になってきているが、それに伴い、前記エアバ
ックシステム用のGセンサ(加速度センサ)の作動、及
び該作動の伝達の正確さが求められている。このGセン
サチップの温度特性検査においても恒温槽付き加振機が
使用されている。
【0004】そもそもGセンサチップ等の自動車用電子
部品は、その置かれる環境条件が多様、過酷であること
から広範囲の温度条件下において所定の特性を満たすも
のでなければならない。特にエアバックシステムは、自
動車の一生のうちで一度作動するかしないかという頻度
であるにもかかわらず、その一回の時には確実に作動し
なければならないし、逆に、作動すべきでない時(非衝
突時やエアバックの展開の必要のない軽微の衝突時)に
は作動しないようにしなければならず、広い温度範囲に
おいて、高い信頼性が要求されている。
部品は、その置かれる環境条件が多様、過酷であること
から広範囲の温度条件下において所定の特性を満たすも
のでなければならない。特にエアバックシステムは、自
動車の一生のうちで一度作動するかしないかという頻度
であるにもかかわらず、その一回の時には確実に作動し
なければならないし、逆に、作動すべきでない時(非衝
突時やエアバックの展開の必要のない軽微の衝突時)に
は作動しないようにしなければならず、広い温度範囲に
おいて、高い信頼性が要求されている。
【0005】図4に、従来の恒温槽付き加振機の模式的
側断面図を示す。図中21は加振部としての加振機本体
を示しており、振動方向は例えば図中矢印A方向であ
る。加振機本体21の上面にはアルミニウム製の下部治
具としての丸治具22が連結されており、丸治具22は
円筒形状の本体部22aと、円板形状の蓋部22bとか
ら成っている。丸治具22の上面には鉄製の上部治具と
しての角治具23が配設されており、角治具23の上面
中央部には例えばGセンサ等の被測定物24が載置され
る。角治具23上面の一端部にはブロック25が連結さ
れており、ブロック25上には制御ピックアップ26が
配設され、コントローラ30と接続されている。また、
角治具23上面の別の一部にはモニタピックアップ27
が配設され、測定器30を介してコンピュータ32と接
続されている。また、丸治具22の下部から被測定物2
4、制御ピックアップ26及びモニタピックアップ27
を覆い包むように恒温槽28が設置されており、ガス供
給源(図示せず)からの恒温ガスが導入口28aから供
給され、排出口28bから排出されることによって恒温
槽28内が所望の雰囲気温度に保たれるようになってい
る。なお、丸治具22の下部と恒温槽28との間はゴム
パッキン(図示せず)等にて封止されており、振動によ
って恒温ガスが外部に洩れることのないようになってい
る。
側断面図を示す。図中21は加振部としての加振機本体
を示しており、振動方向は例えば図中矢印A方向であ
る。加振機本体21の上面にはアルミニウム製の下部治
具としての丸治具22が連結されており、丸治具22は
円筒形状の本体部22aと、円板形状の蓋部22bとか
ら成っている。丸治具22の上面には鉄製の上部治具と
しての角治具23が配設されており、角治具23の上面
中央部には例えばGセンサ等の被測定物24が載置され
る。角治具23上面の一端部にはブロック25が連結さ
れており、ブロック25上には制御ピックアップ26が
配設され、コントローラ30と接続されている。また、
角治具23上面の別の一部にはモニタピックアップ27
が配設され、測定器30を介してコンピュータ32と接
続されている。また、丸治具22の下部から被測定物2
4、制御ピックアップ26及びモニタピックアップ27
を覆い包むように恒温槽28が設置されており、ガス供
給源(図示せず)からの恒温ガスが導入口28aから供
給され、排出口28bから排出されることによって恒温
槽28内が所望の雰囲気温度に保たれるようになってい
る。なお、丸治具22の下部と恒温槽28との間はゴム
パッキン(図示せず)等にて封止されており、振動によ
って恒温ガスが外部に洩れることのないようになってい
る。
【0006】図5は図4に示した装置を上から見た模式
的平面図であり、図中40〜44はそれぞれネジを示し
ている。蓋部22b上の8つのネジ40は蓋部22bを
本体部22aへ固定するためのものであり、角治具23
上の4つのネジ42は角治具23を蓋部22bへ固定す
るためのものであり、ネジ41はブロック25と角治具
23とを蓋部22bへ固定するためのものであり、ブロ
