JPH0833826B2 - タイマ依頼の管理方法 - Google Patents

タイマ依頼の管理方法

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JPH0833826B2
JPH0833826B2 JP63161168A JP16116888A JPH0833826B2 JP H0833826 B2 JPH0833826 B2 JP H0833826B2 JP 63161168 A JP63161168 A JP 63161168A JP 16116888 A JP16116888 A JP 16116888A JP H0833826 B2 JPH0833826 B2 JP H0833826B2
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 プロセスからシステムに対してタイムアウト通知依頼
(以下単にタイマ依頼と略す)を行う際のタイマ依頼の
管理方法に関し、 より正確なキャンセル発生時刻をシステムとして予測
することを目的とし、 システムが、タイムアウト通知依頼の順序(キューイ
ング)を定める管理用テーブルを用意するステップと、
プロセスが、システムに対してタイムアウト通知依頼を
送出するステップと、プロセスが、所定の処理終了と同
時にシステムに対してタイマキャンセル依頼を送出する
ステップと、システムが、前記タイマキャンセル依頼に
基づいてタイマキャンセルを行うと共にタイマ値、実処
理時間等のログ情報を採取するステップと、システム
が、採取したログ情報に基づいてキャンセル依頼が発生
すると思われる時刻を統計的に求めるステップと、シス
テムが、前記ログ情報に基づいて求めたキャンセル発生
予想時刻に基づいて、前記管理用テーブルのキューをタ
イマキャンセル依頼発生順に生成したキューで管理する
ステップとにより構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、プロセスからシステムに対してタイマアウ
ト通知依頼(以下単にタイマ依頼と略す)を行う際のタ
イマ依頼の管理方法に関する。
プロセスからは、システムに対して種々のタイマ依頼
が行われる。この場合においては、この種のシステムに
おいては、各種のタイマ依頼に対して最も効率よくその
処理を行うことが要求される。
[従来の技術] プロセスである種のタスク処理を実行する場合、まず
プロセスからシステムに対してタイマ依頼を行う。そし
てシステム内のタイマは依頼を受けると、プロセスに対
して受付完了信号を送出する。プロセス側ではシステム
からの受付完了信号を待って、所定の処理を開始し、処
理終了後にシステム内のタイマに対するタイマキャンセ
ル依頼を行う。タイマは予め定められた時間をカウント
し、当該カウントが終了するとシステム側からプロセス
側に対してタイムアウト信号を送出する。プロセス側で
は、このタイムアウト信号が入力されるまでの間に所定
のタスク処理を終了していなければならない。つまり、
プロセスが正常な場合には、タイムアウト信号が発生す
るまでの間にタイマキャンセル依頼を行う必要がある。
タイムアウト信号がプロセスに入力された時に処理が終
了していない場合には、異常処理を行う。
ここでタイマ依頼を行う時には、タイマ管理用のテー
ブルを設けている。ここで、キューイングの方法として
はタイマ依頼に対してタイマキャンセル(タスク処理終
了後のタイマキャンセル依頼信号)が起きる時刻を求
め、その順番にバッファのリンクを行っている。
第8図は従来方法によるタイマキャンセル発生時刻の
求め方の説明図である。管理用バッファ1には、タイマ
ID,タイマ値,実所要時間割合及びタイマキャンセル発
生時刻等が格納される。時刻算出部2では、管理用バッ
ファ1のタイマ値と実所要時間割合からタイマキャンセ
ル発生時刻を算出し、管理用バッファ1のタイマキャン
セル発生時刻領域に格納する。タイマキャンセル発生時
刻は、現時刻に実所要時間を加算することにより算出さ
れる。タイマキャンセル発生時刻は、次式で求めれら
る。
