JPH08340034A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JPH08340034A
JPH08340034A JP14303695A JP14303695A JPH08340034A JP H08340034 A JPH08340034 A JP H08340034A JP 14303695 A JP14303695 A JP 14303695A JP 14303695 A JP14303695 A JP 14303695A JP H08340034 A JPH08340034 A JP H08340034A
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JP
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substrate
chamber
film forming
thin film
chambers
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Application number
JP14303695A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Sadamoto
満 貞本
Hirobumi Tanaka
博文 田中
Noriyuki Yanagawa
紀行 柳川
Shin Fukuda
福田  伸
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基体仕込み室と、複数の成膜室と、該仕込
み室と成膜室間および/または該成膜室間に基体を搬送
するための複数の基体搬送室とからなり、該基体搬送室
の間に少なくとも一つの基体受渡し室を介在せしめてな
る薄膜形成装置であって、一つの成膜室から他の成膜室
への基体の搬送において、該複数の基体搬送室と該介在
せる基体受渡し室を経由しうる構造としたことを特徴と
する薄膜形成装置。 【効果】 新規な薄膜形成装置の構成を与えることに
より、生産性の向上を高めることができ、また、同じ構
成のチャンバーを組み合わせることにより、柔軟に、様
々な層構造を有する膜の形成に対応することができる。
さらに、ある成膜室のクリーニングや補修が必要な場合
においても、その1室だけを個別に対応することがで
き、生産性の向上に大きく寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層構造を有する薄膜
を形成する装置に関する。さらに詳しくは、基体仕込み
室と複数の成膜室と複数の基体搬送室と基体受渡し室か
らなる薄膜形成装置であって、一つの成膜室から他の成
膜室への基体の搬送において、さらに他の成膜室を経る
ことなく、基体搬送室と基体受渡し室だけを経由して移
送することのできる構造を有する薄膜形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、積層構造を有する薄膜の形成にお
いては、図1に示すような成膜室が直列に結合された構
造を有するインライン型薄膜形成装置が従来の主流であ
った。このインライン型薄膜形成装置は、基体(基板)
仕込み室21を有し、基体仕込み室21において、基体
温度の調整や、基体存在環境の圧力の調整を行った後
に、順次直列に接合された成膜室51〜56、エッチン
グ室、表面処理室を経由することにより、積層構造を有
した薄膜の形成を行うためのものである。時に、膜厚の
厚い薄膜の形成に際して、同様の成膜室を複数、直列に
配することにより、これらの複数の成膜室を順次一定の
厚みの薄膜を形成しながら通過せしめ、必要な厚みの薄
膜を形成することを可能とするものである。所定の積層
構造をもつ薄膜や、所定の厚みをもつ薄膜を形成した後
は、装置の最後部に設置された、基体取り出し室から、
基体を外部に取り出すことができる。
【0003】このインライン型薄膜形成装置は、基体を
一定の方向に搬送することにより、目的とする積層構造
もしくは厚みを有した薄膜を生産するにおいて、製品の
流れを均一化できるといった観点から、優れているとい
うことができる。しかしながら、このインライン型薄膜
形成装置においては、ある1つの成膜室をクリーニング
する必要が生じた場合や、また、ある1つの成膜装置の
圧力調整装置、温度調整装置等に異常が発生した場合、
そのインライン型の装置は全て停止した状態でクリーニ
ングや修理を行う必要が生じる。これは、インライン型
装置の宿命であり、またこのフレキシビリティーの無さ
がしばしば問題にされるところでもある。
【0004】また、このインライン型薄膜形成装置は、
同じ層構造を有する薄膜の形成において、基体が順次、
直列的に移動する構造を有しているために、その層構造
の分だけの成膜室を用意する必要がある。即ち、層aと
いう物性、組成、または操作を加える必要のある薄膜
と、層bという物性、組成、または操作を加える必要の
ある薄膜を組み合わせた構造、例えばababという構
造を有し、かつ層aと層bを同一の成膜室において形成
することが困難な場合には、層aを形成するための成膜
室Aおよび層bを形成するための成膜室Bを直列に組み