ック25はネジ43によっても角治具23に固定されて
いる。またGセンサ等の被測定物24はネジ44により
角治具23へ固定されている。
的平面図であり、図中40〜44はそれぞれネジを示し
ている。蓋部22b上の8つのネジ40は蓋部22bを
本体部22aへ固定するためのものであり、角治具23
上の4つのネジ42は角治具23を蓋部22bへ固定す
るためのものであり、ネジ41はブロック25と角治具
23とを蓋部22bへ固定するためのものであり、ブロ
ック25はネジ43によっても角治具23に固定されて
いる。またGセンサ等の被測定物24はネジ44により
角治具23へ固定されている。
【0007】このような恒温槽付き加振機を用いて被測
定物24の振動に関する温度特性を調べるには、まず、
予め所定温度に設定された別の恒温槽に被測定物24を
入れておくことにより被測定物24の温度を所望の温度
に近づけておき、次に恒温槽28内の角治具23上へと
固定し、所定の雰囲気温度下にて加振機本体21を作動
させ、被測定物24の振動に対する感度等を測定する。
加振機本体21の振動はコントローラ30により制御さ
れ、コントローラ30からの電気信号は制御ピックアッ
プ26を介して被測定物24へ伝えられ、被測定物24
を作動させる。一方、被測定物24(角治具23)の温
度はモニタピックアップ27にて測定され、該測定温度
を示す信号と被測定物24の作動を示す信号とは測定器
31に送られ、送られた信号はコンピュータ32によっ
てデータ化される。
定物24の振動に関する温度特性を調べるには、まず、
予め所定温度に設定された別の恒温槽に被測定物24を
入れておくことにより被測定物24の温度を所望の温度
に近づけておき、次に恒温槽28内の角治具23上へと
固定し、所定の雰囲気温度下にて加振機本体21を作動
させ、被測定物24の振動に対する感度等を測定する。
加振機本体21の振動はコントローラ30により制御さ
れ、コントローラ30からの電気信号は制御ピックアッ
プ26を介して被測定物24へ伝えられ、被測定物24
を作動させる。一方、被測定物24(角治具23)の温
度はモニタピックアップ27にて測定され、該測定温度
を示す信号と被測定物24の作動を示す信号とは測定器
31に送られ、送られた信号はコンピュータ32によっ
てデータ化される。
【0008】このように被測定物24は恒温槽28内に
設置され、所望の温度に設定され、加振機本体21によ
り所定の振動が与えられた時に正しく作動するかどうか
が検査される。
設置され、所望の温度に設定され、加振機本体21によ
り所定の振動が与えられた時に正しく作動するかどうか
が検査される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記恒温
槽付き加振機にあっては、丸治具22から恒温槽28内
の熱が加振機本体21側へ放出され易く、被測定物24
温度と恒温槽28の雰囲気設定温度とに、かなりの差が
生じ、被測定物24を所望の設定温度に維持しにくいと
いう問題があった。そのため、設定し得る被測定物温度
範囲が狭くなり、目標規格温度全範囲において被測定物
24の温度特性を測定することが困難であるという課題
があった。
槽付き加振機にあっては、丸治具22から恒温槽28内
の熱が加振機本体21側へ放出され易く、被測定物24
温度と恒温槽28の雰囲気設定温度とに、かなりの差が
生じ、被測定物24を所望の設定温度に維持しにくいと
いう問題があった。そのため、設定し得る被測定物温度
範囲が狭くなり、目標規格温度全範囲において被測定物
24の温度特性を測定することが困難であるという課題
があった。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、恒温槽内雰囲気設定温度と被測定物温度との
温度差を低減することができ、また加振機による正確な
振動を被測定物へ伝達することができ、被測定物の振動
に関する温度特性を正確に測定することができる恒温槽
付き加振機を提供することを目的としている。
のであり、恒温槽内雰囲気設定温度と被測定物温度との
温度差を低減することができ、また加振機による正確な
振動を被測定物へ伝達することができ、被測定物の振動
に関する温度特性を正確に測定することができる恒温槽
付き加振機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る恒温槽付き加振機は、被測定物が載置さ
