JPH0834072B2 - 開閉機器の駆動装置及び液体駆動装置の異常検出方法 - Google Patents

開閉機器の駆動装置及び液体駆動装置の異常検出方法

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JPH0834072B2
JPH0834072B2 JP63327117A JP32711788A JPH0834072B2 JP H0834072 B2 JPH0834072 B2 JP H0834072B2 JP 63327117 A JP63327117 A JP 63327117A JP 32711788 A JP32711788 A JP 32711788A JP H0834072 B2 JPH0834072 B2 JP H0834072B2
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differential piston
pressure
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liquid
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良樹 平野
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はしや断器等の電力用の開閉機器の駆動装
置、特に開閉機器の内部の異常検出を行なうための低速
液体駆動装置及びその液体駆動装置の異常検出方法に関
するものである。
[従来の技術] しや断器等の電力用の開閉機器の操作に関する内部の
異常検出方法として、例えば特開昭56−138835号公報に
示された低速駆動操作による外部診断方法が提案されて
いる。すなわち、低速駆動操作による外部診断方法にお
いては、開閉機器の可動部分を正規の駆動速度に比べて
低速に駆動するとともに、低速駆動操作時における操作
力、駆動速度等の診断用データを同時に測定し、この測
定値を正常な状態における低速駆動操作時の各測定値
(参照値)と比較することにより、開閉機器の内部動作
に関して異常が発生しているか否かを検出する。
一方、従来の開閉機器の駆動装置として、例えば特開
昭61−153910号公報に示された差動ピストンを用いたも
のが知られている(公知により図示せず)。従来の差動
ピストンを用いた開閉機器の駆動装置においては、差動
ピストンの大径部及び小径部にそれぞれ圧液を作用さ
せ、それらの面積差によって生ずる圧力を推力とし、差
動ピストンを保持装置等で係止することにより推力を蓄
勢する。そして保持装置による係止を解除することによ
り差動ピストンに蓄勢された推力を瞬時的に解放し、開
閉機器を高速に駆動する。
[発明が解決しようとする課題] 従来の開閉機器の駆動装置は、開閉機器を高速で駆動
するために、その操作力は極めて強力でかつ瞬時的とな
るように設計されており、低速度で駆動操作を行なうこ
とは困難であった。
この発明は以上のような問題点を解決するためになさ
れたものであり、低速駆動及び瞬時的な高速駆動の両操
作が可能な開閉機器の駆動装置及びその液体駆動装置の
異常検出方法を得ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載した発明に係る開閉機器の駆動装置
は、大径部および小径部を有する差動ピストンと、この
差動ピストンを摺動可能に収納するシリンダと、上記差
動ピストンの大径部側と小径部側に高圧液体を作用させ
上記高圧液体の圧力を制御して上記差動ピストンを駆動
する液圧制御手段と、上記差動ピストンの後退位置にお
いて上記差動ピストンと係合することにより上記差動ピ
ストンの推力を蓄勢させておき上記差動ピストンとの係
合を解除することにより蓄勢された推力を瞬時に解放し
て上記差動ピストンを動作させる保持手段とを有する開
閉機器の駆動装置において、 上記保持手段を上記差動ピストンと非係合状態に係止
する係止手段と、上記高圧液体の圧力を降下させる圧力
降下手段とを設けたものである。
また、請求項2に記載した発明に係る液体駆動装置の