合わせた構造を有するインライン型薄膜形成装置、AB
ABを構成する必要がある。
【0005】もちろん、層a,層bを順次成膜室A,成
膜室Bにて形成した後に、再び成膜室Aに基体の戻し搬
送を行った後に、再び層a,層bを順次形成することに
よって、目的とする薄膜構造を形成することができる。
しかしながら、この場合、直列に構成された成膜室を逆
方向に搬送しなくてはならないことになる。その結果、
順次送りだすことによって薄膜の形成を行うインライン
型装置のメリットが失われてしまう。
【0006】また、最近では、基体の搬送技術が大変発
達した。その代表的なものにロボットを用いた基体搬送
技術がある。そしてこの技術を用いた薄膜形成装置とし
て、1台の基体仕込み室と、基体搬送室、そして基体搬
送室を取り囲んだ形の成膜室から構成された構造をも
つ,図2に示すようなマルチチャンバー型薄膜形成装置
がある。この装置は、基体を仕込み室21に投入し、基
体の温度や、基体環境の調整を行った後に、基体搬送室
3に移送し、所定の成膜室51、52、53に基体を搬
送することにより、薄膜の形成を行うことができる。こ
のことによって、目的とする積層構造を有する薄膜を形
成することができるものである。
【0007】しかしながら、1つの基体搬送室3に接
合できる成膜室の数は物理的空間的配置の制限から必然
的に限られており、通常3〜4室、せいぜい7室が限界
となってしまう。従来の薄膜においては、その積層構造
においては、7室もあれば、十分にその機能を果たすこ
とが可能であり、問題になることはなかった。しかしな
がら、より高い性能や機能を有した薄膜を形成すると同
時に、また特殊な成膜方法を必要とする形成方法の積み
重ねによって薄膜の形成を行う場合、このような形式で
はきわめて不十分である。
【0008】また、生産設備としてみた場合、ある層
の形成に要する時間は極めて短いにも関わらず、他の層
の形成には多大な時間を要するなどの場合においては、
多大な時間を要する成膜工程が全体の形成時間を律する
ことになってしまう。そのため、多大な時間を薄膜の形
成に要する成膜室の基数を増やすことにより、実質的に
薄膜形成に要する時間を短縮することが考えられる。
【0009】しかしながら、1つの基体搬送室に接続
できる成膜室の数が制限されている場合においては、こ
のように積層構造の各層の形成の所要時間に偏りが生じ
ている場合に十分に生産機として、対処することができ
ない。
【0010】なお、以上の、、は本発明者らが初
めて認識した課題であり、課題自体が新規なものである
ことを指摘しておく。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる薄膜形
成装置の構成に対して、より柔軟性のある装置の構成を
与えることにより、高い生産性を発揮することを目的と
したものである。即ち、積層構造を有する薄膜を形成す
る装置において、基体仕込み室と複数の成膜室と複数の
基体搬送室と基体受渡し室と好ましくは基体取出し室か
らなる薄膜形成装置であって、基体仕込み室から成膜室
への搬送および成膜室から成膜室への搬送において、基
体搬送室を経由すると共に、複数の基体搬送室と基体受
渡し室を経由しうる構造を有することにより、制限なく
装置の増強が行えるとともに、あらゆる積層構造を有す
る薄膜の形成が可能になることを見出し、本発明に到達
したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的に以下
の構成を有する。 基体仕込み室と、複数の成膜室と、該仕込み室と成
膜室間および/または該成膜室間に基体を搬送するため
の複数の基体搬送室とからなり、該基体搬送室の間に少
なくとも一つの基体受渡し室を介在せしめてなる薄膜形
成装置であって、一つの成膜室から他の成膜室への基体
の搬送において、該複数の基体搬送室と該介在せる基体
受渡し室を経由しうる構造としたことを特徴とする薄膜
形成装置。 複数の成膜室が、抵抗加熱蒸着、EB蒸着、スパッ
タ、プラズマCVD,熱CVD,光CVD,レーザーC
VDから選択される薄膜形成装置と、エッチング装置ま
たはレーザーを利用した表面処理装置と、からなること
を特徴とする記載の薄膜形成装置。 複数の基体搬送室が、ロボットを利用した搬送、ト
ロッコ方式による搬送またはラックアンドピニョン方式
による搬送の機能を有した構造をもつことを特徴とする
記載の薄膜形成装置。 複数の基体受渡し室が、枚葉式のカセットをもつ構
造および/または昇降機能を有する構造であることを特
徴とする記載の薄膜形成装置。 基体仕込み室が、枚葉式のカセットをもつ構造を有
することを特徴とする記載の薄膜形成装置。 さらに基体取出し室を備えてなることを特徴とする
〜の何れかに記載の薄膜形成装置。 基体取出し室が、枚葉式のカセットをもつ構造を有
することを特徴とする記載の薄膜形成装置。
【0013】
【発明の具体的な開示】以下、添付図面を参照しなが
ら、本発明の具体的な態様を説明する。図1は従来のイ
ンライン型の薄膜形成装置の模式図、図2は従来のマル
チチャンバー型の薄膜形成装置の模式図、図3は本発明
の薄膜形成装置の基本構成を示す模式図、図4は本発明