れる上部治具と加振部に連結された下部治具との間に断
熱部材が介装されていることを特徴としている(1)。
に本発明に係る恒温槽付き加振機は、被測定物が載置さ
れる上部治具と加振部に連結された下部治具との間に断
熱部材が介装されていることを特徴としている(1)。
【0012】また、本発明に係る恒温槽付き加振機は、
前記断熱部材と前記上部治具との間に金属板が介装され
ていることを特徴としている(2)。
前記断熱部材と前記上部治具との間に金属板が介装され
ていることを特徴としている(2)。
【0013】また、本発明に係る恒温槽付き加振機は、
前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の歪を検出する歪検
出手段が添設されていることを特徴としている(3)。
前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の歪を検出する歪検
出手段が添設されていることを特徴としている(3)。
【0014】
【作用】上記構成の恒温槽付き加振機(1)によれば、
被測定物が載置される上部治具と加振部に連結された下
部治具との間に断熱部材が介装されているので、下部治
具を伝って放熱される放熱量が低減され、被測定物の温
度特性を目標規格温度の全範囲において容易に測定する
ことが可能となる。
被測定物が載置される上部治具と加振部に連結された下
部治具との間に断熱部材が介装されているので、下部治
具を伝って放熱される放熱量が低減され、被測定物の温
度特性を目標規格温度の全範囲において容易に測定する
ことが可能となる。
【0015】また、上記構成の恒温槽付き加振機(2)
によれば、前記断熱部材と前記上部治具との間に金属板
が介装されているので、被測定物への熱量の伝達がスム
ーズに行われると共に前記断熱部材による保温効果によ
り前記被測定物が目標温度に素早く設定されることとな
る。また前記加振部からの振動が被測定物へ正確に伝達
されることとなる。
によれば、前記断熱部材と前記上部治具との間に金属板
が介装されているので、被測定物への熱量の伝達がスム
ーズに行われると共に前記断熱部材による保温効果によ
り前記被測定物が目標温度に素早く設定されることとな
る。また前記加振部からの振動が被測定物へ正確に伝達
されることとなる。
【0016】また、上記構成の恒温槽付き加振機(3)
によれば、前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の歪を検
出する歪検出手段が添設されているので、前記断熱部材
が熱により膨張あるいは収縮し、各ネジが締まりすぎあ
るいは緩みすぎたことが速やかに検知され、該検知に基
づいて角ネジの締まり具合を調整することにより、前記
加振部からの振動が常に正確に前記被測定物に伝達され
ることとなる。
によれば、前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の歪を検
出する歪検出手段が添設されているので、前記断熱部材
が熱により膨張あるいは収縮し、各ネジが締まりすぎあ
るいは緩みすぎたことが速やかに検知され、該検知に基
づいて角ネジの締まり具合を調整することにより、前記
加振部からの振動が常に正確に前記被測定物に伝達され
ることとなる。
【0017】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る恒温槽付き加
振機の実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例
と同一機能を有する構成部品には同一の符合を付すもの
とする。図1は、本発明に係る恒温槽付き加振機の模式
的側断面図を示している。図中21は加振機本体を示し
ており、振動方向は例えば図中矢印A方向である。加振
機本体21の上面にはアルミニウム製の下部治具として
の丸治具22が連結されており、丸治具22は円筒形状
の本体部22aと、円板形状の蓋部22bとから成って
いる。丸治具22の上面には黒鉛、セラミック、発泡ス
チロール、あるいは発泡ポリスチレン等からなる断熱部
材12が配設され、断熱部材12の上面にはアルミニウ
ムあるいはステンレス等からなる金属板11が配設さ
れ、金属板11の上面には鉄製の上部治具としての角治
具23が配設されている。角治具23の上面中央部には
例えばGセンサ等の被測定物24が載置される。角治具