現時刻+(タイマ値)/(実所要時間割り合)(1) ここで、タイマ値はタスク処理のタイムリミットまでの
時間であり、実所要時間割合は依頼したタイマ値に対し
て実際の所要時間の占める割合である。なお、タイマ
値,実所要時間の割合はプロセス依頼元からのパラメー
タとして与えられる。一方、管理用テーブル3にはタイ
ムアウト通知依頼用のキューの先頭バッファアドレスか
ら最終バッファアドレスが格納されており、タイマ要求
順に格納されている。そして、管理用バッファ1のタイ
マキャンセル発生時刻を元に管理用テーブルのバッファ
をサーチし、目的のバッファが見つかったらキューイン
グを行い、当該キューをオフにする。
[発明が解決しようとする課題] 前述した実所要時間の割合は、依頼元からのパラメー
タであり、依頼元の指定の仕方に依存している。従っ
て、タイマキャンセルの発生する時刻は、正確にはタイ
マキャンセルが起きると予測される時刻であり、それを
基に生成されているタイマ依頼のキューの並び順は依頼
性が十分にあるとはいえない。このように、タイマキャ
ンセルが起きる時刻を固定値として持っていると、キュ
ーの並び順にタイマキャンセルが発生するとは限らない
ため、キューのサーチが効率的でなくなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであっ
て、より正確なキャンセル発生時刻をシステムとして予
測することができるタイマ依頼の管理方法を提供するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明方法の原理を示すフローチャートであ
る。本発明はプロセスがシステムに対してタイムアウト
通知依頼を行う場合において、 システムが、タイムアウト通知依頼の順序(キューイ
ング)を定める管理用テーブルを用意するステップと、 プロセスが、システムに対してタイムアウト通知依頼
を送出するステップと、 プロセスが、所定の処理終了と同時にシステムに対し
てタイマキャンセル依頼を送出するステップと、 システムが、前記タイマキャンセル依頼に基づいてタ
イマキャンセルを行うと共にタイマ値、実処理時間等の
ログ情報を採取するステップと、 システムが、採取したログ情報に基づいてキャンセル
依頼が発生すると思われる時刻を統計的に求めるステッ
プと、 システムが、前記ログ情報に基づいて求めたキャンセ
ル発生予想時刻に基づいて、前記管理用テーブルのキュ
ーをタイマキャンセル依頼発生順に生成したキューで管
理するステップ とにより構成されることを特徴としている。
[作用] タイマ依頼をタイマキャンセル発生順に生成したキュ
ーで管理する。これにより従来方法よりもより正確かつ
高速にキャンセル発生時刻をシステムとして予測するこ
とができるタイマ依頼の管理方法を提供することができ
る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
プロセスがタイマを使用する時の一般的なシーケンス
は、或る処理(仮にAとする)結果を待つ時のタイムリ
ミットを決め、タイムアウト通知を依頼するというもの
である。その時のタイムリミットは、プロセスが行おう
とする処理Aの内容に依存しており、実際の処理にかか
る時間に+αした値(いいかえると複数倍した値)を設
定する。本発明方法は、プロセスがタイムアウト通知依
頼を依頼してくる時のパラメータから求めた値と、実際
の処理時間等をログ情報として採取し、統計的に実所要
時間割合を求め、タイマキャンセル発生時刻算出の誤差
を少なくするものである。
第2図は本発明方法のシーケンス例を示す図である。
プロセス10で事象Aが発生すると、当該プロセス10はタ
イムアウト通知依頼(タイマ依頼)を発行する。タイマ
依頼処理部11はこの依頼を受け、まだ統計情報部12に情
報がない場合には、システム13に対してタイマ依頼を行
う。システム13からの受付完了信号を受けると、タイマ
依頼処理部11はプロセス10に対して受付完了信号を伝え
る。プロセス10では、次に処理Aの終了と同時にタイマ
キャンセル処理部14に対してタイマキャンセル依頼を発
行する。該タイマキャンセル処理部14は、この依頼をシ