の拡張型の薄膜形成装置の構成を示す模式図、図5は3
連型の薄膜形成装置の構成を示す模式図、図6は平面拡
張型の薄膜形成装置の構成を示す模式図、図7は基体取
出し室を配した薄膜形成装置の構成を示す模式図、図8
は基体受渡し室に緩衝機能を持たせた薄膜形成装置を示
す模式図、図9は基体受渡し室に基体昇降機能を持たせ
た薄膜形成装置を示す模式図、図10は基体受渡し室に
エレベーター機能を持たせた薄膜形成装置を示す模式
図、図11は実施例1において形成した薄膜の層構成を
示す模式図、図12は実施例2において形成した薄膜の
層構成を示す模式図、図13は実施例3において形成し
た薄膜の層構成を示す模式図である。なお、図面におい
て使用している符号は、1はガラス基板、21は基体仕
込み室、22は基体取出し室、31〜33は基体搬送
室、41〜44は基体受渡し室、51〜59は成膜室、
61〜68はゲートバルブ、71〜74は基体昇降機能
例えばエレベーター、81〜84は基体搬送装置を示
す。
【0014】本発明は、厚みの大なる薄膜を含み積層構
造を有する薄膜を形成するのに適した装置であって、基
体仕込み室と、複数の成膜室と、該仕込み室と成膜室間
および/または該成膜室間に基体を搬送するための複数
の基体搬送室とからなり、該基体搬送室の間に少なくと
も一つの基体受渡し室を介在せしめてなる薄膜形成装置
であって、一つの成膜室から他の成膜室への基体の搬送
において、該複数の基体搬送室と該介在せる基体受渡し
室を経由しうる構造としたことを特徴とする薄膜形成装
置である。
【0015】本発明においては、成膜室において行う薄
膜形成機能には、抵抗加熱蒸着、EB蒸着、スパッタ、
プラズマCVD,熱CVD,光CVD,レーザーCVD
等の薄膜形成装置および、エッチング装置、レーザーや
プラズマを利用した表面処理装置等が含まれる。これら
は、基体として用いられる下記するガラス基板等の固体
に対し、薄膜の形成、除去、改質等の加工を施せるもの
であれば良い。
【0016】積層構造を有する薄膜をその上に形成する
基体には、シリコン基板に代表される金属固体、ガラス
に代表されるセラミックス、樹脂、紙、岩石、生物や植
物の死骸やその一部分等の固体が用いられる。そして、
これらの基体は、成膜室においてさらされる環境(温度
や圧力状態)において、その原型を崩さないものであれ
ばよい。
【0017】本発明の装置の基本構成を図3に示す。す
なわち、この装置は、基体仕込み室21、2つの基体搬
送室31,32、該基体搬送室31,32の間に介在せ
しめられた1つの基体受渡し室41と5つの成膜室5
1, 52, 53, 54, 55から構成されている。そし
て、この2つ基体搬送室は、上記したように基体受渡し
室の両側に配置されており、各それらの成膜装置は、ゲ
ートバルブ61、62、63、64、65、66、6
7、68によって隔てられている。
【0018】基体仕込み室とは、基体を成膜室に投入す
る前に先立ち、該基体を成膜室にある環境に近い状態に
するためのいわば予備室である。薄膜形成装置の場合、
大気中にある基体を、薄膜形成の条件に近い温度、およ
び圧力状態にするため等に用いる。
【0019】また、基体搬送室とは、基体仕込み室と成
膜室間や成膜室間に基体を搬送するための搬送装置を備
えた室のことである。ここでいう搬送装置81とは、基
体を、別の場所に移動させるために用いる装置である。
代表的なものとしてロボットを挙げることができる。な
お、全ての成膜装置は、この搬送室とゲートバルブを介
して接続している。基体が一つの成膜室から他の成膜室
へ搬送される場合は必ず基体搬送室を経由する。
【0020】基体受渡し室とは、本願発明の一つの部分
であって、基体搬送室の間に介在位置せしめたもので、
基体搬送室間における基体のやりとりを仲介するための
機室を有するものである。すなわち、上述の基体搬送室
には、基体を設置する場所はなく、基体搬送装置に乗せ
られた状態で、基体は基体搬送室内で存在する。従っ
て、基体搬送室間にて基体の移動を行うためには、基体
を設置するための中間室が必要となる。基体受渡し室
は、まさにかかる役割をなさしめるものである。
【0021】例えば、その様子を図3を用いて説明す
る。基体仕込み室21に導入した基体1は、基体搬送室
31に装着された搬送装置81によって、ゲートバルブ
61および62を経て、成膜室51に搬送される。そこ
で、所定の膜厚が形成された基体1(もしくは、所定の
操作を完了した基体1)をたとえば成膜室53に搬送す
るには、ゲートバルブ62と64を経由して、搬送装置
81によってまず、基体受渡し室41に搬送される。さ
らに、基体1は基体搬送室32に設置された搬送装置8
2によって、ゲートバルブ65と66を介して基体受け
渡し室32から成膜室53に搬送される。
【0022】このようにして、基体は、成膜室間の移動
および成膜室と基体仕込み室間の搬送において、基体搬
送室および該基体搬送室に介在する基体受渡し室を介し
て搬送されうるように構成されている。特に、一つの成
膜室から他の成膜室に搬送される場合( もちろん基板仕
込み室から成膜室への搬送においても適用可能であるが
)、「一つの基体搬送室→基体受け渡し室→他の基体搬
送室」なる工程を経由して該搬送が行われうるように構