異常検出方法は、大径部および小径部を有する差動ピス
トンと、この差動ピストンを摺動可能に収納するシリン
ダと、上記差動ピストンの大径部側と小径部側に高圧液
体を作用させ上記高圧液体の圧力を制御して上記差動ピ
ストンを駆動する液圧制御手段と、上記差動ピストンの
後退位置において上記差動ピストンと係合することによ
り上記差動ピストンの推力を蓄勢させておき上記差動ピ
ストンとの係合を解除することにより蓄勢された推力を
瞬時に解放して上記差動ピストンを動作させる保持手段
と、この保持手段を上記差動ピストンと非係合状態に係
止する係止手段と、上記高圧液体の圧力を降下させる圧
力降下手段とを有し、 上記圧力降下手段を用いて上記高圧液体の圧力を降下
させる工程と、上記係止手段を用いて上記差動ピストン
と上記保持手段とを非係合状態に係止する工程と、上記
差動ピストンの上記大径部と上記小径部の液体圧力を上
記液圧制御手段により徐々に上昇させる工程と、上記液
体圧力の変化を測定する工程と、測定された上記液体圧
力の変化から異常を検出する工程とを含むものである。
[作用] 液圧制御手段は、差動ピストンの小径部に常時高圧液
体を作用させ、また大径部に作用させる液圧を制御す
る。例えば、開閉機器を投入する場合差動ピストンの大
径部の圧力が小径部における圧力をうわまわるように高
圧液を供給し、差動ピストンを前進させる。また開閉機
器をしや断する場合、例えば排出バルブ等を開いて差動
ピストンの大径部に作用している高圧液を排出し、小径
部に作用している液圧により差動ピストンを後退させ
る。
保持手段は、例えば差動ピストンの動作方向に対して
直角な方向に往復運動するピストン及び係合ピン等であ
り、通常の動作の場合、差動ピストンが後退すると同時
に前進して差動ピストン又はそれに結合されたロツドと
係合する。この後、差動ピストンの大径部に高圧液を作
用させても差動ピストンは保持手段により動作を阻止さ
れ、差動ピストンの大径部と小径部の面積差により生ず
る推力は蓄勢される。次に保持手段を後退させ、差動ピ
ストンとの係合を解除すると、差動ピストンはただちに
動作(前進)を開始し、差動ピストン及びそのロツドに
接続された開閉機器は投入される。
係止手段は例えば手作業又は動力により操作されるス
トッパー等であり、開閉機器の異常検出のための低速駆
動時に保持手段の動作を係止するために用いられる。係
止手段により保持手段はその動作を係止された状態で、
液圧制御手段により差動ピストンの大径部に高圧液を作
用させると、差動ピストンはその大径部の圧力が可動部
の静止摩擦力等をうわまわった時点で動作を開始し、大
径部の圧力の増加に伴って徐々に前進動作を行なう。逆
に大径部の圧力を減少させるのに伴って小径部の圧力が
増大し、差動ピストンは徐々に後退動作を行なう。
[実施例] 請求項1及び2に記載した発明に係る開閉機器の駆動
装置及び液体駆動装置の異常検出方法を、その一実施例
を示す第1図、第2図(a)及び(b)を用いて説明す
る。
第1図はこの発明に係る開閉機器の駆動装置の構成を
示すブロック図である。図において、1は開閉機器例え
ばしや断器の開閉部で、固定接点2及び可動接点3とか
らなり、駆動装置4によって駆動されて接点を開閉す
る。駆動装置4は可動接点3と連結されるロツド5を有
する差動ピストン6とシリンダ7とからなっており、両
者の間をパツキン6cが液密にシールしている。シリンダ
7のヘツド側7a(差動ピストン6の大径部6a側)に接続
された管路8は液圧制御装置9に取り付けられ、この液
圧制御装置9には低圧タンク10が低圧管路11を介して取
り付けられている。また、シリンダ7のロツド側7b(差
動ピストン6の小径部6b側)には、ポート12を介してア
キユムレータ13が接続されるとともに、液圧制御装置9
に連通する高圧管路14が設けられている。さらに、高圧
液を供給するポンプユニツト15は、低圧タンク10内に排
出された液を管路17を介して回収し、管路16を介してア
キユムレータ13に高圧液を供給する。液圧制御装置9、
アキュムレータ13、ポンプユニット15、およびそれらを
結ぶ管路14、16で液圧制御手段を構成している。ポンプ