23上面の一端部にはブロック25が連結されており、
ブロック25上には制御ピックアップ26が配設され、
コントローラ30と接続されている。また、角治具23
上面の別の一端部にはモニタピックアップ27が配設さ
れ、測定器31を介してコンピュータ32と接続されて
いる。また、丸治具22の下部から被測定物24、制御
ピックアップ26及びモニタピックアップ27に至るま
でを覆い包むように恒温槽28が設置されており、ガス
供給源(図示せず)からの恒温ガスが導入口28aから
供給され、排出口28bから排出されることによって恒
温槽28内が所望の雰囲気温度に保たれるようになって
いる。なお、丸治具22の下部と恒温槽28との間はゴ
ムパッキン(図示せず)等にて封止されており、振動に
よって恒温ガスが外部に洩れることのないようになって
いる。
振機の実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例
と同一機能を有する構成部品には同一の符合を付すもの
とする。図1は、本発明に係る恒温槽付き加振機の模式
的側断面図を示している。図中21は加振機本体を示し
ており、振動方向は例えば図中矢印A方向である。加振
機本体21の上面にはアルミニウム製の下部治具として
の丸治具22が連結されており、丸治具22は円筒形状
の本体部22aと、円板形状の蓋部22bとから成って
いる。丸治具22の上面には黒鉛、セラミック、発泡ス
チロール、あるいは発泡ポリスチレン等からなる断熱部
材12が配設され、断熱部材12の上面にはアルミニウ
ムあるいはステンレス等からなる金属板11が配設さ
れ、金属板11の上面には鉄製の上部治具としての角治
具23が配設されている。角治具23の上面中央部には
例えばGセンサ等の被測定物24が載置される。角治具
23上面の一端部にはブロック25が連結されており、
ブロック25上には制御ピックアップ26が配設され、
コントローラ30と接続されている。また、角治具23
上面の別の一端部にはモニタピックアップ27が配設さ
れ、測定器31を介してコンピュータ32と接続されて
いる。また、丸治具22の下部から被測定物24、制御
ピックアップ26及びモニタピックアップ27に至るま
でを覆い包むように恒温槽28が設置されており、ガス
供給源(図示せず)からの恒温ガスが導入口28aから
供給され、排出口28bから排出されることによって恒
温槽28内が所望の雰囲気温度に保たれるようになって
いる。なお、丸治具22の下部と恒温槽28との間はゴ
ムパッキン(図示せず)等にて封止されており、振動に
よって恒温ガスが外部に洩れることのないようになって
いる。
【0018】図2は図1に示した装置を上から見た模式
的平面図であり、図中13〜17はそれぞれネジを示し
ている。金属板11上の8つのネジ13は金属板11、
断熱部材12及び蓋部22bを本体部22aへ固定する
ためのものであり、角治具23上の4つのネジ15は角
治具23を金属板11へ固定するためのものであり、ネ
ジ14はブロック25と角治具23とを金属板11へ固
定するためのものであり、ブロック25はネジ16によ
っても角治具23へ固定されている。被測定物24はネ
ジ17により角治具23に固定されている。なお、本実
施例においては被測定物としてGセンサを採用して実験
を行った。
的平面図であり、図中13〜17はそれぞれネジを示し
ている。金属板11上の8つのネジ13は金属板11、
断熱部材12及び蓋部22bを本体部22aへ固定する
ためのものであり、角治具23上の4つのネジ15は角
治具23を金属板11へ固定するためのものであり、ネ
ジ14はブロック25と角治具23とを金属板11へ固
定するためのものであり、ブロック25はネジ16によ
っても角治具23へ固定されている。被測定物24はネ
ジ17により角治具23に固定されている。なお、本実
施例においては被測定物としてGセンサを採用して実験
を行った。
【0019】図3は、断熱部材12周辺の拡大図であ
り、12aは断熱部材12に取りつけられた歪ゲージを
示している。断熱部材12の図中矢印B方向に伸縮が発
生すると、歪ゲージ12aから信号が発振され、各ネジ
が締まりすぎあるいは緩みすぎるのを検知することがで
きるようになっている。
り、12aは断熱部材12に取りつけられた歪ゲージを
示している。断熱部材12の図中矢印B方向に伸縮が発
生すると、歪ゲージ12aから信号が発振され、各ネジ
が締まりすぎあるいは緩みすぎるのを検知することがで