成されていることが本発明のひとつの特徴なのである。
【0023】さらに、ある成膜室においてクリーニング
が必要と判断された時には、その成膜室はゲートバルブ
によって隔てられているために、その成膜室のみを開放
状態にすることが可能である。従って、該成膜室を介さ
ずに生産できる構造のものであれば、生産を止めること
なく継続して行うことができる。この構成については、
図3に示すものは基本形であり、さらに発展した形のも
のもある。
【0024】図4に示すのは、拡張型の本発明の薄膜形
成装置であり、2個の基体搬送室31、32とこれを接
続する1個の基体受渡し室41、そして9個の成膜室か
ら構成されているものである。すなわち、1つの基体搬
送室31に基体仕込み室21が1室と成膜室が4室5
1、52、53、54が接続されたものであり、さらに
他の1つの基体搬送室32には成膜室が5室55、5
6、57、58、59だけ接続されたものである。この
場合、合計で9個の成膜室が存在しており、それらはす
べて独立した構成になっていることは、図3の場合と同
様である。この場合においても基体仕込み室21から成
膜室へ、または成膜室から成膜室への搬送は、基体搬送
室および基体搬送室間に介在された基体受渡し室を介し
て行われる。特に、一つの成膜室から他の成膜室に搬送
される場合、「一つの基体搬送室→基体受け渡し室→他
の基体搬送室」なる工程を経由して該搬送が行われうる
ように構成されていることが本発明の特徴なのである。
【0025】図5に示したのは、3連の薄膜形成装置で
あり、3個の基体搬送室31、32、33と基体搬送室
間に介在し、これらを接続する2個の基体受渡し室4
1、42を備えたものである。このように、横方向に長
く延長していくことも可能である。
【0026】また図6は、基体搬送室がT字型に組まれ
ているものである。このような形態は、平面拡張型とも
いうべきものであり、このような組み合わせにより、い
くつもの組み合わせの形態を考えることができる。ま
た、基体受渡し室や基板仕込み室に複数枚の基体が仕込
まれているものも考えることができる。この場合には、
基板の取り出しの行える基体取り出し室を設ける必要が
ある。図7は、その様子を示したものである。基体1は
基体仕込み室21に側面図から明らかなように複数枚カ
セットに収納されている。それらを順次、基体搬送室を
介して各成膜室に搬送することにより、薄膜形成を行う
ことができる。なお、一般に、基体仕込み室を基体取出
し室としても使用することができるが、図7のごとく、
基体取出し室22を別に設けてることも可能である。こ
の場合、薄膜形成後、基体を基体取出し室22の基体カ
セットに複数個順次収納することによって、まとめて取
り出すこともできる。
【0027】さらに、図8には、基体受渡し室41に基体
1を複数枚、設置することができる装備を備えたもので
あり、薄膜形成における緩衝室としての機能を持たせる
ことができる。即ち、基体受渡し室21、22におい
て、薄膜形成途中の基体を、まとめて収納することが可
能になる(側面図)。
【0028】さらに、基体受渡し室に基体を昇降できる
機能を持たせることにより、3次元に配置した薄膜形成
装置を構成することもできる。図9の側面図はその様子
を示したものである。すなわち基体受渡し室41、42
には、基体を昇降するための装置71が取り付けられて
おり、この装置を用いて、基体1を下方に設置されてい
る基体受渡し室41から、上方に設置されている基体受
渡し室42に移動させることができる。このことによ
り、限られた設置面積の中で、幾層にも形成した薄膜を
形成することが可能になるのである。
【0029】図10は、基体受渡し室にエレベーター機
能をもたせたものであり、このように高さ方向への拡張
が可能である。図10に示した薄膜形成装置は縦4段の
階層に分けられており、これらは、各階層に配された基
体受渡し室の間にエレベーターがあり、その中を基体を
移送する。この薄膜形成装置の側面を描いたものが、図
10に示す側面図である。一番下に基体仕込み室21が配さ
れた階層があり、一番上に基体取出し室22が配された
階層がある。4つの基体受渡し室41、42、43、4
4の間にエレベーター71、72、73が配されてい
る。これを、上からみた上面図も同時に描いている。上
面図に描かれているのは、一番上に配された、基体取出
し室を含む階層である。この上面図には、基体取出し室
の下に配した成膜室5が確認できる。以下、実施例によ
り本発明の実施の態様の一例を説明する。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、実施例は、本装置の基体に5cm角のガラス基板を
用いた例に基づいて説明する。 (実施例1)実施例において用いる装置の構成は、図3
に示した装置と同じ構成である。即ち、1個の基体仕込
み室21と2個の基体搬送室31、32、1個の基体受
渡し室および5個に成膜室51、52、53、54、5
5から構成される。ゲートバルブは、5個の各成膜室と
基体搬送室の接続部および、基体搬送室と基体受渡し室
の接続部に設けられている。なお、各室はすべてターボ
分子ポンプとロータリーポンプの組み合わせによって真