ユニツト15には圧力降下手段である圧力降下弁18が設け
られており、圧力降下弁18を開くことによりアキユムレ
ータ13に蓄えられた高圧液が低圧タンク10に排出され
る。液圧制御装置9には管路30を介して保持手段である
保持装置31が接続されている。保持装置31は例えばピス
トン及びロツドが一体となった係合ピン32、ばね33及び
シリンダ34等で構成されている。係合ピン32は保持装置
31のシリンダ34の内部34aに対し高圧液を供給及び排出
することにより左右方向すなわち差動ピストン6の動作
方向に対し垂直な方向に駆動される。
係止手段であるストツパー40は保持装置31の係合ピン
32の動作を係止するためのものであり、例えばL字形断
面を有する金具である。ストツパー40は、しや断器等の
開閉機器1を通常の高速駆動操作する場合は不必要なも
のであり、保持装置31から取り外され又は係合ピン32の
動作を妨げない位置に退避している。
なお、この発明に係る開閉機器の駆動装置の高速駆動
操作は例えば特開昭61−153910号公報に示された従来例
と実質的に同一であるため、その説明を省略する。第1
図はしや断器等の開閉機器1の内部の異常検出をするた
めの、低速駆動操作における状態を示している。したが
って、ストツパー40は係合ピン32の動作を阻止するため
に係合ピン32の頭部32aと係合し、かつシリンダ34にボ
ルト35等の固定手段により固着されている。
次に、この実施例における低速駆動操作及び異常検出
方法について説明する。
ストツパー40の取付けはまず、しや断器等の開閉機器
1がしや断された状態において、圧力降下弁18を開き、
アキユムレータ13内の圧力を大気圧に開放した後に行な
う。ストツパー40をボルト35により保持装置31に取り付
けた後、圧力降下弁18を閉じ、ポンプユニツト15を起動
するとアキユムレータ13内に徐々に圧油が蓄えられ始め
る。同時に、保持装置31のシリンダ34の内部34aにも管
路30を介して圧油が供給される。しかし、ピストンを兼
ねた係合ピン32はその頭部32aがストツパー40により係
合され、その動作を阻止されているため、前進できな
い。その結果係合ピン32は差動ピストン6とは係合しな
い。一方、シリンダ7におけるヘツド側7a(差動ピスト
ン6の大径部6a側)及びロツド側7b(小径部6b側)にも
圧油が供給され、差動ピストン6の大径部6a及び小径部
6bの面積差による圧力によって推力が発生し、差動ピス
トン6は開閉機器1を投入する方向へ移動(前進)す
る。
第2図(a)は上記低速駆動時における差動ピストン
6に作用する圧力と時間の関係をあらわした特性曲線で
あり、また第2図(b)は差動ピストン6の変位と時間
の関係をあらわした特性曲線である。いずれも横軸を時
間軸とする。
第2図(a)及び(b)において、ポンプユニツト15
を起動させると、ポンプユニツト15の給油能力とアキユ
ムレータ13の容量で決定される割合で差動ピストン6の
大径部6aに作用する圧力(推力)が上昇し、当該圧力が
Paに達した時点で差動ピストン6が動き始める。このと
きの圧力Paは開閉機器1の可動部の静止摩擦力によって
決まる。次いで、差動ピストン6が動き出してから、開
閉機器1の接点部が初期接触するまでは、ほぼ一定の圧
力Pbで推移する。圧力Pbは、開閉機器1の可動部の摺動
抵抗等の動摩擦力によって決まる。さらに、開閉機器1
の接点部における接触部分の摩擦力が加わるため大径部
6aの圧力はPcまで上昇する。差動ピストン6が開閉機器
1の接点の投入位置まで変位すると、差動ピストン6は
それ以上に動作せず、圧力は再びポンプユニツト15の給
油能力とアキユムレータ13の容量で決定される割合で上
昇する。
もし、開閉機器1の内部例えば可動部あるいは接点部
等に摩擦力の増大や片当たり等の異常が発生している場
合、これらの異常原因により、正常な場合におけるこれ
らの値と比較して、圧力Pa,Pb及び/又はPcの値が異な
った値としてあらわれる。したがってこの圧力のPa,Pb
及びPcの値に注目すれば、開閉機器1の内部の異常が発
生しているか否かを検出することが可能である。