きるようになっている。
【0020】このような恒温槽付き加振機を用いて被測
定物24の振動に関する温度特性を調べるには、まず、
予め所定温度に設定した別の恒温槽に被測定物24を入
れておくことにより被測定物24の温度を所望の温度に
近づけておき、次に恒温槽28内の角治具23上へと固
定し、所望の雰囲気温度下にて加振機本体21を作動さ
せ、被測定物24の振動に対する感度等を測定する。加
振機本体21の振動はコントローラ30により制御さ
れ、コントローラ30からの電気信号は制御ピックアッ
プ26を介して被測定物24へ伝えられ、被測定物24
を作動させる。一方、被測定物24(角治具23)の温
度はモニタピックアップ27にて測定され、該測定温度
を示す信号と被測定物24の作動を示す信号とは測定器
31に送られ、送られた信号はコンピュータ32によっ
てデータ化される。
定物24の振動に関する温度特性を調べるには、まず、
予め所定温度に設定した別の恒温槽に被測定物24を入
れておくことにより被測定物24の温度を所望の温度に
近づけておき、次に恒温槽28内の角治具23上へと固
定し、所望の雰囲気温度下にて加振機本体21を作動さ
せ、被測定物24の振動に対する感度等を測定する。加
振機本体21の振動はコントローラ30により制御さ
れ、コントローラ30からの電気信号は制御ピックアッ
プ26を介して被測定物24へ伝えられ、被測定物24
を作動させる。一方、被測定物24(角治具23)の温
度はモニタピックアップ27にて測定され、該測定温度
を示す信号と被測定物24の作動を示す信号とは測定器
31に送られ、送られた信号はコンピュータ32によっ
てデータ化される。
【0021】このように構成された恒温槽付き加振機を
用い、恒温槽内雰囲気設定温度と被測定物温度とを測定
した結果を下記の表1に示す。なお、被測定物24の温
度は角治具23の温度と略同温となることが実験の結果
確かめられており、今回の測定においても角治具23の
温度を被測定物24の温度とした。また、比較例として
断熱部材12及び金属板11が介装されていない恒温槽
付き加振機を用い、同様の実験を行った。
用い、恒温槽内雰囲気設定温度と被測定物温度とを測定
した結果を下記の表1に示す。なお、被測定物24の温
度は角治具23の温度と略同温となることが実験の結果
確かめられており、今回の測定においても角治具23の
温度を被測定物24の温度とした。また、比較例として
断熱部材12及び金属板11が介装されていない恒温槽
付き加振機を用い、同様の実験を行った。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、比較例において
は恒温槽内雰囲気設定温度と被測定物24の温度との差
が±30°Cであるのに対し、本実施例においては恒温
槽内雰囲気設定温度と被測定物24の温度との差が±1
0〜15°Cに低減された。これにより、例えばGセン
サの目標規格温度が−40〜+85°Cである場合、比
較例に係る恒温槽付き加振機においては目標規格温度全
範囲において前記Gセンサの温度特性を測定することが
困難であるのに対し、実施例に係る恒温槽付き加振機に
おいては目標規格温度全範囲において前記Gセンサの温
度特性を容易に測定することができる。
は恒温槽内雰囲気設定温度と被測定物24の温度との差
が±30°Cであるのに対し、本実施例においては恒温
槽内雰囲気設定温度と被測定物24の温度との差が±1
0〜15°Cに低減された。これにより、例えばGセン
サの目標規格温度が−40〜+85°Cである場合、比
較例に係る恒温槽付き加振機においては目標規格温度全
範囲において前記Gセンサの温度特性を測定することが
困難であるのに対し、実施例に係る恒温槽付き加振機に
おいては目標規格温度全範囲において前記Gセンサの温
度特性を容易に測定することができる。
【0024】また、本実施例においては断熱部材12上
に金属板11が配置されているので、恒温槽内雰囲気設
定温度が被測定物24に伝達され易くなるとともに、加
振機本体21からの振動を被測定物24に正確に伝達し
得る。また金属板11は、断熱部材12の、ネジ13に
対する補強部材としての役目も果たしている。
に金属板11が配置されているので、恒温槽内雰囲気設
定温度が被測定物24に伝達され易くなるとともに、加
振機本体21からの振動を被測定物24に正確に伝達し
得る。また金属板11は、断熱部材12の、ネジ13に