空排気されており、10-6Torr以下の真空度を達成する
ことができる。成膜室は内径25cmの大きさを有してお
り、これらの成膜室にとり付けられたターボ分子ポンプ
の能力は、300l/sである。さらにロータリーポンプ
の能力は240l/minである。基体仕込み室と基体受渡
し室は、外径は全く同じであり、その内径は15cmの円
筒型である。これらの基体仕込み室および基体受渡し室
も成膜室と同様にターボ分子ポンプとロータリーポンプ
の組み合わせによって真空排気されている。用いられる
ターボ分子ポンプの排気能力は50l/sであり、ロータ
リーポンプの能力は180l/minである。
【0031】このような薄膜形成装置を用いて形成され
る薄膜の構造を図11に示す。薄膜はガラス基体1上に
形成された第1の電極は、他の装置を用いて形成された
ものである。第1の電極を形成した基体1(ガラス基
体)を、薄膜形成装置の基体仕込み室21に投入し、真
空引きを行うとともに、100℃に加熱しながら10分
間保持する。この状態におくことにより、基体仕込み室
は10-6Torr以下の真空度が達成できる。さらに、10
-6Torr以下の真空度が達成された時点で、基体を搬送室
31を介して成膜室51に搬送する。搬送に用いた搬送
装置は、メックス社のUTV-400 である。成膜室51に搬
送した基体1上に、p型半導体薄膜を形成する。p型半
導体薄膜を形成するのに要する時間は20分である。所
定の膜厚のp型半導体薄膜を形成させた後、基体1を基
体搬送室31→基体受渡し室41→基体搬送室32を経
て、成膜室53、54、55のいずれかに、搬送装置8
1及び82を用いて搬送する。成膜室53、54、55
のいずれかに搬送された基体1上に、真性の半導体薄膜
を形成する。真性の半導体薄膜は厚く、所定の膜厚の形
成に約2時間の時間を要する。そのため、成膜室53、
54、55の3室を用い、基板の入っていない成膜室に
投入することにより、時間を有効に活用した薄膜の形成
を行うことができる。真性の半導体薄膜形成後、n型半
導体薄膜を形成するために基体を成膜室52に搬送す
る。その手順は、基体1を基体搬送室32→基体受渡し
室41→基体搬送室31→成膜室52と前述の工程とは
逆の方向に、搬送装置82及び81を用いて、搬送する
ことによって行う。このようにして、成膜室52において
引き続きn型半導体薄膜を形成する。なお、n型半導体
薄膜を形成するのに要する時間は15分である。
【0032】このようにして、第2の電極を除く図11
に示す構造を有した薄膜を形成することができた。第2
の電極は、他の薄膜形成装置にて形成することにより、
図11に示す所定の積層薄膜構造を得ることができる。
また、この真性半導体薄膜は、最も長い時間成膜を行う
工程であるために、しばしば成膜室内のクリーニングを
要する。本発明の薄膜形成装置は、各成膜室が完全に独
立しているために、クリーニングに伴う成膜室の開放の
影響は、全く他の成膜室にはない。従って、薄膜の生産
に与える影響を極小に抑えることができる。
【0033】(実施例2)実施例2において、用いる薄
膜形成装置は、実施例1と同じ装置である。そして、こ
の薄膜形成装置を用いて形成される薄膜の構造を図12
に示す。薄膜はガラス基体1上に形成された第1の電極
は、他の装置を用いて形成したものである。第1の導電
膜を形成済の基体1を、薄膜形成装置の基体仕込み室2
1に投入し、真空引きを行うとともに、100℃に加熱
しながら10分間保持する。この状態におくことによ
り、基体仕込み室は10-6Torr以下の真空度が達成され
る。さらに、10-6Torr以下の真空度が達成された時点
で、基体を搬送室31を介して成膜室51に搬送する。
搬送に用いたのは、メックス社のUTV-400 である。成膜
室51に搬送された基体1は、第1のp型半導体薄膜が形
成される。ここで所定の膜厚の第1のp型半導体薄膜を
形成した後、基体1を成膜室52に搬送することによ
り、第1の真性半導体薄膜を形成する。この第1の真性
半導体薄膜の形成には約40分間を要する。ついで、第
1のn型半導体薄膜を形成するために基体を成膜室53
に搬送する。この時、基体を基体搬送室31→基体受渡
し室41→基体搬送室32の順に搬送を行い、成膜室5
3に搬送装置81及び82を用いて搬送する。成膜室5
3においては第1のn型半導体薄膜を形成する。その
後、第2のp型半導体薄膜を成膜室54にて行い、さら
に第2の真性の半導体薄膜を成膜室55に移送させて成
膜を行う。この第2の真性半導体薄膜の形成には約1時
間20分の時間を要する。第2のn型半導体薄膜は成膜
室53において形成する。その後、基体は再び基体搬送室
を逆行して(32→41→31→21)、基体仕込み室
21から大気中に取り出すことができる。このようにし
て、第2の電極を除く図12に示す構造を有した薄膜を
形成することができた。第2の電極は、他の薄膜形成装
置にて形成することにより、図12に示す所定の積層薄
膜構造を得ることができる。
【0034】(実施例3)以下、本発明を実施例3に基
づいて説明する。なお、実施例3は、実施例1と同様に
本装置の基体に5cm角のガラス基板を用いた例に基づい
て説明する。実施例3において用いる装置の構成は、図