ステム13に伝える。
システム13内はタイマキャンセル依頼を受けると、キ
ャンセル受付完了信号を出力する。タイマキャンセル処
理部14は、該キャンセル受付完了信号をプロセス10に与
えると同時に管理用テーブル15の当該キューをオフにす
る。また、ログ情報を採取し、ログバッファ16に採取し
たデータを書込む。図には、依頼元識別子,処理種別,
タイマ値,実処理時間,依頼回数等のパラメータが書込
まれている例を示している。ログバッファ16に書込まれ
たデータは、統計情報部12に送られる。
タイマ依頼処理部11は、依頼回数が統計的に意味のあ
る回数を越えたら、依頼元と処理の種類別にデータを集
計し、標準値を割り出し記憶する。第3図は標準値の割
り出しの説明図である。横軸は割合、縦軸は依頼元の依
頼回数である。例えば処理A,処理B毎にそれぞれ分布の
中心を標準値としている。この標準値を(1)式におけ
る実所要時間割合とする。そして、次にタイムアウト通
知依頼があった時には、パラメータではなく、ログ情報
の結果から求めた値をシステム13に与え、キャンセル発
生時刻を求め、キューイングする。その後は、ある一定
の周期(時間数又はカウント数)でその標準値を更新し
ていく。これにより、キャンセル発生時刻をより正確に
求めることができる。そして、タイマ依頼処理部11は管
理用テーブル15のキューをタイマキャンセル発生順に管
理する。
第4図は本発明方法を実施するシステム構成例を示す
図である。第2図と同一のものは、同一の符号を付して
示す。図において、20はタイマ制御部で、前述のタイマ
依頼処理部11,タイマキャンセル処理部14に加えて、タ
イムアウト処理部17及び実所要時間割合算出部18より構
成されている。実所要時間割合算出部18は、イニシャル
プログラムローダ(IPL)30により起動される。プロセ
ス10は、タイマ依頼部10a,タイマキャンセル依頼部10b
より構成されており、タイマ依頼部10aはタイマ依頼処
理部11に対してタイマ依頼を発行し、タイマキャンセル
依頼部10bはタイマキャンセル処理部14にタイマキャン
セル依頼を発行する。
ここで、実所要時間のロギングは前述したようにタイ
マキャンセル処理部14で採取する。一方、採取したデー
タを基に実処理時間の割合を算出するロジックは、別プ
ロセス、即ち実処理時間割合算出部18で行い、それ用の
テーブルを生成する。起動のタイミングは、IPL処理の
延長上に行う。そこで作成されたテーブルからタイマ依
頼処理部11は実処理時間割合を読込み、次のタイムアウ
ト通知依頼のあった時に、その値を使用する。
第5図はタイマキャンセル処理部14(第4図参照)の
動作を示すフローチャートである。ここではパラメータ
としてタイマIDを用いている。
先ず、依頼されたキャンセルがすでにタイムアウト済
みかどうかチェックする(ステップ1)。そうであった
場合には、エラー終了する。タイムアウト済みでない場
合には、現時刻(キャンセル完了時刻)を求め(ステッ
プ2)、実処理時間を求める。ここで、実処理時間は次
式で求めることができる。
キャンセル完了時刻−タイムアウト通知依頼時刻ステ
ップ3で実処理時刻が求まったらログ情報を採取し(ス
テップ4)、依頼回数のカウントを行い(ステップ
5)、該当するバッファを使用ずみであるのでキューか
ら外し(ステップ6)、タイマIDを解放する(ステップ
7)。
第6図は実処理時間割合算出部18(第4図参照)の動
作を示すフローチャートである。先ず、統計的に充分な
データ量があるかどうかをチェックし(ステップ1)、
ない場合にはリターンする。ある場合にはログ情報を読
み込み(ステップ2)、依頼元毎に情報を分ける(ステ
ップ3)。次に全依頼元について標準値を算出する計算
が行われたかどうかをチェックし(ステップ4)、行わ
れた場合にはリターンする。行われていない場合には、
処理内容別に情報を分け(ステップ5)、同一の依頼元
については全処理毎の標準値が求められたかどうかチェ
ックする(ステップ6)。
全処理毎の標準値が求められている場合にはステップ
4に戻り、求められていない場合には1回のタイマキャ