対する補強部材としての役目も果たしている。
【0025】また、本実施例においては断熱部材12に
歪ゲージ12aが取り付けられているので、断熱部材1
2の縦方向の歪が検知され、該検知に基づいてネジの締
まり具合が適切であるかどうかが容易に判断されるた
め、ネジの締まり具合を適切に調整して常に加振機本体
21からの正確な振動を被測定物24に伝達することが
できる。
歪ゲージ12aが取り付けられているので、断熱部材1
2の縦方向の歪が検知され、該検知に基づいてネジの締
まり具合が適切であるかどうかが容易に判断されるた
め、ネジの締まり具合を適切に調整して常に加振機本体
21からの正確な振動を被測定物24に伝達することが
できる。
【0026】なお、本実施例においては被測定物24と
してGセンサを用いたが、何らこれに限定されるもので
はなく、別の実施例においては他の電子部品等の被測定
物であってもよい。
してGセンサを用いたが、何らこれに限定されるもので
はなく、別の実施例においては他の電子部品等の被測定
物であってもよい。
【0027】また、本実施例においては被測定物24が
載置される角治具23と加振記本体21に連結された丸
治具22との間に断熱部材12が介装され、断熱部材1
2と角治具23との間に金属板11が介装され、断熱部
材12に断熱部材12の縦方向の歪を検出する歪ゲージ
12aが添設されている恒温槽付き加振機を用いたが、
何らこれに限定されるものではなく、別の実施例におい
ては上記のいずれかの特徴を有する恒温槽付き加振機を
用いることにより、上記いずれかの効果を得ることがで
きる。
載置される角治具23と加振記本体21に連結された丸
治具22との間に断熱部材12が介装され、断熱部材1
2と角治具23との間に金属板11が介装され、断熱部
材12に断熱部材12の縦方向の歪を検出する歪ゲージ
12aが添設されている恒温槽付き加振機を用いたが、
何らこれに限定されるものではなく、別の実施例におい
ては上記のいずれかの特徴を有する恒温槽付き加振機を
用いることにより、上記いずれかの効果を得ることがで
きる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る恒温槽
付き加振機(1)においては、被測定物が載置される上
部治具と加振部に連結された下部治具との間に断熱部材
が介装されているので、下部治具を伝って放熱される放
熱量を低減することができ、被測定物の温度特性を目標
規格温度の全範囲において容易に測定することができ
る。
付き加振機(1)においては、被測定物が載置される上
部治具と加振部に連結された下部治具との間に断熱部材
が介装されているので、下部治具を伝って放熱される放
熱量を低減することができ、被測定物の温度特性を目標
規格温度の全範囲において容易に測定することができ
る。
【0029】また、本発明に係る恒温槽付き加振機
(2)によれば、前記断熱部材と前記上部治具との間に
金属板が介装されているので、被測定物への熱量の伝達
をスムーズに行うことができると共に前記断熱部材によ
る保温効果により前記被測定物を目標温度に素早く設定
することができる。また前記加振部からの振動を被測定
物へ正確に伝達することができる。
(2)によれば、前記断熱部材と前記上部治具との間に
金属板が介装されているので、被測定物への熱量の伝達
をスムーズに行うことができると共に前記断熱部材によ
る保温効果により前記被測定物を目標温度に素早く設定
することができる。また前記加振部からの振動を被測定
物へ正確に伝達することができる。
【0030】また、本発明に係る恒温槽付き加振機
(3)によれば、前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の
歪を検出する歪検出手段が添設されているので、前記断
熱部材が熱により膨張あるいは収縮し、各ネジが締まり
すぎあるいは緩みすぎたことが速やかに検知され、該検
知に基づいて角ネジの締まり具合を調整することによ
り、前記加振部からの振動を常に正確に被測定物に伝達
することができる。
(3)によれば、前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の
歪を検出する歪検出手段が添設されているので、前記断
熱部材が熱により膨張あるいは収縮し、各ネジが締まり
すぎあるいは緩みすぎたことが速やかに検知され、該検
知に基づいて角ネジの締まり具合を調整することによ