5に示した装置と全く同じ構成である。即ち、1個の基
体仕込み室21と、3個の基体搬送室31、32、3
3、2個の基体受渡し室41、42および7個の成膜室
51、52、53、54、55、56、57から構成さ
れる。ゲートバルブは、7個の各成膜室と基体搬送室の
接続部および、基体搬送室と基体受渡し室の接続部に設
けられている。
【0035】なお、各室はすべてターボ分子ポンプとロ
ータリーポンプを用いて真空排気され、10-6Torr以下
の真空度を達成することができる。成膜室は内径25cm
の大きさである。これらの成膜室にとり付けられたター
ボ分子ポンプの能力は300l/sである。さらにロータ
リーポンプの能力は240l/minである。基体仕込み室
と基体受渡し室は、外見上の大きな差はなく、その内径
15cmの円筒型である。これらの基体仕込み室および基
体受渡し室も、成膜室と同様に真空排気される。真空排
気のためにとり付けられたターボ分子ポンプの能力は5
0l/sである。さらにロータリーポンプの能力は180
l/minである。
【0036】このような薄膜形成装置を用いて形成され
る薄膜の構造を図13に示す。薄膜はガラス基体1上に
形成された第1の電極を他の装置を用いて形成されたも
のである。第1の電極を形成済の基体1を、薄膜形成装
置の基体仕込み室21に投入し、真空引きを行うととも
に、100℃に加熱しながら10分間保持する。この状
態におくことにより、基体仕込み室は10-6Torr以下の
真空度が達成される。さらに、10-6Torr以下の真空度
が達成された時点で、基体を搬送室31を介して成膜室
51に搬送する。搬送に用いたのは、メックス社のUTV-40
0 である。成膜室51に搬送された基体1に、第1のp
型半導体薄膜を形成する。ここで20分を要して、所定
の厚みをもつ薄膜を形成させた後、基体を成膜室52に
搬送することにより、第1の真性半導体薄膜を形成す
る。第1の真性半導体薄膜の形成に要する時間は約40
分である。ついで、第1のn型半導体薄膜を形成するた
めに基体を成膜室53に搬送する。この時、基体を基体
搬送室31→基体受渡し室41→基体搬送室32つい
で、成膜室53に搬送することによって目的が達せられ
る。成膜室53においては第1のn型半導体薄膜を形成す
る。
【0037】基体1を、成膜室53から成膜室54に基
体搬送室32を経て搬送する。そして、第2のp型半導
体薄膜を成膜室54にて形成する。さらに、基体1を基体
搬送室32→基体受渡し室42→基体搬送室33、つい
で、成膜室55に搬送し、第2の真性半導体薄膜の形成
を行う。第2の真性半導体薄膜の形成に要する時間は約
40分である。第2のn型半導体薄膜は成膜室53にお
いて形成する。そのため、基体は再び、基体搬送室33
→基体受渡し室42→基体搬送室32とあと戻りする。
【0038】ついで第3のp型半導体薄膜を成膜室54に
おいて形成する。その後再び、基体を基体搬送室32→
基体受渡し室42→基体搬送室33と続いて搬送装置8
2と83を用いて搬送することにより、成膜室56にお
いて第3の真性半導体薄膜を形成する。第3の真性半導
体薄膜の形成に要する時間は約40分である。さらに、
搬送装置82、83を用いて、第3のn型半導体薄膜を
成膜室53において形成する。そして、再び、搬送装置
82及び83を用いて、成膜室57にて、第2の電極を
形成することにより、図13に示した構造の積層薄膜を
形成することができた。
【0039】(比較例1)以下、比較例1を説明する。
なお、比較例1は、本装置の基体に5cm角のガラス基板
を用いた例に基づいて説明する。比較例1において用い
る装置の構成は、図1に示した5連のインライン型の装
置構成である。即ち、基体仕込み室21と5個の基体搬
送室と基体取出室22から構成される。なお、各室はす
べてターボ分子ポンプとロータリーポンプによって真空
排気され、10-6Torr以下の真空度を達成することがで
きる。成膜室は長さ40cm、高さ40cm、奥行き25cm
の大きさを有しており、内容積は40lである。これら
の成膜室にとり付けられたターボ分子ポンプの能力は3
00l/sである。さらにロータリーポンプの能力は24
0l/minである。
【0040】基体仕込み室と基体受渡し室は、左右が逆
である以外は、ほとんど同じ構造を有している。これら
の基体仕込み室および基体受渡し室にとり付けられたタ
ーボ分子ポンプの能力も300l/sである。さらにロー
タリーポンプの能力は240l/minである。
【0041】このような薄膜形成装置を用いて形成され
る薄膜の構造を図11に示す。薄膜はガラス基体1上に
形成された第1の電極は、他の装置を用いて形成したも
のである。第1の導電膜を形成済の基体1を、薄膜形成
装置の基体仕込み室21に投入し、真空引きを行うとと
もに、100℃に加熱しながら10分間保持する。この
状態におくことにより、基体仕込み室は10-6Torr以下
の真空度が達成される。さらに、10-6Torr以下の真空
度が達成された時点で、基体を成膜室51に搬送する。
成膜室51に搬送された基体1は、p型半導体薄膜が形成
される。ここで所定の膜厚のp型半導体薄膜を形成させ
た後、基体1を成膜室52に搬送することにより、真性