なお、上記実施例では、ポンプユニツト15を1つだけ
用い、液圧制御手段としての給油能力が一定である場合
について説明したが、第1図において二点鎖線で示した
ように給油能力の異なる別のポンプユニツト19を併用
し、ポンプユニツト15と組合せてしようすることにより
駆動速度を複数に選択することができる。
[発明の効果] 以上のように、これらの発明によれば、係止手段(ス
トツパー40)により保持手段(保持装置31)の動作を係
止し、その機能を阻止するため、液圧制御手段(液圧制
御装置9、ポンプユニツト15、アキユムレータ13等)を
作動させることにより差動ピストン6を低速駆動するこ
とができ、また液体式駆動装置の異常を検出することが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1に記載した発明に係る開閉機器の駆動
装置の一実施例を示す図、第2図(a)はポンプユニツ
ト15により作動ピストン6に作用される圧力と時間の関
係を示す図、第2図(b)は作動ピストン6の変位と時
間の関係を示す図である。 図中、1は開閉機器、6は作動ピストン、6aは作動ピス
トンの大径部、6bは作動ピストンの小径部、7はシリン
ダ、9は液圧制御装置、15はポンプユニツト、31は保持
装置、40はストツパーである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大径部および小径部を有する差動ピストン
    と、この差動ピストンを摺動可能に収納するシリンダ
    と、上記差動ピストンの大径部側と小径部側に高圧液体
    を作用させ上記高圧液体の圧力を制御して上記差動ピス
    トンを駆動する液圧制御手段と、上記差動ピストンの後
    退位置において上記差動ピストンと係合することにより
    上記差動ピストンの推力を蓄勢させておき上記差動ピス
    トンとの係合を解除することにより蓄勢された推力を瞬
    時に解放して上記差動ピストンを動作させる保持手段と
    を有する開閉機器の駆動装置において、 上記保持手段を上記差動ピストンと非係合状態に係止す
    る係止手段と、上記高圧液体の圧力を降下させる圧力降
    下手段とを設けたことを特徴とする開閉機器の駆動装
    置。
  2. 【請求項2】大径部および小径部を有する差動ピストン
    と、この差動ピストンを摺動可能に収納するシリンダ
    と、上記差動ピストンの大径部側と小径部側に高圧液体
    を作用させ上記高圧液体の圧力を制御して上記差動ピス
    トンを駆動する液圧制御手段と、上記差動ピストンの後
    退位置において上記差動ピストンと係合することにより
    上記差動ピストンの推力を蓄勢させておき上記差動ピス
    トンとの係合を解除することにより蓄勢された推力を瞬
    時に解放して上記差動ピストンを動作させる保持手段
    と、この保持手段を上記差動ピストンと非係合状態に係
    止する係止手段と、上記高圧液体の圧力を降下させる圧
    力降下手段とを有し、 上記圧力降下手段を用いて上記高圧液体の圧力を降下さ
    せる工程と、上記係止手段を用いて上記差動ピストンと
    上記保持手段とを非係合状態に係止する工程と、上記差
    動ピストンの上記大径部と上記小径部の液体圧力を上記
    液圧制御手段により徐々に上昇させる工程と、上記液体
    圧力の変化を測定する工程と、測定された上記液体圧力
    の変化から異常を検出する工程とを含む液体駆動装置の
    異常検出方法。
JP63327117A 1988-12-23 1988-12-23 開閉機器の駆動装置及び液体駆動装置の異常検出方法 Expired - Lifetime JPH0834072B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58192890U (ja) * 1982-06-19 1983-12-22 エスエムシ−株式会社 リフタ

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