り、前記加振部からの振動を常に正確に被測定物に伝達
することができる。
【図1】本発明に係る恒温槽付き加振機を示す模式的側
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示す恒温槽付き加振機を上から見た模式
的平面図である。
的平面図である。
【図3】実施例に係る断熱部材の拡大図である。
【図4】従来の恒温槽付き加振機を示す模式的側断面図
である。
である。
【図5】図4に示す恒温槽付き加振機を上から見た模式
的平面図である。
的平面図である。
11 金属板 12 断熱部材 21 加振機本体(加振部) 22 丸治具(下部治具) 23 角治具(上部治具)
Claims (3)
- 【請求項1】 被測定物が載置される上部治具と加振部
に連結された下部治具との間に断熱部材が介装されてい
ることを特徴とする恒温槽付き加振機。 - 【請求項2】 前記断熱部材と前記上部治具との間に金
属板が介装されていることを特徴とする請求項1記載の
恒温槽付き加振機。 - 【請求項3】 前記断熱部材に該断熱部材の縦方向の歪
を検出する歪検出手段が添設されていることを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載の恒温槽付き加振機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6172411A JPH0835907A (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 恒温槽付き加振機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6172411A JPH0835907A (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 恒温槽付き加振機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0835907A true JPH0835907A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15941466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6172411A Pending JPH0835907A (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 恒温槽付き加振機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0835907A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103217265A (zh) * | 2013-04-09 | 2013-07-24 | 南京航空航天大学 | 石英灯辐射加热的振动试验装置 |
JP2020165671A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | エスペック株式会社 | 環境試験装置、試験室部材及び環境試験方法 |
JP2021009048A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | エスペック株式会社 | 環境試験装置及び試験室部材 |
-
1994
- 1994-07-25 JP JP6172411A patent/JPH0835907A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103217265A (zh) * | 2013-04-09 | 2013-07-24 | 南京航空航天大学 | 石英灯辐射加热的振动试验装置 |
JP2020165671A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | エスペック株式会社 | 環境試験装置、試験室部材及び環境試験方法 |
JP2021009048A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | エスペック株式会社 | 環境試験装置及び試験室部材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000725 |