半導体薄膜を形成する。真性の半導体薄膜を形成するの
には、多くの時間を要するので成膜室52、53、54
を用いる。真性半導体薄膜の形成に要する時間は約2時
間である。この場合、順次真性の半導体薄膜に必要な厚
みを3分割した膜厚分だけを形成することにより、薄膜
の形成を行う。ついで、n型半導体薄膜を形成するため
に基体を成膜室55に搬送し、n型半導体薄膜を形成す
る。
【0042】このようにして、第2の電極を除く図11
に示す構造を有した薄膜を形成することができた。第2
の電極は、他の薄膜形成装置にて形成することにより、
図11に示す所定の積層薄膜構造を得ることができる。
この場合も、実施例1と同様に、真性半導体薄膜の形成
において、しばしば成膜室をクリーニングする必要があ
る。しかしながら、ある1つの成膜室のクリーニングを
行う場合、もはや基体を連続して搬送することができな
くなってしまう。従って、このインライン型の薄膜形成
装置を用いて薄膜の生産を行うことはできなくなってし
まうという大きな欠点がある。
【0043】(比較例2)以下、比較例2を説明する。
なお、比較例2は、比較例1と同様のインライン型の薄
膜形成装置を用いるが、比較例2の場合には、6連構造
のものを用いる。なお、本装置の基体に5cm角のガラス
基板を用いた例に基づいて説明する。なお、各室はすべ
てターボ分子ポンプとロータリーポンプによって真空排
気され、10-6Torr以下の真空度を達成することができ
る。成膜室は長さ40cm、高さ40cm、奥行き25cmの
大きさを有しており、内容積は40lである。これらの
成膜室にとり付けられたターボ分子ポンプの能力は30
0l/sである。さらにロータリーポンプの能力は240
l/minである。
【0044】基体仕込み室と基体受渡し室は、左右が逆
である以外は、ほとんど同じ構造をこのような薄膜形成
装置を用いて形成される薄膜の構造を図12に示す。薄
膜はガラス基体1上に形成された第1の電極は、他の装
置を用いて形成したものである。第1の導電膜を形成済
の基体1を、薄膜形成装置の基体仕込み室21に投入
し、真空引きを行うとともに、100℃に加熱しながら
10分間保持する。この状態におくことにより、基体仕
込み室は10-6Torr以下の真空度が達成できる。さら
に、10-6Torr以下の真空度が達成された時点で、基体
を成膜室51に搬送する。成膜室51に搬送された基体1上
に、第1のp型半導体薄膜が形成する。ここで所定の膜
厚の第1のp型半導体薄膜を形成した後、基体1を成膜
室52に搬送することにより、第1の真性半導体薄膜を
形成する。第1の真性半導体薄膜の形成に要する時間は
約40分である。ついで、第1のn型半導体薄膜を形成
するために基体を成膜室53に搬送する。成膜室53に
おいて、第1のn型半導体薄膜を形成する。
【0045】その後、第2のp型半導体薄膜を成膜室5
4にて行い、さらに第2の真性の半導体薄膜を成膜室5
5に移送させた後に成膜を行う。第2の真性半導体薄膜
の形成に要する時間は約1時間20分である。そして成
膜室56において、第2のn型半導体薄膜を形成する。
【0046】このようにして、第2の電極を除く図11
に示す構造を有した薄膜を形成することができた。第2
の電極は、他の薄膜形成装置にて形成することにより、
図12に示す所定の積層薄膜構造を得ることができる。
しかし、このインライン型の薄膜形成装置を用いて、図
12に示す構造の薄膜を形成する場合、スムーズに成膜
を行わせるには6室もの成膜室が必要になる。基板の仕
込み、取出しに要する時間はわずか10分間であり、真
性半導体薄膜を形成するのに要する時間は第1、第2を
合わせて約2時間である。また、p型半導体薄膜を形成
するのに要する時間は20分であり、n型半導体薄膜を
形成するのに要する時間を形成するのに要する時間は1
5分である。従って、装置の運転性の観点から、このイ
ンライン型の薄膜形成装置は無駄の多い薄膜形成装置で
あるということが言える。
【0047】(比較例3)以下、比較例3を説明する。
なお、比較例3は、本装置の基体に5cm角のガラス基板
を用いた例に基づいて説明する。比較例3において用い
る装置の構成は、図2に示したマルチチャンバー型の装
置構成である。即ち、基体仕込み室21と基体搬送室31
と3個の成膜室51、52、53から構成される。その
他装置の仕様に関しては、実施例1に示す装置と同様で
ある。このような薄膜形成装置を用いて形成される薄膜
の構造を図11に示す。
【0048】薄膜はガラス基体1上に形成された第1の
電極は、他の装置を用いて形成したものである。第1の
導電膜を形成済の基体1を、薄膜形成装置の基体仕込み
室21に投入し、真空引きを行うとともに、100℃に
加熱しながら10分間保持する。この状態におくことに
より、基体仕込み室は10-6Torr以下の真空度が達成で
きる。さらに、10-6Torr以下の真空度が達成された時
点で、基体を成膜室51に搬送する。成膜室51に搬送さ
れた基体1上に、p型半導体薄膜を形成する。ここで約
100Åの膜厚のp型半導体薄膜を形成した後、基体1
を成膜室52に搬送することにより、真性半導体薄膜を
形成する。真性半導体薄膜の形成に要する時間は約2時
間である。ついで、n型半導体薄膜を形成するために基