ンセル処理につき実所要時間割合の算出を行う(ステッ
プ7)。ここで、実所要時間割合は次式を用いて求め
る。
実処理時間/タイマ値 そして、カウントアップ(データの集計)を行い(ス
テップ8)、同一の処理内容の中で全データを集計した
かどうかチェックする(ステップ9)。全データを集計
していない場合にはステップ7に戻り、全データを集計
している場合には標準値を決定し(ステップ10)、決定
した標準値を格納し(ステップ11)、ログ情報をクリア
し(ステップ12)、ステップ6に戻る。
第7図はタイマ依頼処理部11(第4図参照)の動作を
示すフローチャートである。先ずタイマIDの採番を決定
し(ステップ1)、次に統計情報があるかどうかチェッ
クする(ステップ2)。ある場合には当該依頼元に関す
る情報があるかどうかチェックし(ステップ3)、ある
場合には指定された処理に関する情報があるかどうかチ
ェックする(ステップ4)。ある場合には、統計情報か
ら求めた実所要時間割合を使用する(ステップ5)。ス
テップ2〜4でチェック結果がNOである場合にはいずれ
も依頼元が指定したパラメータの実所要時間割合を使用
する(ステップ6)。なお、ステップ2〜4では、タイ
ムアウト通知を依頼してきたプロセスが何の処理に対し
てタイマを使用しようとしているのかを調べ、そのプロ
セスのその処理に関して統計的な情報(実所要時間割
合)があるか否かを検索するものである。
次に決定された実所要時間割合を用いて(1)式によ
りタイマキャンセル発生時刻を求め(ステップ7)、管
理用バッファの設定をする(ステップ8)。ここで、バ
ッファの獲得は、タイマ制御に処理を依頼するプロセス
で行う。最後にキューイング処理を行う(ステップ
9)。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明によればタイマ依
頼をタイマキャンセル発生順に生成したキューで管理す
ることによりより正確かつ高速にキャンセル発生時刻を
システムとして予測することができるタイマ依頼の管理
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の原理を示すフローチャート、 第2図は本発明方法のシーケンス例を示す図、 第3図は標準値の割り出しの説明図、 第4図は本発明方法を実施するシステム構成例を示す
図、 第5図はタイマキャンセル処理部の動作を示すフローチ
ャート、 第6図は実処理時間割合算出部の動作を示すフローチャ
ート、 第7図はタイマ依頼処理部の動作を示すフローチャー
ト、 第8図は従来方法によるタイマキャンセル時刻の求め方
の説明図である。 第4図において、10はプロセス、10aはタイマ依頼部、1
0bはタイマキャンセル依頼部、11はタイマ依頼処理部、
13aはタイマ、14はタイマキャンセル処理部、17はタイ
ムアウト処理部、18は実処理時間割合算出部、30はIPL
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセスがシステムに対してタイムアウト
    通知依頼を行う場合において、 システムが、タイムアウト通知依頼の順序(キューイン
    グ)を定める管理用テーブルを用意するステップと、 プロセスが、システムに対してタイムアウト通知依頼を
    送出するステップと、 プロセスが、所定の処理終了と同時にシステムに対して
    タイマキャンセル依頼を送出するステップと、 システムが、前記タイマキャンセル依頼に基づいてタイ
    マキャンセルを行うと共にタイマ値、実処理時間等のロ
    グ情報を採取するステップと、 システムが、採取したログ情報に基づいてキャンセル依
    頼が発生すると思われる時刻を統計的に求めるステップ
    と、 システムが、前記ログ情報に基づいて求めたキャンセル
    発生予想時刻に基づいて、前記管理用テーブルのキュー
    をタイマキャンセル依頼発生順に生成したキューで管理
    するステップ とからなるタイマ依頼の管理方法。
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