体を成膜室53に搬送する。成膜室53においてはn型
半導体薄膜を形成する。このようにして、第2の電極を
除く図11に示す構造を有した薄膜を形成することがで
きた。第2の電極は、他の薄膜形成装置にて形成するこ
とにより、図12に示す所定の積層薄膜構造を得ること
ができる。
【0049】しかしながら、この従来のマルチチャンバ
ー型の薄膜形成装置を用いて、図11に示す構造の薄膜
を形成する場合、最も多くの時間を要するのは、真性半
導体薄膜の形成工程である。それに対して、基板の仕込
み、取出しに要する時間はわずか10分である。従っ
て、装置の運転性の観点から、このマルチチャンバー型
の薄膜形成装置は、実際上きわめて無駄の多い薄膜形成
装置であるということが言える。そのため、真性半導体
薄膜の形成に要する時間の短縮のため、成膜室の個数を
増やすことにより対処することが考えられるが、この場
合には、基板搬送室の大きさを拡大する必要が生じる。
【0050】
【発明の効果】新規な薄膜形成装置の構成を与えること
により、生産性の向上を高めることができる。また、同
じ構成のチャンバーを組み合わせることにより、柔軟
に、様々な層構造を有する膜の形成に対応することがで
きるので、産業上、極めて有意義である。さらに、ある
成膜室のクリーニングや補修が必要な場合においても、
その1室だけを個別に対応することができ、生産性の向
上に大きく寄与することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のインライン型の薄膜形成装置の模式図
【図2】従来のマルチチャンバー型の薄膜形成装置の模
式図
【図3】本発明の薄膜形成装置の基本構成を示す模式図
【図4】本発明の拡張型の薄膜形成装置の構成を示す模
式図
【図5】3連型の薄膜形成装置の構成を示す模式図
【図6】平面拡張型の薄膜形成装置の構成を示す模式図
【図7】基体取出し室を配した薄膜形成装置の構成を示
す模式図
【図8】基体受渡し室に緩衝機能を持たせた薄膜形成装
置を示す模式図
【図9】基体受渡し室に基体昇降機能を持たせた薄膜形
成装置を示す模式図
【図10】基体受渡し室にエレベーター機能を持たせた
薄膜形成装置を示す模式図
【図11】実施例1において形成した薄膜の層構成を示
す模式図
【図12】実施例2において形成した薄膜の層構成を示
す模式図
【図13】実施例3において形成した薄膜の層構成を示
す模式図
【符号の説明】
1 ガラス基板 21 基体仕込み室 22 基体取出し室 31〜33 基体搬送室 41〜44 基体受渡し室 51〜59 成膜室 61〜68 ゲートバルブ 71〜74 基体昇降機能、エレベーター 81〜84 基体搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 伸 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体仕込み室と、複数の成膜室と、該仕
    込み室と成膜室間および/または該成膜室間に基体を搬
    送するための複数の基体搬送室とからなり、該基体搬送
    室の間に少なくとも一つの基体受渡し室を介在せしめて
    なる薄膜形成装置であって、一つの成膜室から他の成膜
    室への基体の搬送において、該複数の基体搬送室と該介
    在せる基体受渡し室を経由しうる構造としたことを特徴
    とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の成膜室が、抵抗加熱蒸着、EB蒸
    着、スパッタ、プラズマCVD,熱CVD,光CVD,
    レーザーCVDから選択される薄膜形成装置と、エッチ
    ング装置またはレーザーを利用した表面処理装置と、か
    らなることを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の基体搬送室が、ロボットを利用し
    た搬送、トロッコ方式による搬送またはラックアンドピ
    ニョン方式による搬送の機能を有した構造をもつことを
    特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 複数の基体受渡し室が、枚葉式のカセッ
    トをもつ構造および/または昇降機能を有する構造であ
    ることを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】 基体仕込み室が、枚葉式のカセットをも
    つ構造を有することを特徴とする請求項1記載の薄膜形
    成装置。
  6. 【請求項6】 さらに基体取出し室を備えてなることを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の薄膜形成装
    置。
  7. 【請求項7】 基体取出し室が、枚葉式のカセットをも
    つ構造を有することを特徴とする請求項6記載の薄膜形
    成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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